JPH09182701A - 電気掃除機用吸い込み具 - Google Patents

電気掃除機用吸い込み具

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JPH09182701A
JPH09182701A JP34366295A JP34366295A JPH09182701A JP H09182701 A JPH09182701 A JP H09182701A JP 34366295 A JP34366295 A JP 34366295A JP 34366295 A JP34366295 A JP 34366295A JP H09182701 A JPH09182701 A JP H09182701A
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suction
chamber
dust
striking
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JP34366295A
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Ikuo Oshima
郁夫 大島
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸い込み負圧の変化に伴い叩き部材の振幅を
調整する電気掃除機用吸い込み具の開示 【解決手段】吸塵室25の左右の側壁73に,第1〜第
3の叩き部材14〜16の左右両端部から突出する軸1
4a〜16aを支持する軸受け71が軸方向にスライド
自在に保持されると共に,第1〜第3の叩き部材14〜
16の軸14a〜16aを軸方向にスライド可能に保持
し,さらに,左右一対の軸受け71,71は互いに離間
する方向に付勢されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,じゅうたん,畳,
或いは毛布又はカーテンなどの被掃除面を叩いて振動を
与えながら,この被掃除面に含まれる塵芥を吸い込むた
めに使用される電気掃除機の吸い込み具に関する。
【0002】
【従来の技術】被掃除面を叩きながら掃除することは,
被掃除面に沈んでいる塵芥を叩き出せるので,吸塵効果
が高いという点で優れている。このような叩き出し機能
を持たせた電気掃除機は従来から研究されている。この
被掃除面を敲く構造としては電磁ソレノイドの駆動力を
利用するものと,実公昭47−18479号公報に記載
されているように,吸い込み圧力により叩き部材を振動
させて格別の駆動装置を持たないものとが提案されてい
る。
【0003】特公昭47−18479公報には,掃除機
本体に連通する清掃器の内部に複数の弾性材を設けたも
のが記載されている。清掃器は掃除機本体からの吸い込
み圧力を受けて弾性材を上下に振動させ,家具クッショ
ンなどの被掃除面を叩いて誇りなどを吸い取る清掃器が
開示されている。
【0004】清掃器のケースは細長く扁平な直方体形状
をしており,このケース内部に掃除機本体と連通接続さ
れる矩形の空間が形成され,この空間内に弾性材が長手
方向の端部壁面間に3本架設されている。弾性材に心材
はなく,楕円形の断面形状を有しており,ケース内の側
壁近傍に一対の弾性材が側壁に接触した状態で配設さ
れ,この一対の弾性材の間であってやや奥の方にもう一
つの弾性材が配設されている。これらの弾性材は,それ
ぞれの楕円の長軸が水平に向けられるように保持されて
おり,ケースの開口部を3本の弾性材によってほぼ閉塞
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の掃除
機の清掃器においては,吸い込み負圧が高くなると,弾
性材の振幅が大きくなり,吸い込み負圧が低くなると,
弾性材の振幅が小さくなるように,振動する。
【0006】このように弾性軸の振幅は,電気掃除機に
よる吸い込み負圧に影響されることから,常に一定の叩
き効果が得られないという問題がある。具体的には集塵
量が増加して吸い込み負圧が小さくなると,振幅が小さ
くなり,十分な叩き効果が得られない。また,電動送風
機の入力を大きくすると,振幅が必要以上に大きくな
り,被掃除面を傷つけたり,騒音が大きくなるなどの問
