JP3297261B2 - 電気掃除機用吸込み具 - Google Patents

電気掃除機用吸込み具

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JP3297261B2
JP3297261B2 JP20369195A JP20369195A JP3297261B2 JP 3297261 B2 JP3297261 B2 JP 3297261B2 JP 20369195 A JP20369195 A JP 20369195A JP 20369195 A JP20369195 A JP 20369195A JP 3297261 B2 JP3297261 B2 JP 3297261B2
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郁夫 大島
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Toshiba TEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、じゅうたん、畳
み、或いは毛布や布団等の被掃除物を叩いて振動を与え
ながら、この被掃除物の塵芥を吸込むために使用される
電気掃除機用吸込み具に関する。
【0002】
【従来の技術】電気掃除機で被掃除物を叩きながら掃除
をすることは、被掃除物に沈んでいる塵芥を叩き出せる
ので、吸塵効果が高いという点で優れている。そして、
被掃除物を叩く構造としては電磁ソレノイドの駆動力を
利用するものもあるが、実公昭37−19224号公
報、および実公昭47−25192号公報に記載されて
いるように吸込み圧力により叩打体を振動させるもの
が、格別な駆動装置を用いない点で有利である。
【0003】これらの公報には、接続管が取付けられた
吸込み具本体の吸塵室内に複数の叩打体を設けた技術が
記載されている。吸塵室は接続管に連通されるとともに
吸込み具本体の下面に開口されている。叩打体は、接続
管を通して及ぼされる吸込み圧力により上下方向に振動
されるもので、吸塵開口を略閉塞するように互いに並べ
て設けられている。
【0004】実公昭37−19224号公報の技術は次
に述べるものである。吸込み具本体の吸塵室に複数の叩
打体をその両端を強さの異なるばねで支持して設けてい
る。そして、吸込み具本体に接続された吸込み管から吸
塵室内部に吸込み圧力を作用させ、前記ばねのばね力の
差と吸込み圧力との兼ね合いにより、各叩打体が上下方
向に振動させて吸塵開口に吸付けられて床面より浮かさ
れるじゅうたんのような被掃除物を叩打して、それによ
り塵芥を叩き出して吸塵するようになっている。
【0005】また、実公昭41−25192号公報の技
術は次に述べるものである。振動ばねを複数個の打ち珠
に挿通して構成した複数の叩打体を吸込み具本体の吸塵
室に並列的に張設する。そして、吸込み具本体に接続さ
れた吸込み管から吸塵室内部に吸込み圧力を作用させ、
前記振動ばねのばね力と吸込み具本体内の吸込み圧力の
変化とのの兼ね合いにより、各叩打体を上下方向に振動
させて吸塵開口に吸付けられてじゅうたんや畳等の被掃
除物を叩打して、それにより塵芥を叩き出して吸塵する
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の電気掃除機用吸込み具においては次に述べる問題が
ある。
【0007】吸込み具では、吸込み具本体と電気掃除機
本体とを結ぶ吸込み管を吸込み具本体後部に接続してお
り、吸込み圧力の作用により吸塵開口から吸塵室に吸込
まれた空気は吸込み具本体の中央部から後部に向けて斜
めの方向に流れる。これにより吸込み圧力の作用により
叩打体が振動する時に、叩打体は気流の流れ方向に影響
されて多少前後方向に斜めに揺れながら上下に振動す
る。
【0008】このため、叩打体は振動する時にその長さ
方向全体が集塵室の前壁部と後壁部の内面に衝突し、こ
のため叩打体と壁部との衝突による騒音および振動が発
生する。これにより吸込み具を使用して掃除する時に大
きな騒音が生じ、寝室や夜間に掃除を行う場合には問題
があった。
【0009】また、前記のように叩打体が振動する時
