JPH09191614A - モータの鉄心、前記モータの鉄心の製造装置、及び前記モータの鉄心の製造方法 - Google Patents

モータの鉄心、前記モータの鉄心の製造装置、及び前記モータの鉄心の製造方法

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JPH09191614A
JPH09191614A JP364196A JP364196A JPH09191614A JP H09191614 A JPH09191614 A JP H09191614A JP 364196 A JP364196 A JP 364196A JP 364196 A JP364196 A JP 364196A JP H09191614 A JPH09191614 A JP H09191614A
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iron core
strip
punch
sheet metal
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Masaaki Kegai
雅明 毛涯
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TAKAMORI KK
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TAKAMORI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリによる塗装性を改善し、絶縁耐圧の低下
を解消して安全性,信頼性を向上させたモータの鉄心を
提供する。 【解決手段】 帯状金属体4を打ち抜いたブロック片2
a,2bを積層してなるモータの鉄心1において、前記
帯状金属体4を打ち抜いて形成した複数のブロック片2
a,2bのうち、スロット3のバリの向きを上側とする
ブロック片2aを最下層として、スロット3のバリの向
きを下側とする他のブロック片2bを積層してかしめて
一体化した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄板金属体を打ち抜い
たブロック片を積層してなるモータの鉄心、前記モータ
の鉄心の製造装置、及び前記モータの鉄心の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CD−ROM等のHDD(ハード
ディスクドライブ)装置には、アウターロータ型の薄型
モータが使用されており、このアウターロータ型のモー
タには、磁石を装備したロータの内部に鉄心を装備した
ステータが配置されており、該鉄心には電気子巻線が巻
き付けられている。この鉄心には、けい素鋼板等の薄板
金属体を打ち抜いたブロック片を複数枚積層してなるブ
ロック型の鉄心が使用されている。
【0003】上記鉄心は、けい素鋼板等の薄板金属体を
プレス成形により一方向に打ち抜いたブロック片を複数
枚積層してかしめてブロック状に一体化したものが使用
される。また、上記電気子巻線には600Vや800V
といった高電圧が印加されることから、絶縁耐圧及びモ
ータの薄型化を考慮して鉄心表面には、5/100mm
程度の樹脂系の絶縁塗料が塗られている。この絶縁塗料
は、樹脂系の粉体を静電吸着させてこれを溶かすことに
より塗布したり、電着塗装により塗布したり、或いはス
プレーにより鉄心の表面に吹き付けることにより塗布し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ブロック型の鉄心
においては、図8に示すように、薄板金属体を一方向に
打ち抜いたブロック片51を複数枚積層して一体化した
ものが用いられるため、巻線を巻き付ける部分のバリ5
2は一方向(例えば下向き)に形成され、絶縁塗料53
を塗布しても鉄心の最下層のエッジ部分には丸く付くた
め均一に塗布できない。上記鉄心に巻き付けられる電気
子巻線には600Vや800Vといった高電圧が印加さ
れるため、1/100mm単位の塗料のむらが絶縁耐圧
に影響を及ぼし、耐圧が十分得られない場合が生じた。
また、プレス成形後の上記各ブロック片51のバリ取り
を行うとすれば、製造工程に時間と費用がかかる。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、バリによる塗装性を改善し、絶縁耐圧の低下を解
消して安全性,信頼性を向上させたモータの鉄心、該鉄
心を低コストで自動的に製造可能とするモータの鉄心の
