JPH09182341A - 電動機鉄芯の絶縁用部材 - Google Patents

電動機鉄芯の絶縁用部材

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JPH09182341A
JPH09182341A JP7332999A JP33299995A JPH09182341A JP H09182341 A JPH09182341 A JP H09182341A JP 7332999 A JP7332999 A JP 7332999A JP 33299995 A JP33299995 A JP 33299995A JP H09182341 A JPH09182341 A JP H09182341A
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JP
Japan
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insulating member
iron core
slot
insulating
electric motor
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Pending
Application number
JP7332999A
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English (en)
Inventor
Shigeki Nishimura
茂樹 西村
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子鉄芯のスロットの巻線収納容積が減少
するのが防止できる耐熱性を有する電動機鉄芯の絶縁用
部材を提供することを目的とする。 【解決手段】 非結晶PET板を固定子鉄芯1の表面や
スロット3に沿うように必要形状に薄肉成形した第1の
絶縁用部材5および第2の絶縁用部材5Aを設け、第1
の絶縁用部材5および第2の絶縁用部材5Aを結晶化処
理して構成することにより、高い耐熱性を有する薄肉成
形品が得られスロットの有効利用が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動機の固定子鉄芯
と巻線間の絶縁を行う電動機鉄芯の絶縁用部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機鉄芯の絶縁用部材として図
7に示す構成のものが知られていた。以下、その構成に
ついて図を参照しながら説明する。
【0003】図に示すように、固定子鉄芯101の表面
を覆う板状部102とスロット103の側面を覆うスロ
ット被覆部104を耐熱性を有するポリエステル樹脂で
一体に成形した絶縁用部材105を固定子鉄芯101の
スロット103に装着し設けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電動
機鉄芯の絶縁用部材では、固定子鉄芯101の表面とス
ロット103の側面を被覆するようにポリエステル樹脂
などの耐熱性を有する樹脂により成形するため、薄肉成
形が困難となり絶縁用部材105の厚みが厚くなってス
ロット103内の巻線収納容積が減少するものであっ
た。
【0005】また、スロット103のスロット開口部か
らの巻線(図示せず)の飛び出しを防止するために設け
られる絶縁ウェッジ(図示せず)の脱落を防止すること
ができず絶縁ウェッジを特殊な形状にしなければならな
かった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するもので、ス
ロットの巻線収納容積が減少するのを防止できる耐熱性
を有する電動機鉄芯の絶縁用部材を提供することを第1
の目的とする。
【0007】また、第2の目的は、スロット内を絶縁す
る絶縁用部材で絶縁ウェッジの脱落を防止することにあ
る。
【0008】また、第3の目的は巻線と電動機ハウジン
グが接触するのを防止して安全性を高めることにある。
【0009】また、第4の目的は、高度な薄肉成形を必
要としないようにしてコストの低減を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電動機鉄芯の絶
縁用部材においては、非結晶PET板を固定子鉄芯の表
面やスロット等に沿うように必要形状に薄肉成形した部
材を結晶化処理したものである。
