JPH056643U - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

Info

Publication number
JPH056643U
JPH056643U JP3202891U JP3202891U JPH056643U JP H056643 U JPH056643 U JP H056643U JP 3202891 U JP3202891 U JP 3202891U JP 3202891 U JP3202891 U JP 3202891U JP H056643 U JPH056643 U JP H056643U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable contact
contact
movable
circuit breaker
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3202891U
Other languages
English (en)
Inventor
茂 鐘尾
士郎 村田
俊幸 谷辺
伸示 山県
和則 福谷
貢 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3202891U priority Critical patent/JPH056643U/ja
Publication of JPH056643U publication Critical patent/JPH056643U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
  • Breakers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電流遮断時の電流零点での可動接触子の先端
部と固定接触子との間の絶縁距離が十分にとれ、遮断失
敗による再発弧の危険性を減らすことができると共に高
電圧遮断性能の優れた回路遮断器を提供する。 【構成】 可動接触子1Aの回動時の軌跡にほぼ平行に
かつ可動接点3と固定接点4とを挟むように配置された
絶縁部材からなる細隙板6Aを備え、前記可動接触子1
Aの少なくとも開成時には可動接触子1Aの先端部1a
が細隙空間の外に位置している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、細隙消弧方式を用いた低圧配線用回路遮断器に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来、細隙消弧方式を用いた回路遮断器としては、実開昭55−124744 号公報あるいは実公昭49−33317号公報に示されるものがある。これらの 回路遮断器における基本的な細隙消弧部の構成を図3に示す。図3は回路遮断器 の開成状態を示しており、図において1は可動接触子、2は可動接触子1に設け た回動中心、3は可動接触子1に固着した可動接点、4は回動中心2を中心とし て可動接触子1が回動することによって可動接点3と接離する固定接点、5は固 定接点4を固着した固定接触子、6は可動接触子1の回動時の軌跡にほぼ平行に 可動接点3と固定接点4とを挟むように設置した絶縁物からなる細隙板、7は消 弧部及び機構部などを収納するケースである。なお、図4は図3の線IV−IVの断 面図である。
【0003】 次に動作について説明する。電源から固定接触子5,固定接点4,可動接点3 ,可動接触子1を経て負荷へ定格電力が供給されている状態においては、通電の 信頼性を確保するために可動接点3は規定の接触圧力によって固定接点4に押し つけられている。ここで、回路遮断器より負荷側の回路で短絡事故などが起きて 大電流が回路遮断器に流れると、機構部によって可動接触子1が回動することに よって可動接点3と固定接点4とが開離する。しかし短絡事故などの場合、可動 接点3と固定接点4との接触面を定格電流の数倍から数十倍の電流が通過するこ とになるため、可動接点3と固定接点4との接触面における電磁反発力が前記の 可動接点3の接触圧力以上になり、可動接触子1は機構部の動作を待たずに回動 してしまうのが普通である。可動接点3と固定接点4との開離により、両接点3 ,4間にアークが発生する。発生したアークは細隙板6に挟まれているため、そ の方向には断面積が増加できずアーク抵抗が増大する。またアークは細隙板6に 接して細隙板6にアークエネルギーが吸収されるためにアークの温度が下がり、 これもアーク抵抗を増大させる。更に、アークによって発生した圧力は、細隙板 6によって可動接触子1を押し上げる力となり、可動接触子1の回動スピードの 大幅な向上につながる。これは、アーク長の増大を意味し、これもアーク抵抗を 増大させる。これらの細隙板6によるアーク抵抗が増大する効果は細隙効果と呼 ばれる。このようにアーク抵抗が増大するために、短絡時の電流を小さく絞る限 流が容易にできるようになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、回路遮断器の遮断性能には電流零点時にアークが移動している可動 接触子1の先端部近辺の固定接触子5との絶縁が重要であるのに、細隙板6の表 面6aはアークに曝されているため表面抵抗が非常に低下しており、可動接触子 1の先端部との絶縁は悪い。すなわち可動接触子1と固定接触子5との間の絶縁 は、ほとんど図4に示す可動接触子1と細隙板6との間の空間隙dのみで維持さ れている状態になる。
【0005】 したがって、電流遮断時の電流零点において可動接触子1がほんの少し横にぶ れても可動接触子1と細隙板6の表面6aとが接触してしまい、可動接触子1と 固定接触子5との間の絶縁抵抗が急落してしまい、遮断失敗による再発弧の危険 性が非常に高い。また、可動接触子1がぶれなくとも、アークによる溶融物によ り可動接触子1と細隙板6の表面6aとが接触してしまう場合もある。この結果 、細隙方式における回路遮断器は高電圧遮断性能が不十分になるという問題点が ある。
【0006】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、電流遮断時 の電流零点での可動接触子の先端部と固定接触子との間の絶縁距離が十分にとれ 、遮断失敗による再発弧の危険性を減らすことができると共に高電圧遮断性能の 優れた回路遮断器を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る回路遮断器は、可動接触子の回動時の軌跡にほぼ平行にかつ可 動接点と固定接点とを挟むように絶縁部材からなる細隙板を備え、前記可動接触 子の少なくとも開成時には可動接触子の先端部が細隙空間の外に位置するように したものである。
【0008】
【作用】
この考案の回路遮断器においては、少なくとも開成時すなわち電流零点では可 動接触子の先端部は細隙空間の外にある。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図1について説明する。図1は要部の側面図であ り、前記従来のものと同一または相当部分には同一符号を付して説明を省略する 。図において、1Aは可動接触子で、突出状態の先端部1aを有している。6A は可動接触子1Aの回動時の軌跡にほぼ平行にかつ可動接点3と固定接点4とを 挟むように設置した絶縁部材からなる細隙板で、可動接触子1Aの先端部1aと は想像線で示す閉成時、実線で示す開成時、および回動時とも常に細隙空間の外 に位置するように板幅が図示の如く細く形成されている。
【0010】 次に動作について説明する。短絡電流などにより大電流が流れると、機構部の 動作を待たずに可動接触子1Aが回動してしまう。これは、両接点3,4の接触 面における電磁反発力や、この実施例に示すように固定接触子5の一部が可動接 触子1Aに流れる電流と反平行な電流を流すような構造を持っているときには、 これらの反平行電流間に働く電磁力が、可動接点3の接触圧力に勝るためである 。こうして、両接点3,4が開離し、発生したアークに働く細隙効果は従来例に 述べたとおりである。また従来例の欠点も先に述べた通りである。
【0011】 しかし、可動接触子1Aが実線で示す開成状態の時には、可動接触子1Aの先 端部1aが細隙空間内から外に出ているため、可動接触子1Aの先端部1aと細 隙板6Aとの間の絶縁距離は十分にとれ、可動接触子1Aが横にぶれても、また 少々の溶融物では可動接触子1Aの先端部1aと細隙板6Aとが接触することは ない。すなわち、細隙板6Aを可動接触子1Aが開成状態の時に、可動接触子1 Aの先端部1aを挟みこまないように配置すると、電流遮断時の電流零点での可 動接触子1Aの先端部1aと固定接点4との間の絶縁距離が十分にとれ、遮断失 敗による再発弧の危険性を減らし、また高電圧遮断性能の優れた回路遮断器が得 られる。
【0012】 上記実施例では閉成時にも可動接触子1Aの先端部1aが細隙空間内から外に 出るものを示したが、図2に示すように閉成時には可動接触子1Aの先端部1a が細隙空間内に位置するようにしても良い。この場合、細隙板6Bの形状を図2 に示すように変形させておけばよい。この細隙板6Bでは、閉成時において従来 のものと同様に細隙効果が得られる。
【0013】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば電流遮断時の電流零点での可動接触子の先端 部と固定接触子との間の絶縁距離が十分にとれ、遮断失敗による再発弧の危険性 を減らすことができると共に優れた高電圧遮断性能が得られるという効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す要部の側面図であ
る。
【図2】この考案の他の実施例を示す要部の側面図であ
る。
【図3】従来の回路遮断器の要部を示す側面図である。
【図4】図3の線IV−IVの断面図である。
【符号の説明】
1A 可動接触子 1a 可動接触子の先端部 2 回動中心 3 可動接点 4 固定接点 5 固定接触子 6A 細隙板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山県 伸示 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山製作所内 (72)考案者 福谷 和則 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山製作所内 (72)考案者 高橋 貢 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 回動中心を持ちかつ可動接点が固着され
    ている可動接触子と、この可動接触子の回動により前記
    可動接点と接離可能な固定接点が固着されている固定接
    触子とを有する回路遮断器において、 前記可動接触子の回動時の前記可動接点の軌跡にほぼ平
    行にかつ前記可動接点と固定接点とを両側から挟むよう
    に配置された絶縁部材からなる細隙板を備え、前記可動
    接触子の少なくとも開成時には前記可動接触子の先端部
    が細隙空間の外に位置するようにしたことを特徴とする
    回路遮断器。
JP3202891U 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器 Pending JPH056643U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3202891U JPH056643U (ja) 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3202891U JPH056643U (ja) 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH056643U true JPH056643U (ja) 1993-01-29

Family

ID=12347413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3202891U Pending JPH056643U (ja) 1991-05-09 1991-05-09 回路遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH056643U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012069391A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57162236A (en) * 1981-03-30 1982-10-06 Mitsubishi Electric Corp Circuit breaker
JPH02132716A (ja) * 1988-11-12 1990-05-22 Toshiba Corp 回路遮断器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57162236A (en) * 1981-03-30 1982-10-06 Mitsubishi Electric Corp Circuit breaker
JPH02132716A (ja) * 1988-11-12 1990-05-22 Toshiba Corp 回路遮断器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012069391A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Mitsubishi Electric Corp 回路遮断器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100654013B1 (ko) Ptc 한류소자를 이용한 순차트립 차단기
US4289941A (en) Load break switch arc suppression
JPH056643U (ja) 回路遮断器
JP3262881B2 (ja) 開閉器
JP4030504B2 (ja) 気中遮断器
JP2996808B2 (ja) 開閉器
JP2519594Y2 (ja) 回路遮断器
JP3027274B2 (ja) 開閉器
JPH0220741Y2 (ja)
JP2991876B2 (ja) 開閉器
JPH04262323A (ja) 開閉器
US4847455A (en) Electric switching device
JPH0574318A (ja) 開閉器
JPH04334839A (ja) 回路遮断器
JP2022049539A (ja) 回路遮断器
JP2528247Y2 (ja) 開閉器
JPH04262334A (ja) 開閉器
JP3090405B2 (ja) 回路遮断器
JPS5816109Y2 (ja) 回路しや断器の接触子
JP2925869B2 (ja) 開閉器
JPH04233119A (ja) 開閉器
KR20010029155A (ko) 회로차단기의 한류장치
JPH04334841A (ja) 回路遮断器
JPH05225887A (ja) 回路遮断器
JPH0610942B2 (ja) 電力開閉器