JPH11245580A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JPH11245580A
JPH11245580A JP10064055A JP6405598A JPH11245580A JP H11245580 A JPH11245580 A JP H11245580A JP 10064055 A JP10064055 A JP 10064055A JP 6405598 A JP6405598 A JP 6405598A JP H11245580 A JPH11245580 A JP H11245580A
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JP
Japan
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ink
stirrer
cake layer
agitator
small
Prior art date
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Pending
Application number
JP10064055A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuo Asano
勝夫 浅野
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP10064055A priority Critical patent/JPH11245580A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ中の顔料が沈降してできるハードケー
キ層を容易に再分散する。 【解決手段】 大小2種の攪拌体をインキタンク内に配
置した筆記具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキを自由状態
で収容しこのインキをペン先と連通し得るインキタンク
の内部にインキの攪拌体を配置してなる筆記具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インキの着色剤として顔料のよう
な固体を分散して使用しているものでは、この固体が経
時にて沈降、凝集して所謂ハードケーキ層を形成してし
まうことがあった。このハードケーキ層が形成されたイ
ンキでは、ハードケーキ層を形成する固体がペン先に供
給され難くなる。ハードケーキ層は、再分散してもとの
状態に戻ることは通常容易ではなく、それが顔料である
場合にはインキ色が薄くなるし、ハードケーキ層がイン
キタンクからペン先へのインキ流通路に形成されてしま
った場合にはインキ吐出そのものが阻害されることがあ
る。
【0003】このようなハードケーキ層を極力形成しな
いようにすること及び万一ハードケーキ層が形成されて
しまった場合にもこれを破壊し再分散させることを目的
として、インキタンク内に攪拌体を配置して、筆記具の
移動に伴ってインキを攪拌し、又、ハードケーキ層に衝
突してこれを破壊するようにした筆記具が知られてい
る。
【0004】また、インキタンク内の隅部分のような細
かい部分に形成されたハードケーキ層を再分散し得るも
のとして、実開平1−107472号に記載のもののよ
うに断面径の異なる細い部分を形成した攪拌体を配置す
るものもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の筆記具では、一度形成されてしまったハードケーキ
層に対しての再分散の能力が低かった。特に、酸化チタ
ンのような比重が大きく沈降しやすいものを配合したイ
ンキや、粒子形状や粒度分布が均一であるとかによって
最密充填を形成しやすい固体を配合したインキは比較的
ハードケーキ層を形成しやすく、そのハードケーキ層が
強固なものになり易いので、これらのハードケーキ層を
も再分散可能な攪拌体を配置した筆記具が要望されてい
る。このようなインキを収容する筆記具は例えば店頭に
おいてペン先を上向き状態にして長期間陳列されること
が多く、一般の消費者の手に渡ったときにはすでに、イ
ンキタンクの底部分に上述のハードケーキ層が形成され
てしまっていることにもなり得る。また、断面径の異な
る細い部分を形成した攪拌体においては、その攪拌部材
の位置部又は全部がハードケーキ層に埋もれてしまう
と、攪拌体が移動しなくなり、結局ハードケーキ層の再
分散効果が得られ難いという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、インキ
を自由状態で収容しこのインキをペン先と連通し得るイ
ンキタンクの内部にインキの攪拌体を配置してなる筆記
具において、前記攪拌体を複数配置し、少なくとも攪拌
体の1つを大きさの異なるものとすると共に、このなし