【0011】この本発明によれば、スロットの巻線の収
納容積が減少するのが防止できる耐熱性を有する電動機
鉄芯の絶縁用部材を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、非結晶PET板を固定子鉄芯の表面やスロット等に
沿うように必要形状に薄肉成形した部材を備え、前記部
材を結晶化処理して構成したものであり、非結晶PET
板は成形性が非常に優れているので、薄肉成形が可能と
なり、耐熱温度の低い点は結晶化処理により補われ、耐
熱性を有する薄肉成形品でスロット内を絶縁でき、固定
子鉄芯のスロット内の巻線収納容積が減少されるのが防
止できるという作用を有する。
【0013】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図6を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1〜図3に示すように、固定子鉄芯
1の表面を被覆する第1の板状部2とスロット3の内面
に沿って形成される第1のスロット被覆部4とにより形
成される第1の絶縁用部材5を設け、固定子鉄芯1の裏
面を被覆する第2の板状部2Aと第1の絶縁用部材5が
形成した第1のスロット被覆部4内面に重合するように
形成された第2のスロット被覆部4Aとにより形成され
た第2の絶縁用部材5Aを設け、第1の絶縁用部材5お
よび第2の絶縁用部材5Aの一端部にスロット開口部6
近傍で対向する突起7、7Aを設け、絶縁ウェッジ8の
挿入される溝9を形成する。
【0014】そして、第1の絶縁用部材5および第2の
絶縁用部材5Aを耐熱性の低い非結晶ポリエチレンテレ
フタレート板よりなる非結晶PET板により薄肉に形成
し、その後結晶化処理を施し、材料の耐熱限界を結晶化
PETフィルムと同等に向上させて構成する。
【0015】上記構成において、固定子鉄芯1を絶縁す
る場合には、固定子鉄芯1の表面側より第1の絶縁用部
材5の第1のスロット被覆部4をスロット3に挿入して
第1の絶縁用部材5を設け、固定子鉄芯1の裏面側より
第2の絶縁用部材5Aの第2のスロット被覆部4Aを第
1のスロット被覆部4内に挿入して第2の絶縁用部材5
Aを設ける。
【0016】そして、第2のスロット被覆部4A内に巻
線10を施し、巻線10の飛び出しを防止する絶縁ウェ
ッジ8を突起7、7Aにより形成された溝9に挿入し、
スロット開口部6を閉鎖する。
【0017】このように本発明の実施の形態1の電動機
鉄芯の絶縁用部材は、成形性の良好な非結晶PET板に
より薄肉に形成したのち、結晶化処理を施すので材料の
耐熱限界を結晶化PETフィルムと同等に向上すること
ができ、薄肉に形成され、スロット3内の巻線10の収
納容積が減少するのが防止できる。
【0018】また、第1の絶縁用部材5と第2の絶縁用
部材5Aの端部に一体的に形成された突起7、7Aによ
り絶縁ウェッジ8の脱落が防止できるので、絶縁ウェッ
ジ8を特殊な形状にする必要がなくなるとともに、絶縁
ウェッジ8の脱落が防止されることにより固定子鉄芯1
に巻装された巻線10の飛び出しが防止され安全性も高
められる。
【0019】(実施の形態2)図4に示すように、第1
の絶縁用部材5Bの第1の板状部2Bに、電動機の金属
製のハウジング(図示せず)と巻線(図示せず)との間
を絶縁するリング状の立ち上がり部11を形成する。ま
た、第2の絶縁用部材(図示せず)2も同様の立ち上が
り部を形成する。
【0020】このように本発明の実施の形態2の電動機
鉄芯の絶縁用部材によれば、第1の絶縁用部材5Bおよ
び第2の絶縁用部材に固定子の装着される金属製の電動
機のハウジングと巻線10との間を絶縁するリング状の
立ち上がり部11を設けたので、巻線10とハウジング
が接触するのが防止され安全性が高められる。
【0021】(実施の形態3)図5および図6に示すよ
うに、固定子鉄芯(図示せず)の表面または裏面を絶縁
する形状の第3の絶縁用部材12と固定子鉄芯のスロッ
トの壁面を絶縁する0.1mm〜0.2mm厚のフィル
ム状の第4の絶縁用部材13を形成し、第3の絶縁用部
材12と第4の絶縁用部材13を結晶化処理の中で同時
に融着接合する接合手段などにより一体化して構成す
る。
【0022】このように本発明の実施の形態3の電動機
鉄芯の絶縁用部材によれば、スロット壁面を絶縁する第
4の絶縁用部材13として0.1mm〜0.2mm厚の
フィルムを使用することにより、均一な膜厚の絶縁用部
材を得ることが可能となりスロット内の巻線収納容積の
