JP3218853B2 - 可変容量ポンプを用いた動力舵取装置 - Google Patents

可変容量ポンプを用いた動力舵取装置

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JP3218853B2
JP3218853B2 JP08220094A JP8220094A JP3218853B2 JP 3218853 B2 JP3218853 B2 JP 3218853B2 JP 08220094 A JP08220094 A JP 08220094A JP 8220094 A JP8220094 A JP 8220094A JP 3218853 B2 JP3218853 B2 JP 3218853B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非操舵時のように前記
ギヤボックスに作用している負荷圧が低い時には前記可
変容量ポンプの吐出流量を減少させ、操舵が行われ前記
ギヤボックスに作用している負荷圧が高くなると前記可
変容量ポンプの吐出流量を上昇させる吐出流量制御機構
を備えている動力舵取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の動力舵取装置(特開昭53−13
0504)は、図8に示すように可変容量ポンプPの吐
出油路Oに設けたオリフィスT前後の差圧を利用してカ
ムリングRの位置を制御してロータRTとの偏心量の制
御を行うことにより、図9に示すように前記ロータRT
の回転数が増加しても吐出流量をほぼ一定に保ち省エネ
効果を得るようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の動力舵取装置
は、図9に示すように前記ロータRTの回転数が増加し
ても吐出流量を操舵時を考慮したほぼ一定値に保つもの
であるため、非操舵時等の負荷圧が低圧の時においても
操舵時と同一の流量を吐出するものであるため、アイド
リング時の様な低回転領域においては省エネ効果が得ら
れず、例えば渋滞路等では燃費低減を図ることが出来な
いという問題が有った。
【0004】そこで本発明者らは、非操舵時のように前
記ギヤボックスに作用している負荷圧が低い時には前記
可変容量ポンプの吐出流量を減少させ、操舵が行われ前
記ギヤボックスに作用している負荷圧が高くなると前記
可変容量ポンプの吐出流量を上昇させるという本発明の
技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果非操舵
時においては操舵時に比べ可変容量ポンプの吐出流量を
下げることにより、省エネ効果を実現し、燃費低減を図
るという目的を達成する本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の可変容量ポンプを用いた動力舵取装置
は、ギヤボックスへの流路に設けた第1のオリフィスの
前後の圧力差に応じてカムリングの偏心量を制御するよ
うにした可変容量ポンプを用いた動力舵取装置におい
て、非操舵時のように前記ギヤボックスに作用している
負荷圧が低い時には前記第1のオリフィスの下流側をタ
ンクに連通させて第1のオリフィスの下流側の圧力を減
圧することによりカムリングの偏心量を減少させて吐出
流量を減少させ、操舵が行われ前記ギヤボックスに作用
している負荷圧が高くなると前記第1のオリフィスの下
流側とタンクとの連通を遮断して吐出流量を上昇させる
負荷圧感応弁を備えているものである。
【0006】本発明(請求項に記載の第発明)の可
変容量ポンプを用いた動力舵取装置は、第発明におい
て、前記負荷圧感応弁が、一端に導入された前記ギアボ
ックスに作用している負荷圧が他端と第1のスプールと
の間に介挿された第1のバネの付勢力より小さい時は開
となり、前記可変容量ポンプの吐出流量を制御する容量
制御弁のバネ室の圧油をタンクへリークすることを可能
にする第1の絞りを備えたものである。
