JPH09192966A - 工作機械における工具交換方法 - Google Patents

工作機械における工具交換方法

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JPH09192966A
JPH09192966A JP704596A JP704596A JPH09192966A JP H09192966 A JPH09192966 A JP H09192966A JP 704596 A JP704596 A JP 704596A JP 704596 A JP704596 A JP 704596A JP H09192966 A JPH09192966 A JP H09192966A
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JP
Japan
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tool
spindle
twin
arm
automatic
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JP704596A
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Inventor
Taro Kawazoe
太郎 川添
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】自動工具交換装置の主軸側工具交換時間の短縮
を図ることを維持しながら、構成の簡素化、動作の簡素
化を図り、信頼性を向上する。 【解決手段】第1のカム機構を駆動して、ツインアーム
を前進移動させ、旧工具T3 を挿入する所定の工具ポッ
トを割出し、自動工具交換装置本体を揺動機構で工具マ
ガジン側工具交換位置に揺動させ、ツインアームを第1
のカム機構で後退移動させて、ツインアームが旧工具T
3 を把持している場合、旧工具T 3 を工具ポットに挿入
し、自動工具交換装置本体を揺動機構で工具交換原位置
に揺動させて旧工具T3 よりツインアームを離脱させ、
次に新工具T4 が収納されている所定の工具ポットを割
出し、新工具T4 をツインアームの工具マガジン側把持
部で把持させ、ツインアームを第1のカム機構で前進移
動させて、工具ポットより新工具T4 を離脱させ、ツイ
ンアームを第1のカム機構で後退移動させて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械の自動
工具交換装置の簡素化とその装置における工具交換動作
の信頼性の向上を図るに好適な工作機械における工具交
換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタは、機械本体近傍に多
数の工具を収納保持する工具マガジンが設けられてい
る。工具は工具マガジンと主軸間を自動工具交換装置
(以下、ATCと記載)により自動工具交換される。主
軸を回転自在に支持する主軸ヘッドはテーブル又はパレ
ットに固定されたワーク(被加工物)と相対的に3次元
方向に移動可能なように構成されている。主軸および主
軸ヘッドには所要の工具を着脱自在に装着する工具クラ
ンプ、アンクランプ手段が設けられている。主軸の工具
は駆動手段により回転され、この工具の回転と前述した
3次元方向ヘの移動・位置決めによってワークの加工を
行う。主軸に装着された工具によりワークを加工した
後、次の加工のための工具をATCにより交換する。こ
のATCによる主軸との工具交換時間は、ワーク加工の
非切削時間となり工作機械の稼働率を低下させるため、
工具交換時間短縮のために、カム機構等メカニカルな機
構で連動させる方式のものが多くなってきている。すな
わち、カム機構を採用すると、各動作の終了確認せずに
ATCのツインアームの工具に引き抜き・挿入のための
軸線方向の進退動作、新旧工具の位置を入れ替えるため
の軸線の回り方向の旋回動作を連続的に連動させて行え
るので、ATCによる主軸への交換動作の高速化が図れ
るのである。一方、従来のカム機構による工具交換動作
は、同一の交換動作を繰り返すのには好適ではあるが、
柔軟性には欠けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ATCの工