に、集塵室の前壁部と後壁部を叩くと、この前壁部と後
壁部が振動して共振し、このため集塵室の前壁部と後壁
部に振動音および振動が発生して、吸込み具を使用して
掃除する時に発生する騒音および振動を一層大きなもの
にしている。
【0010】このように従来の電気掃除機用吸込み具に
対しては掃除に使用する上で大きな騒音および振動の発
生を抑制して静音化を図ることが要求されている。
【0011】従って、本願の発明の解決しようとする第
一の課題は、叩打体が振動する時に、叩打体の長さ方向
の一部のみが吸込み具本体の集塵室の壁部に衝突するよ
うにして、叩打体の長さ方向全体が集塵室の壁部に衝突
することを阻止し、もって叩打体の振動に伴う騒音およ
び振動の発生を抑制して静音化を図った電気掃除機用吸
込み具を提供することにある。
【0012】また、本願の発明の解決しようとする第二
の課題は、叩打体が振動する時に、叩打体が集塵室の壁
部に衝突することによる壁部の共振を抑制して、集塵室
の壁部における騒音および振動の発生を抑制して静音化
を図った電気掃除機用吸込み具を提供することにある。
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1および2
の発明は、接続管が取付けられた横長の吸込み具本体
が、この本体の下面に開口される吸塵開口を有して前記
接続管に連通された吸塵室を備え、前記吸塵室の長さ方
向に沿って延びて長さ方向両端が支持され且つ前記接続
管を通して及ぼされる吸込み圧力により振動されて被掃
除物を叩打する弾性を有する複数の叩打体を、前記吸塵
開口を略閉塞するように閉塞的に並べて前記吸塵室内に
設けた電気掃除機用吸込み具を前提とするものである。
【0015】そして、第1の課題を解決するために請求
項1の発明の電気掃除機用吸込み具は、前記叩打体を振
動する時に、前記叩打体の長さ方向の一部を前記吸塵室
の壁部に当接させる受止めリブが、前記吸塵室の壁部
上下方向に沿って形成されていることを特徴とする。
た、請求項2の発明の電気掃除機用吸込み具は、前記叩
打体を振動する時に、前記叩打体の長さ方向の一部を前
記吸塵室の壁部に当接させる受止めリブが、前記叩打体
の外周面に円周方向に形成されていることを特徴とす
る。
【0016】例えば、前記吸塵室の壁部内面における長
さ方向に間隔を存した複数の箇所に、前記叩打体の表面
が摺接する受止めリブを叩打体の振動方向に沿って形成
する。
【0017】この構成によれば、叩打体は斜めに揺れな
がら上下方向に振動すると、吸込み具本体の集塵室の壁
部の内面に形成した複数のリブに衝突する。複数のリブ
は吸塵室の壁部の長さ方向に間隔を存した位置に突出し
て形成されているために、叩打体の長さ方向の全体が集
塵室の壁部の内面に衝突する前の段階で、叩打体の長さ
方向の一部を受止める。このため、叩打体は斜めに揺れ
ながら上下方向に振動する時に、叩打体の長さ方向の一
部のみが吸込み具本体の集塵室の壁部に衝突するように
して、叩打体の長さ方向全体が集塵室の壁部に衝突する
ことを阻止できる。すなわち、叩打体が集塵室の壁部の
内面に衝突する長さが大幅に短くなる。このため、叩打
体が集塵室の壁部の内面に衝突することによる騒音およ
び振動の発生を大幅に低減できる。
【0018】また、叩打体は振動する時に吸塵室の壁部
に形成した受止めリブに摺接して振動方向へ案内される
ことにより、振動時に斜めに揺れることを規制されて壁
部内面への衝突を規制される。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図13を参照して説明する。本実施形態に係る
吸込み具を備える電気掃除機は、図1の斜視図に示され
るように、移動自在な電気掃除機本体1と、この本体1
の吸込み口に着脱可能に差し込み接続される吸塵ホ−ス
2と、このホ−ス2の先端部に固定された操作ハンドル
3と、このハンドル3の先端部に着脱可能に差し込み接
続される延長管4、5と、延長管5の先端部または前記
操作ハンドル3の先端部に着脱可能に差し込み接続され
る吸込み具6とを備えて形成されている。電気掃除機本
体1には電動送風機(図示しない)が内蔵されており、
その運転により吸塵動作が営まれる。また、操作ハンド
