JPH09183162A - 艶消し表面を有する発泡体およびその製造方法 - Google Patents

艶消し表面を有する発泡体およびその製造方法

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JPH09183162A JP7353370A JP35337095A JPH09183162A JP H09183162 A JPH09183162 A JP H09183162A JP 7353370 A JP7353370 A JP 7353370A JP 35337095 A JP35337095 A JP 35337095A JP H09183162 A JPH09183162 A JP H09183162A
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Abstract

(57)【要約】 【効果】 本発明の発泡体はコロナ放電処理や接着性プ
ライマ−処理を施すこと無く、発泡体の表面に微細な凹
凸を設けることにより、接着性と表面のギラギラ感防止
のための艶消し性付与が同時に満足された発泡体であ
る。 【構成】 表面に微細な凹凸を有し、かつ艶消し表面を
有する発泡体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接着性に優れた表面
を有し、かつ同時に艶消し性を付与することで意匠性を
向上させた発泡体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系に代表される発泡体の
表面の密着性、接着性を向上させるには、空気中あるい
は炭酸ガスなどの不活性ガス中でコロナ放電処理し、表
面にカルボニル基あるいはカルボキシル基などの接着性
官能基を発現させたり、あるいはアクリル系、ウレタン
系、ポリエチレンイミン系のプライマ−を塗布するなど
の化学的表面処理方法が用いられてきた。しかしコロナ
放電処理のごとき電気的な方法の場合、処理後の環境状
態により表面官能基が変質し経日変化を生じ接着性が安
定しない問題があったり、あるいは、発泡体自体が空気
層を含む絶縁体であるためフィルムのような薄膜に処理
する場合とは異なり大掛かりな放電装置が必要であり、
汎用性の点で問題があった。一方、接着性プライマ−処
理は、確実に接着性を向上させることには最も有効であ
ると考えられるが、発泡体をプライマ−処理した後の保
管性に問題があった。
【0003】また、通常、発泡体表面には「スキン層」
と呼ばれる非常になめらかで光沢を有する層が存在す
る。このスキン層は平面性という点では好ましいが、ギ
ラギラ感が強く、特に意匠性を重要視する使用分野にお
いては艶消し表面を有する発泡体に対して強い要望があ
った。このため従来はスキン層を薄くスライスして、内
部に含まれている気泡面を表面に出すことにより艶消し
性を付与していたが、発泡体自体の強度が低下すると共
に、この面に直接印刷すると模様が惚けて鮮明な印刷が
できないと言う問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の問題
であった発泡体表面の密着性と艶や消し性付与を同時に
満足した発泡体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の欠点を
克服するために鋭意検討した結果、「表面に微細な凹凸
を有し、かつ艶消し表面を有する発泡体」という構成に
より、スキン層の艶消しと同時に密着性がコロナ放電処
理やプライマ−塗布と同等に向上することを見出だし本
発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明について説明する。
本発明の目的はコロナ放電処理やプライマ−を塗布する
こと無く、表面の接着性を向上させると共にスキン層に
艶消し性を付与した発泡体を提供することにある。 本
発明の接着性向上とスキン層に艶消し性の付与を行う発
