JP2004065915A - 吸込み口体及び電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被掃除面Fと対向する第1吸塵開口27、及びこの開口27より前側で吸塵する第2吸塵開口29を有した吸込み口本体15に、被掃除面Fに接して回動される吸塵ノズル(開閉体)30を取付ける。開閉体30は、吸込み口本体15の前進と後退とに連動し、吸込み口本体15の前進時には第2吸塵開口29を開き、後退時には第2吸塵開口29を閉じる。後退時に第2吸塵開口29が閉じられることで、吸込み口本体15内の真空度を高めて、第1吸塵開口27での吸込みを向上できるようにしている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面等被掃除面の塵を効果的に吸込めるように改善した吸込み口体、及びこの吸込み口体を備えた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機用吸込み口体の中には、吸込み口本体の前縁に、壁際の起立壁面に当たることによって開く前縁シールを設けたものがある。この前縁シールは通常閉じている。そのため、吸込み口体を前進させる時にも、後退させる時にも吸込み口本体の前側からの吸込みができない。
【0003】
これに対し、電気掃除機用吸込み口体の中には、被掃除面と対向して吸塵する主吸塵開口より前側位置に前側吸塵開口を設けたものがある。前側吸塵開口は吸込み口本体の前縁部に常に開いた横長な孔で形成されている。この吸込み口体は、それを押出して前進させる時に、前側吸塵開口を通して吸込み口本体の前側からの吸込みができるので、吸込み口本体の前縁で塵を押し動かさないようにできる点で優れている。
【0004】
ところが、前側吸塵開口を通しての吸込みは、吸込み口体を引き戻して後退させる時にも行なわれる。吸込み口体を後退させる時には、この吸込み口体を被掃除面に押付ける力が与えられない。そのため、一般的には被掃除面に対して吸込み口体が前傾するように浮き上がり易く、それに伴い吸込み口体内部の真空度が低下する傾向にある。こうした条件に加えて、既述のように前吸込みが行なわれるので、吸込み口体内部の真空度が一層低下する。したがって、吸込み口体の後退時での主吸塵開口を通して吸込みが弱くなって、吸塵性能が低下する。
【0005】
又、電気掃除機用吸込み口体の中には、回転ブラシが内蔵された吸込み口本体の前縁に、常に開いた横長な孔からなる前側吸塵開口を設け、この前側吸塵開口を通して吸込まれた空気を回転ブラシに吹付けて、回転ブラシを回転させるようにしたものがある。
【0006】
このものにおいても、吸込み口体を後退させる時にはその内部の真空度が一層低下して、主吸塵開口を通しての吸込みが弱くなり吸塵性能が低くなるので、その改善が求められている。又、前側吸塵開口を通った気流が回転ブラシに吹き付けられる方向は一定であって、吸込み口体の前進・後退に拘らず回転ブラシは一定方向にのみ回転されるようになっている。そのため、吸込み口体を前進させる時に、この前進方向に逆らうように回転ブラシを回転させて塵の掻き出し性能を確保している場合、吸込み口体を後退させる時には、この後退方向に対して回転ブラシが連れ回りして、このブラシによる塵の掻き出し作用が低下するに伴い、吸塵性能が低下する(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−128904号公報(段落00017〜段落0032,図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、前進時に前側からの吸込みができるにも拘らず、後退時の吸塵性能を向上できる吸込み口体及びこれを備えた電気掃除機を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、吸塵開口を有した吸込み口本体に、吸塵開口に臨んで回転清掃体を回転自在に内蔵するとともに、吸込み口本体の前進と後退とに連動して変向される可動吸塵体を吸塵開口より前側に取付け、この可動吸塵体を通って吸込まれた空気によって回転清掃体を吸込み口本体の移動方向に対し逆らう回転方向となるように正転又は逆転させるようにしている。
【0010】
この発明において、回転清掃体には、被掃除面の塵を、掃く、若しくは掻き出すための清掃部材、例えばブラシ毛や清掃ブレード又は起毛布等の内の少なくとも一種を、回転軸の外周に取付けてなるものを使用できる。この発明において、可動吸塵体は、被掃除面から吸込み口本体内に塵を伴って吸込まれる空気を通過させるとともに、この通過した空気を回転清掃体に吹き付けるように機能するものである。更に、この発明において可動吸塵体は、吸込み口本体の前方の被掃除面に吸込み力を波及できるように設けられるものであって、吸塵開口より前側であればどこでもよいが、可能な限り吸込み口本体の前縁に寄せて設けられる方が望ましい。しかも、この発明において、可動吸塵体は、吸込み口本体の幅方向全体にわたって一つ、或いは吸込み口本体の幅方向中間部だけに一つ取付けることができる他、吸込み口本体の幅方向に間隔を置いて複数取付けることもできる。この発明において、変向とは、可動吸塵体を例えば所定角度回転させることによって、この可動吸塵体を通る気流の方向を変えることを指す。そして、この発明において、可動吸塵体を吸込み口本体の前進・後退に連動して変向させる手段として、例えば被掃除面に接して可動吸塵体を回転させる起毛布等の抵抗体を、可動吸塵体の外面に装着して実施できる他、吸込み口本体の前進・後退を検知し、この検知に応じて電気モータやソレノイド等を駆動源として可動吸塵体を回転させて行なうこともできる。この発明において、回転清掃体の逆方向回転は、吸込み口体の移動方向と吸塵開口での回転清掃体の回転方向との関係について規定し、吸込み口体を押し引きして前後に移動させる時に、この移動方向に逆らう回転清掃体の回転を指している。この逆方向回転では吸込み口本体の移動方向に回転清掃体が連れ回りしないので、塵の掻き出し性能がよい。又、この発明及び以下の発明は、キャニスタ型、アップライト型、その他の形式の電気掃除機が備える吸込み口体に好適に実施できる。
