JPH07231866A - 電気掃除機の吸口体及び吸口体を備えた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機の吸口体及び吸口体を備えた電気掃除機

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JPH07231866A
JPH07231866A JP6202657A JP20265794A JPH07231866A JP H07231866 A JPH07231866 A JP H07231866A JP 6202657 A JP6202657 A JP 6202657A JP 20265794 A JP20265794 A JP 20265794A JP H07231866 A JPH07231866 A JP H07231866A
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air turbine
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vacuum cleaner
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山崎  進
Shigenori Sato
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Masaro Sunakawa
正郎 砂川
Wataru Yamamoto
亘 山本
Susumu Sato
佐藤  進
Hideo Ogata
秀夫 緒方
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアタービンを駆動源としてロ−タリブラシ
を回転させる電気掃除機の吸口体及び吸口体を備えた電
気掃除機において、ロータリブラシの床面への叩き力を
大きくして床面からの塵埃の舞い上がり量を増大させ、
電気掃除機の吸口体の吸塵性能を向上させる。 【構成】 ノズル体5からのジェット気流14cをエア
タービン7の羽根の上方に吹き付けて、エアタービン7
の下部(床面側)の回転方向及びロータリブラシ6の下
部(床面側)の回転方向が、吸口体1の前部より吸い込
み電気掃除機本体側に流出する吸込気流14a、14
b、14cの吸口体1内の流れ方向に対し逆になるよう
に構成する。これにより、ロータリブラシ6のブラシ羽
先部分の床面に対する相対速度が大きくなり、ノズル体
5の直前においてロータリブラシ6の伸長したブラシ羽
先部分で床面を叩くことができる。このため、ロータリ
ブラシ6の羽先部分の床面への叩き力が大きくなり、ロ
−タリブラシ6の叩き力による床面からの塵埃の舞い上
がり量を増大させ、電気掃除機の吸口体1の吸塵性能を
向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機の吸口体及び
吸口体を備えた電気掃除機に係り、特にエアタ−ビンを
駆動源としてロ−タリブラシを回転させる方式の吸口体
の吸塵性能を向上させた電気掃除機の吸口体及び吸口体
を備えた電気掃除機に関する。
【0002】本発明は電気掃除機の吸口体及び吸口体を
備えた電気掃除機に係り、特に床面から吸口体を離した
場合に発生する騒音を防止し、かつ吸口体を前後に移動
させた場合にロータリブラシの回転数の変動による耳ざ
わりな音の発生を防止する電気掃除機の吸口体及び吸口
体を備えた電気掃除機に関する。
【0003】
【従来の技術】電気掃除機の吸口体は、吸口体本体ケ−
スとこの吸口体本体ケ−ス内に形成されたエアタ−ビン
室とロータリブラシ室とを備えており、ロータリブラシ
室には回転自在なロータリブラシが収容されている。こ
のロータリブラシを駆動する方式として、モータによる
駆動方式とエアタービンによる駆動方式とがある。
【0004】モータを駆動源としたロータリブラシ駆動
方式は、モータ自体の重量が大きいため、このモ−タを
内蔵した吸口体が重くなってしまう欠点がある。一方、
エアタービンを駆動源としたロータリブラシ駆動方式で
はこのような欠点がない。そのため、最近では電気掃除
機の吸口体としてエアタービンを駆動源としたロ−タリ
ブラシ駆動方式が注目されている。
【0005】ところで、エアタービンを駆動源としたロ
ータリブラシ駆動方式を用いた従来の電気掃除機の吸口
体は、例えばくに日本特許特開平2−102626号公
報に記載されているように、吸口体本体ケ−ス内にロー
タリブラシ室とエアタ−ビン室とが区画して設けられ、
この両室を仕切る吸口体本体ケ−スの仕切壁にノズルを
有するノズル体が取り付けられている。
【0006】このノズル体のノズルからジェット気流を
エアタービン室内のエアタービンの下方側(床面側)に
吹き付けて、すなわちジェット気流をエアタービンの斜
め下方に吹き付けてエアタービンを回転させていた。こ
のエアタービンの回転力をタイミングベルトを介してロ
ータリブラシ室内のロータリブラシに伝達する。そし
て、ロータリブラシの下部(床面側)を吸口体内を流れ
る空気の流れ方向と同じ方向に一致させて回転させ、ロ
ータリブラシの上部(天井側)を吸口体内を流れる空気
の流れ方向と逆方向に回転させて、床面の掃除作業を行
っている。
【0007】また、従来の電気掃除機の吸口体を床面か
ら離した状態においては、吸口体の下側後部に取り付け
られている感圧車輪と連動して開閉するバイパス弁が開
いて、エアタービンに吹き付ける吸込空気の流速を減少
させ、エアタービンの回転数を抑えて発生する騒音を低
減するように構成されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に電気掃除機の吸
口体では、掃除機操作者が吸口体を正面前進方向に押す
ときの床面からの塵埃を吸い込む吸塵性能が、吸口体を
足元側に戻すときの吸塵性能よりも高くなることが期待
されている。いいかえれば、電気掃除機の吸口体では、
掃除機操作者が電気掃除機の吸口体を正面前進方向に操
作するときの床面から塵埃を吸い込む吸塵性能が、掃除
機操作者が電気掃除機の吸口体を正面前進方向と逆方向
に操作するときの吸塵性能よりも高くなることが期待さ
れている。
【0009】しかしながら、上記した従来技術の電気掃
除機の吸口体では、ロータリブラシの回転方向がロ−タ
リブラシの下部(床面側)では吸口体内の空気の流れ方
向と同じ方向となっているので、掃除機操作者が吸口体
を正面前進方向に押すときは、ロータリブラシの回転力
によって吸口体が正面前進方向に引っ張られるため、吸
口体の操作が軽く楽に操作できる長所を有している。
【0010】しかしながら、上記した従来技術の電気掃
除機の吸口体では、ロ−タリブラシの床面を叩く力が小
さく、ロ−タリブラシで多量の塵埃を舞い上げることが
できないため、床面からの塵埃の掻き上げ力が弱く電気
掃除機の吸塵量が少なくなる短所があり、電気掃除機の
吸口体の吸塵性能の大幅な向上が図れなかった。
【0011】すなわち、従来のロ−タリブラシ駆動方式
の電気掃除機の吸口体では、ロ−タリブラシの下部(床
面側)では回転方向が吸口体内の空気の流れ方向と同じ
方向に回転している。このため、ブラシ羽先部分でのロ
−タリブラシの床面への叩き位置は、ノズル体の設置位
置から見てロ−タリブラシの回転中心と吸込口との間に
位置しており、ノズル体とロ−タリブラシの回転中心と
の間に位置していなかった。
【0012】このため、ロ−タリブラシのノズル体に近
接した位置では、床面の絨毯や畳等の接触抵抗によりブ
ラシ羽先部分がロ−タリブラシの回転方向に対して後方
へ折れ曲がった状態となるため、この折れ曲がったブラ
シ羽先部分によるロ−タリブラシでは床面を大きな叩く
