JPH09186474A - 電子機器の組立構造 - Google Patents

電子機器の組立構造

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JPH09186474A
JPH09186474A JP37496A JP37496A JPH09186474A JP H09186474 A JPH09186474 A JP H09186474A JP 37496 A JP37496 A JP 37496A JP 37496 A JP37496 A JP 37496A JP H09186474 A JPH09186474 A JP H09186474A
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case
electronic device
substrate
board
assembly structure
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Ichiro Shimizu
一郎 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースに加わる衝撃負荷による内部の基板に
搭載された電子部品及びそのはんだ付け部への影響を小
さくする。 【解決手段】 トランス2、電解コンデンサ3、放熱板
4、チョークコイル5、トランジスタ8等の電子部品を
搭載した基板1は、上ケース9と下ケース10を組合わ
せて成る空間に内蔵されている。このとき、基板1は、
下ケース10の一部に形成された基板保持部12に止め
ビス17により固定されている。下ケース10の基板保
持部12の周辺は、基板1を上下ケース内にて弾性又は
粘弾性的に支持するために肉薄部19になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品が搭載さ
れた基板ユニットをケースに内蔵する電子機器の組立構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14は、従来における電子
機器の組立構造の例を示す摸式的断面図である。これら
の図に示した、電子機器を構成する搭載部品は代表的な
ものとしてある。
【0003】図13において、トランス2、電解コンデ
ンサ3、放熱板4、チョークコイル5、トランジスタ8
等の電子部品を搭載した基板1は、合わせ部14にて組
み合せられた上ケース9と下ケース10からなる空間内
に内蔵されている。このとき、基板1は下ケース10の
基板保持部12により位置決めされ、この基板保持部1
2に対応する上ケース9の基板押え部13により押えら
れ、基板保持部12を貫通して基板押え部13に止めね
じ11を螺合させることで固定されている。
【0004】また図14においては、下ケース10の内
側に基板の端部を位置決め保持する基板保持部16が設
けられると共に、上ケース9の内側に下ケース10との
組み合せの際に基板を押える基板押え部15が設けら
れ、基板保持が止めねじ部11とは別の部分によって行
われている。この場合は、図13に示すものに比べ、基
板レイアウト及びスペースに自由度が増すことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おける組立構造では、基板はケースに対して堅固(リジ
ッド)に取り付けられているために、ケースに加わる衝
撃負荷は基板を通じて、電子部品或いは電子部品のはん
だ付部に直に加わり、部品によっては部品そのもの或い
は部品のはんだ付部に損傷を起こす場合があった。その
ため、はんだ付部のはんだ量を増して、衝撃に対する強
度を保証しているが、その結果、自動機によるはんだ付
を行った後に、手はんだによってはんだ量を増すとい
う、工程が付加され、基本的にはコストアップの要因と
なる。また、人手を要するため作業バラツキ、作業忘れ
等の作業上の問題も避けられず、そのための検査にかか
る負担の増加に繋がっていた。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためもの
で、ケースに加わる衝撃負荷による内部の電子部品及び
そのはんだ付け部への影響を小さくする事ができる電子
機器の組立構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電子部品が搭載された基板をケースに内蔵
する電子機器の組立構造であって、前記ケースと前記基
板との間に前記ケース自身を含み介在する結合構造部分