泡体は、例えばポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系
樹脂成分を50%以上含有するポリオレフィン系発泡体
で、少なくとも片面にスキン層を有し、発泡倍率が2〜
40倍のものであれば良い。具体的に樹脂成分としては
密度が0.900 〜0.940 g /cm3 の高圧法低密度ポリエチ
レンあるいは中低圧イオン重合法によるエチレンと炭素
数が3以上のα−オレフィンとの共重合体、いわゆる直
鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと酢酸ビニルとの共
重合体、エチレンとアクリル酸との共重合体、エチレン
とアルキルアクリレ−ト共重合体などのエチレン系樹
脂、ポリプロピレンを主成分とするポリプロピレン系樹
脂、すなわちホモポリプロピレン樹脂、ポリプロピレン
とエチレンあるいは炭素数が4以上のα−オレフィンと
のランダムあるいはブロック共重合体などの単独あるい
はこれらの混合物が例示される。これらの樹脂にアゾジ
カルボン酸アミドのごとき分解型化学発泡剤、ヒンダ−
ドフェノ−ル系熱安定剤やチオ系熱安定剤、顔料、無機
充填剤、架橋剤、架橋助剤などを配合し、シ−ト状に成
形した後、電子線を照射して架橋、あるいは架橋剤とし
て過酸化物を配合した場合は過酸化物の半減温度以上に
加熱して架橋後、発泡剤の分解温度以上に急速に加熱し
て両スキン付き架橋発泡体としたものが例示できる。こ
の時、発泡方法は公知の竪型あるいは横型熱風発泡法、
横型薬液浴上発泡法のいずれでも良い。また、樹脂成分
としては同様なものを用い、分解型発泡剤を用いること
なく樹脂に揮発性溶剤を含浸あるいは溶解させ押出し機
から押出すと同時に発泡させた未架橋の押出し発泡体も
例示できる。また、発泡体の発泡倍率は2〜40倍、好
ましくは5〜30倍、より好ましくは5〜25倍である
が、発泡倍率が2倍未満では本発明の目的であるスキン
層の接着性向上とスキン層の艶消しは達成されるもの
の、発泡体本来の特性、すなわち軽量性、断熱性、緩衝
性などが悪化し、実用的に特性メリットが少ないので本
発明においては対象外とする。また、発泡倍率が40倍
を越えるとスキンの強度が弱いため表面凹凸加工時に破
れが生じやすくなり、本発明の発泡体を得るには製造条
件が狭く、安定化製品が得られなくなるので好ましくな
い。
【0007】本発明ではかかるスキン層に微細な凹凸を
有することを特徴とするものである。前記の発泡体のス
キン層に存在する微細な凹凸としては特に限定されるも
のではない。該凹凸の平均直径としては、下限値に関し
ては、好ましくは0.3μm以上、より好ましくは1μ
m以上、さらに好ましくは3μm以上である。また上限
値に関しては、好ましくは50μm以下、より好ましく
は25μm以下、さらに好ましくは13μm以下であ
る。該凹凸の密度としては、下限値に関しては、好まし
くは300個/cm2以上、より好ましくは1000個/c
m2以上、さらに好ましくは2000個/cm2以上であ
る。上限値に関しては、好ましくは20000個/cm2
以下、より好ましくは10000個/cm2以下、さらに
好ましくは5000個/cm2以下である。該凹凸の直径
に対する深さまたは高さは、好ましくは0.2〜1.0
倍、より好ましくは0.3〜0.8倍、さらに好ましく
は0.5〜0.7倍である。これらの範囲内にあれば、
より接着性と表面のギラギラ感防止の艶消しが同時に満
足される効果が大きい。また、微細な凹凸の形状は特に
限定されるものではなく、外径の形状としては円形、楕
円形、線状などが挙げられる。凹凸を設ける手段等を考
慮すると、発泡体の基準面より凹で有る形状や傷状の形
状が好ましく設けられる。また、前記の凹凸が接した
り、重なり合っていても良く、そのことにより元のスキ
ン層が殆ど完全に覆い尽くされていることがむしろ好ま
しい。
【0008】前記の発泡体のスキン層に微細な凹凸を設
ける物理的表面処理方法としてはスキン層に20〜30
0メッシュの球形あるいは角取りした不定形無機粒子、
