JPH091876A - 印刷装置及びその駆動方法 - Google Patents

印刷装置及びその駆動方法

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JPH091876A
JPH091876A JP15448795A JP15448795A JPH091876A JP H091876 A JPH091876 A JP H091876A JP 15448795 A JP15448795 A JP 15448795A JP 15448795 A JP15448795 A JP 15448795A JP H091876 A JPH091876 A JP H091876A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷装置及びその駆動方法に関し、処理時間の
短縮化と機構の簡素化を図ることを目的とする。 【構成】厚さの異なる複数種の印字媒体の搬送を行う媒
体搬送手段と、印字媒体の種類を検出する媒体検出手段
と、印字媒体に印字を行う印字部と、前記印字部に向か
って付勢されるとともに、前記印字部から離間する方向
に退避可能なプラテンと、印字される全ての媒体と当接
しない位置まで前記プラテンを退避させる大退避駆動機
構と、前記プラテンを微小退避させる微小退避駆動機構
と、少なくとも前記媒体検出手段の検出結果に基づき、
前記大退避駆動機構及び前記微小退避駆動機構のいずれ
かの駆動を指示する退避指示手段とを有するように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷装置及びその駆動
方法に係り、特に、挿入された伝票若しくは帳票等の単
票又は通帳等の印字媒体の搬送及び排出を行い、該印字
媒体に対し印字を行う印字部及び印字部に向かって媒体
を付勢するプラテンを有する印刷装置及びその駆動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図17に示すデフクレクタ部をも
つ印刷装置があった。従来例に係る印刷装置にあって
は、伝票若しくは帳票等の単票又は通帳をセットするた
めのテーブルと、印字媒体が引っ掛からない(ジャムら
ない)ように案内する上下パスウェイと、モータによっ
てローラを駆動し、媒体を各処理部に搬送する搬送機構
と、通帳の磁気ストライブを読み書きする磁気書込機構
と、通帳のページや印字位置を検出するためのイメージ
センサと、媒体に印字するための印字ヘッド及びマスク
と、当該印字ヘッド及びマスクを搬送路を横断して左右
に動かすためのモータ及びガイド機構と、プラテン機構
と、印字ヘッド及びマスクの奥側のローラへ媒体をスム
ーズにガイドするデフレクタ機構とを有する。
【0003】また、前記プラテン機構は、プラテンの両
脇に保持するためのレバーを有し、レバーの他端は、ス
タッド又はシャフト等に回転可能に支持され、プラテン
はスプリングにより印字ヘッド及びマスク方向へ常に付
勢され、プラテンの両端(印字可能域の外側)にカムが
設けられ、印字ヘッド及びマスクがその位置に停止した
時プラテンは下がり、媒体搬送が可能になる。前記デフ
レクタ機構は、図17に示すように、デフレクタ部20
6が搬送路を覆い、その下面で少なくとも通帳の搬送が
可能な分の隙間を開けて水平状に設置され、当該デフレ
クタ部206の両側はデフレクタ・ガイド211a,2
11bを介してガイド・シャフト210a,210bに
摺動可能に取り付けられており、搬送路に沿って直線運
動が可能である。
【0004】デフレクタ部206の中央にはレバー21
3を受ける支点214が設けられ、その支点214を押
すレバー213と、マグネット207の鉄心と繋がって
いるレバー208とで、デフレクタ部206を印字ヘッ
ド方向(白抜き矢印の向き)へ前進させる。デフレクタ
部206の後ろの一部にスプリング212のフック部が
あり、一方メカフレーム側にもフックがあり、そのスプ
リング力でデフレクタ部206は印字ヘッドより戻る。
【0005】図17及び図18に示すように、符号20
1はローラ軸であり、当該ローラ軸201には、通帳の
頁捲りのための捲りローラ202a,202b,202
cと、頁の巻き込みを防止するため、フレーム225
a,225bに固定された細シャフト205に係止さ
れ、ローラ軸201の回転に追随せず当該細シャフトに
固定されたガイドローラ203a,203bと、印字媒
体をはね上げるためのはね上げローラ204a,204
bとが設けられている。さらに、前記捲りローラ202
a,202b,202cと向き合う位置に設けられ、当
該捲りローラ202a,202bとで印字媒体を挟むピ
ンチローラ223a,223b,223cが、ローラ軸
221の前記デフレクタ部206の切欠部の位置に設け
られている。図18(b)(c)(d)に示すように、
捲りローラ202a,b,cは、そのローラの外周面に
軸に沿った方向に溝が等間隔に刻まれており、はね上げ
ローラ204a,bはローラ外周面に、歯が形成され、
ガイドローラ203a,bは、その外周面の一か所に前
記細シャフト205を嵌合させて係止する細溝が刻まれ
ている。
【0006】続いて、従来例に係るプリンタ装置の動作
について説明する。印字実行時に印字媒体を載置する媒
体載置領域(図16のプラテン209の図の左側の領
域)への媒体を搬入する前、印字ヘッドは左端のホーム
ポジションに移動する。すると、プラテン209に設け
られた前記カムによりプラテン209は退避ポジション
まで下がり、印字媒体が媒体載置領域へ搬入される。印
字が行われ、改行のために印字ヘッドを左右のどちらか
近いほうのカムへと動かす。プラテン209が下がり、
改行が行われる。再び印字→改行が同じようにして行わ
れる。印字が完了すると、印字ヘッドを左右に動かし、
プラテン209を退避させ、印字媒体は排出される。
【0007】前記デフレクタ部209は、プラテン20
9が退避される際に、前記マグネット207への駆動指
示によってリンク208が搬送路に沿って、印字部のあ
る進出方向に運動し、当該リンク208の先端で結合し
ているレバー213を所定角度進出方向に回転させる。
すると、当該レバー213の先端に設けられた支点21
4を介して前記デフレクタ部206を搬送路に沿って印
字部(プラテン209)の方へ直線運動して進出させ
る。このように、デフレクタ部206は、通常は、印字
部の奥側にあって印字部を開き、印字を可能としてお
り、媒体を印字部の奥側に搬入又は搬出する際には、マ
グネット207の動力を利用しリンク208等の機構を
介してプラテン209上に進出し印字部を覆って搬送路
を形成する。改ページの場合は、図19に示すように、
捲りドーラ202a,b,cにより膨らまされ、はね上
げローラ204a,bによりはね上げられ、分離された
中紙は、ガイドローラ203aに載ることによって、中
紙が捲りローラ202aに巻き込まれて折れ等の発生が
防止される。これは、はね上げローラ204a,bより
ガイドローラ203a,bが高く位置し、細シャフト2
05によって回転しないように保存されているからであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】さて、以上説明したよ
うに、従来例に係る印刷装置では印字媒体の改行のたび
に印字ヘッドを左右に動かしてプラテン209を大きく
退避させる必要があった。そのために、退避させるため
の印字ヘッドの移動時間によって、印字処理に時間がか
かるという問題点を有していた。また、大きく退避させ
るための、印字ヘッドの移動等のための大きなエネルギ
ーの消費が必要であるという問題点をも有していた。さ
らに、従来では、水平状のデフレクタを用いていたた
め、紙の巻き込みを防止するためには、ガイドローラ、
細シャフト、はね上げローラ等が必要となり、多種の部
品を揃える必要があるという問題点をも有していた。
【0009】そこで、本発明は、単票又は通帳の印字処
理時間の短縮化を図るとともに、印刷装置の機構を簡素
化して、装置の小型化、省エネルギー、省スペース、及
び製造コストの削減を図ることを目的としてなされたも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、図1に示
すように、厚さの異なる複数種の印字媒体の搬送を行う
媒体搬送手段1と、少なくとも印字媒体の種類を検出す
る媒体検出手段5と、印字媒体に印字を行う印字部2
と、前記印字部2に向かって付勢されるとともに、前記
印字部2から離間する方向に退避可能なプラテン3と、
印字される全ての媒体と当接しない位置まで前記プラテ
ン3を退避させる大退避駆動機構6と、前記プラテン3
を微小退避させる微小退避駆動機構9と、少なくとも前
記媒体検出手段5の検出結果に基づき、前記大退避駆動
機構6及び前記微小退避駆動機構9のいずれかの駆動を
指示する退避指示手段10とを有するものである。