具交換動作は、主軸側で工具交換する動作手順と、工具
マガジン側で工具交換する動作手順とは同一ではない。
そこで、工具マガジンと工具交換を行う中間アームによ
り新工具を工具交換位置に搬送させ、この中間アームの
新工具と、主軸に装着されている旧工具とを工具交換さ
せる方式のものが多く採用されていた。しかしながら、
中間アームが存在すると、ATCの構成が複雑化し、A
TCの動作の信頼性の低下をまねき、経済的にもコスト
アップするという問題点を生じていた。この発明は、こ
のような問題点を解決するために創案されたものであ
り、自動工具交換装置の主軸側工具交換時間の短縮を図
ることを維持しながら、自動工具交換装置の構成の簡素
化、動作の簡素化を図り、信頼性の向上ができる自動工
具交換装置の工具交換方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は主軸ヘッドに回転可能に軸承され、工具
を着脱自在に装着する主軸と、複数の工具ポットを有
し、この工具ポットに工具を収納保持する工具マガジン
と、前記主軸と前記工具マガジンとのあいだに設けら
れ、前記主軸と前記工具マガジンとのあいだで前記工具
を工具交換するために、前記主軸側工具交換位置、前記
工具マガジン側工具交換位置および前記主軸側工具交換
位置と前記工具マガジン側工具交換位置のあいだの工具
交換原位置間を揺動可能に設けられた自動工具交換装置
本体と、前記工具を把持する把持部が両端に設けられた
ツインアームと、前記自動工具交換装置本体に設けら
れ、前記自動工具交換装置本体に対して前記ツインアー
ムをアーム軸線方向に進退移動させる第1のカム機構
と、前記ツインアームを前記アーム軸軸線の回り方向に
旋回動作させる第2のカム機構とを有し、所定の角度回
転することにより前記前進動作、前記旋回動作、前記後
退動作を連動させるツインアーム駆動用カム手段と、前
記自動工具交換装置本体と前記工具マガジンとのあいだ
に設けられ、前記工具マガジンに対して前記自動工具交
換装置本体を揺動させる揺動機構とからなる自動工具交
換装置を備えた工作機械において、前記工具マガジン側
で工具交換する際には、前記工具マガジン側把持部が前
記主軸より返却される旧工具を把持している状態か空の
状態の前記ツインアームを前記工具交換原位置に位置さ
せ、前記自動工具交換装置本体に対して、前記第1のカ
ム機構を駆動して、前記ツインアームを前進移動させ、
前記旧工具を挿入する前記工具マガジンの所定の工具ポ
ットを割出し、前記自動工具交換装置本体を前記揺動機
構で前記工具マガジン側工具交換位置に揺動させ、前記
ツインアームを前記第1のカム機構で後退移動させて、
前記ツインアームが前記工具を把持している場合、前記
旧工具を前記所定の工具ポットに挿入し、前記自動工具
交換装置本体を前記揺動機構で前記工具交換原位置に揺
動させて前記旧工具より前記ツインアームを離脱させ、
次に前記主軸で使用する新工具が収納されている所定の
工具ポットを割出し、前記自動工具交換装置本体を前記
揺動機構で前記工具マガジン側工具交換位置に揺動させ
て前記新工具を前記ツインアームの工具マガジン側把持
部で把持させ、前記ツインアームを前記自動工具交換装
置本体に対して、前記第1のカム機構で前進移動させ
て、前記工具ポットより前記新工具を離脱させ、前記自
動工具交換装置本体を前記揺動機構で前記工具交換原位
置に揺動させ、前記ツインアームを前記第1のカム機構
で後退移動させて行うことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1はこの発明にかかるマシニングセ
ンタ(以下、MCと記載)の一実施の形態を示す側面図
であり、図2はそのII−II矢視図である。図3は図2の
III −III 矢視図である。図4は図2のIV−IV矢視図で
ある。図5は図3のV−V矢視図である。図において、
MCは主軸1(図2、点線参照)が軸線を縦方向に有
し、主軸ヘッド1aを介して、コラム2に支持された縦
型のマシニングセンタである。主軸ヘッド1aはサドル
3に上下方向へ移動可能に支持され、その上下方向を主
軸軸線(Z軸)としている。主軸ヘッド1aのZ軸方向
の移動は、ボールねじを介して、Z軸用サーボモータ4
により駆動される。サドル3は、X軸方向へ移動可能に
コラム2に支持されていて、その水平移動はX軸用サー
ボモータおよびボールねじによって駆動される。コラム
