JPH09182696A - 電気掃除機用吸込み具 - Google Patents

電気掃除機用吸込み具

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Publication number
JPH09182696A
JPH09182696A JP34284595A JP34284595A JPH09182696A JP H09182696 A JPH09182696 A JP H09182696A JP 34284595 A JP34284595 A JP 34284595A JP 34284595 A JP34284595 A JP 34284595A JP H09182696 A JPH09182696 A JP H09182696A
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JP
Japan
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hitting
dust
suction
suction tool
connecting pipe
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Application number
JP34284595A
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English (en)
Inventor
Ikuo Oshima
郁夫 大島
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】布団等の柔らかな被掃除面の掃除に適するもの
であって、吸塵開口から接続管へと向かう吸込み空気流
に対する風路抵抗を少なくできるとともに、低騒音で使
用できる電気掃除機用吸込み具を提供することにある。 【解決手段】後部に斜め上後方に向かう接続管12が突設
された吸込み具本体11が、この本体11の下面11a に開口
される吸塵開口25a を有した吸塵室25を備え、この吸塵
室25に接続管12を通して及ぼされる吸込み圧力により振
動されて被掃除面を叩打する複数の叩打体14〜16を、吸
塵開口25a を略閉塞するように前後方向に並べて吸塵室
25内に設けた電気掃除機用吸込み具6を前提とする。前
記複数の叩打体14〜16のうち最も後側の叩打体15の後方
近傍に対向配置された後側壁(吸気ガイド)26b,27b を
備え、このガイド26b,27b のうち少なくとも後側配置の
叩打体14より上側部位を、接続管12側に後傾させたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、じゅうたん、畳
み、或いは毛布や布団またはカーテン等の被掃除面を叩
いて振動を与えながら、この被掃除面の塵芥を吸込むた
めに使用される電気掃除機用吸込み具に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機で被掃除面を叩きながら掃除
をすることは、被掃除面に沈んでいる塵芥を叩き出せる
ので、吸塵効果が高いという点で優れている。そして、
被掃除面を叩く構造としては電磁ソレノイドの駆動力を
利用するものもあるが、実公昭37−19224号公
報、および実公昭41−25192号公報に記載されて
いるように吸込み圧力により叩打体を振動させるもの
は、格別な駆動装置を用いない点で有利である。
【0003】これらの公報には、後部に斜め上後方に向
かう接続管が突設された吸込み具本体の吸塵室内に複数
の叩打体を設けた技術が記載されている。吸塵室は接続
管に連通されるとともに吸込み具本体の下面に開口され
ている。叩打体は、接続管を通して及ぼされる吸込み圧
力により振動されるもので、吸塵開口を略閉塞するよう
に前後方向に並べて設けられている。そして、実公昭3
7−19224号公報の第3図、および実公昭41−2
5192号公報の第2図に示されるように、吸塵室の前
後両側壁はいずれも垂直状をなしていて、これら両側壁
間に複数の叩打体が既述のように並設されている。
【0004】そして、実公昭37−19224号公報の
技術では、各叩打体の両端を強さが異なるばねで支持し
て、そのばね力の差と吸込み圧力との兼ね合いにより、
各叩打体を振動させて吸塵開口に吸付けられたじゅうた
んのような被掃除面を叩打して、それにより、塵芥を叩
き出して吸塵するようになっている。
【0005】また、実公昭41−25192号公報の技
術では、各叩打体が夫々振動ばねに複数個の打ち珠を取
付けてなり、そのばね力と吸込み具本体内の吸込み圧力
の変化の兼ね合いにより、各叩打体を振動させて吸塵開
口に吸付けられたじゅうたんや畳等の被掃除面を叩打し
て、それにより、塵芥を叩き出して吸塵するようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうした吸込み具は、
接続管を通じて掃除機本体側から及ぼされる吸込み圧力
による吸込み具本体内の負圧(真空度)の上昇で、はじ
めに叩打体がばね力に抗して吸引されて上方に変位ない
し変形し、ついで、それに伴う前記負圧の低下により叩
打体がばね力で吸塵開口方向にはね返って被掃除面を叩
打する、という叩打原理の繰り返しにしたがって動作さ
れる。
【0007】しかし、従来の吸込み具は、じゅうたんや
畳等の床面を主たる掃除対象として開発されたものであ
り、布団やシーツなどのような柔らかい被掃除面の吸塵
をすることは考慮されていない。ところが、近年におい
ては布団等も掃除対象として考えられており、こうした
掃除対象においても、それに含まれる塵芥を叩き出しな
がら掃除することは望ましいが、それには十分に対応で
きなかった。
【0008】また、吸込み具を前後方向に押し引きして
移動させる際に、吸込み具本体に突設された接続管は、
通常斜め上後方を向いているから、吸塵開口から吸込ま
れて接続管に至る吸込み空気流は斜め上後方に向けて叩
打体を通過し、それにより、既述のように振動される叩