【0011】ここで、「厚さの異なる複数種の印字媒
体」には、例えば、一枚の用紙からなる伝票や帳票等の
単票のようなもの、又は、複数枚の用紙を綴じた帳面や
通帳等のようなものがある。「印字部」は、実施例では
印字ヘッド及びマスクに相当する。印字の方法は、イン
クリボンを押圧して印字を行う場合に限られず、発熱に
よって感熱紙に印字する場合や、発光によって印字を行
う場合等であっても良い。「大退避」又は「微小退避」
等が必要なのは、基準位置にある印字部とプラテンとの
ギャップ(隙間)は、一般に、印字媒体が通過すること
ができない程の狭い間隔であるためであり、印字部が印
字媒体に接触して引っ掛かったり、切れたり、汚したり
せずに滑らかに搬送を行うためである。「少なくとも前
記媒体検出手段5の検出結果に基づき」であるから、印
字媒体の種類のみならず、例えば、印字媒体の位置、搬
送方向、印字媒体の内容、改ページ動作か否かにも依存
して退避を指示することも可能である。
【0012】第二の発明は、前記印字部へと印字媒体を
搬送する際には、前記大退避駆動機構の駆動を指示し、
前記印字部より印字媒体を搬送する場合には、前記媒体
検出手段の検出結果に基づき、前記大退避駆動機構及び
前記微小退避駆動機構のいずれかの駆動を指示する退避
指示手段を有するものである。ここで、「印字部へと印
字媒体を搬送する際には、大退避駆動機構の駆動を指示
し」たのは、たとえ単票等の厚さの薄い印字媒体であっ
ても印字部へと搬送する場合には、プラテンや印字部へ
接触したり衝突する可能性が高いからである。
【0013】第三の発明は、厚さの異なる複数種の印字
媒体の搬送を行う媒体搬送手段と、少なくとも印字媒体
の種類を検出する媒体検出手段と、印字媒体に印字を行
う印字部と、印字部に向かって付勢されるとともに、前
記印字部から離間する方向に退避可能なプラテンと、印
字可能域外への印字部の移動によって、印字される全て
の媒体と当接しない位置までプラテンを退避させる大退
避駆動機構と、単票の通過可能な距離分のプラテンの微
小退避を行う微小退避駆動機構と、少なくとも前記媒体
検出手段の検出結果に基づき、印字可能域へ印字媒体を
搬入する場合又は通帳の改ページを行う場合には前記大
退避の指示、既に印字可能域へ搬入された印字媒体を搬
送する場合には、単票であれば前記微小退避の指示、通
帳であれば通帳面上から外れた位置への印字部の退避の
指示を行う退避指示手段とを有するものである。ここ
で、「印字可能域」は印字部によって印字が可能な領域
であり、この領域内に印字媒体が存在すると、印字をす
ることが可能である。「通帳であれば通帳面上から外れ
た位置への印字部の退避の指示」を行うとしたのは、印
字媒体である通帳の幅は印字可能域に比較して短いの
で、印字部をプラテンの印字可能域外の領域に移動させ
て大退避を行うよりも、通帳面上を外れた印字可能域内
での退避で済み、移動時間が短くて済むからである。
【0014】第四の発明は、図2に示すように、挿入さ
れた伝票若しくは帳票等の単票又は通帳等の印字媒体の
搬送を行う媒体搬送手段11と、印字媒体の種類を検出
する媒体検出手段15と、プラテン13の長手方向に沿
って移動しつつ、プラテン上の印字媒体に印字を行う印
字部12と、印字部12に向かって付勢されるととも
に、前記印字部12から離間する方向に退避可能なプラ
テン13と、印字可能域への印字部12の移動によっ
て、少なくとも通帳の厚さ分のプラテン13の大退避を
行う大退避機構16と、前記プラテン13の大退避によ
って前記印字可能域上に進出して、印字媒体の搬送又は
改ページを案内するデフレクタ部14と、デフレクタ部
14の進出駆動を行うデフレクタ駆動機構17と、単票
の通過可能な距離分のプラテン13の微小退避を行う微
小退避駆動機構19と、少なくとも前記媒体検出手段1
5の検出結果に基づき、印字可能域へ印字媒体を搬入す
る場合又は通帳の改ページを行う場合には前記大退避の
指示、既に印字可能域へ搬入された印字媒体を搬送する
場合には、単票であれば前記微小退避の指示、通帳であ
れば通帳面上から外れた位置への印字部の退避の指示を
行う退避指示手段20とを有するものである。
【0015】第五の発明は、第四の発明において、前記
デフレクタ駆動機構と微小退避駆動機構とは、共通の駆
動手段によって駆動されるものである。第六の発明は、
第四又は第五の発明において、前記デフレクタ部は、中
空の筒体を有し、当該筒体は、少なくとも、前記印字部
の印字可能域を覆う筒長及び筒幅をもち、搬送路と筒体
下側面との間に前記通帳が通過可能な隙間を形成して筒
長方向が搬送路を横切るように載置され、当該筒体内に
はフレームに軸支されたローラ軸が筒長方向に沿って貫
挿され、当該ローラ軸には、通帳の頁を捲るための複数
の捲りローラが設けられ、当該筒体の各進出後退限界位
置で各ローラの一部が露出可能となるように、搬送方向
に沿った前記筒体の前後の側面に当該ローラの個数分の
切欠部が各ローラの対応位置に穿設されたものである。
【0016】第七の発明は、第六の発明において、前記
デフレクタ部は、その筒体を搬送方向に沿い且つ搬送路
に垂直な平面で切断した断面形状は、搬送方向に沿って
長径をもつ略長円形状であって、その筒体の上側面は前
記ローラよりも高い位置にあるものである。ここで、
「略長円形状」とは、必ずしも楕円形状のみを意味する
のではなく、例えば、上側面と下側面にあたる上辺と下
辺とが平行な直線で、両側面にあたる部分が半円等の曲
線で囲まれた形状の場合、又は、両側面にあたる部分も
必ずしも曲線である必要はなく、実施例で示すように直
線で形成された辺をもつものであっても良い。
【0017】第八の発明は、第四の発明又は第五の発明
において、前記デフレクタ駆動機構は、搬送路に沿って
フレームに固定して設けられたガイド・シャフトと、前
記筒体に固定され、前記ガイド・シャフトに摺動可能に
設けられたデフレクタ・ガイドと、当該デフレクタ・ガ
イドを、搬送路に沿って印字可能域から後退させる向き
に付勢する弾性部材と、前記デフレクタ・ガイドに固定
して設けられたフランジと、前記フレームに軸支され、
先端が当該フランジに当接して前記筒体を搬送路に沿っ
て、印字可能域に進出させるデフレクタ移動用レバー
と、板バネによって付勢されプラテンに接触する回動可
能な退避レバ−と、前記退避レバーに取り付けられ退避
レバーをプラテン方向に付勢するとともに、ロッドピン
を上下動可能に保持する板バネと、当該デフレクタ移動
用レバーに回動可能に取り付けられ、大退避による板バ
ネの撓みによってリンクの結合部と結合し、大退避の解
除によって結合部から分離するロッドピンと、駆動指示
によって搬送路に沿って進退運動をし、前記結合部がそ
の先端近傍に設けられるとともに、微小退避用レバーに
設けられた長孔と係合するピンが設けられたリンクとを
有し、前記プラテンは、印字部に対して付勢され、その
長手方向が搬送路を横切るように印字部の移動可能域に
対応する位置に配置され、当該プラテンの一方の端部に
は、前記微小退避用レバーの先端にある押圧部材に押さ
れてプラテンを微小退避させる当接部材が設けられ、プ
ラテンの両端には、プラテンを保持するためのプラテン
保持レバーが取り付けられ、当該プラテン保持レバーの
他端はフレームに軸支され、前記大退避機構は、印字部
に向かって突出し、印字部に当接して摺動可能であっ
て、印字部の移動によって少なくとも通帳の通過可能な
厚さ分プラテンを印字部から退避させる突出部を印字可
能域外にあるプラテンの両端近傍に設けたカム機構を有
し、前記微小退避駆動機構は、先端近傍には前記プラテ
ンに設けられた当接部材を押圧する押圧部材が設けられ
た微小退避用レバーを有し、当該微小退避用レバーに
は、前記リンクに設けられたピンと係合する略進退方向
に沿って長孔が穿設されたものである。ここで、「移動
可能域」とは、印字部が移動可能な領域であり、前記プ
ラテン13は印字可能域に対応する位置(印字部の印字
面によって押圧される位置)に設けられている。印字可
能域は、移動可能域の一部である。
【0018】第九の発明は、第七の発明において、前記
デフレクタ部について、当該デフレクタ部の筒体の搬送
路に面した下面のうち印字可能域への進出方向側は印字
媒体の搬入を容易にするため搬送路面に対して傾斜させ
た面を形成し、印字可能域からの後退方向側の側面には
曲面を形成したものである。
【0019】第十の発明は、厚さの異なる複数種のうち
のいずれかの種類の印字媒体が挿入されると、当該印字
媒体の種類が検出され、印字部へ印字媒体を搬送する場
合には、印字部へ向かって付勢されるとともに印字部か
ら離間する方向に退避可能なプラテンを全印字媒体と当
接しない位置まで大退避させ、印字部から印字媒体を搬
送する場合には、少なくとも検出された当該媒体の種類
に基づき、大退避又は微小退避のいずれかの駆動を指示
することである。
【0020】第十一の発明は、厚さの異なる複数種のう
