JPH09189036A - 地下外壁の打込型枠工法 - Google Patents

地下外壁の打込型枠工法

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JPH09189036A
JPH09189036A JP8019500A JP1950096A JPH09189036A JP H09189036 A JPH09189036 A JP H09189036A JP 8019500 A JP8019500 A JP 8019500A JP 1950096 A JP1950096 A JP 1950096A JP H09189036 A JPH09189036 A JP H09189036A
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Akira Sugiyama
暁 杉山
Yasukazu Horiuchi
八寿一 堀内
Chiyokazu Yamada
千代和 山田
Takaya Inoue
孝也 井上
Takafumi Sekiguchi
尊文 関口
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Kumagai Gumi Co Ltd
Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打込型枠としてPC板を用い、コンクリ
ートとの間に不透水層を介在させて構築した外壁の密着
性を高める。 【解決手段】 型枠としてのPC板20の内側に配装さ
れる丸セパレータ41を、ピン42により板セパレータ
43と連結してセパレータ40を構成する。板セパレー
タ43の本体中程には板状の係合部44を形成し、コン
クリートの打設前は、PC板20の内側への移動を阻止
すると共に、コンクリートの硬化後は、当該硬化コンク
リート10aと不透水層30およびPC板20との分離
を防止して、これらの一体性を確保する。硬化コンクリ
ート10aを透過して地下水が漏水した場合、地下水は
不織布32に集められ不透水層30の縦溝31に沿って
下方へ流下するので、室内側への漏水が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地下構造物の外
壁を打込型枠を用いて構築する工法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリート造りの地下構造
物では、一般に地下室の外壁面からの透水と壁面結露を
防止するため、ブロック等により二重壁構造とし、コン
クリート躯体との間に排水用の空間を設けることが行わ
れている。しかし、この二重壁構造は地下空間にデッド
スペースが生じる上に、工法としても複雑で、工期が長
期化するという問題点を有している。
【0003】デッドスペースをなくして一重壁構造に合
理化する試みとして、実開平4−57540号公報に
は、一方の面に凹状の排水用縦溝が形成されたパネル本
体を有し、該パネル本体の一方の面に透水性シートが取
付けられた地下壁用排水パネルを用い、前記透水性シー
ト面を地下壁をなすコンクリート躯体側に向けコンクリ
ートを打ち込むことにより、遮水性を高めた一重壁構造
を構築する方法が開示されている。また、同公報には、
前記パネル本体を発泡ポリスチレンなどの発泡材料によ
り構成し、該パネル本体にプレキャストコンクリート板
(以下、PC板という。)を接合することにより断熱性
を付与した地下壁用排水パネルも開示されている。
【0004】更に、特開平5−17963号公報にも、
透水性を有する非吸水性発泡板とPC板とからなる複合
パネルが開示されており、これらの複合パネルを打込型
枠として使用することができれば、前記したデッドスペ
ースや施工上の問題を解決することができる。
【0005】しかしながら、これらの複合パネルを打込
型枠として用いてコンクリートを打設する場合には、硬
化したコンクリートと発泡材料(または、透水シート)
等との接着強度が小さいので、発泡材料などが剥離する
虞があり、最悪の場合には、複合パネルが転倒する危険
性を有している。また、上記打込型枠を建て込む際に
は、該型枠にセパレータ取付用の穴を設けることが必要
となり、煩雑な穴埋め処理が不可避の作業となってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、打込型枠と
してPC板を用い、コンクリートとの間に不透水層を介
在させて構築した外壁の密着性を高めることのできる地
下外壁の打込型枠工法を提供することを解決課題とする
ものである。更に、本発明は、前記PC板にセパ穴を開
けずに施工することのできる地下外壁の打込型枠工法を
提供することを解決課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の打込型枠工法
は、裏面に不透水層を有し、側部に縦溝が形成されたP
C板を該縦溝を対向させて横並設置し、一端部寄りに係