力を得ることができない。その結果、ロ−タリブラシの
床面を叩く力が小さいため、ロ−タリブラシで床面をい
くら叩いても多量の塵埃を舞い上げることができなかっ
た。
【0013】ここで、上記従来技術における電気掃除機
の吸口体のロ−タリブラシによる床面からの塵埃の掻き
上げ力について検討して見る。ロ−タリブラシの回転速
度v1’を約5.0m/s、電気掃除機操作者の吸口体の
操作速度v2’を約1.5m/sとする。
【0014】この場合、床面におけるロ−タリブラシの
下部の回転方向は掃除機操作者が吸口体を押している正
面前進方向と逆方向であるので、ブラシ羽先部分の床面
に対する相対速度v0’はロ−タリブラシの回転速度
1’と吸口体の操作速度v2’の差(v0’=v1’−v
2’)となり、約3.5m/sと小さい。このため、ロ−
タリブラシ室内でのロ−タリブラシの床面からの塵埃の
掻き上げ力は非常に小さい。いすなわち、上記従来技術
における電気掃除機の吸口体では床面からの塵埃の掻き
上げ力が小さいので、吸塵量は少なく、従ってこの従来
技術の電気掃除機の吸口体では高い吸塵性能が得られな
かった。
【0015】以上のように、従来技術の電気掃除機の吸
口体のロータリブラシの回転方向では、つまりロ−タリ
ブラシの下部(床面側)での回転方向が電気掃除機操作
者の正面前進方向と逆の回転方向(吸口体内の空気の流
れ方向と同じ方向)では、ロータリブラシの床面への叩
き力が小さく、またロ−タリブラシ室内でのロ−タリブ
ラシの床面からの塵埃の掻き上げ力が小さい。このた
め、床面からの塵埃の舞い上がり量が小さく、電気掃除
機の吸塵量は不十分であった。
【0016】したがって、電気掃除機操作者は吸口体を
床面の同一面に何回も繰り返して往復させないと十分に
塵埃を吸い込むことができないので、電気掃除機操作者
は掃除作業について大きな負担を強いられていた。
【0017】しかしながら、従来の電気掃除機の吸口体
では、吸口体を前後に移動させる場合において吸口体を
後側に移動(引く)するときに掃除機操作者の手の動き
によって、吸口体後方がわずかながら持上がり、吸口体
の下側後部に取り付けられている感圧車輪と連動してバ
イパス通路が開いてしまい、集塵性能が低下するという
問題があった。
【0018】また、エアタービンの回転数は、吸口体を
前側に移動(押す)させたときはロータリブラシの下部
(床面側)の回転方向と吸口体の移動方向が逆方向とな
るため、エアタービンの回転数が高く、吸口体を後側に
移動(引く)させたときはロータリブラシの下部の回転
方向と吸口体の移動方向が同一方向となるためエアター
ビンの回転数が低い。
【0019】そして、吸口体を後側に移動(引く)する
ときは使用者の手の動きによって、吸口体の後方がわず
かながら持上がり、吸口体の下側後部に取り付けられて
いる感圧車輪と連動してバイパス通路が開いてしまい、
エアタービンの回転数がさらに低下する。
【0020】このため、吸口体を前後に移動させる場合
においては前後方向でのエアタービンの回転数の変動が
大きくなり、耳ざわりな音が発生するという問題があっ
た。
【0021】さらにまた、従来の電気掃除機の吸口体
は、吸口体を床面から離したときにエアタービンの回転
を完全に停止する点については考慮されておらず、発生
する騒音を防ぐことができなかった。
【0022】本発明の目的は、エアタービンを駆動源と
してロ−タリブラシを回転させる電気掃除機の吸口体及
び吸口体を備えた電気掃除機において、ロ−タリブラシ
のブラシ羽先部分の床面に対する相対速度を大きくし、
ノズル体の直前で伸長したブラシ羽先部分により床面を
叩いて、床面からの塵埃の舞い上がり量を増加させ、電
気掃除機の吸口体の吸塵性能を向上させることができる
電気掃除機の吸口体及び吸口体を備えた電気掃除機を提
供することにある。
【0023】さらに、本発明の目的について具体的にい
えば、エアタービンを駆動源としてロ−タリブラシを回
転させる電気掃除機の吸口体及び吸口体を備えた電気掃
除機において、ロ−タリブラシのブラシ羽先部分の床面
に対する相対速度を大きくし、ロ−タリブラシの羽先部
分が折れ曲がらず、ノズル体の直前で伸長したまたは折
れ曲がっていないブラシ羽先部分により床面を叩いて、
ロータリブラシの床面への叩き力と、床面からの塵埃の
掻き上げ力を大きくして、床面からの塵埃の舞い上がり
量を増大させ、電気掃除機の吸口体の吸塵性能を向上さ
せることができる電気掃除機の吸口体及び吸口体を備え
た電気掃除機を提供することにある。
【0024】本発明の他の目的は、床面から電気掃除機
の吸口体を離した場合に発生する騒音を防止し、かつ吸
口体を前後に移動させた場合にエアタービンの回転数の
変動による耳ざわりな音の発生を防止する電気掃除機の
吸口体及び吸口体を備えた電気掃除機を提供することに
ある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、吸口体本体ケ−スと、この吸口体本体ケ
−ス内に形成され、多数の羽根を有する回転自在なエア
タ−ビンを収容したエアタ−ビン室と、前記吸口体本体
ケ−ス内にこのエアタ−ビン室と平行に配設され、回転
自在なロータリブラシを収容したロータリブラシ室と、
前記エアタ−ビン室と前記ロータリブラシ室との間に設
けられ、吸込気流を吹き付けて前記エアタ−ビンを回転
させるノズル体と、前記エアタ−ビンの回転を前記ロー
タリブラシに伝え前記ロータリブラシを回転させる伝達
駆動手段とを備えた電気掃除機の吸口体において、前記
ロータリブラシの下部の回転方向が、前記吸口体の前部
より吸い込み電気掃除機本体側に流出する空気の前記吸
口体内の流れ方向に対し逆になるように構成としたもの
である。
【0026】また本発明は、前記吸込気流を前記エアタ
−ビンの上方に吹き付け、前記ロータリブラシの下部の
回転方向と前記エアタ−ビンの下部の回転方向と両回転
方向が、前記吸口体の前部より吸い込み電気掃除機本体
側に流出する空気の前記吸口体内の流れ方向に対し逆に
なるように構成としたものである。
【0027】前記ノズル体のノズルの中心線は、前記ノ
ズル体のエアタ−ビン側が斜め上方に向かって前記ノズ
ル体のロータリブラシ側が斜め下方に向かって配置さ
れ、水平線に対して傾斜している。
【0028】また、前記ノズル体のノズルを取り付けた
ノズル取付体は吸口体本体ケ−ス内に傾斜して配置さ
れ、前記ノズル取付体の上部がロータリブラシ側に、前
記ノズル取付体の下部がエアタ−ビン側にそれぞれ接近
した状態で吸口体本体ケ−ス内に取り付けられている。
【0029】また、前記ノズル体のノズルの開口上部内
面の延長線を前記エアタ−ビンの羽根外周接線に概ね一
致させ、さらに前記ノズル取付体のロータリブラシ側の
壁面と前記ノズル体のノズルの中心線との交点位置は、
前記エアタ−ビンの回転中心を通る水平線より下方に位
置させる。
【0030】また、本発明はさらに上記構成の吸口体を
電気掃除機に取り付けた吸口体を備えた電気掃除機に関
するものである。
【0031】なお、本発明では、床面とは被掃除面を意
味し、例えば絨毯、畳、床を指す。
【0032】また本発明では、ロ−タリブラシのブラシ
の羽先部分とは、ロ−タリブラシがブラシで構成されて
いるときはブラシの先端部分を指し、ロ−タリブラシの
ブラシがブレ−ドで構成されているときはブレ−ドの先
端部分を指し、このブレ−ドの先端部分も含む。
【0033】本発明の特徴とするところは、ロータリブ
ラシを駆動するエアタービンの上方側へ吸込空気に導い
て電気掃除機の吸口体を前方向(押す方向)に移動させ
たときに、ロ−タリブラシの下部の回転方向が、吸口体
の前部より吸い込み吸口体内を流れる空気の流れ方向に
対し逆になるように構成し、吸口体を掃除面から離した