2は、ベッド7上に固定されている。
【0006】主軸1の下方には、ワーク取り付け治具を
介してワークをクランプするテーブル8が、ベッド7上
に、X軸方向およびZ軸方向と直交するY軸方向へ移動
可能に配置されていて、Y軸用サーボモータ9およびボ
ールねじによって駆動される。MCの側面には複数の工
具を収納する工具マガジン10が固定されていて、この
工具マガジン10は工具割出しを行うことにより所要の
工具を選択的に割出される方式のもので、ATC11に
より、主軸1と工具マガジン10とのあいだで工具の受
渡しを行うように構成されている。工具マガジン10は
図1に示すように円環状で、中央部に空間部10aを有
する環状のリング部材10bと、マガジンカバー10e
に支持されてリング部材10cを回動自在に保持するガ
イドローラ10fと、工具を装着保持するためにリング
部材10bに取り付けられたツールポット12とで構成
され、ツールポット12には、工具13が着脱可能に収
納されている。リング部材10bは図示しない駆動体に
より歯車伝達機構を介して工具割出しが行われる。
【0007】図2〜図5において、ATC11を詳しく
説明する。14はATC本体(図4参照)であり、AT
C本体14に対してツインアーム15を進退動作・旋回
動作させるためのアーム軸16が支持体17のブッシュ
17aに軸支されている。このアーム軸16は一部スプ
ライン軸16aが削成されている。また、このアーム軸
16にはスリーブ18が挿嵌されている。このスリーブ
18はATC本体14に軸受18b,18bを介して回
転自在に設けられている。19は軸受18b,18b間
に設けられたスペーサである。スリーブ18の後方側の
一端はフランジ状になっており、このフランジ部の外周
部には歯車18aが削成され、歯車18aが後述する中
間軸26(図3参照)に挿嵌された中間歯車20cと噛
み合って回転力を伝達される。スリーブ18(図4参
照)の一端の内周部にはスプライン穴が形成され、この
スプライン穴とスプライン軸16aとが噛み合うことに
より、スリーブ18の回転力がアーム軸16に伝達され
ると共に、スプライン穴とスプライン軸16aとによっ
てアーム軸16が進退移動するように構成されている。
さらに、ATC本体14内には第1のカム(パラレルカ
ム)20(図3参照)と第2のカム(ドラムカム)21
が内蔵されている。すなわち、第1のカム20は駆動用
カム20aと従動部材20bに固定されたカムフォロア
27aからなり対をなしている。
【0008】駆動用カム20aは駆動軸22に挿嵌さ
れ、駆動軸22はベアリング23c,23dを介してベ
アリングリテーナ23a,23bに軸承され、回転自在
である。駆動軸22の一端にかさ歯車24aがボルト2
4c、キー(図示せず)等により固定されている。この
かさ歯車24aは駆動体(この実施の形態では油圧モー
タ,図2参照)25側のかさ歯車24bと噛み合うこと
により駆動軸22に回転力を伝達する。ドラムカム21
(図3参照)は駆動用カム20aとベアリング23cと
の間に挿嵌されている。従って、駆動軸22が回転され
ることにより、駆動用カム20aとドラムカム21が同
時に回転する。従動部材20bは中間軸26に挿嵌さ
れ、ベアリングを介してATC本体14に軸承されてい
る。駆動用カム20aは2枚の板カム部20a1 ,20
2 によって、従動部材20bの2列2個の従節ローラ
(カムフォロア)27a,27b(図5参照)を順次送
ることによって、始動および停止時における回転がスム
ースで、かつ早く対応することができる。なお、この駆
動用カム20aにて従節ローラ27a,27bを順次送
りする技術は本出願人が開示した特開昭61-164743 号公
報等により公知な技術である。従動部材20bの一端の
フランジ部には中間歯車20cが削成されており、スリ
ーブ18側のアーム軸歯車18aに噛合している。
【0009】ATC本体14に支軸28が固定され、こ
の支軸28にはレバー29がベアリングを介して回動で
きるように取付けられている。レバー29の一端部には
カムフォロア30が取付られ他端部にはカムフォロア3
1が取付けられている。カムフォロア30はドラムカム
21のカム溝21a(図3参照)内を転動し、同様にカ
ムフォロア31(図4参照)はアーム軸16を前進、後
退せしめるためにアーム軸16の後部に設けられた係合