【0011】
請求項1の発明では、吸込み口本体の前進時にも後退時にも、吸塵開口より前側の可動吸塵体を通して吸込み口本体の前側の塵を吸込むことができる。そして、可動吸塵体を通った空気は回転清掃体に当たって、この清掃体を回転させる。この場合、吸込み口本体の前進と後退とに連動して可動吸塵体が変向されることにより、前進時と後退時とでは回転清掃体に対する空気の当たり位置が異なり、それによって前進時でも後退時でも回転清掃体は吸込み口本体の移動方向に対し逆方向に回転される。そのため、吸込み口本体の前進・後退いずれの場合でも、回転清掃体による被掃除面の塵の掻き出し作用は低下しない。
【0012】
前記課題を解決するために、請求項3の発明は、第1吸塵開口、及びこの第1吸塵開口より前側で吸塵する第2吸塵開口を有した吸込み口本体に、この本体の前進と後退とに連動する開閉体を取付け、この開閉体で吸込み口本体の前進時に第2吸塵開口を開き、後退時に第2吸塵開口を閉じるようにしたものである。
【0013】
この発明及び以下の発明において、第1吸塵開口より前側の第2吸塵開口は、吸込み口本体の前縁前方の被掃除面に吸込み力を波及できるように設けられるものであって、吸塵開口より前側であればどこでもよいが、可能な限り吸込み口本体の前側に寄せて設けられる方が望ましい。この発明及び以下の発明において、第2吸塵開口は、吸込み口本体の幅方向全体にわたって一つ、或いは吸込み口本体の幅方向中間部だけに一つ設けることができる他、吸込み口本体の幅方向に間隔を置いて複数設けることもできる。この発明及び以下の発明において、吸込み口本体の前進・後退に連動して第2吸塵開口を開閉するために開閉体を可動させる手段としては、例えば被掃除面に接して開閉体を回動させる起毛布等の抵抗体を、吸込み口本体に回動可能に取付けられた開閉体の外面に装着して実施できる他、吸込み口本体の前進・後退を検知し、この検知に応じて電気モータやソレノイド等を駆動源として開閉体を回動等移動させること等により実施することもできる。又、この発明及び以下の発明において、吸込み口本体内に回転清掃体を設けるかどうかは任意である。
【0014】
請求項3の発明では、吸込み口本体の前進時には開閉体が第2吸塵開口を開いているので、この吸塵開口を通して吸込み口本体の前側の塵を吸込むことができる。そして、吸込み口本体の後退時には開閉体が第2吸塵開口を閉じて、吸込み口本体内の真空度を上昇させるので、常に開いている第1吸塵開口を通して効果的に被掃除面の塵を吸込むことができる。
【0015】
前記課題を解決するために、請求項4の発明は、第1吸塵開口、この第1吸塵開口より前側で吸塵する第2吸塵開口、及び第1吸塵開口に前側から連通しかつ被清掃面との間に通気間隙を形成する床面対向壁を有した吸込み口本体に、この本体の前進と後退とに連動する開閉体を取付け、この開閉体で吸込み口本体の前進時に第2吸塵開口及び通気間隙を夫々開くとともに、後退時に第2吸塵開口及び通気間隙を夫々閉じるようにしたものである。
【0016】
請求項4の発明では、吸込み口本体の前進時には開閉体が第2吸塵開口及び通気間隙が夫々開いているので、吸込み口本体の前側にある比較的比重の小さい綿埃等の塵は第2吸塵開口を通して吸込み、吸込み口本体の前側にある比重の比較的大きい砂塵等の塵は通気間隙を通して被清掃面に沿わせながら吸込むことができる。そして、吸込み口本体の後退時には開閉体が第2吸塵開口及び通気間隙を夫々閉じており、吸込み口本体内の真空度を上昇させるので、常に開いている第1吸塵開口を通して効果的に被掃除面の塵を吸込むことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0018】
図1に例示するキャニスタ型の電気掃除機1は、掃除機本体2と、これに内蔵された電動送風機3と、床面等の被掃除面から吸込んだ空気を掃除機本体2内に導く気流ガイド手段4と、吸込み口体5とを具備している。
【0019】
移動車輪が取付けられている掃除機本体2は、例えば集塵室からなる集塵部6と、この集塵部6に対する空気の流れ方向の上流側に位置する吸込み口7とを有している。掃除機本体2内には、集塵部6に対する空気の流れ方向の下流側、例えば掃除機本体2の後部に位置して電動送風機3が配置されている。
【0020】
気流ガイド手段4は、例えば可撓性の吸塵ホース11と、例えば伸縮式で硬質な延長管12とを備えている。吸塵ホース11の一端部11aは吸込み口7に着脱可能に挿し込み接続される。吸塵ホース11の他端部は手元操作部11bで形成されている。手元操作部11bが有するハンドル11cには各種の操作スイッチ13が取付けられている。延長管12の一端部12aは手元操作部11bの先端嵌合筒部に着脱可能に接続される。延長管12の他端部12b又は手元操作部11bの先端嵌合筒部には、吸込み口体5が選択的に着脱可能に接続される。
【0021】