ル3は遠隔操作用のリモ−ロコントロ−ルスイッチを有
していて、そのスイッチ操作で前記電動送風機の運転が
制御されるようになっている。
【0024】図2ないし図11を参照して吸込み具6の
構成を説明する。図2および図3に示されるように吸込
み具6は、吸込み具本体11と、接続管12と、一対の
車輪13と、複数本の叩打体81ないし83とを備えて
いる。
【0025】図2ないし図13に示されるように吸込み
具本体11は、ABS樹脂またはポリプロピレン等の合
成樹脂製の上ケース21と下ケース22とを、その開口
面同志を突き合わせて組立てられている。これら両ケー
ス21、22は、下ケース22の下面側から挿入されて
上ケース21の内面に突設されたねじ受けボス22d
(図12参照)に螺合される前側2本のねじ23および
後側2本のねじ24(図5参照)により連結されてい
る。吸込み具本体11の下面11aは平坦であるが、こ
の本体11の全体形状は概ね横長円柱形である。
【0026】図3、図5および図8に示されるように下
ケース22にはその長さ方向に延びる吸塵室25が形成
されている。吸塵室25は断面略逆U字状をなす隔壁2
6により区画されており、その下面開口は吸塵開口25
aとして下ケース22の平坦な下面、すなわち吸込み具
本体11の下面11aにその長さ方向に延びて開口され
ている。図6に示されるように下ケース22の略中央部
には中央隔壁27が設けられている。この隔壁27は、
隔壁26から下ケース22の後壁中央部に亘って設けら
れていて、隔壁26側は広く、前記後壁側程狭く形成さ
れている。この中央隔壁27内に位置された隔壁26の
天井壁部は除去されており、それによって、中央隔壁2
7の内部と吸塵室25とが連通されている。
【0027】図6、図9および図11中28は、中央隔
壁27の両側壁部から前方へ延長されて下ケース22の
前壁中央部に一体につなげられた一対の仕切り壁であ
る。
【0028】図6、図9および図12に示されるように
上ケース21の長さ方向中央部の内面には、中央隔壁2
7と対応してこれに組み合わされる中央隔壁29が一体
に突設されている。両中央隔壁27、29の先端部は互
いに凹凸嵌合されて連続し、中継室30が上下両ケース
21、22間に形成されている。
【0029】この中継室30にはその中央隔壁29の側
壁部間に渡って垂直な整流用リブ31が一体に設けられ
ている。図10に示されるように上ケース21の後壁の
長さ方向中央部には、中継室30の後端に連通する略円
筒状の突出筒部32が後方に向けて一体に突設されてお
り、この筒部32には接続管12が嵌合して取付けられ
ている。
【0030】接続管12は、突出筒部32の軸回りに沿
って回動可能であるとともに、中継室30を通って前記
吸塵室25と連通されている。接続管12は既述の延長
管5の先端部または操作ハンドル3の先端部に着脱可能
に差し込み接続され、したがって前記電気掃除機本体1
を動作させた時には、その電動送風機により発生される
吸込み圧力が吸塵室25に及ぼされるようになってい
る。
【0031】図10および図12に示されるように上ケ
ース21の前部内面には、前記仕切り壁28に対応して
中央隔壁29の両側壁部から前方へ延長する一対の仕切
り壁34が設けられている。これら上下の仕切り壁2
8、34の先端は非接触であり、相互間に通気間隙35
を形成している。
【0032】図6、図8および図12に示されるように
上下両ケース21、22の長さ方向両端壁21a、22
a合い面には夫々軸受溝36が対応して形成されている
とともに、上ケース21の両端壁21aの外面には逆U
字状をなす軸支え37(図9)が一体に形成されてい
る。前記車輪13は、合成樹脂製であって、一側面が開
放されるとともに、この開放面より突出する車輪軸13
aを有している。車輪軸13aの外周面には外側に張り
出すフランジ13bが突設されている。車輪13は、そ
のフランジ13bを軸受溝36に嵌合させて前記両端壁
21a、22a合い面間に上下から挟設することによ
り、吸込み具本体11の長さ方向両端に夫々回転自在に
取付けられている。
【0033】車輪13は、吸込み具本体11の端部形状
と略同じ大きさをなす大径なものであって、吸い込み具
