JPH09189090A - 開閉式屋根の開閉機構 - Google Patents
開閉式屋根の開閉機構Info
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- JPH09189090A JPH09189090A JP386496A JP386496A JPH09189090A JP H09189090 A JPH09189090 A JP H09189090A JP 386496 A JP386496 A JP 386496A JP 386496 A JP386496 A JP 386496A JP H09189090 A JPH09189090 A JP H09189090A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロープにより台車を移動するため、ロープが
切断された場合の安全対策として制動装置を設ける必要
があり、かつ、ロープ自体の牽引装置およびロープのガ
イドローラを設けることと相俟って構造が著しく複雑に
なる。 【解決手段】 イコライザーピン25を介して回動可能
に連結した主釣合い梁18と副釣合い梁22とでイコラ
イザー24を構成する。イコライザー24を構成する主
釣合い梁18および副釣合い梁22の両端部に、第2車
軸26、第1車軸20および第3車軸28を設け、第1
車軸20および第2,第3車軸26,28に車輪30,
32,34を設ける。レール12の両側に一対のラック
38,40を平行配置する。第3車軸28に車輪34を
挟んで一対のラックギア46,48を同軸状に取付け、
ラックギア46,48をラック38,40に噛合する。
第3車軸28に駆動ギア50を一体回転可能に取付け、
減速機付きモータ52の出力ギア54を噛合する。
切断された場合の安全対策として制動装置を設ける必要
があり、かつ、ロープ自体の牽引装置およびロープのガ
イドローラを設けることと相俟って構造が著しく複雑に
なる。 【解決手段】 イコライザーピン25を介して回動可能
に連結した主釣合い梁18と副釣合い梁22とでイコラ
イザー24を構成する。イコライザー24を構成する主
釣合い梁18および副釣合い梁22の両端部に、第2車
軸26、第1車軸20および第3車軸28を設け、第1
車軸20および第2,第3車軸26,28に車輪30,
32,34を設ける。レール12の両側に一対のラック
38,40を平行配置する。第3車軸28に車輪34を
挟んで一対のラックギア46,48を同軸状に取付け、
ラックギア46,48をラック38,40に噛合する。
第3車軸28に駆動ギア50を一体回転可能に取付け、
減速機付きモータ52の出力ギア54を噛合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根開口部が可動
屋根部材により開閉可能となった開閉式屋根の開閉機構
に関する。
屋根部材により開閉可能となった開閉式屋根の開閉機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無柱構造となった競技場では、屋
根に形成した開口部を天候に応じて開閉することにより
全天候型とした開閉式屋根構造が出現している。このよ
うな開閉式屋根では、前記屋根開口部を可動屋根部材で
開閉するようになっており、この開閉機構としては例え
ば特公平7−76470号公報に開示されるものがあ
る。この開閉機構は傾斜された屋根開口部を開閉する構
造のもので、傾斜屋根に沿って配置されたレール上を、
台車を介して可動屋根部材を移動するようになってい
る。前記台車には牽引用のロープを周回するシーブが設
けられ、このロープの牽引によりシーブが回転すること
により台車が移動される。
根に形成した開口部を天候に応じて開閉することにより
全天候型とした開閉式屋根構造が出現している。このよ
うな開閉式屋根では、前記屋根開口部を可動屋根部材で
開閉するようになっており、この開閉機構としては例え
ば特公平7−76470号公報に開示されるものがあ
る。この開閉機構は傾斜された屋根開口部を開閉する構
造のもので、傾斜屋根に沿って配置されたレール上を、
台車を介して可動屋根部材を移動するようになってい
る。前記台車には牽引用のロープを周回するシーブが設
けられ、このロープの牽引によりシーブが回転すること
により台車が移動される。