題がある。
【0007】本発明は,このような問題に着目してなさ
れたものであり,吸い込み負圧が高いときに,叩き部材
の振動の振幅が必要以上に大きくなることを防止し,吸
い込み負圧が低いときに叩き部材の振幅を大きくするよ
うに,負圧の変動に伴い振幅を適正に調整することによ
り,叩き効果が一定化される電気掃除機用吸い込み具を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の電気
掃除機用吸い込み具は,掃除機本体に連通接続される接
続管を中心として左右に延びる吸い込み具内に前記接続
管に連通する中継室が形成され,前記吸い込み具の下面
に前記中継室に連通すると共に左右方向に延びる吸塵室
が形成され,前記吸塵室の前後側壁の近傍に,前記吸塵
室の長手方向に沿う第1,第2の叩き部材が並列して配
設され,これらの第1,第2の叩き部材の中間部であっ
て前記吸い込み気流の奥部方向の位置に,前記第1,第
2の叩き部材に沿うように延びる第3の叩き部材が配設
されている電気掃除機用吸い込み具において,前記吸塵
室の左右の側壁に,前記第1〜第3の叩き部材の左右両
端部から突出する軸を支持する軸受けが前記第1〜第3
の叩き部材の軸方向にスライド自在に保持されると共
に,前記第1〜第3の叩き部材の軸を前記軸方向にスラ
イド可能に保持し,さらに,前記左右一対の軸受けは互
いに離間する方向に付勢されていることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2の電気掃除機用吸い込み
具は,請求項1の電気掃除機用吸い込み具において,前
記第1〜第3の叩き部材の左右両端部の軸は,先端部が
細くなっていることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項3の電気掃除機用吸い込み
具は,請求項1,請求項2のいずれかの電気掃除機用吸
い込み具において,前記吸い込み具内に,前記中継室と
隔てられて一端が吸い込み具外周面に開口し,他端が前
記吸塵室の前後の側壁であって前記第1〜第3の叩き部
材の振動領域の下方に開口する通気室を形成し,前記通
気室に前記中継室内の吸い込み負圧が高くなったときに
開く弁体を設けたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項1の電気掃除機用吸い込み
具によれば,吸塵室内の吸い込み負圧が低い場合は,一
対の軸受けが互いに離れた位置にあり,軸受け間の距離
が長いので,第1〜第3の叩き部材が振動するときの弦
の幅も長くなり,第1〜第3の叩き部材は吸い込み負圧
の高さに応じて最大振幅をとりうる状態になる。
【0012】吸塵室内の吸い込み負圧が高い場合は,叩
き部材のたわみ量が大きくなり振幅が増大しようとする
が,軸受けが互いに接近する方向にスライドすることに
より,第1〜第3の叩き部材が振動するときの弦の幅が
短くなり,叩き部材の振動する振幅は大きくならない。
【0013】すなわち,叩き部材は吸塵室の左右全領域
にわたって吸い込み気流の負圧並びに風圧を受ける。叩
き部材のたわみδは,Eをヤング率,Iを断面二次モー
メントとするとき,δ=5WL4/(384EI)で表
される。ここで,断面二次モーメントIは, I=(π
/64)・d4 である(dは軸の直径)。従って,L
がL−ΔLとなったとき,たわみδは顕著に減少する。
【0014】従って,集塵量が増加するなどにより,吸
い込みのパワーが弱くなったときでも,叩き部材の振幅
が減少しにくくなり,一定の振幅で被掃除面を叩くこと
ができる。
【0015】本発明の請求項2の電気掃除機用吸い込み
具によれば,叩き部材の左右両端部の軸の先端部が細く
形成されているので,軸受けがスライドしやすくなるの
で,負圧の変化に対して応答性が良くなる。
【0016】本発明の請求項3の電気掃除機用吸い込み
具によれば,中継室内並びに吸塵室内の負圧が大きくな
ると,軸受けが互いに接近して叩き部材の振幅増大を防
ぐと共に,吸塵室の開口が閉鎖されたときには弁体が開
くので,負圧の急激な上昇に対して叩き部材の振動を確
保でき,一定の振幅で被掃除面を叩くことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照にして本発明の