【0007】本発明(請求項に記載の第発明)の可
変容量ポンプを用いた動力舵取装置は、第発明に対し
て、一端に導入された前記ギアボックスに作用している
負荷圧と前記負荷圧感応弁の前記第1の絞りを介して他
端に導入された圧油の圧力および前記他端と第2のスプ
ールとの間に介挿された第2のバネの付勢力との釣合い
によって決定される開度を形成する第2の絞りを備えた
バイパスコントロールバルブが付加されたものである。
【0008】
【作用】上記構成より成る第1発明の動力舵取装置は、
前記負荷圧感応弁によって非操舵時のように前記ギヤボ
ックスに作用している負荷圧が低い時には前記第1のオ
リフィスの下流側をタンクに連通させて第1のオリフィ
スの下流側の圧力を減圧 することによりカムリングの偏
心量を減少させて吐出流量を減少させ、操舵が行われ前
記ギヤボックスに作用している負荷圧が高くなると前記
第1のオリフィスの下流側とタンクとの連通を遮断して
吐出流量を上昇させるものである。
【0009】上記構成より成る第発明の動力舵取装置
は、前記負荷圧感応弁において、前記一端に導入された
前記ギアボックスに作用している負荷圧が前記他端と前
記第1のスプールとの間に介挿された前記第1のバネの
付勢力より小さい時は前記第1の絞りが開となり、前記
可変容量ポンプの吐出流量を制御する前記容量制御弁の
前記バネ室の圧油を前記タンクへリークすることによ
り、前記容量制御弁の前記バネ室の圧力を下げることに
よって前記可変容量ポンプの偏心量を減少させて吐出流
量を減少させるものである。
【0010】上記構成より成る第発明の動力舵取装置
は、前記バイパスコントロールバルブにおいて、前記一
端に導入された前記ギアボックスに作用している負荷圧
と前記負荷圧感応弁の前記第1の絞りを介して前記他端
に導入された圧油の圧力および前記他端と前記第2のス
プールとの間に介挿された前記第2のバネの付勢力との
釣合いによって第2の絞りの開度が決定されるので、前
記第2の絞りを介する前記タンクへの圧油のリーク量
が、前記負荷圧感応弁の前記第1の絞りの開度で決定さ
れた圧油の圧力に基づき制御されるものである。
【0011】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明の動力舵取装
置は、非操舵時のように前記ギヤボックスに作用してい
る負荷圧が低い時には、前記負荷圧感応弁によって前記
可変容量ポンプの吐出流量を減少させるので、一層の省
エネ効果を実現し、燃費低減を図るという効果を奏する
とともに、前記ギヤボックスに作用している負荷圧に応
じて前記負荷圧感応弁が前記可変容量ポンプの偏心量制
御部に作用する圧力を制御して偏心量を減少させること
により、前記負荷圧に応じて一定にする吐出流量のレベ
ルを変えることが出来るという効果を奏する
【0012】上記作用を奏する第発明の動力舵取装置
は、前記第1発明と同様の効果を奏するとともに、前記
負荷圧に基づき前記第1の絞りが開き前記可変容量ポン
プの吐出流量を制御する前記容量制御弁のバネ室を前記
タンクに連通させるので、前記負荷圧が前記バネの付勢
力を下回ったら前記容量制御弁の前記バネ室の圧力を低
いレベルに下げることによって、前記可変容量ポンプの
偏心量を操舵時のレベルに比べて低いレベルに下げるこ
とを可能にするという効果を奏する。
【0013】上記作用を奏する第発明の動力舵取装置
は、前記第1および第発明と同様の効果を奏するとと
もに、前記バイパスコントロールバルブが、前記第2の
スプールに作用する負荷圧と前記負荷圧感応弁の第1の
絞りを介して供給された圧油の圧力および前記バネの付
勢力との釣合いによって前記第2の絞りの開度を決定
し、この第2の絞りを介する前記タンクへの圧油のリー
ク量を、前記負荷圧感応弁の前記第1の絞りの開度で決
定された圧油の圧力に基づき制御するので、圧力補償を
可能にするという効果を奏する。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0015】(第1実施例) 第1実施例の可変容量ポンプを用いた動力舵取装置は、