部32で溝部に嵌め込まれている。従って、ドラムカム
21(図3参照)が回転することにより、カムフォロア
30がカム溝21a内を転動して駆動軸22の軸線方向
に移動する。この結果支軸28(図5参照)を支点とし
て、レバー29が回動するので、カムフォロア31が係
合部32を介してアーム軸16を進退動作させる。この
時、スリーブ18(図4参照)はATC本体14に固定
されているので、スリーブ18のスプライン穴とスプラ
イン軸16aとが噛み合ったままアーム軸16が進退移
動する。
【0010】33は揺動軸(図5参照)であり、ATC
本体14をベアリング33a,33bを介して回転自在
に支持している。この揺動軸33は工具マガジン10の
基体側に固定部材50a,50bによって固定されてい
る。この揺動軸33と所定距離離れた位置のATC本体
14には球面ジョイント部材52(図2参照)が設けら
れ、この球面ジョイント部材52のシリンダ34bの一
方のシリンダロッド52aが係合している。また、工具
マガジン10にも、シリンダ34aのシリンダロッド5
3aが球面ジョイント部材53を介して取付けられてい
る。シリンダ34は、シリンダ34aとシリンダ34b
とが一体化されたものである。すなわち、シリンダ34
a,34bのシリンダロッド52a,53aの伸長、縮
小動作により、揺動軸33を支点にATC本体14が工
具マガジン10側の受渡し位置と主軸1側の受渡し位置
とを揺動する(振込動作)。また、揺動軸33の中心
と、工具マガジン10の工具交換位置に位置決めされた
工具13aの軸中心は同一線上に設けられている。51
(図5参照)は揺動軸33の一端に設けられたロータリ
ジョイントである。このロータリジョイント51によっ
て、固定側より圧油が揺動するATC本体14側にある
油圧モータ25に容易に供給することができる。なお、
ロータリジョイント51でなく、可撓性のあるゴムホー
スなどの配管部材で接続してもよい。
【0011】LS(A),LS(B),LS(C) (図3参照)は近接ス
イッチであり、油圧モータ25のモータ軸に固定された
ドッグの外周部の凹凸によりモータ軸の回転位置角度を
検出する。かかるドッグの凹凸形状はこれを検出する近
接スイッチLS(A),LS(B),LS(C) の出力波形(図6参照)
と対応するように形成されている。すなわち、近接スイ
ッチLS(A) に検知されるドッグは、0度位置から回転角
度(s) 位置までが凸部に形成され、その他の角度部分が
凹部に形成されている。同様に、近接スイッチLS(B) に
検知されるドッグは、回転角度(t) 位置から0度位置ま
でが凸部に形成され、その他の角度部分が凹部に形成さ
れている。近接スイッチLS(C) に検知されるドッグは、
回転角度(u) 位置から回転角度(v) 位置までと、回転角
度(x) 位置から回転角度(y) 位置までが凸部に形成さ
れ、その他の角度部分が凹部に形成されている。この3
個の近接スイッチLS(A),LS(B),LS(C) によって、ツイン
アーム15の2つの把持部(一方の把持部15b、他方
の把持部15a)のどちらの把持部が主軸側に位置して
いるのかの判別、油圧モータ25への停止信号出力位
置、停止位置の確認等を行っている。このように、油圧
モータ25の駆動軸23の回転位置、すなわち、ドラム
カム21や駆動用カム20aの回転位置を検出して、振
込動作を行うシリンダ34a,34bの進退動作とのタ
イミングを図るものである。
【0012】図6は駆動軸の回転角度、ドラムカムとパ
ラレルカムのカム形状およびドッグの凹凸位置の関係す
なわちツインアームの旋回動作と進退動作との関係を示
すカム曲線図およびドッグの凹凸位置関係図である。ツ
インアーム15の前進動作は駆動軸23の回転角度(m)
から始まり回転角度(p) の位置で終了する。また、ツイ
ンアーム15の後退動作は駆動軸の回転角度(q) から始
まり回転角度(r) の位置で終了する。このような回転角
度と前後動作との関係になるようにドラムカム21のカ
ム曲線が形成されている。なお、回転角度(m) の位置は
一方の把持部側の原点位置であり、回転角度(r) の位置
は他方の把持部側の原点位置である。ツインアーム15
の180度旋回動は油圧モータ25の駆動軸23の回転
角度(n) から始まり回転角度(o) の位置で終了する。こ
のような回転角度と旋回動作との関係になるように駆動
用カム20aのカム曲線が形成されている。
