JPH0551961A

JPH0551961A - 建築用パネル

Info

Publication number: JPH0551961A
Application number: JP21117691A
Authority: JP
Inventors: Nobutada Yasunaga; 延正安永
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1991-08-22
Filing date: 1991-08-22
Publication date: 1993-03-02

Abstract

(57)【要約】【目的】基礎が不要で、しかも組み立及び解体が簡単
な建築用パネルを提供する。【構成】Ｌ型状の建築用パネル１に鋼製の外枠４を設
ける。これによって、基礎のレベルを確保するだけで壁
板の垂直出しが容易にでき、工期の大幅な短縮が可能と
なる。また鋼製の屋根材や受部材等も溶接等によって簡
単に取付けることができる。さらに、底板部の全面で上
載荷重を受けることができるため、基礎工事が不要とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車庫や家屋等の構築に
用いる建築用パネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、車庫や一般家屋等の建築物におい
ては、目的とする地盤に玉石を敷並べ、この上にコンク
リートの基礎を設け、この基礎の上部に必要な本数の柱
を立て、さらにこの柱間に天然木や無機質材の壁面材を
取り付けて構築している。そして、この柱と柱の間には
斜めにブレスを設け、このブレスによって柱が垂直にな
るように角度を調節している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
方法によると、柱を１本ずつ垂直に立てる必要があるた
め施工に時間を要し、効率的な作業の阻害要因となって
いる。

【０００４】また、柱にかかる荷重を狭い設置面で受け
るため、必ず基礎工事が必要であり、そのため、工事詰
所など短期間で解体する仮設事務所等にあっては、解体
時に玉石やコンクリート基礎等の撤去に手間を要すると
いう問題がある。

【０００５】そこで、本発明は、柱構造における上記従
来の問題点を解消するものであり、基礎が不要で、しか
も組み立及び解体が簡単な建築用パネルを提供すること
を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の建築用パネル
は、上記目的を達成するために、Ｌ型状の建築用パネル
に鋼製の外枠を設けたことを特徴とする。

【０００７】

【実施例】以下図に示す実施例に基づき本発明の特徴を
具体的に説明する。

【０００８】図１は、本発明の建築用パネルの斜視図、
図２はコンクリートを打設する前の状態の斜視図であ
る。

【０００９】本実施例の建築用パネル１は、底板２と壁
板３とを直角に一体成形した、断面がＬ型状のコンクリ
ート製パネルであり、その外周の全面にＣ型断面の鋼製
外枠４を設けている。パネル１内部には、図２に示すよ
うに補強用の鉄筋５が配筋され、その端部は外枠４に溶
接で固着されている。また、底板２部には鉄筋５の上に
更にメタルラス６が配設されている。

【００１０】７は建築用パネル１に貫設した連結孔であ
り、底板２の四隅部及び壁板３端部に設けている。そし
て、この連結孔７には、図３に示すように、隣接する建
築用パネル１をボルト８ａ及びナット８ｂによって連結
するためのボルト孔８が形成されている。なお、壁板３
に設けた連結孔７は、連結孔７形成用のボックス（図示
せず）を埋め込み、壁板３の外面側に貫通しないように
形成している。

【００１１】なお、本実施例では、建築用パネル１をコ
ンクリート製のものとしたが、無論これに限定されるも
のでは無く、例えば底板２と壁板３の下部のみコンクリ
ート製とし、壁板３の上部をパーティクルボード等の外
壁材で構成しても良く、また、壁板３の一部に化粧合板
を貼って装飾性を持たせたものとしてもよい。

【００１２】次いで、上記構成の建築用パネルの使用例
について説明する。

【００１３】図４は本発明の建築用パネル１を用いて車
庫１０を構築した例を示し、コンクリート製の補助のパ
ネル１１を介して、本発明の建築用パネル１を突き合わ
せ、さらに奥行き方向にも複数個連結して構築してい
る。１２は外枠４に溶接で取りつけた鋼製の受部材であ
り、この受部材１２に屋根材１３がボルトによって取付
けられている。各建築用パネル１及び補助パネル１１
は、前記したように連結孔７に設けたボルト（図示せ
ず）によって、全体を一体化しており、このようにする
ことによって、強度を確保し、また必要とする奥行き長
さに自由に組み立てることができる。また、屋根材１３
はフラット形式、山形、片屋根等自由に構成することが
できる。なお、連結孔７にはモルタル等を充填し閉塞し
ておく。

【００１４】図５はさらに他の使用例を示し、図３の合
掌組の屋根材に代え、フラットなスラブ１５とし、さら
にこのスラブ１５の外周には手すり１６を設けている。
このような使用方法によれば、屋根部分をより有効利用
することができる。１７は外枠４に溶接で取り付けたシ
ャッター、１ａは建築用パネル１に一体成形した窓であ
る。

【００１５】このように、本実施例の建築用パネル１に
おいては、底板２と壁板３とが直角に一体成形されてい
るため、基礎のレベルを確保した後に、そのまま現場に
付設するだけで、壁板３の垂直状態を容易に確保するこ
とができ、大幅な工期の短縮が可能である。さらには、
底板２の広い面積全面で上載荷重を受けることができる
ため、従来基礎が必要であったような軟弱な地盤上でも
基礎が不要となる。

【００１６】なお、本実施例では、使用例として上記２
例について説明したが、無論これに限定されるものでは
なく、広く建築物一般に使用することができるのは言う
までもない。

【００１７】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明の建築用
パネルは、Ｌ型状の建築パネルに鋼製の外枠を設けてい
る。このため、基礎のレベルを確保するだけで壁板の垂
直出しが容易にでき、従来のような単体の柱構造と比
べ、工期の大幅な短縮が可能となった。特に、外枠が鋼
製であるため、パネル本体を衝撃等から保護することが
できると共に、鋼製の屋根材や受部材等も溶接等によっ
て簡単に取付けることができる。さらに、底板部の全面
で上載荷重を受けることができるため、従来、コンクリ
ート等の基礎が必要であった場所でも基礎工事が一切不
要となった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す建築用パネルの斜視図
である。

【図２】図１に示す建築用パネルの製作途中の斜視図で
ある。

【図３】連結孔部の平面図である。

【図４】本実施例の使用例を示す斜視図である。

【図５】他の使用例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１建築用パネル２底板３壁板４外枠５鉄筋６メタルラス７連結孔８ボルト孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】鋼製の外枠を有するＬ型状の建築用パネ
ル。