【0003】ところで、前記台車には前記ロープが何ら
かの要因で切断された場合に、傾斜したレールを台車が
滑り落ちない安全対策として制動装置が設けられる。こ
の制動装置は、前記シーブと一体にウォームを同軸配置
し、このウォームにウォームギアを噛合すると共に、前
記台車の車軸にラックギアを設け、このラックギアを前
記レールと一体に設けたラックに噛合し、そして、この
車軸と前記ウォームギアとを複数列のギア群を介して連
動することにより構成される。
かの要因で切断された場合に、傾斜したレールを台車が
滑り落ちない安全対策として制動装置が設けられる。こ
の制動装置は、前記シーブと一体にウォームを同軸配置
し、このウォームにウォームギアを噛合すると共に、前
記台車の車軸にラックギアを設け、このラックギアを前
記レールと一体に設けたラックに噛合し、そして、この
車軸と前記ウォームギアとを複数列のギア群を介して連
動することにより構成される。
【0004】従って、前記制動装置では、ロープの牽引
によりシーブが回転されると、この回転力がウォーム,
ウォームギアおよびギア群を介して車軸に伝達され、こ
の車軸の回転によりラックギアとラックとの噛合状態を
保持しつつ車輪がレール上を転動して台車が移動され
る。そして、前記ロープが切断された場合はこのロープ
によるシーブの回転阻止力が無くなるが、前記ウォーム
とウォームギアとの噛合部分で車軸の回転を阻止し、延
いては車輪の回転を阻止して台車を制動する。このと
き、車軸に設けたラックギアがラックに噛合されている
ため、車輪の滑りを防止できるようになっている。
によりシーブが回転されると、この回転力がウォーム,
ウォームギアおよびギア群を介して車軸に伝達され、こ
の車軸の回転によりラックギアとラックとの噛合状態を
保持しつつ車輪がレール上を転動して台車が移動され
る。そして、前記ロープが切断された場合はこのロープ
によるシーブの回転阻止力が無くなるが、前記ウォーム
とウォームギアとの噛合部分で車軸の回転を阻止し、延
いては車輪の回転を阻止して台車を制動する。このと
き、車軸に設けたラックギアがラックに噛合されている
ため、車輪の滑りを防止できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の開閉式屋根の開閉機構にあっては、上述したよう
にロープにより台車を移動するため、このロープが切断
された場合の安全対策として、ウォーム,ウォームギ
ア,ギア群からなる制動装置を設ける必要があり、ロー
プ自体の牽引装置を設けることと相俟って構造が著しく
複雑になる。また、前記ロープには弛みによる摩擦を防
止するため、適宜間隔をもってこのロープを支持するガ
イドローラを多数設ける必要があるため、この点からも
構造の複雑化が来されるという課題があった。
従来の開閉式屋根の開閉機構にあっては、上述したよう
にロープにより台車を移動するため、このロープが切断
された場合の安全対策として、ウォーム,ウォームギ
ア,ギア群からなる制動装置を設ける必要があり、ロー
プ自体の牽引装置を設けることと相俟って構造が著しく
複雑になる。また、前記ロープには弛みによる摩擦を防
止するため、適宜間隔をもってこのロープを支持するガ
イドローラを多数設ける必要があるため、この点からも
構造の複雑化が来されるという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、構造を大幅に簡易化することができる開閉式屋根の
開閉機構を提供することを目的とする。
て、構造を大幅に簡易化することができる開閉式屋根の
開閉機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、屋根の傾斜面に沿って配置されるレール
に、可動屋根部材を支持する台車を載置し、この台車を
介して可動屋根部材をレールに沿って移動することによ
り屋根開口部を開閉するようにした開閉式屋根におい
て、前記レールと平行にラックを設け、かつ、前記台車
の車輪と同軸状に結合した車軸に、前記ラックに噛合す
るラックギアを設けると共に、この車輪を駆動するため
の駆動ギアを設け、この駆動ギアに減速機付きモータの
出力ギアを噛合し、この減速機付きモータの駆動によっ
て台車を走行させて可動屋根部材を移動する構成とす
る。
めに本発明は、屋根の傾斜面に沿って配置されるレール