の少なくとも一部が、弾性構造又は粘弾性構造であるこ
とを特徴とする。この構成では、弾性構造又は粘弾性構
造はケースに対して外部から加わる例えば衝撃負荷に対
して、負荷力を低下させるように作用する。
【0008】さらに上記の発明において、前記ケースの
少なくとも一部分が弾性構造又は粘弾性構造であること
を特徴とするものであってもよい。この構成において
も、上記の発明と同様に作用する。
【0009】この場合、前記基板ユニットの変位を制限
する変位制限部が設けられたものであることが好まし
い。この構成では、上記の発明の作用に付加して、衝撃
負荷に対するケース破損、或いはケース内における基板
と例えば、ケースとの当たり等のトラブルを防ぐ作用が
ある。
【0010】また、前記ケースの少なくとも角部の肉厚
が薄くなっているものであってもよい。この構成では、
ケースが衝撃負荷を受けるに際して、ケースの角部、つ
まり特にリジッドである部分が弾性又は粘弾性を有する
こととなるので、衝撃負荷の影響を小さくすることが可
能である。また、基板とケースとの相対的位置関係はそ
のままの状態を保つという作用を持つ。
【0011】また、前記ケースの少なくとも角部は緩衝
部材で構成されたものであってもよい。この構成では、
ケース角部の肉厚を薄くする構成に対してより大きな緩
衝作用を得るという作用がある。
【0012】また、前記ケースの少なくとも角部及び稜
部は緩衝部材で構成されたものであってもよい。この構
成では、上記のケース角部のみを緩衝部材で構成したも
のと比べ、より広い方向の衝撃に適応すると共に、緩衝
部材を例えば別部材で構成する場合は一体成形し、部品
点数を減らすという作用がある。
【0013】尚、このような緩衝部材の形成は二色成形
によってケースと一体的に形成することも勿論可能であ
る。
【0014】また、前記基板の少なくとも一部は弾性構
造とされたものであってもよい。この構成では、簡単で
しかも加工も基板加工として工程付加も必要としないと
いう作用がある。
【0015】この場合、前記基板にスリットを形成して
弾性構造とすることが考えられ、前記スリットは曲線形
状又は互いに不平行な直線形状とし、かつ、最適な長さ
に形成されていることが好ましい。即ち、曲線或いは不
平行であることによって、スペース上の自由度が増す
し、また、弾性、粘弾性の設定も設定し易い。例えば、
弾性或いは粘弾性を与えるスリット部の中でも剛性が欲
しい場所は基板の幅を広くする等である。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1は本発明による電子機器の組立
構造の第1の実施形態を示す摸式的断面図である。この
図において、従来例に示した構成と同一の構成要素につ
いて同一符号を付してある。
【0017】図1において、トランス2、電解コンデン
サ3、放熱板4、チョークコイル5、トランジスタ8等
の電子部品を搭載した基板1は、上ケース9と下ケース
10を組合わせて成る空間内に内蔵されている。このと
き、基板1は、下ケース10の一部に形成された基板保
持部12に止めビス17により固定されている。下ケー
ス10の基板保持部12の周辺は、基板1を上下ケース
内にて弾性又は粘弾性的に支持するために肉薄部19に
なっている。
【0018】一般的に言って電子機器は様々な外力負荷
を受ける。例えば、輸送に際しては振動が加わるし、ま
た、載荷によって荷重が加わる。或いは載荷の際の衝撃
もある。或いは使用における加重負荷また、機器小型化
によって取扱い中に落すというようなこともある。更に
近年、携帯用の機器が増え、それらを使用する上では上
記のような荷重負荷は機器設計上更に重要視せねばなら
ないものとなってきている。特に落下における衝撃につ
いては影響が大きい。
【0019】以上を背景として考えた場合、上記構成に
おいては、基板保持部18の近傍のケース部に弾性或い
は粘弾性部を形成した。このようにした事によって、例
えば、電子機器を運搬中に落したとすると、ケースの角
部等が衝撃を受ける状態となるが、この衝撃は単にケー
スが受けるのみでなく、その電子機器を構成しているも
の全てが受けることになる。しかし、通常の場合、電子
部品或いはそのはんだ付部6は機械的構造体ではないか
ら、そのための十分な強度を一般的には持っていない。
従って、そのために、既に述べたように従来例における
ような処置がなされているが、ここでは、上記の構成に
したことにより、ケースに受けた衝撃は基板保持部18
の周辺の肉薄部19で弾性或いは粘弾性的に受けるの
で、緩和されることになる。そして、肉薄部19で衝撃
