JPH09187717A - 塗布具 - Google Patents

塗布具

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JPH09187717A
JPH09187717A JP2042796A JP2042796A JPH09187717A JP H09187717 A JPH09187717 A JP H09187717A JP 2042796 A JP2042796 A JP 2042796A JP 2042796 A JP2042796 A JP 2042796A JP H09187717 A JPH09187717 A JP H09187717A
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JP
Japan
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container
solid component
balls
ball
coating
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Pending
Application number
JP2042796A
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English (en)
Inventor
Nobuo Sekine
伸雄 関根
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Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗布液の固体成分が沈降凝集したとしても瞬時
に再分散可能な攪拌構造を有する塗布具を提供する。 【解決手段】容器2内に、塗布液と、該塗布液を攪拌す
る3個のボール5を収容させる。塗布先が上向き状態の
とき、容器2の底部でボール5が積み重なり、最上部の
ボール5が固体成分3より突出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、修正液、接着剤、
化粧液、筆記用インキ等、攪拌が必要な塗布液を内部に
収容した塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の塗布具において、塗布液
は、顔料等の固体成分が溶媒等の液体成分中に分散され
ており、長期間放置しておくと、容器内で固体成分が沈
降凝集して、上部の液体成分と下部の固体成分とに分離
しがちである。そのため、従来の塗布具は、前記固体成
分を液体成分中に再び分散させる目的で、容器内に、ボ
ールや棒状体等の攪拌用おもりを移動可能に収容させて
いる。例えば、実公平6−2783号公報等には、2個
の攪拌用のボールが容器内に収容された塗布具が開示さ
れている。
【0003】ところが、前記従来の塗布具は、塗布先を
上向きにして長期間放置した際、容器底部で、2個のボ
ールが共に、沈降凝集した塗布液の固体成分の中に完全
に埋没されがちである。そのため、固体成分を再分散さ
せるのに何回もの振とう操作を必要としたり、或いは激
しい振とう操作を繰り返しても再分散が不可能となるお
それがある。これは、塗布液の固体成分が多い、使い始
めの段階で生じやすい。
【0004】また、実公昭62−28453号公報に
は、攪拌子(本発明のボールに相当)がケーキ中に深く
埋もれることを防止し、速やかに固体成分を液体成分中
に再分散させる目的で、「インキ容器内に固液分離する
インキと攪拌子とを収納してなる筆記具において、前記
インキ容器内の底部にインキの固体成分が沈降、凝集し
て形成するケーキの高さ以上の高さを有する伸縮弾性体
を設けると共に、前記攪拌子は当該伸縮弾性体よりも上
方位置に保持されるようにしたことを特徴とする筆記具
のインキ攪拌構造」が開示されている。
【0005】前記実公昭62−28453号公報の攪拌
構造は、攪拌子を固体成分より高く保持するために、コ
イルスプリングを採用している。しかし、前記コイルス
プリングは、製造組立時、容器の開口部に引っ掛かかり
やすく、スムーズな組立作業を阻害するおそれがある。
特に、自動機で容器内に投入する際、取扱いが困難であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来の問
題点を解決するものであって、塗布液の固体成分が沈降
凝集したとしても瞬時に再分散させることができると共
に、製造組立が良好な攪拌構造を備えた塗布具を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 概要 本発明は、容器2内に、塗布液と、該塗布液を攪拌する
複数個のボール5を収容させた塗布具1であって、塗布
先を上向きにさせた際、前記複数個のボール5を容器2
の底部で重積状態にさせることを要件とする。