場合には吸口体下部に設けられた車輪と連動するバイパ
ス弁を開いて、エアタービンが高速回転することによっ
て発生する騒音を防止するところにある。
【0034】すなわち、ノズルにより空気流をエアター
ビンの上方に導き、ロ−タリブラシの下部の回転方向
が、吸口体の前部より吸い込み吸口体内を流れる空気の
流れ方向に対し逆になるように構成し、エアタービン室
内に開閉機能を備えたバイパス弁を設けたことを特徴と
する電気掃除機の吸口体及び吸口体を備えた電気掃除機
にある。
【0035】また、本発明の特徴とするところは、吸口
体を床面から離した場合には電気掃除機の吸口体の下部
に設けられた車輪と連動するブレーキ機構を用いて、ロ
ータリブラシとエアタービンをつなぐ伝達駆動手段に抵
抗を与え、エアタービンの回転を止めるところにある。
【0036】
【作用】本発明の上記構成によれば、ノズル体のノズル
からのジェット気流をエアタ−ビンの上方の羽根に吹き
付けて、エアタ−ビン及びロータリブラシの下部(床面
側)の回転方向を、吸口体の前部より吸い込み電気掃除
機本体側に流出する空気の吸口体内の流れ方向に対し逆
になるように構成しているので、すなわち電気掃除機操
作者が吸口体を押す正面前進方向と同一方向にすること
ができるので、ロータリブラシのブラシ羽先部分の床面
への叩き位置をノズル体の直前にすることができる。
【0037】しかも、ノズル体の直前ではロータリブラ
シのブラシ羽先部分は床面に接していないので折れ曲が
った状態ではなく、ブラシ羽先部分は放射状に伸びた状
態である。このため、ロータリブラシのブラシ羽先部分
の床面への叩き力は大きく、ロータリブラシの叩き力に
よる床面からの塵埃の舞い上がり量を、従来に比べて約
35%も増加させることができ、電気掃除機の吸口体の
吸塵性能を大幅に向上させることができる。
【0038】ここで、本発明における電気掃除機の吸口
体のロ−タリブラシによる床面からの塵埃の掻き上げ力
について検討して見る。ロータリブラシの回転速度v1
は約5.0m/s、電気掃除機操作者の吸口体の床面で
の操作速度v2は約1.5m/sであり、両速度とも従来
技術の電気掃除機の吸口体と同じ速度で変らない。しか
しながら、床面側のロータリブラシの下部の回転方向
は、吸口体の前部より吸い込み電気掃除機本体側に流出
する空気の吸口体内の流れ方向に対し逆の方向であり、
かつ吸口体の操作方向(電気掃除機操作者が吸口体を正
面へ押す方向)と同一方向であるので、ロータリブラシ
の床面に対する相対速度v0は両速度(ロータリブラシ
の回転速度v1と吸口体の操作速度v2)の和(v0=v1
+v2)である約6.5m/sとなる。
【0039】このように、本発明のロータリブラシの床
面に対する相対速度v0(約6.5m/s)を従来のロー
タリブラシの床面に対する相対速度v0’(約3.5m/
s)の約2倍とすることができるので、ロータリブラシ
による床面からの塵埃の掻き上げ力が格段に大きくな
り、電気掃除機の吸口体の吸塵性能を大幅に向上させる
ことができる。
【0040】本発明では上記の事実から、ロータリブラ
シの床面への叩き力とロータリブラシの床面からの塵埃
の掻き上げ力が増大するため、床面からの塵埃の舞い上
がり率が大幅に増加し、電気掃除機のの吸口体の吸塵率
(吸塵性能)も大幅に向上する。このため、電気掃除機
操作者は吸口体を床面の同一面を何回も繰り返して往復
して操作する必要がなくなり、掃除作業の負担を大幅に
軽減できる。
【0041】本発明の上述のエアタービンによるロ−タ
リブラシの駆動方式による電気掃除機の吸口体では、モ
−タが無くない分だけ吸口体の重量が軽減されているの
で、ロ−タリブラシの下部の回転方向を吸口体の前部よ
り吸い込み電気掃除機本体側に流出する空気の吸口体内
の流れ方向に対し逆の方向に回転させても、電気掃除機
の吸口体の操作性を良好に維持できる。
【0042】ノズル体のノズルの中心線は水平線に対し
て傾斜しており、ノズルに対してエアタ−ビン側が斜め
上方に向いている。したがって、ノズル体のノズルから
のジェット気流を効率良くエアタ−ビンの羽根に当てる
ことができる。
【0043】また、ノズル体のノズル取付体を床面の垂
直線に対して前方に傾斜させて吸口体本体ケ−スに取り
付けたので、ノズル体の直前での床面付近の吸口体の空
間容積を大きくすることができる。これによって、吸込
気流がノズル体の直前で床面付近まで下降して流れ、ロ
−タリブラシによってロ−タリブラシ室内で舞い上がっ
た塵埃を素早くノズル体のノズルに取り込むことができ
る。
【0044】ノズル体のノズルの開口上部内面の延長線
をエアタ−ビンの羽根外周の接線に概ね一致するように
し、さらにノズルを取り付けたノズル取付体のロータリ
ブラシ側の壁面とノズル体のノズルの中心線との交点位
置が、エアタ−ビン回転中心を通る水平線より下方(床
面側)にあるように構成したので、ノズル体のノズルか
らのジェット気流の大部分がエアタ−ビンの羽根に当た
るので、エアタ−ビンの回転力を増大させることができ
る。
【0045】
【実施例】以下、本発明の電気掃除機の吸口体の一実施
例を図面を用いて説明する。
【0046】図1は電気掃除機の吸口体全体の斜視図、
図2は吸口体の縦断面図である。図1及び図2におい
て、吸口体1は大別すると吸口体本体ケ−ス2、この吸
口体本体ケ−ス2にそれぞれ区画して形成されたロ−タ
リブラシ室3及びエアタービン室4とから構成されてい
る。
【0047】吸口体本体ケ−ス2は、上下に分割されて
おり、吸口体本体上部ケ−ス2a、吸込口カバー2bと
吸口体下部本体ケ−ス2cとから構成されている。吸口
体本体ケ−ス2に形成されたリブ2d間にノズル体5が
配置されている。ロ−タリブラシ室3内には回転自在な
ロータリブラシ6が、エアタービン室4内には複数の羽
根を備えた回転自在なエアタ−ビン7がそれぞれ収容さ
れている。
【0048】本実施例ではロ−タリブラシ室3内に配置
されたロータリブラシ6は、塵埃の掻き上げ効果の高い
可撓性を有する1個のブレ−ド6aと拭き効果の高い1
個のブラシ6bとをそれぞれ螺旋状に巻いて取り付けて
構成されている。エアタービン室4内に配置したエアタ
ービン7は、複数の羽根を有し対称形に分割形成したラ
ンナ7aとランナ7bとで構成されている。
【0049】なお、このロータリブラシは2個のブラシ
のみを螺旋状に巻いて取り付けて構成してもよいし、ま
たロータリブラシは2個のブレ−ドと2個のブラシとの
合計4個をそれぞれ螺旋状に巻いて取り付けて構成して
もよい。
【0050】エアタービン室4内には、エアタ−ビン7
の上方に空間が形成され、空気が流れる空気流路8が形
成されている。またこの空気流路8の下流側には、気流
を集合し電気掃除機本体20(図7参照)へ導く受口9
が設けられている。またエアタービン7はエアタービン
回転軸10に取り付けられ、さらにこのエアタービン回
転軸10とロータリブラシ6のロータリブラシ回転軸と
の間には伝達駆動手段であるタイミングベルト11が設
けられている。
【0051】吸口体1の後端部には、上下回動自在なケ
−シング21を備え、このケ−シング21の先端に回動
自在な吸口継手22を接続している。この吸口体1は吸
口継手22を介して電気掃除機本体20側に取り付けら
れる。(図7参照)ノズル体5の構成について、図4、
図5及び図6を用いて説明する。ノズル体5は、ノズル
取付板5a、主ノズル5b及び副ノズル5cとから構成
されている。このノズル体5は上述したようにロータリ
ブラシ室3とエアタービン室4との間に形成されたリブ
2dに取り付けられている。
【0052】ノズル体5の主ノズル5bは、円形断面の
開口を有し、エアタービン7に対して斜め上方に向かっ
て突出して配置されている。この主ノズル5bはエアタ