合部を有するセパレータの該係合部を前記対向する縦溝
により形成された係合受部に係止すると共に前記PC板
間に該セパレータを挟装した後、該PC板を打込型枠と
して前記不透水層の背面にコンクリートを打設して地下
外壁を構築することを特徴とするものである。
【0008】また、前記セパレータにおいて少なくとも
PC板に接する部分を板状とし、該セパレータを固定す
るフォームタイを取り外した後、PC板の表側境界線に
沿って該セパレータを折断することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地下外壁の打
込型枠工法の最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】図3は、本打込型枠工法により構築した地
下外壁10の縦断面図であり、地下構造物を構築するた
めに掘削した地中部分11には、排水ピット12を設け
た躯体基部13が構築されている。躯体基部13の上縁
部には排水溝14を設け、この排水溝14と排水ピット
12を水抜き管15で接続しておく。本発明の地下外壁
10はこの躯体基部13の上に打込型枠を用いて構築す
る。
【0011】(1)型枠の建て込み 先ず、地中側に、金属パネルなどの通常型枠(図示せ
ず。)を建て込む。また、室内側には、巾300mm程
度のPC板20を打込型枠として用いる。PC板20は
押出成形等により加工されたセメントモルタル製のパネ
ルであり、その裏面には不透水層30が取り付けられ
る。
【0012】不透水層30としては、コンクリートの地
下外壁10に浸出してくる地下水を遮断し、PC板20
の表面にまで浸透させない材質および構造のものであれ
ばよく、本実施形態では発泡ポリスチレンを用いた。発
泡ポリスチレンなどの発泡材料は断熱性能にも優れてい
るから、室内壁面における結露の発生を防止することが
でき、不透水層として好ましい。また、地下水の集水性
を高めるために発泡材料の表面に不織布を貼着したり、
あるいは、止水性を高めるために発泡材料の裏面に(即
ち、発泡材料とPC板20の間に)防湿シートを貼着し
た不透水層30も好ましい。上記PC板20と不透水層
30とからなる複合パネルは、PC板20を工場で成形
する時に打込一体成型してもよいし、接着剤による接着
や釘止め等の固定方法により製作することもできる。
【0013】壁配筋(図示せず。)を施工した後、型枠
としてのPC板20を建て込む。PC板20は、図示し
てない木型枠等の上に載せ、下端部を150〜200m
m程度上げて、後述する板セパレータをその間に挟みな
がら1枚ずつ固定する。なお、始めと終わりの押えは在
来型枠に飲み込ませて押える。
【0014】(2)セパレータの取付 図1は、図3の中央部において円で囲った部分の詳細を
示す水平断面図であり、図2は、その垂直断面図であ
る。型枠の移動を防止するためのセパレータ40は、型
枠としてのPC板20の内側に配装される丸セパレータ
41を、ピン42により板セパレータ43と連結したも
のである。
【0015】本実施形態において、板セパレータ43
は、本体の中程からこれとほぼ直交させて、上片44a
と下片44bとが相互に反対方向に折り曲げられてな
り、これらの上片44aと下片44bとにより板状の係
合部44が形成されている。上片44aと下片44bと
を「く」の字状に折り曲げて板ばねとしたのは、後述す
るPC板20の係合受部との係止作業を容易かつ確実に
するためである。
【0016】係合部44は、コンクリートの打設前は、
PC板20の内側への移動を阻止すると共に、コンクリ
ートの硬化後は、当該硬化コンクリート10aと不透水
層30およびPC板20との分離を防止して、これらの
一体性を確保する役割を果たすものである。
【0017】更に、この板セパレータ43には、PC板
20の表面側境界に沿って、即ち、図2において点線で
示す位置に切断線45が刻設されている。切断線45
は、幅0.5mm×長さ2mm程度の長孔を略1mm間
隔で穿孔したものであり、コンクリート硬化後に、ハン
マーで打折したり、または折り曲げによる切断が可能と
なっている。なお、板セパレータ43には切断線45の
代わりに、前記点線で示す位置の上下端部にVカット等
の切欠きを設けておくことにより、当該点線位置で打折
するようにしてもよい。
【0018】図1において、多数の中空部21を有する
PC板20の裏面(不透水層30との接合面)および側
部には、縦溝22と縦溝23とがそれぞれ形成されてい
る。縦溝22は不透水層30を透過してきた地下水を排
水溝14に導くためのものであり、一方、縦溝23は板
セパレータ43の凸状の係合部44が係止するための凹
状の係合受部を形成する。
【0019】本実施形態のように、縦溝23を側部に形
成することにより、板セパレータ43を抑えることがで
き、PC板20にセパ穴を開ける必要がなくなる。これ
に対して、縦溝23をPC板20の表面部に形成した場
合には、板セパレータ43の折断後、PC板20、20