【0008】また、前記塗布具1において、容器2の底
部に塗布液の固体成分3が沈降凝集した際、少なくとも
最上部のボール5が固体成分3から突出するよう構成す
ることが好ましい。尚、重積状態のボール5は、固体成
分3より少なくとも最上部の1個が突出していればよ
く、勿論、2個または3個のボール5が固体成分3より
突出してもよい。
【0009】また、複数個のボール5は、3個以上の同
一外径のボール5であることが好ましい。しかし、前記
ボール5の個数は、余り多くても攪拌性能は向上しない
ため、部材のコスト等を考慮すると5個以下で十分であ
る。従って、前記ボール5の個数は、3個〜5個が有効
である。
【0010】攪拌用のボール 前記ボール5は、その外径が、容器2内径より小さいこ
とは勿論、容器2の内半径(詳細には容器2底部の内径
の半分)より大きいことが有効であり、具体的には容器
2底部の内径の55%〜90%であることが好ましい。
ボール5の外径が、容器2底部の内径の55%以上であ
ることにより、塗布先が容器2底部よりも上部位置とな
った際、複数個のボール5は、容器2底部に集まって重
積状態(積み重ね状態)となることが可能である。ま
た、ボール5の外径が、容器2底部の内径の90%以下
であることにより、容器2底部内面とボール5の間に、
軸方向のスムーズな移動が可能な隙間が形成される。さ
らに、ボール5が径方向に密接して容器2底部の側壁に
食いつくことを防止し、且つ径方向及び軸方向の攪拌作
用を有効なものにする目的で、前記ボール5の外径は、
容器2底部の内径の60%〜85%が好ましい。また、
複数個のボール5は、同一外径であることにより、製造
組立及び管理が容易になる。
【0011】また、前記ボール5の重量は、重い方が攪
拌性能にとっては好ましく、具体的には、1個当たり1
グラム以上が有効である。しかし、余り重いと、振とう
操作時の衝撃が大きく、ユーザーに不快な音や感触を与
えるので、1個当たり5グラム以下が好ましい。また、
前記ボール5の材質としては、適宜な重量および耐溶剤
性を有する金属製が好ましい。
【0012】
【作用】
(請求項1の作用)塗布先を上向きにさせた際、前記複
数個のボール5は、容器2の底部に移動し、重積状態と
なる。そのため、容器2の底部で塗布液の固体成分3か
沈降凝集したとしても、全てのボール5が固体成分3中
に完全に埋没することが少ない。それにより、固体成分
3が液体成分4中へ再分散不能となるおそれがない。
【0013】(請求項2の作用)容器2の底部に塗布液
の固体成分3が沈降凝集した際、少なくとも最上部のボ
ール5が固体成分3から突出するよう構成したことによ
り、重積状態にある複数個のボール5のうち、最上部の
ボール5は、仮に固体成分3中に一部が埋没されていた
としても、塗布先を下向きにするだけで固体成分3から
容易に脱離される。そのため、前記最悪の場合であって
も、固体成分3から脱離した前記最上部のボール5は、
固体成分3中に完全に埋没状態の他のボール5に衝突さ
れ、他のボール5を固体成分3から脱離させると同時
に、固体成分3を瞬時に粉砕し、液体成分4中に確実に
再分散させる。
【0014】(請求項3の作用)3個以上のボール5で
あることにより、僅かの振とう操作で塗布液を有効に掻
き回すことができると共に、2個のボール5の場合より
も、請求項1(即ち、重積状態の複数個のボール5)ま
たは請求項2(即ち、最上部のボール5が固体成分3か
ら突出)の構成と相まって、攪拌性能が格段に向上し、
固体成分3を液体成分4中に速やかに分散させることが
できる。さらに、同一外径のボール5であるため、容器
2開口部等に引っ掛かることなくスムーズに容器2内へ
挿入させることができ、製造組立及び管理を容易にす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。
【0016】図1及び図2に、本発明の塗布具1の一実
施例を示す。これは、容器2底部に固体成分3が沈降凝
集した状態である。
【0017】(塗布具本体)合成樹脂製の可撓性円筒状
容器2(例えば、ナイロン等の薄肉のブロー成形体)の
先端開口部には、同じく合成樹脂製(例えば、ポリアセ
タール等の射出成形体)の首部材6が、左ネジ嵌合によ
り螺着されると共に該ネジ部で接着剤により接着されて
いる。前記首部材6の先端の取付孔61には、弾発体1
3及び球状弁体12を内部に収容させた金属製細管11
(塗布先)が圧入固着されている。前記首部材6の取付
孔61の後端壁は、容器2内と連通する通孔が貫設され
ると共に、細管11後端および弾発体13後端の係止壁
部となっている。尚、本実施例は、容器2の側面を押圧
して容器2内を加圧し、塗布液を吐出させるタイプの塗
布具である。
【0018】また、前記容器2と前記首部材6との間に
は合成樹脂(例えば、ポリアセタール等の射出成形体)
よりなる環状のパッキン7が介在されている。前記パッ
キン7は、鍔部71と筒状部72よりなり、該鍔部71