【0013】図7はこの発明による主軸との工具交換の
説明図であり、図8はこの発明による工具マガジンとの
工具交換の説明図である。次にこの発明の作用を図7お
よび図8に基づいて説明する。 [主軸との工具交換動作]この実施の形態では、ツイン
アーム15の他方の把持部15aで主軸に装着されてい
る旧工具T2 を受け取り、一方の把持部15bの新工具
1 を主軸に装着する例で説明を行う。ツインアーム1
5を一方の把持部15bに次回主軸1に装着する新工具
1 を把持させた状態で原位置で待機させる。すなわ
ち、シリンダ34bのピストンロッド52aは縮小方向
に移動しており、シリンダ34aのピストンロッド53
aは伸長方向に移動している状態である(図7
(a))。ATC本体14をシリンダ34aのピストン
ロッド53aを縮小方向に駆動することにより揺動さ
せ、主軸側工具交換位置に振り込む(図7(b))。ツ
インアーム15を主軸側に振り込んだ工具交換位置で待
機させ、主軸1をツインアーム側へ移動させて非把持状
態の他方の把持部15aに主軸1に装着した使用済工具
を把持させる(図7(c))。なお、ツインアーム15
の把持部における工具の把持、非把持動作はツインアー
ム15が後退して後端位置に位置している時は非把持状
態となり、ツインアーム15が後端位置より前進すると
把持状態となる公知の技術であるので説明を省略する。
主軸1の工具クランプ・アンクランプ機構が工具をアン
クランプ状態にするがこの動作もクランプ動作を皿バネ
で、アンクランプ動作をシリンダで行う公知の技術であ
るので詳細な説明を省略する。
【0014】油圧モータ25を回転角度(m) から回転角
度(r) まで約一回転させる。すなわち、油圧モータ25
の駆動力によって駆動軸23が回転角度(m) から回転角
度(p) まで回転する間にツインアーム15が前進動作を
行う(図7(d))。同様に、油圧モータ25の駆動軸
23が回転角度(n) から回転角度(o) まで回転する間に
ツインアーム15が180度旋回する(図7(e))。
更に、駆動軸23の回転角度(q) から回転角度(r) まで
回転する間にツインアーム15が後退動作を行い主軸1
に新工具Tを装着する(図7(f))。なお、ツインア
ーム15の後退動作終了後、主軸1側では公知の技術に
より新工具Tをクランプする。また、油圧モータ25
(駆動軸23)は近接スイッチLS(C) が回転角度(r) 位
置でOFF(0)になった時に停止信号が出力され、回
転角度(r)位置で停止する。ツインアーム15の停止状
態は近接スイッチLS(B) のみがON(1)の状態を維持
していることで確認される。ツインアーム15は後退動
作終了端で新工具T1 の把持を解除し、主軸1がツイン
アーム15から離間する方向に移動する。(図7
(g))。ついで、ATC本体14をシリンダ34aの
駆動により揺動させ、ツインアーム15の把持部に旧工
具T2 を把持させた状態で原位置で戻る(図7
(a))。なお、他方の把持部15aに新工具T1 を把
持し、一方の把持部15bで旧工具T2 を受ける場合に
は、ツインアーム15は原位置のとき回転角度(r) 位置
に位置しているため、ツインアーム15の工具交換動作
は、回転角度(r) 位置から回転角度(m) 位置に回転させ
る。
【0015】[工具マガジンとの工具交換動作…工具返
却]一方の把持部15bに工具マガジン10側に返却す
る旧工具T3 を把持している例(図8参照)で説明を行
う。図7(a)の状態において、油圧モータ25の駆動
により駆動軸23を回転角度(m) 位置から回転角度(p)
位置まで回転させツインアーム15は旧工具T3 を把持
した状態で前進動作を行う(図8(a))。すなわち、
近接スイッチLS(B)が回転角度(t) 位置でON(1)に
なった時に停止信号が出力され、回転角度(p) 位置で停
止させる。ツインアーム15の停止位置は近接スイッチ
LS(A) 〜近接スイッチLS(C) が全部ON(1)の状態に
あることで確認することができる。同時に、工具マガジ
ン10の旧工具T3 を返却するツールポットを工具交換
位置に割り出す。ATC本体14をシリンダ34のピス
トンロッド53aを伸長方向に駆動することにより揺動
させ、工具マガジン側工具交換位置に振り込む(図8
(b))。油圧モータ25の駆動により駆動軸23を回
転角度(p) から回転角度(m) へ逆回転させ、ツインアー