打体はいずれも吸込み空気流の流れに沿うように斜め方
向に振動されるものである。
【0009】ところで、既述のように吸塵室の前後両側
壁は前記空気流を案内するが、その後側壁全体は垂直状
に設けられているため、前記空気流に抵抗を与え易いと
いう問題がある。しかも、前記後側壁は前記負圧(真空
度)を叩打体に与え易くする必要から、最も後側に配置
された叩打体に近接して対向配置されている。そのた
め、既述のように吸込み空気流により斜め方向に振動す
る叩打体が前記後側壁に当たって、その際に衝撃音を発
するから、使用時の騒音が大きいという問題がある。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、吸塵開口から接続管へと向かう吸込み空気
流に対する風路抵抗を少なくできるとともに、低騒音で
使用できる電気掃除機用吸込み具を提供することにあ
る。
【0011】また、既述のように吸塵室の前側壁も垂直
状に設けられているため、叩打体が吸込み空気流により
斜め方向に振動すると、最も前側に配置された叩打体が
斜め上後方に移動する程、この叩打体とそれに近接して
対向配置されている前記前側壁との間の距離は開く。そ
れにより、吸込み具本体内での前記真空度の低下が早め
に行われるから、叩打体の振幅が小さくなって、塵埃を
叩き出す作用が低下してしまうという問題がある。
【0012】したがって、本発明が解決しようとする第
2の課題は、前記第1の課題を解決しつつ、叩打体の振
幅が小さくなることを防止した塵埃の叩き出し作用を向
上できる電気掃除機用吸込み具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、後部に斜め上
後方に向かう接続管が突設された吸込み具本体が、この
本体の下面に開口される吸塵開口を有した吸塵室を備
え、この吸塵室に前記接続管を通して及ぼされる吸込み
圧力により振動されて被掃除面を叩打する複数の叩打体
を、前記吸塵開口を略閉塞するように前後方向に並べて
前記吸塵室内に設けた電気掃除機用吸込み具を前提とす
る。
【0014】そして、前記第1の課題を解決するために
請求項1の発明は、前記複数の叩打体のうち最も後側の
叩打体の後方近傍に対向配置された吸気ガイドを備え、
このガイドのうち少なくとも前記後側配置の前記叩打体
より上側部位を、前記接続管側に後傾させたものであ
る。
【0015】この請求項1の発明において、吸気ガイド
の少なくとも上側部位は接続管側に後傾していて、その
傾斜で、吸塵開口から接続管へと向かう斜め上向きの吸
込み空気流を案内するので、吸気ガイドが吸込み空気の
流れを妨げることを少なくできる。そして、前記吸気ガ
イドの傾斜はこれに近接した叩内体の斜め移動に対する
逃げとなるから、このガイドに近接して最も後側に配置
された叩打体が、吸込み空気流に沿って斜め上後方に移
動される際に、この叩打体が吸気ガイドの上側部位に当
たることを防止できる。
【0016】また、前記第2の課題を解決するために請
求項2の発明は、前記複数の叩打体のうち最も前側の叩
打体の前方近傍に対向配置された前記吸塵室の前側壁
と、前記複数の叩打体のうち最も後側の叩打体の後方近
傍に対向配置された前記吸塵室の後側壁とを、夫々前記
吸気ガイドとして利用するとともに、これら両側壁の少
なくともこれらに最も近接する前側または後側の叩打体
より上側部位を夫々前記接続管側に後斜させたものであ
る。
【0017】この請求項2の発明においては、吸気ガイ
ドとして使用される吸塵室の前後両側壁のうち、その後
側壁の少なくとも上側部位が後傾されていることによ
り、この後側壁で、吸塵開口から接続管へと向かう斜め
上向きの吸込み空気の流れを妨げることを少なくして、
この空気流を円滑に案内できる。しかも、この後側壁の
前記傾斜により作られる逃げによって、この後側壁に近
接して最も後側に配置された叩打体が、吸込み空気流に
沿って斜め上後方に移動される際に、この叩打体が後側
壁の上側部位に当たることを防止できる。また、吸塵室
の前側壁の少なくとも上側部位が後傾されていることに
より、この側壁に近接して最も前側に配置された叩打体
が、吸込み空気流に沿って斜め上後方に移動される際
に、この叩打体と前側壁との間が開いて早期に吸込み具
本体内の負圧が低下することを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。本実施形態に係る
吸込み具を備える電気掃除機は、図1の斜視図に示され
るように、移動自在な電気掃除機本体1と、この本体1
の吸込み口に着脱可能に差し込み接続される吸塵ホース
2と、このホース2の先端部に固定された操作ハンドル
3と、このハンドル3の先端部に着脱可能に差し込み接
続される延長管4、5と、延長管5の先端部または前記
操作ハンドル3の先端部に着脱可能に差し込み接続され
る吸込み具6とを備えて形成されている。電気掃除機本
体1には電動送風機(図示しない)が内蔵されており、
その運転により吸塵動作が営まれる。また、操作ハンド
ル3は遠隔操作用のリモートコントロールスイッチを有
していて、そのスイッチ操作で前記電動送風機の運転が
制御されるようになっている。
【0019】図2〜図8を参照して吸込み具6の構成を
説明する。吸込み具6は、吸込み具本体11と、接続管
12と、一対の車輪13と、複数本の叩打体14〜16
とを備えている。
【0020】図3を除く図2〜図7等に示されるように
吸込み具本体11は、ABS樹脂またはポリプロピレン
等の硬質合成樹脂製の上ケース21と下ケース22と
を、その開口面同志を突き合わせて組立てられている。
これら両ケース21、22は、下ケース22の下面側か
ら挿入されて上ケース21の内面に突設されたねじ受け
ボス21b(図4参照)に螺合される前側2本のねじ2
3(図3参照)および後側2本のねじ24(図3参照)
により連結されている。吸込み具本体11の下面11a
は平坦であるが、この本体11の全体形状は概ね横長円
柱形であって、その長手方向中央部程膨らんでおり、そ
れによって外周面上に布団などがかかるような場合で
