JPH09184675A - モータ式ダンパー装置 - Google Patents

モータ式ダンパー装置

Info

Publication number
JPH09184675A
JPH09184675A JP35390495A JP35390495A JPH09184675A JP H09184675 A JPH09184675 A JP H09184675A JP 35390495 A JP35390495 A JP 35390495A JP 35390495 A JP35390495 A JP 35390495A JP H09184675 A JPH09184675 A JP H09184675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
baffle
stepping motor
shaft
opening
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35390495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3313958B2 (ja
Inventor
Yoshinori Shinohara
義徳 篠原
Shinichi Yoshikawa
伸一 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP35390495A priority Critical patent/JP3313958B2/ja
Publication of JPH09184675A publication Critical patent/JPH09184675A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3313958B2 publication Critical patent/JP3313958B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バッフル等に氷結が生じてもバッフルの駆動
をスムーズに行い、板バネ等の付勢手段で閉方向に付勢
力が加わっている場合でも、小型小容量のステッピング
モータで開方向に駆動させ、衝突音を小さくする。 【解決手段】 このモータ式ダンパー装置は、流体が流
通する開口部3を開閉するバッフル4と、バッフル4を
駆動するステッピングモータと、その駆動をバッフル4
に伝達する手段とを有する。ステッピングモータを駆動
するパルスレートを、バッフル4の駆動途中に比べ、駆
動開始時を小さくしてある。またバッフル4を閉方向に
付勢する手段を設け、バッフル4が開くに従いステッピ
ングモータを駆動するパルスレートを小さくしている。
バッフル4の閉位置または開位置においてバッフル4に
当接しその動きを停止させる部材8を設け、モータを駆
動するパルスレートを、バッフル4の駆動途中に比べ、
バッフルが部材8に当接する直前以後を小とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータを駆動源と
し、開口部に対して、バッフルを動作させるダンパー装
置に関するもので、特に冷蔵庫内で冷気の取り入れを制
御するに好適なダンパー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダンパー装置、特に冷蔵庫用のモ
ータ式ダンパー装置70は、図22および図23に示さ
れるように、回転支点軸71をはさんでバッフル72と
モータ等の駆動機構部73が配置される構造となってい
る(特開平6−109354号公報参照)。そして、バ
ッフル72の後方には、バッフル72を閉じ方向に常時
押圧する板バネ(図示省略)が配置されている。
【0003】このような構造のモータ式ダンパー装置7
0のモータとしては、小型同期モータが使用されてい
る。また、同種な構造のモータ式ダンパー装置のモータ
として、ステッピングモータを採用する技術も知られて
いる。特に、最近では、ステッピングモータの低価格化
に伴い、モータとして、ステッピングモータの採用が本
格的に検討され始めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図22および図23に
示す従来のモータ式ダンパー装置70は、バッフル72
の閉位置や開位置または中間停止位置において、駆動伝
達部等に氷結が起こり駆動ができないことが生ずる場合
がある。すなわち、回転支点軸71の部分やバッフル7
2が枠体に当接する位置等で氷結が生じ、再駆動時に起
動できないか、モータに過負荷が加わりモータ寿命が短
くなりがちとなっている。
【0005】さらに、ステッピングモータでバッフル7
2を駆動する場合、従来のものではバッフル72の開閉
を速やかに行わせるため、大きいパルスレートで駆動
し、かつそのパルスレートを一定にして駆動している。
一方、バッフル72を閉位置から開位置へ駆動するとき
と、開位置から閉位置へ駆動するときとでは、板バネの
力に差があるため、本来なら必要とする駆動力は異な
る。しかし、従来のモータ式ダンパー装置70は、最も
駆動力を必要とする開方向駆動の終了直前の駆動力でス
テッピングモータを常時駆動している。このため、使用
するステッピングモータが大型化し、電気容量が増大
し、コストやスペースの面で不利なものとなっている。
【0006】また、ステッピングモータを使用してバッ
フル72を開閉させる場合、ステップ数の誤差でバッフ
ル72がモータ式ダンパー装置の枠体等に衝突したり、
バッフル72の確実な停止のために、わざわざぶつけた
りすることがある。このような場合、ステッピングモー
タは、脱調し、バッフル72等が枠体等の停止部材に対
して非常に高い周波数で衝突を繰り返すことになる。こ
のときの衝突は、騒音となり、使用者に不快感や異常感
を与えてしまうことになる。
【0007】本発明は、バッフル等に氷結が生じても、
バッフルの駆動をスムーズに行えるようにしたモータ式
ダンパー装置を提供することを目的とする。また、板バ
ネ等の付勢手段によって閉じ方向に付勢力が加わってい
るような場合でも、小型で電気容量の小さいステッピン
グモータによってバッフルを開方向に駆動できるモータ
式ダンパー装置を提供することを目的とする。さらに
は、バッフル等が停止部材に衝突したときでも、その騒
音を小さくできるモータ式ダンパー装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる問題を達成するた
め、請求項1記載の発明では、流体が流通する開口部を
開閉するバッフルと、該バッフルを駆動するステッピン
グモータと、該ステッピングモータの駆動をバッフルに
伝達する伝達手段とを有するモータ式ダンパー装置にお
いて、ステッピングモータを駆動するパルスレートを、
バッフルの駆動途中に比べ、駆動開始時を小さくしてい
る。
【0009】加えて、請求項2記載の発明では、流体が
流通する開口部を開閉するバッフルと、該バッフルを駆
動するステッピングモータと、該ステッピングモータの
駆動をバッフルに伝達する伝達手段と、バッフルを閉じ
方向に付勢する付勢手段とを有するモータ式ダンパー装
置において、バッフルが開くに従いステッピングモータ
を駆動するパレスレートを小さくしている。
【0010】また請求項3記載の発明では、流体が流通
する開口部を開閉するバッフルと、該バッフルを駆動す
るステッピングモータと、該ステッピングモータの駆動
をバッフルに伝達する伝達手段と、バッフルの閉位置ま
たは開位置においてバッフルに当接しその動きを停止さ
せる停止部材とを有するモータ式ダンパー装置におい
て、ステッピングモータを駆動するパルスレートを、バ
ッフルの駆動途中に比べ、バッフルが停止部材に当接す
る直前以後を小さくしている。
【0011】さらに、請求項4記載の発明では、請求項
3記載のモータ式ダンパー装置においてバッフルが停止
部材に当接した後も、ステッピングモータを駆動するパ
ルスを供給し、ステッピングモータを脱調させ、バッフ
ルを停止部材に対しロック状態にしている。
【0012】本発明のモータ式ダンパー装置は、モータ
の回転力が扇型歯車等を介してバッフルに伝達され、バ
ッフルが開口部に対して動作する。そして、筒状の枠体
の内部等に、開口部が形成されており、バッフルは、そ
の開口部に当接する閉位置と開口部に当接しない開位置
との間を回動移動する。このため、枠体等に沿って流れ
てくる流体、例えば冷蔵庫内の冷気は、そのまま枠体等
に沿って流れていく。
【0013】バッフルを駆動するステッピングモータ
は、駆動開始時、小さいパルスレート、すなわち遅い速
度となる一方、トルクは大きくなる形で駆動される。こ
のため、バッフル等が氷結しても確実に駆動を開始す
る。そして、バッフルの閉位置から開位置への駆動時