ム15を後退動作させ、工具マガジン10に工具を装着
する(図8(c))。すなわち、回転角度(u) 位置で信
号を出力し、近接スイッチLS(A) のみON(1)の状態
にて確認する。この動作により、旧工具T3 は工具マガ
ジンのツールポット12に保有される。ATC本体14
をシリンダ34aのピストンロッド53aを縮小方向に
駆動することにより揺動させ、原位置に戻る(図8
(d))。
【0016】[工具マガジンとの工具交換動作…工具受
取り]次に、工具マガジン10より所望の工具をATC
が受け取る。図8(d)の状態において、工具マガジン
10の所望の工具を保持しているツールポットを工具交
換位置に割り出す。ついで、ATC本体14をシリンダ
34aのピストンロッド53aを伸長方向に駆動するこ
とにより、原位置から工具交換位置まで揺動させる。そ
の後、ツインアーム15は工具マガジン10側に装着さ
れた新工具T4 を把持可能とする(図8(e))。油圧
モータ25により駆動軸23を回転角度(m) から回転角
度(p) まで回転させツインアーム15が前進動作を行う
(図8(f))。すなわち、近接スイッチLS(B) が回転
角度(t) 位置でON(1)になった時に停止信号が出力
され、回転角度(p) 位置で停止させる。ツインアーム1
5の停止位置は近接スイッチLS(A)〜近接スイッチLS(C)
が全部ON(1)の状態にあることで確認することが
できる。ATC本体14をシリンダ34aのピストンロ
ッド53aを縮小方向に駆動することにより、工具交換
位置から原位置まで揺動させる(図8(g))。油圧モ
ータ25により駆動軸23を回転角度(p) から回転角度
(m) へ逆回転させ、ツインアーム15を後退動作させる
(図8(h))。すなわち、回転角度(u) 位置で信号を
出力し、近接スイッチLS(A) のみON(1)の状態にて
確認する。なお、「工具返却」と「工具受取り」の動作
を別々に説明したが、通常は「工具返却」と「工具受取
り」は連続動作として行われる。
【0017】なお、この実施の形態においては、縦型の
マシニングセンタであって、工具ポットが円環状に配列
された工具マガジンで説明したが、マシニングセンタは
縦型に限定されず、横型のものであってもよい。また、
工具マガジンも工具ポットが矩形状に配列されたもので
あってもよい。更に、この実施の形態ではツインアーム
が工具マガジン内側を通過する構成で説明したが、工具
マガジン外方をツインアームが揺動動作する構成であっ
てもよい。すなわち、主軸ヘッドに回転可能に軸承さ
れ、工具を着脱自在に装着する主軸と、複数の工具ポッ
トを有し、この工具ポットに工具を収納保持する工具マ
ガジンと、前記主軸と前記工具マガジンとのあいだに設
けられ、前記主軸と前記工具マガジンとのあいだで前記
工具を工具交換するために、前記主軸側工具交換位置、
前記工具マガジン側工具交換位置および前記主軸側工具
交換位置と前記工具マガジン側工具交換位置のあいだの
工具交換原位置間を揺動可能に設けられたものであれば
よい。また、この実施の形態においては、駆動源を油圧
モータ25として説明したが、駆動源は油圧モータ25
に限定されるものではない。すなわち、サーボモータ、
インバータモータ、液体圧モータ等であってもよく、駆
動軸を1回転または所定の角度位置に駆動・位置決めで
きる駆動源であればよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
主軸との交換動作を行う場合は、工具交換装置を揺動機
構により主軸側工具交換位置と原位置との間を揺動させ
る動作と、駆動装置の回転により進退動機構と旋回動機
構を用いてツインアームを進退動、旋回動させて工具交
換動作を行い、工具マガジンに工具を装着あるいは把持
させる交換動作を行う場合には、駆動装置の回転軸の回
転角度によりツインアームを前進、後退させる進退動機
構と揺動機構のみにより行うように構成したから自動工
具交換装置の主軸側工具交換時間の短縮を図ることを維
持しながら、自動工具交換装置の構成の簡素化、動作の
簡素化を図り、信頼性の向上ができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるマシニングセンタの一実施の
形態を示す側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図2のIII −III 矢視図である。
