JPH09193816A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH09193816A
JPH09193816A JP8023467A JP2346796A JPH09193816A JP H09193816 A JPH09193816 A JP H09193816A JP 8023467 A JP8023467 A JP 8023467A JP 2346796 A JP2346796 A JP 2346796A JP H09193816 A JPH09193816 A JP H09193816A
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control
variable displacement
displacement pump
passage
hydraulic
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Application number
JP8023467A
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English (en)
Inventor
Toshinori Aihara
俊徳 相原
Tatsuyoshi Maruyama
辰義 丸山
Norihiro Saida
憲宏 齋田
Tadaharu Yokota
忠治 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変容量ポンプの吐出量が零となり、発熱で
オイルが劣化する。 【解決手段】 吐出量を変化させる変更手段5を有する
可変容量ポンプ4から吐出される作動油をアクチュエー
タ1に導く作動油圧通路7を設ける。この作動油圧通路
7の途中に、アクチュエータ1への作動油の流通を許容
し、逆方向の流通を阻止するチェック弁8を設ける。チ
ェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内の圧力を所
定圧力に保持可能なアキュームレータ9を設ける。前記
可変容量ポンプ4の吐出量が増加する方向に変更手段5
を付勢する制御ばね10を設ける。可変容量ポンプ4の
吐出量が減少する方向に変更手段5を付勢すると共に、
作動油圧通路7内の圧力が所定圧力に達したとき、作動
油圧通路7に吐出された作動油のドレン通路16への流
入量を制御する制御装置11とを設け、この制御装置1
1に作動油圧通路7の作動油を導く制御油圧通路15を
連通させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に施用し
て良好なパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等には、操舵操作を軽快ならしめ
るために、操舵機構に設けたアクチュエータに作動油を
給排して操舵助勢力を得るパワーステアリング装置が用
いられており、各種の改良されたパワーステアリング装
置が提案されている。
【0003】例えば、特開平4−321803号公報に
は、可変容量ポンプと、この可変容量ポンプの吐出量を
減少させる方向に付勢するばねと、このばねのばね力抗
して可変容量ポンプの吐出量を増大させる方向に付勢す
る制御装置と、前記可変容量ポンプの吐出油を荷役制御
弁を介してアクチュエータに導く油圧回路と、この油圧
回路の残圧を所定量に保持するアキュームレータと、前
記油圧回路と制御装置とを連結する導圧路に設けられた
開閉弁と、この開閉弁を開閉操作する荷役スイッチとを
有し、アクチュエータの非作動時は前記開閉弁を閉弁し
て可変容量ポンプの吐出量を零とする一方、荷役スイッ
チからの信号によって開閉弁を開弁することにより、ア
キュームレータによって所定圧力に保持されていた油圧
回路の残圧を制御装置に導き、可変容量ポンプの吐出量
を増大させるようにしたパワーステアリング装置が開示
してある。
【0004】この改良されたパワーステアリング装置
は、前記可変容量ポンプを常時作動させつつ、アクチュ
エータの非作動時はポンプの吐出量を零として動力損出
を避けることができるから、ポンプによる動力損出を避
けるために、アクチュエータの非作動時にポンプの駆動
を中止するクラッチ機構等を設けることがなく、構成の
簡素化が図れるものである。