は、バッフルが閉じ方向に付勢されていると、一旦大き
いパルスレート、すなわち速い速度になった後、徐々に
小さいパルスレートとなっていく。そのため、付勢力が
大きくなるに従い、その付勢力に対抗して大きなトルク
でバッフルを駆動できる。バッフルが、枠体等の停止部
材に当接した後も小さいパルスレートでステッピングモ
ータを駆動する。このため、バッフルは停止部材に対し
ロック状態となる一方、ステッピングモータは脱調状態
となる。この脱調状態により、バッフルを駆動するため
の伝達手段の一部等が細かく振動し、騒音を発生させ
る。しかし、小さいパルスレートによる振動のため、そ
の騒音は小さいものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1から図11に基づき、本発明
のモータ式ダンパー装置の第1の実施の形態を説明す
る。なお、このモータ式ダンパー装置は、冷蔵庫に使用
されるものとなっている。
【0015】このモータ式ダンパー装置は、駆動源とな
るステッピングモータ1と、両端が開放された筒状の枠
体2と、この枠体2に対して斜めに形成される開口部3
と、この開口部3に対して開閉動作するバッフル4とか
ら主に構成されている。
【0016】ステッピングモータ1は、SUSからなる
出力軸5を有し、この出力軸5にはポリアセタール(以
下POMという)からなるピニオン6が嵌合されてい
る。また、そのピニオン6のステッピングモータ1とは
反対側の軸端部6aは、枠体2の側部2aの凹部2bに
軸受け状に支持されている。ピニオン6は、POMから
なる扇型歯車7に噛み合い、ステッピングモータ1の回
転を減速して、扇型歯車7に伝えている。また、扇型歯
車7の回転中心部7aの貫通孔7bには、SUSからな
る軸13が嵌合し、扇型歯車7の回転をバッフル4の軸
部4a,4bに伝えている。バッフル4を移動させるた
めのこれらの移動機構を覆うようにABS樹脂からなる
カバー11が枠体2に対し嵌合され、ねじ12,12に
よって枠体2に取り付けられている。なお、バッフル4
の軸部4a,4bと軸13とで、バッフル4の支持部を
構成している。
【0017】枠体2は、ABS樹脂からなり、この実施
の形態では、四角柱形状となっていると共に、一端部に
取り付け用のはかま部2cが設けられている。そして、
枠体2の内部に開口部3が形成されると共に、バッフル
4やバッフルの軸部4a,4bが枠体2内に収納されて
いる。この枠体2の開位置のバッフル4と対向する位置
に吸着用磁性体8と、後述するバッフル用磁性体となる
マグネット9の接近を検出するホールIC10が設けら
れている。なお、ホールIC10は枠体2に固着される
プリント基板20に固定されている。また、枠体2に
は、扇型歯車7の動きを阻止する度当たり部21,21
が扇型歯車7の両端に対向するように設けられている。
ここで、吸着用磁性体8は、バッフル4に対する停止部
材としての機能も果たしている。
【0018】一方、開口部3は、枠体2から斜めに突き
出た開口形成部3aが開口3bの周囲を囲むことにより
形成されている。そして、この開口形成部3aの開口3
bに面する部分は、バッフル4に向けて突出する当接部
3cとなり、当接面を形成している。また、軸13側の
開口形成部3aは、軸13やバッフル4の軸部4a,4
bを覆うように大きく斜めに突出しているため、図1の
状態でこのモータ式ダンパー装置を取り付けると、開口
形成部3aの根元部3dに霜や解凍した水が溜まること
となる。この問題を防止するため、枠体2にはその側面
に水抜穴2dが形成されると共に、根元部3dを図2に
示すように水抜穴2dに近づくにしたがい下降する斜面
としている。また、開口3bの中央を横切るように、橋
渡し部3eが形成されており、その中央に、バッフル用
磁性体となるマグネット9と吸着する吸着用磁性体22
が設けられている。
【0019】バッフル4は、ポリカーボネートからな
り、このバッフル4の開口部3側は、発泡ポリエチレン
からなるソフトテープ14が固着されている。また、バ
ッフル4は、軸13が貫通した軸部4a,4bを支点と
して回動可能となっており、図1の一点鎖点で示す開位
置と実線で示す閉位置の間を移動する。なお、このバッ
フル4の略中心位置に等方性フェライトマグネットから
なり、バッフル用磁性体を構成するマグネット9が設け
られている。ここで、軸13には、係止部付き軸受16
が嵌合し軸13の支持をしている。なお、軸13の一端
は、バッフル4の軸部4bを貫通し、枠体2に支持さ
れ、他端はカバー11に支持されている。
【0020】バッフル4の軸部4aには、図5に示すよ
うに、軸差し入れ切り欠き孔4cと、貫通孔4dと、軸
13の中央のピン17が挿入される溝4fとが設けられ
ている。また、軸部4bには、貫通孔4eと、軸13の
一端側のピン18が挿入される溝4gとが設けられてい
る。
【0021】軸13には、図6に示すように、中央のピ
ン17を貫通保持するための貫通孔13aと、一端側の
ピン18を貫通保持するための貫通孔13bと他端側の
ピン19を貫通保持するための貫通孔13cと、バッフ
ル4の軸差し入れ切り欠き孔4cに差し入れるための平
坦細径部13dとが設けられている。
【0022】このように構成されるバッフル4と軸13
との係合は、ピン17,18,19によって行ってい
る。この係合は、まず、枠対2にバッフル4をその設置
位置にほぼ一致した位置に保持し、図5に示すバッフル
4の軸部4a,4bの一方の軸部4aに形成された軸差
し入れ切り欠き孔4cに、ピン17,18,19をあら
かじめ挿入固定した軸13の平担細径部13dを図5
(A)の矢示B方向に差し入れる。なお、この軸13に
は、ピン17,18,19の他に扇型歯車7や係止部付
き軸受16も予め固着されている。
【0023】この後、軸13をさらに差し入れ、軸部4
aの貫通孔4dに組み込む。その後、軸13を図5
(A)および図7(A)で左方向に移動し、軸13の一
端を軸部4bの貫通孔4eに入れる。このようにして、
枠体2に、このバッフル4と軸13の一体物を組み付け
る。このとき、軸13の端は枠体2に保持され、係止部
付き軸受16も枠体2に保持される。なお、係止部付き
軸受16は、弾性を有する係止部16aを有し、その先
端がフック部となっている。このため、枠体2に設けら
れた軸受用貫通孔に嵌合した後は、フック部の作用によ
り抜けないようになっている。
【0024】なお、ピン17,18,19は、軸部4a
の溝4fと、軸部4bの溝4gと、扇型歯車7の回転中
心部7aに形成された溝7cの計3箇所にそれぞれ位置
することとなる。そして、このピン17,18とバッフ
ル4の軸部4a,4bとの係合およびピン19と溝7c
との係合は、わずかな遊び用の隙間gをもって行われて
いる。また、軸13とバッフル4の軸部4a,4bとの
係合はバッフル4が開口部3に対し傾き自在となるよう
に、わずかなガタ用隙間hをもって行われている。すな
わち、開口部3の面に垂直となる方向、これはピン1
7,18の挿通方向と同一となるが、この垂直方向にわ
ずかな隙間hが軸13とバッフル4の軸部4a,4bと
の間に設けられている。
【0025】このように構成されるモータ式ダンパー装
置は、例えば図11に示すような形で冷蔵庫に組み込ま
れる。
【0026】この冷蔵庫30は、ミッドフリーザー化さ
れた冷蔵庫で、中央に冷凍室23が設けられ、上部に冷
蔵室24、下部に野菜室25がそれぞれ設けられてい
る。そして、冷蔵室24まで冷気を送風するダクト26
が形成されており、このダクト26の冷蔵室24に通ず
る部分にこのモータ式ダンパー装置がはめ込まれてい
る。すなわち、このモータ式ダンパー装置の枠体2がダ
クト26の一部を形成するようにはめ込まれ、ダンパー
装置自体がダクト26を兼ねている。なお、このモータ
式ダンパー装置は、冷蔵室24ではなく、野菜室25用
に取り付けたり、または図11に示すように両室に対し
取りつけてもよい。なお、冷蔵庫30は、エバポレータ
27で発生した冷気をファンモータ28で冷蔵室24や
野菜室25へ冷気流通路29を経由して送っている。そ
して、冷蔵室24や野菜室25へのこの冷気導入をこれ
らのダンパー装置で制御している。
【0027】次に、このモータ式ダンパー装置の動作に
ついて説明する。
【0028】冷蔵庫30内の温度制御を行うCPU等
が、このモータ式ダンパー装置に対し、冷気導入の命令
を行う。すると、ステッピングモータ1が駆動され、そ
の回転がピニオン6,扇型歯車7,軸13,軸部4a,
4bを介して、バッフル4に伝わる。その結果、バッフ
ル4はマグネット9と吸着用磁性体22との間の吸着力
に抗して開口部3から離れ、枠体2と平行な位置である
開位置(図1の一点鎖線参照)に移動する。
【0029】なお、このステッピングモータ1の駆動
は、図8および図9に示すようにパルスレートを変化さ