ービン7を回転させるための空気流をエアタービン室4
内に吹き込む。一方、副ノズル5cは主ノズル5bに並
んで配置されており、空気流をエアタービン室4内に吹
き込む。このノズル体5の副ノズル5cは、水平方向に
移動する開閉板で副ノズル5cの開口を開閉(開放、遮
蔽)される。
【0053】床面が絨毯の場合には、副ノズル5cの開
口を遮蔽し、主ノズル5bの開口からのみ空気流をエア
タービン室4内に吹き込み、エアタービン7から強い回
転力を得る。一方、床面が畳や床の場合には、副ノズル
5cの開口を開放し、主ノズル5bの開口からと同様に
空気流をエアタービン室4内に吹き込み、エアタービン
7から弱い回転力を得る。
【0054】電気掃除機の電源を起動すると、吸口体1
の前部の吸込口より空気を吸い込み、この吸込空気(吸
込気流)14は吸口体1内を流れ、受口9から電気掃除
機本体20側に流出する。すなわち、吸込空気(吸込気
流)14は、吸口体本体下部ケース2cの床面→ロータ
リブラシ室3→ノズル体5の主ノズル5b→エアタービ
ン7→エアタービン7上方の空気流路8→受口9の順に
流れる。
【0055】本実施例では、ノズル体5の主ノズル5b
の開口を斜め上方に突出した構成としたので、ノズル体
5のロータリブラシ側、つまりノズル体5の開口入り口
の下部の床面付近の空間容積(ロータリブラシ6の後方
下部側とノズル体5の前方下部側との空間)を大きくす
ることができる。
【0056】これによって、ロータリブラシ6上方の吸
込気流14aはノズル体5の直前では床面付近まで下降
して流れて吸込気流14bとなる。この吸込気流14b
はロータリブラシ室3で舞い上がった塵埃を巻き込んで
ノズル体5の主ノズル5bの開口に流入し、ジェット気
流14cとなってエアタービン室側へ流れる。
【0057】ジェット気流14cはエアタービン室4の
エアタービン7の上方にある羽根に当たるように導かれ
てエアタービン7の内部に流入し、ジェット気流14c
の運動量によってエアタービン7に回転力(トルク)を
与える。このエアタービン7で得られた回転力はタイミ
ングベルト11を介してロータリブラシ6に伝達され、
ロータリブラシ6をエアタービン7の回転方向と同一方
向に回転させる。
【0058】本発明の上記実施例では、図2に示すよう
に、ノズル体5の主ノズル5bからのジェット気流14
cは床面に対し斜め上方に導かれ噴出し、エアタービン
7の上方(エアタービン室4の天井側)の羽根に吹き付
ける。その結果、エアタービン7の下部(エアタービン
室4の床面側)の回転方向aは、吸込気流14の流れ方
向に対し逆方向となる。
【0059】また、タイミングベルト11を介してエア
タービン7の回転力が伝達されたロータリブラシ6の下
部(ロ−タリブラシ室3の床面側)の回転方向cは、エ
アタービン7の回転方向と同一方向となり、吸込気流1
4の流れ方向に対し逆方向となる。
【0060】すなわち、ロータリブラシ6の下部の回転
方向cは、吸口体1を押す方向に移動させるとき(吸口
体1を前方に前進移動させるとき)は、吸込気流14の
流れ方向に対し逆方向に回転する。また、ロータリブラ
シ6の下部の回転方向cは、吸口体1を引く方向に移動
させるとき(吸口体1を手元に後退移動させるとき)
も、吸込気流14の流れ方向と逆方向に回転する。
【0061】いいかえれば、ロータリブラシ6の下部の
回転方向cは、吸口体1を押す方向に移動させるとき
(吸口体1を前方に前進移動させるとき)は、前進操作
方向に対し同じ方向に回転する。そして、ロータリブラ
シ6の下部の回転方向cは、吸口体1を引く方向に移動
させるとき(吸口体1を手元に後退移動させるとき)
は、後退操作方向に対し逆方向に回転する。
【0062】ジェット気流14cをエアタービン7の上
方の羽根に導くために、本実施例では、ノズル体5のノ
ズル取付板5aの取付位置とノズル体5の主ノズル5b
の開口の取付方向とを規定している。これを図3により
説明する。
【0063】すなわち、図3に示すように、ノズル体5
のノズル取付板5aは、上方側(天井側)の位置Aが下
方側(床面側)の位置Bより空気の流れ方向に沿って上
流側(電気掃除機操作者の前方側)に位置するように、
床面に対する垂直線Cに対して傾斜して取り付けられて
いる。またノズル体5の主ノズル5bは、空気流の主ノ
ズル5bの開口の下流側(主ノズル5bの開口の入り
口)において中心線Dが水平線Eより斜め上方に向くよ
うにノズル取付板5aに取り付けられている。
【0064】本発明者等の実験によれば、ノズル体5の
ノズル取付板5aを垂直線Cに対し傾斜角度(θ1)を
約15〜45度の範囲に設定するとエアタービン7を効
率よく仕事させることが分かった。本実施例では、傾斜
角度(θ1)として30度に設定している 本実施例によれば、ロータリブラシ6の下部の回転方向
を図2のようにc方向としたので、ロータリブラシ6が
床面を叩く位置をロータリブラシ6の回転中心とノズル
体5との間にすることができる。このようにロータリブ
ラシ6が床面を叩く位置をノズル体5のロータリブラシ
側の配置箇所の直前、つまりノズル体5の開口入り口の
直前にすることができる。しかもノズル体5の直前の位
置では、ロータリブラシ6はそのブラシ羽先部分がまだ
床面に接していないので、ブラシ羽先部分は曲げられて
いなく放射状に伸びたままの状態である。
【0065】このため、ロータリブラシ6のブラシ羽先
部分が床面を叩く力は大きく、電気掃除機操作者が吸口
体1を正面前進方向bまたはこの正面前進方向bの反対
方向(後退方向)のどちらの方向に操作した場合でも、
ロータリブラシ6の直前の床面付近にある塵埃を舞い上
げることができる。特に電気掃除機操作者が吸口体1を
正面前進方向bに操作した場合は、ロータリブラシ6の
直前の床面付近からの塵埃の掻き上げ力が大きいので、
ロータリブラシ6直前のノズル体5側の床面付近にある
塵埃を多量舞い上げることができる。
【0066】また本実施例では、吸口体1をその正面前
進方向bに操作した場合、ロータリブラシ6の回転速度
1を約5.0m/s、吸口体1の床面での操作速度v2
を約1.5m/sである。この場合、ロータリブラシ6
の下部の回転方向cが吸込気流14の流れ方向に対し逆
方向となるので、ロータリブラシ6の床面に対する相対
速度v0は両速度(ロータリブラシ6の回転速度v1と吸
口体1の操作速度v2)を加えた約6.5m/sとなり、
ロータリブラシ6の直前の床面付近からの塵埃の格段に
大きな掻き上げ力を得ることができる。
【0067】さらに本実施例では、ノズル体5の主ノズ
ル5bは開口上部内面の延長線Fがエアタービン7の羽
根外周接線に概ね接するように、ノズル体5のノズル取
付板5aの取付位置を設定している。これにより、ノズ
ル体5の主ノズル5bからのジェット気流14cの大部
分をエアタ−ビン7の羽根に当てることができるので、
エアタ−ビン7を効率よく回転させることができるとと
もにエアタ−ビン7の騒音を低減できる効果も有する。
【0068】本発明者等の実験によれば、ノズル体5の
主ノズル5bの中心線Dが水平線Eに対して約15〜4
5度の範囲に傾斜(傾斜角度θ2)させれば、エアター
ビン7を効率よく仕事させることが分かった。
【0069】この場合、ノズル体5の主ノズル5bの中
心線Dが約15〜45度の範囲に傾斜しても、いずれの
傾斜角度(θ2)においてもノズル体5の主ノズル5b
の開口上部内面の延長線Fはエアタービン7の羽根外周
接線に概ね接している。本実施例では、傾斜角度
(θ2)として30度に設定している。
【0070】さらに本実施例では、ノズル体5の主ノズ
ル5bの中心線Dとノズル体5の前面壁(ノズル取付体
5aのロータリブラシ側の壁面)との交点Gの位置が、