ちのいずれかの種類の印字媒体が挿入されると、当該印
字媒体の種類が検出され、印字部へ印字媒体を搬送する
場合には、印字部へ向かって付勢されるとともに印字部
から離間する方向に退避可能なプラテンを全印字媒体と
当接しない位置まで大退避させ、印字部から印字媒体を
搬送する場合には、検出された当該媒体の種類に基づ
き、大退避又は微小退避のいずれかの駆動を指示するこ
とである。
【0021】第十二の発明は、図3に示すように、伝票
若しくは帳票等の単票又は通帳等の印字媒体が挿入され
た後(S1)、印字媒体の種類が検出され(S2)、印
字可能域を通る当該印字媒体の搬送が、当該印字可能域
への搬入又は改ページである場合には(S3)、印字部
をプラテンの長手方向に沿って印字可能域へ移動させる
ことによって、少なくとも通帳の厚さ分プラテンを印字
部から離間する方向に退避させる大退避の後に搬送を行
い(S4)、当該印字媒体が既に印字可能域に搬入され
た後に印字可能域を通って搬送させる場合であって(S
3)、搬送される印字媒体が単票の場合には(S5)、
プラテンを単票の通過可能な距離分、下方向に退避させ
る微小退避を指示し(S6)、搬送される印字媒体が通
帳の場合には、印字部を通帳面上から外れた位置に移動
して退避させる指示を行う(S7)ことである。
【0022】第十三の発明は、第十二の発明において、
大退避の指示があると、印字部を印字可能域外へ移動さ
せてプラテンを大退避させ、プラテンの大退避によっ
て、前記デフレクタ移動用レバーに回動可能に取り付け
られたロッドピンをリンクの結合部と結合させ、前記リ
ンクの駆動指示を行い、前記デフレクタ移動用レバーを
所定角度回転させ、当該デフレクタ移動用レバーの先端
に設けられた押圧部を前記デフレクタ・ガイドに設けら
れたフランジに当接させて、当該フランジが設けられて
いるデフレクタを前記印字可能域に進出させることであ
る。
【0023】第十四の発明は、第十二の発明において、
微小退避の指示があると、微小退避用レバーに穿設され
た長孔と係合するピンが設けられたリンクの搬送路に沿
った駆動の指示を行い、当該リンクのピンが係合する長
孔が穿設された微小退避用レバーを所定角度回転させ、
当該微小退避用レバーの先端近傍に設けられた押圧部材
をプラテンの当接部材に当接させて押し、プラテンを微
小退避させることである。
【0024】
【作用】第一の発明及び第十の発明は、図1に示すよう
に、印字媒体が挿入され、搬送路7を通り前記媒体搬送
手段1により搬送された後、前記媒体検出手段5は、挿
入された印字媒体の種類を検出する。検出された印字媒
体の種類が、例えば、通帳等の厚さの厚いものであっ
て、前記印字部2を通って搬送しようとする場合には、
退避指示手段10は、例えば、プラテン3に対して大退
避の指示を行う。また、例えば、印字媒体が薄いもので
あって、前記印字部2を通って搬送しようとする場合に
は、前記退避指示手段10は、例えば、大退避ではな
く、微小退避を指示する。これによって、印字部を通っ
て印字媒体の搬送を行う場合に、常に大退避をすること
なく、印字媒体の種類に応じて、微小退避を行うことに
よって、簡単な構造で処理時間の短縮及び消費エネルギ
の削減を図ることができる。
【0025】第二の発明及び第十一の発明について説明
する。本発明では、印字部を通って印字媒体を搬送する
場合であっても、印字部へと印字媒体を搬送する場合で
は、全て大退避を指示し、印字部から印字媒体を搬送す
る場合では、印字媒体の種類に応じて取扱いを異にして
いる。したがって、本発明によれば、第一の発明及び第
十の発明で奏する効果の他に、より確実で、適切な搬送
を行うことができるので、信頼性を高めることができ
る。
【0026】第三の発明の動作について説明する。本発
明では、既に印字可能域へ搬入された印字媒体を搬送す
る場合には、たとえ、通帳等の厚い印字媒体でも、大退
避を指示することなく、通帳面上から外れた位置へ印字
部の退避の指示を行う。従って、大退避を行う場合に比
較して、簡単な構造で、単に印字部の移動ですむので、
さらに一層、処理時間の短縮及び消費エネルギの削減を
図ることができる。
【0027】第四の発明及び第十二の発明の動作につい
て説明する。ステップS1で、印字媒体が挿入される
と、搬送路21を通り、前記媒体搬送手段11によって
印字媒体が搬送される。ステップS2で、前記媒体検出
手段15によって印字媒体の種類が検出される。ステッ
プS3で、前記退避指示手段20によって、印字媒体が
印字可能域を通る搬送が、前記検出結果等に基づいて、
当該印字可能域への搬入なのか、印字可能域への搬入後
の搬送なのか、又は改ページを行うための搬送なのかを
判断する。印字可能域への搬入又は改ページを行うため
の搬送の場合には、ステップS4に進み、前記退避指示
手段20は、前記印字部12を介して大退避機構16に
大退避を指示する。尚、印字が行われる場合には、印字
媒体が印字可能域に搬入されると、大退避は解除される
が、改ページの場合には、改ページが完了するまで大退
避は維持される。
【0028】一方、ステップS3で、搬入後の搬送であ
ると判断された場合には、ステップS5に進み、印字媒
体が単票又は通帳であるかを判断する。印字媒体が単票
の場合にはステップS6に進み、前記退避指示手段20
は、前記微小退避機構19に対して微小退避を指示す
る。さらに、ステップS5で、印字媒体が通帳であると
判断された場合には、ステップS7に進み、退避指示手
段20は、前記印字部12に対して、通帳面上から外れ
た位置への退避を指示する。尚、改行が完了すると、以
上の微小退避又は印字部の退避は解除され、印字が行わ
れる。
【0029】以上示したように、第四の発明及び第十二
の発明では、印字媒体の印字可能域への搬入又は改ペー
ジ以外では、大退避を行うことなく、微小退避又は印字
部の退避を行うようにしている。これによって、印字部
を移動させることなく、又は精々印字可能域内での移動
で足りる。したがって、大退避に比較して一回当たりの
搬送の処理時間が短く、且つ改行の回数は多いので、全
体として印字処理時間を大幅に削減することができる。
また、大退避で消費されるエネルギーよりも十分に小さ
いエネルギーですむので、全体として、印字にかかる消
費エネルギーの削減を図ることができる。
【0030】第五の発明では、第四の発明のデフレクタ
駆動機構と微小退避駆動機構とを共通の駆動手段によっ
て駆動させるようにしたものである。これによって、装
置の大型化を防止して省スペースを達成し、部品点数の
増大を防止して経済的である。
【0031】第六の発明では、前記大退避に連動してデ
フレクタ部の筒体が印字可能域へ進出する。すると、筒
体は、当該筒長及び筒幅によって、搬送面と筒体下側面
との間に少なくとも通帳が搬送可能となるような搬送路
を確保し、印字媒体の搬入や改ページを案内する。その
際、筒体内に貫挿しているローラ軸に設けられたローラ
が、筒体の進出限界位置で、筒体の後退方向の側面に穿
設されたローラ個数分の切欠部に各々嵌まり、各々ロー
ラの一部が露出する。すると、印字媒体が当該デフレク
タ部の筒体に案内されて搬入したり、印字媒体が通帳の
場合であって改ページを行う場合には、搬送された通帳
のページの一枚が前記筒体の進出限界位置で露出したロ
ーラの回転によって捲られ、当該通帳を印字可能域に向
かって逆方向に搬送することによって、捲られたページ
が当該筒体下で畳まれて印字可能域に改ページされたペ
ージが載置され、当該ページに印字が行われることにな
る。
【0032】第七の発明では、前記デフレクタ部を筒体
状に形成し、大退避の際の印字媒体の搬送の案内を行う
とともに、ページ捲りの際のページを受けるためにも用
いている。従って、従来のように、改ページのために種
々のローラを用いる必要がなく、部品点数の削減を図る
とともに、機構及び制御の簡素化をも図ることができ
る。また、その筒体は、搬送方向に沿って長径をもつの
で、安定して載置され、ページ捲りにも都合が良く、そ
の筒体の上側面はページ捲り用のローラよりも高い位置
にあるので、捲られたページのローラへの巻き込みを簡
単な構成で確実に防止することができる。
【0033】第八の発明、第十三の発明、及び第十四の
発明の動作について説明する。前記退避指示手段は少な
くとも検出された媒体の種類に基づいて、印字可能域へ
印字媒体を搬入する場合又は通帳の改ページを行う場合
に大退避の指示を前記印字部12に行う。当該印字部1
2は、プラテンの長手方向に沿って、印字可能域を外れ
たプラテンの両端近傍にある移動可能域の一方に移動さ
せる(図6の実施例では図の左側)。すると、プラテン
の両端近傍に設けられた突出部のうち、印字部が移動し
た方の突出部は、その突出部の高さに相当する距離、即
ち少なくとも通帳の通過可能な厚さ分下方向に退避し、
プラテンは当該突出部のある方が下方になる傾斜した状
態で下がる(大退避)。プラテンの大退避が行われる