せることにより行う。すなわち、まず小さいパルスレー
ト(図8でR1)、すなわち遅い速度でステッピングモ
ータ1を駆動する。この小さいパルスレートR1で駆動
すると、そのトルクは大きくなる。そして、この駆動
は、バッフル4が氷結したり、軸13が係止部付き軸受
16に対し氷結したりした場合等において、その氷結か
らバッフル4や軸13を引き離すのに必要な時間t1だ
け行う。また、この小さいパルスレートR1すなわち高
トルクの駆動にてマグネット9を吸着用磁性体22から
引き離している。なお、この時間t1は、図9に示すよ
うに、タイマーをかけることにより設定する。
【0030】その後、大きいパルスレート(図8でR
2)、すなわち速い速度でバッフル4を開位置の直前ま
で駆動する。このとき、バッフル4を駆動するトルク
は、小さくなっている。また、この大きいパルスレート
R2は、所定の開閉時間を満足させる適宜な値とするこ
とができる。なお、この大きいパルスレートR2で駆動
する時間t2も、図9に示すようにタイマーをかけるこ
とにより設定する。
【0031】バッフル4が開位置直前にくると、再度小
さいパルスレート(図8でR3)で駆動する。すると、
バッフル4のマグネット9が、枠体2の吸着用磁性体8
に吸着され、吸着用磁性体8とマグネット9は当接し、
バッフル4が開位置となる。なお、この小さいパルスレ
ートR3の時間t3は、バッフル4の動作時間のバラツ
キをカバーする時間、すなわち動作時間の最大と最小の
差に設定してある。このため、通常は、吸着用磁性体8
にマグネット9がぶつかり吸着状態となった以後もステ
ッピングモータ1にはパルスが供給され続ける。しか
し、バッフル4は回転できない状態となっているため、
ステッピングモータ1は脱調状態なり、バッフル4をロ
ック状態とする。このとき、ピン17は軸部4aに、ピ
ン18は軸部4bに、ピン19は溝7cにそれぞれその
小さいパルスレートR3でぶつかりノイズを発生させ
る。しかし、パルスレートが小さいため、ノイズも図1
0に示すように小さくなる。すなわち、脱調状態時のノ
イズは、小さいパルスレートほど小さくなっている。こ
のため、従来は100pps〜300ppsでバッフル
4を駆動していたのに対し、この実施の形態では、小さ
いパルスレートとして25ppsまたは50ppsを採
用しているので、ノイズも小さくなっている。
【0032】このように、バッフル4を吸着用磁性体8
に衝突させ、ステッピングモータ1を脱調させることに
より、バッフル4の原位置を回路上リセットさせてい
る。こうすることにより確実にバッフル4の原点を規定
することができる。このような原点規定は、開位置側で
はなく、閉位置側としても良く、また両側で行わせるよ
うにしても良い。
【0033】なお、小さいパルスレートR1と小さいパ
ルスレートR3は、この例では同一としているが異なら
せても良い。また、小さいパルスレートから大きいパル
スレートへの移行およびその逆を徐々に行わせるように
しても良い。
【0034】一方、バッフル4が開位置にくると、バッ
フル4に固着されたマグネット9がホールIC10に近
接することとなる。このため、ホールIC10は、信号
を発生し、バッフル4が開位置にきた旨を冷蔵庫内のC
PU等に知らせる。この状態では、吸着用磁性体8とマ
グネット9の吸着力によって、もしくはその吸着力に加
えステッピングモータ1の通電保持力またはリラクラン
ストルクにより開位置状態が保持される。なお、このホ
ールIC10は、上述のように、バッフル4の動作を監
視するためのもので、バッフル4が開位置側となってい
ることをCPU等に伝えている。
【0035】冷気を送る対象の室、例えば、冷蔵室24
が冷え、バッフル4を閉めるよう指示する信号が発生す
ると、ステッピングモータ1は、先の開方向駆動のとき
とは反対方向に回転され、バッフル4は、閉じる方向に
駆動され始める。このときのステッピングモータ1の駆
動のためのパルスレートとその時間は、先の開方向の駆
動と同様となっている。すなわち、小さいパルスレート
R1で時間t1だけ駆動し、次に大きいパルスレートR
2で時間t2の間駆動し、最後に小さいパルスレートR
3で時間t3の間駆動する。そして、原点からの移動位
置がパルス数によて検知されており、所定パルス数に達
すると、バッフル4の閉位置と判断し、ステッピングモ
ータ1の駆動を停止する。
【0036】このステッピングモータ1の駆動停止は、
バッフル4に固着されているソフトテープ14が開口部
3の当接部3Cに当接した後も、ピン17,18,19
が遊び用の隙間gの範囲内分動いてから停止する。この
ため、バッフル4には、マグネット9の吸着力が働き、
弾性力を有するソフトテープ14が押圧され、当接部3
cがこのソフトテープ14に食い込む形で隙間なくしっ
かり当接する。なお、この当接の際、開口部3の当接部
3cの突出量やバッフル4の形状にバラツキがあると、
隙間gがあっても当接が完全に行われない可能性が出て
くるが、このモータ式ダンパー装置では、当接面に傾き
自在になるような隙間hがあるので、そのようなバラツ
キがあっても完全な形で当接させることができる。ま
た、通常は先の開方向と同様にステッピングモータ1が
脱調する形でバッフル4の開口部3に当接する。また、
開方向駆動の場合と同様に小さいパルスレートR1とR
3を異ならせたり、小さいパルスレートと大きいパルス
レートとの移行を徐々に行わせても良い。
【0037】ここで、バッフル4の開位置(図1の一点
鎖線位置)から閉位置(図1の実線位置)までの移動時
間はパルスの発生レートで制御する。この例では、当初
の時間t1は25ppsまたは50ppsで1秒程度駆
動し、その後の時間t2は、100pps,200pp
sもしくは300ppsで駆動している。そして、10
0ppsの場合は約25秒、200ppsの場合は約1
2秒、300ppsの場合は約8秒としている。そし
て、最後の時間t3は、25ppsまたは50ppsで
また1秒程度駆動している。この駆動方法は、先に示し
た開方向の場合も同様となっている。
【0038】なお、完全な開位置ではなく、開と閉の中
間にバッフル4を停止させたい場合は、一旦開位置にバ
ッフル4を移動させ、原点復帰をさせてから、その原点
からのパルスが閉位置の場合に比べ、少ない数の段階で
ステッピングモータ1を停止させることにより行う。な
お、開位置(図1の一点鎖線位置)から閉位置(図1の
実線位置)までの移動角度αを、この実施の形態では4
5度としているが、他の角度も適宜採用することができ
る。
【0039】図1から図11に示す実施の形態では、開
口部3が枠体2に対して斜めに形成されているので、バ
ッフル4の移動角度が小さくなり、バッフル4の開閉を
速やかに行うことができる。しかも、開口形成部3aの
突出を斜めにできるので、その突出量に比し、流体を遮
る度合いが小さくなる。また、バッフル4の開位置が枠
体2に対してほぼ平行となる位置とされているので、開
状態のとき、枠体2に沿って流れてくる冷気は、バッフ
ル4や開口部3に遮られることがほとんどなく、直進的
に流れていく。このため、冷気の伝達ロスがなくなり、
冷気伝達と冷気拡散の効率が良い冷蔵庫となる。
【0040】次に、本発明のモータ式ダンパー装置の第
2の実施の形態について、図12から図15に基づいて
説明する。この装置も第1の実施の形態と同様に冷蔵庫
に組み込まれるものである。なお、第1の実施の形態と
同一部材は同一符号によって示すこととする。
【0041】このモータ式ダンパー装置も、駆動源とな
るステッピングモータ1と、両端が開放された筒状の枠
体2と、この枠体2に対して斜めに形成される開口部3
と、この開口部3に対して開閉動作するバッフル4とか
ら主に構成されている。
【0042】ステッピングモータ1は、SUSからなる
出力軸5を有し、この出力軸5にはPOMからなるピニ
オン6が嵌合されている。また、そのピニオン6のステ
ッピングモータ31とは反対側の軸端部6aは、枠体3
2の側部2aの凹部2bに軸受け状に支持されている。
ピニオン6は、POMからなる扇型歯車7に噛み合い、
ステッピングモータ1の回転を減速して、扇型歯車7に
伝えている。この扇型歯車7の一端には、等方性フェラ
イトマグネットからなるマグネット31が固着される一
方、枠体2に、このマグネット31の接近を検出するホ
ールIC32がプリント基板33を介して固着されてい
る。また、扇型歯車7の回転中心部7aの貫通孔7bに
は、SUSからなる軸13が嵌合し、扇型歯車7の回転
をバッフル4の軸部4a,4bに伝えている。バッフル
4を移動させるためのこれらの移動機構を覆うようにA
BS樹脂からなるカバー11が枠体2に対し嵌合され、
ねじ12,12によって枠体2に取り付けられている。
なお、バッフル4の軸部4a,4bと軸13とで、バッ
フル4の支持部を構成している。また、ピニオン6,扇