減少するのが防止され、スロット内の有効活用が可能と
なる。
【0023】また、第3の絶縁用部材12と第4の絶縁
用部材13との接着を結晶化処理時に融着接合すること
ができるので、接着手段による接着を短時間で行うこと
が可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、成形の容
易な非結晶PET板で薄肉に成形したのち、結晶化処理
を行い構成するので、スロット内の有効利用が可能とな
り耐熱性を有する電動機鉄芯の絶縁用部材を提供でき
る。
【0025】また、スロット内を絶縁する絶縁用部材に
絶縁ウェッジを支持する突起を設けたので絶縁ウェッジ
を特殊な形状にすることなく、絶縁ウェッジの脱落を防
止できる。
【0026】また、電動機のハウジングと固定子巻線と
の間を絶縁するリング状の立ち上がり部を設けたので、
固定子巻線と金属製のハウジングが接触するのが防止さ
れ安全性を高めることができる。
【0027】また、固定子鉄芯の表面または裏面を絶縁
する第3の絶縁用部材と、スロット壁面を絶縁するフィ
ルム状の第4の絶縁用部材を結晶化処理時に接着手段に
より一体化するので高度な薄肉成形技術を必要とするこ
となく、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電動機鉄芯の絶縁用部
材と固定子鉄芯の関係を示す斜視図
【図2】同実施の形態1の電動機鉄芯の絶縁用部材がス
ロットに装着されている状態を示す概略図
【図3】同実施の形態1の電動機鉄芯の絶縁用部材を介
して巻線の施工された状態を示す概略図
【図4】同実施の形態2の電動機鉄芯の絶縁用部材の斜
視図
【図5】同実施の形態3の電動機鉄芯の第3の絶縁用部
材を示す斜視図
【図6】同実施の形態3の電動機鉄芯の第4の絶縁用部
材を示す斜視図
【図7】従来の電動機鉄芯の絶縁用部材と固定子鉄芯と
の関係を示す斜視図
【符号の説明】
1 固定子鉄芯 3 スロット 4 第1のスロット被覆部 4A 第2のスロット被覆部 5、5B 第1の絶縁用部材 5A 第2の絶縁用部材 6 スロット開口部 7、7A 突起 8 絶縁ウェッジ 10 巻線 11 立ち上がり部 12 第3の絶縁用部材 13 第4の絶縁用部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非結晶PET板を固定子鉄芯の表面やス
    ロット等に沿うように必要形状に薄肉成形した部材を備
    え、前記部材を結晶化処理して構成した電動機鉄芯の絶
    縁用部材。
  2. 【請求項2】 固定子鉄芯の表面と全スロット内面に沿
    って設けられる第1の絶縁用部材と、前記固定子鉄芯の
    裏面と前記第1の絶縁用部材が形成した第1のスロット
    被覆部内面に重合するように第2のスロット被覆部の設
    けられた第2の絶縁用部材と、前記第1の絶縁用部材お
    よび第2の絶縁用部材の一端部に、スロット開口部近傍
    で対向する突起とを備え、前記突起を絶縁ウェッジの脱
    落防止用に構成した請求項1記載の電動機鉄芯の絶縁用
    部材。
  3. 【請求項3】 第1の絶縁用部材および第2の絶縁用部
    材に電動機のハウジングと固定子の巻線との間を絶縁す
    るリング状の立ち上り部を形成した請求項2記載の電動
    機鉄芯の絶縁用部材。
  4. 【請求項4】 固定子鉄芯の表面または裏面を絶縁する
    形状の第3の絶縁用部材と前記固定子鉄芯のスロットの
    壁面を絶縁するフィルム状の第4の絶縁用部材とを備
    え、前記第3の絶縁用部材と第4の絶縁用部材を接着手
    段により一体化した構成の請求項1記載の電動機鉄芯の
    絶縁用部材。
JP7332999A 1995-12-21 1995-12-21 電動機鉄芯の絶縁用部材 Pending JPH09182341A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7242125B2 (en) * 2004-07-13 2007-07-10 Minebea Co., Ltd. Device for the insulation of stator slots
CN102122873A (zh) * 2010-12-18 2011-07-13 无锡华天电气科技有限公司 一种他励直流电机主极

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