JPH09192030A - 調理用あく取りシート及び該シートによるだし取り材被包体 - Google Patents

調理用あく取りシート及び該シートによるだし取り材被包体

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JPH09192030A
JPH09192030A JP8027310A JP2731096A JPH09192030A JP H09192030 A JPH09192030 A JP H09192030A JP 8027310 A JP8027310 A JP 8027310A JP 2731096 A JP2731096 A JP 2731096A JP H09192030 A JPH09192030 A JP H09192030A
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    • A47J43/284Hand implements for separating solids from liquids or liquids from liquids
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食材から生じるあく及び油分を、簡単且つ確
実に多量に捕捉することが可能な調理用あく取りシート
を提供する。 【解決手段】 密度が0.01〜0.10g/cm3
あり、且つ一滴吸油時間が2秒以下である不織布により
あく取りシート1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、煮物やスープなど
を料理する際に煮汁の上面に浮き上がってくるあくや油
分等を吸着して除去するための調理用あく取りシート及
び同袋状あく取りシート、並びに該袋状のシートにより
だし取り材を被包しただし取り材被包体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】煮物やスープのように畜肉や魚肉を用い
てだし汁や水で煮込む料理では、煮汁の表面にあくが浮
き、これが料理の味、舌触り、外観等を著しく阻害して
いる。また、材料を炒めるときに使う油、あるいは畜肉
骨等に含まれていて調理に伴う加熱により溶融し、液状
となった脂が、調理中に煮汁表面に浮いてくるが、これ
らカロリーの高い油類は、食味上、健康上から敬遠され
る傾向にあり、また、冷めてしまった料理の上面で白く
固化した脂は、料理の外観を著しく損なうものである。
【0003】このため、最近では、調理用シートとして
手軽にしかも衛生的にあくや油分を取り除くことができ
ることを訴求した使い捨ての落とし蓋が市販されてい
る。この既知の調理用シートは、図4に示すように、合
成繊維からなる不織布シート10を円板形に形成して、
それに大小複数の穴11,12を開けたもので、煮汁の
中に落とし込むことによって上記穴11,12から煮汁
や蒸気と共にシート10の上面側に浮き上がってきたあ
くを、該シート10を取り出すことによって掬い取るも
のである。しかしながら、該調理用シートは、密度が大
きいためにシート内部へのあくの浸透性が悪く、そのた
め、あくをシート10の内部に浸透させて繊維間に吸着
することは困難で、シート表面に付着したものだけしか
取り除くことはできず、思ったほどのあく取り効果を期
待することはできない、という欠点があった。
【0004】調理中に発生するあくは、畜肉中に含まれ
ている水溶性の蛋白質が煮汁中に溶けだした後に加熱さ
れて変成し、非水溶性となり、凝固・凝集してくるもの
である。本発明者らの研究によれば、このあくは、煮汁
の上面に浮き上がった後、時間の経過と共に次第に凝集
して大きく成長していくので、このようなあくを上述し
たようなシートを用いて除去する場合には、それらが成
長する前の粒径の小さい段階で吸着できるシート構造が
必要であり、本発明者のうちの一人は、特願平6ー19
0048号によってそれに適した不織布構造を明らかに
した。
【0005】この既提案のシート構造は、あくの除去に
は有効なものであるが、あくに加えて煮汁中の油分があ
る程度多い場合、特に、鶏がらその他の畜肉骨等からな
るだし取り材の煮出しによってスープやだしを得る場合
などには、油分の取り除きが十分とはいえない。それ
は、この種のシートの製造に際しては、一般的に、あく