形歯車7および軸13は、伝達手段を構成している。
【0043】枠体2は、ABS樹脂からなり、この実施
の形態でも、四角柱形状となっていると共に、一端部に
取り付け用のはかま部2cが設けられている。そして、
枠体2の内部に開口部3が形成されると共に、バッフル
4やバッフルの軸部4a,4bが枠体2内に収納されて
いる。
【0044】一方、開口部3は、枠体2から斜めに突き
出た開口形成部3aが開口3bの周囲を囲むことにより
形成されている。そして、この開口形成部3aの開口3
bに面する部分は、バッフル4に向けて突出する当接部
3cとなり、当接面を形成している。また、軸13側の
開口形成部3aは、軸13やバッフル4の軸部4a,4
bを覆うように大きく斜めに突出しているため、図12
の状態でこのモータ式ダンパー装置を取り付けると、開
口形成部3aの根元部3dに霜や解凍した水が溜まるこ
ととなる。この問題を防止するため、枠体2にはその側
面に水抜穴2dが形成されると共に、根元部3dを図1
3に示すように水抜穴2dに近づくにしたがい下降する
斜面としている。なお、この開口部3は、枠体2と一体
に形成されているが、別部材としても差し支えない。
【0045】バッフル4は、ポリカーボネートからな
り、このバッフル4の開口部3側は、発泡ポリエチレン
からなるソフトテープ14が固着されている。また、バ
ッフル4は、軸13が貫通した軸部4a,4bを支点と
して回動可能となっており、図12の一点鎖点で示す開
位置と実線で示す閉位置の間を移動する。なお、このバ
ッフル4の略中心位置にバネ係止部4hを設け、付勢手
段となるコイルバネ15の一端が引っかけられている。
また、このコイルバネ15の他端は、枠体2に形成され
た溝2eに引っかけられている。さらに、軸13には、
係止部付き軸受16が嵌合し軸13の支持をしている。
なお、軸13の一端は、バッフル4の軸部4bを貫通
し、枠体2に支持され、他端はカバー11に支持されて
いる。
【0046】バッフル4の軸部4aには、第1の実施の
形態と同様に(図5参照)、軸差し入れ切り欠き孔4c
と、貫通孔4dと、軸13の中央のピン17が挿入され
る溝4fとが設けられている。また、軸部4bには、貫
通孔4eと、軸13の一端側のピン18が挿入される溝
4gとが設けられている。
【0047】軸13には、図6に示すように、中央のピ
ン17を貫通保持するための貫通孔13aと、一端側の
ピン18を貫通保持するための貫通孔13bと他端側の
ピン19を貫通保持するための貫通孔13cと、バッフ
ル4の軸差し入れ切り欠き孔4cに差し入れるための平
坦細径部13dとが設けられている。
【0048】このように構成されるバッフル4と軸13
との係合は、ピン17,18,19によって行ってい
る。この係合は、まず、枠体2にバッフル4をその設置
位置にほぼ一致した位置に保持し、図5に示すバッフル
4の軸部4a,4bの一方の軸部4aに形成された軸差
し入れ切り欠き孔4cに、ピン17,18,19をあら
かじめ挿入固定した軸13の平担細径部13dを図5
(A)の矢示B方向に差し入れる。なお、この軸13に
は、ピン17,18,19の他に扇型歯車7や係止部付
き軸受16も予め固着されている。
【0049】この後、軸13をさらに差し入れ、軸部4
aの貫通孔4dに組み込む。その後、軸13を図5
(A)および図7(A)で左方向に移動し、軸13の一
端を軸部4bの貫通孔4eに入れる。このようにして、
枠体2に、このバッフル4と軸13の一体物を組み付け
る。このとき、軸13の端は枠体2に保持され、係止部
付き軸受16も枠体2に保持される。なお、係止部付き
軸受16は、弾性を有する係止部16aを有し、その先
端がフック部となっている。このため、枠体2に設けら
れた軸受用貫通孔に嵌合した後は、フック部の作用によ
り抜けないようになっている。
【0050】なお、ピン17,18,19は、軸部4a
の溝4fと、軸部4bの溝4gと、扇型歯車7の回転中
心部7aに形成された溝7cの計3箇所にそれぞれ位置
することとなる。そして、このピン17,18とバッフ
ル4の軸部4a,4bとの係合およびピン19と溝7c
との係合は、わずかな遊び用の隙間gをもって行われて
いる。また、軸13とバッフル4の軸部4a,4bとの
係合はバッフル4が開口部3に対し傾き自在となるよう
に、わずかなガタ用隙間hをもって行われている。すな
わち、開口部3の面に垂直となる方向、これはピン1
7,18の挿通方向と同一となるが、この垂直方向にわ
ずかな隙間hが軸13とバッフル4の軸部4a,4bと
の間に設けられている。
【0051】このように構成されるモータ式ダンパー装
置も、例えば図11に示すような形で冷蔵庫に組み込ま
れる。
【0052】次に、この第2の実施の形態のモータ式ダ
ンパー装置の動作について説明する。
【0053】冷蔵庫30内の温度制御を行うCPU等
が、このモータ式ダンパー装置に対し、冷気導入の命令
を行う。すると、ステッピングモータ1が駆動され、そ
の回転がピニオン6,扇型歯車7,軸13,軸部4a,
4bを介して、バッフル4に伝わる。その結果、バッフ
ル4はコイルバネ15の弾性力に抗して開口部3から離
れ、枠体2と平行な位置である開位置(図12の一点鎖
線参照)に移動する。
【0054】このステッピングモータ1の駆動は、図1
5および図16に示すようにパルスレートを変化させる
ことにより行う。なお、以下に用いる各パルスレートR
1,R2,R3と各時間t1,t2,t3は、第1の実
施の形態におけるものと同種のものとなっている。バッ
フル4の閉位置から開位置への駆動は、図15(A)に
示すように、まず小さいパルスレートR1でステッピン
グモータ1を駆動することにより行う。この小さいパル
スレートR1であるとそのトルクは大きくなる。そし
て、この駆動は、バッフル4が氷結したりした場合等に
おいて、その氷結からバッフル4等を引き離すのに必要
な時間t1だけ行う。なお、この時間t1は、図16に
示すようにタイマーをかけることにより設定する。
【0055】その後、大きいパルスレートR2で駆動さ
せ始め、徐々に小さいパルスレートR3へと移動させ
る。これは、コイルバネ15の付勢力が弱いときは小さ
いトルクで動かすことができ、バッフル4が開いて行く
と付勢力が強くなり、その力に対抗するには大きいトル
クが必要となるためである。この小さいパルスレートR
3に移行する位置は、バッフル4の開位置の直前の位置
に設定されている。なお、この徐々にパルスレートを小
さくする時間t2も、図16に示すようにタイマーをか
けることにより設定されている。
【0056】バッフル4が開位置直前にくると、上述の
ように小さいパルスレートR3で駆動される。この小さ
いパルスレートR3の駆動時間t3は、バッフル4の動
作時間のバラツキをカバーする時間、すなわち、動作時
間の最大と最小の差に設定してある。このため、通常
は、バッフル4が枠体2にぶつかり回動が阻止された後
も、ステッピングモータ1へはパルスが供給され続け
る。この結果、ステッピングモータ1は、脱調状態とな
り、バッフル4はロック状態となる。このとき、ピン1
7は、軸部4aに、ピン18は軸部4bに、ピン19は
溝7cにそれぞれその小さいパルスレートR3でぶつか
りノイズを発生させる。しかしパルスレートが小さいた
め、図10に示すように、そのノイズも小さくなる。こ
の実施の形態では、小さいパルスレートR1,R3とし
て、10pps〜50ppsを採用し、大きいパルスレ
ートR2として、50pps〜500ppsを採用して
いる。
【0057】このように、バッフル4を枠体2に衝突さ
せ、ステッピングモータ1を脱調させることにより、バ
ッフル4の原位置を回路上リセットさせている。こうす
ることにより確実にバッフル4の原点を規定することが
できる。このような原点規定は、開位置側ではなく、閉
位置側としても良く、また両側で行わせるようにしても
良い。
【0058】なお、小さいパルスレートR1と小さいパ
ルスレートR3は、この例では同一としているが異なら
せても良い。また、小さいパルスレートR1から大きい
パルスレートR2への移行を徐々に行わせるようにして
も良い。
【0059】一方、バッフル4が開位置にくると、扇形
歯車7に固着されたマグネット31がホールIC32に
近接することとなる。このため、ホールIC32は、信
号を発生し、バッフル4が開位置にきた旨を冷蔵庫内の
CPU等に知らせる。この状態では、ステッピングモー
タ1の通電保持力またはリラクランストルクにより開位
置状態が保持される。なお、このホールIC32は、上
述のように、バッフル4の動作を監視するためのもの
で、バッフル4が開位置側となっていることをCPU等
に伝えている。
【0060】冷気を送る対象の室、例えば、冷蔵室24
が冷え、バッフル4を閉めるよう指示する信号が発生す
ると、ステッピングモータ1は、先の開方向駆動のとき