未処理不定形無機粒子の単独あるいはこれらのミックス
品を高速でぶつける事により極力スキン層を破る事なく
微細な凹凸を設けるサンドブラスト法や、回転ロ−ルに
線径が0.2〜1.0mm、長さが5〜50mmの剛性の強
い細線を細密に埋め込んだブラッシングロ−ルにより極
力スキン層の気泡膜を破る事なく微細なスジ状の凹凸を
設けるブラッシングロール法などが例示できる。この
時、極力スキン層の気泡膜を破る事なく微細な凹凸を設
けると言う事は、実際、発泡体の製造時、発泡ガスの逸
散により気泡が破れたりしているので皆無にはできない
ので少なくとも本加工により未処理の表面状態から20
%以上の破れが無いようにする事が印刷したときの鮮明
度の悪化を招かない限度である。
【0009】本発明の微細な凹凸を設けた加工面の接着
性とはJIS K 6768-1971に規定されるホルム
アミド/エチレングリコ−ルモノエ−テル混合液からな
る濡れ標準液で評価し、その指数で37〜50dyn/cmに
相当し、このものは43dyn/cm以上ではセロハンフィル
ム用のインキを用いて印刷しても、インキ面のセロ−テ
−プ剥離テストでインキの脱離はないほど、また、37
dyn/cm以上ではポリプロピレンフィルム用のインキを用
いて印刷しても同様な印刷性を示し、本発明の効果が確
認できる。
【0010】本発明の微細な凹凸を設けた加工面の艶消
し度は100ルクスの光源ランプを発泡体上1mに設置
し、点灯し、発泡体に対し30°の角度から目視を行
い、平面的なギラギラの反射感のないものが好ましい。
また、加工面の艶消し度は入射光に対する反射光の光線
反射率で定義される光沢度によっても評価することがで
き、本発明の艶消し表面を有する発泡体の光沢度は30
%以下である。さらに好ましくは15%以下の光沢度を
有するもので、これらの発泡体は目視外観も非常に優れ
た表面を有するものである。
【0011】次に本発明の一態様について説明する。
【0012】高圧法低密度ポリエチレン(密度0.923,M
I 3、融点 108℃)の全20メッシュパス粉砕品
70kgに発泡剤としてアゾジカルボンアミド6kgと
ジニトロソペンタメチレンテトラミン0.5kg、熱安
定剤としてIrganox1010(チバガイギ−社
製)0.2kgを配合し、ヘンシェルミキサ−で均一混
合して発泡用樹脂組成物とした。この組成物をシリンダ
−温度が120〜140℃に設定されたベント付き押出
し機に導入、溶融混練りし、セットされた口金より押出
しし、ロ−ル温度が65℃に設定されたポリシングタイ
プのシ−ト成形機にかけ、空気の巻き込みのない厚さが
2mm,幅640mmの連続シ−ト状の発泡性シ−トを
得た。このシ−トに電子線照射機により架橋度が27%
となる様に電子線を照射し(照射エネルギ−:8.3Mr
ad)架橋を施した。この架橋発泡性シ−トをRHヒータ
−と280℃の熱風循環装置を備えた竪型熱風発泡装置
に連続的に供給して発泡し、発泡装置の出口において冷
却と表面平滑性を付与する鏡面仕上げ金属ロ−ルを通過
させ厚さが4.0mm、幅が1350mm、発泡倍率が
15倍の発泡体を連続的に巻き取った。この発泡体の濡
れ指数は32dyn/cmで、その表面は金属ロ−ル表面が転
写されたが如く、極めて平滑で、光の反射度が高くキラ
ツイており、艶消し感は全くなかった。この発泡体をシ
リカ系の平均粒径が70メッシュと平均粒径が180メ
ッシュ(混合比率2/1)のサンドを用い、ロ−タリ−
ブレ−ド6枚、ロ−タリ−回転数2800回転のロ−タ
に連続的に供給し、加速度のついたサンド粒子を排出口
より排出し、排出口より50mmの位置を排出口に対し
て直角の位置を発泡体が通過するように配したサンドブ
ラスト装置に発泡体を6m/minの速度で走行させサ
ンドブラストによる表面凹凸処理を行った。衝突したサ
ンドは衝突面近辺で掃除機により回収されるが、念のた
め表面を水洗、乾燥して製品とした。この発泡体の処理
面の濡れ指数は42dyn/cmであり、未処理品の32dyn/