も、それが滑り落ち易くしてある。
【0021】図5〜図7に示されるように下ケース22
にはその長手方向に延びる吸塵室25が形成されてい
る。吸塵室25は、下面が開放された略逆U字状の断面
をなしており、その下面開口は吸塵開口25aとして下
ケース22の平坦な下面、すなわち吸込み具本体11の
下面11aにその長手方向に延びて開口されている。
【0022】この吸塵室25は、中央吸塵室25Aと、
この両側に配置された側部吸塵室25Bとで形成されて
いる。中央吸塵室25Aは下ケース22と一体成形され
ており、また、一対の側部吸塵室25Bは下ケース22
とは別成形された硬質な合成樹脂製であって、下ケース
22に接着止めされている。
【0023】中央吸塵室部25Aは下ケース22の略中
央部に一体成形された中央隔壁27により区画されてお
り、この隔壁27は、下ケース22の前後方向前側に位
置される前側壁27aと、この前側壁27aに対向して
下ケース22の前後方向後側に位置される後側壁27b
とを有している。さらに、中央隔壁27はその前側壁2
7aから下ケース22の後壁に渡る端壁部を有してい
て、前側壁27aと後壁側27bとの間は幅広であっ
て、後側壁27bよりも下ケース22の後壁側は次第に
狭く形成されている。そして、前側壁27aと後壁側2
7bとの間の天井部は除去されて開放し、それにより、
中央吸塵室25A内と吸込み具本体11内とが連通され
ている。なお、図4および図6〜図8中28は、中央隔
壁27の両端壁部から前方へ延長されて下ケース22の
前壁中央部に一体につなげられた一対の仕切り壁であ
る。
【0024】一対の側部吸塵室部25Bは図7等に示す
断面逆U字状をなす溝状の合成樹脂製の側部隔壁26に
より形成されていて、これら側部隔壁26は、下ケース
22の前後方向前側に位置される前側壁26aと、この
前側壁26aに対向して下ケース22の前後方向後側に
位置される後側壁26bとを有している。これら側壁2
6の長手方向一端は開放されており、この開放端を中央
隔壁27の端壁部に例えば接着により連結して設けられ
ている。それによって、前記端壁部に設けられた開口を
通して中央吸塵室25Aと側部吸塵室25Bとが連通さ
れているとともに、これら各室25A、25Bの下面開
口が互いに連続されている。
【0025】以上のように相連続する3つの吸塵室25
A、25Bの前側壁27a、26aおよび後側壁27
b、26bは、いずれも吸気ガイドとして利用されるも
のであるとともに、これらの全体はいずれも下端よりも
上端が後方に位置されるように接続管12側に傾斜(後
傾)されている。これらの傾斜は、図6中θ1(言い換
えれば、90゜−θ2で算出される角度である。)の角
度範囲に設定される。前記θ2は使用時における接続管
12の通常の姿勢、つまり、吸込み具本体11を押し引
きする際に接続管12が斜め上後方に突出された姿勢で
の接続管12の角度であり、特に、この角度θ2に前記
傾斜角を一致させることは、吸込み具本体11内での風
路抵抗をより少なくする上で優れている。
【0026】なお、前記傾斜角をθ2以下とすること
は、後述の内隣接する叩打体の上下方向での重なり範囲
が増えて、振動を互いに妨げ易くなるので、好ましくな
く、また、前記傾斜角をなくすこと(θ1=90゜とす
ること)は本発明の課題を解決できなくなるので採用で
きない。そのため、これらの兼ね合いを考慮した結果と
して、この第1の実施の形態においては、傾斜角θ1を
鉛直線に近い角度70゜程度に設定してある。
【0027】図4〜図6に示されるように上ケース21
の長手方向中央部内面には、中央隔壁27と対応してこ
れに組み合わされるる中央隔壁29が一体に突設されて
いる。両中央隔壁27、29の先端部は互いに凹凸嵌合
されて連続し、それによって中継室30が上下両ケース
21、22間に形成されている。この中継室30にはそ
の中央隔壁29の側壁部間に渡って垂直な整流用リブ3
1が一体に設けられている。図4および図7に示される
ように上ケース21の前部内面には、前記仕切り壁28
に対応して中央隔壁29の両側壁部から前方へ延長する
一対の仕切り壁34が設けられている。
【0028】図4および図6に示されるように上ケース
21の後壁の長手方向中央部には、中継室30の後端に
連通する略円筒状の突出筒部32が後方に向けて一体に
突設されており、この筒部32には前記接続管12が嵌
合して取付けられている。接続管12は、突出筒部32
の軸回りに沿って回動可能であるとともに、中継室30
を通って前記吸塵室25と連通されている。接続管12
は既述の延長管5の先端部または操作ハンドル3の先端
部に着脱可能に差し込み接続され、したがって前記電気
掃除機本体1を動作させた時には、その電動送風機によ
り発生される吸込み圧力が吸塵室25に及ぼされるよう
になっている。
【0029】図4および図5に示されるように上下両ケ
ース21、22の長手方向両端壁21a、22aの合い
面には夫々軸受溝36が対応して形成されているととも
に、上ケース21の両端壁21aの外面には逆U字状を
なす軸支え37が一体に形成されている。前記車輪13
は、合成樹脂製であって、一側面が開放されるととも
に、この開放面より突出する車輪軸13aを有してい
る。車輪軸13aの外周面には外側に張り出すフランジ
13bが突設されている。これらの車輪13は、そのフ
ランジ13bを軸受溝36に嵌合させて前記両端壁21
a、22aの合い面間に上下から挟設することにより、
吸込み具本体11の長手方向両端に夫々回転自在に取付
けられている。この取付け状態において軸支え37は車
輪軸13aに上側から嵌合されている。車輪13は、吸
込み具本体11の端部形状と略同じ大きさをなす大径な
ものであって、吸込み具本体11の長手方向の端面を覆
い隠している。これら車輪13の回転により被掃除面で
の吸込み具6の移動を容易にできる。
【0030】図6に示されるように吸込み具本体11に
は上部通気室39が設けられている。この通気室39
は、上ケース21の一対の仕切り壁34と、上ケース2
1の前壁21cと、中央隔壁29の垂直な前壁部分29