と、当該プラテンに接触している退避レバーが、プラテ
ンの退避した距離に相当する角度分回転する。
【0034】すると、当該退避レバーに固定されている
板バネが、当該退避レバーの回転した角度分撓んで下方
へ下がる。この撓みによって当該板バネに保持されてい
る前記ロッドピンが前記デフレクタ移動用レバーに軸支
された軸を中心に下方に向かって所定角度回転する。当
該ロッドピンは前記リンクの先端近傍に設けられた結合
部と結合した時点で、当該リンクを駆動させて、デフレ
クタ部の進出方向にリンクを引っ張らせる。
【0035】すると、当該デフレクタ移動用レバーの先
端は、前記デフレクタ・ガイドに設けられたフランジに
当接して当該フランジを印字可能域への進出方向に押
す。フランジが押されると、前記デフレクタ・ガイド
は、前記ガイド・シャフトに沿って摺動し、当該デフレ
クタ・ガイドに固定されている筒体が印字可能域へ進出
する。これによって、印字媒体の印字可能域への搬入を
案内し、又は改ページの際の印字媒体の搬送や改ページ
そのものに用いられることになる。
【0036】一方、前記退避指示手段が、前記媒体検出
手段の検出結果等に基づき、既に印字可能域へ搬入され
た印字媒体を搬送する場合と判断すると、前記微小退避
駆動機構に対して微小退避の指示を行う。微小退避の指
示があると、前記リンクは、大退避の場合と異なり、そ
の先端近傍にある結合部に前記ロッドピンを結合させる
ことなく、リンクをデフレクタ部の進出方向に駆動させ
る。リンクに設けられたピンは微小退避用レバーに設け
られた長孔と係合する。その際、長孔は、当該リンクの
略進退方向に沿って穿設されているので、リンクの進出
方向への動作に対して、長孔によってその長径に相当す
る距離が吸収され、微小角度分前記微小退避用レバーを
回転させる。当該微小退避用レバーの先端近傍に設けら
れた押圧部材は、プラテンに設けられた当接部材を押す
ことによって、プラテンを微小距離退避させる。
【0037】以上説明したように、第八の発明、第十三
の発明及び第十四の発明では、第一及び第十の発明で奏
する効果の他、レバーやリンク機構を用いた、簡単な機
構によって、実現することができる。したがって、装置
の小型化及びコストの削減を図ることができる。第九の
発明では、デフレクタ部の筒体の搬送路に面した下面の
うち、印字可能域への進出方向側では印字媒体の搬入を
容易にするため搬送路面に対して傾斜させた面を形成し
ているので、印字媒体の搬入が容易である。また、印字
可能域からの後退方向側の側面には曲面を形成してい
る。従って、改ページを行う際に、ページ捲りを滑らか
に行うことができる。
【0038】
【実施例】続いて、本発明の実施例について図4〜図1
6に基づいて説明する。図4に示すように、本実施例に
係るプリンタ装置は、伝票若しくは帳票等の単票又は通
帳等の印字媒体をセットし、挿入し排出するインサータ
30,31と、印字媒体を搬送時に引っ掛からない(ジ
ャムらない)ように案内する上下パスウェイ(32)
と、搬送モータ36によってローラ37,57等を駆動
し、媒体を各処理部へと搬送する搬送機構と、通帳の磁
気ストライブについて磁気書込及び通帳の種類、口座番
号等の読取りを行うMSユニット(磁気ユニット)33
と、印字内容、印字結果及び印字媒体が通帳の場合のペ
ージを識別(又は検出)してページ捲り動作の可否を識
別(又は検出)するイメージセンサ38と、印字ヘッド
40及びマスク66による印字可能域の直前に設けられ
印字媒体の位置を検出する媒体位置検出手段59と、印
字ヘッド40及びマスク66と、プラテン39等とを有
するプリンタ部90とを有する。
【0039】ここで、印字ヘッド40はマスク66との
間にセットしたインクリボンをドットピンで押圧するこ
とによって印字を行うものである。マスク66は、直接
印字媒体がインクリボンに接触するのを防止するととも
に、印字ヘッド40の移動を容易にしている。
【0040】また、前記インサータ30,31、搬送路
32である上下パスウェイは搬送路に相当し、搬送モー
タ36によって駆動されるローラ23,24,37,5
7等は前記媒体搬送手段に相当し、イメージセンサ3
8、MSユニット33、及び印字位置センサ59、及び
以下に述べるセンサ25〜29は、前記印字媒体の種
類、内容及び位置を検出する媒体検出手段108を構成
する。
【0041】インサータ30,31は、伝票の挿入及び
排出を行う伝票挿入口30と、通帳及び帳票の挿入及び
排出を行う通帳挿入口31とを有する。伝票挿入口30
には、伝票のセットを検知する伝票セットセンサ25
と、伝票幅を検知する伝票幅センサ26とを有する。通
帳挿入口31には、通帳又は帳票のセットを検知する通
帳等セットセンサ27と、通帳幅を検知する通帳幅セン
サ28と、帳票幅を検知する帳票幅センサ29とを有す
る。
【0042】これらのセンサは発光素子及び受光素子を
互いに向き合わせ、発光素子と受光素子との間を印字媒
体が遮ることによって位置を検知するようにしている。
プリンタ部90は、図4、図5又は図9に示すように、
大きく分けて、デフレクタ機構部91と、印字機構部9
2と、プラテン機構部93と、微小退避機構部95と、
大退避機構部であるカム機構68からなる。
【0043】印字機構部92には、図4又は図9に示す
ように、印字可能域に置かれた印字媒体上に、プラテン
の長手方向に沿って移動しつつ印字を行う前記印字ヘッ
ド40及び前記マスク66と、印字ヘッド40及びマス
ク66を移動させるキャリア41と、当該キャリア41
を摺動可能に案内するガイドシャフト42と、キャリア
41を運搬するスペースベルト55と、当該スペースベ
ルト55を走行駆動する印字ヘッドスペースモータ43
とを有する。当該印字ヘッド40及びマスク66は、プ
ラテン39に沿って移動可能であり、その中の印字可能
域内で印字媒体に対して印字を行うことができる。ここ
で、図8(a)にプラテン39の印字可能域及び移動可
能域を示す。
【0044】デフレクタ機構部91は、図4、図5、図
6、図9又は図10に示すように、プラテン39の大退
避によって前記印字ヘッド40及びマスク66の印字可
能域上に進出して搬送路を形成して印字媒体の搬送又は
改ページを案内するデフレクタ部56と、当該デフレク
タ部56を搬送路に沿って移動させるデフレクタ機構か
らなる。
【0045】デフレクタ部56は、中空の筒体56aを
有し、当該筒体56aは、少なくとも、前記印字ヘッド
40及びマスク66の印字可能域を覆う筒長及び筒幅を
もち、搬送路32と筒体56aの下側面との間に前記通
帳が通過可能な隙間を形成し、筒長方向が搬送路32を
横断する方向に載置され、当該筒体56aには筒長方向
に沿って、フレーム73に軸支されたローラ軸81が貫
挿されている。当該ローラ軸81には、複数、この例で
は3個のローラ58a,58b,58cが軸支されてい
る。このローラ58a,58b,58cの外周には、図
17(b)に示されたように溝が一定間隔で刻まれ、回
転によって通帳のページを捲って改ページを行うもので
ある。
【0046】当該筒体56aの側面には、図6に示すよ
うに、当該ローラの個数分の切欠部77a,77b,7
7c,78a,78b,78cが、当該筒体56aの進
出後退の各限界位置で各ローラ58a,58b,58c
の一部が露出可能となるように、搬送方向に沿った筒体
56aの前後の各ローラ位置に対応する位置の側面に穿
設されている。ローラ軸81は、当該ローラ軸81が貫
挿されている筒体56の後退進出動作には影響されるこ
となく静止している。尚、当該ローラ軸81は、ベルト
79によって、プーリ83を介して回転駆動される。
【0047】また、当該筒体56aを搬送方向に沿い且
つ搬送路32に垂直な平面で切断した断面形状は、図
5、図6又は図10等に示すように、搬送方向に沿って
長径をもつ略長円形状であって、その筒体56aの上側
面は前記ローラ58a,58b,58cよりも高い位置
にある。これによって、改ページの際の捲られたページ
のローラ58a,58b,58cへの巻き込みを防止す
ることができる。その断面形状は、図5又は図10に示
すように、印字ヘッド40及びマスク66よりも搬送方
向の奥側の側面(搬送方向の前側、後退方向側)では曲
面を形成して丸みを帯びさせ、当該印字ヘッド40及び
マスク66に近い方(印字可能域への進出方向、搬送方
向の後側)の筒体56aの搬送路32に面した下面及び
上面は、印字媒体の搬入を容易にするため搬送路面に対
して傾斜させた面を形成するように面取りがされてい
る。
【0048】丸みを帯びさせたのはページ捲りを滑らか
に行うためであり、上側で面取りがされているのは他の
部品との干渉を避けるためであり、下側で面取りがされ
ているのは、挿入口から挿入され搬送された印字媒体
を、デフレクタ部56の下側に滑らかに搬入又は吸入さ
せるためである。また、デフレクタ機構は、図4、図5
又は図6等に示すように、搬送路32に沿いフレーム7
