JPH0918201A - 高周波回路内の直流回路 - Google Patents
高周波回路内の直流回路Info
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- JPH0918201A JPH0918201A JP16331995A JP16331995A JPH0918201A JP H0918201 A JPH0918201 A JP H0918201A JP 16331995 A JP16331995 A JP 16331995A JP 16331995 A JP16331995 A JP 16331995A JP H0918201 A JPH0918201 A JP H0918201A
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
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- Waveguides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストリップラインを用いた高周波回路内の直
流回路に関し、簡単な構成により高周波結合を防止す
る。 【構成】 マイクロ波回路等の高周波回路内の電源ライ
ン，直流制御ライン，バイアスライン等の直流が流れる
ストリップラインからなる直流回路に於いて、その直流
が流れるストリップラインを、それぞれ異なる特性イン
ピーダンスＺ01，Ｚ02を有するパターンとすると共に、
長さＬ1 に対応した共振周波数を、高周波回路の使用周
波数帯域外に選定する。
流回路に関し、簡単な構成により高周波結合を防止す
る。 【構成】 マイクロ波回路等の高周波回路内の電源ライ
ン，直流制御ライン，バイアスライン等の直流が流れる
ストリップラインからなる直流回路に於いて、その直流
が流れるストリップラインを、それぞれ異なる特性イン
ピーダンスＺ01，Ｚ02を有するパターンとすると共に、
長さＬ1 に対応した共振周波数を、高周波回路の使用周
波数帯域外に選定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波回路等の高
周波回路内の直流回路に関する。各種の高周波回路に於
いて、電源ライン，バイアスライン，直流制御ライン，
検出信号ライン等の直流が流れる直流回路を、フォトエ
ッチング技術や印刷回路技術によって、高周波信号が流
れるストリップラインと同様のストリップラインによっ
て構成している。このストリップラインからなる直流回
路に、高周波回路の高周波信号が漏れることにより、不
要な高周波結合が生じる問題があり、これを防止するこ
とが要望されている。
周波回路内の直流回路に関する。各種の高周波回路に於
いて、電源ライン，バイアスライン，直流制御ライン，
検出信号ライン等の直流が流れる直流回路を、フォトエ
ッチング技術や印刷回路技術によって、高周波信号が流
れるストリップラインと同様のストリップラインによっ
て構成している。このストリップラインからなる直流回
路に、高周波回路の高周波信号が漏れることにより、不
要な高周波結合が生じる問題があり、これを防止するこ
とが要望されている。
【０００２】
【従来の技術】光通信装置や無線通信装置等に於ける高
周波信号を取扱う高周波回路は、誘電体基板上のストリ
ップラインを用いて構成する場合が一般的である。又こ
のような高周波回路に於いては、前述のように、動作電
圧を供給する為の電源ライン，トランジスタ等にバイア
ス電圧を供給する為のバイアスライン，増幅利得や位相
等を制御する為の直流制御ライン，出力信号レベル等を
検出した直流が流れる検出信号ライン等が設けられてい
る。
周波信号を取扱う高周波回路は、誘電体基板上のストリ
ップラインを用いて構成する場合が一般的である。又こ
のような高周波回路に於いては、前述のように、動作電