実施の形態を説明する。
【0018】図1は,実施形態にかかる吸い込み口部本
体を備える電気掃除機の全体構成を示している。電気掃
除機本体1は,この本体1の吸い込み口に着脱可能に差
し込み接続される吸塵ホース2と,このホース2の先端
部に固定された操作ハンドル3と,このハンドル3の先
端部に着脱可能に差し込み接続される延長管4,5と,
延長管5の先端部又は前記操作ハンドル3の先端部に着
脱可能に差し込み接続される吸い込み具6とを備えてい
る。電気掃除機本体1には電動送風機(図示省略)が内
蔵されており,その運転により吸塵動作が行われる。操
作ハンドル3は遠隔操作用のリモートコントロールスイ
ッチを有しており,そのスイッチ操作で前記電動送風機
の運転が制御されるようになっている。なお,以下の実
施形態では,吸い込み具6の延長管5が接続される側を
後方と定め,延長管5の反対側を前側と定め,図3のよ
うに接続管12を下にして吸い込み具6の下面を見たと
きに図3の右側を右,図3の左側を左と定めて説明す
る。
【0019】<第1の実施形態>以下,第1の実施形態
の吸い込み具6について説明する。吸い込み口部本体1
1は,図2〜図6及び図8に示すように,ABS樹脂又
はポリプロピレン等の合成樹脂製の上ケース21と,下
ケース22とを,その開口端面同士をつきあわせて組み
立てられている。吸い込み口部本体11の全体形状は概
ね横長円柱形であって,その長手方向中央部ほど膨らん
でおり,外周に布団などがかかっても滑り落ちやすくな
っている。
【0020】吸い込み口部本体11内部には,接続管1
2が連通する中継室30と,中継室30に連通する吸塵
室25と,通気室41がそれぞれ区画されて形成され
る。吸塵室25には吸塵開口25aから吸引された空気
は中継室30を介して接続管12に吸い込まれる。
【0021】<上ケース>図8に示すように,上ケース
21の内面には接続管12に連通する中継室30を形成
するための中央隔壁29が突設されている。中央隔壁2
9は,上ケース21の前部側が矩形で後部側が台形状の
平面形状を有し,上ケース21内に中継室30の上部を
形成する。同様に,下ケース22にも中央隔壁29と同
様な平面形状の中央隔壁27が突設されている。下ケー
ス22の中央隔壁27と上ケース21の中央隔壁29と
で中継室30が形成され,中継室30の後部が接続管3
0と連通する。
【0022】上ケース21の中央隔壁27と下ケース2
2の中央隔壁29の先端面には,互いに嵌合する溝と突
起が連続して形成されており,中央隔壁27と中央隔壁
29との溝と突起とを互いに嵌合させることによって中
継室30が形成される。中継室30内には左右方向に延
びる整流用のリブ31が突設されている。リブ31は,
吸塵室25から接続管12へと向かう吸い込み空気流
と,下ケース22に開口された通気孔51,52から接
続管12へと向かう空気流とが中継室30内で渦巻くこ
とを抑制している。
【0023】上ケース21の中央隔壁29の周りには,
図8に示すように,ネジを螺着するボス21bが突設さ
れている。上ケース21と下ケース22とは,ネジ23
をボス21bにネジ止めすることにより連結される。
【0024】上ケース21の後壁の長手方向中央部に
は,図4に示されるように,中継室30の後端に連通す
るほぼ円筒形状の突出筒部32が後方に向けて一体に突
設されており,この筒部32には接続管12が回転自在
に取り付けられている。接続管12は記述の延長管5の
先端部又は操作ハンドル3の先端部に着脱可能に接続さ
れ,電気掃除機本体1を動作させたときに,その電動送
風機により発生される吸い込み圧力が接続管及び中継室
30を経由して吸塵室25に及ぼされる。
【0025】吸い込み具6内部には,中継室30と区画
されると共に一方が上ケース21上面に開口し他方が吸
塵室25の側壁の叩き部材14〜16の下方に開口する
通気室41が形成されている。この通気室41の上ケー
ス21の上面側には下部通気孔42が開口されている。
通気室41の上部は,図4に示すように,中継室30と
区画されて形成されており,通気室41の上部は中空と
されている。通気室41の上部は上ケース21の上面に
開口された上部通気孔40を通して外部と連通してい
る。
【0026】<下ケース>下ケース22には,図2〜図