とは反対方向に回転され、バッフル4は、閉じる方向に
駆動され始める。このときのステッピングモータ1の駆
動のためのパルスレートとその時間は、先の開方向の駆
動とは異なっている。すなわち、図15(B)に示すよ
うに、小さいパルスレートR1で時間t1だけ駆動し、
次に時間t2をかけて徐々にパルスレートを大きくして
いき、大きいパルスレートR2とする。そして、最後に
小さいパルスレートR3で時間t3の間駆動する。そし
て、原点からの移動位置がパルス数によって検知されて
おり、所定パルス数に達すると、バッフル4の閉位置と
判断し、ステッピングモータ1の駆動を停止する。
【0061】このステッピングモータ1の駆動停止は、
バッフル4に固着されているソフトテープ14が開口部
3の当接部3Cに当接した後も、ピン17,18,19
が遊び用の隙間gの範囲内分動いてから停止する。この
ため、バッフル4には、コイルバネ15の力が働き、弾
性力を有するソフトテープ14が押圧され、当接部3c
がこのソフトテープ14に食い込む形で隙間なくしっか
り当接する。なお、この当接の際、開口部3の当接部3
cの突出量やバッフル4の形状にバラツキがあると、隙
間gがあっても当接が完全に行われない可能性が出てく
るが、このモータ式ダンパー装置では、当接面に傾き自
在になるような隙間hがあるので、そのようなバラツキ
があっても完全な形で当接させることができる。また、
通常は先の開方向と同様にステッピングモータ1が脱調
する形でバッフル4の開口部3に当接する。また、開方
向駆動の場合と同様に小さいパルスレートR1とR3を
異ならせたり、大きいパルスレートR2から小さいパル
スレートR3への移行を徐々に行わせても良い。
【0062】ここで、バッフル4の開位置(図12の一
点鎖線位置)から閉位置(図12の実線位置)までの移
動時間はパルスの発生レートで制御する。この例では、
当初の時間t1は25ppsまたは50ppsで1秒程
度駆動し、その後の時間t2は、25ppsまたは50
ppsから徐々にパルスレートが高くなり最後は100
pps,200ppsもしくは300ppsとなる。そ
して始めを50ppsと設定し、最後が100ppsの
場合は約33秒、最後が200ppsの場合は約20
秒、最後が300ppsの場合は14秒としている。そ
して、最後の時間t3は、25ppsまたは50pps
でまた1秒程度駆動している。この駆動時間は、先に示
した開方向の場合も同様となっている。
【0063】なお、完全な開位置ではなく、開と閉の中
間にバッフル4を停止させたい場合は、一旦開位置にバ
ッフル4を移動させ、原点復帰をさせてから、その原点
からのパルスが閉位置の場合に比べ、少ない数の段階で
ステッピングモータ1を停止させることにより行う。な
お、開位置(図12の一点鎖線位置)から閉位置(図1
2の実線位置)までの移動角度αを、この実施の形態で
も45度としているが、他の角度も適宜採用することが
できる。
【0064】図12から図16に示す第2の実施の形態
も、第1の実施の形態と同様に、開口部3が枠体2に対
して斜めに形成されているので、バッフル4の移動角度
が小さくなり、バッフル4の開閉を速やかに行うことが
できる。しかも、開口形成部3aの突出を斜めにできる
ので、その突出量に比し、流体を遮る度合いが小さくな
る。また、バッフル4の開位置が枠体2に対してほぼ平
行となる位置とされているので、開状態のとき、枠体2
に沿って流れてくる冷気は、バッフル4や開口部3に遮
られることがほとんどなく、直進的に流れていく。この
ため、冷気の伝達ロスがなくなり、冷気伝達と冷気拡散
の効率が良い冷蔵庫となる。
【0065】次に、本発明のモータ式ダンパー装置の第
3の実施の形態を図17から図21に基づき説明する。
なお、このモータ式ダンパー装置も、冷蔵庫に使用され
るものとなっている。また、第1および第2の実施の形
態と同一部材は、同一符号によって示すこととする。
【0066】このモータ式ダンパー装置は、第2の実施
の形態と略同一の構成となっている。このモータ式ダン
パー装置は、駆動源となるステッピングモータ1と、両
端が開放された筒状の枠体2と、この枠体2に対して斜
めに形成される開口部3と、この開口部3に対して開閉
動作するバッフル4とから主に構成されている。
【0067】ステッピングモータ1は、SUSからなる
出力軸5を有し、この出力軸5にはPOMからなるピニ
オン6が嵌合されている。また、そのピニオン6のステ
ッピングモータ1とは反対側の軸端部6aは、枠体2の
側部2aの凹部2bに軸受け状に支持されている。ピニ
オン6は、POMからなる扇型歯車7に噛み合い、ステ
ッピングモータ1の回転を減速して、扇型歯車7に伝え
ている。この扇型歯車7の一端には、等方性フェライト
マグネットからなるマグネット31が固着される一方、
枠体2に、このマグネット8の接近を検出するホールI
C32がプリント基板33を介して固着されている。ま
た、扇型歯車7の回転中心部7aの貫通孔7bには、ス
テンレスからなる金属軸34をインサートしたPOMか
らなる軸35が嵌合し、扇型歯車7の回転をバッフル4
の軸部4a,4bに伝えている。バッフル4を移動させ
るためのこれらの移動機構を覆うようにABS樹脂から
なるカバー11が枠体2に対し嵌合され、ねじ12,1
2によって枠体2に取り付けられている。
【0068】なお、バッフル4の軸部4a,4bと軸3
5とで、バッフル4の支持部を構成している。また、ピ
ニオン6、扇形歯車7および軸35は伝達手段を構成し
ている。さらに、軸35と貫通孔7bとの間には、図1
9に示すように、角度θ分の遊び、すなわちガタが設け
られている。また、枠体2には、扇形歯車7の回転を阻
止する度当たり部2fが設けられている。
【0069】枠体2は、ABS樹脂からなり、この実施
の形態でも、四角柱形状となっていると共に、一端部に
取り付け用のはかま部2cが設けられている。そして、
枠体2の内部に開口部3が形成されると共に、バッフル
4やバッフルの軸部4a,4bが枠体2内に収納されて
いる。
【0070】一方、開口部3は、枠体2から斜めに突き
出た開口形成部3aが開口3bの周囲を囲むことにより
形成されている。そして、この開口形成部3aの開口3
bに面する部分は、バッフル4に向けて突出する当接部
3cとなり、当接面を形成している。また、軸35側の
開口形成部3aは、軸35やバッフル4の軸部4a,4
bを覆うように大きく斜めに突出しているため、図17
の状態でこのモータ式ダンパー装置を取り付けると、開
口形成部3aの根元部3dに霜や解凍した水が溜まるこ
ととなる。この問題を防止するため、枠体2にはその側
面に水抜穴2dが形成されると共に、根元部3dを図1
8に示すように水抜穴2dに近づくにしたがい下降する
斜面としている。なお、この開口部3は、枠体2と一体
に形成されているが、別部材としても差し支えない。
【0071】バッフル4は、ポリカーボネートからな
り、このバッフル4の開口部3側は、発泡ポリエチレン
からなるソフトテープ14が固着されている。また、バ
ッフル4は、軸35が貫通した軸部4a,4bを支点と
して回動可能となっており、図17の一点鎖点で示す開
位置と実線で示す閉位置の間を移動する。なお、このバ
ッフル4の略中心位置にバネ係止部4jを設け、付勢手
段となるコイルバネ15の一端をバネ係止部4jに嵌合
されたねじ4kで固定している。また、このコイルバネ
15の他端は、枠体2に形成された溝2eに引っかけら
れている。さらに、軸35は、軸受部2gに嵌入し支持
されている。なお、軸35の一端は、バッフル4の軸部
4bを貫通し、枠体2に支持され、他端はカバー11に
支持されている。
【0072】バッフル4の軸部4aには、図20に示す
ように、断面小判状の貫通孔4mと、その周囲に面取り
部4nとが設けられている。また、軸部4bには、断面
小判状の貫通孔4pと、その一端側周囲の面取り部4q
とが設けられている。
【0073】軸35には、図21に示すように、ステン
レスからなる金属軸34がインサートされており、その
両端が露出している。そして、軸受け部2gに嵌合する
円柱部35aと、平坦細径部35bと、軸部4aを貫通
し、その先端部が軸部4bに係合する平坦細径部35c
とが設けられている。なお、金属軸34としては、ステ
ンレス以外の金属を採用できるが、錆や精度等の面から
はステンレスが好ましい。
【0074】このように構成されるバッフル4と軸35
との係合は、平坦細径部35cによって行っている。こ
の係合は、まず、枠体2にバッフル4をその設置位置に
ほぼ一致した位置に保持し、図20に示すバッフル4の
軸部4a,4bの一方の軸部4aに形成された貫通孔4
mに、軸35の平担細径部35cを図20(A)の矢示
D方向に差し入れる。この後、軸35をさらに差し入
れ、軸部4bの貫通孔4pに組み込む。そして、円柱部