負荷が緩和されて基板1に伝わることになり、基板に搭
載された部品及びはんだ付部6は衝撃負荷が緩和され、
保護されることになる。
【0020】従って、この構成によりはんだ量を増すと
いう工程付加を行う必要もなく、また、それ故に派生す
る工程検査もなく、工程ミスも発生しない。更に、弾性
或いは粘弾性部分は、ケースに一体的に成形することが
可能であり、加工上何ら工程或いは部品を増す必要がな
い。また、弾性或いは粘弾性部は本形態のように設ける
ならば、即ち電子機器底面の段差部に設けるならば、こ
の部分は通常定格銘板等を添付する部分となるので、外
観に凹凸を露出させなくて済むという工夫も可能であ
る。
【0021】更に上記構成では弾性或いは粘弾性部分は
基板保持部の近傍なので、ケースの、衝撃を受ける位置
はもとより全て部分に対しての衝撃負荷を緩和する効果
を発揮する効果がある。
【0022】(第2の実施形態)図2は本発明による電
子機器の組立構造の第2の実施形態を示す摸式的断面図
である。この図において、従来例及び上記実施形態と同
一の構成要素について同一符号を付してある。
【0023】本形態は、図2に示すように第1の実施形
態の構成に加え、基板1のケースに対する相対的な変位
を制限するために、上ケース9および下ケースの各々
に、基板1側に突出するストッパー20、21が基板保
持部28の位置に対応して一体に設けられている。
【0024】上記構成によれば、その弾性或いは粘弾性
構造による緩衝作用は第1の実施形態と同一であるが、
本形態によれば、ストッパー20、21により基板1の
変位が制限され、過大な変位によって肉薄部19を破損
することを避けることが可能である。また、変位を制限
する部分を明確に規定することになるので、機器内での
部品当たりに対しても、はっきりとした設計となる。更
にストッパー20、21を設けるということは過大変位
は絶対になくなるということになるから、肉薄部19は
思い切って肉薄にでき、非常に柔らかい支持さえも可能
である。
【0025】また、上記構成において、ストッパー2
0、21までもが、第1の実施形態と同様にケースに一
体形成されており、このことによる効果は第1の実施形
態と全く同じ効果を持つ。しかしながら、これらの弾性
或いは粘弾性を持つ肉薄部及びストッパーが別体に構成
されることには何ら支障はない。
【0026】上記第1及び第2の実施形態における電子
機器のケースに内蔵された基板ユニットを図3に模式的
な斜視図として表す。この図に示すように、基板1に
は、例えば代表的な重量部品として、トランス2、電解
コンデンサ3、放熱板4、チョークコイル5、抵抗6、
コンデンサー7、トランジスター8等が搭載されてい
る。また、以下の第6の実施形態までで説明する組立構
造においても図3に示す基板ユニットが内蔵されている
ものとする。
【0027】(第3の実施形態)図4は本発明による電
子機器の組立構造の第3の実施形態の特徴部を説明する
ために一部切り欠いた外観斜視図である。この図におい
て、従来例及び上記実施形態と同一の構成要素について
同一符号を付してある。
【0028】本形態においても図4に示すように、上ケ
ース9と下ケース10にて組合わせられる空間内に基板
ユニットが内蔵されるが、上下ケース9、10の角部は
薄肉角部24となっており、このようにケース角を薄肉
にするためにケース角内側には凹部が23が形成されて
いる。
【0029】図5は図4に示したケースのA−A線断面
図である。
【0030】図5に示すように、上ケース9及び下ケー
ス10の各々には、基板1側に突出する基板保持部2
5、26が互いに対向して一体的に設けられており、上
下ケース9、10を組み合せることで基板1が保持され
るようになっている。そして、各ケース9、10の角部
の内側には凹部23が形成され、各ケース9、10の角
部が薄肉角部24になっている。
【0031】上記構成において、薄肉角部24はケース
において特に剛となる角部を弾性或いは粘弾性構造化す
ることを狙いとするものである。この場合、ケースの角
部のうちの一部を肉薄にするか、または全ての角部を肉
薄にするかは、例えば電子機器の重心位置、或いは部品
搭載方向、基板取付方法又は方法等の要素を考慮して決
定される。
【0032】このように構成することによって、電子機
器として従来剛の部分が緩衝性を持つ訳であるから、ケ
ース自体が弾性或いは粘弾性的となっていると言え、ケ
ース自体の破損という観点からも有利なものである。ま
た、上記構成によれば、ケース内での基板の相対的変位
ということは基本的になくなり、ケース内での部品当た