図1ないし図3に示すように、容量制御弁15によって
カムリング11の偏心量が制御される可変容量ポンプ1
と、前記可変容量ポンプ1の吐出ポート12とギアボッ
クス(図示せず)との間の油路に配設された第1のオリ
フィス2と、前記ギアボックスに作用している負荷圧に
基づき前記容量制御弁15のバネ室151の圧力を制御
する第1の絞り31を備えた負荷圧感応弁3と、前記ギ
アボックスに作用している負荷圧と前記負荷圧感応弁3
の第1の絞り31を通過した圧油の圧力に基づき前記負
荷圧感応弁3からタンク19へリークする流量を制御す
る第2の絞り41を備えたバイパスコントロールバルブ
4と、前記容量制御弁15のバネ室151に連絡してお
りバネ室151の圧力が設定圧より高くなった時に圧油
を前記タンク19に逃がすレリーフ弁5とから成るもの
である。
【0016】前記可変容量ポンプ1は、図1および図3
に示すようにポンプケース10内に介挿され一点を中心
にして揺動するカムリング11と、カムリング11内に
介挿され複数のベーン13が半径方向に介挿され例えば
車載されたエンジン(図示せず)によって回転駆動され
るロータ14と、リザーバ17より圧油を吸入する吸入
ポート16と、圧油を吐出する吐出ポート12と、前記
カムリング11を揺動させる容量制御弁15とから成
る。
【0017】前記容量制御弁15は、前記可変容量ポン
プ1のポンプケース10に形成されたシリンダ150
と、前記シリンダ150内に介挿されたピストン155
と、ピストン155に配設したピン152に係止され前
記カムリング11に固着されたレバー153と、第2の
オリフィス154を介して前記第1のオリフィス2に連
絡するとともに前記可変容量ポンプ1の前記吸入ポート
16に連絡しており前記ピストン155の図中左端に作
用する所定のバネ定数のバネが介挿されたバネ室151
と、前記可変容量ポンプ1の前記吐出ポート12に連絡
しており前記シリンダ150の図中右端に形成された高
圧室156とから成る。
【0018】前記負荷圧感応弁3は、図1に示すように
弁本体30の左端に前記ギヤボックスに作用している負
荷圧が導かれている第1の負荷圧作用ポート32が形成
され、右端には前記タンクに連絡している連絡ポート3
3が形成され、上端には前記第1のオリフィス2に第2
のオリフィス154を介して連絡するとともに、前記可
変容量ポンプ1の吐出流量を制御する前記容量制御弁1
5の前記バネ室151に連絡した第1の導入ポート34
が形成され、下端には前記タンク19に連絡する前記バ
イパスコントロールバルブ4に連絡する第1の排出ポー
ト35が夫々形成されている。
【0019】前記負荷圧感応弁3は、図1に示すように
前記弁本体30内に介挿され前記負荷圧が作用している
コの字状の縦断面の第1のスプール36と、前記弁本体
30の右端と前記第1のスプール33との間に介挿され
前記第1のスプール36を操舵時の負荷圧よりは小さく
非操舵時の負荷圧よりは大きな付勢力で左方に付勢する
第1のバネ37と、前記第1のスプール36の前記第1
の導入ポート34に対向する部位に形成され、前記第1
の負荷圧作用ポート32に作用する負荷圧が前記第1の
バネ37の付勢力より低い時は開き高い時は閉じる第1
の絞り31とからなり、この第1の絞り31によって前
記バネ室151に連絡している前記第1の導入ポート3
4と前記バイパスコントロールバルブ4に連絡している
前記第1の排出ポート35とを連通関係にしている。
【0020】前記バイパスコントロールバルブ4は、図
1に示すように弁本体40の左端に前記ギヤボックスに
作用している負荷圧が導かれている第2の負荷圧作用ポ
ート42が形成され、上端には前記負荷圧感応弁3の前
記排出ポート35に連絡する第2の導入ポート43が形
成され、下端には前記タンク19に連絡する第2の排出
ポート44が夫々形成されている。
【0021】前記バイパスコントロールバルブ4は、図
