JP2519594Y2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

Info

Publication number
JP2519594Y2
JP2519594Y2 JP3203191U JP3203191U JP2519594Y2 JP 2519594 Y2 JP2519594 Y2 JP 2519594Y2 JP 3203191 U JP3203191 U JP 3203191U JP 3203191 U JP3203191 U JP 3203191U JP 2519594 Y2 JP2519594 Y2 JP 2519594Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
arc
fixed
terminal portion
movable contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3203191U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH056642U (ja
Inventor
茂 鐘尾
伸示 山県
博 藤井
文之 久常
和則 福谷
健一 仁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3203191U priority Critical patent/JP2519594Y2/ja
Publication of JPH056642U publication Critical patent/JPH056642U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519594Y2 publication Critical patent/JP2519594Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Breakers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は回路遮断器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の回路遮断器の閉成状態を示
す側面図である。図において、1は可動接触子、2は可
動接触子1の一端に固着された可動接点、3は可動接触
子1の回動により可動接点2と接離する固定接点、4は
一端に固定接点3が固着されている固定接触子、5は固
定接触子4の他端に接続されている端子部、6は消弧
板、7は消弧板6を保持する消弧側板、8は可動接触子
1を回動させる機構部、9は機構部8を手動で操作する
ためのハンドル、10はもう一つの端子部、11は可動
接触子1と端子部10とを接続する導体、12はこれら
を収納する容器、13は排気孔である。
【0003】次に動作について説明する。図5に示す状
態で、端子部5を電源に、端子部10を負荷に接続し、
ハンドル9を操作すると、機構部8が動作し可動接触子
1は一端に設けられた回動中心(図示せず)を中心とし
て回動して、可動接点2が固定接点3と接触し、電力が
電源から負荷に供給される。この状態で、通電の信頼性
を確保するために可動接点2は固定接点3に規定の接触
圧力で押えつけられている。
【0004】ここで回路遮断器より負荷側の回路で短絡
事故などが起こり、回路に大きな短絡電流が流れると、
機構部8内に設けられている電流検出部(図示せず)が
機構部8を動作させ、可動接触子1を回動させることで
可動接点2と固定接点3とが開離し、両接点2,3間に
アークが発生する。しかし、通常、短絡電流などの大電
流が流れると、両接点2,3の接触面における電磁反発
力が非常に強くなり、前記の可動接点2にかかっている
接触圧力に打ち勝つために、可動接触子1は機構部8の
動作を待たずに回動し、両接点2,3の開離が起る。発
生したアークは消弧板6によって引き延ばされて冷却さ
れる。この結果、アーク抵抗が上昇し、短絡電流が小さ
く絞られて限流が起こり、電流零点でアークは消弧され
て限流遮断が完了する。限流は、遮断器の保護機能を向
上させるために、非常に重要である。限流性能を高める
ためには、先に述べたようにアーク抵抗を増大させる必
要がある。
【0005】アーク抵抗を増大させるためにアークを引
き延ばす方法としてよく使われるのは、例えば特開昭6
0−49533号公報あるいは特開平2−68831号
公報に示されているような固定接触子形状を利用する方
法である。これらに示されている固定接触子形状は、図
5に示す固定接触子4の形状と基本的に同じである。固
定接触子4による電流経路は、図5において、端子部5
から4a,4b,4c,4d,4eを経て固定接点3に
至る。固定接触子4の電流経路4eに流れる電流が、ア
ークに及ぼす電磁力となってアークを消弧板6の方向へ
引き延ばす力となる。この結果、アーク抵抗はより高く
なり、限流性能の優れた遮断器が得られる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】通常の交流遮断におけ
る限流性能を高めるには先に述べたようにアーク抵抗を
高めることが必要である。先に述べた従来の固定接触子
4の形状を持つ遮断器の消弧部の側面図を図6、図7に
示す。図6は接点開離直後の状態を示し、図7は可動接
触子1が最大に回動した状態を示す。これらの図におい
て、14は可動接触子1に設けられた回動中心であり、
また消弧板6及び消弧側板7は省略した。図6に示すよ
うに両接点2,3の開離直後のアークを端子部5の方向
に引き伸ばす電磁力を発生する電流経路は、4eだけで
ある。他の電流経路4a,4b,4c,4dは全てアー
クを端子部5と反対方向に引き伸ばす電磁力を発生して
いる。4aと4cの電流経路については、これはこれら
の電流経路が固定接点3に対して図面上で下に位置して
いるためである。また、4bの電流は、アークの電流と
逆方向のために反発し合い、4dの電流はアークの電流
と同方向のために引き合ってアークを端子部5の方向と
逆方向に引き延ばすことになる。したがって、電流経路
4aが発生するアークを端子部5の方向に引き延ばす電
磁力は減少してしまう。したがって、従来の固定接触子