の吸着除去を性能の最重要課題とし、親油性の向上につ
いて格別配慮することなく、例えば、不織布の加工等の
ために帯電防止剤や親水性薬剤で処理することなどにも
起因している。このような問題を解決するには、不織布
の親油性を高める必要があるが、単純に親油性をある程
度改善しても、煮汁中の水分がシートに先に浸透して油
分の吸着を阻害するという問題があり、直ちに油分の吸
着性能に優れたあく取りシートを提供できるとは限らな
い。
【0006】一方、実開平1ー59551号公報には、
調理用のあく取り具として、ポリプロピレンからなる不
織布を薄い円盤の形状に形成したものが開示されている
が、このものについては不織布構造についての詳細な開
示がなく、必ずしも十分にあく及び油分を取り除けると
は考えられない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、食材
から発生し煮汁表面に浮いてくる油分について、あくと
共に効率よく多量に吸着可能とし、あく及び油分の両方
の吸着性能に優れたあく取りシートを提供することにあ
る。また、前述したように、単純に不織布の親油性を改
善しても、煮汁中の水分がシートに先に浸透して油分の
吸着を阻害するという問題に対処し、本発明者らは不織
布における一滴吸油時間の短縮が重要であることに着目
して、実験、研究を重ねた結果、後述する実施例からも
分かるように、その短縮が先行する油分の吸着に有効で
あることを確かめた。本発明は、かかる知見に基づくも
のであり、その課題は、煮汁中の水分がシートに先に浸
透して油分の吸着を阻害することなく、先行して油分を
吸着するという吸着性能においてすぐれたあく取りシー
トを提供することにある。
【0008】本発明の他の課題は、食材から生じるあく
を、それが成長する前の粒径が小さい段階で、油分と共
に簡単且つ確実に多量に捕捉することが可能な、衛生的
で使いやすい使い捨てタイプの調理用あく取りシートを
提供することにある。本発明の他の課題は、上記調理用
あく取りシートを利用し、鶏がらその他の畜肉骨からな
るだし取り材の煮出しによってスープやだしを得る場合
に発生するあくを、その成長前に効果的に捕捉すると同
時に、多量に発生したあく及び油分をスープやだし中に
流出しないように捕捉可能にした調理用袋状あく取りシ
ート及びそれを用いただし取り材被包体を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、密度が0.01〜0.10g/
cm3 であり、且つ一滴吸油時間が2秒以下である不織
布により形成した調理用あく取りシートが提供される。
本発明の好ましい実施形態においては、不織布を構成す
る繊維の少なくとも一部または全部が疎水性繊維により
形成され、あるいは、不織布を構成する繊維が短繊維で
あり、且つ繊維同士が水流交絡処理により交絡している
ものとして形成される。また、本発明によれば、上記調
理用あく取りシートをだし取り材の収容のために袋状に
成形した調理用袋状あく取りシート、及びその中に畜肉
骨等のだし取り材を入れただし取り材被包体が提供され
る。
【0010】上記構成を有する調理用あく取りシート
は、それを煮汁中に入れると、食材から発生して該煮汁
の上部に浮き上がってくるあくは、一部があく取りシー
トの表面に付着し、残りが該あく取りシートの空隙内に
浸透して繊維間に捕捉され、煮汁から分離される。ま
た、料理中にあくは徐々に発生してくるが、水分の浸透
のないシートには吸着スペースが多量に確保されている
ので、発生してくるあくを最後まで吸着することができ
る。
【0011】煮汁の上部に浮いてくる油分についても同
様に、あく取りシート内部に浸透して繊維間の空隙内に
捕捉されるが、シートが親油性の疎水性繊維により形成
され、油分のシート内への浸透性及び繊維への付着性が
良好であるため、該油分の吸着効率が格段に高い。しか
も、シートの一滴吸油時間が短いので、煮汁中の水分が
シートに先に浸透して油分の吸着を阻害することが無
く、優先的に油分が吸着され、多量の油分を吸着するこ
とができる。
【0012】上記調理用あく取りシートを袋状に成形
し、その中に鶏がらその他の畜肉骨等からなるだし取り
材を入れただし取り材被包体を用いて、該だし取り材の
煮出しによりスープやだしを得る場合には、あく及び油
分が比較的多量に発生するが、発生したあくは、袋状の