1に示すように前記弁本体40内に介挿され前記負荷圧
が作用しているコの字状の縦断面の第2のスプール45
と、前記弁本体40と前記第2のスプール45との間に
介挿され所定の付勢力で左方に付勢する第2のバネ46
と、前記第2のスプール45の前記第2の排出ポート4
4に対向する図1中右端に形成され、前記第1の負荷圧
作用ポート32に作用する負荷圧と第1の排出ポート3
5より供給される圧油の圧力および前記第2のバネ46
の付勢力とのバランスによって決まる開度に応じたリー
ク量の圧油を前記タンク19に供給し得る第2の絞り4
1とから成る。すなわちバイパスコントロールバルブ4
は、負荷圧の変化に拘らず前記タンク19へのリーク量
を、前記負荷圧感応弁3の第1の絞り38の絞り開度で
設定された値に保つ圧力補償弁を構成するものである。
【0022】上記構成より成る第1実施例の動力舵取装
置は、エンジンによって駆動される前記可変容量ポンプ
1の前記ロータ14の回転に伴い前記吐出ポート12か
ら吐出された圧力P0の圧油を第1のオリフィス2によ
って圧力P1の圧油として前記ギアボックスに供給す
る。
【0023】前記エンジンの回転上昇に伴い前記可変容
量ポンプ1の吐出流量が直線的に増加するが、前記第1
のオリフィス2の前後の差圧が大きくなるため、前記容
量制御弁15のバネ室151のバネを撓ませてピストン
155を図1中左方に移動させレバー153を介してカ
ムリング11の偏心量を減少させることにより図4に示
すような回転数−流量特性を実現するものである。
【0024】ここでハンドルが操舵されている操舵状態
においては、前記ギアボックスに作用している負荷圧P
1が高いため、前記負荷圧感応弁3の第1の負荷圧作用
ポート32に作用する圧力が前記第1のバネ37の付勢
力より大きくなり、図2に示すように前記第1のスプー
ル36が右方に移動して、前記第1の絞り31が閉じら
れるので、前記容量制御弁15のバネ室151の圧油の
圧力は前記負荷圧と前記第2のオリフィス154によっ
て決定される圧力P2に維持される。
【0025】従って前記可変容量ポンプ1の前記バネ室
151の圧力P2とバネの付勢力より前記高圧室156
に導入されている吐出圧が高くなった時にピストン15
5が図1中左方へ移動して、前記カムリング11の偏心
量を減らし図4の実線で示すような可変容量ポンプの通
常の流量特性を実現する。
【0026】またハンドルが操舵されていない非操舵状
態においては、前記ギアボックスに作用している負荷圧
P1が低いため、前記負荷圧感応弁3の第1の負荷圧作
用ポート32に作用する圧力が低いため前記第1のバネ
37の付勢力の方が大きいため図1に示すように前記第
1のスプール36が左端に位置するため、前記第1の絞
り38が開いているので、前記容量制御弁15のバネ室
151の圧油がこの第1の絞り31を介して前記第1の
排出ポート35から前記バイパスコントロールバルブ4
を介してタンク19にリークされる。
【0027】従って前記可変容量ポンプ1の前記バネ室
151の圧力P2が下がるので、前記ピストン155が
図1中左方へ移動して、前記カムリング11の偏心量を
減らすので図4の破線で示すような特性を実現する。
【0028】ところで、負荷圧感応弁3の第1の絞り3
1が開いている状態において、操舵により負荷圧が上昇
した場合には、バイパスコントロールバルブ4の第2の
負荷圧作用ポート42に供給される負荷圧により、第2
のスプール45が右方に変位して第2の絞り41が負荷
圧に応じて縮小されるため、負荷圧の上昇に拘らず、負
荷圧感応弁3を介してタンク19にリークされる流量は
第1の絞り31の面積のみによって決定される所定量に
維持される。
【0029】上記作用を奏する本第1実施例の動力舵取
装置は、前記ギヤボックスに作用している負荷圧が非操
舵時のように一定値を下回った時には、前記負荷圧に基
づき前記負荷圧感応弁3が操舵時に比べて早いタイミン
グ(低い回転数)で前記可変容量ポンプ1の偏心量を減
少させることにより吐出流量を減少させて一定にするの