3に固定して設けられたガイド・シャフト70が設けら
れ、前記筒体56aの図6中の左側には、前記ガイド・
シャフト70に摺動可能に設けられたデフレクタ・ガイ
ド71と、当該デフレクタ・ガイド71に固定して設け
られたフランジ72とが固定して設けられている。
【0049】さらに、当該ガイド・シャフト70、デフ
レクタ・ガイド71等が設けられた側と反対側(図6中
の右側)の搬送路32に沿って、当該デフレクタ部56
の浮き上がりを防止する棒状に形成されたガイド75が
前記筒体56aに取り付けられ、当該筒体56aに伴っ
て進退動作する。また、ガイド75の上方にはデフガイ
ド76が、ガイド75に沿って設けられている。デフレ
クタ機構には、前記フレーム73に軸支され、先端が前
記フランジ72に当接して前記筒体56aを搬送路に沿
って、進出するように移動させるデフレクタ移動用レバ
ー49と、当該デフレクタ移動用レバー49に回動可能
に取り付けられ、その先端には板バネ60に取り付けら
れて上方に付勢されているロッドピン48と、当該ロッ
ドピン48を保持するとともに大退避によって撓み、ロ
ッドピン48を下方向に回転させて結合部47に結合さ
せる板バネ60と、当該板バネ60に取り付けられ、当
該板バネ60を支持するとともに当該板バネ60によっ
て前記当接部材64に対し付勢された退避レバー45
と、リンク65の先端近傍に設けられ、前記大退避によ
る板バネ60の撓みによってロッドピン48と結合し大
退避の解除によってロッドピン48と分離する結合部4
7と、を有する。尚、当該退避レバー45は略「コ」の
字状に形成して、剛性を強化している。
【0050】次に、プラテン機構部93について図4、
図5又は図7等に基づいて説明する。プラテン機構部9
3は、印字ヘッド40及びマスク66に向かって、フレ
ーム73に取り付けられた梁69に取り付けられたばね
67a,67bによって付勢されるとともに、印字ヘッ
ド40及びマスク66から離間する方向に退避可能であ
って、搬送方向を横切って配置されたプラテン39を有
する。当該プラテン39の一方の端部(図6中の左側)
には、微小退避用レバー46の先端にある押圧部材63
に押されてプラテン39を微小退避させる当接部材64
が設けられ、プラテン39の両端には、プラテン39を
保持するプラテン保持レバー50a,50bが取り付け
られ、当該プラテン保持レバー50a,50bの他端は
フレーム73に設けられた軸54に回動可能に指示され
ている。
【0051】大退避機構は、プラテン39の印字可能域
外にあるプラテンの両端近傍に設けられ、印字ヘッド4
0及びマスク66に向かって突出し、印字ヘッド40及
びマスク66の移動によって、少なくとも通帳の通過可
能な厚さ分、前記プラテン39を下方向に退避させる突
出部からなるカム機構68a,68bに相当する。ここ
で、「大退避」の場合、後述する「微小退避」の場合、
及び退避がされていない基準位置の場合に、印字ヘッド
40及びマスク66とプラテン39との間のギャップ
(隙間)は、例えば、各々約3mm 、約0.5mm (図9の
ε)、及び約 0.1mm程度である。
【0052】続いて、微小退避機構部95について、図
4、図5、図7、図9又は図11に基づいて説明する。
微小退避機構部95は、前記プラテン39を、単票の厚
さを越える程度分、印字ヘッド40及びマスク66から
退避させる機構であって、先端近傍に前記プラテン39
に設けられた当接部材64を押圧する押圧部材63が設
けられた微小退避用レバー46を有する。当該微小退避
用レバー46には、リンク65に設けられたピン61と
係合する長孔62が略進退方向に沿って穿設されてい
る。さらに、微小退避機構部95には、搬送路32に沿
って進退動作をし、その先端近傍に前記デフレクタ移動
用レバー49と結合可能な結合部47が設けられたリン
ク65と、駆動指示によって当該リンク65を、搬送方
向に沿って、デフレクタ部の進出方向に駆動するマグネ
ット44と、当該リンク65をデフレクタ部の後退方向
に付勢するバネ44aとを有する。
【0053】図13〜図16に基づいて実施例に係る制
御系を説明する。図13に示すように、本実施例に係る
制御系は、当該プリンタ装置に関して種々の制御を行う
MPU及びプログラムで構成された制御部100と、媒
体検出手段108と、制御系の制御の対象である機構部
101とを有する。前記媒体検出手段108には前述し
たように、印字媒体の挿入口に設けられた各種センサ2
5〜29と、前記イメージセンサ38及び磁気書込部3
3と、印字ヘッド40及びマスク66の印字可能域への
搬入前の印字媒体の位置を検出する媒体位置センサ59
とを有する。また、前記機構部101には、デフレクタ
機構部91と、印字機構部92と、プラテン機構部93
と、大退避機構部68と、マグネット44を有する微小
退避機構部95と、前記媒体搬送手段に属する搬送モー
タ36とを有する。
【0054】前記制御部100には、退避指示手段10
2と、印字された文字数を計数し改行の指示を行う改行
指示手段106と、印字媒体が通帳の場合の印字された
行数を計数し、改ページの指示を行う改ページ指示手段
107とが設けられている。前記退避指示手段102に
は、前記媒体位置センサ59によって検出された位置等
の検出結果に基づき、印字可能域へ印字媒体を搬入する
場合又は通帳の改ページを行う場合に、前記印字機構部
92に対して大退避の指示を行う大退避指示手段107
と、前記媒体検出手段108の検出結果等に基づいて、
既に搬入された単票を搬送する場合に微少退避機構部9
5に対し微少退避の指示を行う微少退避指示手段104
と、前記媒体検出手段108の検出結果等に基づいて、
既に印字可能域へ搬入された通帳面上から外れた位置へ
前記印字ヘッド40及びマスク66の退避の指示を行う
印字部退避指示手段105とを有する。
【0055】次に、本実施例に係るプリンタ装置の動作
について説明する。前記インサータ30,31から単票
又は通帳(該当するページを開いて)等の印字媒体が挿
入されると、当該挿入口に設けられた通帳等セットセン
サ27等によって、挿入された印字媒体の種類が識別
(又は検出)される。
【0056】印字媒体の種類の識別(又は検出)につい
て図14〜図16に基づいて説明する。図14(a)及
び図15に示すように、ステップS11で前記インサー
タ30,31のうち通帳又は帳票の挿入を行う通帳挿入
口31に通帳又は帳票がセットされると、ステップS1
2で、前記通帳セットセンサ27によって通帳のセット
が検知される。通帳のセットが検知されるとステップS
13に進み、前記通帳幅センサ28による媒体の有無を
調べる。媒体の存在が検知された場合には、ステップS
14に進み、帳票幅センサ29によって媒体の存在の有
無を調べる。その結果存在している場合にはステップS
15に進み帳票として認識され、存在していない場合に
はステップS16に進み通帳として認識される。
【0057】一方、通帳幅センサ28によって媒体の存
在が検知されなかった場合には、ステップS17に進み
規定外媒体として検出される。図15には、各センサの
検出結果と、当該結果に基づいた判断を示すものであ
る。図14(b)には、伝票挿入口30に印字媒体をセ
ットした場合の流れを示す。同図に示すように、ステッ
プS21で伝票挿入口に印字媒体をセットすると、ステ
ップS22で前記伝票セットセンサ25によって媒体の
有無を調べる。媒体が存在した場合にはステップS23
に進み、前記伝票幅センサ26によって印字媒体の有無
を調べる。媒体が存在している場合にはステップS24
に進み伝票として認識され、媒体が存在していない場合
にはステップS25に進み、規定外媒体として認識され
る。図16には、各センサの検出結果と、結果に基づい
た判断を示すものである。
【0058】このようにして、挿入時点で、挿入された
印字媒体の種類が検出される。挿入された印字媒体は、
前記搬送ローラ24,37によって搬送され、MSユニ
ット33及びイメージセンサ38によって、挿入された
印字媒体の通帳の口座番号や通帳の種類等が二重に識別
される。さらに、搬送された印字媒体はプリンタ部90
への搬入直前に設けられた媒体位置センサ59によって
当該単票が検知されると、前記制御部100の退避指示
手段102のうち大退避指示手段103によって、前記
印字機構部92に対して大退避を指示する。すると、前
記印字ヘッド40及びマスク66は、図8(a)に示す
ように、プラテン39に沿って印字可能域を越えた移動
可能域であるプラテン39の左端部に移動し、そこに設
けられたカム機構68aを付勢するバネ67aに抗して
プラテン39を左肩下がりに押し下げ、印字ヘッド及び
マスク66から離間する方向に大退避をさせる。大退避
によって、プラテン39と印字ヘッド40及びマスク6
6との間に通帳が通過するのに十分な程の隙間を得て、
単票を印字可能域に搬入させる。大退避は、挿入する印
字媒体が単票と識別された場合に限らず、通帳と識別さ