cmより大幅に向上した。このスキン層の光線反射度は一
見平滑性が失われたごとく反射せず艶消しされていた。
【0013】一般的にサンドブラスト法あるいはヘアラ
イン法による表面艶消しはシ−ト、フィルム、金属泊な
どの処理法であるが、ゴムシ−トなど表面の柔らかい、
反発弾性の大きい材料には特別に超高速のサンドを衝突
させないと効果が得られにくく、さらに緩衝性の高い発
泡体は高速のサンドの衝撃を吸収し、表面艶消し効果は
ないとの考え方であったが、サンドの形状、粒径分布、
サンド衝突速度を適正化したためシ−ト、フィルム、金
属箔同様の表面艶消し効果が得られたものと考えられ
る。また、シ−ト、フィルム、金属箔等の場合、処理面
の濡れ指数が高くなることはなく、まして発泡体に本方
法が適用でき、しかも接着性が向上することすら予想も
出来なかった。
【0014】サンドの衝突により表面に微細な凹凸、あ
るいはスジ状の凹凸が無数に発生し、凹凸の大小、深さ
の度合いにより濡れ評価液の塗布幅の後退を防ぎ、従っ
て、濡れ性が上がったと考えられる。さらに、インキな
どを塗布したとき、塗布面のインキのハジキ状態は濡れ
評価液と同様にハジクことはないが、インキと発泡体の
接着性は発泡体表面に接着性官能基が無いと考えられる
以上、接着することは考えにくいが、これはインキ成分
が微細な凹凸部分に浸透し、アンカ−効果により固定化
され、被膜強度はインキの凝集力によって保たれること
により接着性向上と認められると考えられる。
【0015】本発明による発泡体は極めて優れた密着性
を示すため、フィルムなどと同様の易印刷性が得られる
ためシルク印刷、オフセット印刷、シ−ル印刷など多様
な印刷方法が適用でき、また、印刷インキも通常の種類
から熱硬化型、紫外線吸収性など多様なものに適用でき
るため、装飾用、ラベル、包装用など従来、発泡体の適
用が見送られていた分野に適用できる。さらに表面艶消
しとなっているためフィルムなど平面的な印刷感と異な
り重厚感がでるため各種の複合体の分野にも適用でき
る。例えば本発明の発泡体に印刷を行い、さらに透明な
ポリエステルフィルムあるいは本発明と同様のマット加
工したフィルム、シ−トなどの表面保護層を設け複合体
とすることにより室内装飾、自動車内装装飾、あるいは
非印刷面に粘着剤層を設けることにより粘着テ−プとし
たり、あるは発泡体を難燃化したものを用いて装飾壁紙
代替に用いたり、電化製品の本体外装に適用したりフィ
ルム、シ−トにはない緩衝性、成形性、断熱性を生かし
新たな分野への展開が期待できる。また、本発明の発泡
体の処理面を使いタイルなどの装飾用セラミック製品表
面艶消し用基材にも適用できる。
【0016】
【実施例】次に本発明による接着性に優れた艶消し表面
を有する発泡体について、実施例に基づいて説明する。
【0017】実施例1〜3,比較例1〜3 表1に示す発泡体を用い、前記で説明した装置を使い、
表1に示す条件で加工品を得た。実施例1〜3の発泡体
はすべて表面の微細な凹凸の平均直径が0.3〜50μ
m、密度が300〜20000個/cm2 、深さまたは高
さが直径の0.2〜1.0倍である発泡体であった。 [表面の濡れ性・接着性・艶消し性評価]実施例1〜
3、および比較例1〜3でえられた発泡体について、表
面の濡れ性、接着性、および艶消し性について評価を行
った。評価結果を表2に示す。 (1)濡れ性 JIS K 6768-1971 に規定されるホルムアミド
/エチレングリコ−ルモノエ−テル混合液からなる表面
張力30〜52dyn/cm の間の1dyn/cm 置きに調整さ
れた濡れ標準液を綿棒(市販品)に十分含ませて、測定
表面に塗布し、液の塗布幅の変化をみて5秒以内にもと
の塗布幅の約80%以上を保持している液の下限値を表
面濡れ性とし、37dyn/cm以上を合格とした。 (2)接着性 (1)項の表面濡れ性が40dyn/cm以下はポリプロピレ
ン用印刷インキ(PPST:東洋インキ製造(株)社
製),40dyn/cm以上にはセロファン用印刷インキ(C
CST:東洋インキ製造株式会社製)を#50のバ−コ