6に示されるように,左右方向に細長く延びる吸塵室2
5が形成されている。吸塵室25の中央部は中継室30
と連通しており,吸塵室25の左右両端部は吸い込み具
6の左右に延びており,吸塵室25の縦断面はほぼ逆U
字形状となる仕切壁26により区画されている。
【0027】この吸塵室25には畳や絨毯或いは布団な
どを敲くための3本の叩き部材14〜16が並列して配
設される。
【0028】吸塵室25の吸塵開口25aの後部の縁部
25c及び左右縁部25dとは下ケース21の下面全体
から一段低くなるように形成され,下ケース21を床面
に当てて吸引したときに空気の通路を形成するようにな
っている。
【0029】図7,図8の符号28は,中央隔壁27の
両側壁部から前方に延長されて下ケース22の前壁中央
部に一体につなげられた一対の仕切壁であり,仕切壁2
8,28と,中央隔壁27の前壁27aと,下ケース2
1の前壁中央部により通気室41が形成される。中央隔
壁27の前壁27aの下部中央には横長矩形の下部通気
孔42が開口されており,下部通気孔42を介して通気
室41と吸塵室25とが連通している。
【0030】図3に示すように,仕切壁26の後壁26
bの左右には,一対の段差21b1が形成されている。
この一対の段差21b1,21b1の間に,後壁26b
近傍の叩き部材15側に向かって突出する凸部26b2
が設けられている。凸部26b2は仕切壁26の長手方
向中央部に形成されている。段差26b1の高さAは
0.5〜1.0mm程度である。
【0031】図2,図3に示すように,下ケース22の
前壁22cの下端部には,ボルト23を配設する溝45
が形成されている。溝45の前端は入口45aとして下
ケース22の前部外気と連通し,溝45の後端は出口4
5aとして吸塵室25と連通している。
【0032】また,吸塵開口25aの後部縁部には,床
面と下ケース22の下面との間に隙間を形成する一対の
溝47が吸塵開口25aの縁部から接続管12の下部ま
で形成されている。溝47は,下ケース22が床面に当
接したときに,床面と下ケース22との間に空気吸引通
路を形成している。また,一対の溝47,47の間のリ
ブ状のそり壁48の前側は,床面との間に通路47bを
形成するように斜めに切り欠かれている。この溝47
と,通路47bを介して,下ケース22が床面に当接し
ても,下ケース22と床面との間に,溝47と,通路4
7b,後部の窪み25cを介した空気の通路を形成し,
吸塵開口25aの全域に渡って空気を吸い込ませること
ができる。そり壁48は吸い込み具6の前後方向の走行
性を向上させている。図2及び図4において,符号49
は下ケース22の後部に設けられた肉ひけ防止用の窪み
であり,符号50は一対の溝47を挟んでその両脇に設
けられた肉ひけ防止用の凹みである。
【0033】吸塵開口25aの後部窪み25cには,図
3,図4に示す通気孔51,52が開口している。通気
孔51,52は吸塵室25を経由することなく中継室3
0に直接連通している。通気孔52は,一対の溝47の
両側に設けられ,通気孔51,52は吸い込み具6を被
掃除面から離したときに空気を吸い込んで,叩き部材1
4〜16の振動を小さくするために設けられている。
【0034】吸塵開口25aには,下ケース22の下面
と面一のガード53が少なくとも一つ,例えば,2本設
けられている。ガード53は,吸塵開口25aの相対向
する前後の開口縁に渡って前後方向に延びるブリッジで
形成され,吸塵開口25aの長手方向中央部において,
叩き部材14〜16に直角に延びている。一対のガード
53の後端部近傍には,通気孔52がそれぞれ配置され
ている。これら通気孔52の入り口の幅はガード53の
幅よりも大きい。
【0035】吸塵開口25aの前側の縁部には,図3及
び図4に示されるように,突出部54が設けられてい
る。突出部54は下ケース22の前壁22cの下端から
後方に向けて水平に突き出され,一対のガイド53の前
端部に一体に連なっている。突出部54は,下ケース2
2の下面11aと面一であって,この下面11a側から
みて前記出口42を覆っている。図3に示されるよう
に,ガード53により分けられた3つの吸塵開口の内中
央位置の開口の幅が他の吸塵開口の幅よりも狭くなって
いる。
【0036】吸塵室25の前壁26aの前部には,一端