電気掃除機1の電動送風機3を駆動させることにより、この電動送風機3に吸込まれる気流が形成される。それによって、吸込み口体5から床面等の被掃除面の塵を空気とともに吸込んで、それを、延長管12及び吸塵ホース11のうち少なくとも吸塵ホース11を経由させて掃除機本体2の集塵部6に導き、この集塵部6内に着脱可能に収容された集塵袋等のフィルタ6aで前記塵を捕捉できる。なお、集塵部6は、掃除機本体2に着脱されて、その装着状態でサイクロン式の集塵ができる集塵カップで形成することもできる。集塵部6のフィルタ6aを通過した空気は、電動送風機3に吸込まれてこの送風機3から排出された後、掃除機本体2に設けた排気口(図示しない)を通して掃除機本体2の外部に排出される。以上により被掃除面を掃除できる。
【0022】
次に、図2及び図3を参照して吸込み口体5について説明する。この吸込み口5は、吸込み口本体15、回転リング16、接続管17、回転清掃体18、及び開閉体としての吸塵ノズル30などを備えている。
【0023】
吸込み口本体15は、上ケース15aと、下ケース15bと、中仕切り15cとを含んでいる。上下両ケース15a、15bは互いに連結され、中仕切り15cは上下両ケース15a、15b間に配置されている。回転リング16は、中仕切り15cより後側に位置して上下両ケース15a、15b間に取付けられている。回転リング16は水平軸周りに回転可能である。
【0024】
回転リング16の後部には管継手21が取付けられ、この継手21には回転リング16に対してその後側から連通する接続管17が取付けられている。接続管17は管継手21側の一端部を中心として上下方向に起倒可能に設けられている。この接続管17の起倒と回転リング16の水平軸周りの回転との組合せによって、吸込み口本体15に対する接続管17の位置の自由度を得ている。なお、図2中符号22は管継手21に接続された固定ガイド、符号23は管継手21の起倒に連動して固定ガイド22上を摺動する可動ガイドを夫々示している。両ガイド22、23により、接続管17が起こされた際に、回転リング16の後端に対して接続管17の下部が開くにも拘らず、回転リング16と接続管17との間の気密が確保されるようになっている。接続管17の図示しない他端部は延長管12又は吸塵ホース11に着脱可能に嵌合して接続される。
【0025】
中仕切り15cとこれを下から支持する下ケース15bとにより、吸込み口本体15には吸塵室25が形成されている。この吸塵室25より前側に位置する下ケース15bの前部ケース壁部15bfと、中仕切り15cと、上ケース15aとの間には本体内空間部Sが形成され、この空間部Sは、吸塵室25を上方から覆うように形成されている。この空間Sと吸塵室25とは、中仕切り15cと下ケース15bとの間の間隙により形成された塵通過部26を通して連通されている。更に、本体内空間部Sは回転リング16に前側から連通されている。
【0026】
吸塵室25は、下ケース15bに開けられた第1吸塵開口27を通して被掃除面Fに臨んでいる。第1吸塵開口27は吸込み口本体15の幅方向(図2を描いた紙面の表裏方向)に延びて形成されている。したがって、第1吸塵開口27を通って空気とともに吸塵室25に吸込まれた被掃除面Fの塵は、塵通過部26を通って本体内空間部Sを流通し、この空間Sから回転リング16を通って接続管17を流通して気流ガイド手段4に吸込まれる。
【0027】
回転清掃体18は、吸塵室25に内蔵されて吸込み口本体15に取付けられている。この清掃体18は吸込み口本体15に組み込まれた図示しないモータを駆動源として回転駆動されるようになっている。回転清掃体18は、回転軸18aの外周に清掃部材18bを取付けて形成されている。清掃部材18bは、それが回転清掃体18の下端部に移動された際に被掃除面Fに接するように第1吸塵開口27より突出する長さに設定されている。
【0028】
下ケース15bの前部ケース壁部15bfには、下ケース15bの前面及び下面に夫々開放する溝28が例えば一対設けられている。前部ケース壁部15bfの溝28に臨んだ部分には第2吸塵開口29が夫々開けられている。これらの吸塵開口29は本体内空間部Sに臨んで連通している。溝28及び第2吸塵開口29はいずれも吸込み口本体15の幅方向に延びている。
【0029】
吸込み口本体15には、この本体15の前進・後退に連動して第2吸塵開口29を開閉する開閉体、例えば吸塵ノズル30が一例として回動可能に取付けられている。詳しくは、吸塵ノズル30は、通気孔として機能する例えばノズル孔30aを規定する上部壁30bと下部壁30cとの長手方向両端を、端板30d(図3に一方のみ図示)で夫々一体に接続し、かつ、各端板30dの外面に水平な軸部30e(図2に一方の軸部のみ示す。)を一体に突設して形成されている。一方、下ケース15bの前部両端壁部15be(図3参照)及び溝28間に位置する下ケース15bの前部中間壁部15bc(図3参照)の夫々には軸受部(図示しない)が設けられている。これら軸受部の夫々に吸塵ノズル30の両端の軸部30eを取付けることによって、吸塵ノズル30が溝28に収められて下ケース15bに回動可能に取付けられている。
【0030】
吸塵ノズル30は、図2(A)に示すようにノズル孔30aを第2吸塵開口29に対向させる開き位置と、図2(B)に示すようにノズル孔30aを第2吸塵開口29から外すとともにこの開口29に上部壁30bを対向させる閉じ位置とにわたって往復回動できる。
【0031】