aとで区画されている。吸込み具本体11にはその下面
11aよりも上方に位置して後述の第1吸気風路の入口
40が設けられている。この入口40は図1に示される
ように並設された複数のスリットで形成されている。
【0031】図6に示されるように上部通気室39の下
方には下部通気室41が設けられている。この通気室4
1は、下ケース22の一対の仕切り壁28と、下ケース
22の前壁22cと、中央隔壁27の前側壁27aとで
区画されている。そして、前側壁27aの下端部に後述
の第1の吸気風路の出口42が形成されている。この出
口42は横長な長方形である。
【0032】前記入口40と、上部通気室39と、下部
通気室41と、出口42とは、第1吸気風路を形成して
いる。この風路の上部通気室39内には連続気泡を有す
る発泡ウレタン等のエアーフィルタ43が収納されてい
る。
【0033】図2および図3に示されるように下ケース
22の前壁22cの下端部には第2吸気経路をなす一対
の溝45が形成されている。この溝45の前端は入口4
5aとして前壁22cの下端部前面に開放され、かつ、
後端は出口45bとして吸塵室25の下端部に前側から
開放されている。なお、これらの溝45に連なって前記
前側ねじ23が通る凹み46が下ケース22には形成さ
れている。
【0034】図2および図3に示されるように下ケース
22の接続管12側後部には、第3吸気経路をなす互い
に接近した一対の溝47が形成されている。これらの溝
47は吸込み具本体11の下面に開放されて前後方向に
延びていて、その後端は入口47aとして下ケース22
の後壁に開放されているとともに、前端は出口47bと
して吸塵室25の下端部に後側から開放されている。
【0035】なお、一対の溝47間には前後方向に延び
るリブ状のそり壁48が一体に設けられている。このそ
り壁48の前後両端部は夫々湾曲されている。このそり
壁48により、この吸込み具6の前後方向の走行性が向
上されるようになっている。図2および図3中49は溝
47の上側に連通して下ケース22の後部に設けられた
肉引け防止用の凹み、50は一対の溝47を挟んでその
両側に設けられた肉引け防止用の凹みである。
【0036】図2〜図4中51は吸塵室25を経由する
ことなく下ケース22の長手方向中央部の後部から前記
中継室30に直接に連通して設けられた通気孔である。
これらの通気孔51は溝47の上側に連通して形成され
ている。また、図2〜図4中52は吸塵室25を経由す
ることなく下ケース22の長手方向中央部の後部から前
記中継室30に直接に連通して設けられた補助吸塵開口
であり、これらは一対の溝47を挟んでその両側に設け
られている。これらの通気孔51および補助吸塵開口5
2は吸込み具6を被掃除面から離した時に空気を吸込ん
で、後述する叩打体14〜16の振動動作を小さく抑制
するために設けられている。
【0037】これらの通気孔51および補助吸塵開口5
2の真上には前記整流用リブ31が対向している。この
リブ31によって、吸塵室25から接続管12へと向か
う吸込み空気流と通気孔51および補助吸塵開口52か
ら接続管12へと向かう吸込み空気流とが混じりながら
大きな渦を中継室30内上部で巻くことを抑制してい
る。
【0038】図2、図3、および図5に示されるように
吸込み具本体11の下面11aには、この下面11aと
面一なガード53が少なくとも一つ、例えば2本設けら
れている。これらのガード53は、吸塵開口25aのを
前後方向に横切って架設されたブリッジで形成されてい
て、吸塵開口25aの長手方向中央部に相離間して互い
に平行に位置されている。したがって、これら一対のガ
ード53は、後述する各叩打体14〜16の軸方向とは
直角に交差して前後方向に延びている。そのため、吸塵
開口25aは図1および図2に示されるように3つの開
口に分けられている。一対のガード53の後端部近傍位
置、つまり、ガード53の延長方向後側近傍の位置には
前記補助吸塵開口52が夫々配置されている。この開口
52の幅はガード53の幅よりも大きい。
【0039】図2、図3、および図6に示されるように
吸込み具本体11の下面11aには突き出し部54が設
けられている。突き出し部54は、下ケース22の前壁
22cの下端から後方に向けて水平に突出された部分で
形成されていて、一対のガード53の前端部に一体につ
ながっている。
【0040】このように吸塵開口25a側に突出して形
成された突き出し部54は、下ケース22の下面11a
と面一であって、この下面11a側から見て前記出口4
2を覆っている。それにより、図3に示されるようにガ
ード53により分けられた3つの吸塵開口25aのうち
中央位置の開口の幅は、他の吸塵開口の幅よりも狭くな
っている。
【0041】図3および図5に示されるように吸塵室2
5の長手方向両端には、下ケース22とは別成型された
軸受61、62が個別に取付けられている。これら軸受
61、62は前後一対の下側軸受孔とこれらの間に位置
される一つの上側軸受孔とを有している。吸塵室25に
はその長手方向に延びる複数、例えば、第1〜第3の叩
打体14〜16が吸込み圧力により振動されるように内
蔵されている。
【0042】すなわち、各叩打体14〜16は、図4お
よび図5等に示されるようにピアノ線等のばね線材から
なる振動軸14a〜16aと、これらの軸14a〜16
aが挿通した複数個のビータ14b〜16bとから形成
されている。ビータ14b〜16bは例えば短い管体か
らなり、動作音を少なくするためにゴムやエラストマ等
で形成されている。振動軸14a、15aにはその弾性
力が振動軸16aの弾性力よりも強いものが使用されて
いる。なお、各叩打体14〜16のビータは複数個では
なく一つであってもよい。
【0043】叩打体14は、その振動軸14aの両端部
を夫々前記図示されない下側軸受孔のうち隔壁26の前
側壁26a寄りの下側軸受孔に挿通させることにより取
付けられ、同様に叩打体15は、その振動軸15aの両
端部を夫々前記図示されない下側軸受孔のうち隔壁26
の後側壁26b寄りの下側軸受孔に挿通させることによ