りを防ぐことが可能である。また凹部は内側に形成した
ことでケース外観は不変に保つことができる。
【0033】(第4の実施形態)図6は本発明による電
子機器の組立構造の第4の実施形態を示す摸式的断面図
である。この図において、従来例及び上記実施形態と同
一の構成要素について同一符号を付してある。また、同
図は図4に示したケースのB−B線断面で見た図である
が、組立構造は、図4における第3の実施形態のもので
はなく、図6に示すように内部が別構造のものである。
【0034】すなわち本形態は、図6に示すように、第
3の実施形態と同様に上ケース9及び下ケース10の各
々に、基板1側に突出する基板保持部25、26が互い
に対向して一体的に設けられており、上下ケース9、1
0を組み合せることで基板1が保持されるようになって
いる。そして、各ケース9、10の稜部の一部あるいは
全部にわたって薄肉部27になっており、このために各
ケース9、10の薄肉部27に対応する稜部の内側には
凹部28が形成されている。
【0035】上記構成において、稜部薄肉部27は機能
としては第3の実施形態と同じであるが、薄肉部を角部
のみならず、稜部までに実施したことによってケースの
受ける衝撃に対してより幅広く対応することが可能であ
る。しかし、一方ではその薄肉部の形成については第3
の実施形態と同様に一体成形加工可能なので、何ら加工
上の工程が増加するものではない。
【0036】また、稜部薄肉部27は第3の実施形態と
同様、稜部内側に凹部を設けることで形成されているの
で、ケース外観には何ら形状変化を生じさせない。
【0037】(第5の実施形態)図7は本発明による電
子機器の組立構造の第5の実施形態を示す斜視図であ
る。図8は図7に示したケースのC−C線断面で見た部
分断面図である。これらの図において、従来例及び上記
実施形態と同一の構成要素について同一符号を付してあ
る。
【0038】本形態においても図7に示すように、上ケ
ース9と下ケース10にて組合わせられる空間内に基板
ユニットが内蔵されるが、上ケース9及び下ケース10
の各々の角部は緩衝部材取付部29、30となってい
る。
【0039】上下ケース9、10の角部の緩衝部材取付
部29、30には、図8に示すように、弾性或いは粘弾
性を有する緩衝部材31が取り付けられている。この緩
衝部材31には、ケース内側でケースに引っ掛かるため
の張出し部31aが設けられいて、緩衝部材31がケー
スにしっかりと固定される様になっている。
【0040】上記構成において、ケースは、緩衝部材3
1を上下ケース9、10の角部の緩衝部材取付け部2
9、30にそれぞれはめ込むことによって、ケース角部
に弾性或いは粘弾性を有する緩衝構造を得ることが可能
である。この構成では緩衝部材の材質をケースとは異な
って設定することが可能であり、また緩衝部材の形状も
ケースとの組合わせによって自由度を持つことができ、
ケースの受ける衝撃負荷の大きさに対して、材質の選
択、形状の設定によって幅広く対応することが可能であ
る。また、デザイン的に色のバラエティをケース色に対
してつけることもできるという効果を持つ。
【0041】本形態の説明ではケースにはめ込む緩衝部
材をケースとは別の部材とすることを説明したが、これ
は勿論二色成形というような一体的形成方法にて構成す
ることができるということは言うまでもない。
【0042】(第6の実施例)図9は本発明による電子
機器の組立構造の第6の実施形態を示す斜視図である。
図10は図9に示したケースのD−D線断面で見た図で
ある。これらの図において、従来例及び上記実施形態と
同一の構成要素について同一符号を付してある。
【0043】本形態においても図9に示すように、上ケ
ース9と下ケース10にて組合わせられる空間内に基板
ユニットが内蔵されるが、上ケース9及び下ケース10
の各々の角部及び稜部は、弾性或いは粘弾性を有する緩
衝部材34が取付けられる緩衝部材取付部32、33と
なっている。ケースの角部や稜部における緩衝部材取付
部32、33には、緩衝部材34に形成したはめ込み部
34aをはめ込んで緩衝部材34をケースに固定させる
ための取付穴32aが形成されている。この取付穴32
aは図示の如く、ケースの各角部や各稜部における緩衝
部材取付け部32、33の少なくとも一ケ所には配設さ
れ、適宜複数ケ所に設けるものである。
【0044】そして、この緩衝部材34のはめ込み部3
4aは、ケース内側でケースに引っ掛かるための張出し
部になっていて、緩衝部材取付部32、33において緩
衝部材31がしっかりと固定される様になっている。
【0045】上記構成において、緩衝部材の機能として