この回動は吸込み口本体15の被掃除面F上の前進・後退に連動して自動的になされる。そのために、本実施形態では、吸込み口本体15の前進・後退に伴う吸塵ノズル30と被掃除面Fとの抵抗を利用して、吸塵ノズル30の回動力を得ている。具体的には、下部壁30cの外周面の一部に抵抗手段を設けている。この抵抗手段としては起毛布等の抵抗体31を好適に使用できる。抵抗体31は接着などにより下部壁30cに被着されている。この抵抗体31は被掃除面Fに接するように溝28の下方に位置されている。
【0032】
このように吸塵ノズル30に抵抗手段を設けて、吸込み口本体15の前進・後退に伴い吸塵ノズル30が被掃除面Fから受ける抵抗により、この吸塵ノズル30を往復回動させる構成によれば、吸込み口本体15の前進・後退を特別に検知する構成、及びこの検知に基づいて吸塵ノズル30を回動させる構成が不用であり、極めて単純な構成で確実に吸塵ノズル30を往復回動させて第2吸塵開口29を開閉できる点で優れている。
【0033】
しかも、抵抗手段としては下部壁30cの外周面を粗面とすることもできる。しかし、起毛布からなる抵抗体31を採用することは、フローリング床面のような被掃除面Fを傷つけないだけではなく、同被掃除面Fを拭くことができる点で好ましい。
【0034】
又、起毛布からなる抵抗体31に関連して、下ケース15bの前部中間壁部15bcには、図3に示すように起毛布からなる拭き部材35が被着されている。この拭き部材35と一対の吸塵ノズル30に被着され拭き部材として機能する起毛布製の抵抗体31とは、図3に示すように吸込み口本体15の前縁下面位置において、吸込み口本体15の略全幅にわたり連続するように設けられている。それにより、吸込み口本体15の前進・後退に伴って吸込み口本体15の前縁略全幅で被掃除面Fを拭けるようになっている。
【0035】
なお、図2及び図3中符号36はバンバー、符号37は表面に起毛布が装着された車輪を示している。
【0036】
前記構成の電気掃除機1を用いての掃除において、吸込み口体5は、第1吸塵開口27が開口された下ケース15bを被掃除面Fに対向させた状態で、この被掃除面Fに沿って押し引きされる。
【0037】
吸込み口体5が前進される場合、この口体5と被掃除面Fとの関係は図2(A)に示されている。図2(A)中矢印Dで吸込み口体5の前進方向を示す。この前進時には、被掃除面Fと抵抗体31との間に働く抵抗により、図2(A)中時計回りに吸塵ノズル30が所定角度回転されて、吸塵ノズル30はそのノズル孔30aの後端開口が下ケース15bの第2吸塵開口29と対向し、ノズル孔30aの前端開口が被掃除面Fに斜めに対向する姿勢に保持される。そのため、被掃除面Fから吸込み口体5内への塵の吸込みは、既述のように第1吸塵開口27を通してなされる他、この開口27より前側の吸塵ノズル30及び第2吸塵開口29を通してもなされる。
【0038】
このように第2吸塵開口29を通して吸込み口体5の前縁より前側にある塵を吸込んで掃除できる。そのため、吸込み口体5の前縁で塵を前方に押して移動させながら掃除がされる不具合がないとともに、室内の壁際などの隅部の塵なども容易に吸込んで掃除できる。
【0039】
しかも、本実施形態では、ノズル孔30aが斜めとなる姿勢に吸塵ノズル30が保持されて、ノズル孔30aの上端が第2吸塵開口29と対向し、かつ、ノズル孔30aの下端が被掃除面Fに近接して対向する。そのため、吸込み口体5の前側の塵をより確実にノズル孔30aを通して第2吸塵開口29に吸込むことができる。
【0040】
更に、本実施形態の吸込み口体5では、吸塵ノズル30を回転させる抵抗体31が拭き部材として機能する起毛布で作られているとともに、隣接する吸塵ノズル30間の部分にも起毛布からなる拭き部材35が設けられている。これら拭き部材は吸込み口体5の前縁下面に配設されているので、壁際まで被掃除面Fを拭くことができる。
【0041】
吸込み口体5が後退される場合、この口体5と被掃除面Fとの関係は図2(B)に示されている。図2(B)中矢印Eで吸込み口体5の後退方向を示す。この後退時には、被掃除面Fと抵抗体31との間に働く抵抗により、図2(B)中反時計回りに吸塵ノズル30が所定角度回転されて、吸塵ノズル30は、そのノズル孔30aが第2吸塵開口29から外れるとともに上部壁30bが第2吸塵開口29に対向する、言いかえれば、第2吸塵開口29を閉じた状態に保持される。
【0042】
そのため、被掃除面Fから吸込み口体5内への塵の吸込みは、第1吸塵開口27を通してなされるが、第2吸塵開口29からはなされない。したがって、吸込み口体5の本体内空間部Sの真空度が高められて、第1吸塵開口27を通しての塵の吸込みが強められる。
【0043】
以上のように吸込み口体5の前進・後退に連動して吸塵ノズル30が変向され、吸込み口体5の前進時には第2吸塵開口29が開かれ、後退時には第2吸塵開口29が閉じられるので、前進時に前側からの吸込みができるにも拘らず、後退時の吸塵性能を向上できる。
【0044】
図4は本発明の第2実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1実施形態と同様な構成であるので、同一ないしは同様な構成については第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。
【0045】
第2実施形態では吸塵室25内の回転清掃体18が自由回転するように吸込み口本体15に取付けられている。
【0046】
中仕切り15cの前縁は、第2吸塵開口29より前側において前部ケース壁部15bf上に接している。塵通過部26は、回転清掃体18より後側に位置して中仕切り15cの後縁と下ケース15bとの間に形成されている。そのため、吸塵室25は塵通過部26を介して回転リング16内に直接的に連通されている。
