JPH09189086A - 化粧パネル及びそれを用いたコンクリート打設工法とプレキャストコンクリート板の製造方法 - Google Patents

化粧パネル及びそれを用いたコンクリート打設工法とプレキャストコンクリート板の製造方法

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JPH09189086A
JPH09189086A JP258396A JP258396A JPH09189086A JP H09189086 A JPH09189086 A JP H09189086A JP 258396 A JP258396 A JP 258396A JP 258396 A JP258396 A JP 258396A JP H09189086 A JPH09189086 A JP H09189086A
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frame
concrete
decorative panel
opening
metal plate
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JP258396A
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Inventor
Akira Akizuki
明 秋月
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Ee A Kk
Original Assignee
Ee A Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工の手間が少なく経済的で、仕上がり精度が
高く頑丈で、水が室内側に浸入することがない化粧パネ
ルを提供する。 【解決手段】化粧パネル1は、厚さ3mmのステンレス製
金属板2の開口部2a周縁の裏面側に、窓取り付け枠3
が先ず溶接され、この窓取り付け枠3に窓枠4が溶接さ
れる。続いて、金属板2の外周近くに枠状リブ5が溶接
され、この枠状リブ5の枠内に格子状リブ6が溶接され
る。更に、この格子状リブ6と枠状リブ5とによって囲
まれた部分に、それらの高さに合わせて、幅40mm程度
の厚みのウレタンフォーム製断熱材7が付設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート建造物
の外壁用金属化粧パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート建造物の建築に際し
て、壁に窓や出入り用開閉扉等の開閉設備,換気口の開
口枠を設置する場合、従来は建築現場でそれらの工事
を、以下に示す手順に従って行うことが多かった。たと
えば、窓枠工事においては、 壁の型枠に妻型枠を組み、それにアンカーボルトをセ
ットする。 妻型枠内にコンクリートを打って、アンカーボルトを
固定する。 妻型枠を取り外す。 サッシの外枠(開口枠)を、支持枠を介して上記アン
カーボルトに溶接して固定する。 開口枠のまわりをモルタルで埋める。 開口枠まわりの室内側に額縁を取り付ける。 開口枠まわりの室外側に、コーキングを注入する防水
作業をする。 室内側をモルタル又は表装材で仕上げる。 という手順である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の工法には、 開口枠の取り付け工事は、外装のコンクリートが十分
固化した後、建築現場で施工されるので時間がかかり、
しかもその工事には大工やサッシ工、左官工などの専門
職が必要なので、工事費が高くつく。 現場で枠の位置を調整しながら施工するので、施工す
る人の技術によって仕上がり位置がずれたり、詰めモル
タルやコーキングの施工不良で雨水等が浸入したりする
おそれがある。更に最悪の場合は、窓や扉が開閉できな
くなる。 サッシの外枠まわりの隙間を埋めているモルタルやコ
ーキング,パッキンなどが、長い間に劣化,ひび割れし
て、室外側の水が室内側に侵入し、建造物の内装や家具
が傷むことがある。特に、寒冷地では、その隙間の水が
凍結してコンクリートの劣化の原因となる。 コンクリートを打ち込む際に、打ち込み型枠や開口枠
の位置がずれることがある。 等々の問題点があった。
【0004】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、現場での開口枠取り付け工事が不要で、
取り付け位置や仕上がりの精度が高く頑丈で、水が室内
側に浸入することがない化粧パネル及びそれを用いたコ
ンクリート打設工法とプレキャストコンクリート板の製
造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1にかかる化粧パネルは、コンクリート建造
物の外壁に用いられる型枠兼用の金属製化粧パネルであ
って、金属板の所望の位置に開口部を設け、この開口部