エアタービン7の回転中心Hを通る水平線Eより下方側
(床面側)にあるように、ノズル体5の主ノズル5bを
エアタービン室4とロ−タリブラシ室3との間に配置さ
れたノズル取付板5aに取り付けた構造としている。
【0071】ノズル取付板5aが吸口体本体ケース2に
対して前方に傾斜して取り付けられているので、ノズル
体5の主ノズル5bからのジェット気流14cがスムー
ズな流れになり、エアタービン7の回転力を増大させる
ことができ、エアタ−ビン7のより一層の高効率化を図
ることができる。
【0072】上述のように、本発明の上記一実施例によ
れば、ノズル体5の取付形態やロータリブラシ6の回転
方向を図2,図3のように、すなわちノズル体5の主ノ
ズル5bからのジエット気流14cをエアタ−ビン7の
上方に吹き付け、ロータリブラシ6の下部の回転方向を
吸込空気14の吸口体1内の流れ方向に対し逆になるよ
うに構成している。このようにすれば、ロータリブラシ
6の床面への叩き力とロータリブラシ6の床面からの塵
埃の掻き上げ力が増大するので、床面からの塵埃の舞い
上がり率が大幅に増加し電気掃除機の吸口体1の吸塵性
能は大幅に向上する。この結果、電気掃除機操作者は吸
口体1を床面の同一面を何回も繰り返して操作する必要
がなくなり、電気掃除機操作者の掃除作業の負担を大幅
に軽減できる。
【0073】図1ないし図2に示した吸口体1は、図7
に示したような家庭用可搬式の電気掃除機、業務用ポッ
ト型の電気掃除機およびセントラル式の電気掃除機等に
適用可能である。
【0074】以上説明したように、本発明の上記実施例
によれば、電気掃除機の吸口体のロータリブラシの下部
(床面側)の回転方向を吸口体の前部より吸い込み吸口
体内を流れる空気の流れ方向に対し逆の方向としたの
で、ロータリブラシによる被掃除面(床面)への叩き効
果と被掃除面の塵埃の舞い上がり量を増大させることが
でき、電気掃除機の吸口体の吸塵性能を大幅に向上させ
ることができる。
【0075】そして、このように吸塵性能が向上した吸
口体を備えた電気掃除機で床面を掃除をすれば、掃除を
簡単かつ短時間で済ませることができ、電気掃除機操作
者の労力を大幅に軽減することができる。
【0076】以下、本発明に係る電気掃除機の吸口体の
他の実施例を図8〜図18を用いて説明する。
【0077】図8は本発明に係る電気掃除機の吸口体の
上面図、図9は本発明に係る電気掃除機の吸口体の下面
図、図10は本発明に係る電気掃除機の吸口体の一部を
断面で示した平面図である。
【0078】図8、図9及び図10において、電気掃除
機の吸口体30の吸口体本体ケ−ス31はその略中央の
高さ位置で上下に2分割されており、上面に配設される
吸口体本体上部ケ−ス31aと吸込口カバー31b、及
び下面に配設される吸口体本体下部ケ−ス31cによっ
て外郭を形成されている。
【0079】この吸口体本体ケ−ス31の外周には吸口
体本体上部ケ−ス31a及び吸込口カバー32bと吸口
体本体下部ケ−ス31cとの気密を保持する衝撃吸収バ
ンパー32が取り付けられている。吸口体30の後端部
には上下回動自在なケーシング33を備え、その先端に
回転自在な吸口継手34を接続している。
【0080】吸口体本体ケ−ス31の吸口体本体下部ケ
−ス31cには、吸口体30全体を前後方向に移動させ
るとともに、吸口体30の下面と床面との間に一定間隔
を保つように前車輪35と後車輪36、及び吸込口37
内の吸込圧力を保持する圧力制御板38、その後方に滑
り性の優れた貼付板39が取り付けられている。さら
に、吸口体本体下部ケ−ス31cの左右に配設された車
輪ケース40、41内に、後述する感圧車輪42、43
が取り付けられている。
【0081】吸口体本体ケ−ス31の吸込口カバー32
bの両端には横方向にスライドする開閉レバー44があ
り、これを操作することにより、吸込口カバー32bを
吸口体本体上部ケ−ス31a及び吸口体本体下部ケ−ス
31cから取り外すことができる。また吸口体本体上部
ケ−ス31aには、掃除する面にあわせて”絨毯”と”
から拭き”とをワンタッチで切換え可能な切換えレバー
45を備えている。
【0082】吸口体30の吸口体本体ケ−ス31の内部
には、塵埃をかき上げるロータリブラシ46を収納する
ロータリブラシ室47、吸込口37から入った空気流を
ケーシング33及び吸口継手34へ導くとともにロータ
リブラシ46をタイミングベルト48を介して駆動する
エアタービン49を収納するエアタービン室50とを備
えている。 さらに、吸口体30の吸口体本体ケ−ス3
1の内部には、吸込口37から入った塵埃とエアタービ
ン49を回転させるための空気流をエアタービン室50
に吹き込む主ノズル51、この主ノズル51と並行でエ
アタービン49に吹き付けない別の副ノズル52、吸込
通路であるエアタービン室50にバイパス通路となるバ
イパスノズル53、このバイパスノズル53を開閉する
バイパスレバ−54とを備えている。
【0083】ロータリーブラシ室47内に配設されるロ
ータリブラシ46には塵埃の掻き上げ効果の高い可撓性
を持つブレード46aとナイロン等の拭き効果の高いは
け46bとを、ロータリコア46cの外周に設けた軸線
方向に360°螺旋した溝部に配設している。
【0084】エアタービン室50に配置したエアタービ
ン49は、複数の羽根を有し、対称形に分割形成した2
個ランナ、ランナとを備えている。
【0085】図11において、吸込口37から吸い込ま
れる空気流はロータリブラシ室47に入り、主ノズル5
1を通ってエアタービン室50へ導かれ、ケーシング3
3を通って電気掃除機本体側に送られる。ロータリブラ
シ室47とエアタービン室50との間に設けられた主ノ
ズル51は、エアタービン49の上方に空気流を導くよ
うに斜め方向に向かって取り付けられている。
【0086】エアタービン室50に配設されたエアター
ビン49は、この主ノズル51から放出された空気流を
受け、一定方向に回転するように構成されている。すな
わち、エアタービン49の下部の回転方向は吸込気流の
流れ方向に対し逆になるように構成されている。エアタ
ービン49で得た回転力はタイミングベルト48を介し
てロータリブラシ46に伝えられ、ロータリブラシ46
の下部の回転方向はエアタービン49の下部の回転方向
と同様に吸込気流の流れ方向に対し逆になるように構成
されている。
【0087】すなわち、ロータリブラシ46の下部の回
転方向は、吸口体30を押す方向に移動させるときは前
進移動する方向と同じ方向に、吸口体30を引く方向に
移動させるときは後退移動する方向と逆の方向になって
いる。
【0088】図12において、吸口体30の側壁にはバ
イパスノズル53があり、このバイパスノズル53には
空気を通すための複数の吸込口55が設けられている。
また、バイパスノズル53の上面(タービン側)には軸
56を中心に回動するバイパスレバー54が取り付けら
れ、このバイパスレバー54には空気を通すための複数
の吸込通路57が設けられている。
【0089】図12の状態において、バイパスノズル5
3に設けられた吸込口55はバイパスレバー54で塞が
れている。そして、バイパスレバー54が軸56を中心
に回動すると、吸込口55とバイパスレバー54に設け
られた吸込通路57が重なり合い、図13に示すように
バイパス通路58を形成する。
【0090】図14において、吸口体30には軸56を
中心に回動する右車輪ケース41が取り付けられ、バイ
パス押え59によって蓋われている。また右車輪ケース
41内には、右感圧車輪43が回動自在に取り付けられ
ている。
【0091】吸口体30を被掃除面に接触させた状態に
おいては、図14に示すように右感圧車輪43が吸口体
30内に回動し、これと連動するようにして取り付けら