本体11の長さ方向の端面を覆い隠しているとともに、
この端面の周部との間に隙間38を形成して設けられて
いる。
【0034】吸込み具本体11には上部通気室39が設
けられている、この通気室39は、上ケース21の一対
の仕切り壁34と、上ケース21の前壁の前記両壁34
間に位置される前壁部分と、この前部壁部分と対向する
中央隔壁29の垂直な前壁部分とで区画されている。
【0035】吸込み具本体11にはその下面11aより
も上方に位置して複数のスリットからなる吸気風路の入
口40が設けられており、本実施の形態の場合には上部
通気室39に臨んで設けられている。
【0036】上部通気室39の下方には下部通気室41
が設けられている。この通気室41は、下ケース22の
一対の仕切り壁28と、下ケース22の前壁の前記両壁
28間に位置される前壁部と、この前壁部と対向する隔
壁26の垂直な前壁部22bとで区画されている。そし
て、前壁部22aの下端部には後述の吸気風路の出口4
2が形成されている。この出口42は横長な長方形であ
る。
【0037】前記入口40と、上部通気室39と、下部
通気室41と、出口42とは、第1吸気風路を形成して
いる。この吸気風路は前記通気間隙35を介して中継室
30の外部に連通されている。前記上部通気室39内に
は図10に示されるように連続気泡を有する発泡ウレタ
ン等のエア−フィルタ43が収納されている。
【0038】図9および図12に示されるように吸込み
具本体11の長さ方向両端には夫々入口44が設けられ
ている。本実施の形態においては上ケース21の端壁2
2aに車輪軸13aの近くに位置して設けた凹部により
入口44が形成されており、この入口44を通して吸込
み具本体11内の中継室30を除く内部空間と吸込み具
本体11外とが連通されている。
【0039】入口44と、吸込み具本体11の前記内部
空間と、通気間隙35と、下部通気室41と、出口42
とは、第2吸気風路を形成している。この風路の入口4
4は車輪13の内側を介して前記隙間38に連通されて
いる。
【0040】図3、図4(B)および図5に示されるよ
うに下ケース22の前壁部分22bの下端部には第3吸
気経路をなす一対の溝45が形成されている。この溝4
5の前端は入口45aとして前壁部分の下端部前面に開
放され、かつ、後端は出口45bとして吸塵室25の下
端部に前側から開放されている。
【0041】図3、図4(C)および図5に示されるよ
うに下ケース22の接続管12側後部には、第4吸気経
路をなす壁48に仕切られた溝47が形成されている。
これらの溝47は吸込み具本体11の下面に開放されて
前後方向に延びていて、その後端は入口47aとしてケ
ース22の後壁部分に開放されているとともに、前端は
出口47bとして吸塵室25の下端部に後側から開放さ
れている。
【0042】これら一対の溝47は下ケース22の長さ
方向中央部に形成されており、従って前記中継室30を
通じて及ぼされる吸込み圧力が最も強く作用する吸塵室
25の長さ方向中央部においてこの吸塵室25に連通さ
れている。
【0043】図3、図5および図6中51、52は吸塵
室25を経由することなく下ケース22の長さ方向中央
部の後部から前記中継室30に直接に連通される通気孔
で、通気孔51は溝37に連通し、通気孔52はその両
側に位置している。
【0044】図3、図5および図6に示されるように吸
込み具本体11の下面には、この下面と面一なガ−ド5
3が例えば2本設けられている。これらのガ−ド53
は、吸塵開口25aを前後方向に横切るブリッジで形成
されていて、吸塵開口25aの長さ方向中央部に相離間
して互いに平行に位置されている。そのため、吸塵開口
25aは3つの開口に分けられている。これら一対のガ
−ド53の後側には前記通気孔52が夫々配置されてい
る。
【0045】図3、図5、図6および図8に示されるよ
うに、71は第1の叩打体、81は第2の叩打体、91
は第3の叩打体で、これらは下ケース22の吸塵室25
にはその長さ方向に沿って平行に並列されて吸込み圧力
により上下方向に沿って振動するように設けられてい
る。これら第1ないし第3の叩打体71、81、91
は、振動線72,82、92と、一列に並べて配置され
て振動線72,82、92が挿通された複数個のビ−タ