【0005】また、急操舵時等においては、前記開閉弁
及び荷役制御弁を開弁し、アキュームレータによって所
定圧力に保持されていた油圧回路の残圧を制御装置及び
アクチュエータに速やかに供給して、可変容量ポンプの
吐出量増大及び操舵助勢動作を得るものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来例
にあっては、アクチュエータの非作動時は可変容量ポン
プの吐出量が零になるように制御している。しかしなが
ら、吐出量が零であると、作動油はポンプの内部に滞留
し、攪拌される状態が継続されることになる。そうする
と、ポンプの構成部品が摩擦摺動することによって発熱
することと相俟って、作動油の温度が上昇し、作動油が
早期に劣化する虞がある。延いては、パワーステアリン
グ装置の耐久性を損なう虞がある。
【0007】本発明は上記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、アクチュエータの非作動時、可変容量ポンプ
から少量の作動油を吐出させ、作動油を循環させること
により、作動油の温度上昇を抑制することができ、耐久
性に優れたパワーステアリング装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、操舵機
構のアクチュエータに作動油を給排して操舵助勢力を得
るパワーステアリング装置において、駆動手段によって
常時回転駆動され、吐出量を変化させる変更手段を有す
る可変容量ポンプと、該可変容量ポンプから吐出される
作動油をアクチュエータに導く作動油圧通路と、該作動
油圧通路の途中に設けられ、前記可変容量ポンプからア
クチュエータへの作動油の流通を許容し、逆方向の流通
を阻止するチェック弁と、該チェック弁よりも下流側の
作動油圧通路に接続され、該作動油圧通路内の圧力を所
定圧力に保持可能なアキュームレータと、前記可変容量
ポンプの吐出量が増加する方向に前記変更手段を付勢す
る制御ばねと、前記制御ばねのばね力に抗して、可変容
量ポンプの吐出量が減少する方向に変更手段を付勢する
と共に、前記作動油圧通路内の圧力が所定圧力に達した
とき、前記チェック弁よりも上流側で、作動油圧通路に
吐出された作動油のドレン通路への流入量を制御する制
御装置と、該制御装置に、チェック弁よりも下流側の作
動油圧通路の作動油を導く制御油圧通路と、を備えた構
成にしてある。
【0009】なお、従属請求項は本発明の有利な実施の
態様に関するものである。
【0010】ここで、前記可変容量ポンプとしては、複
数の摺動部材を略放射方向に出没自在に取付けたロータ
と、該ロータを回転自在に収容し、このロータに対して
偏心可能なカムリングとを有し、前記ロータに取付ける
摺動部材がプランジャであるプランジャポンプ、或いは
摺動部材がベーンであるベーンが採用可能であるほか、
往復道可能なピストンに連繋され、その傾斜角度が変化
する斜板を備えた斜板式ピストンポンプなど、各種の可
変容量ポンプが採用可能である。これら可変容量ポンプ
は、内燃機関等の駆動手段によって回転駆動され、前記
カムリングや斜板が変更手段としてポンプの吐出量を変
化させる。
【0011】前記可変容量ポンプは、内燃機関等の駆動
手段によって常時回転駆動されており、この可変容量ポ
ンプから吐出される作動油は、作動油圧通路及びチェッ
ク弁を介してアクチュエータに導かれる。このアクチュ
エータに導かれる作動油は、操舵助勢力を必要とするア
クチュエータの作動時、適宜操舵助勢力を発揮するため
に消費される。
【0012】前記可変容量ポンプから作動油が吐出され
ている状態において、操舵助勢力が不要となり、アクチ
ュエータが作動状態から非作動状態に移行すると、アク
チュエータで消費される作動油量は漸減して遂には零と
なり、可変容量ポンプの吐出される作動油の多くは、チ
ェック弁及びこのチェック弁よりも下流側の作動油圧通
路を介してアキュームレータに供給され、このアキュー
ムレータに蓄圧される。したがって、このアキュームレ
ータはアクチュエータの非作動時に、チェック弁よりも
下流側の作動油圧通路内の圧力を所定圧力に保持する。
このアキュームレータによって保持される所定圧力は、
可変容量ポンプの変更手段を付勢する制御ばねのばね力
によって決定される。
【0013】前記チェック弁よりも下流側の作動油圧通