がこの吸塵室25に連通し,他端が吸い込み具11外周
面に連通する通気室41が形成されている。吸塵室25
の前壁26aの左右両端部であって第1,第2の叩き部
材14,15の振動領域より下の部位には,通気室41
の一方の下部通気孔42が形成されている。通気室41
の上部は上ケース21に開口された上部通気孔40から
空気を導入できるようになっている。下部通気孔42に
は弁体80が軸支されており,弁体80はバネなどによ
り下部通気孔42を閉鎖する方向に付勢されている。
【0037】<叩き部材>吸塵室25には叩き部材14
〜16が吸い込み圧力により上下方向に振動するように
内蔵されている。図4は叩き部材14〜16の断面形状
を示している。図4において,吸塵室25の前壁26a
近傍の叩き部材14が第1の叩き部材であり,吸塵室2
5の後壁26b近傍の叩き部材15が第2の叩き部材で
あり,中央部の叩き部材16が第3の叩き部材に相当し
ている。各叩き部材14〜16は,ピアノ線などの軸1
4a〜16aと,軸14a〜16aに挿通したビータ1
4b〜16bと,スリーブ14c〜16cとから形成さ
れている。ビータ14b〜16bは短い円筒状管体から
なり,動作音を少なくするために,ゴムやエラストマな
どで形成されている。
【0038】叩き部材14,15は吸塵室25の前後側
壁26a,26bの近傍に配設され,叩き部材14,1
5は吸塵室25の長手方向に沿って延びており,間隔を
あけて並列して配設されている。第3の叩き部材16
は,叩き部材14,15の中間部であって吸塵室25の
吸い込み気流の奥部方向の位置に配設されている。第3
の叩き部材16は,第1,第2の叩き部材14,15に
沿うように延びている。
【0039】叩き部材16は吸い込み気流の中央部に配
設され,前後壁26a,26b近傍の叩き部材14,1
5より吸い込み気流が早く,また,弾性率が叩き部材1
4,15より低く設定されているため,叩き部材16が
叩き部材14,15より振動し易くなり,振幅が大きく
なって叩き効果が向上する。叩き部材14,15と叩き
部材16との相互間においては,弾性率の違いにより振
動の周期も異なりやすいので,上下反対方向に振動して
衝突する。
【0040】軸14a,15aには,軸方向の動きを極
小に制限するスリーブ14c〜16cが設けられてい
る。スリーブ14c〜16cは,ビータ14b〜16b
より小径であって,各軸14a〜16aの長手方向両端
にそれぞれ嵌合されている。各叩き部材14〜16のビ
ータは複数個でなく一つであっても良いと共に,ビータ
14b〜16bの両側に位置するものと,スリーブ14
c〜16cとは一体に成形しても良い。また,軸14a
〜16aのビータ14b〜16bは楕円型の断面形状で
も良い。
【0041】<軸受け>図6,図7に示されるように,
吸塵室25の左右両端部には下ケース22とは別に成形
された軸受け71が個別に取り付けられている。軸受け
71は,矩形状の板体からなり,吸塵口25の左右両端
部に形成されたボックス形状の保持部70に保持されて
いる。軸受け71は保持部70と緩く嵌合しており,叩
き部材14〜16の軸方向にスライド自在に保持されて
いる。軸受け71には叩き部材14〜16の軸14a〜
16aを上下に振動可能なように縁が丸く面取りされた
軸孔71aを3箇所備えている。この軸孔71aは上下
方向に延びており,叩き部材14〜16が横方向に無駄
な動きをせず上下方向に効率良く動くようになってい
る。軸受け71はバネ72により吸塵室の側壁部73側
に付勢されている。バネ72の他方の端部は保持部70
に突設された縦軸70aに支持されている。軸孔71a
にはスリーブ14c,15c,16cは通らない。
【0042】軸受け71がスライド自在に保持され,バ
ネ72により付勢されているので,吸塵室25内の吸い
込み負圧が低い場合は,一対の軸受け71,71が互い
に離れた位置にある。このため,軸受け間の距離がもっ
とも長いので,第1〜第3の叩き部材14〜16が振動
するときの弦の幅も長くなり,第1〜第3の叩き部材1
4〜16は吸い込み負圧の高さに応じて最大振幅をとり
うる状態になる。
【0043】吸塵室25内の吸い込み負圧が高い場合に
は,叩き部材14〜16の振幅は大きくなろうとする
が,この負圧により軸受け71,71は互いに接近する