【0047】
可動吸塵体例えば吸塵ノズル30は、その回転中心となる軸部30eを回転清掃体18の回転軸18bの軸心高さ位置より下側に配置して溝28内に回転自在に取付けられている。この吸塵ノズル30は、通気孔として機能するノズル孔30aを有している。ノズル孔30aは、吸塵ノズル30の上下両壁30b、30cにより規定されていて、前後両端が夫々開口されている。又、回転する吸塵ノズル30のノズル孔30aが常に第2吸塵開口29に対向するように、第2吸塵開口29の上下方向の開口幅が決められている。なお、以上説明した構成以外は、図4に示されない構成を含めて第1実施形態と同一ないしは同様である。
【0048】
この第2実施形態の電気掃除機で、吸込み口体5を前進させて掃除する場合、この口体5と被掃除面Fとの関係は図4(A)に示されている。この前進時には、被掃除面Fと抵抗体31との間に働く抵抗により、吸塵ノズル30は時計回りに所定角度回転されて、図4(A)に示す状態に保持される。この状態では、ノズル孔30aの後端開口が第2吸塵開口29の上部と対向され、ノズル孔30aの前端開口が被掃除面Fに斜めに対向する。
【0049】
そのため、被掃除面Fから吸込み口体5内への塵の吸込みが、第1吸塵開口27を通してなされる他、この開口27より前側に配置された吸塵ノズル30のノズル孔30aを通して第2吸塵開口29でもなされる。この第2吸塵開口29での吸塵に伴って、第2吸塵開口29を通った吸込み空気が、回転清掃体18の上部側、詳しくは回転軸18aより上側に吹き当てられるので、この清掃体18は、吸込み口体5の前進方向に対して図4(A)中反時計回り(矢印Gで示す。)に逆回転される。
【0050】
このように第2吸塵開口29を通して吸込み口体5の前側にある塵を吸込んで掃除できる。そのため、吸込み口体5の前縁で塵を前方に押して移動させながら掃除がされる不具合がないとともに、室内の壁際などの隅部の塵なども容易に吸込んで掃除できる。
【0051】
更に、本実施形態の吸込み口体5では、吸塵ノズル30を回転させる抵抗体31が拭き部材として機能する起毛布で作られているとともに、隣接する吸塵ノズル30間の部分にも起毛布からなる拭き部材35が設けられている。これら拭き部材は吸込み口体5の前縁下面に配設されているので、壁際まで被掃除面Fを拭くことができる。
【0052】
しかも、既述のように吸塵ノズル30を通る吸込み気流によって与えられる回転清掃体18の反時計回りの回転方向は、第1吸塵開口27では吸込み口体5の前進方向(矢印D方向)に逆らう方向である。この逆方向回転では吸込み口本体5の前進方向に回転清掃体18が連れ回りしない。そのため、回転清掃体18により被掃除面Fの塵の掻き出し性能がよい。
【0053】
吸込み口体5が後退される場合、この口体5と被掃除面Fとの関係は図4(B)に示されている。この後退時には、被掃除面Fと抵抗体31との間に働く抵抗により、吸塵ノズル30が反時計回りに所定角度回転されて、吸塵ノズル30は図4(B)に示す状態に保持される。この状態では、ノズル孔30aの後端開口が第2吸塵開口29の下部と対向され、ノズル孔30aの前端開口が前方に向いた姿勢に吸塵ノズル30が保持される。しかも、ノズル孔30aの前端開口は後端開口より少し高い位置にあって、ノズル孔30aは少し後傾している。
【0054】
そのため、被掃除面Fから吸込み口体5内への塵の吸込みが、既述のように第1吸塵開口27を通してなされる他、この開口27より前側に配置された吸塵ノズル30のノズル孔30aを通って第2吸塵開口29でもなされる。この第2吸塵開口29での吸込みに伴って、第2吸塵開口29を通った吸込み空気が、回転清掃体18の下部側、詳しくは回転軸18aより下側に吹き当てられるので、この清掃体18は図4(B)中時計回り(矢印Hで示す。)に回転される。
【0055】
このように吸込み気流によって与えられる回転清掃体18の時計回りの回転方向は、第1吸塵開口27では吸込み口体5の後退方向(矢印E方向)に逆らう向方向である。この逆方向回転では吸込み口本体5の後退方向に回転清掃体18が連れ回りしない。そのため、回転清掃体18による被掃除面Fの塵の掻き出し性能がよく、こうして掻き出された塵を第1吸塵開口27を通して容易に吸込むことができる。
【0056】
以上のように吸込み口体5の前進・後退に連動して可動吸塵体としての吸塵ノズル30の姿勢が切り替わって、前進時にはノズル孔30aを通して第2吸塵開口29から吸塵できることに伴い、前側からの吸込みができるにも拘らず、前進・後退いずれの場合にも吸塵ノズル30を通った吸込み気流によって回転清掃体18の回転方向が、吸込み口体5の移動方向に対して逆方向回転に切換えられるので、後退時の吸塵性能を向上できるものである。
【0057】
図5〜図8は本発明の第3実施形態を示している。この実施形態は基本的には第1の実施形態と同様な構成であるので、同一ないしは同様な構成については第1の実施形態と同符号を付して、その構成及び作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。なお、第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、吸込み口本体15内に図示しないモータが内蔵され、吸塵室25内の軸受41によって着脱自在に軸支された回転清掃体18はこのモータを駆動源として回転駆動されるようになっているが、回転清掃体18及びモータは省略してもよい。図8中符号42は回転清掃体18の回転軸18aの一端部に取付けられたベルトプーリ、符号43はモータとベルトプーリ42との間に掛け渡されたベルトを示している。