圧を供給する為の電源ライン，トランジスタ等にバイア
ス電圧を供給する為のバイアスライン，増幅利得や位相
等を制御する為の直流制御ライン，出力信号レベル等を
検出した直流が流れる検出信号ライン等が設けられてい
る。
【０００３】図３は従来例の説明図であり、高周波集積
回路の要部を示し、３１は電界効果トランジスタ、Ｇは
ゲート、Ｓはソース、Ｄはドレイン、３２，４２はバイ
アス供給用パッド、３３，３４，４３は薄膜キャパシ
タ、３５，３６，４５，４６は直流が流れるバイアスラ
イン、３７，４７はビアホール、３８は高周波信号の入
力側のストリップライン、３９は高周波信号の出力側の
ストリップライン、４０，４１はスタブである。
回路の要部を示し、３１は電界効果トランジスタ、Ｇは
ゲート、Ｓはソース、Ｄはドレイン、３２，４２はバイ
アス供給用パッド、３３，３４，４３は薄膜キャパシ
タ、３５，３６，４５，４６は直流が流れるバイアスラ
イン、３７，４７はビアホール、３８は高周波信号の入
力側のストリップライン、３９は高周波信号の出力側の
ストリップライン、４０，４１はスタブである。
【０００４】誘電体基板上にストリップラインや薄膜キ
ャパシタ等が形成されるもので、高周波信号を増幅する
電界効果トランジスタ３１は、平衡型のソースＳを有す
る場合を示し、各ソースＳは、それぞれビアホール３
７，４７を介して誘電体基板の裏面のアースに接続され
ている。又パッド３２からバイアスライン３５，３６と
ストリップライン３９とを介して、電界効果トランジス
タ３１のドレインに直流バイアスが供給され、又パッド
４２からバイアスライン４５，４６とストリップライン
３８とを介して電界効果トランジスタ３１のゲートに直
流バイアスが供給されて、ソース接地型増幅器として、
ストリップライン３８からの高周波信号を増幅して、ス
トリップライン３９に出力する。
ャパシタ等が形成されるもので、高周波信号を増幅する
電界効果トランジスタ３１は、平衡型のソースＳを有す
る場合を示し、各ソースＳは、それぞれビアホール３
７，４７を介して誘電体基板の裏面のアースに接続され
ている。又パッド３２からバイアスライン３５，３６と
ストリップライン３９とを介して、電界効果トランジス
タ３１のドレインに直流バイアスが供給され、又パッド
４２からバイアスライン４５，４６とストリップライン
３８とを介して電界効果トランジスタ３１のゲートに直
流バイアスが供給されて、ソース接地型増幅器として、
ストリップライン３８からの高周波信号を増幅して、ス
トリップライン３９に出力する。
【０００５】この場合、高周波信号が伝搬するストリッ
プライン３８，３９は、例えば、特性インピーダンスが
５０Ωとなるようなパターンに形成され、又直流が流れ
るバイアスライン３５，３６，４５，４６は、例えば、
特性インピーダンスが１５０Ωとなるようなストリップ
ラインの構成が用いられる。
プライン３８，３９は、例えば、特性インピーダンスが
５０Ωとなるようなパターンに形成され、又直流が流れ
るバイアスライン３５，３６，４５，４６は、例えば、
特性インピーダンスが１５０Ωとなるようなストリップ
ラインの構成が用いられる。
【０００６】又薄膜キャパシタ３３，３４，４３は、そ
れぞれ上部電極と下部電極との間に誘電体薄膜を介在さ
せて構成したもので、ビアホール３７，４７によって下
部電極はアースされる。それにより、バイアスライン３
６と薄膜キャパシタ３３とビアホール３７とにより、整
合用終端短絡スタブが形成される。又バイアスライン４
６と薄膜キャパシタ４３とビアホール４７とにより、整
合用終端短絡スタブが形成される。
れぞれ上部電極と下部電極との間に誘電体薄膜を介在さ
せて構成したもので、ビアホール３７，４７によって下
部電極はアースされる。それにより、バイアスライン３
６と薄膜キャパシタ３３とビアホール３７とにより、整
合用終端短絡スタブが形成される。又バイアスライン４
６と薄膜キャパシタ４３とビアホール４７とにより、整