ように移動する。従って,叩き部材14〜16の両軸受
け間の距離が短くなることから,叩き部材14〜16の
振幅は大きくならない。
【0044】すなわち,叩き部材14〜16は吸塵室2
5の左右全領域にわたって吸い込み気流の負圧並びに風
圧を受ける。叩き部材14〜16のたわみδは,Eをヤ
ング率,Iを断面二次モーメントとするとき,δ=5W
4/(384EI)で表される。ここで,断面二次モ
ーメントIは, I=(π/64)・d4 である(d
は軸の直径)。従って,LがL−ΔLとなったとき,た
わみδは顕著に減少する。
【0045】従って,吸い込み負圧の変動に関わらず極
力一定の振幅で被掃除面を叩くことができる。これによ
り,吸い込み負圧が変動しても一定の叩き効果を得るこ
とができる。
【0046】さらに,この実施形態では,弁体80が通
気孔42の近傍に設けられ,吸塵口25及び中継室30
内の吸い込み負圧が高くなったときに,弁体80が開い
て下部通気孔42を開き,突出部54から吸塵開口25
a側に突出するので,吸塵開口25aに入り込む布地等
を吸塵開口25aから離して吸塵開口25aの閉鎖を防
止するようになっている。なお,このとき通気孔42及
び弁体80は叩き部材14〜16の振幅の少ない両端部
に位置しているので弁体80が突出しても叩き部材14
〜16の邪魔にならない。
【0047】従って,軸受け71,71が互いに接近し
て叩き部材14a〜16aの振幅増大を防ぐと共に,吸
塵室25の開口が閉鎖されたときには弁体80が開くの
で,負圧の急激な上昇に対して叩き部材14〜16の振
動を確保でき,一定の振幅で被掃除面を叩くことができ
る。
【0048】なお,図6(b)に示すように,叩き部材
14〜16の左右両端部の軸14a〜16aを先細りと
なるようにテーパー状に形成すると,軸受け71がスラ
イドしやすくなるので,負圧の変化に対して振幅調整の
応答性が良くなる。
【0049】吸塵室25内において叩き部材14〜16
は,図4及び図5に示されるように,吸塵開口25aよ
り少し上方に配置されている。前後の叩き部材14,1
5の高さは同じ高さであって,前壁26a,後壁26b
に近接し,叩き部材16は叩き部材14,15より上側
に配置されている。下ケース22の下側からみたときに
各叩き部材14〜16は吸塵開口25aをほぼ閉塞する
ように互いに並べて設けられている。
【0050】吸い込み圧力が働いていない状態では,各
叩き部材14〜16はその弾性力により水平な姿勢を維
持する。なお,隣接する叩き部材14〜16は接触して
いても良いと共に,これら叩き部材14〜16は上下に
高さを変えることなく同じ高さに設けても良い。
【0051】叩き部材14〜16と吸塵室25の前後の
壁との間には,叩き部材14〜16を振動させないで水
平に維持した状態において,隙間B,Cが形成される。
隙間Bは,吸塵室25の長手方向中央部において,後部
側壁26bの凸部26b2と叩き部材15の長手方向中
央部における隙間である。隙間Cは,凸部26b2と叩
き部材15の長手方向両端部との間の隙間である。隙間
Bは隙間Cより狭くなっている。前壁26a,後壁26
bの左右両端部と,近傍の叩き部材14,15の左右両
端部の間には,隙間Cより広い隙間Dが形成される。ま
た,叩き部材14〜16の左右両端部の相互間において
は,隙間Dと同程度の広さの隙間Eが形成されている。
【0052】<車輪>図6〜図8に示されるように,上
下両ケース21,22の左右両端の壁21a,22aの
対向面には,軸受け溝36がそれぞれ対応して形成され
ている。上ケース21の両端の壁21aの外面には逆U
字状断面の軸受け37が一体に形成されている。軸受け
37には車輪13が回転自在に保持される。
【0053】車輪13は合成樹脂製からなり,筒状の車
輪13の内側に車輪軸13aが突設されている。車輪軸
13aの外周面にはフランジ13bが突設されている。
このフランジ13bが前述の両端壁21a,22aの軸
受け溝36,37に保持されている。車輪13は吸い込
み口部本体11の長手方向の端面を覆い隠している。
【0054】<動作>次に,この実施形態の吸い込み具
の動作について説明する。
【0055】この実施形態の吸い込み具6では以上のよ
うに構成されているから,電気掃除機本体1を動作させ