は第5の実施形態と同じであるが、緩衝部材をケース角
部のみならず、稜部にまで設けたことにより、より広い
方向の衝撃負荷に対応することが可能である。更に上記
構成では緩衝部材34は一体的に構成することができ、
部品点数から見るとより簡単な構成にすることが可能で
ある。
【0046】また、上下ケース9、10に取付ける緩衝
部材は目的によって、例えば緩衝性能を上ケース9と下
ケース10とで変える必要がある等によって、別部品と
する場合もあるが、勿論同一部品であってもよく、同一
部品に設定すれば、加工上の効果はより大きくなる。
【0047】また、本形態の説明では、緩衝部材の形成
に関して、ケースに対して別体部品を例えば嵌込んで取
付けるようにしているが、勿論接着等の手段を用いるこ
とは可能で、更には二色成形等によってケースと一体的
に形成する事も言うまでもなく可能である。
【0048】(第7の実施形態)図11は本発明による
電子機器の組立構造の第7の実施形態の特徴部である基
板ユニットを示す斜視図である。
【0049】本形態においては図11に示すように、電
子機器を構成するケースに内蔵される基板1に、該基板
1をケースに対して取り付けるためのねじ用穴1aが形
成されている。そして、基板1にはスリット37が形成
されていて、例えば電解コンデンサー3等の大型部品を
搭載する部分が弾性或いは粘弾性を有することを可能に
している。
【0050】上記構成においては、衝撃負荷の最も影響
を受け易い部品に限定して対策を施すことが可能である
ため、他の構造は従来と全く変わらず済ますことがで
き、問題の少ない対策にすることが可能である。即ち、
ケースに肉薄部を形成すること、緩衝用の別部品を設け
ること、或いは二色成形という成形上の手段を講ずると
いうような従来との変更点は何ら必要としない。更に
は、スリットの形成も基板の例えば穴加工と同時加工で
行え、基板加工工程に対しても何ら工程付加がなく、非
常にシンプルな構成で、かつ効果を挙げることができる
ものである。
【0051】(第8の実施例)図12は本発明による電
子機器の組立構造の第8の実施形態の特徴部である基板
ユニットを示す斜視図である。
【0052】本形態においては図12に示すように、第
7の実施形態で説明したスリットに代えて、基板1上
に、曲線状又は不平行にスリット38が形成されてい
る。これは、第7の実施例の目的に加え、基板のスペー
スを有効に生かし、又は例えばスリットを形成して弾性
或いは粘弾性を与える部分においても部分的に剛性を与
えたい場合、又は複数部品を対策するため曲線状にする
場合等に対応して形成したものである。
【0053】上記構成において、スリットの機能は第7
の実施形態と同じであるが上記説明にあるようにより広
い対応が可能であり、より効果の大きなものである。
【0054】尚、これまでの説明では衝撃負荷を例にと
って、説明を行ってきたが、静的負荷(静圧負荷)、振
動負荷に対しても有効であることは言うまでもなく、緩
衝部材はより広くは負荷低減部材であることは言うまで
もない。と言うのは、物体の破損は負荷が物体の許容応
力を越える場合に引き起こされ、ここで負荷低減と言っ
ているのは、衝撃負荷に対しては弾性的或いは粘弾性的
にそれを受けて負荷そのものを下げる作用をするが、静
的負荷に対しては例えば緩衝部材の変形によって例えば
より広い面で負荷を受けることになり、この場合は応力
的に負荷低減を行うことが可能となると言うことによる
からである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電子部品
が搭載された基板をケースに内蔵する電子機器におい
て、ケースと基板との間に該ケース自身を含み介在する
結合構造部分の少なくとも一部を弾性又は粘弾性構造と
することにより、ケースに対して外部から加わる衝撃負
荷による内部への影響が低減するため、ケース内の電子
部品あるいは電子部品のはんだ付部への損傷を小さくす
ることができるのみならず、電子部品を衝撃、振動、静
的圧力等の負荷に対して保護することが可能である。
【0056】したがって、衝撃負荷による影響を受けや
すい大型部品等のはんだ付部を補強するための後付けは
んだ工程を廃止することができる。また、後付けはんだ
に対する検査工程をも廃止できる。
【0057】しかも、単に工程廃止によるコスト上のメ
リットのみにとどまらず、人手による後付はんだの量的
バラツキの排除が可能となり、その結果、製品の信頼
性、品質の安定性の向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子機器の組立構造の第1の実施