り取付けられている。また、残りの叩打体16は、その
振動軸16aの両端部を夫々前記図示されない前後方向
中央位置の上側軸受孔に挿通させることにより取付けら
れている。
【0044】こうして取付けられた各叩打体14〜16
のうち、叩打体14、15は同じ高さ位置にあって、叩
打体14は吸塵室25の前側壁26a、27aに最も近
接されているとともに、叩打体15は吸塵室25の後側
壁26b、27bに最も近接されている。また、叩打体
16は叩打体14、15より上側に配置されて、これら
叩打体14、15の上部外周に近接されている。それに
より、下側から見たときに各叩打体14〜16は吸塵開
口25aを略閉塞するように互いに並べて設けられてい
る。吸込み圧力が働いていない状態では各叩打体14〜
16はその弾性力により水平な姿勢を維持する。なお、
隣接する叩打体14〜16は接触していてもよいととも
に、これら叩打体14〜16は上下に高さ位置を変える
ことなく同じ高さ位置に設けてもよい。
【0045】図6および図7に示されるように前記のよ
うに吸塵室25内に並設された叩打体14〜16は吸塵
開口25aより少し上方に位置されている。そして、こ
の叩打体14〜16と吸塵開口25aとの間において吸
塵室25には、前記各吸気風路の出口42、45b、4
7bが夫々連通されている。
【0046】前記構成において電気掃除機本体1を動作
させると、その集塵室に吸塵ホース2、および延長管
4、5を介して連通されている吸込み具6に及ぼされる
吸込み圧力は、この吸込み具6内の中継室30を介して
吸塵室25の全域に渡って波及するから、以下のように
叩打体14、15で布団やこれに敷いたシーツなどの被
掃除面を叩きながら掃除をすることができる。
【0047】すなわち、吸込み具6の吸塵室25の吸塵
開口25aは複数本の叩打体14〜16により略閉塞さ
れた状態にあるから、前記吸込み圧力の波及で吸塵室2
5の真空度が上がるにしたがい、各叩打体14〜16は
その振動軸14a〜16aの弾性力に抗して略同時に吸
引されて上側に凸となるように反る。
【0048】この場合、吸気ガイドとして利用されてい
る吸塵室25の前側壁26a、27aと後側壁26b、
27bとがいずれも接続管12側へ後傾しているので、
これらに案内されながら吸塵開口25aを通って接続管
12方向に斜め上向きに吸込まれる吸込み空気流の勢い
を受けて、図9中矢印aに示されるように各叩打体14
〜16は、斜め上後方に吸上げられながら既述のように
上側に凸となるように反る。
【0049】ところで、叩打体16の振動軸16aの弾
性力はその両側の叩打体14、15の振動軸14a、1
5aの弾性力よりも小さいから、吸引開始後ある時点か
らは叩打体16の反り量が叩打体14、15の反り量よ
りも大きくなって、図9(B)に示されるように隣接し
た叩打体16と叩打体14、15との間の隙間が大きく
なる。それにより、吸塵室25内における各叩打体14
〜16の上方部分の真空度が下がる。
【0050】そのため、各叩打体14〜16がその弾性
力により斜め下前方に向けて復帰するとともに、その際
の慣性力により叩打体14〜16は下側に凸となるよう
に反り、それにより、吸塵開口25aに吸付けられてい
る布団の表布などの被掃除面を叩く。この場合、前記弾
性力の差により、図9(C)に示されるように叩打体1
4、15の方が叩打体16よりも高速でかつ先に下方に
反り変形して前記叩打動作を実施し、また、この直後に
おいて叩打体16が被掃除面を叩こうとする動作は叩打
体14、15で妨げられる。
【0051】そして、以上のような被掃除面の叩打後
に、各叩打体14〜16は再び吸塵開口25aを略閉塞
する元の位置に復帰するので、以上の動作が繰り返され
て各叩打体14〜16が振動する。それにより、被掃除
面を叩打しながら吸塵できる。こうした被掃除面の叩打
を伴う吸塵においては、叩打により被掃除面の塵芥が叩
き出されるので、吸塵効果が高い。
【0052】こうした吸塵動作において、既述のように
斜め上後方に向けて吸引される後側の叩打体15に対し
て、吸塵室25の後側壁26b、27bは接続管12側
へ後傾していて、この傾斜により予め逃げているから、
叩打体15が吸込み空気流に沿って斜め上後方に移動さ
れても、この叩打体15が後側壁26b、27bの上側
部位に衝突することを防止できるか、もしくは、軽微に
当たるようにできる。また、上昇位置からばね力で下降
する際にも、斜め下前方に動かされるので、後側壁26
b、27bとの衝突はない。
【0053】このように振動される叩打体15の吸塵室
25の後側壁26b、27bへの衝突を防止ないしは軽
微にできるから、衝突音がないか、軽微となって、低騒
音で使用することができる。なお、前側の叩打体14が
斜め下前方にばね力で変位されたときには、図9(C)
に示されるように叩打体14が前記突き出し部54に衝
突することはなく、この突き出し部54との間でも騒音
を発することがない。
【0054】なお、図10(A)〜(C)は図9(A)
〜(C)に対応して描いた比較例であって、吸塵室25
の前側壁26a、27a(一方27aのみ図示)および
後側壁26b、27b(一方27bのみ図示)が夫々鉛
直方向に設けられている以外の構成は、この第1の実施
の形態に係る吸込み具6と同じ構造である。この構成に
おいて、最も後側に配置された叩打体15が吸込み空気
流により斜め上後方に上昇すると、図10(B)に示さ
れるように叩打体15がその後側に近接して対向配置さ
れている後側壁26b、27bに勢いよく当たるから、
その際の衝撃音により使用時の騒音が大きいが、こうし
た点は、この第1の実施の形態においては既述のように
解決できる。
【0055】さらに、前記吸塵動作において既述のよう
に斜め上後方に向けて吸引される前側の叩打体14に対
して、吸塵室25の前側壁26a、27aも接続管12
側へ後傾しているから、叩打体14が吸込み空気流に沿
って斜め上後方に移動されても、叩打体14と前側壁2
6a、27aとの間の距離が次第に大きく開くことがな
く、略一定の間隔を維持できる。そのため、吸塵室25
内における各叩打体14〜16の上方部分の真空度が早