−タで塗布した。80℃の熱風乾燥機で3分乾燥して溶
媒を除去後、セロファン粘着テ−プ(24mm幅:積水化
学株式会社製)をインキ面に張り付け、粘着テ−プの一
端を剥離し、素早く180°剥離し、剥離面のインキの
残存状態と発泡体の状態を見て次の評価基準で判定し
た。
【0018】 「最良」 : 剥離面の発泡体表面材破 「良」 : 剥離面のインキの残存面積が70%以上 「不良」 : 剥離面のインキの残存面積が70%以下 (3)艶消し性 本発明の発泡体表面の艶消し性は、目視外観評価、
光沢度の2項目において評価した。
【0019】目視外観評価 発泡体上1mに設置した100ルクスの光源ランプを点
灯させ、発泡体に対し30°の角度から目視を行い、ギ
ラギラの反射感のないものを「良」、ギラギラの反射感
のあるものを「不良」とした。評価結果は表2に示し
た。
【0020】光沢度 光沢計(村上色彩技術研究所製:GMX−101型)を
用いて得られた発泡体の光沢度を測定した。測定結果は
表2に示した。
【0021】結果を表2に示した。
【0022】このように本発明による発泡体は極めて優
れた接着性を示すため、印刷インキの接着力や金属蒸着
膜の接着力が高い。また発泡体表面に艶消し性が付与さ
れているため、印刷面のギラギラ感を無くすことがで
き、高級感が得られるため包装材料、ラベル、梱包材
料、装飾材料などの分野に好適に用いることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の発泡体はコロナ放電処理や接着
性プライマ−処理を施すこと無く、発泡体の表面に微細
な凹凸を設けることにより、接着性と表面のギラギラ感
防止のための艶消し性付与が同時に満足された発泡体で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による表面に微細な凹凸を有し、かつ
艶消し表面を有する発泡体の表面の走査型電子顕微鏡写
真(150倍、角度45度)の一例である。
【図2】 本発明による表面に微細な凹凸や艶消し表面
を有しない従来の発泡体の表面の走査型電子顕微鏡写真
(150倍、角度45度)の一例である。
【表1】
【表2】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に微細な凹凸を有し、かつ艶消し表
    面を有する発泡体。
  2. 【請求項2】 該凹凸の平均直径が0.3〜50μm、
    密度が300〜20000個/cm2 、深さまたは高さが
    直径の0.2〜1.0倍であることを特徴とする請求項
    1記載の発泡体
  3. 【請求項3】 表面の光沢度が30%以下であることを
    特徴とする請求項1記載の発泡体。
  4. 【請求項4】 表面の光沢度が15%以下であることを
    特徴とする請求項1記載の発泡体。
  5. 【請求項5】 発泡体がポリオレフィン系発泡体である
    ことを特徴とする請求項1記載の発泡体。
  6. 【請求項6】 発泡体を物理的表面処理方法により処理
    することを特徴とする請求項1記載の発泡体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 物理的表面処理方法がサンドブラスト処
    理であることを特徴とする請求項1記載の発泡体の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 物理的表面処理方法がブラッシングロー
    ル処理であることを特徴とする請求項1記載の発泡体の
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004026726A1 (ja) * 2002-09-19 2004-04-01 Asahi Kasei Life & Living Corporation 緩衝体
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