れているバイパスレバー54が移動し、バイパスノズル
53に設けられた吸込口55を塞ぐ。
【0092】この状態において、エアタービン室50に
取り入れられる空気は主ノズル51からのみとなり、エ
アタービン49に当たる空気の流速が増し、エアタービ
ン49の回転数を増加させる。これにより、吸口体30
を被掃除面に接触させた場合はエアタービン49のトル
クを増大させることができるので、エアタービン49で
駆動されるロータリブラシ46によって、絨毯等にある
塵埃を有効に掻きだすことができる。
【0093】次に、吸口体30を被掃除面から離した状
態においては、図15に示すようにバイパスばね60及
び重力により右感圧車輪43が吸口体30から下方に回
動し、これと連動するようにして取り付けられているバ
イパスレバー54が回動し、バイパスノズル53に設け
られた吸込口55とバイパスレバー54に設けられた吸
込通路57が重なり合い、バイパス通路58を形成す
る。
【0094】この状態において、エアタービン室50に
取り入れられる空気は主ノズル51及びバイパス通路5
8に2分され、エアタービン49に当たる空気の流速が
減少し、エアタービン49の回転数を抑える。
【0095】これにより、吸口体30を被掃除面から離
した場合はエアータービン49の回転数を抑えることが
できるので、エアタービン49が高速回転することによ
って発生する騒音を防止することができる。
【0096】本実施例によれば、吸口体30を押す方向
に移動させる場合には、エアタービン49及びロータリ
ブラシ46の下部の回転方向を、吸口体30を押す方向
と同方向に回転させるようにしているので、絨毯等の毛
足を広げ、塵埃を掻きだすことができ、集塵性能を向上
することができる。
【0097】このとき、バイパス通路58も閉じている
ので、エアタービン49に当たる空気の流速を増すこと
ができ、それに伴いエアタービン49のトルクを増加す
ることができる。
【0098】一方、吸口体30を引く方向に移動させる
場合には、エアタービン49及びロータリブラシ46の
下部の回転方向を、吸口体30を押す方向に対し逆の方
向に回転させているので、ロータリブラシ46の回転抵
抗が小さくなる。
【0099】このとき、ロータリブラシ46が高速で回
転する方向となるが、吸口体30の後方がわずかながら
被掃除面より離れるので、右感圧車輪43と連動してバ
イパス通路58がわずかながら開くことにより、ロータ
リブラシ46の回転数を抑えることができる。
【0100】これにより、吸口体30を前後に移動させ
たときに起こる回転数の変動を小さくすることができる
ので、それに伴って発生する耳ざわりな音を防止するこ
とができる。
【0101】上述した実施例においては、バイパス通路
58を開口してエアタービン49の回転数を抑えるよう
にしていたが、主ノズル51からも空気が放出されてい
るため、エアタービン49を完全に停止させることはで
きない。そのため、わずかながらエアタービン49が回
転し、騒音の発生を完全に防止することはできない。
【0102】図16及び図17にエアタービン49を停
止させるための本発明の一実施例を示す。
【0103】吸口体30には軸を中心に回動する左車輪
ケース40が取り付けられている。吸口体30内にはエ
アタービン49に取り付けられている駆動プーリ62と
ロータリブラシ46のプーリ62とに掛けられたタイミ
ングベルト48が収納されている。このタイミングベル
ト48には背面から張力を加えるブレーキアーム63が
設けられている。ブレーキアーム63には左車輪ケース
40と連動して回動するようにブレーキばね64及び副
バイパスレバー65が取り付けられている。
【0104】吸口体30を被掃除面に接触させた状態に
おいては、図16に示すように左感圧車輪40が吸口体
30内に回動し、これと連動するようにして取り付けら
れているブレーキアーム63がタイミングベルト48か
ら離れるとともに、副バイパスレバー66が吸込口67
を塞ぐ。この状態において、エアタービン49で駆動さ
れるロータリブラシ46によって、絨毯等にある塵埃を
有効に掻きだすことができる。
【0105】次に、吸口体30を被掃除面から離した状
態においては、図17に示すようにブレーキばね64に
より左感圧車輪42が吸口体30から下方に回動し、こ
れと連動するようにして取り付けられているブレーキア
ーム63がブレーキばね64の弾性力によりタイミング
ベルト48に抵抗を与える。このようにして、エアター
ビン49の回転を停止することができ、エアタービン4
9が回転することによって発生する騒音を防止すること
ができる。
【0106】本実施例によれば、エアタービン49とロ
ータリブラシ46をつなぐタイミングベルト48に抵抗
を与えて回転を停止させるようにしているので、エアタ
ービン49が回転することによって発生する騒音を防ぐ
ことができる。
【0107】また、ブレーキ機構は本実施例にとらわれ
る必要はない。必要に応じて、図18に示すようなブレ
ーキアーム67の先端と、歯車68を噛み合わせるよう
にしてもよい。さらに、自動車等に用いられるドラムブ
レーキを適用することも可能である。
【0108】本発明の上記実施例によれば、ロータリー
ブラシの下部の回転方向とエアタービンの下部の回転方
向を、吸込気流の流れ方向に対して逆になるようにして
いるので、集塵性能を向上できるとともに、電気掃除機
の吸口体を前後に移動させた場合にエアタービンの回転
数の変動による耳ざわりな音の発生を防止することがで
きる。また、エアタービンの回転を完全に停止するよう
にしているので、騒音の発生を防ぐことができる。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、電気掃除機の吸口体の
ロータリブラシの下部(床面側)の回転方向を吸口体の
前部より吸い込み吸口体内を流れる空気の流れ方向に対
し逆の方向としたので、ロータリブラシによる被掃除面
(床面)への叩き効果と被掃除面の塵埃の舞い上がり量
を増大させることができ、電気掃除機の吸口体の吸塵性
能を大幅に向上させることができる。
【0110】そして、このように吸塵性能が向上した吸
口体を備えた電気掃除機で床面を掃除をすれば、掃除を
簡単かつ短時間で済ませることができ、電気掃除機操作
者の労力を大幅に軽減することができる。
【0111】本発明によれば、ロータリーブラシの下部
の回転方向とエアタービンの下部の回転方向を、吸込気
流の流れ方向に対して逆になるようにしているので、集
塵性能を向上できるとともに、電気掃除機の吸口体を前
後に移動させた場合にエアタービンの回転数の変動によ
る耳ざわりな音の発生を防止することができる。また、
エアタービンの回転を完全に停止するようにしているの
で、騒音の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸口体の
一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸口体の
縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸口体の
縦断面図であって、ロータリブラシ、ノズル体、エアタ
−ビンの配置構成を示す。
【図4】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸口体の
ノズル体の正面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸口体の
ノズル体の側面図である。
【図6】本発明の図4のVI−VI断面図である。
【図7】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸口体を