期に低下することがなく、これら叩打体14〜16が十
分に上向きに湾曲させられる。したがって、その後の叩
打体14、15の下方への反り変形を大きく確保して前
記叩打動作を効果的に実施できる。
【0056】なお、図10に示された比較例では、叩打
体14が吸込み空気流により斜め方向に振動すると、そ
れが斜め上後方に移動する程、この叩打体14とそれに
近接して対向配置されている垂直な前側壁27aとの間
の距離が図10(B)に示されるように大きく開いて、
吸込み具本体内における各叩打体14〜16の上方部分
の真空度の低下が早めに行われる。そのために、叩打体
14〜16の振幅が小さくなって、塵埃を叩き出す作用
が低下してしまうが、こうした点は、この第1の実施の
形態においては既述のように解決できる。
【0057】そして、以上のように吸塵室25の少なく
とも後側壁26b、27bを接続管12側に斜に後傾さ
せたことにより、これら後側壁26b、27bが吸塵開
口25aから接続管12へと向かう斜上向きの吸込み空
気流に対する大きな風路抵抗となることがない。したが
って、吸込み空気流を接続管12方向に円滑に案内でき
る。
【0058】しかも、吸塵室25の前側壁26a、26
aの少なくとも上部を接続管12側に後傾させたことに
より、その上縁位置、したがって、この上縁に嵌合され
て真上に接続される中央隔壁29を接続管12側へ寄せ
て、この隔壁29との前壁部分29aと整流用リブ31
との間に設けられる中継室30の一部をなす前側空間を
狭くできる。そのため、吸塵室25から中継室30を経
由して接続管12へと向かう吸込み空気流が、前記前側
空間で渦を巻くことをより少なくでき、また、渦を巻い
ても、それを小さくできる。それにより、中継室30内
で発生する渦による騒音を低減できる。
【0059】さらに、前記吸込み具6の構成では、その
中央部において、上ケース21と一体の硬質な中央隔壁
29と下ケース22と一体の硬質な中央隔壁27とを、
上下方向に突き当てて組んでいるから、これらにより、
吸込み具6の厚み方向の強度を確保して、吸込み具本体
11が誤って踏まれる等により厚み方向の荷重を受けた
際における吸込み具本体11の破損を防止できる。
【0060】また、前記吸込み具6の構成によれば、下
ケース22の成形型の型抜き構造を簡単にするために、
吸塵室25を、中央吸塵室25Aとその両側に連接され
た一対の側部吸塵室25Bとから形成し、一対の側部吸
塵室25Bには下ケース22とは別成形されたものを採
用したから、本発明においては、吸込み具本体11の厚
み方向の強度を担うものではない一対の側部吸塵室25
Bをなす側部隔壁26を、第1の実施の形態に係る硬質
合成樹脂製に代えて弾性を有する軟質な合成樹脂製とす
ることができる。このようにしても、吸込み具本体11
の厚み方向の強度は、依然として硬質合成樹脂製の中央
隔壁27、29によって確保でき、また、布団などに対
する滑走性は硬質な下ケース22で確保できる。
【0061】そして、このように軟質部材で一対の側部
吸塵室25Bを作った構成においては、その前後両側壁
26a、26bに振動する叩打体14、15が当たるこ
とがあっても、その際における衝撃を減衰できるので、
それに伴って衝撃音が小さくできるとともに、前後両側
壁26a、26bの振動も少なくできる。したがって、
こうした構成を採用することは、吸塵室25の後側壁2
6b、27bの後傾によるそれへの叩打体15の当たり
止めと相俟って、使用時の騒音をより小さくする上で特
に優れている。
【0062】なお、以上の吸塵動作において、吸塵室2
5に及ぼされる吸込み圧力により、布団の表布やシーツ
等の柔らかな被掃除面は吸込み具6の吸塵開口25aに
吸付けられるだけではなく、吸塵室25内に深く入り込
もうとする吸込み力を受ける。しかし、この第1の実施
の形態においては、吸塵開口25aにブリッジからなる
一対のガード53を設けたから、これらのストッパ作用
により、布団の表布などの柔らかな被掃除面が吸塵室2
5内へ深く吸込まれることを邪魔することができる。し
たがって、柔らかな被掃除面は吸塵開口25aには吸付
けられるが、吸塵室25の内部深くにまで吸込まれるこ
とがない。
【0063】言い換えれば、前記柔らかな被掃除面は各
叩打体14〜16との間に距離を保って離間した状態に
保持されて、これら叩打体14〜16に吸塵開口25a
側から張り付くことを防止できる。したがって、布団の
表布などの柔らかな被掃除面によって、各叩打体14〜
16の振動動作が妨げられることがなく、これら各叩打
体14〜16を確実に振動させて、吸塵開口25aに吸
い付けられて張り付いた前記柔らかな被掃除面を叩きな
がら吸塵できる。また、前記のように吸塵室25の内部
深くへの被掃除面の吸込みがないので、吸込み具6を移
動させる際における被掃除面の抵抗を少なくでき、それ
により、走行性を向上できる。
【0064】そして、ガード53はブリッジで形成した
から、その構成が簡単であるとともに、吸込み具本体1
1の下ケース22を成型する際に一体に成形できる。
【0065】さらに、吸込み具6は主として前後方向に
移動されるが、この方向と一対のガード53が延びる方
向とは一致している。そのため、吸込み具6を被清掃面
に沿って前後方向に摺動させる際に、吸込み具本体11
の下面11aと面一な一対のガード53はそりとして作
用し、それにより、吸込み具6の被掃除面に対する走行
性をより向上できる。しかも、第1の実施の形態におい
ては、下ケース22がその幅方向中央部に位置するそり
壁48を有しているから、それによっても、吸込み具6
の被掃除面に対する走行性を向上できる。
【0066】ところで、以上のように複数本の叩打体1
4〜16の振動動作を保証するために設けられたガード
53は前後方向に延びるブリッジで形成されているか
ら、これらガード53の部分では吸塵をすることができ
ない。しかし、これらガード53の延長線上後側に補助
吸塵開口52を対応して設けたことにより、吸込み具6
を前進させる際にブリッジからなるガード53により吸