路内の作動油は、制御油圧通路を介して制御装置に導か
れており、この作動油の油圧の増大によって、制御装置
は制御ばねのばね力に抗して可変容量ポンプの吐出量が
減少する方向に変更手段を付勢する。この制御装置に与
えられる付勢力は、チェック弁よりも下流側の作動油圧
通路内の作動油の圧力に比例して与えられ、作動油の圧
力が増加するにしたがって可変容量ポンプの吐出量を漸
減させる。なお、制御油圧通路に所定絞りのオリフィス
を設けることが可能で、この場合には、このオリフィス
が制御油圧通路を介して制御装置に導かれる作動油の圧
力変動を減衰させる。
【0014】ここで、前記制御装置は、変更手段に連繋
される制御ピストンとこの制御ピストンの両側に対峙し
て形成される第1制御油室及び第2制御油室とを備えた
構成とすることが可能である。この場合には、前記チェ
ック弁よりも下流側の作動油圧通路内の作動油は、制御
油圧通路を介して制御装置の第1制御油室に導かれ、こ
の第1制御油室に導かれる作動油の油圧の増大によっ
て、制御装置の制御ピストンが制御ばねのばね力に抗し
て第2制御油室側に移動し、可変容量ポンプの吐出量が
減少する方向に変更手段を付勢する。またこの場合に、
前記制御ばねは、可変容量ポンプの吐出量が増加する方
向に変更手段を付勢するものであるから、制御装置に付
属させることも可能であり、制御装置の第2制御油室内
に収容して、制御ピストンを第1油室側に付勢するよう
にしてもよいものである。
【0015】前記制御装置(の第1制御油室)に導かれ
る作動油圧通路の圧力が所定の最大圧力に達すると、制
御装置(の制御ピストン)が制御ばねのばね力に抗して
移動し、前記チェック弁よりも上流側で、作動油圧通路
に吐出された作動油をドレン通路へ還流させる。つま
り、この状態では、可変容量ポンプの吐出量が制御装置
によって最も少ない量に制御されており、その吐出され
た作動油は、吐出された直後のチェック弁よりも上流側
で、通路抵抗等を受けることなく、制御装置を介して直
ちにドレン通路に還流される。
【0016】したがって、僅かな量ではあるけれども作
動油が吸入通路からドレン通路に循環することになり、
作動油の温度上昇が有利に防止される。また、前記可変
容量ポンプは駆動手段によって継続して回転駆動されて
おり、僅かな量の作動油を吐出しているけれども、ポン
プとしての仕事量は僅かであるから、可変容量ポンプの
駆動力の消費は少なく、動力損出が有利に回避される。
【0017】前記可変容量ポンプから作動油が最少量だ
け吐出され、この作動油が制御装置を介してドレン通路
に還流されている状態では、この可変容量ポンプから吐
出される作動油はチェック弁よりも下流側の作動油圧通
路には供給されないけれども、このチェック弁よりも下
流側の作動油圧通路は、チェック弁によって上流側との
連通が遮断されており、前記の如くアキュームレータに
よる加圧力が与えられて所定圧力に保持されている。こ
れによって、急操舵時等においては、前記チェック弁よ
りも下流側の作動油圧通路及びアキュームレータに蓄圧
された作動油がアクチュエータに速やかに供給され、円
滑な操舵助勢動作が成就される。
【0018】前記アクチュエータの作動によってアキュ
ームレータに蓄圧されたエネルギが消費され、チェック
弁よりも下流側の作動油圧通路の圧力が低下すると、こ
の作動油圧通路内の作動油が導かれる制御装置の圧力が
減じられることになるから、この圧力に応じて制御装置
の付勢力が漸減する。これによって、制御ばねのばね力
が勝り、このばね力によって可変容量ポンプの吐出量が
増加する方向に変更手段が付勢され、可変容量ポンプの
吐出量が増加する。
【0019】これと同時に、制御装置は、制御ばねのば
ね力が勝り、このばね力によって付勢されることによ
り、作動油圧通路に吐出された作動油のドレン通路への
流入を阻止する。
【0020】前記可変容量ポンプから吐出された作動油
はアクチュエータおよびアキュームレータに供給され、
適宜操舵助勢動作を司る。
【0021】これによって、アクチュエータの非作動
時、可変容量ポンプから作動油を僅かに吐出して、これ
をチェック弁よりも上流側の作動油圧通路から制御弁を
介して直ちにドレン通路に還流させることにより、作動
油の循環が生じるから、作動油の温度上昇を抑制するこ
とができ、耐久性に優れたパワーステアリング装置が得
られる。
【0022】また、アクチュエータの非作動時にポンプ