に、可動屋根部材を支持する台車を載置し、この台車を
介して可動屋根部材をレールに沿って移動することによ
り屋根開口部を開閉するようにした開閉式屋根におい
て、前記レールと平行にラックを設け、かつ、前記台車
の車輪と同軸状に結合した車軸に、前記ラックに噛合す
るラックギアを設けると共に、この車輪を駆動するため
の駆動ギアを設け、この駆動ギアに減速機付きモータの
出力ギアを噛合し、この減速機付きモータの駆動によっ
て台車を走行させて可動屋根部材を移動する構成とす
る。
【0008】また、前記台車に、可動屋根部材を取付け
る主釣合い梁と、この主釣合い梁にイコライザーピンを
介して回動可能に連結される副釣合い梁とにより構成さ
れるイコライザーを備え、このイコライザーを構成する
主釣合い梁および副釣合い梁の両端部に第2車軸、第1
車軸および第3車軸を設け、前記第1,第2,第3車軸
に前記レールを転動する車輪をそれぞれ設けることが望
ましい。
る主釣合い梁と、この主釣合い梁にイコライザーピンを
介して回動可能に連結される副釣合い梁とにより構成さ
れるイコライザーを備え、このイコライザーを構成する
主釣合い梁および副釣合い梁の両端部に第2車軸、第1
車軸および第3車軸を設け、前記第1,第2,第3車軸
に前記レールを転動する車輪をそれぞれ設けることが望
ましい。
【0009】以上の構成により本発明の開閉式屋根の開
閉機構にあっては、減速機付きモータを駆動することに
より、この減速機付きモータの出力ギアに噛合した駆動
ギアが回転し、この駆動ギアと共に車軸および車輪が回
転して台車をレールに沿って移動させる。このとき、前
記車軸に設けたラックギアがレールと平行に設けたラッ
クに噛合しているため、これらラックギアとラックとの
噛合状態を維持しつつ、台車に支持した可動屋根部材が
移動して屋根開口部を開閉する。
閉機構にあっては、減速機付きモータを駆動することに
より、この減速機付きモータの出力ギアに噛合した駆動
ギアが回転し、この駆動ギアと共に車軸および車輪が回
転して台車をレールに沿って移動させる。このとき、前
記車軸に設けたラックギアがレールと平行に設けたラッ
クに噛合しているため、これらラックギアとラックとの
噛合状態を維持しつつ、台車に支持した可動屋根部材が
移動して屋根開口部を開閉する。
【0010】そして、このように可動屋根部材の移動時
に停電等により減速機付きモータが停止された場合に
は、前記台車が傾斜したレール上を滑り落ちようとする
荷重が作用するが、このときラックに噛合したラックギ
アおよび駆動ギアに噛合した出力ギアを介して前記荷重
が減速機付きモータに逆入力されるが、この減速機付き
モータの減速機部分で前記荷重によるトルクが著しく低
減されるため、このときの抵抗により車軸の回転に対し
て大きな制動力を得ることができる。従って、前記台車
が滑り落ちるのを阻止して、不慮の事故が発生されるの
を防止することができる。
に停電等により減速機付きモータが停止された場合に
は、前記台車が傾斜したレール上を滑り落ちようとする
荷重が作用するが、このときラックに噛合したラックギ
アおよび駆動ギアに噛合した出力ギアを介して前記荷重
が減速機付きモータに逆入力されるが、この減速機付き
モータの減速機部分で前記荷重によるトルクが著しく低
減されるため、このときの抵抗により車軸の回転に対し
て大きな制動力を得ることができる。従って、前記台車
が滑り落ちるのを阻止して、不慮の事故が発生されるの
を防止することができる。
【0011】また、前記台車に、可動屋根部材を取付け
る主釣合い梁と、この主釣合い梁にイコライザーピンを
介して回動可能に連結される副釣合い梁とにより構成さ
れるイコライザーを備え、このイコライザーを構成する
主釣合い梁および副釣合い梁の両端部に第2車軸、第1
車軸および第3車軸を設け、前記第1,第2,第3車軸
に前記レールを転動する車輪をそれぞれ設けることによ
り、前記主釣合い梁と前記副釣合い梁とで構成されるイ
コライザーは、前記第1,第2,第3車軸に設けた車輪
がレールを転動する際に、これら車輪がレールに存在す
る僅かな凹凸に追従させて、台車を滑らかに移動させる
ことができる。
る主釣合い梁と、この主釣合い梁にイコライザーピンを
介して回動可能に連結される副釣合い梁とにより構成さ
れるイコライザーを備え、このイコライザーを構成する