73,83、93と、振動線72,82、92の両端部
において複数個のビ−タ73,83、93を固定する一
対のビ−タ固定体74、84、94を有している。
【0046】振動線72,82、92は、ピアノ線など
の弾性を有する金属線材からなるもので、吸塵開口25
aの長さに両端を後述するように軸受101、102で
保持固定するに要する長さを加えた長さを有している。
第1および第2の叩打体71、81の振動線72,82
にはその弾性力が他の振動線92の弾性力よりも強いも
のが使用されている。
【0047】ビ−タ73,83、93は短い筒体からな
り、軟質の合成樹脂、ゴム、エラストマなどの軟質材料
を用いて形成されている。これはビ−タ73,83、9
3が集塵室25の前壁部および後壁部に衝突した時に、
その衝突音の発生を抑制するためである。
【0048】図5、図6および図12に示すように下ケ
ース22の長さ方向両端には夫々軸受嵌合部103、1
04が形成されており、これら軸受嵌合部103、10
4には夫々軸受101、102が嵌合されている。これ
ら軸受101、102は、夫々前後一対の下側軸受孔
(図示せず)と、これら一対の下側軸受孔の間に位置す
る1個の上側軸受孔(図示せず)とを有している。
【0049】このように構成された各叩打体71、8
1、91は、下ケース22の吸塵室25の内部に叩打体
91を挟んで両側に叩打体71、81が並列的に並ぶよ
うに長さ方向に沿って配置される。
【0050】そして、第1の叩打体71は、その振動線
72の両端部を夫々前記図示されない下側軸受孔のうち
吸塵室25の前壁部22b寄りの下側軸受孔に挿通させ
ることにより下ケース22に取付けられ、同様に第2の
叩打体81は、その振動線82の端部を夫々図示されな
い下側軸受孔のうち吸塵室の後壁部分寄りの下側軸受孔
に挿通させることにより下ケース22に取付けられてい
る。また、第3の叩打体91は、その振動線92の両端
部を夫々前記図示されない上側軸受孔に挿通させること
により下ケース22に取付けられている。
【0051】こうして取付けられた各叩打体71、8
1、91のうち図10および図11に示すように叩打体
71、81は同じ高さ位置にあって、図5に示すように
ビータ72、82が下ケース22の吸塵室25の前後両
側の壁部分22b、22cに個別に近接されているとと
もに、第3の叩打体91は第1および第2の叩打体7
1、81より上側に配置されて、ビータ93がこれら叩
打体71、81のビータ73、83の上部外周に近接さ
れている。
【0052】それにより、下側から見たときに第1ない
し第3の叩打体71、81、91の各ビーダ73、8
3、93が吸塵開口25aを略閉塞するように互いに並
べて設けられている。吸込み圧力が働いていない状態で
は第1ないし第3の叩打体71、81、91は振動線7
2、82、92の弾性力により水平な姿勢を維持する、
なお、隣接する叩打体は接触していても良いとともに、
これら叩打体71、81、91は上下に高さ位置を変え
ることなく同じ高さ位置に設けてもよい。
【0053】すなわち、第1ないし第3の叩打体71、
81、91は、外力の作用を受けて振動線72、82、
92が軸受101、102に保持固定された両端を支点
として上下方向に振動し、振動線72、82、92に保
持されたビータ73、83、93が振動線の振幅と同じ
に変位することが可能になっている。
【0054】図7、図9および図11に示されるように
前記のように吸塵室25内に並設された叩打体71、8
1、91は吸塵開口25aより少し上方に位置されてい
る。そして、この第1ないし第3の叩打体71、81、
91と吸塵開口25aとの間において吸塵室25には、
前記各吸気風路の出口42、45b,47bが夫々連通
されている。
【0055】さらに、図3、図5ないし図8、図11な
いし図13に示されるように、下ケース22の吸塵室2
5における前壁部22bの内面には、吸塵室25の長さ
方向中心位置から所定距離両方の端部側へ寄った箇所に
夫々上下方向、すなわち叩打体71の振動方向に沿って
受止めリブ111が形成されている。また、吸塵室25
における後壁部22cの内面には、吸塵室25の長さ方
向中心位置から所定距離両方の端部側へ寄った箇所に夫