の駆動を中止するクラッチ機構等を設ける必要がないと
共に、アクチュエータ側の作動油圧通路内の圧力に関連
して可変容量ポンプの変更手段を操作し、吐出量を連続
的に変更可能であるから、格別変更手段の操作のための
開閉弁等を用いる必要がなく、パワーステアリング装置
全体の構成の簡素化が有利に達成できる。
【0023】更に、可変容量ポンプで消費される駆動力
は吐出量に関連するところ、本発明は、操舵助勢力が不
要の場合は変更手段を操作して可変容量ポンプの吐出量
を僅かな量に限局する一方、操舵助勢力が必要とする場
合には操舵助勢力に関連して変更手段を制御することに
より、アクチュエータで発揮すべき操舵助勢力に応じて
吐出量を逓増または逓減させることができるから、可変
容量ポンプは必要に応じて駆動力を消費することにな
る。したがって、可変容量ポンプでの無用な動力消費を
防止して、動力損出を有利に回避することが可能なパワ
ーステアリング装置が得られる。
【0024】更にまた、前記変更手段を操舵助勢力に関
連する操作力で操作して、可変容量ポンプの吐出特性を
微小に変化させることができることにより、滑らかな操
舵感覚のパワーステアリング装置が得られる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳述する。
【0026】図1は本発明の実施の形態を示すパワース
テアリング装置の説明図である。図において、1はパワ
ーステアリング装置のアクチュエータで、このアクチュ
エータ1は、センタークローズド型の制御バルブ2とパ
ワーシリンダ3を備えている。前記制御バルブ2は、後
述する作動油圧通路側に設けられる常閉バルブ2a及び
ドレン通路側に設けられる常開バルブ2bを備えてい
る。
【0027】4は可変容量ポンプで、この可変容量ポン
プ4は、吐出量を変化させる変更手段5を有しており、
また、駆動手段としての内燃機関6によって常時回転駆
動されることが可能である。
【0028】7は前記可変容量ポンプ4から吐出される
作動油をアクチュエータ1に導く作動油圧通路で、この
作動油圧通路7の途中には、前記可変容量ポンプ4から
アクチュエータ1への作動油の流通を許容し、逆方向の
流通を阻止するチェック弁8が設けてある。9は前記チ
ェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7に接続された
アキュームレータで、このアキュームレータ9は作動油
圧通路7内の圧力を所定圧力に保持可能である。
【0029】10は前記可変容量ポンプ4の吐出量が増
加する方向に変更手段5を付勢する制御ばねである。
【0030】11は前記制御ばね10のばね力に抗し
て、可変容量ポンプ4の吐出量が減少する方向に変更手
段5を付勢する制御装置である。この制御装置11は、
この実施の形態において、前記変更手段5に連繋される
制御ピストン12及びこの制御ピストン12の両側に対
峙して形成された第1制御油室13及び第2制御油室1
4を備えている。
【0031】前記制御装置11の第1制御油室13内に
は、制御油圧通路15を介してチェック弁8よりも下流
側の作動油圧通路7内の作動油を導くようにしてあり、
同じく第2制御油室14はドレン通路16に連通してい
る。これによって、この制御装置11は制御油圧通路1
5を介して導かれる作動油の圧力に応じて付勢力を発揮
することが可能である。なお、前記第2制御油室14内
には、前記制御ばね10と同方向にばね力を発揮するド
レン制御ばね17が収装してあり、前記制御ピストン1
2を第1制御油室13側に付勢している。
【0032】前記制御装置11の制御ピストン12は、
その軸方向略中央部に、ランド部18を左右に分割する
溝19を形成してあり、この溝19に臨んで、チェック
弁8よりも上流側の作動油圧通路7内の作動油を導く分
岐通路20及びドレン通路16が開口している。
【0033】21は前記制御油圧通路15に設けられた
オリフィスで、このオリフィス21は、制御油圧通路1
5を介して制御装置11に導かれる作動油の圧力変動を
減衰させることが可能である。22は前記可変容量ポン
プ4に作動油を導く吸入通路、23は貯油タンクであ
る。
【0034】斯かる構成において、前記可変容量ポンプ
4は、内燃機関(駆動手段)6によって常時回転駆動さ
れており、この可変容量ポンプ4は貯油タンク23から