い残された塵芥を補助吸塵開口52を通して直接中継室
30に吸引できる。したがって、吸塵を妨げるブリッジ
からなるガード53を有した吸塵開口25aに実質的に
は吸塵不能領域が生じないようにできる。
【0067】しかも、第1の実施の形態に係る吸込み具
6によれば、その叩打体14〜16を吸塵開口25aか
ら取出そうとして、これらの叩打体14〜16が下方に
湾曲するように引っ張られる可能性がある。しかし、既
述のように一対のガード53は、吸塵室25に内蔵され
た複数本の叩打体14〜16の軸方向と直角に交差し
て、これら叩打体14〜16の下方に設けられているか
ら、これらのガード53によって前記引っ張りの位置を
制限して引っ張りずらくできる。その上、一対のガード
53は引っ張られた叩打体14〜16のストッパとなっ
て、これら叩打体14〜16の撓みを小さく制限でき
る。したがって、いたずら等により吸塵開口25aから
叩打体14〜16が不用意に取外されることを防止でき
る。
【0068】なお、既述の吸塵動作において、布団の表
布やシーツ等の柔らかな被掃除面が吸込み具6の吸塵開
口25aに吸付けられるため、場合によっては吸塵開口
25aの全体が吸付けられた被掃除面で略密閉されて、
この吸塵開口25aを通しての空気の吸込みが極端に少
なくなることがある。しかし、そのような事態であって
も、各叩打体14〜16を通る吸塵室25への吸気を以
下のように確保できるので、前記各叩打体14〜16を
確実に動作させることができる。
【0069】すなわち、接続管12を通して及ぼされる
吸込み圧力により第1吸気風路は、吸込み具本体11の
外部の空気を、入口40から吸込んで上部通気室39内
のエアーフィルタ43に通して浄化した後、その直下の
下部通気室41を経由させて、吸込み具本体11の下面
に開口された吸塵開口25aと各叩打体14〜16との
間に位置された出口42から叩打体14〜16の下側に
供給する。また、第2吸気風路をなす溝45は、その前
端の入口45aから吸込み具本体11の外部の空気を吸
込んで、吸込み具本体11の下面部に前側から通して後
端の出口45bから叩打体14〜16の下側に供給す
る。同様に第3吸気風路をなす溝47は、その後端の入
口47aから吸込み具本体11の外部の空気を吸込ん
で、吸込み具本体11の下面部に後側から通して前端の
出口47bから叩打体14〜16の下側に供給する。
【0070】しかも、第1吸気風路の出口42は、吸込
み具本体11の下面11aに突設した突き出し部54で
前記下面11a側から見て覆われているので、この突き
出し部54のスペーサ作用により吸塵開口25aに前記
のように吸付けられる被掃除面で第1吸気風路の出口4
2が塞がれることを確実に防止でき、それにより、第1
吸気風路から外気を吸気する信頼性が高い。
【0071】このため、既述のように吸塵開口25a全
体が布団等の柔らかい被掃除面を吸付けて塞がれた際等
に、前記各吸気風路の少なくともいずれかを通る外気の
吸込みが増大し、それにより、叩打体14〜16をその
下側から通る吸気を確保できる。したがって、畳等の床
面は勿論のこと布団等の柔らかな被掃除面の掃除におい
ても叩打体14〜16の振動動作を継続させて、被掃除
面の塵芥を叩き出して吸塵できるとともに、接続管12
に連通された電気掃除機本体1内の電動送風機に対する
風量を確保して、電気掃除機本体1側への負担を軽減で
きる。
【0072】図11は本発明の第2の実施の形態に係る
吸込み具の要部の構成を示している。この第2の実施の
形態は、以下説明する点のみが前記第1の実施の形態と
は異なり、それ以外の構成は図11に図示されない部分
を含めて図1〜図9に示された前記第1の実施の形態の
電気掃除機用吸込み具と同一ないしは同様な構成であ
る。そのため、図示されない構成については図1〜図9
をもって代用するとともに、図示される同一ないしは同
様な構成部分には第1の実施の形態と同一の符号を付し
て、それらの構成の説明およびそれに基づく作用効果の
説明については省略するが、これら同一ないしは同様な
構成部分についても第2の実施の形態に係る電気掃除機
用吸込み具の構成の一部をなすものである。
【0073】この第2実施形態において、下ケース22
が備える吸塵室25の前側壁26a、27a(なお、前
側壁27aは図示されない。)は、その全体が接続管1
2側に後傾することなく鉛直方向に沿い真直ぐに延びて
形成されており、それに応じて上ケース21が備える中
央隔壁29は、このケース21の前壁21a側に寄せら
れて設けられている。また、吸塵室25の後側壁26
b、27b(なお、後側壁27bは図示されない。)
は、これに近接する後側叩打体15より上側部位を接続
管12側に後傾させるとともに、下側部位を鉛直方向に
沿い真直ぐに延ばして形成されている。この場合におけ
る後側壁26b、27bの屈曲点は叩打体15の上下両
端間のどこであってもよく、また、誤差範囲であれば叩
打体15の高さ位置から外れていてもよい。なお、以上
の点以外の構成は前記第1の実施の形態に係る電気掃除
機用吸込み具と同じである。
【0074】こうした構成の第2の実施の形態に係る電
気掃除機用吸込み具においても、吸塵室25の後側壁2
6b、27bの上側部位を接続管12側に後傾させて、
叩打体15の斜め上後方への上昇動作に対する逃げを設
けたから、後側壁26b、27bへの叩打体15の衝突
を防止ないしは軽微にできるとともに、前記傾斜により
接続管12へと向かう斜め上向きの吸い込み空気流を円
滑に案内できるから、本発明の第1の課題(吸込み空気
流に対する風路抵抗を少なくするとともに、低騒音で使
用する。)を解決することができる。
【0075】また、本発明において、吸塵室25の前側
壁26a、27aは図11中2点鎖線で示すように前叩
打体14より上側部位を接続管12側に後傾させるとと
もに、下側部位を鉛直方向に沿い真直ぐに延ばして形成
してもよい。この場合における前側壁26a、27aの
屈曲点は叩打体14の上下両端間のどこであってもよ
く、また、誤差範囲であれば叩打体14の高さ位置から
外れていてもよい。
【0076】このように図11の構成において前側壁2