たことを特徴とする筆記具を要旨とする。
【0007】
【作用】基本的には大きさの小さい攪拌体はインキタン
ク内の隅部分のような細かい部分のインキを攪拌して該
部にハードケーキ層が形成され難くする。そして、大き
い攪拌体は小さい攪拌体と衝突することによって小さい
攪拌体がハードケーキ層に埋もれた最にも小さい攪拌体
を再度移動させ攪拌効果を復活させることができる。ま
た、大きさの異なる攪拌体の最大径の総和が前記インキ
タンクの径よりも大とし、ペン先上向きの静置状態での
インキタンク中において各攪拌体が接触して重なり合え
るようしたことによって、インキタンク内において最密
充填状態が形成され得るので、大きい攪拌体と小さい攪
拌体とは常に接触、衝突し得る状態となり、再分散効果
が維持される。更に、筆記具を静置した際にインキタン
クの底となる部分にて攪拌体が最密状態となることによ
り、不意に形成されてしまったハードケーキ層も最密充
填状態の各攪拌体の隙間に形成されることになり、これ
を極力薄いものとすることができ、ハードケーキ層を形
成する固体の再分散を容易とするものである。
【0008】
【実施例1】以下、図面に基づき一例について説明す
る。図1のものは、基本的に、内部をインキを自由状態
で収容するインキタンクとする有底筒体の後軸1と、こ
の後軸前端に螺着されるペン先ホルダーとしての前軸2
と、前軸の内孔に先端突出して摺動可能に挿置されてい
るペン先3と、後軸1及び前軸2内に設置されるインキ
タンク内のインキをペン先3に供給する弁機構4と、ペ
ン先3を保護し、インキの蒸発を抑制するキャップ5と
からなっている、所謂ペン先ノック式の弁機構を有する
筆記具の一例である。弁機構4は弁座4aと弁体4bと
バネ受け4cとバネ4dとからなり、弁座4a及びバネ
受け4cとは先端部分にて側部に突出する鍔部分にて後
軸1と前軸2とで挟持されている。弁体4bバネ受け4
cとの間にはバネ4dが弾撥状態で配置されており、弁
体4bをペン先方向に付勢し、外力の付与されていない
状態では弁座4aと弁体4bの互いの閉塞壁を密接させ
てインキの流通を遮断している。前軸2内に摺動可能に
挿置されているペン先3は、その後端を弁体4bの先端
に当接している。両者は一体的に結合させてもよい。ペ
ン先3を紙面等に当接させて筆記具内に没入する方向に
押すとペン先3が弁体4bを押して移動させ、弁が開放
されてインキタンク内のインキがペン先に供給される。
参照符号6は過剰なインキがインキタンクより吐出して
しまった場合に一時的に過剰インキを吸蔵する吸蔵体で
ある。
【0009】図示はしないが、インキタンクである後軸
1内には、顔料インキが収納されていることを想定して
あり、径の異なる球状の攪拌体が配置されている。図示
のものは、筆記具をペン先上向きにて静置した状態のも
ので、後軸1の底部分に大攪拌体7aと小攪拌体7bが
互いに当接しつつそれぞれが後軸1の内壁1aと接して
いる。即ち、後軸内において大小の攪拌体7a、7bが
最密状態を形成しており、その間に形成される隙間を最
小のものとしている。
【0010】ここで、大小の攪拌体7a、7bは共に鉄
球にニッケルクロムメッキを施したものとしてあり、同
材質とした例となっている。当然、大攪拌体7aの方が
重く、衝突したときの衝撃力も大きい。よって、万一、
小攪拌体7bの一部ががインキのハードケーキ層(図示
せず)に埋没するようなことになっても、大攪拌体7a
の衝突の力によって小攪拌体7bをハードケーキ層から
抜け出させると共に、ハードケーキ層に小攪拌体7bの
細部に達し得る特性と、大攪拌体7aの衝撃力付与によ
ってハードケーキ層を破壊し、ハードケーキ層を形成す
るインキ中の固体配合物の再分散を図ることができるも
のである。
【0011】図2に攪拌体7の組み合わせの変形例を示
す。攪拌体以外の点は図1に示した一例と同様であるこ
ととし、図1のI部に相当する部分を拡大した図として
示してある。即ち、小攪拌体7bを更に1つ加えて2個
入れたものであるが、本例の特徴は、2つの小攪拌体7
bが大攪拌体7aを挟んだ位置にある点である。つま
り、大攪拌体7aと後軸1との隙間部分は小攪拌体7b
が通過できないため、筆記具をペン先下向き状態で静置
した場合にも小攪拌体7aが作用し得るようにしたもの
である。尚、両者を同一の部材とすることにより部品コ
ストの、組み立て作業の手間を増加させずに済む。
【0012】図3に他の変形例を示す。攪拌体を球形の
もの以外としたものである。即ち、本例では大攪拌体7
aを円柱体としている。このように、攪拌体のいずれか
一方を非球形とすることにより、ペン先上向きの静置状
態でのインキタンク中において各攪拌体が互いに間隔を
存して位置し得るものとすることができ、小攪拌体7b
が大攪拌体7aの前後に自由に位置することができる。
ここで、大攪拌体7aの材質はステンレス材製のものと