電気掃除機本体に取り付けた吸口体を備えた電気掃除機
の斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す電気掃除機の吸口体
の上面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す電気掃除機の吸口体
の下面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す電気掃除機の吸口
体の吸口体本体上部ケ−スを除き一部を断面で示した平
面図である。
【図11】図10のXI−XI断面図で、電気掃除機の
吸口体の吸口体本体上部ケ−スを取り付けたときの断面
図である。
【図12】図10のXII−XII断面図で、電気掃除
機の吸口体のバイパス通路が閉じた状態のバイパス通路
部における断面図である。
【図13】図10のXII−XII断面図で、電気掃除
機の吸口体のバイパス通路が開いた状態のバイパス通路
部における断面図である。
【図14】図10のXIV−XIV断面図で、電気掃除
機の吸口体のバイパス通路が閉じた状態の車輪右ケ−ス
部における断面図である。
【図15】図10のXIV−XIV断面図で、電気掃除
機の吸口体のバイパス通路が開いた状態の車輪右ケ−ス
部における断面図である。
【図16】図10のXVI−XVI断面図で、電気掃除
機の吸口体のエアタ−ビンを停止させるための実施例を
示すもので、感圧車輪が吸口体内に移動したときを示す
断面図である。
【図17】図10のXVI−XVI断面図で、電気掃除
機の吸口体のエアタ−ビンを停止させるための実施例を
示すもので、感圧車輪が吸口体内から下方に移動したと
きを示す断面図である。
【図18】本発明の他の実施例を示す電気掃除機の吸口
体のエアタ−ビンを停止させるための他の実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1・・吸口体、2・・吸口体本体ケ−ス、3・・ロ−タ
リブラシ室、4・・エアタ−ビン室、5・・ノズル体、
5a・・ノズル取付板、5b・・主ノズル、5c・・副
ノズル、6・・ロ−タリブラシ、7・・エアタ−ビン、
11・・タイミングベルト、14・・吸込気流、30・
・吸口体、31・・吸口体本体ケ−ス、42、43・・
感圧車輪、46・・ロ−タリブラシ、47・・ロ−タリ
ブラシ室、48・・タイミングベルト、49・・エアタ
−ビン、50・・エアタ−ビン室、51・・主ノズル、
52・・副ノズル、53・・バイパスノズル、54・・
バイパスレバ−、58・・バイパス通路、63・・ブレ
−キア−ム、68・・歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 亘 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 佐藤 進 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内 (72)発明者 緒方 秀夫 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所リビング機器事業部内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸口体本体ケ−スと、この吸口体本体ケ−
    ス内に形成され、多数の羽根を有する回転自在なエアタ
    −ビンを収容したエアタ−ビン室と、前記吸口体本体ケ
    −ス内にこのエアタ−ビン室と平行に配設され、回転自
    在なロータリブラシを収容したロータリブラシ室と、前
    記エアタ−ビン室と前記ロータリブラシ室との間に設け
    られ、吸込気流を吹き付けて前記エアタ−ビンを回転さ
    せるノズル体と、前記エアタ−ビンの回転を前記ロータ
    リブラシに伝え、前記ロータリブラシを回転させる伝達
    駆動手段と、を備えた電気掃除機の吸口体において、 前記ロータリブラシの下部の回転方向が、前記吸口体の
    前部より吸い込み電気掃除機本体側に流出する空気の前
    記吸口体内の流れ方向に対し逆になるように構成とした
    ことを特徴とする電気掃除機の吸口体。
  2. 【請求項2】吸口体本体ケ−スと、この吸口体本体ケ−
    ス内に形成され、多数の羽根を有する回転自在なエアタ
    −ビンを収容したエアタ−ビン室と、前記吸口体本体ケ
    −ス内にこのエアタ−ビン室と平行に配設され、回転自
    在なロータリブラシを収容したロータリブラシ室と、前
    記エアタ−ビン室と前記ロータリブラシ室との間に設け
    られ、前記エアタ−ビンに対して吸込気流を吹き付けて
    前記エアタ−ビンを回転させるノズルとこのノズルを取
    り付けたノズル取付体とを有するノズル体と、前記エア
    タ−ビンの回転を前記ロータリブラシに伝え、前記ロー
    タリブラシを回転させる伝達駆動手段と、を備えた電気
    掃除機の吸口体において、 前記吸込気流を前記エアタ−ビンの上方に吹き付け、前
    記ロータリブラシの下部の回転方向と前記エアタ−ビン
    の下部の回転方向との両回転方向が、前記吸口体の前部
    より吸い込み電気掃除機本体側に流出する空気の前記吸
    口体内の流れ方向に対し逆になるように構成としたこと
    を特徴とする電気掃除機の吸口体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズル体の前記ノズルの中心線は水平線に対して傾
    斜し、前記ノズル体のエアタ−ビン側が斜め上方に向か
    って前記ノズル体のロータリブラシ側が斜め下方に向か
    って配置する構成としたことを特徴とする電気掃除機の
    吸口体。
  4. 【請求項4】請求項3記載の電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズル体の前記ノズルの中心線は水平線に対して約
    15〜45度の範囲で傾斜させた構成としたことを特徴
    とする電気掃除機の吸口体。
  5. 【請求項5】請求項2記載の電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズル体の前記ノズル取付体は、吸口体本体ケ−ス
    内に傾斜して配置され、前記ノズル取付体の上部がロー
    タリブラシ側に、前記ノズル取付体の下部がエアタ−ビ
    ン側にそれぞれ接近して前記吸口体本体ケ−ス内に取り
    付けた構成としたことを特徴とする電気掃除機の吸口
    体。
  6. 【請求項6】請求項5記載の電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズル体の前記ノズル取付体は、吸口体本体ケ−ス
    内に約15〜45度の範囲で傾斜して配置して前記吸口
    体本体ケ−スに取り付ける構成としたことを特徴とする
    電気掃除機の吸口体。
  7. 【請求項7】請求項2記載の電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズル体の前記ノズルの開口上部内面の延長線が、
    前記エアタ−ビンの羽根外周接線に概ね一致する構成と
    したことを特徴とする電気掃除機の吸口体。
  8. 【請求項8】請求項2記載の電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズル体の前記ノズル取付体のロータリブラシ側の
    壁面と前記ノズルの中心線との交点位置は、前記エアタ
    −ビンの回転中心を通る水平線より下方に位置させた構