【0058】
下ケース15bの前部ケース壁部15bfには、下ケース15bの前面及び下面に夫々開放する溝28が吸込み口本体15の幅方向に延びている。前部ケース壁部15bfの溝38に臨んだ部分には第2吸塵開口29が吸込み口本体15の幅方向に延びるように開けられている。前部ケース壁部15bfの下部は、第1吸塵開口27に前側から連通しかつ被清掃面Fとの間に通気間隙45を形成する床面対向壁44を形成している。この床面対向壁44と被清掃面Fとの間に形成される通気間隙45の風路断面積は、第2吸塵開口29への吸込み風路断面積以下に設定されている。また、この前部ケース壁部15bfには、第2吸塵開口29よりも前側に位置して、後述する吸塵ノズル30の上部壁30bに設けられたストッパ30hが当接する第1当接部40aが形成されているとともに、第2吸塵開口29よりも後側に位置して、前記ストッパ30hが当接する第2当接部40bが形成されている。
【0059】
吸込み口本体15の溝28内には、開閉体例えば吸塵ノズル30が回転自在に取付けられている。この吸塵ノズル30は、吸込み口本体15の前進時に第2吸塵開口29及び通気間隙45を夫々開くとともに、吸込み口本体15の後退時に第2吸塵開口29及び通気間隙45を夫々閉じるように形成されている。
【0060】
詳しくは、吸塵ノズル30は、図5〜図7に示すように、上部壁30b、下部壁30c、及び抵抗部32等を備えている。なお、図5は吸込み口本体15の幅方向の端部付近を示しており、図6は吸込み口本体15の幅方向中央部付近を示している。
【0061】
上部壁30bの本体内空間部S側の端部からは、吸込み口本体15の幅方向に延びるストッパ30hが例えば3つ突設されている。一方、下部壁30cの長手方向中間部は、この中間部の一部が平坦面となるように前側端部が切り欠かれている。図5(A)(B)中符号30iは切り欠きにより形成された平坦部を示している。また、この下部壁30cの外面には、平坦部30iよりも後側に抵抗部32を取付けるための取付け部が形成されているとともに、この取付け部に凸部33が形成されている。
【0062】
抵抗部32は、例えば合成樹脂等からなる抵抗部本体32aと起毛布等からなる抵抗体31とを備えている。抵抗部本体32aは、断面略半円形状の外形に形成されている。この抵抗部本体32aの長手方向の中間部は、下部壁30cに取付けたときにこの下部壁30cの平坦部30iから著しく外側に突出しないように、平坦部30iに対応させて前側端部が切り欠かれている。抵抗部32の平坦面状の内面には、下部壁30cに形成された凸部33に嵌合する凹部34が形成されている。抵抗体31は抵抗部本体32aの円弧面上の外面に接着等により軸方向(吸込み口本体15の幅方向)に延びるように被着されている。
【0063】
この吸塵ノズル30は、ノズル孔30aを規定する上部壁30bと下部壁30cとの長手方向両端を端板30dで夫々一体に接続し、かつ、下部壁30cに抵抗部32を嵌合させることにより形成されている。この実施形態では、下部壁30cに凸部33を形成するとともに、抵抗部32の抵抗部本体32aに凸部33と嵌合する凹部34を設けて、凸部33に凹部34を嵌合させることで下部壁30cに抵抗部32を取付けているため、吸塵ノズル30が回転して抵抗体31と被清掃面Fとの間に抵抗が生じても、抵抗部32が下部壁30cからずれ難い。
【0064】
また、図8に示すように、上部壁30bと下部壁30cとにより規定されるノズル孔30aの前端開口は、吸込み口本体15の幅方向の略全域に延びるように開けられている。また、吸塵ノズル30の内部には、吸塵ノズル30の後側に配置される回転清掃体18の回転軸18aの両端部及びこの回転軸18aを軸支する軸受41にノズル孔の後端開口から吐き出された風が当たり難いように、前側から後側に向かって長手方向の中央部側に向かって狭まる内壁30fが形成されている。なお、図8中符号30gはノズル孔30aの形状を保持するための柱部を示している。
【0065】
この吸塵ノズル30は、吸込み口体5の前進時に、ノズル孔30aの後端開口が第2吸塵開口29の上部と対向され且つノズル孔30aの前端開口が被掃除面Fに斜めに対向するとともに、吸塵ノズル30の平坦部30iが被清掃面Fと対向する。これにより、第2吸塵開口29への吸込み風路と通気間隙45とができる。なお、以上説明した構成以外は、図5〜図8に示されない構成を含めて第1実施形態と同一ないしは同様である。
【0066】
この第3実施形態の電気掃除機で、吸込み口体5を前進させて掃除する場合、この口体5と被掃除面Fとの関係は図5(A)及び図6(A)に示されている。回転清掃体18はモータにより、図5(A)及び図6(A)において矢印Xで示すように反時計周りに回転されている。
【0067】
この前進時には、被掃除面Fと抵抗部32との間に働く抵抗により、吸塵ノズル30は時計回りに所定角度回転され、ストッパ30hが第1当接部40aに当接して、図5(A)及び図6(A)に示す状態に保持される。この状態では、ノズル孔30aの後端開口が第2吸塵開口29の上部と対向され且つノズル孔30aの前端開口が被掃除面Fに斜めに対向するとともに、吸塵ノズル30の平坦部30iが被清掃面Fと対向する。
【0068】