周縁の裏面側に開口枠の一側部を固設した。請求項2に
かかるコンクリート打設工法においては、請求項1に記
載された化粧パネルの開口枠の他側部に当接させて内型
枠を設置し、この内型枠と化粧パネルとの間にコンクリ
ートを打設することによってコンクリート建造物の外壁
の一部を形成するという方法を用いた。
【0006】請求項3にかかるプレキャストコンクリー
ト板の製造方法においては、請求項1に記載された化粧
パネルの金属板を下にして水平に置くと共に、金属板の
外周部を型枠で囲み、この型枠内にコンクリート材料を
注型し硬化させるという方法を用いた。開口枠の材質は
合成樹脂でも木質でもよいが、外壁と同質の金属にする
ことが好ましい。また、開口部周縁の裏面側に開口枠の
一側部を固設する方法も、溶接,ネジ止め,接着,折り
曲げ等、いずれの方法でも構わない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、い
くつかの実施例を用いて、図面に基づき詳細に説明す
る。
【0008】(実施例1)図1は本発明に係る化粧パネ
ルの斜視図,図2は図1の化粧パネルを用いた工事の窓
枠部分の一部切り欠き斜視図,図3は図2の窓枠工事で
作られた窓枠に滑り出し窓を取り付けた状態の縦断面図
である。図1及び図2に示すように、化粧パネル1は、
金属板2と窓取り付け枠3と窓枠4と枠状リブ5と格子
状リブ6と断熱材7とから構成されている。金属板2と
窓取り付け枠3と窓枠4と枠状リブ5と格子状リブ6と
は、ステンレスで形成されている。ここで、窓取り付け
枠3と窓枠4とが開口枠に対応している。
【0009】化粧パネル1の製法は、図3に示すように
厚さ3mmの金属板2の開口部2a周縁の裏面側に、窓取
り付け枠3が先ず溶接され、次にこの窓取り付け枠3に
窓枠4が溶接される。続いて、金属板2の外周近くに枠
状リブ5が溶接され、この枠状リブ5の枠内に格子状リ
ブ6が溶接される。更に、この格子状リブ6と枠状リブ
5とによって囲まれた部分に断熱材7が付設される。こ
の断熱材7は、ウレタンフォーム製で格子状リブ6と枠
状リブ5の高さに合わせて、幅40mm程度の厚みのもの
が用いられる。なお、枠状リブ5には、上下左右の位置
に他の化粧パネルを連接するための長孔5aが設けられ
ている。また、金属板2の外周縁は、隣接する化粧パネ
ルの外壁と重ね合わせ、隣接する枠状リブ5・5間にパ
ッキン及びコーキングを施すことによって、雨の浸入を
防ぐようになっている。
【0010】次に図1及び図2を用いて、化粧パネル1
を用いたコンクリート打設工法の説明をする。先ず、窓
枠付きの化粧パネル1や窓枠のない化粧パネルを連結金
具(図示せず)で所定枚数だけ縦横に連結して一体と
し、外型枠設置位置に金属板2を表側にして立設する。
化粧パネルは自立しないので、枠状リブ5の何カ所かを
基礎又はスラブ等から立ち上げた仮止め柱に支持させて
立たせる。これらの仮止め柱は、コンクリート打設後は
建造物の鉄筋の一部となるものである。次に、化粧パネ
ル1の枠状リブ5又は格子状リブ6の要所要所に、金属
板2に対して垂直にセパレータ(図示せず)の一端を取
り付ける。そして、セパレータの他端には、化粧パネル
1に対向して設置される木製の内型枠7を取り付け、こ
れで両者の間隔を一定に保つ。もちろん、化粧パネル1
と内型枠8との間には、前記仮止め柱以外に鉄筋9aが
配されている。このようにして固定された化粧パネル1
と内型枠8との間にコンクリート9が流し込まれる。こ
の時、窓枠4の下側にもコンクリート9が十分行き渡る
ようにする。
【0011】コンクリート9を時間をかけて養生した
後、内型枠7を取り外す。そして、図3に示すように、
化粧枠4aやゴムブッシュ3aを取り付け、隙間部分に
コーキング材3bを充填し、最後に、滑り出し窓本体1
0を窓取り付け枠3の所定の位置に取り付け、室内に面
したコンクリート9の表面に内装材9bを張りつける。
【0012】図4はコンクリート打設工法を用いた別実
施例のスライド式窓の縦断面図である。金属板11の開
口部に窓枠12が連続溶接されている。しかし、アルミ
合金製の窓枠12は軟らかく、コンクリート14をつき
固める時の圧力がかかって変形する可能性もあるので、
窓枠補強材13が窓枠12を外側から保護する形に取り
付けられている。このようにして、外壁が形成された
後、窓枠12の下の溝に2本のレール15・15が取り
付けられ、それに2枚の窓16・16が取り付けられて
いる。なお、窓枠補強材は窓枠12の内側に設け、工事
後に取り外してもよい。
【0013】図5はコンクリート打設工法で換気口18
を作る時の断面図である。換気口18を形成する円筒枠
部18aは、雨よけのルーバー部18bを介して金属板
17の開口部周縁に溶接されている。この換気口18の
円筒枠部18aの端部には内型枠19の内側面が当接し
て、コンクリート20を流し込んだとき、換気口18の
内側に入らないようにしてある。この換気口18の例で
は、円筒枠部18aは円筒形の上、直径も小さいので、