構造では、固定接触子4に流れる電流の電磁力をアーク
を引き延ばすために効果的に使っていない。
【0007】また、大電流時に、アークを引き延ばす電
磁力を小さくするような作用もなく、遮断器内で発生す
るアークエネルギーを無意味に大きくしているため遮断
器の損傷も激しい。大電流時には、通常可動接触子1は
図7に示すように最大に回動している。この状態で、ア
ークを端子部5の方向に引き延ばす電磁力を作用させる
と、アークのホットガスが大量に排気孔13から放出さ
れることになる。これは、遮断器外部における地絡や火
災を引き起しかねず、非常に危険である。もともと、可
動接触子1に流れる電流による電磁力は、アークを端子
部5側に引き延ばす力のため、そのうえ固定接触子4に
よる同方向の電磁力を付加することは更に危険性を高め
ることになる。
【0008】この考案は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、優れた限流性能を持ちかつアー
クエネルギーによる接点及び固定接触子の消耗の少ない
回路遮断器を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案に係る回路遮断
器は、可動接点が閉成状態から開離するときの可動接触
子の回動する方向を上方として、固定接点の可動接点と
接触する面が端子部より下方に位置しかつ固定接点が固
着されている導体と、この導体と端子部の上下方向の接
続を可動接点より回動中心側にある導体で行い、この上
下方向の接続位置から端子部までの接続導体が固定接点
面より上方にあって可動接触子が開成時にはこの上下方
向の接続位置から端子部までの接続導体が可動接点の面
より下方になるように構成される固定接触子を持ち、さ
らにこの固定接触子にアークが移動して固定接触子の消
耗が大きくなるのを防ぐために端子部より下方に位置す
る消弧板を非磁性体とすると共に上方に位置する消弧板
を磁性体としたものである。
【0010】
【作用】この考案においては、固定接触子を構成する導
体の全ての電流経路が接点開離直後のアークを端子部の
方向に引き延ばす電磁力を発生するようにし、可動接触
子が最大に回動した状態ではアークを端子部の方向に引
き延ばす電磁力が減少する。また、アーク発生後も磁性
体の消弧板方向にはアークが移動するが固定接触子以下
の非磁性体の消弧板にはアークが移動しないので固定接
触子の消耗も少ない。
【0011】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1について説
明する。図1は可動接触子の閉成状態を示す側面図であ
り、前記従来のものと同一または相当部分には同一符号
を付して説明を省略する。図において、4Aは固定接触
子で、逆Uターン形状の導体によって4a,4d,4e
が構成されている。ここで、端子部5は固定接点3の接
触面よりも上方に位置している。固定接触子4Aの固定
接点3が固着されている部分4eと端支部5との接続は
4aと4dとでなされている。4aは全て固定接点3の
接触面よりも上方に位置しており、4dは4aと4eと
を固定接点3の位置よりも回動中心14側で接続してい
る。6Aは固定接触子4Aの端子部5よりも下方に位置
する非磁性体の消弧板、6Bは固定接触子4Aの端子部
5よりも上方に位置する磁性体の消弧板である。なお、
図2は可動接触子1の開成状態を示す側面図であり、こ
の状態では固定接触子4Aの端子部5に接続されている
部分4aは可動接点2の接触面よりも下方に位置するよ
うになっている。
【0012】次に動作について説明する。短絡電流など
の大電流が流れると、機構部の動作を待たずに可動接触
子1が回動し、両接点2,3が開離し、両接点2,3の
間にアークが発生することは、従来と同様である。図3
は両接点2,3が開離した直後の可動接点2の接触面が
まだ固定接触子4Aの端子部5に接続される部分4aよ
り下方にある状態を示している。ここで消弧板6A,6
Bは簡略化するために省略した。端子部5から固定接触
子4Aの一部4aまでで構成される電流経路は、全てア
ークより上方にある。この結果、この電流経路が発生す
るアークに作用する電磁力は、アークを端子部5側に引
き延ばす力である。固定接触子4Aの一部4dに流れる
電流はアークの電流と逆方向のなので、4dによる電磁
力もアークを端子部5側に引き延ばす力となる。したが
って、この固定接触子4Aに流れる電流が発生する電磁
力は、全てアークを端子部5側に引き延ばす力となる。
この結果、接点開離直後のアークは、強力に引き延ばさ
れてアーク抵抗が高くなり、優れた限流性能が得られ
る。
【0013】次に、可動接触子1が最大に回動した状態
を図4に示す。このときは、電流も接点開離直後に比べ
て増大している。この状態では、端子部5から固定接触
子4Aの一部4aまでで構成される電流経路より上方に
位置するアークに作用する電磁力のうち、アークを端子
部5側に引き延ばす力は、固定接触子4Aで構成される
電流経路中4dによる電磁力だけになる。可動接触子1
に流れる電流による電磁力はアークを端子部5側に引き
延ばす力であるが、電流路4aによるこの部分のアーク
に作用する電磁力は、アークを端子部5側と逆方向に引
き延ばす力であり両者はほぼ相殺される。固定接触子4
Aの4dの部分の位置と長さを考えれば、4d部分によ
る電磁力が加わっても、可動接触子1による電磁力が相
殺された方が、電流路4aより上方のアークを端子部5
側に引き延ばす電磁力が少ないことは明らかである。こ
の結果、排気孔13からのホットガスの放出量は少な
く,この部分のアークの引き延ばされ方も少なく、発生
するアークエネルギーも少ない。
【0014】また、固定接触子4Aより下方の消弧板6
Aは非磁性体、上方の消弧板6Bは磁性体であるため
に、発生するアークエネルギーは固定接触子4Aよりも
上方に移動するため、固定接触子4A以下の部分の消耗
は上記理由とあわせて考えれば少なくなる。
【0015】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば固定接
触子によって構成される電流経路が全て接点開離直後の
アークを端子部側に引き延ばす電磁力を発生し、さらに