ると,吸塵ホース2及び延長管4,5を介して空気が吸
引され,この吸い込みの負圧が吸い込み具6内の中継室
30を介して吸塵室25の全域に渡って波及する。これ
により,叩き部材14,15が振動するので,下ケース
22を布団や絨毯等の被掃除面にあてれば,これらを敲
きながら掃除できる。
【0056】すなわち,掃除機本体のファンを回転させ
ることにより,吸い込みの負圧が働き,空気が吸塵室2
5内に入り込むと,上の叩き部材14,15,16は吸
塵開口25aをほぼ閉鎖しているので,上下方向に撓
む。第3の叩き部材16の弾性率は第1,第2の叩き部
材14,15の弾性率より低く設定され,柔らかくなっ
ているから,第3の叩き部材16のたわみ量が大きくな
り,第3の叩き部材16と第1,第2の叩き部材14,
15と第3の叩き部材16との間に隙間ができる。この
隙間ができると,吸塵室25内に入り込む空気の量が増
大して吸塵室25内の吸い込み負圧が減少する。吸塵室
25の吸い込み負圧が減少すると,第1,第2の叩き部
材14,15及び第3の叩き部材16が原型に復帰し,
第3の叩き部材16が第1,第2の叩き部材14,15
を叩く。これにより,第1〜第3の叩き部材14〜16
が床面側に反り,振動を繰り返し,絨毯や畳或いは布団
などの被掃除面を叩く。
【0057】さらに,叩き部材14〜16の隙間Bと隙
間Cにおいて隙間Cが隙間Bより大であるので,接続管
12を介して作用する吸い込み圧力を十分に働かせ,叩
き部材14〜16の振幅を大きくできる。これにより,
吸塵開口25aの中央部に大きな風路を形成するため,
大きな塵芥を吸い込むことができる。
【0058】他方,吸塵室25の長手方向両側の吸い込
み圧力は中央部の吸い込み圧力より低いので,隙間Cが
広くなっているので,大きな塵芥を吸塵でき,塵芥が詰
まることが少なく,万一詰まってもとりやすい。また,
隙間の大きさに差を設ける構成が簡単である。軸14a
〜16aにビータ14b〜16bより小径のスリーブ1
4c〜16cを設けたので,簡単な構成で隙間Dを隙間
Bより広く形成でき,大きな塵芥を吸い込むことがで
き,塵芥の詰まりの時も容易に取り出せる。一対のガー
ド53があるので,布団などの表布が吸塵室25の奥深
くに吸い込まれることが防止でき,掃除の際の走行性を
高めて速やかに吸塵を行うことができる。突出部54が
突出しているので,突出部54により吸塵開口25aに
吸い付けられる布地などの被掃除面で下部通気孔42が
閉塞されることを防止できる。
【0059】吸塵開口25a全体が布団などの柔らかい
被掃除面により塞がれた際には,溝45の入口45a,
下部通気孔42,出口47,風路51等の少なくともい
ずれかを外気が通過できるため,叩き部材14〜16を
振動させるための空気の供給量を確保できる。従って,
畳などの面はもちろんのこと布団などの柔らかい被掃除
面の掃除においても叩き部材14〜16の振動動作を継
続させて,被掃除面の塵芥を叩き出して吸塵できると共
に,接続管12に連通された電気掃除機本体1内の電動
送風機に対する風量を確保して電気掃除機本体1側への
負担を軽減できる。
【0060】さらに,本実施形態では,軸受け71がス
ライド自在に保持され,バネ72により付勢されている
ので,吸塵室25内の吸い込み負圧が低い場合は,一対
の軸受け71,71が互いに離れ,第1〜第3の叩き部
材14〜16は吸い込み負圧の高さに応じて最大振幅を
とりうる状態になる。
【0061】吸塵室25内の吸い込み負圧が高い場合に
は,叩き部材14〜16の振幅は大きくなろうとする
が,この負圧により軸受け71,71は互いに接近する
ように移動する。従って,叩き部材14〜16の両軸受
け間の距離が短くなることから叩き部材の振幅は大きく
ならない。
【0062】従って,吸い込み負圧の変動に関わらず,
一定の振幅で被掃除面を叩くことができる。これによ
り,吸い込み負圧が変動しても一定の叩き効果を得るこ
とができる。
【0063】以上,本発明の実施形態の電気掃除機の吸
い込み具を説明したが,車輪13がないものであって
も,この発明は適用できる。また,上記実施形態を適宜
組み合わせても良い。
【0064】
【発明の効果】本発明の請求項1の電気掃除機用吸い込
み具によれば,吸塵室内の吸い込み負圧が低い場合は,
一対の軸受けが互いに離れた位置にあり,第1〜第3の