    成としたことを特徴とする電気掃除機の吸口体。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項8のいずれかに記載
    の吸口体を備えたことを特徴とする吸口体を備えた電気
    掃除機。
  10. 【請求項10】吸口体本体ケ−スと、この吸口体本体ケ
    −ス内に形成され、多数の羽根を有する回転自在なエア
    タ−ビンを収容したエアタ−ビン室と、前記吸口体本体
    ケ−ス内にこのエアタ−ビン室と平行に配設され、回転
    自在なロ−タリブラシを収容したロ−タリブラシ室と、
    前記エアタ−ビン室と前記ロ−タリブラシ室との間に設
    けられ、吸込気流を吹き付けて前記エアータービンを回
    転させるノズルと、前記エアータービンの回転を前記ロ
    −タリブラシに伝え、前記ロ−タリブラシを回転させる
    伝達駆動手段と、を備えた電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズルにより空気流を前記エアータービンの上方に
    導き、前記ロ−タリブラシの下部の回転方向が、前記吸
    口体の前部より吸い込み前記吸口体内を流れる空気の流
    れ方向に対し逆になるように構成し、 前記エアタービン室内に開閉機能を備えたバイパス弁を
    設けたことを特徴とする電気掃除機の吸口体。
  11. 【請求項11】吸口体本体ケ−スと、この吸口体本体ケ
    −ス内に形成され、多数の羽根を有する回転自在なエア
    タ−ビンを収容したエアタ−ビン室と、前記吸口体本体
    ケ−ス内にこのエアタ−ビン室と平行に配設され、回転
    自在なロ−タリブラシを収容したロ−タリブラシ室と、
    前記エアタ−ビン室と前記ロ−タリブラシ室との間に設
    けられ、吸込気流を吹き付けて前記エアータービンを回
    転させるノズルと、前記エアータービンの回転を前記ロ
    −タリブラシに伝え、前記ロ−タリブラシを回転させる
    伝達駆動手段と、を備えた電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズルにより空気流を前記エアータービンの上方に
    導き、前記ロ−タリブラシの下部の回転方向が、前記吸
    口体の前部より吸い込み前記吸口体内を流れる空気の流
    れ方向に対し逆になるように構成し、 前記エアタービン室内に設けられて空気流を導くバイパ
    ス通路と、 前記吸口体に回動自在に取り付けられ、前記バイパス通
    路の開閉を行うバイパスレバーと、 前記バイパスレバーと同一軸上に取り付けられ、前記吸
    口体を被掃除面と接触させているときには、前記バイパ
    スレバーとともに上方へ移動して前記バイパス通路を閉
    じ、前記吸口体を被掃除面と離したときには、前記バイ
    パスレバーとともに下方へ移動して前記バイパス通路を
    開くようにした感圧車輪とを有することを特徴とする電
    気掃除機の吸口体。
  12. 【請求項12】請求項10ないし請求項11において、 前記吸口体内に、前記エアータービンと前記ロ−タリブ
    ラシの回転を停止するブレーキ手段を有することを特徴
    とする電気掃除機の吸口体。
  13. 【請求項13】請求項12において、 前記ブレーキ手段は、前記伝達駆動手段を押圧して抵抗
    を与えるように構成したことを特徴とする電気掃除機の
    吸口体。
  14. 【請求項14】吸口体本体ケ−スと、この吸口体本体ケ
    −ス内に形成され、多数の羽根を有する回転自在なエア
    タ−ビンを収容したエアタ−ビン室と、前記吸口体本体
    ケ−ス内にこのエアタ−ビン室と平行に配設され、回転
    自在なロ−タリブラシを収容したロ−タリブラシ室と、
    前記エアタ−ビン室と前記ロ−タリブラシ室との間に設
    けられ、吸込気流を吹き付けて前記エアータービンを回
    転させるノズルと、前記エアータービンの回転を前記ロ
    −タリブラシに伝え、前記ロ−タリブラシを回転させる
    伝達駆動手段と、を備えた電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズルにより空気流を前記エアータービンの上方に
    導き、前記ロ−タリブラシの下部の回転方向が、前記吸
    口体の前部より吸い込み前記吸口体内を流れる空気の流
    れ方向に対し逆になるように構成し、 前記エアタービン室内に設けられて空気流を導くバイパ
    ス通路と、 前記吸口体に回動自在に取り付けられ、前記伝達駆動手
    段に抵抗を与えるブレーキアームと、 前記ブレーキアームの回動自在に取り付けられ、前記吸
    口体を被掃除面と接触させているときには、上方へ移動
    して前記ブレーキアームを前記伝達駆動手段から離し、
    前記吸口体を被掃除面と離したときには、下方へ移動し
    て前記ブレーキアームを前記伝達駆動手段に接触するよ
    うに移動させる感圧車輪とを有することを特徴とする電
    気掃除機の吸口体。
  15. 【請求項15】吸口体本体ケ−スと、この吸口体本体ケ
    −ス内に形成され、多数の羽根を有する回転自在なエア
    タ−ビンを収容したエアタ−ビン室と、前記吸口体本体
    ケ−ス内にこのエアタ−ビン室と平行に配設され、回転
    自在なロ−タリブラシを収容したロ−タリブラシ室と、
    前記エアタ−ビン室と前記ロ−タリブラシ室との間に設
    けられ、吸込気流を吹き付けて前記エアータービンを回
    転させるノズルと、前記エアータービンの回転を前記ロ
    −タリブラシに伝え、前記ロ−タリブラシを回転させる
    伝達駆動手段と、を備えた電気掃除機の吸口体におい
    て、 前記ノズルにより空気流を前記エアータービンの上方に
    導き、前記ロ−タリブラシの下部の回転方向が、前記吸
    口体の前部より吸い込み前記吸口体内を流れる空気の流
    れ方向に対し逆になるように構成し、 前記ロ−タリブラシと同一軸上に設けられた歯車と、 前記吸口体に回動自在に取り付けられ、回動して前記歯
    車を噛み合わせるブレーキアームと、 前記ブレーキアームに回動自在に取り付けられ、前記吸
    口体を被掃除面と接触させているときには、上方へ移動
    して前記ブレーキアームを前記歯車から離し、前記吸口
    体を被掃除面と離したときには、下方へ移動して前記ブ
    レーキアームを前記歯車とを接触させるように移動させ
    る感圧車輪とを有することを特徴とする電気掃除機の吸
    口体。
  16. 【請求項16】請求項10ないし請求項15のいずれか
    に記載の吸口体を備えたことを特徴とする電気掃除機の
    吸口体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2009018073A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Panasonic Corp 電気掃除機用吸込具およびこれを用いた電気掃除機
CN103300794A (zh) * 2013-05-28 2013-09-18 苏州展翘电器有限公司 一种易分拆的地刷
JP2014518700A (ja) * 2011-05-03 2014-08-07 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 可動配置された機能体と機能体の動作を停止する安全機構とを含むデバイス

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