間の目地処理のみでPC板20の仕上げを完了すること
ができ、本実施形態と同様に、PC板20へのセパ穴の
穿設は不要となる。
【0020】図1に示すように、不透水層30の表面
(PC板20との接着面と反対側の面)には、複数の縦
溝31が形成され、かつ、この面には不織布32が貼り
付けられている。また、符号33は不透水層30の側部
に設けられた縦溝である。
【0021】板セパレータ43は、通常行われている型
枠の固定方法と同様に、ボルト50によりフォームタイ
51に緊締され、横端太52と3型座金53とによりP
C板20を固定する。本実施形態では、板セパレータ4
3をPC板20、20間に挟み込み、このとき、板セパ
レータ43の係合部44がPC板20の縦溝23に係止
する。また、板セパレータ43には不透水層30の固定
とメリ込み防止を兼ねて、不織布32の上から押え座金
55を取り付ける。なお、図3に示す符号46は丸セパ
レータ41の中央部に取り付けたリング状の止水板であ
る。
【0022】(3)コンクリート打設 上記のようにして建て込んだ型枠内部にコンクリートを
打設する。打設コンクリート10aが硬化した後、3型
座金53を緩めてフォームタイ51と横端太52を板セ
パレータ43から取り外す。次いで、板セパレータ43
を切断線45で折断する。
【0023】(4)仕上げ 前記した下部木型枠などを撤去し、PC板20の下端部
を排水溝14に立設した長さ調整可能なアンカー金物1
6により支持し、他方、PC板20の上端部には、落下
防止用の吊りフックアンカー17を取り付け、梁18内
に固定する。なお、倒れ防止用に梁下端部19は30m
m程度、打増とする。排水溝14は水抜き管15に対し
て1/50勾配にて防水モルタル金ゴテとし、室内側溝
面もモルタル防水とする。
【0024】上記した打込型枠工法により構築された地
下外壁10において、打設コンクリート10aを透過し
て地下水が漏水した場合、地下水は不織布32に集めら
れ、不透水層30の縦溝31に沿って下方へ流下する。
漏水量が多い場合には、更に不透水層30の縦溝33お
よびPC板20の縦溝22から下部の排水溝14へ排出
され、室内側への漏水が防止される。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、打込型枠
としてのPC板とセパレータの構造を工夫したので、本
来、コンクリートとの接合強度が小さい不透水層を介在
させても、コンクリートとの密着性が高く、しかも、地
下水の遮水性の高い地下外壁を構築することができる。
【0026】請求項2記載の発明によれば、上記効果を
享受した上で、PC板にセパ穴を開けずに施工すること
ができるという顕著な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本打込型枠工法により構築した地下外壁の要部
を拡大して示す水平断面図である。
【図2】本打込型枠工法により構築した地下外壁の要部
を拡大して示す垂直断面図である。
【図3】本打込型枠工法により構築した地下外壁の縦断
面図である。
【符号の説明】
10 地下外壁 10a 硬化コンクリート 14 排水溝 20 PC板 23 縦溝 30 不透水層 32 不織布 40 セパレータ 43 板セパレータ 44 係合部 45 切断線 51 フォームタイ 53 3型座金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 千代和 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 井上 孝也 東京都港区芝大門1丁目13番9号 昭和電 工株式会社内 (72)発明者 関口 尊文 神奈川県川崎市川崎区大川町5−1 昭和 電工株式会社化学品研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に不透水層を有し、側部に縦溝が形
    成されたPC板を該縦溝を対向させて横並設置し、一端
    部寄りに係合部を有するセパレータの該係合部を前記対
    向する縦溝により形成された係合受部に係止すると共に
    前記PC板間に該セパレータを挟装した後、該PC板を
    打込型枠として前記不透水層の背面にコンクリートを打
    設して地下外壁を構築することを特徴とする打込型枠工
    法。
  2. 【請求項2】 前記セパレータにおいて少なくともPC
    板に接する部分を板状とし、該セパレータを固定するフ
    ォームタイを取り外した後、PC板の表側境界線に沿っ
    て該セパレータを折断することを特徴とする請求項1記
    載の打込型枠工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021017692A (ja) * 2019-07-17 2021-02-15 清水 潤一 断熱壁下地構造

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