あく取りシートを通過して流出する段階、即ち、それら
が成長する前の粒径の小さい段階で吸着、捕捉できる。
しかも、多量に発生するあく及び油分が袋状のあく取り
シート内からスープやだし中に流出する段階で捕捉でき
るので、それらの取り除きが極めて効果的に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明に係る調
理用あく取りシートの構成及び使用態様の一例を示して
いる。このあく取りシート1は、不織布により、図1に
例示した薄い円板状など、鍋の内径に適合する所望の形
状に形成されるもので、食材から出るあくの浸透性を高
めるため、該あくが成長する前の粒径が小さい段階で浸
透し得る程度に密度を小さくして、空隙率を高めたもの
である。これを具体的な数値によって説明すると、上記
不織布は、一般的にはその密度を0.01〜0.10g
/cm3 の範囲に形成することができるが、0.03〜
0.07g/cm3 になるように形成するのがより望ま
しい。また、油を効率的に吸着できるように、その不織
布の一滴吸油時間を2秒以下とする。
【0014】ここで説明する不織布の密度は、以下のよ
うにして求めたものである。即ち、面積(S[cm
3 ])が既知の不織布について、重量(W[g])及び
厚さ(t[mm])を測定する。厚さの測定には、UP L
IGHT DIAL GAUGE (テスター産業(株)PEZCOOK No.10
7)を用い、3g/cm2 の荷重下で10秒放置後の厚
さを1/100mmまで測定した。密度(d[g/cm
3 ])は、これらの値から次式により算出した。 d = (W×10)/(S×t)
【0015】また、一滴吸油性は、以下のようにして測
定したものである。サンプル、用具は、温度25℃、湿
度65%の恒温室中に24時間以上保管した後、測定に
供した。測定は、上記恒温室中で、直径10cmのシャ
ーレに日本薬局方の精製水50gを入れ、界面に空気が
入らないようにして5cm角のシートを浮かべ、10秒
後に、シート表面上約1cmの高さからシート中央に大
豆油(試薬、化学用、純正化学製)を一滴落とし、油が
シートに完全に吸収されるまでの時間を計測した。油の
滴下は、出口直径1.9mmの駒込ピペットを用いた
が、そのときの1滴の重さは、約0.03gである。測
定は、精製水を毎回取り替え、1面を上向きにして5
回、反対の面を上向きにして5回測定し、計10回の平
均値を求めた。
【0016】なお、ここでは、本発明の実施例において
示す不織布密度及び一滴吸油性の計測方法について述べ
たが、本発明における不織布密度及び一滴吸油性は、上
記方法により計測したものに限定されるものではなく、
上記方法と実質的に同等な方法によって計測したもので
あってもよいことは、勿論である。
【0017】本発明のあく取りシートを形成する不織布
は、その密度を上述した0.01〜0.10g/cm3
の範囲に形成するが、この下限を逸脱すると、密度が小
さくなり過ぎてあくの捕捉に支障を来し、また、上記密
度範囲の上限を逸脱すると、不織布内部へのあくの浸透
が十分でなくなり、多量のあくを効果的に取ることがで
きなくなる。一方、本発明のあく取りシートを形成する
不織布の一滴吸油時間は、それが2秒を越えると、油分
の量によってはその残存が生じるようになり、おいしさ
の評価においてもしつこさが残るようになる。
【0018】不織布のような繊維質素材への液体の吸収
は、一般に毛細管による吸収と考えられる。従って、一
般には不織布の密度を大きくすれば一滴吸油性のような
吸収速度は大きくなると考えられるが、実際には煮物料
理の煮汁のような、大部分が水でそこに少量の油が存在
するような系では、不織布の密度が大きいと先に水が浸
透してしまうので、少量の油を吸着するのを阻害してし
まう。この点からも不織布の密度を0.01〜0.10
g/cm3 の範囲にすることは重要である。また、一滴
吸油時間を短くするには、密度を上記範囲にすることと
共に、繊維の表面の界面科学的性質も重要であり、この
一滴吸油時間を長くするような帯電防止剤や親水性薬剤
での処理は避けるべきである。
【0019】更に、本発明のあく取りシートは、十分な
あく及び油分吸着量を確保するために、それを構成する
不織布が十分な厚みを有している必要がある。具体的
に、不織布の厚さは、0.5mm以上、好ましくは0.