合用終端短絡スタブが形成される。
【０００７】図４は従来例の増幅回路の説明図であり、
５０は入力端子、５１〜５３は増幅器、５４は出力端
子、５５，５６は電源端子、５７，５８は電源ライン、
５９〜６３はコンデンサである。入力端子５０からの信
号は、増幅器５１〜５３により順次増幅されて、出力端
子５４から次段の回路等に送出される。
５０は入力端子、５１〜５３は増幅器、５４は出力端
子、５５，５６は電源端子、５７，５８は電源ライン、
５９〜６３はコンデンサである。入力端子５０からの信
号は、増幅器５１〜５３により順次増幅されて、出力端
子５４から次段の回路等に送出される。
【０００８】増幅器５１〜５３は電界効果トランジスタ
やバイポーラトランジスタ等によって構成され、例え
ば、ストリップラインによって順次接続されている。又
増幅器５３が終段の電力増幅器の場合、消費電力が大き
いから、電源ライン５８を他の増幅器５１，５２の電源
ライン５７と別個に形成する場合が多い。これらの電源
ライン５７，５８もストリップライン構成とする場合が
一般的である。又コンデンサ５９〜６３は、例えば、図
３に於ける薄膜キャパシタと同様な構成が用いられる。
やバイポーラトランジスタ等によって構成され、例え
ば、ストリップラインによって順次接続されている。又
増幅器５３が終段の電力増幅器の場合、消費電力が大き
いから、電源ライン５８を他の増幅器５１，５２の電源
ライン５７と別個に形成する場合が多い。これらの電源
ライン５７，５８もストリップライン構成とする場合が
一般的である。又コンデンサ５９〜６３は、例えば、図
３に於ける薄膜キャパシタと同様な構成が用いられる。
【０００９】図５は従来例の検出回路の説明図であり、
７０は入力端子、７１〜７３は演算増幅器、７４は出力
端子、７５〜７８はコンデンサ、７９，８０は抵抗、８
１は直流ラインである。演算増幅器７１は、入力端子７
０からコンデンサ７５を介した信号と、直流ライン８１
を介した基準値とを比較して、相補信号を出力し、又演
算増幅器７２は相補信号を増幅して出力端子７４から後
段の回路に送出し、又演算増幅器７３は、相補信号を比
較して、差分に対応する信号を直流ライン８１に出力す
る。
７０は入力端子、７１〜７３は演算増幅器、７４は出力
端子、７５〜７８はコンデンサ、７９，８０は抵抗、８
１は直流ラインである。演算増幅器７１は、入力端子７
０からコンデンサ７５を介した信号と、直流ライン８１
を介した基準値とを比較して、相補信号を出力し、又演
算増幅器７２は相補信号を増幅して出力端子７４から後
段の回路に送出し、又演算増幅器７３は、相補信号を比
較して、差分に対応する信号を直流ライン８１に出力す
る。
【００１０】従って、直流ライン８１を介した基準値を
超える信号が演算増幅器７１から出力され、演算増幅器
７２によって増幅され、出力端子７４から送出される。
なお、電源ラインは図示を省略している。
超える信号が演算増幅器７１から出力され、演算増幅器
７２によって増幅され、出力端子７４から送出される。
なお、電源ラインは図示を省略している。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】高周波回路内の電源ラ
イン，バイアスライン，直流制御ライン，検出信号ライ
ン等の直流が流れる回路は、図３に示すように、高周波
信号が流れるストリップラインに比較して特性インピー
ダンスが大きくなるパターンのストリップラインによっ
て構成される場合が一般的であり、このようなストリッ
プラインによるバイアスラインに、薄膜キャパシタ３
３，３４，４３を設けて、高周波信号がパッド３２，４
２から漏出しないように構成されている。又入力側のバ
イアスライン４６と出力側のバイアスライン３６とは離
れて配置されていることにより、バイアスライン３６，
４６間の高周波結合は無視できることになる。
イン，バイアスライン，直流制御ライン，検出信号ライ