吸入通路22を介して作動油を吸入し、作動油圧通路7
に吐出する。この作動油圧通路7に吐出される作動油
は、チェック弁8を介してアクチュエータ1に導かれ
る。このアクチュエータ1に導かれる作動油は、操舵助
勢力を必要とするアクチュエータ1の作動時、適宜操舵
助勢力を発揮するために消費される。即ち、このアクチ
ュエータ1の制御バルブ2は、上流側(作動油圧通路7
側)に常閉バルブ2aが配置され、下流側(ドレン通路
16側)に常開バルブ2bが配置されており、この制御
バルブ2が図外のコントローラによって選択的に開閉制
御されることにより、パワーシリンダ3が選択的に駆動
され、アクチュエータ1が作動することになる。これに
よって、アクチュエータ1に導かれる作動油が、適宜操
舵助勢力を発揮するために消費される。
【0035】前記可変容量ポンプ4から作動油が吐出さ
れている状態において、操舵助勢力が不要となり、アク
チュエータ1が作動状態から非作動状態に移行すると、
アクチュエータ1で消費される作動油量は漸減して遂に
は零となり、可変容量ポンプ4から吐出される作動油の
多くは、チェック弁8及びこのチェック弁8よりも下流
側の作動油圧通路7からアキュームレータ9に供給さ
れ、このアキュームレータ9に蓄圧される。したがっ
て、このアキュームレータ9は、アクチュエータ1の非
作動時にチェック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内
の圧力を所定圧力に保持する。
【0036】前記アキュームレータ9によって保持され
る所定圧力は、可変容量ポンプ4の変更手段5を付勢す
る制御ばね10及びドレン制御ばね17のばね力によっ
て決定される。
【0037】前記チェック弁8よりも下流側の作動油圧
通路7内の作動油は、制御油圧通路15を介して制御装
置11(の第1制御油室13)に導かれており、この制
御装置11(の制御ピストン12)は制御ばね10のば
ね力に抗して可変容量ポンプ4の吐出量が減少する方向
に変更手段5を付勢する。この制御装置11に与えられ
る付勢力は、チェック弁8よりも下流側の作動油圧通路
7内の作動油の圧力に比例して与えられ、作動油の圧力
が増加するにしたがって可変容量ポンプ4の吐出量を漸
減させる。
【0038】前記作動油圧通路7内の作動油が制御油圧
通路15を介して制御装置11に導かれるとき、この制
御油圧通路15に設けたオリフィス21は、作動油の圧
力変動を減衰させる。
【0039】前記制御装置11(の第1制御油室13)
に導かれる作動油圧通路7の圧力が所定の最大圧力に達
すると、制御装置11(の制御ピストン12)が制御ば
ね10(及びドレン制御ばね17)のばね力に抗して第
2制御油室14側に移動し、前記チェック弁8よりも上
流側で、作動油圧通路7に吐出された作動油をドレン通
路16へ還流させる。即ち、前記制御装置11の第1制
御油室13内の圧力が最大圧力に達することによって、
制御ピストン12が制御ばね10及びドレン制御ばね1
7のばね力に抗して第2制御油室14側に移動し、制御
ピストン12の溝19を介して分岐通路20とドレン通
路16とを連通させる。つまり、この状態では、前記可
変容量ポンプ4の吐出量は制御装置11によって最も少
ない量に制御されており、その吐出された作動油は、吐
出された直後のチェック弁8よりも上流側で、通路抵抗
等を受けることなく、分岐通路20から制御ピストン1
2の溝19を介して直ちにドレン通路16に還流され
る。
【0040】したがって、僅かな量ではあるけれども作
動油が吸入通路22からドレン通路16に循環すること
になり、作動油の温度上昇が有利に防止される。また、
前記可変容量ポンプ4は内燃機関(駆動手段)6によっ
て継続して回転駆動されており、僅かな量の作動油を吐
出しているけれども、ポンプとしての仕事量は僅かであ
るから、可変容量ポンプ4の駆動力の消費は少なく、動
力損出が有利に回避される。
【0041】前記可変容量ポンプ4から作動油が最少量
だけ吐出され、この作動油が分岐通路20から制御装置
11を介してドレン通路16に還流されている状態で
は、この可変容量ポンプ4から吐出される作動油はチェ
ック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内には供給され
ないけれども、チェック弁8よりも下流側の作動油圧通