5〜2.0mmである。また、該不織布の坪量について
は特に制限がないが、十分にあくを吸着してなおかつ柔
軟性が良好に確保されるような範囲とするのが望まし
く、具体的には、20〜80g/m2 とするのが好まし
い。
【0020】上記不織布に用いる繊維種は、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリエステル等を原料とする疎水
性繊維(合成繊維)が好ましく、あるいは、これらを1
種又は2種以上混合したものであっても良い。パルプ、
レーヨン等を原料とする親水性繊維(天然繊維)を上記
疎水性繊維に若干量混合しても良い。このレーヨン等の
親水性繊維の混合量は、30重量%以下が望ましく、更
に20重量%以下がより望ましい。繊維の形態は、上述
した原料からなる単一繊維、複合繊維のいずれであって
も良い。例えば、ポリプロピレン/ポリエステル、ポリ
エチレン/ポリプロピレン、ポリプロピレン/エチレン
ープロピレンランダム共重合体等の組み合わせからなる
偏芯型の芯鞘型複合繊維やサイドバイサイド型の複合繊
維等、立体捲縮を発現しやすい繊維を使用すれば、低密
度の不織布を容易に製造することが可能となる。
【0021】また、繊維の繊度については特に限定され
ず、不織布の密度が上述した範囲内になるようなものを
任意に使用することができる。但し、後述するように水
流交絡処理によって繊維同士を交絡させる場合、繊度が
小さ過ぎると過度に交絡が進行して密度が大きくなり易
く、また、繊度が大きくなるにつれて交絡が不十分とな
り、不織布強力の低下及び毛抜けといった問題が生じる
ので、注意を要する。例えば、水流交絡処理を施して不
織布を形成するにあたり、ポリプロピレン繊維を用いた
場合、その繊度は1.5〜3デニールであるのが好まし
い。より好ましくは、2〜2.5デニールである。
【0022】上記不織布の形成には、一般的に用いられ
る公知の方法、例えばメルトブロー法やスパンボンド法
を用いることができるが、これらの方法では、先に詳述
した不織布構造、即ち、密度が0.01〜0.10g/
cm3 といった低密度にすると、不織布の引っ張り強度
が著しく小さくなる。しかし、水流交絡処理法、サーマ
ルボンド法では、不織布を低密度にしても不織布の引っ
張り強度が小さくならないので好ましい。サーマルボン
ド法は、繊維に親水性の油剤を付着させカード適性を向
上させている。一方、水流交絡処理法の不織布は、水流
により繊維同士を絡み合わせる方法であるため、水によ
り油剤は洗い流され、より疎水性となるので、本発明の
あく取りシートに好適である。
【0023】水流交絡処理法の不織布は、通常良く知ら
れている方法で製造することができるが、本発明におい
ては密度を所定の範囲にすることが重要であるため、使
用する繊維の特質に応じて水流交絡処理の条件を設定す
る必要がある。例えば、ポリプロピレンのような疎水性
繊維を含む場合は、水流による交絡性が悪いために水圧
を高めに設定すると良い。一方、親水性繊維を含む場合
は、繊維が過度に交絡して密度が大きくなり過ぎないよ
う、水圧を低めに設定すると良い。
【0024】また、水流交絡処理法は様々な態様のウエ
ブに適用することができるが、本発明においては繊維同
士の交絡性を高め、かつ柔軟性に富むものを得るべく、
短繊維からなるパラレルウエブやセミランダムウエブを
用いることが望ましい。ここで、短繊維の繊維長が短く
なり過ぎると交絡性が悪くなり、長くなるとカード通過
性が悪くなって不織布の均一性が低下するので、注意を
要する。具体的に好ましい繊維長は、25〜125mm
であり、より好ましくは、38〜64mmである。ま
た、水流交絡処理法とサーマルボンド法を併用し、水流
交絡処理法の不織布中の繊維を熱接着させることもでき
る。この場合、得られる不織布はその強力が向上された
ものとなり、毛抜けも防止される。
【0025】水流交絡処理法の不織布はドレーブ性に優
れ、極めて良好な柔軟性を有するため、これを、例えば
肉じゃがのように煮汁が少なく表面がでこぼこしている
ところへ落とし蓋のように入れた場合でも、表面全体に
フィットして万遍なくあくを吸着することができる。ま
た、だしがら取りとして用いる場合でも扱いやすい。一
方、サーマルボンド法の不織布は柔軟性に欠け、剛性が
大きいため、煮汁の多い表面が平らなところへ入れる場
合は問題ないが、表面がでこぼこしているところへ入れ
ると、不織布と煮汁が接触しない箇所が生じ、その部分
で発生したあくを吸着することができなくなることもあ
るので、用途を考慮する必要がある。
【0026】図2に示すように、上記構成を有するあく
取りシート1は、煮物やスープ等を料理する際に鍋2の