ン等の直流が流れる回路は、図３に示すように、高周波
信号が流れるストリップラインに比較して特性インピー
ダンスが大きくなるパターンのストリップラインによっ
て構成される場合が一般的であり、このようなストリッ
プラインによるバイアスラインに、薄膜キャパシタ３
３，３４，４３を設けて、高周波信号がパッド３２，４
２から漏出しないように構成されている。又入力側のバ
イアスライン４６と出力側のバイアスライン３６とは離
れて配置されていることにより、バイアスライン３６，
４６間の高周波結合は無視できることになる。
【００１２】しかし、図４に示す構成に於いては、電源
ライン５７，５８が長さＬにわたって近接配置され、増
幅器５３の電源ライン５８に高周波信号の振幅に対応し
た電流が流れると、その電源ライン５８に流れる電流の
変化に従って電源ライン５７に電圧が誘起する。それに
よって、増幅器５１，５２に印加する電圧が高周波信号
成分に従って変動するから、電源ライン５７，５８を介
してフィードバックループが形成される。又長さＬと高
周波回路の信号の波長λとの関係が、Ｌ＝λ／４となる
と、方向性結合器と同様に、電源ライン５８から電源ラ
イン５７に高周波信号が伝搬する。従って、異常発振が
発生する可能性が大きくなる。
ライン５７，５８が長さＬにわたって近接配置され、増
幅器５３の電源ライン５８に高周波信号の振幅に対応し
た電流が流れると、その電源ライン５８に流れる電流の
変化に従って電源ライン５７に電圧が誘起する。それに
よって、増幅器５１，５２に印加する電圧が高周波信号
成分に従って変動するから、電源ライン５７，５８を介
してフィードバックループが形成される。又長さＬと高
周波回路の信号の波長λとの関係が、Ｌ＝λ／４となる
と、方向性結合器と同様に、電源ライン５８から電源ラ
イン５７に高周波信号が伝搬する。従って、異常発振が
発生する可能性が大きくなる。
【００１３】この場合、高周波信号をバイパスする為
に、コンデンサ５９，６０，６１の静電容量を大きくす
れば良いが、静電容量を大きくする為には、薄膜キャパ
シタの面積を大きくしなければならない。これは、小型
化に反することになる。そこで、電源ライン５７，５８
をできるだけ離して配置することになるが、これも小型
化に反する問題がある。
に、コンデンサ５９，６０，６１の静電容量を大きくす
れば良いが、静電容量を大きくする為には、薄膜キャパ
シタの面積を大きくしなければならない。これは、小型
化に反することになる。そこで、電源ライン５７，５８
をできるだけ離して配置することになるが、これも小型
化に反する問題がある。
【００１４】又図５に示す構成に於いて、演算増幅器７
３の出力端子側の直流ライン８１と入力端子側との間が
高密度化の為に接近して高周波結合が生じると、演算増
幅器７１，７３間の直流ライン８１に高周波信号成分が
流れるから、演算増幅器７１〜７３のループが形成され
ることになり、それによって異常発振が生じる問題があ
る。本発明は、簡単な構成によって高周波結合を防止す
ることを目的とする。
３の出力端子側の直流ライン８１と入力端子側との間が
高密度化の為に接近して高周波結合が生じると、演算増
幅器７１，７３間の直流ライン８１に高周波信号成分が
流れるから、演算増幅器７１〜７３のループが形成され
ることになり、それによって異常発振が生じる問題があ
る。本発明は、簡単な構成によって高周波結合を防止す
ることを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波回路内の
直流回路は、電源ライン又は直流制御ライン等の直流が
流れるストリップラインからなる直流回路に於いて、ス
トリップラインは、特性インピーダンス（Ｚ0 ）がそれ
ぞれ異なると共に、高周波回路の使用周波数帯域外の共
振周波数を有する複数種類のパターンを縦続接続した構
成とする。
直流回路は、電源ライン又は直流制御ライン等の直流が