し、小攪拌体7bをこれより比重の大きい鉄球にニッケ
ルメッキを施したものとしてある。つまり、小攪拌体7
bを小さい体積でありながらより重たくしたことによ
り、ペン先の上下を変えた際にも素早く小攪拌体7bが
移動することができるものである。
【0013】図4に更に他の変形例を示す。図3の変形
例と同様に大攪拌体7aとして非球形のものを採用した
例である。即ち、大攪拌体7aとして球体に突起部7c
を有するものを使用している。このようにすることによ
って、ペン先上向きの静置状態でのインキタンク中にお
いて各攪拌体が互いに間隔を存して位置し得るものとす
ることができ、小攪拌体7bが大攪拌体7aの前後に自
由に位置することができると共に、大攪拌体7aにおい
ても突起部7cによって細部のハードケーキ層を攪拌で
きるものである。更に、攪拌の際に突起部7cが振り回
されるように動くため、単なる球形のものよりも高い攪
拌効果が期待できるものである。
【0014】図5に他の一例を示す。上述の例のような
ペン先ノック式の筆記具とはせずに、後軸2の後端に変
形可能な押圧部2aを形成し、この押圧部2aと連結す
る押し棒8と接続する弁体4bを摺動させてペン先3に
インキを供給する所謂後端ノック式の筆記具の例であ
る。参照符号9は押圧部を保護するとともに押圧作業を
し易くするための押圧冠であり、押圧部2aに嵌着して
いる。
【0015】本例においては、大攪拌体7aとして押し
棒8を囲む環状部材とし、小攪拌体7bを球形とした。
インキタンク内に押し棒のような大きな攪拌体を使用す
ることを妨げる部材が存在する場合の一例である。
【0016】以上の他にも本発明の要旨を逸脱しない限
りで種々なせるものである。一例を挙げると、攪拌体の
材質として、鉄や黄銅等にニッケルクロムメッキ、ニッ
ケルメッキ、ニッケルスズコバルト電解クロメート、ニ
ッケル浸漬クリメート等の表面処理を施したものや、ス
テンレス、アルミニウム、セラミック、ガラス等が例示
できる。筆記具の後軸の材質はポリプロピレン等のオレ
フィン系樹脂やアルミニウムが例示できるが、インキの
付着を抑制するために後軸の内壁は極力細かい凹凸の少
ない鏡面に近いことが好ましい。アルミニウム製等の金
属軸を採用した場合には、撥水処理を施しておくと好ま
しい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、顔料等固体を分散して
使用しているインキを収容してもインキの分散性を良好
に維持でき、例えハードケーキ層が形成されても容易に
再分散させ初期の状態に復元させることができるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す要部断面図。
【図2】変形例を示す要部拡大断面図。
【図3】変形例を示す要部拡大断面図。
【図4】変形例を示す要部拡大断面図。
【図5】他の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 後軸 2 前軸 2a 押圧部 3 ペン先 4 弁機構 4a 弁座 4b 弁体 4c バネ受け 4d バネ 6 吸蔵体 7a 大攪拌体 7b 小攪拌体 7c 突起部 8 押し棒 9 押圧部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキを自由状態で収容しこのインキを
    ペン先と連通し得るインキタンクの内部にインキの攪拌
    体を配置してなる筆記具において、前記攪拌体を複数配
    置し、少なくとも攪拌体の1つを大きさの異なるものと
    すると共に、この大きさの異なる攪拌体の最大径の総和
    が前記インキタンクの径よりも大とし、ペン先上向きの
    静置状態でのインキタンク中において各攪拌体が接触し
    て重なり合えるようなしたことを特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 前記大きさの異なる攪拌体のうち、大き
    い攪拌体の材料の比重を小さい攪拌体の材料の比重以上
    としたことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
  3. 【請求項3】 前記大きさの異なる攪拌体が、ペン先上
    向きの静置状態でのインキタンク中において各攪拌体が
    互いに間隔を存して位置し得ることを特徴とした請求項
    1記載の筆記具。
  4. 【請求項4】 前記大きさの異なる攪拌体のうち、大き
    い攪拌体の材料の比重を小さい攪拌体の材料の比重未満
    としたことを特徴とする請求項3記載の筆記具。
JP10064055A 1998-02-27 1998-02-27 筆記具 Pending JPH11245580A (ja)

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