形態を示す摸式的断面図である。
【図2】本発明による電子機器の組立構造の第1の実施
形態を示す摸式的断面図である。
【図3】電子機器のケースに内蔵された基板ユニットを
模式的に表した斜視図である。
【図4】本発明による電子機器の組立構造の第3の実施
形態の特徴部を説明するために一部切り欠いた外観斜視
図である。
【図5】図4に示したケースのA−A線断面図である。
【図6】本発明による電子機器の組立構造の第4の実施
形態を示す摸式的断面図である。
【図7】本発明による電子機器の組立構造の第5の実施
形態を示す斜視図である。
【図8】図7に示したケースのC−C線断面で見た部分
断面図である。
【図9】本発明による電子機器の組立構造の第6の実施
形態を示す斜視図である。
【図10】図9に示したケースのD−D線断面で見た図
である。
【図11】本発明による電子機器の組立構造の第7の実
施形態の特徴部である基板ユニットを示す斜視図であ
る。
【図12】本発明による電子機器の組立構造の第8の実
施形態の特徴部である基板ユニットを示す斜視図であ
る。
【図13】従来における電子機器の組立構造の例を示す
摸式的断面図である。
【図14】従来における電子機器の組立構造の他の例を
示す摸式的断面図である。
【符号の説明】
1 基板 1a ねじ用穴 2 トランス 3 電解コンデンサ 4 放熱板 5 チョークコイル 6 はんだ付部 7 コンデンサ 8 トランジスタ 9 上ケース 10 下ケース 17 止めビス 18、25、26、35、36 基板保持部 19、24、27 肉薄部 20、21 ストッパー 22 抵抗 23、28 凹部 29、30、32、33 緩衝部材取付部 31、34 緩衝部材 31a 張出し部 32a 取付穴 34a はめ込み部 37、38 スリット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品が搭載された基板をケースに内
    蔵する電子機器の組立構造であって、 前記ケースと前記基板との間に前記ケース自身を含み介
    在する結合構造部分の少なくとも一部が、弾性構造又は
    粘弾性構造であることを特徴とする電子機器の組立構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ケースの少なくとも一部分が弾性構
    造又は粘弾性構造であることを特徴とする請求項1に記
    載の電子機器の組立構造。
  3. 【請求項3】 前記基板ユニットの変位を制限する変位
    制限部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の
    電子機器の組立構造。
  4. 【請求項4】 前記ケースの少なくとも角部の肉厚が薄
    くなっていることを特徴とする請求項2に記載の電子機
    器の組立構造。
  5. 【請求項5】 前記ケースの少なくとも角部が緩衝部材
    で構成されたことを特徴とする請求項2に記載の電子機
    器の組立構造。
  6. 【請求項6】 前記ケースの少なくとも角部及び稜部が
    緩衝部材で構成されたことを特徴とする請求項2に記載
    の電子機器の組立構造。
  7. 【請求項7】 前記基板の少なくとも一部が弾性構造と
    されたことを特徴とする請求項2に記載の電子機器の組
    立構造。
  8. 【請求項8】 前記基板にスリットを形成して弾性構造
    としたことを特徴とする請求項7に記載の電子機器の組
    立構造。
  9. 【請求項9】 前記スリットは曲線形状又は互いに不平
    行な直線形状とし、かつ、最適な長さに形成されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器の組立構
    造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007195067A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Sharp Corp 遠隔操作装置
JP2011119474A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 放熱部付き二色成形品及び発熱体付き機器
JP2017050383A (ja) * 2015-09-01 2017-03-09 東芝テック株式会社 電子機器

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