コンクリート20をつき固める時の圧力がかかっても変
形したり壊れたりすることがなく、補強材は不要であ
る。
【0014】(実施例2)図6はプレキャストコンクリ
ート板(以下PC板という)の窓枠部分の拡大断面図で
ある。図6に示したPC板21は、金属板22と窓枠2
3及びコンクリート24とから構成される。その製造方
法は、共にアルミ合金製の金属板22の開口部22aに
所定の厚み幅を持つ窓枠23を溶接し、水平な台25の
上に置く。次に、金属板22の外周縁に沿って型枠(図
示せず)を設け、この型枠内の所定の位置にコンクリー
ト補強用の鉄筋やその他の補強材,他部材への取り付け
連結用のボルト又はナットなどを配置した上で、上から
蓋26をし、コンクリート24を注入し硬化させる。
【0015】なお、実施例1の図4に示した化粧パネル
の窓枠には窓枠補強材が設けられているが、本実施例に
おいては窓枠23にかかる圧力は小さく補強する必要が
ないので、窓枠補強材は設けられていない。蓋26はな
くてもよい。また、PC板21の金属板22の内側に断
熱材を設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】請求項1の化粧パネルによれば、化粧パ
ネルの開口枠と外壁となる金属板とは固設されているの
で、ここから水が浸入する心配がなく、しかも構造的に
頑丈である。また、現場でなく工場で生産できるので開
口枠の加工精度が高く、補強も簡単で所望の強度が得ら
れる。
【0017】請求項2のコンクリート打設工法によれ
ば、開口枠の取り付けスペースを確保する型枠が不要に
なり、しかも建築現場で開口枠を取り付ける必要がな
い。また、開口枠を取り付けた状態でコンクリートを打
設するので、開口枠とコンクリートとの間に隙間ができ
ず、開口枠ががたつくことはない。請求項3のプレキャ
ストコンクリート板の製造方法によれば、強度の小さい
材質で形成された化粧パネルでも開口枠を補強する必要
がなく、簡単にプレキャストコンクリート板を形成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化粧パネルの斜視図である。
【図2】図1の化粧パネルを用いたコンクリート打設工
法の窓枠部分の一部切り欠き斜視図である。
【図3】図2のコンクリート打設工法で作られた窓枠に
滑り出し窓を取り付けた状態の縦断面図である。
【図4】コンクリート打設工法を用いた別実施例のスラ
イド式窓の縦断面図である。
【図5】コンクリート打設工法で換気口を作る時の縦断
面図である。
【図6】プレキャストコンクリート板の窓枠部分の拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 化粧パネル 2,11,17,22 金属板 3 窓取り付け枠(開口枠) 4,12,23 窓枠(開口枠) 5 枠状リブ 6 格子状リブ 7 断熱材 8,19 内型枠 9,14,20,24 コンクリート 10 滑り出し窓 13 窓枠補強材 18a 円筒枠部(開口枠) 18b ルーバー部(開口枠)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート建造物の外壁に用いられる型
    枠兼用の金属製化粧パネルであって、金属板の所望の位
    置に開口部を設け、この開口部周縁の裏面側に開口枠の
    一側部を固設したことを特徴とする化粧パネル。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された化粧パネルの開口枠
    の他側部に当接させて内型枠を設置し、この内型枠と化
    粧パネルとの間にコンクリートを打設することによって
    コンクリート建造物の外壁の一部を形成することを特徴
    とするコンクリート打設工法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載された化粧パネルの金属板
    表面側を下にし水平に置くと共に、金属板の外周部を型
    枠で囲み、この型枠内にコンクリートを注型し硬化させ
    ることを特徴とするプレキャストコンクリート板の製造
    方法。
JP258396A 1996-01-10 1996-01-10 化粧パネル及びそれを用いたコンクリート打設工法とプレキャストコンクリート板の製造方法 Pending JPH09189086A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106436972A (zh) * 2016-12-05 2017-02-22 上海市城市建设设计研究总院 预制带窗框的pcf外墙板及其安装方法
JP2017106293A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理 鉄筋コンクリート建物を成形する外断熱の透明仮枠構造

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