35aが軸部4aに当たった段階で、カバー11を嵌合
固定する。
【0075】なお、軸35とバッフル4の軸部4a,4
bとの係合は、図17(B)に示すように、バッフル4
が開口部3に対し傾き自在となるように、わずかなガタ
用隙間hをもって行われている。すなわち、開口部3の
面に垂直となる方向にわずかな隙間hが軸35とバッフ
ル4の軸部4a,4bとの間に設けられている。
【0076】このように構成されるモータ式ダンパー装
置は、第1や第2の実施の形態のモータ式ダンパー装置
と同様に、例えば図11に示すような形で冷蔵庫に組み
込まれる。なお、図11についての説明はすでに行って
いるので省略する。
【0077】次に、この第3の実施の形態であるモータ
式ダンパー装置の動作について説明する。
【0078】冷蔵庫30内の温度制御を行うCPU等
が、このモータ式ダンパー装置に対し、冷気導入の命令
を行う。すると、ステッピングモータ1が駆動され、そ
の回転がピニオン6,扇型歯車7,軸35,軸部4a,
4bを介して、バッフル4に伝わる。その結果、バッフ
ル4はコイルバネ15の弾性力に抗して開口部3から離
れ、枠体2と平行な位置である開位置(図17の一点鎖
線参照)に移動する。この間のステッピングモータ1へ
供給するパルスレートは、第2の実施の形態と同様とな
っている。すなわち、図15(A)に示すとおりとなっ
ている。
【0079】バッフル4が開位置にくると、扇型歯車7
に固着されたマグネット31がホールIC32に近接す
る部分に回動されてくる。このため、ホールIC32
は、ステッピングモータ1を停止させるための信号を発
生し、ステッピングモータ1は駆動を停止する。このと
き、バッフル4には、コイルバネ15の弾性力が働き、
閉位置への移動をしようとするが、ステッピングモータ
1の通電保持力またはリラクタンストルクにより開位置
状態が保持される。なお、この停止は、第2の実施の形
態と異なり、枠体2に衝突させることなく行っている。
そして、このホールIC32の信号発生が原点信号とな
り、バッフル4の移動の原点を規定している。また、仮
にホールIC32が動作しない場合が生じても、扇形歯
車7は、度当たり部2fにぶつかることにより停止させ
られる。このとき、ステッピングモータ1は脱調し、ロ
ック状態となるが、開閉動作に必要なパルスを越えた所
定パルスになると停止し、そのロック状態を維持し続け
る。
【0080】冷気を送る対象の室、例えば、冷蔵室24
が冷え、バッフル4を閉めるよう指示する信号が発生す
ると、ステッピングモータ1は、先の開方向駆動のとき
とは反対方向に回転され、バッフル4は、閉じる方向に
駆動され始める。そして、原点からの移動位置がパルス
数によって検知されており、所定パルス数に達すると、
バッフル4の閉位置と判断し、ステッピングモータ1の
駆動を停止する。このステッピングモータ1の駆動停止
は、バッフル4に固着されているソフトテープ14が開
口部3の当接部3cに当接した後も、軸35が遊び用の
角度θの範囲内分動いてから停止する。このため、バッ
フル4には、コイルバネ15の力が働き、弾性力を有す
るソフトテープ14が押圧され、当接部3cがこのソフ
トテープ14に食い込む形で隙間なくしっかり当接す
る。なお、この当接の際、開口部3の当接部3cの突出
量やバッフル4の形状にバラツキがあると、角度θがあ
っても当接が完全に行われない可能性が出てくるが、こ
のモータ式ダンパー装置では、当接面に傾き自在になる
ような隙間hがあるので、そのようなバラツキがあって
も完全な形で当接させることができる。
【0081】ここで、バッフル4の開位置から閉位置ま
での駆動は、第2の実施の形態と異なり、小さいパルス
レートR1の後、図15(A)に示すように大きいパル
スレートR2となり、徐々にパルスレートを小さくし、
閉位置直前では小さいパルスレートR3としている。ま
た、完全な開位置ではなく、開と閉の中間にバッフル4
を停止させたい場合は、一旦開位置にバッフル4を移動
させ、原点復帰をさせてから、その原点からのパルスが
閉位置の場合に比べ、少ない数の段階でステッピングモ
ータ1を停止させることにより行う。なお、開位置(図
17の一点鎖線位置)から閉位置(図17の実線位置)
までの移動角度αを、この実施の形態でも45度として
いるが、他の角度も適宜採用することができる。
【0082】図17から図21に示す第3の実施の形態
も、第2の実施の形態と同様に、開口部3が枠体2に対
して斜めに形成されているので、バッフル4の移動角度
が小さくなり、コイルバネ15の一端を枠体2に、他端
をバッフル4に係止させて動作させることが可能とな
る。このため、コイルバネ15を枠体2内に収納でき、
小型になると共にその力を十分発揮させることができ、
バッフル4の閉状態を隙間なく確実に行わせることがで
きる。また、バッフル4の開位置が枠体2に対してほぼ
平行となる位置とされているので、開状態のとき、枠体
2に沿って流れてくる冷気は、バッフル4や開口部3に
遮られることがほとんどなく、直進的に流れていく。こ
のため、冷気の伝達ロスがなくなり、冷気伝達と冷気拡
散の効率が良い冷蔵庫となる。
【0083】しかも、軸35が断面小判状となってお
り、開口部3の面に垂直となる方向にのみガタ用隙間h
が設けられる構成となっているので、開口部3の面と平
行な方向へのガタは生じない。このため、寸法上の制約
が厳しいこの方向のガタがなくなり、十分な開口面積を
取ることができると共に正確な動作がなされるものとな
る。また、軸35がステンレスからなる金属軸34をイ
ンサートしたPOMからなる軸とされているので、十分
な強度と精度を得ることができると共にコストも低減で
きる。しかも、外周が樹脂となっているので、氷がつき
にくいものとなる。
【0084】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の例であるが、これに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
変形実施可能である。例えば、枠体2としては、冷蔵庫
30内のダクト26をそのまま利用して枠体としても良
い。また、移動機構を冷蔵庫30のダクト26の壁の内
部にくるようにしても良い。すなわち、カバー11を冷
蔵庫30のダクト26と併用させるようにしても良い。
また、扇形歯車7の代わりに通常の歯車としても良い。
さらに、開口部3を枠体2に対し斜めとせず、枠体2に
対し直角方向としても良い。加えて、バッフル4の開位
置を枠体2に対しほぼ平行とするのではなく、斜めとな
る位置としても良い。
【0085】また、コイルバネ15としては、引っ張り
力を利用して開口3に押圧するのではなく、バッフル4
の背面に圧縮コイルバネをおき、その拡張力を利用して
バッフル4を開口3に当接させるようにしても良い。こ
のようにすると、氷結時への対応は有利なものとなる。
すなわち、圧縮コイルバネであると、バッフル4の閉方
向への動きに対し、当初は同一方向となる方向に拡張す
ることになり、圧縮コイルバネのその拡張力を100%
氷結力に対抗させることができる。一方、第1や第2の
実施の形態のような引っ張り力であると、閉じ方向の当
初の引っ張り力は、閉じ方向に対し角度をもった力とな
るため、引っ張り力のすべてが氷結力に対抗できるもの
とならない。このようにバッフル4が開状態で氷結した
とき、圧縮コイルバネであると、そのバネ力を100%
活用して氷結から解除させることができる。
【0086】また、コイルバネ15に代えて、捩じりコ
イルバネを軸13,35に巻きバッフル4の背面からバ
ッフル4を閉じ方向に押圧する構成としても良い。この
ようにすると、従来の板バネに比べ開口動作中のバネ圧
の変化を小さくでき、駆動機構は安定化する。また、巻
回数を変えることにより容易にバネ圧を変えることがで
きる。しかも、巻回部が軸13,35と擦れ合い、また
バッフル4を押圧する部分がバッフル4と擦れ合うた
め、氷結しづらいものとなる。
【0087】また、第1の実施の形態において、マグネ
ット9をマグネット以外の磁性体とし、吸着用磁性体
8,22をマグネットとしたり、各磁性体をすべてマグ
ネットとしても良い。また、マグネットをバッフル4の
全周または周囲の数ヶ所に取り付け、一方開口形成部3
aの全周または周囲の数ヶ所に鉄等の磁性体を取り付
け、さらに枠体2に磁性体を取り付けるようにしても良
い。このように、マグネットを利用して開口部3へバッ
フル4を当接させる構成にすると、開口部3からバッフ
ル4を引き離すときにステッピングモータ1による大き
な駆動力が必要となるのみで、その他の位置では、バッ
フル4に負荷がかからない。このため、デイテントトル
ク等の保持力がほとんど必要なくなる。この結果、モー
タ等の駆動源を小型化することができる。なお、マグネ
ットとして、プラマグを採用するとバッフル4の全周に