主釣合い梁および副釣合い梁の両端部に第2車軸、第1
車軸および第3車軸を設け、前記第1,第2,第3車軸
に前記レールを転動する車輪をそれぞれ設けることによ
り、前記主釣合い梁と前記副釣合い梁とで構成されるイ
コライザーは、前記第1,第2,第3車軸に設けた車輪
がレールを転動する際に、これら車輪がレールに存在す
る僅かな凹凸に追従させて、台車を滑らかに移動させる
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明にか
かる開閉式屋根の開閉機構の一実施例を示し、図1は可
動屋根部材を移動するための1つの台車を示す斜示図、
図2は台車の側面図、図3は台車の正面図である。
を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明にか
かる開閉式屋根の開閉機構の一実施例を示し、図1は可
動屋根部材を移動するための1つの台車を示す斜示図、
図2は台車の側面図、図3は台車の正面図である。
【0013】即ち、本実施例の開閉式屋根の開閉機構1
0は、従来と同様に屋根の傾斜面に沿って配置されるレ
ール12に台車14を載置し、この台車14を介してこ
の台車14に取付けた可動屋根部材16を移動するよう
になっている。前記レール12は可動屋根部材16を支
持するに必要な本数、例えば可動屋根部材16の両側に
位置する2本が平行に配置される。そして、前記可動屋
根部材16の移動により屋根に形成した図外の開口部が
開閉される。
0は、従来と同様に屋根の傾斜面に沿って配置されるレ
ール12に台車14を載置し、この台車14を介してこ
の台車14に取付けた可動屋根部材16を移動するよう
になっている。前記レール12は可動屋根部材16を支
持するに必要な本数、例えば可動屋根部材16の両側に
位置する2本が平行に配置される。そして、前記可動屋
根部材16の移動により屋根に形成した図外の開口部が
開閉される。
【0014】前記台車14は、可動屋根部材16を取付
ける主釣合い梁18と、この主釣合い梁18の一端部に
イコライザーピン25を介して回動可能に連結される副
釣合い梁22とを備え、これら主釣合い梁18と副釣合
い梁22との連結によりイコライザー24が構成され
る。そして、前記イコライザー24を構成する主釣合い
梁18および副釣合い梁22の両端部に、第2車軸2
6、第1車軸20および第3車軸28を設け、第1車軸
20および第2,第3車軸26,28に前記レール12
を転動する車輪30,32,34がそれぞれ設けられ
る。前記主釣合い梁18は頂部18aが上方に配置され
る略三角形状を成しており、この主釣合い梁18の頂部
18aに取付け部材36を介して前記可動屋根部材16
が取付けられる。
ける主釣合い梁18と、この主釣合い梁18の一端部に
イコライザーピン25を介して回動可能に連結される副
釣合い梁22とを備え、これら主釣合い梁18と副釣合
い梁22との連結によりイコライザー24が構成され
る。そして、前記イコライザー24を構成する主釣合い
梁18および副釣合い梁22の両端部に、第2車軸2
6、第1車軸20および第3車軸28を設け、第1車軸
20および第2,第3車軸26,28に前記レール12
を転動する車輪30,32,34がそれぞれ設けられ
る。前記主釣合い梁18は頂部18aが上方に配置され
る略三角形状を成しており、この主釣合い梁18の頂部
18aに取付け部材36を介して前記可動屋根部材16
が取付けられる。
【0015】一方、前記レール12の両側には、このレ
ール12と平行に一対のラック38,40がレール12
を挟むように配置される。前記ラック38,40はレー
ル12の枕木42,42…に、ブラケット44を介して
固定される。そして、前記第3車軸28には車輪34を
挟んで一対のラックギア46,48が同軸状に取付けら
れ、これらラックギア46,48は前記ラック38,4
0に噛合される。
ール12と平行に一対のラック38,40がレール12
を挟むように配置される。前記ラック38,40はレー
ル12の枕木42,42…に、ブラケット44を介して
固定される。そして、前記第3車軸28には車輪34を
挟んで一対のラックギア46,48が同軸状に取付けら
れ、これらラックギア46,48は前記ラック38,4
0に噛合される。
【0016】また、前記第3車軸28には車輪34を駆
動するための駆動ギア50が同軸状に取付けられ、この
駆動ギア50に減速機付きモータ52の出力ギア54が
噛合される。前記減速機付きモータ52は内部に減速機
が組込まれ、この減速機で減速された回転が前記出力ギ
ア54から出力される。
動するための駆動ギア50が同軸状に取付けられ、この
駆動ギア50に減速機付きモータ52の出力ギア54が
噛合される。前記減速機付きモータ52は内部に減速機
が組込まれ、この減速機で減速された回転が前記出力ギ
ア54から出力される。
【0017】以上の構成により本実施例の開閉式屋根の
開閉機構10は、減速機付きモータ52を駆動すること
により、この減速機付きモータ52の出力ギア54に噛
合した駆動ギア50が回転する。すると、前記駆動ギア
50と共に第3車軸28および車輪34が回転して台車
14をレール12に沿って移動させる。このとき、前記
車軸28に設けたラックギア46,48が、レール12
両側のラック38,40に噛合しているため、これらラ
ックギア46,48とラック38,40との噛合状態を
維持しつつ、前記台車14に支持した可動屋根部材16
が移動して屋根開口部を開閉する。
開閉機構10は、減速機付きモータ52を駆動すること
により、この減速機付きモータ52の出力ギア54に噛
合した駆動ギア50が回転する。すると、前記駆動ギア
50と共に第3車軸28および車輪34が回転して台車
14をレール12に沿って移動させる。このとき、前記
車軸28に設けたラックギア46,48が、レール12
両側のラック38,40に噛合しているため、これらラ
ックギア46,48とラック38,40との噛合状態を
維持しつつ、前記台車14に支持した可動屋根部材16
が移動して屋根開口部を開閉する。
【0018】ところで、このように可動屋根部材16の
移動時に、停電とか断線等により減速機付きモータ52
が停止された場合には、前記台車14が傾斜したレール
12上を滑り落ちようとする荷重が作用する。このとき
の滑り落ちようとする荷重は、ラック38,40に噛合
したラックギア46,48および駆動ギア50に噛合し
た出力ギア54を介して減速機付きモータ52に逆入力
されるが、この減速機付きモータ52の減速機部分で前
記荷重によるトルクが著しく低減される。従って、この
ときの減速機による大きな抵抗により、車軸28の回転
に対して大きな制動力を得ることができるため、前記台
車14が滑り落ちるのを阻止して、不慮の事故が発生さ
れるのを防止することができる。
移動時に、停電とか断線等により減速機付きモータ52
が停止された場合には、前記台車14が傾斜したレール
12上を滑り落ちようとする荷重が作用する。このとき
の滑り落ちようとする荷重は、ラック38,40に噛合
したラックギア46,48および駆動ギア50に噛合し
た出力ギア54を介して減速機付きモータ52に逆入力
されるが、この減速機付きモータ52の減速機部分で前
記荷重によるトルクが著しく低減される。従って、この
ときの減速機による大きな抵抗により、車軸28の回転
に対して大きな制動力を得ることができるため、前記台
車14が滑り落ちるのを阻止して、不慮の事故が発生さ
れるのを防止することができる。
【0019】また、前記台車14は、可動屋根部材を取
付ける主釣合い梁18と、この主釣合い梁18にイコラ
イザーピン25を介して回動可能に連結される副釣合い
梁22とによりイコライザー24を構成したので、第
1,第2,第3車軸20,26,28にそれぞれ設けた
車輪30,32,34がレール12を転動する際に、こ
れら車輪30,32,34をレール12に存在する僅か
な凹凸に追従させて、台車14を滑らかに移動させるこ
とができる。
付ける主釣合い梁18と、この主釣合い梁18にイコラ
イザーピン25を介して回動可能に連結される副釣合い
梁22とによりイコライザー24を構成したので、第
1,第2,第3車軸20,26,28にそれぞれ設けた
車輪30,32,34がレール12を転動する際に、こ
れら車輪30,32,34をレール12に存在する僅か
な凹凸に追従させて、台車14を滑らかに移動させるこ
とができる。
【0020】更に、本実施例ではレール12の両側に位
置して、このレール12を挟むように一対のラック3
8,40を設け、これらラック38,40にそれぞれ噛
合するラックギア46,48を、駆動ギア50を設けた
第3車軸28に設けるようにしたので、第3車軸28が