れた場合にも指示される。
【0059】大退避の指示によってプラテン39が大退
避すると、当該プラテン39の当接部材64に下側から
付勢されて接し、前記板バネ60に取り付けられている
退避レバー45が所定角度回転し、当該退避レバー45
に取り付けられている板バネ60を下方に撓ませる。す
ると、当該板バネ60の先端に取り付けられ、当該板バ
ネ60によって上方に付勢されていた前記ロッドピン4
8が、当該板バネ60に伴ってプラテン移動用レバー4
9の支点を中心にして下方向に所定角度回転する。する
と、当該ロッドピン48は、大退避が維持されている間
前記リンク65の先端近傍に設けられている結合部47
に嵌合してリンク65と結合する。当該ロッドピン48
がリンク65と結合すると、前記マグネット44に駆動
の指示がされ、リンク65を搬送路32に沿って挿入口
方向に引っ張る。この後退によって結合部47に結合さ
れたロッドピン48に引かれて前記デフレクタ移動用レ
バー49が所定角度回転する。当該デフレクタ移動用レ
バー49の先端は、前記デフレクタ部56のフランジ7
2を押し、前記筒体56aを搬送路に沿って前記印字可
能域へ進出し、印字可能域を当該筒体56aが覆い、印
字可能域に搬送路を形成して、大退避したプラテン39
と相まって前記単票又は通帳を滑らかに、印字可能域に
搬入させる。
【0060】印字可能域に印字媒体が搬入されると、前
記印字ヘッド40及びマスク66を印字可能域に移動さ
せ、これによって、大退避が解除される。大退避の解除
によって、板バネ60の撓みが解消して前記ロッドピン
48は前記リンク65の結合部47から外れた状態に保
持される。前記印字ヘッド40及びマスク66によって
印字媒体上で印字が開始され、所定文字数が印字される
と改行指示手段106によって改行が指示される。ま
た、印字媒体毎に予め定められた行数、例えば、通帳の
場合には24行の印字が行われると、単票の場合には、
搬出が指示され、通帳の場合には前記改ページ指示手段
107によって改ページが指示される。プラテン39の
大退避は、印字媒体を印字可能域に搬入する場合に限ら
れず、通帳の改ページの場合にも指示される。
【0061】改行が指示された場合の動作は、当該印字
媒体が単票の場合と、印字媒体が通帳の場合とで異な
る。単票の場合には、前記微少退避指示手段104は前
記微少退避機構部95に対して微少退避の指示を行う。
微小退避の指示があると、前記マグネット44は、非駆
動時に、前記ロッドピン48が当該結合部47から分離
した状態にあって且つ復元バネ51によって伸びきった
リンク65を搬送路32に沿って挿入口方向に引っ張
る。その際、当該リンク65は、ロッドピン48によっ
て結合されていない前記デフレクタ移動用レバー49を
引きつけることはない。従って、リンク65の中程に設
けられたピン61が、前記微小退避用レバー46に穿設
された長孔62と係合し、所定回転角度分だけ当該微小
退避用レバー46を回転させる。ここで、長孔62は進
退方向に沿って穿設されているので、リンク65の動き
はそのまま微小退避用レバー46の運動に反映されるこ
とはなく、リンク65の距離よりも短い距離分に相当す
る回転が駆動される。すると、微小退避用レバー46の
先端に設けられた押圧部材63は前記プラテン39に固
定して設けられた当接部材64に当接して、これを押し
当該プラテン39を微小距離分退避させることになる。
微小退避用レバー46が微小退避した状態は、微小退避
用レバー46が図9の実線、図5の点線又は図8(b)
の点線で示す状態である。
【0062】次に、挿入した印字媒体が通帳の場合に、
前記改行指示手段106からの改行の指示があった場合
について説明する。この場合には、前記制御部100の
印字部退避指示手段105は、前記印字機構部92に対
して、印字ヘッド40及びマスク66を当該通帳面上か
ら外れた位置にプラテン39の長手方向に沿って移動さ
せて退避させる指示を行う。これは、通帳の場合には単
票等に比較して搬送路を横切る方向の幅が短いので、印
字可能域内の近距離に印字ヘッド40及びマスク66を
退避させることができる。この場合には、印字ヘッド4
0及びマスク66をプラテン39の端部に移動させるよ
りも、通帳面から外れた位置までの距離の方が一般には
短いので、退避までの時間が短く、処理を高速に行うこ
とができることになる。
【0063】印字媒体が通帳の場合であって、改行が進
み、予め定められた行数を越えると判断された場合であ
って、まだ印字すべきデータが残っている場合には、前
記改ページ指示手段107は、前記大退避指示手段10
3に大退避の指示を行う。大退避の指示がされ、プラテ
ン39が大退避するとともに、前記デフレクタ部56の
筒体56aが印字可能域に進出する。図10(a)に
は、プラテン39が大退避した際に、前記デフレクタ部
56の筒体56aが印字可能域を覆っている状態を示
す。デフクレクタ部56が印字可能域に進出した際に
は、図10(b)に示すように、前記ローラ軸81は、
その一部が当該筒体56aの切欠部78a,78b,7
8cに露出する。この状態で、前記通帳は搬送路32の
奥側に向かった搬送方向に搬送され、デフレクタ部56
の筒体56aの下側を通って筒体56aに覆われた印字
可能域を、通帳の後端が通過するまで搬送される。その
際、デフレクタ部56の筒体56aに貫挿されているロ
ーラ軸81に設けられ、筒体56aの進出限界位置で、
当該筒体56aの切欠部78a,78b,78cから一
部露出しているローラ58a,58b,58cの印字媒
体の搬送方向と一致する回転方向での回転によって、当
該通帳のページが1頁分捲られながら通帳が筒体56a
の下側に出現して停止する。
【0064】停止後、当該通帳を挿入口に向かう方向へ
の搬送を開始する。すると、捲られたページは前記筒体
56aによって、元の位置への戻りを阻止され、筒体5
6aの上側で受け止められながら、挿入口方向に搬送が
開始される。したがって、筒体56aで受け止められた
ページは、搬送に伴って、折り畳まれ改ページがされて
筒体56aを通過して搬送される。改ページされた通帳
は印字可能域を過ぎて、前記媒体検出手段108のう
ち、前記イメージセンサ38の位置まで搬送され停止す
る。イメージセンサ38は改ページが指示通り行われた
か否かをページ数を見ることによって判断する。改ペー
ジが正常に行われた場合には、印字を行うために、当該
通帳は再び前記印字可能域に搬入させるために搬送が指
示され、印字すべきデータをすべて印字するまで以上の
処理が繰り返され印字が終了した場合には、改行の場合
と同様に、前記印字部退避指示手段105の指示によっ
て、印字ヘッド40及びマスク66を通帳面から外れた
領域まで退避させて通帳を挿入口まで搬送して排出させ
る。一方、改ページが正常に行われなかった場合には、
再度改ページが指示され、改ページの処理が行われるこ
とになる。完全に通帳の後端がデフレクタ部56の筒体
56aを過ぎる時点で、搬送が停止される。
【0065】本実施例では、前記デフレクタ部56の筒
体56aの上側は、前記各ローラ58a〜58cよりも
高い位置にくるので、当該ローラ58a〜58cの回転
によって通帳のページ捲りを行う際に、紙がローラ58
a〜58cに巻き込まれることを防止することができ
る。これによって、本実施例に係るデフレクタ部56
は、図18(d)に示した従来例に係るガイドローラ2
03a,bを兼ねることができるので、部品点数の削減
を図ることができる。
【0066】尚、以上の実施例では、印字ヘッド40と
してインクリボンを押圧して印字をする場合について説
明したが当該場合に限られず、感熱式の印字ヘッド等で
あっても良い。また、図5の当接部材64、微小退避用
レバー46、デフレクタ移動用レバー49、デフレクタ
・ガイド71又は結合部47等と他の図のこれらの形状
は多少異なっているが、同一の機能をもつものである。
このように、本実施例で用いられる各部品は本実施例の
各図に記載した形状に限定されないず、種々の形状があ
り得る。以上説明したように、本実施例によれば、 単票又は通帳の印字時の改行時間の短縮化を図るこ
とによって処理時間を短縮化させた。即ち、単票の場合
には、印字ヘッドを左右端に移動せずにマグネット等に
よりプラテンを微小量(改行時マスクとプラテンに挟ま
らない量)のみ退避させることによって迅速に改行を行
うようにした。また、通帳の場合でも、印字ヘッドを通
帳面から外れた位置にプラテンに沿って移動させること
によって、左右端に移動せずに済んだ。 機構の簡素化を図った。デフレクタ動作用のマグネ
ットとプラテン微小退避マグネットを共通で用いること
によって、及びデフレクタを筒状にして、媒体搬送時の
ガイドと、通帳捲り時の分離ガイドとを一体の形状とす
る。これによって、装置の小型化を図る。 によって、顧客サービスの向上を図るとともに、機
構の簡素化によって、省スペース化及びコンパクト化を