取り付けるようなときに好ましいものとなる。なお、ホ
ールIC10,32の代わりにリードスイッチとしても
良い。
【0088】なお、上述の各実施の形態では、冷蔵庫の
冷気制御として、本発明のモータ式ダンパー装置を使用
した場合を示したが、エアコンや水道装置等流体を扱う
他の各機器にも本発明を適用できる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のモ
ータ式ダンパー装置では、ステッピングモータの駆動開
始時のパルスレートを小さくしたので、大きなトルクで
バッフルを駆動できる。このため、仮に氷結が生じてい
たとしても、バッフルを確実に駆動することができる。
【0090】また、請求項2記載の発明では、バッフル
を閉じ方向に付勢する付勢手段に抗して、その力が強く
なるに従いそのステッピングモータのパルスレートを小
さくしたので、バッフルを開かせるトルクが徐々に大き
くなる。このため、ステッピングモータを大型化するこ
となく、バッフルを開閉させることができる。
【0091】さらに、請求項3記載の発明では、バッフ
ルが停止部材に当接する直前以後を小さいパルスレート
としているので、バッフルは停止部材に強く衝突するこ
とはない。また、衝突した後、パルス供給が停止される
までの細かい振動による騒音も小さいものとなる。
【0092】また、請求項4記載のモータ式ダンパー装
置では、バッフルを停止部材に衝突させ、ステッピング
モータを脱調させることにより、バッフルをロック状態
としているので、その脱調状態をステッピングモータの
原点とすることができる。この結果、確実に原点を規定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモータ式ダンパー装置の第1の実施の
形態を示す図で、(A)はその断面図で、(B)はその
軸部分の拡大図である。
【図2】図1の矢示IIの方向から見た図で、手前の枠体
部分と開口形成部を省略した一部破断正面図である。
【図3】図2の矢示IIIの方向から見た図で、カバーを
取り除き、かつステッピングモータを仮想的に付加した
図である。
【図4】バッフルが開位置のときの図1の矢示IV方向か
ら見た図である。
【図5】図1から図4に示す第1の実施の形態に使用す
るバッフルを示す図で、(A)は背面図で、(B)は
(A)の矢示Bから見た正面図で、(C)は、(A)の
矢示Cから見た側面図である。
【図6】図1から図4に示す第1の実施の形態に使用す
る軸を示す図で,(A)は正面図で、(B)は平面図で
ある。
【図7】図1から図4に示す第1の実施の形態に使用さ
れるバッフルと軸の組立方法を説明するための図で、
(A)は平面図で、(B)は(A)の矢示B方向から見
た図である。
【図8】図1から図4に示す第1の実施の形態に使用さ
れるステッピングモータを駆動するパルスレートの変動
を示す図である。
【図9】図1から図4に示す第1の実施の形態に使用さ
れるステッピングモータを駆動するためのフローチャー
トである。
【図10】図1から図4に示す第1の実施の形態に使用
されるステッピングモータの脱調時のノイズを示すグラ
フで、(A)は暗騒音を、(B)はそれぞれ括弧内に示
した電圧とパルスレートで駆動したときのノイズを示し
ている。なお、各グラフ内の数値は、各ノイズの最高値
を示している。
【図11】本発明のモータ式ダンパー装置が適用される
冷蔵庫の一例を示す断面図である。
【図12】本発明のモータ式ダンパー装置の第2の実施
の形態を示す図で、(A)はその断面図で、(B)はそ
の軸部分の拡大図である。
【図13】図12の矢示XIIIの方向から見た図で、手前
の枠体部分と開口形成部を省略した一部破断正面図であ
る。
【図14】図13の矢示XIVの方向から見た図で、カバ
ーを取り除きかつステッピングモータを仮想的に付加し
た図である。
【図15】図12から図14に示す第2の実施の形態に
使用されるステッピングモータを駆動するパルスレート
の変動を示す図で、(A)はバッフルの閉位置から開位
置までを、(B)はバッフルの開位置から閉位置までの
それぞれのパルスレートの変動を示す図である。
【図16】図12から図14に示す第2の実施の形態に
使用されるステッピングモータを駆動するためのフロー
チャートである。
【図17】本発明のモータ式ダンパー装置の第3の実施
の形態を示す図で、(A)はその断面図で、(B)はそ
の軸部分の拡大図である。
【図18】図17の矢示XVIIIの方向から見た図で、手
前の枠体部分と開口形成部を省略した一部破断正面図で
ある。
【図19】図18の矢示XIXの方向から見た図で、カバ
ーを取り除きかつステッピングモータを仮想的に付加し
た図である。
【図20】図17から図19に示す第3の実施の形態に
使用するバッフルを示す図で、(A)は背面図で、
(B)は(A)の矢示Bから見た正面図で、(C)は
(A)のCーC断面図で、(D)は(A)の矢示Dから
見た側面図である。
【図21】図17から図19に示す第3の実施の形態に
使用する軸を示す図で、(A)は正面図で、(B)は
(A)のBーB断面図で、(C)は(A)の矢示C方向
から見た側面図で、(D)は(A)の矢示D方向から見
た側面図である。
【図22】従来のダンパー装置の正面図である。
【図23】図22の一部破断側面図である。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 2 枠体 3 開口部 3c 当接部 4 バッフル 4a,4b 軸部 6 ピニオン(伝達手段) 7 扇型歯車(伝達手段) 8 吸着用磁性体 9 マグネット(バッフル用磁性体) 10 ホールIC 13 軸(伝達手段) 14 ソフトテープ 15 コイルバネ(付勢手段) R1 小さいパルスレート R2 大きいパルスレート R3 小さいパルスレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流通する開口部を開閉するバッフ
    ルと、該バッフルを駆動するステッピングモータと、該
    ステッピングモータの駆動を上記バッフルに伝達する伝
    達手段とを有するモータ式ダンパー装置において、上記
    ステッピングモータを駆動するパルスレートを、上記バ
    ッフルの駆動途中に比べ、駆動開始時を小さくしたこと
    を特徴とするモータ式ダンパー装置。
  2. 【請求項2】 流体が流通する開口部を開閉するバッフ
    ルと、該バッフルを駆動するステッピングモータと、該
    ステッピングモータの駆動を上記バッフルに伝達する伝
    達手段と、上記バッフルを閉じ方向に付勢する付勢手段
    とを有するモータ式ダンパー装置において、上記バッフ
    ルが開くに従い上記ステッピングモータを駆動するパル
    スレートを小さくしたことを特徴とするモータ式ダンパ
    ー装置。
  3. 【請求項3】 流体が流通する開口部を開閉するバッフ
    ルと、該バッフルを駆動するステッピングモータと、該
    ステッピングモータの駆動を上記バッフルに伝達する伝
    達手段と、上記バッフルの閉位置または開位置において
    上記バッフルに当接しその動きを停止させる停止部材と
    を有するモータ式ダンパー装置において、上記ステッピ
    ングモータを駆動するパルスレートを、上記バッフルの
    駆動途中に比べ、上記バッフルが上記停止部材に当接す
    る直前以後を小さくしたことを特徴とするモータ式ダン
    パー装置。
  4. 【請求項4】 前記バッフルが前記停止部材に当接した
    後も前記ステッピングモータを駆動するパルスを供給
    し、前記ステッピングモータを脱調させ、前記バッフル
    を前記停止部材に対しロック状態にしたことを特徴とす
    る請求項3記載のモータ式ダンパー装置。
JP35390495A 1995-12-29 1995-12-29 モータ式ダンパー装置 Expired - Fee Related JP3313958B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35390495A JP3313958B2 (ja) 1995-12-29 1995-12-29 モータ式ダンパー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35390495A JP3313958B2 (ja) 1995-12-29 1995-12-29 モータ式ダンパー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09184675A true JPH09184675A (ja) 1997-07-15
JP3313958B2 JP3313958B2 (ja) 2002-08-12