多少傾いた場合にもラック38,40とラックギア4
6,48との噛合状態を保持して、車輪34がレール1
2上でスリップするのを確実に防止し、減速機付きモー
タ52の駆動力を無駄無く台車14の移動力に変換する
ことができる。
置して、このレール12を挟むように一対のラック3
8,40を設け、これらラック38,40にそれぞれ噛
合するラックギア46,48を、駆動ギア50を設けた
第3車軸28に設けるようにしたので、第3車軸28が
多少傾いた場合にもラック38,40とラックギア4
6,48との噛合状態を保持して、車輪34がレール1
2上でスリップするのを確実に防止し、減速機付きモー
タ52の駆動力を無駄無く台車14の移動力に変換する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す開閉式屋根の開閉機構にあっては、可動屋根部材を
支持する台車の車輪に設けたラックギアを、レールと平
行に設けたラックに噛合し、かつ、前記車輪に設けた駆
動ギアに減速機付きモータの出力ギアを噛合するように
したので、減速機付きモータの駆動により車軸および車
輪を回転させて台車をレールに沿って移動させる際、ラ
ックギアとラックとの噛合状態を維持しつつ、台車に支
持した可動屋根部材が移動して屋根開口部を開閉するこ
とができる。このとき、可動屋根部材の移動時に停電等
により減速機付きモータが停止された場合に、前記台車
が傾斜したレール上を滑り落ちようとする荷重は、減速
機付きモータの減速機部分でトルク低減されるため、こ
のときの抵抗により車軸の回転に対して大きな制動力を
得ることができる。従って、前記台車が滑り落ちるのを
阻止して、不慮の事故が発生されるのを防止することが
できる。
示す開閉式屋根の開閉機構にあっては、可動屋根部材を
支持する台車の車輪に設けたラックギアを、レールと平
行に設けたラックに噛合し、かつ、前記車輪に設けた駆
動ギアに減速機付きモータの出力ギアを噛合するように
したので、減速機付きモータの駆動により車軸および車
輪を回転させて台車をレールに沿って移動させる際、ラ
ックギアとラックとの噛合状態を維持しつつ、台車に支
持した可動屋根部材が移動して屋根開口部を開閉するこ
とができる。このとき、可動屋根部材の移動時に停電等
により減速機付きモータが停止された場合に、前記台車
が傾斜したレール上を滑り落ちようとする荷重は、減速
機付きモータの減速機部分でトルク低減されるため、こ
のときの抵抗により車軸の回転に対して大きな制動力を
得ることができる。従って、前記台車が滑り落ちるのを
阻止して、不慮の事故が発生されるのを防止することが
できる。
【0022】また、本発明の請求項2にあっては、前記
台車に、可動屋根部材を取付ける主釣合い梁と、この主
釣合い梁にイコライザーピンを介して回動可能に連結さ
れる副釣合い梁とにより構成されるイコライザーを備
え、このイコライザーを構成する主釣合い梁および副釣
合い梁の両端部に第2車軸、第1車軸および第3車軸を
設け、前記第1,第2,第3車軸に前記レールを転動す
る車輪をそれぞれ設けたので、前記第1,第2,第3車
軸に設けた車輪がレールを転動する際に、これら車輪が
レールに存在する僅かな凹凸に追従させて、台車を滑ら
かに移動させることができるという各種優れた効果を奏
する。
台車に、可動屋根部材を取付ける主釣合い梁と、この主
釣合い梁にイコライザーピンを介して回動可能に連結さ
れる副釣合い梁とにより構成されるイコライザーを備
え、このイコライザーを構成する主釣合い梁および副釣
合い梁の両端部に第2車軸、第1車軸および第3車軸を
設け、前記第1,第2,第3車軸に前記レールを転動す
る車輪をそれぞれ設けたので、前記第1,第2,第3車
軸に設けた車輪がレールを転動する際に、これら車輪が
レールに存在する僅かな凹凸に追従させて、台車を滑ら
かに移動させることができるという各種優れた効果を奏
する。
【図1】本発明の開閉式屋根の開閉機構の一実施例を示
す台車の斜示図である。
す台車の斜示図である。
【図2】本発明の一実施例を示す台車の側面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す台車の正面図である。
10 開閉機構 12 レール 14 台車 16 可動屋根
部材 18 主釣合い梁 20 第1車軸 22 副釣合い梁 24 イコライ