【図4】図2のIV−IV矢視図である。
【図5】図3のV−V矢視図である。
【図6】駆動軸の回転角度と、ドラムカムとパラレルカ
ムのカム形状の関係すなわちツインアームの旋回動作と
進退動作との関係を示すカム曲線図およびドッグの凹凸
位置関係図である。
【図7】この発明による主軸との工具交換の説明図であ
る。
【図8】この発明による工具貯蔵マガジンとの工具交換
の説明図である。
【符号の説明】
1…主軸 10…工具マガジン 11…工具交換装置(ATC) 12…工具ポット(ツールポット) 14…ATC本体 15…ツインアーム 16…アーム軸 20…第1のカム(パラレルカム) 21…第2のカム(ドラムカム) 22…駆動軸 26…中間軸 27a,27b…カムフォロア 29…レバー 30,31…カムフォロア 33…揺動軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸ヘッドに回転可能に軸承され、工具
    を着脱自在に装着する主軸と、複数の工具ポットを有
    し、この工具ポットに工具を収納保持する工具マガジン
    と、前記主軸と前記工具マガジンとのあいだに設けら
    れ、前記主軸と前記工具マガジンとのあいだで前記工具
    を工具交換するために、前記主軸側工具交換位置、前記
    工具マガジン側工具交換位置および前記主軸側工具交換
    位置と前記工具マガジン側工具交換位置のあいだの工具
    交換原位置間を揺動可能に設けられた自動工具交換装置
    本体と、前記工具を把持する把持部が両端に設けられた
    ツインアームと、前記自動工具交換装置本体に設けら
    れ、前記自動工具交換装置本体に対して前記ツインアー
    ムをアーム軸線方向に進退移動させる第1のカム機構
    と、前記ツインアームを前記アーム軸軸線の回り方向に
    旋回動作させる第2のカム機構とを有し、所定の角度回
    転することにより前記前進動作、前記旋回動作、前記後
    退動作を連動させるツインアーム駆動用カム手段と、前
    記自動工具交換装置本体と前記工具マガジンとのあいだ
    に設けられ、前記工具マガジンに対して前記自動工具交
    換装置本体を揺動させる揺動機構とからなる自動工具交
    換装置を備えた工作機械において、 前記工具マガジン側で工具交換する際には、 前記工具マガジン側把持部が前記主軸より返却される旧
    工具を把持している状態か空の状態の前記ツインアーム
    を前記工具交換原位置に位置させ、 前記自動工具交換装置本体に対して、前記第1のカム機
    構を駆動して、前記ツインアームを前進移動させ、 前記旧工具を挿入する前記工具マガジンの所定の工具ポ
    ットを割出し、 前記自動工具交換装置本体を前記揺動機構で前記工具マ
    ガジン側工具交換位置に揺動させ、 前記ツインアームを前記第1のカム機構で後退移動させ
    て、前記ツインアームが前記工具を把持している場合、
    前記旧工具を前記所定の工具ポットに挿入し、 前記自動工具交換装置本体を前記揺動機構で前記工具交
    換原位置に揺動させて前記旧工具より前記ツインアーム
    を離脱させ、 次に前記主軸で使用する新工具が収納されている所定の
    工具ポットを割出し、 前記自動工具交換装置本体を前記揺動機構で前記工具マ
    ガジン側工具交換位置に揺動させて前記新工具を前記ツ
    インアームの工具マガジン側把持部で把持させ、 前記ツインアームを前記自動工具交換装置本体に対し
    て、前記第1のカム機構で前進移動させて、前記工具ポ
    ットより前記新工具を離脱させ、 前記自動工具交換装置本体を前記揺動機構で前記工具交
    換原位置に揺動させ、 前記ツインアームを前記第1のカム機構で後退移動させ
    て行うことを特徴とする工作機械における工具交換方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020090052A1 (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 株式会社牧野フライス製作所 工具搬送装置

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