路7は、チェック弁8によって上流側との連通が遮断さ
れており、アキュームレータ9による加圧力が与えられ
て所定圧力に保持されている。これによって、急操舵時
等においては、前記チェック弁8よりも下流側の作動油
圧通路7及びアキュームレータ9に蓄圧された作動油が
アクチュエータ1に速やかに供給され、円滑な操舵助勢
動作が成就される。
【0042】前記アクチュエータ1の作動によってアキ
ュームレータ9に蓄圧されたエネルギが消費され、チェ
ック弁8よりも下流側の作動油圧通路7内の圧力が低下
すると、この作動油圧通路7内の作動油が導かれる制御
装置11(の第1制御油室13)の圧力が減じられるこ
とになるから、この圧力に応じて制御装置11の付勢力
が漸減する。これによって、制御ばね10のばね力が勝
り、このばね力によって可変容量ポンプ4の吐出量が増
加する方向に変更手段5が付勢され、可変容量ポンプ4
の吐出量が増加する。
【0043】これと同時に、制御装置11は、制御ばね
10のばね力が勝り、このばね力によって付勢されるこ
とにより、作動油圧通路7に吐出された作動油のドレン
通路16への流入を阻止する。即ち、前記制御装置11
の第1制御油室13内の圧力が減じられることによっ
て、制御ピストン12が制御ばね10及びドレン制御ば
ね17のばね力によって第1制御油室13側に移動し、
制御ピストン12の溝19を介しての分岐通路20とド
レン通路16との連通が遮断される。これによって、作
動油圧通路7からドレン通路16への作動油の流入が阻
止される。
【0044】前記可変容量ポンプ4から吐出された作動
油はアクチュエータ1及びアキュームレータ9に供給さ
れ、適宜操舵助勢動作を司る。
【0045】これによって、アクチュエータ1の非作動
時、可変容量ポンプ4から作動油を僅かに吐出して、こ
れをチェック弁8よりも上流側の作動油圧通路7から制
御弁11を介して直ちにドレン通路16に還流させるこ
とにより、作動油の循環が生じるから、作動油の温度上
昇を抑制することができ、耐久性に優れたパワーステア
リング装置が得られる。
【0046】また、アクチュエータ1の非作動時にポン
プの駆動を中止するクラッチ機構等を設ける必要がない
と共に、アクチュエータ1側の作動油圧通路7内の圧力
に関連して可変容量ポンプ4の変更手段5を操作し、吐
出量を連続的に変更可能であるから、格別変更手段5の
操作のための開閉弁等を用いる必要がなく、パワーステ
アリング装置全体の構成の簡素化が有利に達成できる。
【0047】更に、可変容量ポンプ4で消費される駆動
力は吐出量に関連するところ、本発明は、操舵助勢力が
不要の場合は変更手段5を操作して可変容量ポンプ1の
吐出量を僅かな量に限局する一方、操舵助勢力が必要と
する場合には操舵助勢力に関連して変更手段5を制御す
ることにより、アクチュエータ1で発揮すべき操舵助勢
力に応じて吐出量を逓増または逓減させることができる
から、可変容量ポンプ4は必要に応じて駆動力を消費す
ることになる。したがって、可変容量ポンプ4での無用
な動力消費を防止して、動力損出を有利に回避すること
ができる。
【0048】更にまた、前記変更手段5を操舵助勢力に
関連する操作力で操作して、可変容量ポンプ1の吐出特
性を微小に変化させることができることにより、滑らか
な操舵感覚のパワーステアリング装置が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、アクチュエータの非作動時、可変容量ポンプか
ら少量の作動油を吐出させるようにして、作動油の温度
上昇を抑制することができ、耐久性に優れたパワーステ
アリング装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すパワーステアリング
装置の説明図である。
【符号の説明】
1 アクチュエータ 4 可変容量ポンプ 5 変更手段 6 内燃機関(駆動手段) 7 作動油圧通路 8 チェック弁 9 アキュームレータ 10 制御ばね 11 制御装置 12 制御ピストン 13 第1制御油室 14 第2制御油室 15 制御油圧通路 16 ドレン通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 忠治 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵機構のアクチュエータに作動油を給