製造装置、及び前記モータの鉄心の製造方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、薄板金属体を打
ち抜いたブロック片を積層してなるモータの鉄心におい
て、前記薄板金属体を打ち抜いて形成した複数のブロッ
ク片のうちバリの向きを最外層において外向きにならな
いように積層してかしめて一体化したことを特徴とす
る。
【0007】また、モータの鉄心の製造装置において
は、帯状薄板金属体をピッチ送りしてスロット孔をプレ
ス抜きする第1プレス手段と、前記第1プレス手段とは
異なる位置で該第1プレス手段とは逆方向に前記帯状薄
板金属体にスロット孔をプレス抜きする第2プレス手段
と、バリの向きが異なる各スロット孔を形成した前記帯
状薄板金属体を外抜きして分離した各ブロック片を打ち
抜き順に積層してかしめることによりブロック体を形成
するためのブロック体形成手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0008】また、モータの鉄心の製造方法において
は、帯状薄板金属体をピッチ送りしてスロット孔をプレ
ス抜きする第1プレス工程と、前記第1プレス工程に次
いで前記帯状薄板金属体をピッチ送りして該第1プレス
工程とは逆方向にスロット孔をプレス抜きする第2プレ
ス工程と、前記第2プレス工程に次いでバリの向きが異
なる各スロット孔を形成した前記帯状薄板金属体を外抜
きして分離した各ブロック片を打ち抜き順に積層して一
体化した薄板ブロック体を形成するためのブロック体形
成工程と、を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の態様
を添付図面に基づいて詳細に説明する。本実施の態様
は、モータの鉄心として、例えばパーソナルコンピュー
タ、ワープロ等に装備されるHDD(ハードディスクド
ライブ)装置等に使用されるアウターロータ型モータの
鉄心について説明するものとする。図1は帯状薄板金属
体とプレス装置の全体構成を示す説明図、図2,図3は
第1プレス装置の上型及び下型の説明図、図4,図5は
第2プレス装置の上型及び下型の説明図、図6は帯状薄
板金属体の抜き孔とパンチの説明図、図7はモータ鉄心
の説明図である。
【0010】先ず、図7を参照して鉄心の構成について
説明する。図7(a)(b)(c)において、1は鉄心
であり、板厚0.5mm程度のケイ素鋼板等の帯状薄板
金属体をプレス機により打ち抜いて形成した複数のブロ
ック片2a,2bを積層してかしめることによりブロッ
ク状に一体化されている。上記ブロック片2a,2b
は、周方向にT型の突出片2pを複数設けて電気子巻線
を巻き付ける巻き付け溝を形成するスロット3が所定ピ
ッチで設けられている。
【0011】図7(b)において、上記ブロック片2
a,2bのうち、最下層のブロック片2aは上向きに打
ち抜かれ、よってバリの向きも上方向に形成されてい
る。また、上記ブロック片2a以外に打ち抜かれるブロ
ック片2bは下向きに打ち抜かれ、よってバリの向きも
下方向に形成されている。上記最下層のブロック片2a
の上にバリの方向が異なるブロック片2bが複数枚積層
されており、これらはかしめられて一体に形成されてい
る。尚、上記バリの向きが対向して形成されるのは、最
下層に限らず最上層でも良く、バリの向きが最外層にお
いて外向きとならないように積層されていれば良い。ま
た、図7(a)(c)に示すように、上記各ブロック片
2a,2bの表面上には、積層するときの位置決めガイ
ドとなるダボ2cが複数箇所に設けられている。また、
上記各ブロック片2a,2bの内周縁には巻線を巻き付
けるときの鉄心の移動制御のガイドとなるガイド溝2d
が形成されている。
【0012】次に、上記鉄心1を製造する鉄心製造装置
について、図1乃至図6を参照して説明する。先ず、鉄
心製造装置の概略構成について、図1を参照して説明す
る。4はケイ素鋼板よりなる帯状薄板金属体(以下『帯
状体』という)であり、予めフープ状にコイル等に巻き
取られており、該巻き取られた帯状体4を繰り出して図
1の左側より右側に向かって搬送する。
【0013】5は鉄心製造装置であり、その上型5a及
び下型5bには第1プレス手段として第1プレス装置
6、第2プレス手段としての第2プレス装置7、及びブ
ロック体形成手段としてのかしめ装置8を帯状体4の搬
送方向に上流側より下流側に向かって配置されている。
上記第1プレス装置6は上記帯状体4をピッチ送りして
下方より上方に打ち抜いてスロット孔4aを形成するも
のである。また、上記第2プレス装置7は上記第1プレ
ス装置6とは異なる位置で帯状体4を上方より下方に打
ち抜いてスロット孔4c等を形成するものである。ま
た、上記かしめ装置8は、上記スロット孔4a,4c等
を形成した帯状体4を外抜きして分離したブロック片2
a,2bを打ち抜き順に積層してかしめることにより鉄
心1を形成するものである。
【0014】次に、上記鉄心製造装置5のより詳細な構
成について具体的に説明する。図1において、第1プレ
ス装置6は、下型5b側にストリッパープレート6a、
パンチを保持するパンチプレート6b、スロット3を上
抜きするパンチ6c、及びバッキングプレート6d等を
備え、上型5a側にダイ6e、ダイホルダー6f等をそ
れぞれ装備している。
【0015】また、図3において、上記ストリッパープ
レート6aは、帯状体4に当接してこれをダイ6eとの
間で挟持するもので、上記ストリッパープレート6aは
下型5bに設けられたコイルスプリング6gに連結する
リターンピン6hにより上方に付勢されている。よっ
て、型開き状態においては、上記パンチ6cは、ストリ
ッパープレート6aのパーティング面より上側に突出す
ることはない。上記パンチ6cは、シリンダ6iにより
移動可能な移動ブロック6jにテーパー面を介して当接
する支持ブロック6kに支持されており、上記シリンダ
6iを作動させると移動ブロック6jが移動して支持ブ
ロック6kがテーパー面に沿って上動若しくは下動する
ことにより帯状体4を打ち抜く。
【0016】6mは幅ガイドであり、上記第1プレス装
置6に搬送される帯状体4の幅方向を位置決めガイドす
る。6nは調整ピンであり、帯状体4の上下方向及び幅
方向を位置決めガイドしている。この調整ピン6nは、
下型5bに設けられたコイルスプリング6pにより上方
に付勢されており、ナットにより上下方向の高さを微調
整可能である。上型5a側のダイ6eがストリッパープ
レート6aに圧接してパンチ6cにより帯状体4を上側
に打ち抜くとき、該帯状体4が僅かに上下動するが上記
調整ピン6nによりプレスによる上下方向のうねりを吸
収してピッチずれを補正する。なお、図3において、バ
ッキングプレート6dの両側にはガイドブロック6qが
設けられており、バッキングプレート6dを位置決めし
ている。このガイドブロック6qを移動させることによ
り、金型を幅方向に移動させて微調整することができ
る。
【0017】また、図2において、上型5a側のダイ6
eには、上記パンチ6cを受けるためのパンチ孔6rが
穿孔されており、該パンチ孔6rにはエアーダクト6s
が連結している。このエアーダクト6sは図示しないシ
リンダにより吸引することにより、パンチ孔6rより打
ち抜かれた抜きかすを吸引して除去するものである。ま
た、6tはバッキングプレート6d及びダイホルダー6
fを挿通して金型の上下動をガイドするガイド柱であ
る。
【0018】次に第2プレス装置7の構成について図
1,図4,図5を参照して説明する。図1において、第
2プレス装置7は、上型5a側にストリッパープレート
7a、各パンチを保持するパンチプレート7b、パイロ
ット孔を下抜きするパンチ7c1 、スロット3を下抜き
するパンチ7c2 、中心孔を下抜きする中孔パンチ7c
3 、帯状体4の表面にダボ2cを形成するダボパンチ7
4 、鉄心を構成するブロック片2a,2bを外抜きす
る外抜きパンチ7c5 、及びバッキングプレート7d等
を備え、下型5b側にダイ7e、ダイホルダー7f等を
それぞれ装備している。
【0019】また、図4において、上記ストリッパープ
レート7aは、帯状体4に当接してこれをダイ7eとの
間で挟持するもので、上記ストリッパープレート7aは
上型5aに設けられたコイルスプリング7gに連結する
リターンピン7hにより下方に付勢されている。よっ
て、型開き状態においては、上記各パンチ7c1 〜7c
5 は、ストリッパープレート7aのパーティング面より
下側に突出することはない。上記各パンチ7c1 〜7c
5 は、ストリッパープレート7aがダイ7eに圧接する
と共に、リターンピン7hがコイルスプリング7gの付
勢力に抗して押し上げられてストリッパープレート7a
よりパンチガイド7iにガイドされながらダイ7e側に
突出して、帯状体4をそれぞれ打ち抜く。
【0020】また、図5において、下型5b側のダイ7
eには、上記各パンチ7c1 〜7c 5 を受けるためのパ
ンチ孔7jが穿孔されており、該パンチ孔7jより打ち
抜かれた抜きかすを下方に落下させて除去する。7kは
上型5a側のダボパンチ7c 4 に対応して設けられたリ
フトピンである。このリフトピン7kは、下型5bに設
けられたコイルスプリング7mにより上方に付勢されて
おり、上記ダボパンチ7c4 により帯状体4にダボ2c
が形成されると、該ダボ2cがダイ7e側のパンチ孔7
jに嵌め込まれて、帯状体4の搬送に支障をきたすおそ
れがあることから、リフトピン7kによりダイ7e側か
ら付勢することで、帯状体4の搬送動作を良好に行うこ
とが可能となる。また、7nは突き当てピンであり、中
孔パンチ7c3 により打ち抜き後の帯状体4をダイ7e
側より離間するように、下型5bに設けられたコイルス
プリング7pにより上方に付勢されており、帯状体4の
搬送動作を良好に維持している。
【0021】また、上記下型5b側にはブロック体形成
手段としてのかしめ装置8が装備されており、帯状体4
より打ち抜いて分離したブロック片2a,2bを順に積
層して一体化した薄板ブロック体を形成する。具体的に
は、図5において、前記外抜きパンチ7c5 により帯状
体4より外抜きされたブロック片2a,2bは、下型5
b側に設けられたかしめ孔8aに回収される。このかし
め孔8aにおいて、最初のブロック片2aのみスロット
3のバリ方向を上向きにしてその上にバリ方向が下向き
のブロック片2bを所定枚数重ねられ、各ブロック片の
ダボ2cや中孔の位置合わせを行った状態で積層され
る。上記かしめ孔8aは、例えば下向きに幅狭となるよ
うに側圧が加えられており、前記外抜きパンチ7c5
より下向きに押圧することにより面圧を高めて一体にか
しめることができる。上記ブロック片2a,2bは、か
しめが終わると下方に取り出され、また外抜き後の帯状
体4は下流側に搬送されて回収される。
【0022】次に、上記鉄心の製造工程について図1及
び図6を参照しながら説明する。先ず、コイル状に巻か
れた帯状体4を第1プレス装置6にピッチ送りしてスロ
ット3に相当する孔をパンチ6cにより下方より上方に
打ち抜く。具体的には、上型5aを下動させてダイ6e
をストリッパープレート6a側に圧接させると共にシリ
ンダ6iを作動させてパンチ6cを上動させることによ
り、帯状体4にスロット孔4aを上向きに打ち抜く。こ
のとき、スロット孔4aには上向き方向にバリが生じて
いる。なお、帯状体4がたわむことによるピッチずれ
は、調整ピン6nにより調整する(図3参照)。
【0023】次に、上記帯状体4を所定ピッチ搬送し
て、第2プレス装置7に搬送して前記第1プレス装置と
は異なる位置で帯状体4を上方より下方に打ち抜く。こ
のとき、打ち抜く部分には下向きにバリが生じている。
具体的には、上型5aを上下動させてストリッパープレ
ート7aとダイ7eを接離させる間に、先ずパンチ7c
1 によりパイロット孔4bを下抜きする。次に、パンチ
7c2 によりスロット孔4cを所定ピッチ分下抜きす
る。次に、中孔パンチ7c3 により中心孔4dを下抜き
する。次に、ダボパンチ7c4 により帯状体4の表面に
ダボ2cを形成する。最後に、外抜きパンチ7c5 によ
り帯状体4に外抜き孔4eを形成して、スロット3を形
成したブロック片2a,2bを打ち抜く。
【0024】次に、ブロック片2a,2bは、最下層の
ブロック片2aとその他のブロック片2bのスロット3
のバリの向きを逆向きにしてかしめ装置8のかしめ孔8
aに順次積層され、側圧を付与されるとともに、外抜き
パンチ7c5 により面圧を加えられることで、ブロック
状に一体にかしめられる。上記かしめ孔8a内で積層さ
れる全てのブロック片2a,2bの外周縁にはバリが上
向きに形成されるが、電機子巻線を巻き付ける箇所以外
は、バリが一方向に形成されていても絶縁上問題となら
ない。
【0025】次に、一体形成されたブロック片2a,2
bは、塗料の付着性を高めるため、バレル加工等を施し
て、表面に多数の傷が付けられた後、スプレーにより吹
き付け、或いは電着塗装により表面に絶縁塗料を均一に
塗布されて、絶縁耐圧に優れた鉄心を形成することがで
きる。
【0026】上記構成によれば、帯状体4をプレス抜き
して、スロット周縁部のバリの向きを上側とするブロッ
ク片2aを最下層として、スロット周縁部のバリの向き
を下側とする他のブロック片2bを積層してかしめたこ
とにより、図7(d)に示すように、鉄心1のスロット
3間に形成される電機子巻線を巻き付けるコーナー部
(エッジ部)1aにおいて、バリによる影響を解消して
絶縁塗料9を均一に塗布できる。従って、巻線の絶縁耐
圧を十分確保して安全性,信頼性を向上させた鉄心を提
供することができる。また、上記鉄心の製造装置及び製
造方法においては、バリ取り等の加工が不要になるた
め、工程数が少なく鉄心を自動的に量産できるので、生
産性が向上すると共に製造装置を簡略化して製造コスト
を低減できる。
【0027】以上、本発明の好適な実施例について種々
述べてきたが、本発明は上記実施の態様に限定されるも
のではなく、モータの鉄心に限らず、他のブロック体、
例えば、変圧器のE型鉄心やローター等に適用すること
も可能である等、発明の精神を逸脱しない範囲内でさら
に多くの改変を施し得るのはもちろんのことである。
【0028】
【発明の効果】本発明は前述したように、帯状金属体を
プレス抜きして形成した複数のブロック片のうちバリの
向きを最外層において外向きにならないように積層し、
例えばスロット周縁部のバリの向きを上側とするブロッ
ク片を最下層として、スロット周縁部のバリの向きを下
側とする他のブロック片を積層し、これらをかしめたこ
とにより、鉄心のスロット間に形成される電機子巻線を
巻き付けるコーナー部(エッジ部)において、バリによ
る影響を解消して絶縁塗料を均一に塗布できる。従っ
て、電気子巻線の絶縁耐圧を十分確保して安全性,信頼
性を向上させた鉄心を提供することができる。また、前
記鉄心の製造装置及び製造方法においては、バリ取り等
の加工が不要になるため、工程数が少なく鉄心を自動的
に量産できるので、生産性が向上すると共に製造装置を
簡略化して製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯状薄板金属体とプレス装置の全体構成を示す
説明図である。
【図2】第1プレス装置の上型の平面図及び正面図であ
る。
【図3】第1プレス装置の下型の平面図及び正面図であ
る。
【図4】第2プレス装置の上型の平面図及び正面図であ
る。
【図5】第2プレス装置の下型の平面図及び正面図であ
る。
【図6】帯状薄板金属体の抜き孔とパンチの説明図であ
る。
【図7】ブロック型の鉄心の説明図である。
【図8】従来の鉄心の課題を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鉄心 2a,2b ブロック片 2c ダボ 2d ガイド溝 3 スロット 4 帯状体 5 鉄心製造装置 5a 上型 5b 下型 6 第1プレス装置 6a,7a ストリッパープレート 6b,7b パンチプレート 6c,7c1 ,7c2 ,7c3 ,7c4 ,7c5 パンチ 6d,7d バッキングプレート 6e,7e ダイ 6f,7f ダイホルダー 6g,6p,7g,7m,7p コイルスプリング 6h,7h リターンピン 6i シリンダ 6j 移動ブロック 6k 支持ブロック 6m 幅ガイド 6n 調整ピン 6q ガイドブロック 6r,7j パンチ孔 6s エアーダクト 6t ガイド柱 7 第2プレス装置 7i パンチガイド 7k リフトピン 7n 突き当てピン 8 かしめ装置 8a かしめ孔 9 絶縁塗料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板金属体を打ち抜いたブロック片を積
    層してなるモータの鉄心において、 前記薄板金属体を打ち抜いて形成した複数のブロック片
    のうちバリの向きを最外層において外向きにならないよ
    うに積層してかしめて一体化したことを特徴とするモー
    タの鉄心。
  2. 【請求項2】 前記最外層のブロック片のうち少なくと
    もスロット周縁部のバリの向きを隣接するブロック片の
    バリの向きと対向するように積層してかしめたことを特
    徴とする請求項1記載のモータの鉄心。
  3. 【請求項3】 帯状薄板金属体をピッチ送りしてスロッ
    ト孔をプレス抜きする第1プレス手段と、 前記第1プレス手段とは異なる位置で該第1プレス手段
    とは逆方向に前記帯状薄板金属体にスロット孔をプレス
    抜きする第2プレス手段と、 バリの向きが異なる各スロット孔を形成した前記帯状薄
    板金属体を外抜きして分離した各ブロック片を打ち抜き
    順に積層してかしめることによりブロック体を形成する
    ためのブロック体形成手段と、 を備えたことを特徴とするモータの鉄心の製造装置。
  4. 【請求項4】 帯状薄板金属体をピッチ送りしてスロッ
    ト孔をプレス抜きする第1プレス工程と、 前記第1プレス工程に次いで前記帯状薄板金属体をピッ
    チ送りして該第1プレス工程とは逆方向にスロット孔を
    プレス抜きする第2プレス工程と、 前記第2プレス工程に次いでバリの向きが異なる各スロ
    ット孔を形成した前記帯状薄板金属体を外抜きして分離
    した各ブロック片を打ち抜き順に積層して一体化した薄
    板ブロック体を形成するためのブロック体形成工程と、 を有することを特徴とするモータの鉄心の製造方法。
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