可動接触子が最大に回動した位置においてはアークを端
子部側に引き延ばす電磁力を減少させるように構成した
ので、優れた限流性能を持ち、かつ固定接触子下部には
非磁性体、上部には磁性体の消弧板を配置することによ
り可動接触子が最大に回動した位置におけるアークを固
定接触子の上部へ導くために固定接触子の消耗を少なく
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による可動接触子の閉成状
態を示す消弧部の側面図である。
【図2】図1の可動接触子が開成した状態を示す側面図
である。
【図3】図1において可動接触子が開離した直後の状態
を示す側面図である。
【図4】図3から可動接触子が最大に回動した状態を示
す側面図である。
【図5】従来の遮断器の側面図である。
【図6】図5において可動接触子が開離した直後の状態
を示す側面図である。
【図7】図6から可動接触子が最大に回動した状態を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 可動接触子 2 可動接点 3 固定接点 4A 固定接触子 4a,4d,4e 固定接触子を構成する導体 5 端子部 6A 非磁性体の消弧板 6B 磁性体の消弧板 14 回動中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 久常 文之 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社 福山製作所内 (72)考案者 福谷 和則 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社 福山製作所内 (72)考案者 仁科 健一 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電 機株式会社 中央研究所内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動中心を持ち一端に可動接点が固着さ
    れている可動接触子と、この可動接触子の回動により前
    記可動接点と接離可能な固定接点とこの固定接点が一端
    に固着されている接続導体とからなる固定接触子と、前
    記接続導体の固定接点が固着されていない他端に形成さ
    れた端子部を持つ回路遮断器において、 前記可動接点が固定接点から開離する方向を上方とし
    て、前記固定接点の可動接点と接触する面が前記端子部
    の位置よりも下方にあり、かつ前記端子部と固定接点と
    の上下方向の接続が前記固定接点の位置を含めてその位
    置よりも前記回動中心側で行われ、さらにこの上下方向
    の接続の位置から前記端子部までの前記接続導体の部分
    は閉成時においては両接点の接触面の位置よりも上方に
    ありかつ開成時には前記可動接触子の可動接点面の位置
    よりも下方にあるように前記固定接触子を構成し、 かつこの固定接触子の他端の端子部の位置よりも下方に
    位置する消弧板を非磁性体とすると共に上方に位置する
    消弧板を磁性体としたことを特徴とする回路遮断器。
JP3203191U 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器 Expired - Lifetime JP2519594Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3203191U JP2519594Y2 (ja) 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3203191U JP2519594Y2 (ja) 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH056642U JPH056642U (ja) 1993-01-29
JP2519594Y2 true JP2519594Y2 (ja) 1996-12-04

Family

ID=12347504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3203191U Expired - Lifetime JP2519594Y2 (ja) 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519594Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH056642U (ja) 1993-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2519594Y2 (ja) 回路遮断器
JP3262881B2 (ja) 開閉器
JP4030504B2 (ja) 気中遮断器
JP4329922B2 (ja) 回路遮断器
JP2996808B2 (ja) 開閉器
RU2144715C1 (ru) Электрический прерыватель с электромагнитным приводом
JP3962195B2 (ja) 回路遮断器
JPS5816109Y2 (ja) 回路しや断器の接触子
KR100443943B1 (ko) 아크 자기구동방식의 차단기 및 개폐기용 소호부 구조체
JP2009134995A (ja) 気中遮断器
JPH0220741Y2 (ja)
JP3090405B2 (ja) 回路遮断器
JPH0574318A (ja) 開閉器
JPH0334234A (ja) 回路遮断器
JPH0447876Y2 (ja)
JPH056643U (ja) 回路遮断器
JPH04334841A (ja) 回路遮断器
JPH04262323A (ja) 開閉器
JP2734615B2 (ja) 接点装置
JP2734616B2 (ja) 接点装置
JPH0329872Y2 (ja)
KR20010029155A (ko) 회로차단기의 한류장치
JPH05114325A (ja) 開閉器
JPH04368746A (ja) 回路遮断器
JPH0697587B2 (ja) 回路しや断器