    排して操舵助勢力を得るパワーステアリング装置におい
    て、駆動手段によって常時回転駆動され、吐出量を変化
    させる変更手段を有する可変容量ポンプと、該可変容量
    ポンプから吐出される作動油をアクチュエータに導く作
    動油圧通路と、該作動油圧通路の途中に設けられ、前記
    可変容量ポンプからアクチュエータへの作動油の流通を
    許容し、逆方向の流通を阻止するチェック弁と、該チェ
    ック弁よりも下流側の作動油圧通路に接続され、該作動
    油圧通路内の圧力を所定圧力に保持可能なアキュームレ
    ータと、前記可変容量ポンプの吐出量が増加する方向に
    前記変更手段を付勢する制御ばねと、該制御ばねのばね
    力に抗して、可変容量ポンプの吐出量が減少する方向に
    変更手段を付勢すると共に、前記作動油圧通路内の圧力
    が所定圧力に達したとき、前記チェック弁よりも上流側
    で、作動油圧通路に吐出された作動油のドレン通路への
    流入量を制御する制御装置と、該制御装置に、チェック
    弁よりも下流側の作動油圧通路の作動油を導く制御油圧
    通路と、を備えてなることを特徴とするパワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記制御油圧通路には所定絞りのオリフ
    ィスが設けられてなる、請求項1記載のパワーステアリ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記変更手段に連繋さ
    れる制御ピストン及び該制御ピストンの両側の対峙して
    形成された第1制御油室及び第2制御油室を備え、前記
    制御油圧通路が第1制御油室に連通してなる、請求項1
    記載のパワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記制御ばねは、制御装置の第2制御油
    室内に収容され、制御ピストンを第1制御油室側に付勢
    するようにしてなる、請求項3記載のパワーステアリン
    グ装置。
  5. 【請求項5】 前記可変容量ポンプは、複数の摺動部材
    を略放射方向に出没自在に取付けたロータと、該ロータ
    を回転自在に収容し、該ロータに対して偏心可能なカム
    リングとを有し、該カムリングがロータに対して偏心し
    て吐出量を変化させる変更手段である、請求項1記載の
    パワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記摺動部材はプランジャである、請求
    項5記載のパワーステアリング装置。
  7. 【請求項7】 前記摺動部材はベーンである、請求項5
    記載のパワーステアリング装置。
JP8023467A 1996-01-18 1996-01-18 パワーステアリング装置 Pending JPH09193816A (ja)

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US08/779,906 US5975232A (en) 1996-01-18 1997-01-07 Power assisted steering apparatus for automotive vehicle
GB9700264A GB2309211B (en) 1996-01-18 1997-01-08 Power assisted steering apparatus for automotive vehicle
DE19700638A DE19700638A1 (de) 1996-01-18 1997-01-10 Lenkkraftverstärker für Kraftfahrzeuge
KR1019970001372A KR970059027A (ko) 1996-01-18 1997-01-18 자동차용 동력 보조 조향 장치

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100892716B1 (ko) * 2007-12-13 2009-04-15 현대자동차주식회사 파워스티어링용 가변용량펌프

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