中に落とし蓋状に入れ、食材3やだし取り材、特に畜肉
類や魚肉類から発生して煮汁4中に流出するあく及び油
分を吸着して取り除くものであるが、本発明において
は、成長する前のあくの粒子が進入しやすいように、あ
く取りシート1における空隙を高めることにより、あく
をシートの表面に付着させるだけでなく、シートの内部
にまで浸透させて、繊維間においても捕捉可能とし、こ
れにより、食材3等から発生したあくを成長する前の段
階で速やかに、且つ確実に吸着して除去できるようにし
ている。
【0027】また、このように生長する前の段階のあく
を吸着すると、それを核として吸着された状態であくが
成長していくことも考えられるので、効率的にあくを吸
着することができる。このため、上記あく取りシート1
を、あくが発生する前に落とし蓋のように鍋の中に入
れ、軽く押さえてそのまま加熱調理すると、食材から発
生して煮汁の上部に浮き上がってくるあくが、煮汁上面
に到達して大きく成長する前に、シート表面に付着した
り、シート内部に浸透して繊維間に吸着されることにな
り、特に細かいあくはシートの深部にまで侵入して繊維
間に吸着され、かつ吸着された状態で成長するので、効
率的に捕捉される。また、あく取りシート1の上面に回
り込んだあくも、煮汁と共に回遊する間に、該シートの
上面に付着すると共に内部にも浸透し、繊維間に吸着さ
れる。
【0028】食材3等から発生する油分についても、そ
れが煮汁の上面に浮き上がってくるときに、シート表面
に付着したりシート内に浸透して繊維間に吸着されるこ
とにより除去されるが、特に、疎水性繊維を用いてあく
取りシートを形成すると、該疎水性繊維が親油性を有す
るため、シート内への浸透性及び繊維への油分の付着性
が親水性繊維のみを用いた場合よりも良好となり、空隙
を大きくしてシートの表面積を拡大したことと相俟っ
て、油の除去率が著しく高くなる。この結果、あく及び
油分に両方を非常に効率良く吸着することができる。あ
く及び油分を吸着したあく取りシート1は、調理終了後
に箸等で煮汁中から取り出し、そのまま廃棄すれば良
い。なお、上記あく取りシート1は、沸騰時にでる蒸気
を逃がし、シートが浮き上がってしまうのを防ぐため
に、中央部に切れ目を入れたり、穴を設けることもでき
る。
【0029】図3は、上記調理用あく取りシートの一使
用形態として、該あく取りシートを構成する不織布を袋
状に成形して、そのあく取り袋6の中に鶏がらその他の
畜肉骨等からなるだし取り材7を収容することにより形
成しただし取り材被包体5を示している。このだし取り
材被包体5は、包装を兼ねたあく取り袋6に冷凍しただ
し取り材7を入れた状態で提供することができ、消費者
はそれを水中に入れて煮るだけで、あくや油分を除去し
たスープやだしを取ることができる。即ち、だし取り材
7から発生するあくや油分は、あく取り袋6を形成する
あく取りシートに捕捉され、袋外の煮汁中に流出するこ
とがなく、だしがらと共に簡便に廃棄することができ
る。また、上記あく取り袋6のみを調理用袋状あく取り
シートとして消費者に提供し、消費者において任意に出
し取り材を収容し、出し取りのために使用することもで
きる。
【0030】特に、上記あく取り袋6内に入れただし取
り材7の煮出しによってスープやだしを得る場合には、
あく及び油分が比較的多量に発生するが、発生したあく
は、煮汁の表面に浮く前に必ずあく取り袋を通過するこ
とになり、この段階ではあくが粒径の小さい成長前の状
態にあるので、あくの成長前に効果的に吸着、捕捉する
ことができる。それと同時に、だし取り材7から発生し
た油分も、袋外のスープやだし中に流出しないように捕
捉できるので、それらの取り除きを極めて効果的に行う
ことができる。
【0031】
【実施例】次に、本発明に係る調理用あく取りシートの
実施例及びその性能評価の実験例について説明する。本
発明の実施例として、次の2種類の試料を用意し、ま
た、比較例として次の3種類の試料を用意し、それぞれ
の試料についてあく及び油分の吸着性、得られた料理の
味について評価を行った。
【0032】〈試 料〉 実施例1 : ポリプロピレン短繊維(2デニール、5
1mm)のみを用い、水流交絡処理法によって製造され
た、密度が0.05g/cm3 、一滴吸油時間が0.8
秒、坪量が50g/m2 であるポリプロピレン繊維製不
織布。 実施例2 : ポリプロピレン短繊維(2デニール、5
1mm)を80重量%及びレーヨン短繊維(1.5デニ
ール、40mm)を20重量%用い、水流交絡処理法に
よって製造された、密度0.05g/cm3 、一滴吸油
時間が1.3秒、坪量が50g/m2 であるポリプロピ
レン繊維・レーヨン繊維製の不織布。
【0033】比較例1 : ポリプロピレン繊維(0.