Family

ID=18434012

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35390495A Expired - Fee Related JP3313958B2 (ja) 1995-12-29 1995-12-29 モータ式ダンパー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3313958B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054954A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Tokyo Keiso Co Ltd コントロール弁
JP2008528923A (ja) * 2005-02-01 2008-07-31 モアテック カンパニー リミテッド 冷蔵庫用ダンパー装置
JP2009052816A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Panasonic Corp ダンパー装置
JP2011237103A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Max Co Ltd 風量調整装置及び換気装置
JP2011237104A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Max Co Ltd 風量調整装置及び換気装置
JP2019060459A (ja) * 2017-09-28 2019-04-18 日本電産サンキョー株式会社 ダンパ装置
KR20190061175A (ko) * 2017-11-27 2019-06-05 엘지전자 주식회사 냉장고 및 그의 제어방법
KR20190061178A (ko) * 2017-11-27 2019-06-05 엘지전자 주식회사 냉장고 및 그의 제어방법
JP2020094709A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 アクア株式会社 冷蔵庫
JP2020094710A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 アクア株式会社 冷蔵庫

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054954A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Tokyo Keiso Co Ltd コントロール弁
JP4832449B2 (ja) * 2005-02-01 2011-12-07 モアテック カンパニー リミテッド 冷蔵庫用ダンパー装置
JP2011163760A (ja) * 2005-02-01 2011-08-25 Moatech Co Ltd 冷蔵庫用ダンパー装置
JP2008528923A (ja) * 2005-02-01 2008-07-31 モアテック カンパニー リミテッド 冷蔵庫用ダンパー装置
JP2009052816A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Panasonic Corp ダンパー装置
JP2011237103A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Max Co Ltd 風量調整装置及び換気装置
JP2011237104A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Max Co Ltd 風量調整装置及び換気装置
JP2019060459A (ja) * 2017-09-28 2019-04-18 日本電産サンキョー株式会社 ダンパ装置
KR20190061175A (ko) * 2017-11-27 2019-06-05 엘지전자 주식회사 냉장고 및 그의 제어방법
KR20190061178A (ko) * 2017-11-27 2019-06-05 엘지전자 주식회사 냉장고 및 그의 제어방법
JP2020094709A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 アクア株式会社 冷蔵庫
JP2020094710A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 アクア株式会社 冷蔵庫
EP3896369A4 (en) * 2018-12-10 2022-02-09 Qingdao Haier Refrigerator Co., Ltd FRIDGE

Also Published As

Publication number Publication date
JP3313958B2 (ja) 2002-08-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09138052A (ja) モータ式ダンパー装置
JP3583603B2 (ja) 開閉部材の駆動方法
JPH09184675A (ja) モータ式ダンパー装置
EP0987504B1 (en) Refrigerator with switching valve for controlling the flow of refrigerant
JPH10306970A (ja) ダブルダンパー装置
JP3228317B2 (ja) モータ式ダンパー装置
JP3270889B2 (ja) モータ式ダンパー装置
JP3452114B2 (ja) ダンパー装置
JP3650607B2 (ja) ダンパー装置
JPH10136693A (ja) モータユニットの制御方法およびモータユニットならびにモータ式ダンパー装置
JP3372172B2 (ja) 冷蔵庫
JPH09184673A (ja) モータ式ダンパー装置
JPH09318226A (ja) ダブルダンパー装置
JPH09159343A (ja) モータ式ダンパー装置
JP3593476B2 (ja) 冷蔵庫および冷凍サイクル用電動弁
JPH09318225A (ja) ダブルダンパー装置
JP3071599B2 (ja) 製氷皿の駆動装置
JP3037831B2 (ja) 電動弁の原点検出構造
JPH0763273A (ja) 電磁弁
JP2001027362A (ja) 流体の流量制御装置
JP3620832B2 (ja) ダブルダンパー装置
JPH0315997Y2 (ja)
JPH10253221A (ja) 開閉機構及び冷蔵庫
JPH09318227A (ja) ダンパー装置
JP3620816B2 (ja) フリクション機構付きモータおよびこのモータを用いた流体の流量制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020514

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080531

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090531

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100531

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110531

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120531

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees