JPH09190740A - スイッチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 直切り型スイッチにおいて、接点開離時のア
ーク発生を抑制すること。 【解決手段】 スイッチケース１に揺動自在に支持され
たノブ３に、絶縁プレート７を組み付け、この絶縁プレ
ートを対を成す接点部材８の接点間に介在または接点間
から離脱させることにより、接点の開閉を行い、その接
点開成時に発生するアークを絶縁プレートで抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は接点間への絶縁プレ
ートの出し入れにより開閉を行う直切り型のスイッチ装
置に係り、特に接点の開成時に発生するアークによる接
点溶着等を防止することができるスイッチ装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術およびその課題】直切り型スイッチ装置に
おいては、通常操作部材としてのノブにより可動接点を
固定接点に接触させ、または固定接点から離して、スイ
ッチ状態の開閉を行っている。しかしながら、電源電圧
がＤＣ２４Ｖなどで比較的高負荷の場合、ノブをゆっく
り操作すると接点が開離するときにアークが持続して接
点の溶着等が発生し易くなる。この対策として、従来は
ノブの操作に追従しない反転板バネ方式の接点を用い、
急速に接点の離間を行っていた。しかし、この方式では
機構が複雑になり、コスト高になるという問題があっ
た。本発明の目的は直切り型スイッチにおいて、接点開
離時のアーク発生を抑制することができるスイッチ装置
を提供することである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は２接点の接離を少なくとも一方の接点を可
動して行うスイッチ装置において、２接点の接離を少な
くとも一方の接点を可動して行うスイッチ装置におい
て、スイッチケースに可動自在に支持された操作部材
と、２接点の接触状態を保つ付勢手段と、操作部材に組
み付けられ、接点の接離を行う絶縁プレートとを備え、
操作部材の操作により、絶縁プレートを接点間に介在さ
せて開成し、または接点間から離脱させて閉成するよう
にした構成にある。上記構成によると、操作部材の操作
により絶縁プレートを接点間に介在させて接点を開成
（ＯＦＦ状態）するとともに、接点間から離脱させて接
点を閉成（ＯＮ状態）する。接点開成動作において、絶
縁プレートがすばやく接点間に介在されることにより、
アーク発生を絶縁プレートで抑制することができる。

【０００４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１及び図２に本実施形態の構成を
示す。スイッチケース１から突出して、開口２ａを有す
るノブ取付部２が設けられている。ノブ取付部２の開口
２ａに位置させて、操作部材としてのノブ３が軸４に可
動自在に取り付けられている。軸４はノブ取付部２の外
側には、図２に示すように同軸上に一体に突出形成され
ている。またノブ３の側部には軸孔５が設けられてお
り、この軸孔５に軸４を嵌め込むことにより、ノブ３は
スイッチケース１に揺動自在に支持される。

【０００５】ノブ３の内側にはプレート固定部６が設け
られており、このプレート固定部６はスイッチケース１
の開口２ａに位置され、絶縁プレート７を固定するため
の囲い壁３ａによって構成されている。本例では２つの
絶縁プレート７Ａ，７Ｂを備えたスイッチ装置に適用さ
せるため、プレート固定部６Ａ，６Ｂが軸方向に併設さ
れている。絶縁プレート７はセラミック等の電気絶縁材
で作製されており、ノブ３のプレート固定部６に支持さ
れる側には鍔部７ｃを有するプレート取付部７ｄが設け
られている。プレート取付部７ｄとは反対側の各絶縁プ
レート７Ａ，７Ｂには接点間に介在させる方向に伸びた
拡幅部７ａ，７ｂが設けられている。ノブ３への絶縁プ
レート７の取付けはノブ側のプレート固定部６に絶縁プ
レートのプレート取付部７ｄを嵌込み、鍔部７ｃをプレ
ート固定部６の縁に当接させて固定する。