2〜1.0デニール)のみを用い、メルトブローン法に
よって製造された、密度0.12g/cm3 、一滴吸油
時間が9.0秒、坪量が59g/m2 であるポリプロピ
レン繊維製不織布。 比較例2 : 密度0.12g/cm3 、一滴吸油時間
が19秒、坪量が40g/m2 であるポリプロピレン製
不織布からなる市販あく取りシート(商品名:アク取り
&おとしぶた)。 比較例3 : ポリオレフィン系複合短繊維(芯:ポリ
プロピレン、鞘:ポリエチレン、2デニール、51m
m)を用い、サーマルボンド法によって製造された、密
度0.01g/cm3 、一滴吸油時間が20秒以上、坪
量が50g/m2である熱融着性繊維製不織布。
【0034】〈調理及び評価方法〉直径20cm、深さ
11cmのステンレス鍋を用いて、4人分の肉じゃがを
調理した。あくが発生する前に20cmの直径の円板状
に形成した上記実施例及び比較例の各試料(シート)を
落とし蓋のように鍋の中に入れ(図2参照)、軽く押さ
えてそのまま調理した。調理終了後、シートを取り出
し、残った料理の煮汁を観察し、あく及び油分の残存感
を視覚により評価した。その評価基準は以下の通りであ
る。
【0035】あく残存感 〇:残存量が非常に少なく、煮汁が澄んでいる。 △:残存量がややあり、煮汁がやや濁っている。 ×:多量に残存しており、煮汁が濁っている。 油分残存感 〇:残存量が非常に少なく、煮汁上面に油滴がほとんど
認められない。 △:残存量がややあり、煮汁上面に油滴がやや見られ
る。 ×:多量に残存しており、煮汁上面に油滴が多量に見ら
れる。
【0036】また、その肉じゃがの料理としての味を1
0人のパネラーにより評価した。その評価基準は以下の
通りである。 おいしさ 〇:おいしいと答えた人が5人以上 △:おいしいと答えた人が2人〜4人 ×:おいしいと答えた人が2人未満
【0037】味について評価を行った結果を表1に示
す。
【表1】
【0038】次に、表1に示した評価の結果について考
察する。実施例1の、密度が0.05g/cm3 である
不織布では、不織布内部まであくが浸透して、多量のあ
くを取り除くことができたので、料理に残るあくの量が
少なく、あくが料理に残ることにより生じる生臭みを感
じなかった。また、一滴吸油時間が短いために料理上面
に浮上した余分な油分も多量に捕捉され、あくが取られ
ていることと相俟って、しつこさのないおいしい味に仕
上がった。
【0039】不織布の密度が0.12g/cm3 である
比較例1及び2では、不織布内部まであくが浸透せず、
多量のあくを取ることができなかった。従って、料理に
あくが残っていた。これらの実験例から、あくを取って
料理をおいしく仕上げるためには、不織布の密度を少な
くとも0.10g/cm3 以下にすることが重要である
ことが確かめられた。また、比較例1及び2では、主と
して一滴吸油時間が長いことに起因し、不織布を鍋中の
煮汁に浮かべると、すぐに煮汁中の大部分を占める水が
その不織布に浸透し、不織布内に油が浸透していくのを
阻害した。従って、油を充分に吸収させることができな
かった。
【0040】比較例3では、密度は所定の範囲になって
いるにも拘わらず一滴吸油時間が長い。比較例3のよう
に、サーマルボンド法の不織布では、ウエッブを作る機
械であるカードにかかりやすくするために、親水性の油
剤が繊維に付着している。従って、ポリプロピレンとい
う疎水性の繊維を使ったにも拘わらず、表1のような結
果になったものと考えられる。このように繊維油剤が残
る製造方法では、別途油剤を落とす処理が必要であり、
不経済である。一方、実施例2のような水流交絡処理法
では、繊維同士を絡めるのに水流を用いており、その
際、繊維油剤が落ちるので製造法としては好適である。
従って、使用される繊維は疎水性のものが好ましいが、
親水性の繊維を混ぜる場合は実施例2のようにその割合