図り、製造コストの削減も図る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、第一の発明又は第
十の発明は、微小退避駆動機構を設けるとともに、少な
くとも印字媒体の種類に基づいて、大退避駆動機構又は
微小退避駆動機構のいずれかの駆動を指示している。し
たがって、印字部を通って印字媒体の搬送を行う場合に
は、常に大退避をすることなく、印字媒体の種類に応じ
て、微小退避を行うことによって、処理時間の短縮及び
消費エネルギの削減を図り、高速且つ効率的に印字を行
うことができる。
【0068】第二の発明又は第十一の発明は、印字部を
通って印字媒体を搬送する場合であっても、印字部へと
印字媒体を搬送する場合では、全て大退避を指示し、印
字部から印字媒体を搬送する場合では、印字媒体の種類
に応じて取扱いを異にしている。したがって、本発明に
よれば、第一の発明又は第十の発明で奏する効果の他
に、より確実で、適切な搬送を行うことができるので、
信頼性を高めることができる。
【0069】第三の発明では、既に印字可能域へ搬入さ
れた印字媒体を搬送する場合には、たとえ、通帳等の厚
い印字媒体でも、大退避を指示することなく、通帳面上
から外れた位置へ印字部の退避の指示を行う。従って、
大退避を行う場合に比較して、単に印字部の移動ですむ
ので、第一の発明、第二の発明、第十の発明及び第十一
の発明に比較して、簡単な構造で、且つ一層、処理時間
の短縮及び消費エネルギの削減を図ることができる。
【0070】第四の発明又は第十二の発明では、微小退
避機構を設けるとともに、印字媒体の種類を識別し、単
票の場合であって、印字可能域を通過しない場合には、
大退避を行わずに、微小退避で済ますとともに、通帳の
場合であっても、改行時には、大退避を行わずに、印字
部を通帳面を避けた位置に退避させるようにしている。
したがって、第一の発明〜第三の発明、第十の発明及び
第十一の発明で奏する効果と同様、簡単の構造で、処理
時間を短縮するとともに、消費エネルギを削減し、高速
且つ効率的に印字を行うことができる。また、第四の発
明では、デフレクタ部を設けているので、印字部を通過
する際の搬送を滑らかに、確実に行うことができる。
【0071】第五の発明によると、デフレクタの駆動と
微小退避とを共通の駆動手段によって駆動している。し
たがって、第一の発明〜第四の発明で奏する効果の他
に、装置の部品点数を削減し、且つ装置の占有空間を減
らし、装置の小型化による空間の有効利用とコストの削
減を図ることができる。
【0072】第六の発明によると、中空の筒体を有し、
当該筒体に、ローラ軸を貫挿するとともに、当該筒体に
設けた切欠部からローラの一部を露出させるようにして
いる。この筒体の存在により、ページ捲り動作が妨害さ
れることなく、印字媒体のローラへの不必要な接触によ
る、印字媒体の巻き込みやローラの破壊を防止すること
ができる。また、当該筒体を用いることによって、部品
点数の削減を図ることができて、装置の小型化による空
間の有効利用、製造の手間の削減、さらには価格の低減
を図ることができる。
【0073】第七の発明によると、デフレクタ部の筒体
の断面形状では、長径を搬送路に沿って設けるととも
に、そのデフレクタ部の筒体の上側は、ローラよりも高
い位置になるように設けている。したがって、デフレク
タ部は安定して載置されるとともに、デフレクタ部の上
側によって、捲られたページのローラへの巻込みを防止
しているので、別途ガイドローラを設けることなく、こ
れらの機能がデフレクタ部によって兼用され、部品点数
の削減を図ることができて、装置の小型化による空間の
有効利用、製造の手間の削減、さらには価格の低減を図
ることができる。
【0074】第八の発明、第十三の発明及び第十四の発
明によると、微小退避機構、デフレクタ機構等をレバー
やリンク機構を用いた簡単な機構によって、実現してい
る。したがって、第四の発明又は第五の発明で奏する効
果の他に、装置の小型化による空間の有効利用及びコス
トの削減を図ることができる。
【0075】第九の発明によると、デフクレクタ部の筒
体の搬送路に面した下面のうち、印字可能域への進出方
向側では印字媒体の搬入が容易であり、印字媒体の確実
で信頼性のある搬送を行うことができる。また、印字可
能域からの後退方向側の側面には曲面を形成している。
従って、第六の発明又は第七の発明で奏する効果の他
に、改ページを行う際に、ページ捲りを滑らかに行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の原理ブロック図
【図2】第四の発明の原理ブロック図
【図3】第十二の発明の原理流れ図
【図4】実施例に係るプリンタ装置の全体概略図
【図5】実施例に係るプリンタ装置の主要部を示す側面
【図6】実施例に係るプリンタ装置のプリンタ部を示す
斜視図
【図7】実施例に係るプラテン機構を示す斜視図
【図8】実施例に係る大退避及び微小退避の説明図
【図9】実施例に係る微小退避動作を示す説明図
【図10】実施例に係るデフレクタ部の動作説明図
(1)
【図11】実施例に係るデフレクタ部の動作説明図
(2)
【図12】実施例に係るページの捲り動作の説明図
【図13】実施例に係る制御系を示すブロック図
【図14】実施例に係る印字媒体の種類の識別説明図制
御系の説明図(1)
【図15】実施例に係る印字媒体の種類の識別説明図制
御系の説明図(2)
【図16】実施例に係る印字媒体の種類の識別説明図制
御系の説明図(3)
【図17】従来例に係るデフレクタ部を示す斜視図
【図18】従来例に係るローラを示す図
【図19】従来例に係るページの捲り動作説明図
【符号の説明】
1,11…媒体搬送手段 2,12(40,66,92)…印字部(印字ヘッド、
マスク、印字機構部) 3,13,39(93)…プラテン(プラテン機構部) 14,56…デフレクタ部 5,15(108)…媒体検出手段 6,16,68…大退避駆動機構(大退避機構) 17(91)…デフレクタ駆動機構(デフレクタ機構
部) 9,19(95)…微小退避駆動機構(微小退避機構
部) 10,20,102…退避指示手段 7,21,32…搬送路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さの異なる複数種の印字媒体の搬送を
    行う媒体搬送手段と、 印字媒体の種類を検出する媒体検出手段と、 印字媒体に印字を行う印字部と、 前記印字部に向かって付勢されるとともに、前記印字部
    から離間する方向に退避可能なプラテンと、 印字される全ての媒体と当接しない位置まで前記プラテ
    ンを退避させる大退避駆動機構と、 前記プラテンを微小退避させる微小退避駆動機構と、 少なくとも前記媒体検出手段の検出結果に基づき、前記
    大退避駆動機構及び前記微小退避駆動機構のいずれかの
    駆動を指示する退避指示手段とを有することを特徴とす
    る印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記印字部へと印字媒体を搬送する際に
    は、前記大退避駆動機構の駆動を指示し、前記印字部よ
    り印字媒体を搬送する場合には、前記媒体検出手段の検
    出結果に基づき、前記大退避駆動機構及び前記微小退避
    駆動機構のいずれかの駆動を指示する退避指示手段を有
    することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 厚さの異なる複数種の印字媒体の搬送を
    行う媒体搬送手段と、 印字媒体の種類を検出する媒体検出手段と、 印字媒体に印字を行う印字部と、 印字部に向かって付勢されるとともに、前記印字部から
    離間する方向に退避可能なプラテンと、 印字可能域外への印字部の移動によって、印字される全
    ての媒体と当接しない位置までプラテンを退避させる大
    退避駆動機構と、 単票の通過可能な距離分のプラテンの微小退避を行う微
    小退避駆動機構と、 少なくとも前記媒体検出手段の検出結果に基づき、印字
    可能域へ印字媒体を搬入する場合又は通帳の改ページを
    行う場合には前記大退避の指示、既に印字可能域へ搬入
    された印字媒体を搬送する場合には、単票であれば前記
    微小退避の指示、通帳であれば通帳面上から外れた位置
    への印字部の退避の指示を行う退避指示手段とを有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 挿入された伝票若しくは帳票等の単票又
    は通帳等の印字媒体の搬送を行う媒体搬送手段と、 印字媒体の種類を検出する媒体検出手段と、 プラテンの長手方向に沿って移動しつつ、プラテン上の
    印字媒体に印字を行う印字部と、 印字部に向かって付勢されるとともに、前記印字部から
    離間する方向に退避可能なプラテンと、 印字可能域外への印字部の移動によって、少なくとも通