そのため、被掃除面Fから吸込み口体5内への塵の吸込みは、既述のように第1吸塵開口27から直接取り込まれてなされる他、第2吸塵開口29及び通気間隙45を通してもなされる。風路断面が大きく、ノズル孔30aの前端開口が被掃除面Fに斜めに対向している第2吸塵開口29への吸込み風路では、比較的比重が小さく体積の大きい塵、例えば綿埃等を好適に吸込むことができる。これに対し、風路断面が小さく、吸込み口体5の前方の被清掃面Fに対して水平方向に形成されている通気間隙45からは、負圧が高く吸引力が強いので、比較的比重が大きい塵、例えば砂塵等を被清掃面Fに沿わせながら第1吸塵開口27を介して内部に好適に吸込むことができる。なお、例えば毛足の長い絨毯等を掃除する場合等、通気間隙45が塞がれても第2吸塵開口29は開かれているので、吸込み口本体15の前側の被清掃面F上の塵を吸込むことができる。
【0069】
また、本実施形態では、通気間隙45の風路断面積は、第2吸塵開口29への吸込み風路断面積以下に設定されている。したがって、第2吸塵開口29への吸込み風路では、綿埃等の比較的大きな塵を円滑に吸込むことができる。また、通気間隙45は第2吸塵開口29への吸込み風路と比べて負圧が高いので、砂埃等の比較的比重の大きな塵を良好に吸込むことができる。
【0070】
さらに、吸塵ノズル30のノズル孔30aは、図8に示すように、ノズル孔30aの前端開口は、吸込み口本体15の幅方向の略全域に延びるように開けられているので、吸込み口本体15の略全幅にわたって塵を取込むことができる。しかも、吸塵ノズル30の内部には、吸塵ノズル30の後側に配置される回転清掃体18の回転軸18aの両端部及びこの回転軸18aを軸支する軸受41にノズル孔の後端開口から吐き出された風が当たり難いように、前側から後側に向かって長手方向の中央部側に向かって狭まる内壁30fが形成されているため、第2吸塵開口29を通って吸込み口本体15内に取り込まれた塵は、回転清掃体18の回転軸18aの両端部及び軸受41等に付着することなく、回転清掃体18で掻き上げられて本体内空間部Sに収容される。
【0071】
このように第1吸塵開口27及び第2吸塵開口29を通して吸込み口体5の前側にある塵を吸込んで掃除できる。そのため、吸込み口体5の前縁で塵を前方に押して移動させながら掃除がされる不具合がないとともに、室内の壁際などの隅部の塵なども容易に吸込んで掃除できる。
【0072】
更に、本実施形態の吸込み口体5では、吸塵ノズル30を回転させる抵抗体31が拭き部材として機能する起毛布で作られており、この拭き部材は前進時において吸塵ノズル30の両端部外面に配設されているので、壁際まで被掃除面Fを拭くことができる。
【0073】
また、本実施形態では、第1吸塵開口27に臨んで吸込み口本体15に回転清掃体18が回転自在に内蔵されているため、第1吸塵開口27に対向する被清掃面F上の塵だけでなく、通気間隙45を通って第1吸塵開口27に吸込まれた塵を、この回転清掃体18によって本体内空間部Sに向けて掻き上げることができる。
【0074】
なお、吸込み口体5に回転清掃体18を内蔵する場合には、吸塵ノズル30のノズル孔30aは、図8に示すように、前側から後側に向かって長手方向の中央部側に向かって狭まるように形成するのが好ましい。このようにすることにより、回転軸18aの両端部や軸受41に塵が付着して、回転清掃体18の回転の妨げになることを抑制することができる。
【0075】
吸込み口体5が後退される場合、この口体5と被掃除面Fとの関係は図5(B)及び図6(B)に示されている。前進時と同様に、回転清掃体18はモータにより、図5(A)及び図6(A)において矢印Xで示すように反時計周りに回転されている。
【0076】
この後退時には、被掃除面Fと抵抗部32との間に働く抵抗により、吸塵ノズル30が反時計回りに所定角度回転され、ストッパ30hが第2当接部40bに当接して、図5(B)及び図6(B)に示す状態に保持される。この状態では、ノズル孔30aの後端開口が第2吸塵開口29の下部と対向され、ノズル孔30aの前端開口が前方に向いた姿勢に吸塵ノズル30が保持される。また、この状態では、吸塵ノズル30の平坦部30iは少し下向きの状態で前側を向く。そのため、第2吸塵開口29及び通気間隙45は夫々閉じられる。したがって、第1吸塵開口27と対向する被清掃面Fからの第1吸塵開口27を通る吸込みはなされるが、第2吸塵開口29を通しての吸込み及び通気間隙45を通しての吸込みはなされないので、吸込み口体5の本体内空間部Sの真空度が高められて、第1吸塵開口27を通しての塵の吸込みが強められる。また、吸塵ノズル30を回転させる抵抗体31が拭き部材として機能する起毛布で作られており、後退時には、この抵抗体31が吸塵ノズル30の長手方向全域に渡って被清掃面Fと接するようになるので、被掃除面Fを拭くことができる。
【0077】
以上のように吸込み口体5の前進・後退に連動して吸塵ノズル30が変向され、吸込み口体5の前進時に、第2吸塵開口29及び通気間隙45を通しての前側からの吸込みができるにも拘らず、後退時の吸塵性能を向上できる。
【0078】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、吸込み口本体の前進時に吸塵開口より前側の可動吸塵体を通して吸込み口本体の前側の塵を吸込むことができるにも拘らず、吸込み気流を利用して吸込み口本体の後退時に回転清掃体を逆方向に回転させるので、後退時の吸塵性能を向上可能な吸込み口体を提供できる。
【0079】
請求項3の発明によれば、吸込み口本体の前進時に開いている第2吸塵開口を通して吸込み口本体の前側の塵を吸込むことができるにも拘らず、吸込み口本体の後退時に第2吸塵開口を閉じて吸込み口本体内の真空度を上昇させるので、後退時に第1吸塵開口を通しての吸塵性能を向上可能な吸込み口体を提供できる。