が首部材6の内側段部と容器2先端縁とにより挟持さ
れ、同時に前記鍔部71の前後に位置する筒状部72
が、容器2の先端内周面と首部材6内周面とに密嵌さ
れ、液漏れを防止している。また、前記パッキン7は、
容器2内へ筒状部72後端が突出し、該筒状部72後端
の開口部内面に4本の突起が径方向に突設され、ボール
受け座73が形成されている。塗布先を下向きにさせた
とき、ボール5が、塗布液流通可能状態で前記ボール受
け座73に係止される。
【0019】(容器とボール)容器2内には、塗布液と
して誤字修正液(5.6cc/6.2グラム)が収容さ
れ、さらに、攪拌部材として同一外径の金属製のボール
5(外径:6.35mm・1個当たりの重量:1.06
グラム)が、3個収容されている。 前記容器2の内径
は、底部の小径部で7.9mm、底部の大径部で10m
mである。即ち、ボール5の外径は、それぞれ容器2底
部内径の80.4%、63.5%、であり、容器2底部
内径の60%〜85%であるため、ボール5は、容器2
底部内面に食いつくことがなく自由に移動可能であると
共に、容器2底部で重積可能となる。また、容器2の開
口部内径は、ボール5をスムーズに挿入させるために、
ボール5の外径(6.35mm)より僅かに大きく、実
際には内径6.45mmに設定された。尚、前記ボール
5は、炭素鋼球よりなり、その表面にニッケルめっき層
が設けられている。
【0020】(誤字修正液)前記誤字修正液は、酸化チ
タン顔料よりなる固体成分3が、主溶剤の有機溶剤(例
えば、メチルシクロヘキサン等)よりなる液体成分4中
に分散されてなる組成である。前記主溶剤の有機溶剤
は、全組成中30〜60重量%の範囲で用いられる。
【0021】(攪拌作用)塗布先を上向きにして長期間
放置すると、図2に示すように、3個のボール5が、容
器2底部の内周壁に径方向に規制されて重積状態となる
と共に、塗布液の固体成分3が、容器2底部で沈降分離
する。図2では、最上部のボール5は、固体成分3より
上方へ突出し、他の2個のボール5は固体成分3中に埋
没している。そのため、最上部のボール5は固体成分3
から容易に脱離することができ、その後、最上部のボー
ル5は他の2個のボール5に衝突して、他の2個のボー
ル5を固体成分3から脱離させると同時に固体成分3を
瞬間的に粉砕する。
【0022】(実験データ)前記実施例で示した塗布具
(即ち、容器2、ボール5及び塗布液が同一)を用い、
容器2内に収容するボール5の個数のみが異なる3種類
の塗布具(ボールの個数:1個、2個及び3個)を用意
し、塗布先を上向き状態で1ヶ月間、放置させた後、塗
布具本体を振とう操作して、ボール5がカチカチと音が
するまでの振とう回数(サイクル数)、即ち、再分散状
態になるまでの攪拌回数を調査した。その結果を表1に
示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明は、前記構成により、容器内の塗
布液の固体成分が沈降凝集したとしても速やかに再分散
させることができ、且つ製造組立が良好な攪拌構造を備
えた塗布具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明、塗布具の一実施例を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 塗布具 11 細管 12 弁体 13 弾発体 2 容器 3 固体成分 4 液体成分 5 ボール 6 首部材 61 取付孔 7 パッキン 71 鍔部 72 筒状部 73 ボール受け座

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器(2)内に、塗布液と、該塗布液を攪
    拌する複数個のボール(5)を収容させた塗布具であっ
    て、塗布先を上向きにさせた際、前記複数個のボール
    (5)を容器(2)の底部で重積状態にさせることを特
    徴とする塗布具。
  2. 【請求項2】容器(2)の底部に塗布液の固体成分
    (3)が沈降凝集した際、少なくとも最上部のボール
    (5)が固体成分(3)から突出するよう構成した請求
    項1の塗布具
  3. 【請求項3】3個以上の同一外径のボール(5)を容器
    (2)内に収容させた請求項1又は2の塗布具。
  4. 【請求項4】容器(2)底部を横断面円形状とし、ボー
    ル(5)の外径を、前記容器(2)底部内径の55%〜
    90%とした請求項1ないし3の何れか1項の塗布具。
JP2042796A 1996-01-10 1996-01-10 塗布具 Pending JPH09187717A (ja)

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Effective date: 20050517

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