【０００６】スイッチケース１内には基板９が配備され
ており、この基板９上には絶縁プレート７Ａ，７Ｂのそ
れぞれの拡幅部７ａ，７ｂに対峙するように、対を成す
接点部材８Ａと８Ｂ，８Ｃと８Ｄが絶縁プレート７の揺
動中心を対称にして、その揺動方向に離して配置されて
いる。各接点部材８Ａと８Ｂ，８Ｃと８Ｄには対向する
接点８ａと８ｂ，８ｃと８ｄがそれぞれ設けられてい
る。また各接点部材は板バネで作製されており、対向す
る各接点が接触を保つ方向に付勢されている。ここで、
バネ性の接点部材は２接点（接点８ａと８ｂ，８ｃと８
ｄ）の接触状態を保つ付勢手段を構成するものである。

【０００７】絶縁プレート７Ａ，７Ｂはノブ３が図１に
示す中立位置にあるとき、一方の絶縁プレート７Ａの拡
幅部７ａが接点８ａ，８ｂ間に介在され、他方の絶縁プ
レート７Ｂの拡幅部７ｂが接点８ｃ，８ｄ間から離れて
いる。即ち、図１のスイッチ状態は接点部材８Ａが開成
され、接点部材８Ｂが閉成される。またノブ３が押され
たスイッチ操作時には、図３に示すように絶縁プレート
７Ａの拡幅部７ａが接点８ａ，８ｂ間から離れ、他方の
絶縁プレート７Ｂの拡幅部７ｂが接点８ｃ，８ｄ間に介
在されている。即ち、図３のスイッチ状態は接点部材８
Ａが閉成され、接点部材８Ｂが開成される。

【０００８】次に本実施形態の作用を説明する。ノブ２
の中立位置では、図４（ａ）に示すように絶縁プレート
７Ａが接点８ａ，８ｂ間に介在されて開成するととも
に、絶縁プレート７Ｂが接点８ｃ，８ｄ間から離れて閉
成する。ノブ２の操作時では、図４（ｂ）に示すように
絶縁プレート７Ａが接点８ａ，８ｂ間から離れて閉成す
るとともに、絶縁プレート７Ｂが接点８ｃ，８ｄ間に介
在されて開成する。図５にスイッチ装置の使用例を示
す。本例はモータ１０の正逆転を切り換えるスイッチ回
路を構成するものである。図４（ａ）のスイッチ状態の
場合、図５ではモータ端子１０ａがアースに、モータ端
子１０ｂが＋Ｂにそれぞれ接続され、モータ１０の回転
を、例えば正回転させる。また図４（ｂ）のスイッチ状
態の場合、図５ではモータ端子１０ａが＋Ｂに、モータ
端子１０ｂがアースにそれぞれ接続され、モータ１０を
逆回転させる。

【０００９】本実施形態では対向する接点が２組あり、
２枚の絶縁プレートによって接点の開閉を行う場合につ
いて説明したが、少なくとも１組の接点を１枚の絶縁プ
レートにより開閉を行うスイッチ装置であれば良い。ま
た絶縁プレートをノブで回動させる代わりに、操作部材
としてスライダやツマミを用いて移動させて、接点間へ
の介在または離脱を行うようにしても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のスイッチ装置の一つの実施形態の構
成を示す断面図である。

【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】 ノブ操作時の絶縁プレートの状態を示す断面
図である。

【図４】 絶縁プレートと接点の関係を示し、（ａ）は
中立位置、（ｂ）はノブ操作位置のスイッチ状態を示す
図である。

【図５】 スイッチ装置の使用例の回路図である。

【符号の説明】

１…スイッチケース、３…ノブ、７…絶縁プレート、８
…接点部材、８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ…接点、９…基板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２接点の接離を少なくとも一方の接点を
   可動して行うスイッチ装置において、 スイッチケースに可動自在に支持された操作部材と、 前記２接点の接触状態を保つ付勢手段と、 前記操作部材に組み付けられ、前記接点の接離を行う絶
   縁プレートとを備え、 前記操作部材の操作により、前記絶縁プレートを前記接
   点間に介在させて開成し、または接点間から離脱させて
   閉成することを特徴とするスイッチ装置。