【0080】
請求項4の発明によれば、吸込み口本体の前進時に、第2吸塵開口を開けて吸込み口本体の前側の比較的比重の小さい塵を吸込むとともに、通気間隙を開けて第1吸塵開口の前方の比較的比重の大きい塵を被清掃面に沿わせて第1吸塵開口に吸込むことができるにも拘らず、吸込み口本体の後退時に第2吸塵開口を閉じるとともに第1吸塵開口の前方からの被清掃面に沿う第1吸塵開口への吸込みを抑制して吸込み口本体内の真空度を上昇させるので、後退時に第1吸塵開口を通しての吸塵性能を向上可能な吸込み口体を提供できる。
【0081】
請求項6の発明によれば、請求項1又は3の吸込み口体を備えているので、吸込み口体の前進時に前側からの吸込みができるにも拘らず、吸込み口体の後退時の吸塵性能を向上可能な電気掃除機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気掃除機を示す斜視図。
【図2】(A)は図1の電気掃除機が備える吸込み口体を被掃除面に沿って前進させた時の断面図。(B)は図1の電気掃除機が備える吸込み口体を被掃除面に沿って後退させた時の断面図。
【図3】図1の電気掃除機が備える吸込み口体の下ケースを示す斜視図。
【図4】(A)は本発明の第2実施形態に係る電気掃除機が備える吸込み口体を被掃除面に沿って前進させた時の断面図。(B)は図4(A)の吸込み口体を被掃除面に沿って後退させた時の断面図。
【図5】(A)は本発明の第3の実施形態に係る電気掃除機が備える吸込み口体を被清掃面に沿って前進させた時の吸込み口本体の幅方向中央部付近を示す断面図。(B)は図5(A)の吸込み口体を被清掃面に沿って後退させた時の吸込み口本体の幅方向中央部付近を示す断面図。
【図6】(A)は図5(A)の吸込み口体を被清掃面に沿って前進させた時の吸込み口本体の幅方向端部付近を示す断面図。(B)は図5(A)の吸込み口体を被清掃面に沿って後退させた時の吸込み口本体の幅方向端部付近を示す断面図。
【図7】図5(A)の吸込み口体が備える開閉体を示す斜視図。
【図8】図5(A)の吸込み口体が備える回転清掃体と開閉体との関係を示す上面図。
【符号の説明】
1…電気掃除機
2…掃除機本体
3…電動送風機
5…吸込み口体
6…集塵部(集塵室)
6a…フィルタ
15…吸込み口本体
18…回転清掃体
25…吸塵室
27…第1吸塵開口
28…溝
29…第2吸塵開口
30…吸塵ノズル(開閉体)
30a…ノズル孔(通気孔)
31…抵抗体(抵抗手段)
44…床面対向壁
45…通気間隙
D…吸込み口体の前進方向
E…吸込み口体の後退方向
F…被掃除面
G…吸込み口体の前進時の回転清掃体の回転方向
H…吸込み口体の後退時の回転清掃体の回転方向
Claims (10)
- 吸塵開口を有した吸込み口本体と、
前記吸塵開口より前側に前記吸込み口本体の前進と後退とに連動して変向可能に取付けられた可動吸塵体と、
前記吸塵開口に臨んで前記吸込み口本体に回転自在に内蔵され、前記可動吸塵体を通って吸込まれた空気によって前記吸込み口本体の移動方向に対し逆らう回転方向となるように正転又は逆転される回転清掃体と、
を具備する吸込み口体。 - 請求項1に記載の吸込み口体において、前記可動吸塵体が回転するものであって、この可動吸塵体には被掃除面に接して前記可動吸塵体を回転させる抵抗体が取付けられている。
- 第1吸塵開口、及びこの第1吸塵開口より前側で吸塵する第2吸塵開口を有した吸込み口本体と、
この本体に取付けられて、前記吸込み口本体の前進と後退とに連動し、前記吸込み口本体の前進時に前記第2吸塵開口を開き、前記吸込み口本体の後退時に前記第2吸塵開口を閉じる開閉体と、
を具備する吸込み口体。 - 第1吸塵開口、この第1吸塵開口より前側で吸塵する第2吸塵開口、及び前記第1吸塵開口に前側から連通しかつ被清掃面との間に通気間隙を形成する床面対向壁を有した吸込み口本体と、
この吸込み口本体に取付けられて、前記吸込み口本体の前進と後退とに連動し、前記吸込み口本体の前進時に前記第2吸塵開口及び前記通気間隙を夫々開くとともに、前記吸込み口本体の後退時に前記第2吸塵開口及び前記通気間隙を夫々閉じる開閉体と、
を具備する吸込み口体。 - 請求項4に記載の吸込み口本体において、前記通気間隙の風路断面積は、前記第2吸塵開口への吸込み風路断面積以下に設定されている。
- 請求項3〜5の内のいずれか1項に記載の吸込み口体において、前記開閉体は通気孔とこの通気孔を規定する壁部とを有していて、この開閉体が、前記吸込み口本体の前進時に前記通気孔を前記第2吸塵開口に対向させる位置と、前記吸込み口本体の後退時に前記壁部で前記第2吸塵開口を閉じる位置とにわたって、前記吸込み口本体に回転可能に取付けられている。
- 請求項6に記載の吸込み口体において、被掃除面に接して前記開閉体を回動させる抵抗体が、前記開閉体に取付けられている。
- 請求項6に記載の吸込み口体において、前記抵抗体が拭き部材であり、軸方向に延びるように設けられている。
- 請求項3又は4に記載の吸込み口体において、前記第1吸塵開口に臨んで前記吸込み口本体に回転清掃体が回転自在に内蔵されている。
- 掃除機本体内の電動送風機の動作により、前記掃除機本体の集塵室に連通された吸込み口体の吸塵開口から被掃除面の塵を空気とともに吸込んで、この吸込んだ塵を前記集塵室内のフィルタで捕捉する電気掃除機において、前記吸込み口体に請求項1〜9の内のいずれか一項に記載の吸込み口体を用いた電気掃除機。
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