ザー 25 イコライザーピン 26 第2車軸 28 第3車軸 30,32,3
4 車輪 38,40 ラック 46,48 ラ
ックギア 50 駆動ギア 52 減速機付
きモータ 54 出力ギア
部材 18 主釣合い梁 20 第1車軸 22 副釣合い梁 24 イコライ
ザー 25 イコライザーピン 26 第2車軸 28 第3車軸 30,32,3
4 車輪 38,40 ラック 46,48 ラ
ックギア 50 駆動ギア 52 減速機付
きモータ 54 出力ギア
Claims (2)
- 【請求項1】 屋根の傾斜面に沿って配置されるレール
に、可動屋根部材を支持する台車を載置し、この台車を
介して可動屋根部材をレールに沿って移動することによ
り屋根開口部を開閉するようにした開閉式屋根におい
て、 前記レールと平行にラックを設け、かつ、前記台車の車
輪と同軸状に結合した車軸に、前記ラックに噛合するラ
ックギアを設けると共に、この車輪を駆動するための駆
動ギアを設け、この駆動ギアに減速機付きモータの出力
ギアを噛合し、この減速機付きモータの駆動によって台
車を走行させて可動屋根部材を移動することを特徴とす
る開閉式屋根の開閉機構。 - 【請求項2】 前記台車は、可動屋根部材を取付ける主
釣合い梁と、この主釣合い梁にイコライザーピンを介し
て回動可能に連結される副釣合い梁とにより構成される
イコライザーを備え、このイコライザーを構成する主釣
合い梁および副釣合い梁の両端部に第2車軸、第1車軸
および第3車軸を設け、前記第1,第2,第3車軸に前
記レールを転動する車輪をそれぞれ設けたことを特徴と
する請求項1に記載の開閉式屋根の開閉機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP386496A JPH09189090A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 開閉式屋根の開閉機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP386496A JPH09189090A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 開閉式屋根の開閉機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09189090A true JPH09189090A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11569071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP386496A Pending JPH09189090A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 開閉式屋根の開閉機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09189090A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100666600B1 (ko) * | 2004-08-18 | 2007-01-09 | 주식회사 타이가 | 개폐식 지붕구조물 |
CN109025027A (zh) * | 2018-07-27 | 2018-12-18 | 浙江精工钢结构集团有限公司 | 一种销齿轮销齿条传动式弧形开合屋盖 |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP386496A patent/JPH09189090A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100666600B1 (ko) * | 2004-08-18 | 2007-01-09 | 주식회사 타이가 | 개폐식 지붕구조물 |
CN109025027A (zh) * | 2018-07-27 | 2018-12-18 | 浙江精工钢结构集团有限公司 | 一种销齿轮销齿条传动式弧形开合屋盖 |
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