    帳の厚さ分のプラテンの大退避を行う大退避機構と、 前記プラテンの大退避によって前記印字可能域上に進出
    して、印字媒体の搬送又は改ページを案内するデフレク
    タ部と、 デフレクタ部の進出駆動を行うデフレクタ駆動機構と、 単票の通過可能な距離分のプラテンの微小退避を行う微
    小退避駆動機構と、 少なくとも前記媒体検出手段の検出結果に基づき、印字
    可能域へ印字媒体を搬入する場合又は通帳の改ページを
    行う場合には前記大退避の指示、既に印字可能域へ搬入
    された印字媒体を搬送する場合には、単票であれば前記
    微小退避の指示、通帳であれば通帳面上から外れた位置
    への印字部の退避の指示を行う退避指示手段とを有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の前記デフレクタ駆動機構
    と微小退避駆動機構とは、共通の駆動手段によって駆動
    されることを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 中空の筒体を有し、 当該筒体は、少なくとも、前記印字部の印字可能域を覆
    う筒長及び筒幅をもち、 搬送路と筒体下側面との間に前記通帳が通過可能な隙間
    を形成して筒長方向が搬送路を横切るように載置され、 当該筒体内にはフレームに軸支されたローラ軸が筒長方
    向に沿って貫挿され、 当該ローラ軸には、通帳の頁を捲るための複数の捲りロ
    ーラが設けられ、 当該筒体の各進出後退限界位置で各ローラの一部が露出
    可能となるように、搬送方向に沿った前記筒体の前後の
    側面に当該ローラの個数分の切欠部が各ローラの対応位
    置に穿設されたデフレクタ部を有することを特徴とする
    印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のデフレクタ部は、 その筒体を搬送方向に沿い且つ搬送路に垂直な平面で切
    断した断面形状は、搬送方向に沿って長径をもつ略長円
    形状であって、その筒体の上側面は前記ローラよりも高
    い位置にあることを特徴とする請求項6記載の印刷装
    置。
  8. 【請求項8】 前記デフレクタ駆動機構は、 搬送路に沿ってフレームに固定して設けられたガイド・
    シャフトと、 前記筒体に固定され、前記ガイド・シャフトに摺動可能
    に設けられたデフレクタ・ガイドと、 当該デフレクタ・ガイドを、搬送路に沿って印字可能域
    から後退させる向きに付勢する弾性部材と、 前記デフレクタ・ガイドに固定して設けられたフランジ
    と、 前記フレームに軸支され、先端が当該フランジに当接し
    て前記筒体を搬送路に沿って、印字可能域に進出させる
    デフレクタ移動用レバーと、 板バネによって付勢されプラテンに接触する回動可能な
    退避レバ−と、 前記退避レバーに取り付けられ退避レバーをプラテン方
    向に付勢するとともに、ロッドピンを上下動可能に保持
    する板バネと、 当該デフレクタ移動用レバーに回動可能に取り付けら
    れ、大退避による板バネの撓みによってリンクの結合部
    と結合し、プラテンの大退避の解除によって結合部から
    分離するロッドピンと、 駆動指示によって搬送路に沿って進退運動をし、前記結
    合部がその先端近傍に設けられるとともに、微小退避用
    レバーに設けられた長孔と係合するピンが設けられたリ
    ンクとを有し、 前記プラテンは、 印字部に対して付勢され、その長手方向が搬送路を横切
    るように印字部の移動可能域に対応する位置に配置さ
    れ、 当該プラテンの一方の端部には、前記微小退避用レバー
    の先端にある押圧部材に押されてプラテンを微小退避さ
    せる当接部材が設けられ、 プラテンの両端には、プラテンを保持するためのプラテ
    ン保持レバーが取り付けられ、当該プラテン保持レバー
    の他端はフレームに軸支され、 前記大退避機構は、 印字部に向かって突出し、印字部に当接して摺動可能で
    あって、印字部の移動によって少なくとも通帳の通過可
    能な厚さ分プラテンを印字部から退避させる突出部を印
    字可能域外にあるプラテンの両端近傍に設けたカム機構
    を有し、 前記微小退避駆動機構は、 先端近傍には前記プラテンに設けられた当接部材を押圧
    する押圧部材が設けられた微小退避用レバーを有し、当
    該微小退避用レバーには、前記リンクに設けられたピン
    と係合する略進退方向に沿って長孔が穿設されたことを
    特徴とする請求項4又は請求項5記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 当該デフレクタ部の筒体の搬送路に面し
    た下面のうち印字可能域への進出方向側は印字媒体の搬
    入を容易にするため搬送路面に対して傾斜させた面を形
    成し、印字可能域からの後退方向側の側面には曲面を形
    成したデフレクタ部を有することを特徴とする請求項7
    記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 厚さの異なる複数種のうちのいずれか
    の種類の印字媒体が挿入されると、 当該印字媒体の種類が検出され、 少なくとも検出された印字媒体の種類に基づいて、印字
    部へ向かって付勢されるとともに印字部から離間する方
    向に退避可能なプラテンを全印字媒体と当接しない位置
    まで大退避させ、又は、微小退避のいずれかの駆動を指
    示することを特徴とする印刷装置の駆動方法。
  11. 【請求項11】 厚さの異なる複数種のうちのいずれか
    の種類の印字媒体が挿入されると、 当該印字媒体の種類が検出され、 印字部へ印字媒体を搬送する場合には、 印字部へ向かって付勢されるとともに印字部から離間す
    る方向に退避可能なプラテンを全印字媒体と当接しない
    位置まで大退避させ、 印字部から印字媒体を搬送する場合には、 検出された当該媒体の種類に基づき、大退避又は微小退
    避のいずれかの駆動を指示することを特徴とする印刷装
    置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 伝票若しくは帳票等の単票又は通帳等
    の印字媒体が挿入された後、 印字媒体の種類が検出され、 印字部による印字が可能な印字可能域へ当該印字媒体を
    搬送する場合又は改ページである場合には、印字部をプ
    ラテンの長手方向に沿って印字可能域外へ移動させるこ
    とによって、少なくとも通帳の厚さ分プラテンを印字部
    から離間する方向に退避させる大退避の後に搬送を行
    い、 当該印字媒体が既に印字可能域に搬入された後に搬送さ
    せる場合であって、 搬送される印字媒体が単票の場合には、プラテンを単票
    の通過可能な距離分、印字部から離間する方向に退避さ
    せる微小退避を指示し、 搬送される印字媒体が通帳の場合には、印字部を通帳面
    上から外れた位置に移動して退避させる指示を行うこと
    を特徴とする印刷装置の駆動方法。
  13. 【請求項13】 大退避の指示があると、 印字部を印字可能域外へ移動させてプラテンを大退避さ
    せ、 プラテンの大退避によって、前記デフレクタ移動用レバ
    ーに回動可能に取り付けられたロッドピンをリンクの結
    合部と結合させ、 前記リンクの駆動指示を行い、 前記デフレクタ移動用レバーを所定角度回転させ、 当該デフレクタ移動用レバーの先端に設けられた押圧部
    を前記デフレクタ・ガイドに設けられたフランジに当接
    させて、当該フランジが設けられているデフレクタを前
    記印字可能域に進出させることを特徴とする請求項12
    記載の印刷装置の駆動方法。
  14. 【請求項14】 微小退避の指示があると、 微小退避用レバーに穿設された長孔と係合するピンが設
    けられたリンクの搬送路に沿った駆動の指示を行い、 当該リンクのピンが係合する長孔が穿設された微小退避
    用レバーを所定角度回転させ、 当該微小退避用レバーの先端近傍に設けられた押圧部材
    をプラテンの当接部材に当接させて押し、プラテンを微
    小退避させることを特徴とする請求項12記載の印刷装
    置の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006312323A (ja) * 2001-06-08 2006-11-16 Oki Electric Ind Co Ltd 定着装置

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