6a、27aの上側部位を後傾させて実施する場合に
は、これら前側壁26a、27a全体を後傾させた前記
第1の実施の形態と同様に、前側壁26a、27aに近
接する前側叩打体14が、吸込み空気流に沿って斜め上
後方に移動される際に、この叩打体14と前側壁26
a、27aとの間が開いて早期に吸込み具本体11内の
真空度が低下することがないから、本発明の第2の課題
(各叩打体14〜16の振幅が小さくなることを防止し
て塵埃の叩き出し作用を向上する。)をも合わせて解決
できる。
【0077】なお、本発明は前記各実施の形態には制約
されない。例えば、前記各実施の形態では、吸塵室の前
後両側壁を夫々吸気ガイドとして利用して構成を簡単に
したが、この吸気ガイドは吸塵室の前後両側壁とは別に
叩打体と対向させて設けてもよい。また、本発明は前記
各実施の形態の構成要素を任意に選択的に組み合わせ、
これにより、前記各実施の形態と同等もしくは異なる機
能を有する電気掃除機用吸込み具を構成し、これを新た
な実施の形態としてもよい。
【0078】
【発明の効果】以上詳記した本発明は以下の効果を有す
る。
【0079】請求項1の発明によれば、吸塵開口から接
続管へと向かう斜め上向きの吸込み空気流を、少なくと
も上側部位が後傾した吸気ガイドにより案内するととも
に、前記空気流に沿って叩打体が斜め上後方に移動され
る際に、この叩打体が吸気ガイドの後傾した上側部位に
当たることを前記傾斜により防止するから、吸塵開口か
ら接続管へと向かう吸込み空気流に対する風路抵抗を少
なくできるとともに、低騒音で使用できる。
【0080】請求項2の発明によれば、前記第1の課題
を解決できるとともに、吸塵室の前側壁の少なくとも上
側部位の傾斜により、この側壁に近接した叩打体が吸込
み空気流に沿って斜め上後方に移動される際に、この叩
打体と前側壁との間が開いて早期に吸込み具本体内の真
空度が低下することがないから、叩打体の振幅が小さく
なることを防止して塵埃の叩き出し作用を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る吸込み具を備
える電気掃除機全体の構成を示す斜視図。
【図2】第1の実施の形態に係る吸込み具の構成を示す
斜視図。
【図3】第1の実施の形態に係る吸込み具の構成を示す
下面図。
【図4】第1の実施の形態に係る吸込み具の吸込み具本
体を分解して示す斜視図。
【図5】図6中Z−Z線に沿う断面図。
【図6】図5中Y−Y線に沿う断面図。
【図7】図5中Z−Z線に沿う断面図。
【図8】第1の実施の形態に係る吸込み具の下ケースの
構成を示す平面図。
【図9】(A)第1の実施の形態に係る吸込み具の叩打
体が吸込み空気流で吸上げられようとする状況を示す部
分断面図。 (B)第1の実施の形態に係る吸込み具の叩打体が吸込
み空気流で吸上げられた状況を示す部分断面図。 (C)第1の実施の形態に係る吸込み具の叩打体が吸込
み空気流に抗して下がった状況を示す部分断面図。
【図10】(A)第1の実施の形態に対する比較例に係
る吸込み具の叩打体が吸込み空気流で吸上げられようと
する状況を示す部分断面図。 (B)第1の実施の形態に対する比較例に係る吸込み具
の叩打体が吸込み空気流で吸上げられた状況を示す部分
断面図。 (C)第1の実施の形態に対する比較例に係る吸込み具
の叩打体が吸込み空気流に抗して下がった状況を示す部
分断面図。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る吸込み具の
要部の構成を示す前記図6相当の断面図。
【符号の説明】 1…電気掃除機本体、 6…吸込み具、 11…吸込み具本体、 11a…吸込み具本体の下面、 12…接続管、 14…叩打体(最も前側の叩打体)、 15…叩打体(最も後側の叩打体)、 16…叩打体、 25…吸塵室、 25a…吸塵開口、 26a、27a…吸塵室の前側壁、 26b、27b…吸塵室の後側壁(吸気ガイド)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後部に斜め上後方に向かう接続管が突設さ
    れた吸込み具本体が、この本体の下面に開口される吸塵
    開口を有した吸塵室を備え、この吸塵室に前記接続管を
    通して及ぼされる吸込み圧力により振動されて被掃除面
    を叩打する複数の叩打体を、前記吸塵開口を略閉塞する
    ように前後方向に並べて前記吸塵室内に設けた電気掃除
    機用吸込み具において、 前記複数の叩打体のうち最も後側の叩打体の後方近傍に
    対向配置された吸気ガイドを備え、このガイドのうち少
    なくとも前記後側配置の前記叩打体より上側部位を、前
    記接続管側に後傾させたことを特徴とする電気掃除機用
    吸込み具。
  2. 【請求項2】前記複数の叩打体のうち最も前側の叩打体
    の前方近傍に対向配置された前記吸塵室の前側壁と、前
    記複数の叩打体のうち最も後側の叩打体の後方近傍に対
    向配置された前記吸塵室の後側壁とを、夫々前記吸気ガ
    イドとして利用するとともに、これら両側壁の少なくと
    もこれらに最も近接する前側または後側の叩打体より上
    側部位を夫々前記接続管側に後傾させたことを特徴とす
    る前記請求項1に記載の電気掃除機用吸込み具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001065991A1 (en) * 2000-03-10 2001-09-13 Arçelik A.S. Vacuum cleaner nozzle

Cited By (1)

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WO2001065991A1 (en) * 2000-03-10 2001-09-13 Arçelik A.S. Vacuum cleaner nozzle

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