叩き部材は吸い込み負圧の高さに応じて大きな振幅をと
りうる状態になる。吸塵室内の吸い込み負圧が高い場合
には,叩き部材の振幅が増大しようとするが,一対の軸
受けが互いに接近することにより,叩き部材の振動する
振幅が大きくならない。
【0065】従って,集塵量が増加する等で,吸い込み
のパワーが弱くなったときでも,負圧の変動に伴い振幅
を適正に調整することが可能になり,一定の振幅で被掃
除面を叩くことができる。このため,一定の叩き効果を
得ることができる。
【0066】本発明の請求項2の電気掃除機用吸い込み
具によれば,叩き部材の左右両端部の軸の先端部が細く
形成されているので,軸受けがスライドしやすくなるの
で,負圧の変化に対して応答性が良くなる。
【0067】本発明の請求項3の電気掃除機用吸い込み
具によれば,中継室内並びに吸塵室内の負圧が大きくな
ると,軸受けが互いに接近して叩き部材の振幅増大を防
ぐと共に,吸塵室の開口が閉鎖されたときには弁体が開
くので,負圧の急激な上昇に対して叩き部材の振動を確
保でき,一定の振幅で被掃除面を叩くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の吸い込み具を備えた電気
掃除機の全体斜視図
【図2】 第1の実施形態の吸い込み具の構成を示す斜
視図
【図3】 第1の実施形態の吸い込み具の下面の構成を
示す図
【図4】 図3のZ−Z線に沿う断面図
【図5】 図3のY−Y線に沿う断面図
【図6】 (a)は第1の実施形態の吸い込み具の左右
方向に延びる縦断面図であって,叩き部材の軸受けが離
れた位置にある状態の断面図,(b)は叩き部材の軸受
けに保持される部位をテーパー状に細くした状態の断面
【図7】 第1の実施形態の吸い込み具の左右方向に延
びる縦断面図であって,叩き部材の軸受けが接近した位
置にある状態の断面図
【図8】 吸い込み具の分解状態を示す斜視図
【符号の説明】
11 吸い込み口部本体 12 接続管 14,15,16 叩き部材 21 上ケース 22 下ケース 25 吸塵室 30 中継室 41 通気室 42 通気孔 54 突出部 70 保持部 71 軸受け 71a 軸孔 72 バネ 73 孔 80 弁体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掃除機本体に連通接続される接続管を中心
    として左右に延びる吸い込み具内に前記接続管に連通す
    る中継室が形成され,前記吸い込み具の下面に前記中継
    室に連通すると共に左右方向に延びる吸塵室が形成さ
    れ,前記吸塵室の前後側壁の近傍に,前記吸塵室の長手
    方向に沿う第1,第2の叩き部材が並列して配設され,
    これらの第1,第2の叩き部材の中間部であって前記吸
    い込み気流の奥部方向の位置に,前記第1,第2の叩き
    部材に沿うように延びる第3の叩き部材が配設されてい
    る電気掃除機用吸い込み具において,前記吸塵室の左右
    の側壁に,前記第1〜第3の叩き部材の左右両端部から
    突出する軸を支持する軸受けが前記第1〜第3の叩き部
    材の軸方向にスライド自在に保持されると共に,前記第
    1〜第3の叩き部材の軸を前記軸方向にスライド可能に
    保持し,さらに,前記左右一対の軸受けは互いに離間す
    る方向に付勢されていることを特徴とする電気掃除機用
    吸い込み具。
  2. 【請求項2】請求項1の電気掃除機用吸い込み具におい
    て,前記第1〜第3の叩き部材の左右両端部の軸は,先
    端部が細くなっていることを特徴とする電気掃除機用吸
    い込み具。
  3. 【請求項3】請求項1,請求項2のいずれかの電気掃除
    機用吸い込み具において,前記吸い込み具内に,前記中
    継室と隔てられて一端が吸い込み具外周面に開口し,他
    端が前記吸塵室の前後の側壁であって前記第1〜第3の
    叩き部材の振動領域の下方に開口する通気室を形成し,
    前記通気室に前記中継室内の吸い込み負圧が高くなった
    ときに開く弁体を設けたことを特徴とする電気掃除機用
    吸い込み具。
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