々上下方向、すなわち叩打体81の振動方向に沿って受
止めリブ112が形成されている。
【0056】受止めリブ111は第1の叩打体71が振
動する時にビータ73を受止めるとともに、叩打体71
を振動方向に直線的に移動するように案内するものであ
る。受止めリブ112は第1の叩打体81が振動する時
にビータ83を受止めるとともに、叩打体81を振動方
向に直線的に移動するように案内するものである。受止
めリブ111、112を形成する数、間隔および寸法は
前記のような機能を考慮して設定する。
【0057】また、図6、図7、図11および図12に
示されるように、下ケース22の吸塵室25における前
壁部22bの外面には、吸塵室25の長さ方向中心位置
から所定距離両方の端部側へ寄った箇所に夫々上下方向
に沿って補強リブ113が形成されている。また、吸塵
室25における後壁部22cの外面には、吸塵室25の
長さ方向中心位置から所定距離両方の端部側へ寄った箇
所に夫々上下方向に沿って補強リブ114が形成されて
いる。
【0058】この補強リブ113、114は叩打体が振
動して集塵室の壁部の内面に衝突する時における壁部が
受ける衝撃力を吸収するもので、この吸収を効果的に行
うために衝撃力が作用する方向とは反対の面に形成して
いる。各補強リブ113、114を形成する数、間隔お
よび寸法は前記のような機能を考慮して設定する。そこ
で、この実施の形態では、補強リブ113、114を壁
部内面の受止めリブ111、112と対向した箇所に形
成する。
【0059】このように構成された電気掃除機用吸込み
具の動作について説明する。
【0060】吸込み具本体11を布団やシ−ツなどのよ
うな柔らかい被掃除物に載せ、下ケース22の吸塵開口
25aを被掃除物に接触させる。そして、電気掃除機本
体1に内蔵された電動送風機を運転すると、その吸込み
圧力はホース2および接続管33、さらに吸込み具本体
11の中継室30を介して吸塵室25に作用する。
【0061】吸塵室25の吸塵開口25aは第1ないし
第3の叩打体71、81、91によってほぼ閉塞されて
いるので、電動送風機による吸込み圧力が作用する吸塵
室25内部の真空度が上昇し、第1ないし第3の叩打体
71、81、91が各振動線材の弾性力に抗して中継室
30側に吸引される。このため、第1ないし第3の叩打
体71、81、91の各振動線72、82、92が両端
を支点にして中継室30側に向けて弓なりにたわみ、そ
れとともにビータ73、83、93の列も同じようにた
わむ。
【0062】ところが、第1および第2の叩打体71、
81の振動線72、82の弾性力と第3の叩打体91の
振動線92の弾性力とは異なる。このため、第1および
第2の叩打体71、81のたわみの度合と第3の叩打体
91のたわみの度合とが異なり、第1および第2の叩打
体71、81と第3の叩打体91のとの間に隙間が生じ
る。これにより吸塵室25内部の真空度が低下して第1
ないし第3の叩打体71、81、91の振動線72、8
2、82が弾性力で元の位置に復帰しようとして吸塵開
口25aに向けて跳ね返る。
【0063】このため、第1ないし第3の叩打体71、
81、91のビータ73、83、93が被掃除物を叩打
する。その後、第1ないし第3の叩打体71、81、9
1が吸塵室25の吸塵開口25aをほぼ閉塞する状態と
なる。以上述べた動作が連続して反復されて被掃除物か
ら塵芥を叩き出す。
【0064】ところで、吸込み具本体11を電気掃除機
本体1に連通する接続管12を吸込み具本体11の後部
に接続しており、吸込み圧力の作用により吸塵開口25
aから吸塵室25に吸込まれた空気は吸込み具本体11
の中央部から後部に向けて斜めの方向に流れる。
【0065】このため、吸込み圧力の作用により第1お
よび第2の叩打体71、81が振動する時に、叩打体7
1、81は気流の流れ方向により多少前後方向に斜めに
揺れながら上下に振動する。
【0066】そして、第1および第2の叩打体71、8
1は斜めに揺れながら上下方向に振動すると、ビータ7
3、83の一部が、下ケース22の集塵室25の前壁部
22bおよび後壁部22cの内面に形成した各一対の受
止めリブ111,112に当接する。各一対のリブ11
1,112は吸塵室25の前壁部22bおよび後壁部2
2cの内面に長さ方向に間隔を存した位置に突出して形
成されている。このため、第1および第2の叩打体7
1、81がその長さ方向の全体が集塵室25の前壁部2
2bおよび後壁部22cの内面に衝突する前の段階で、
第1および第2の叩打体71、81の長さ方向に並ぶビ
ータ73、83の一部が各一対の受止めリブ111,1
12に受止められる。
【0067】従って、第1および第2の叩打体71、8
1は斜めに揺れながら上下方向に振動する時に、叩打体
71、81の長さ方向の一部のみが集塵室25の前壁部
22bおよび後壁部22cに衝突するのみであり、叩打
体71、81の長さ方向全体の部分が集塵室25の前壁
部22bおよび後壁部22cに衝突することを阻止され
る。すなわち、第1および第2の叩打体71、81が集
塵室の壁部の内面に衝突する長さが大幅に短くなる。こ
れにより第1および第2の叩打体71、81が集塵室2
5の前壁部22bおよび後壁部22cに衝突することに
より発生する騒音および振動は、第1および第2の叩打
体71、81の長さ方向全体が衝突する場合に比較して
大幅に低減できる。
【0068】また、第1および第2の叩打体71、81
は振動する時に吸塵室25の壁部の内面に形成した叩打
体振動方向(上下方向)に沿って延びる受止めリブ11
1,112に摺接して振動方向へ案内されることによ
り、振動時に斜めに揺れることを規制されて壁部内面へ
の衝突を規制される。
【0069】また,集塵室25の前壁部22bおよび後
壁部22cの外面には、集塵室25の長さ方向に間隔を
存して一対の補強リブ113、114が形成されてい
る。このため、第1および第2の叩打体71、81が振
動して集塵室25の壁部の内面に衝突する時に壁部が受
ける衝撃力を、集塵室25の前壁部22bおよび後壁部
22cの外面に形成した補強リブ113、114が吸収
して、前壁部22bおよび後壁部22cの長さ方向全体
が共振することを抑制して前壁部22bおよび後壁部2
2cにおける騒音と振動の発生を抑制できる。また、補
強リブ113、114を集塵室25の壁部の外面に形成
することにより、集塵室25の内部スペースの制約を受
けず補強リブ113、114を形成することができると
ともに、衝撃力が作用する方向とは反対の方向から衝撃
力を受けて効果的に吸収することができる。
【0070】さらに、第1ないし第3の叩打体71、8
1、91の各ビータ73、83、93は軟質材料で形成
されている。このため、第1および第3の叩打体71、
81、91が振動してのビータ73、83が集塵室25
の前壁部22bおよび後壁部22cに衝突した時におけ
る衝撃力を、ビータ73、83自身で吸収して騒音の発
生を叩打体側において抑制できる。また、第3の叩打体
91のビータ93が第1および第2の叩打体71、81
の各ビータ73、83に衝突した場合も同様に騒音の発
生を抑制することができる。
【0071】なお、各請求項の発明は前述した実施の形
態に限定されずに、種々変形して実施することができ
る。例えば前述した実施の形態では、叩打体が振動され
る時に、前記叩打体の長さ方向の一部を前記吸塵室の壁
部に当接させるリブは、吸塵室の壁部内面に形成してい
るが、これに限定されずに叩打体のビータの外周面に形
成してもよい。
【0072】図14は例えば叩打体71のビータ83の
外周面にリブ115を形成した場合を示している。図1
4において図13と同じ部分は同じ符号を付している。
リブ115は叩打体71の長さ方向に並ぶビータ83の
一部に形成する。この構成では、叩打体71のビータ8
3のリブ115が吸塵室25の壁部の内面に当接するこ
とにより、リブを前述した吸塵室の壁部の内面に形成す
る場合と同様な効果を得ることができる。
【0073】また、第1ないし第3の叩打体は、振動線
とビータとを組み合わせて構成しているが、これらを一
体に成形した構成であっても良い。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本願の各発明の電気
掃除機用吸込み具は次に述べる効果を有している。
【0075】請求項1および請求項2の発明によれば、
叩打体が振動する時に、叩打体の長さ方向の一部を吸込
み具本体の吸塵室の壁部に当接させるリブを、吸塵室の
壁部および叩打体に形成しているので、叩打体が振動す
る時に、叩打体の長さ方向の一部のみが吸塵室の壁部に
衝突するようにして、叩打体の長さ方向全体が吸塵室の
壁部に衝突することを阻止し、もって叩打体の振動に伴
う騒音および振動の発生を抑制して静音化を図ることが
できる。
【0076】また、リブは叩打体を振動する時に振動方
向へ案内することにより、叩打体が振動時に斜めに揺れ
ることを規制して壁部への衝突を規制できる。
【0077】
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る吸込み具を備
える電気掃除機全体の構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態に係る吸込み具の構成を上方から
見て示す斜視図。
【図3】同実施の形態に係る吸込み具の構成を下方から
見て示す斜視図。
【図4】(A)は同実施の形態に係る吸込み具の構成を
示す平面図。(B)は同実施の形態に係る吸込み具の構
成を示す正面図。(C)は同実施の形態に係る吸込み具
の構成を示す正面図。
【図5】同実施の形態に係る吸込み具の構成を示す下面
図。
【図6】同実施の形態に係る吸込み具の下ケ−スの構成
を示す平面図。
【図7】図6中WーW線に沿う断面図。
【図8】図4(A)中X−X線に沿う断面図。
【図9】同実施の形態に係る吸込み具の構成を示す側面
図。
【図10】図4(B)中Z−Z線に沿う断面図。
【図11】図4(B)中Y−Y線に沿う断面図。
【図12】同実施の形態に係る吸込み具の上ケ−スと下
ケースを示す斜視図。
【図13】(A)は同実施の形態に係る吸込み具におけ
る叩打体と案内リブとの当接状態を示す図。(B)は同
実施の形態に係る吸込み具における叩打体と案内リブと
の当接状態を示す図。
【図14】(A)は他の実施の形態に係る吸込み具にお
ける叩打体と案内リブとの当接状態を示す図。 (B)は他の実施の形態に係る吸込み具における叩打体
と案内リブとの当接状態を示す図。
【符号の説明】
1…電気掃除機本体、 11…吸込み具本体、 25…吸塵室、 25a…吸塵開口、 53…ガード、 71…叩打体、 72…振動線、 73…ビータ、 81…叩打体、 82…振動線、 83…ビータ、 91…叩打体、 92…振動線、 93…ビータ、 111…リブ、 112…リブ、 113…リブ、 114…リブ、 115…リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続管が取付けられた横長の吸込み具本
    体が、この本体の下面に開口される吸塵開口を有して前
    記接続管に連通された吸塵室を備え、前記吸塵室の長さ
    方向に沿って延びて長さ方向両端が支持され且つ前記接
    続管を通して及ぼされる吸込み圧力により振動されて被
    掃除物を叩打する弾性を有する複数の叩打体を、前記吸
    塵開口を略閉塞するように閉塞的に並べて前記吸塵室内
    に設けた電気掃除機用吸込み具において、 前記叩打体を振動する時に、前記叩打体の長さ方向の一
    部を前記吸塵室の壁部に当接させる受止めリブが、前記
    吸塵室の壁部に上下方向に沿って形成されていることを
    特徴とする電気掃除機用吸込み具。
  2. 【請求項2】 接続管が取付けられた横長の吸込み具本
    体が、この本体の下面に開口される吸塵開口を有して前
    記接続管に連通された吸塵室を備え、前記吸塵室の長さ
    方向に沿って延びて長さ方向両端が支持され且つ前記接
    続管を通して及ぼされる吸込み圧力により振動されて被
    掃除物を叩打する弾性を有する複数の叩打体を、前記吸
    塵開口を略閉塞するように閉塞的に並べて前記吸塵室内
    に設けた電気掃除機用吸込み具において、 前記叩打体を振動する時に、前記叩打体の長さ方向の一
    部を前記吸塵室の壁部に当接させる受止めリブが、前記
    叩打体の外周面に円周方向に形成されていることを特徴
    とする電気掃除機用吸込み具。
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