で、省エネ効果を実現し、燃費低減を図るという効果を
奏する。すなわち本第1実施例の動力舵取装置は、アイ
ドリング時の様な低回転領域における省エネ効果を実現
し、例えば渋滞路等での燃費低減を図るという効果を奏
する。
【0030】また本第1実施例の動力舵取装置は、前記
バイパスコントロールバルブ4が、前記第2のスプール
45に作用する負荷圧と前記負荷圧感応弁3の第1の絞
り31から供給された圧油の圧力P2および前記第2の
バネ46の付勢力との釣合いによって前記第2の絞り4
1の開度を決定し、この第2の絞り41を介する前記タ
ンク19への圧油のリーク量を、前記負荷圧感応弁3の
前記第1の絞り31の開度で決定された圧油の圧力P2
に基づき制御するので、圧力補償を可能にするという効
果を奏する。
【0031】(第2実施例) 第2実施例の可変容量ポンプを用いた動力舵取装置は、
差圧応動式の負荷圧感応弁を採用することにより、前記
第1実施例のバイパスコントロールバルブ4を省略する
もので、図5および図6に基づき第1実施例との相違点
を中心に説明する。
【0032】第2実施例の差圧応動式の負荷圧感応弁6
は、負荷圧に基づき前記容量制御弁15のバネ室151
の圧力を制御する負荷圧感応部61と前記タンク19へ
のリーク量を制御するバイパスコントロール部62とか
ら成る。
【0033】負荷圧感応部61は、弁本体60の左端に
形成された負荷圧作用ポート631と、上端に形成され
前記容量制御弁15のバネ室151に連絡した導入ポー
ト632と、スプール64の左端部の前記導入ポート6
32に対応する部位に形成された所定の開口面積を有す
る第1の絞り65とから成り、負荷圧が低いときは前記
第1の絞り65を開いた状態にして前記バネ室151の
圧油のリークを可能にし得る構成より成る。
【0034】バイパスコントロール部62は、前記スプ
ール64と前記弁本体との間に介挿され前記スプール6
5を図中左方に付勢するバネ66と、バネ66を収容し
た部屋661と前記第1の絞り65とを連通させる連通
穴67と、下端に形成され前記タンク19に連絡した排
出ポート633と、前記スプール64の右端部の前記排
出ポート633に対応する部位に形成され前記第1の絞
り65の開口面積より小さな開口面積を有する第2の絞
り68とから成り、前記排出ポート633から前記タン
ク19へのリーク量を前記第1の絞り65の開度で設定
された値に維持し得る構成より成る。
【0035】上記構成より成る本第2実施例の動力舵取
装置は、差圧応動式の負荷圧感応弁6によって前記第1
実施例と同様に前記ギヤボックスに作用している負荷圧
が非操舵時のように一定値を下回った時には、前記負荷
圧に基づき前記負荷圧感応弁6が操舵時に比べて早いタ
イミング(低い回転数)で前記可変容量ポンプ1の偏心
量を減少させることにより吐出流量を減少させて一定に
するので、省エネ効果を実現し、燃費低減を図るという
効果を奏する。
【0036】また本第2実施例の動力舵取装置は、前記
第1実施例のバイパスコントロールバルブ4の機能を前
記差圧応動式の負荷圧感応弁6に持たせたので、構成要
素を減らし、コストを低減し、保守を容易にするという
効果を奏する。
【0037】(第3実施例) 第3実施例の可変容量ポンプを用いた動力舵取装置は、
図7に示すように前記第1実施例のバイパスコントロー
ルバルブ4を省略して、前記負荷圧感応弁3のみによっ
て負荷圧に基づき前記バネ室151の圧力を制御するこ
とにより可変容量ポンプ1の偏心量を制御して省エネお
よび燃費低減を実現するもので、上述の実施例に比べ一
層構成をシンプルにして、コストを低減し、保守を容易
にするという効果を奏する。
【0038】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲の記載から当業者が認識することが
できる本発明の技術思想に反しない限り変更および付加
が可能である。
【0039】例えば上述の実施例においては、一例とし