を小さくしておかないと、一滴吸油時間が長くなり、充
分な油吸着を行うことができなくなる。
【0041】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の調理用あく取り
シートのように、あく取りシートを不織布により形成
し、その密度を0.01〜0.10g/cm3 、且つ一
滴吸油時間を2秒以下とすると、食材から発生して煮汁
の上部に浮き上がってくるあくを、一部はあく取りシー
トの表面に付着させ、残りは該あく取りシートの空隙内
に浸透させて繊維間に捕捉し、煮汁から分離除去するこ
とができる。
【0042】また、煮汁の上部に浮いてくる油分につい
ても同様に、あく取りシート内部に浸透させて繊維間の
空隙内に捕捉されるが、該シートを親油性においてすぐ
れた疎水性繊維により形成すると、油分の該シート内へ
の浸透性及び繊維への付着性が良好であるため、油分の
吸着効率が格段に高くなる。しかも、上記シートの一滴
吸油時間が短いので、煮汁中の水分がシートに先に浸透
して油分の吸着を阻害することがなく、優先的に油分が
吸着され、そのため多量の油分を吸着させることができ
る。また、あくは料理中に徐々に発生してくるが、水分
の浸透のないシートには吸着スペースが多量に確保され
ているので、発生してくるあくを最後まで吸着すること
ができる。
【0043】一方、上記あく取りシートを袋状に成形し
て、その中に鶏がらその他の畜肉骨等からなるだし取り
材を収容した本発明のだし取り材被包体を用いると、そ
れを水中に入れて煮るだけで、簡易にあくや油分を除去
したスープやだしを得ることができ、この場合に、だし
取り材から発生するあくや油分は、あく取り袋を形成す
るあく取りシートに効果的に捕捉され、袋外の煮汁中に
流出することがなく、だしがらと共に簡便に廃棄するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理用あく取りシートの一実施例の構
造を示す斜視図である。
【図2】上記調理用あく取りシートの使用態様を示す断
面図である。
【図3】袋状にしたあく取りシートの中にだし取り材を
入れただし取り材被包体の構成を示す断面図である。
【図4】従来のあく取りシートの構造例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 あく取りシート 5 だし取り材被包体 6 あく取り袋 7 だし取り材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度が0.01〜0.10g/cm3 であ
    り、且つ一滴吸油時間が2秒以下である不織布により形
    成したことを特徴とする調理用あく取りシート。
  2. 【請求項2】不織布を構成する繊維の少なくとも一部ま
    たは全部が疎水性繊維であることを特徴とする請求項1
    に記載の調理用あく取りシート。
  3. 【請求項3】不織布を構成する繊維が短繊維であり、且
    つ繊維同士が水流交絡処理により交絡していることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の調理用あく取
    りシート。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の調理用あ
    く取りシートを袋状に成形したことを特徴とする調理用
    袋状あく取りシート。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の調理用袋状あく取りシー
    トの中に畜肉骨等のだし取り材を入れたことを特徴とす
    る調理用あく取りシートによるだし取り材被包体。
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