て可変容量ポンプの偏心量を容量制御弁によって制御す
る例について述べたが、本発明としてはそれらに限定す
るものでは無く、カムリング自体に吐出圧および負荷圧
感応弁によって制御された圧力を夫々作用させる複数の
受圧部を備えたタイプの可変容量ポンプにおいては前記
容量制御弁は不要である。
【0040】上述の実施例においては、一例として負荷
圧感応弁が非操舵時のように負荷圧が低い場合について
はスプールが一端に位置して可変容量ポンプの吐出流量
を操舵時より低い一定レベルに制御する例について述べ
たが、本発明としてはそれらに限定するものでは無く、
負荷圧と容量制御弁のバネ室の圧力を考慮してスプール
を付勢するバネの付勢力を調整し、非操舵時に限らず常
に負荷圧に比例してリーク量を制御することにより、可
変容量ポンプの偏心量を制御して吐出流量を負荷圧に応
じて制御する態様も採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施例装置の低圧時の油圧
系統図である。
【図2】本第1実施例装置の高圧時の油圧系統図であ
る。
【図3】第1実施例装置の可変容量ポンプを示す断面図
である。
【図4】第1実施例装置の可変容量ポンプの回転数−流
量特性を示す線図である。
【図5】第2実施例装置の低圧時の油圧系統図である。
【図6】第2実施例装置の高圧時の油圧系統図である。
【図7】第3実施例装置の低圧時の油圧系統図である。
【図8】従来装置を示す断面図である。
【図9】従来装置の可変容量ポンプの回転数−流量特性
を示す線図である。
【符号の説明】
1 可変容量ポンプ 2 第1のオリフィス 3 負荷圧感応弁 4 バイパスコントロールバルブ 5 レリーフ弁 11 カムリング 12 吐出ポート 15 容量制御弁 151 バネ室 19 タンク 31 第1の絞り 41 第2の絞り

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ギヤボックスへの流路に設けた第1のオ
    リフィスの前後の圧力差に応じてカムリングの偏心量を
    制御するようにした可変容量ポンプを用いた動力舵取装
    置において、 非操舵時のように前記ギヤボックスに作用している負荷
    圧が低い時には前記第1のオリフィスの下流側をタンク
    に連通させて第1のオリフィスの下流側の圧力を減圧す
    ることによりカムリングの偏心量を減少させて吐出流量
    を減少させ、操舵が行われ前記ギヤボックスに作用して
    いる負荷圧が高くなると前記第1のオリフィスの下流側
    とタンクとの連通を遮断して吐出流量を上昇させる負荷
    圧感応弁を備えていることを特徴とする可変容量ポンプ
    を用いた動力舵取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記負荷圧感応弁が、一端に導入された前記ギアボック
    スに作用している負荷圧が他端と第1のスプールとの間
    に介挿された第1のバネの付勢力より小さい時は開とな
    り、前記可変容量ポンプの吐出流量を制御する容量制御
    弁のバネ室の圧油をタンクへリークすることを可能にす
    る第1の絞りを備えたことを特徴とする可変容量ポンプ
    を用いた動力舵取装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に対して、 一端に導入された前記ギアボックスに作用している負荷
    圧と前記負荷圧感応弁の前記第1の絞りを介して他端に
    導入された圧油の圧力および前記他端と第2のスプール
    との間に介挿された第2のバネの付勢力との釣合いによ
    って決定される開度を形成する第2の絞りを備えたバイ
    パスコントロールバルブが付加されたことを特徴とする
    可変容量ポンプを用いた動力舵取装置。
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