流れるストリップラインからなる直流回路に於いて、ス
トリップラインは、特性インピーダンス（Ｚ0 ）がそれ
ぞれ異なると共に、高周波回路の使用周波数帯域外の共
振周波数を有する複数種類のパターンを縦続接続した構
成とする。
【００１６】又複数種類のパターンは、それぞれ高周波
回路の使用周波数帯域外のそれぞれ異なる共振周波数を
有する構成とすることができる。
回路の使用周波数帯域外のそれぞれ異なる共振周波数を
有する構成とすることができる。
【００１７】又直流が流れるストリップラインは、容量
性又は誘導性を有するパターンを含む構成とすることが
できる。
性又は誘導性を有するパターンを含む構成とすることが
できる。
【００１８】
【作用】直流回路を構成するストリップラインの幅及び
長さを選定してそれぞれ特性インピーダンスが異なるパ
ターンを縦続接続したパターンとし、それぞれ異なる特
性インピーダンス対応の長さに基づく共振周波数を、高
周波回路の使用周波数帯域外とし、少なくとも直流回路
を介した使用周波数帯域の結合を低減して、異常発振を
防止する。
長さを選定してそれぞれ特性インピーダンスが異なるパ
ターンを縦続接続したパターンとし、それぞれ異なる特
性インピーダンス対応の長さに基づく共振周波数を、高
周波回路の使用周波数帯域外とし、少なくとも直流回路
を介した使用周波数帯域の結合を低減して、異常発振を
防止する。
【００１９】又直流回路を、ストリップラインの幅及び
長さがそれぞれ異なる複数種類のパターンによって構成
し、パターン対応の特性インピーダンス及び共振周波数
を有することになり、この直流回路を介した使用周波数
帯域の結合を低減し、異常発振を防止する。
長さがそれぞれ異なる複数種類のパターンによって構成
し、パターン対応の特性インピーダンス及び共振周波数
を有することになり、この直流回路を介した使用周波数
帯域の結合を低減し、異常発振を防止する。
【００２０】又直流が流れるストリップラインにスタブ
を形成し、その長さを選定することにより、容量性又は
誘導性として、直流回路を介した使用周波数帯域の結合
を低減し、異常発振を防止する。
を形成し、その長さを選定することにより、容量性又は
誘導性として、直流回路を介した使用周波数帯域の結合
を低減し、異常発振を防止する。
【００２１】
【実施例】図１は本発明の一実施例の要部説明図であ
り、電源ライン，バイアスライン，直流制御ライン，検
出信号ライン等の直流が流れる直流回路をストリップラ
インにより構成し、そのストリップラインを、長さＬ1
毎に幅Ｗ1 ，Ｗ2 となるパターンによって形成した場合
を示し、Ｚ01，Ｚ02は特性インピーダンスを示す。
り、電源ライン，バイアスライン，直流制御ライン，検
出信号ライン等の直流が流れる直流回路をストリップラ
インにより構成し、そのストリップラインを、長さＬ1
毎に幅Ｗ1 ，Ｗ2 となるパターンによって形成した場合
を示し、Ｚ01，Ｚ02は特性インピーダンスを示す。
【００２２】高周波信号の真空中の波長をλ0 、媒体の
誘電率をεr 、光速をｃ、周波数をｆとすると、媒体中
の波長λg は、 λg ＝λ0 ／εr 1/2 ＝（１／εr 1/2 ）（ｃ／ｆ） …（１） で表される。又ストリップラインを流れる波長λg の高
周波信号について、長さＬ1 がＬ1 ≒λg ／２の条件に
於いては終端がショートと見做され、共振周波数ｆ
1 は、 ｆ1 ＝（１／εr 1/2 ）（ｃ／２Ｌ1 ） …（２） で表される。又Ｌ1 ≒λg ／４の条件に於いては終端が
オープンと見做され、共振周波数ｆ2 は、 ｆ2 ＝（１／εr 1/2 ）（ｃ／４Ｌ1 ） …（３） で表される。
誘電率をεr 、光速をｃ、周波数をｆとすると、媒体中
の波長λg は、 λg ＝λ0 ／εr 1/2 ＝（１／εr 1/2 ）（ｃ／ｆ） …（１） で表される。又ストリップラインを流れる波長λg の高
周波信号について、長さＬ1 がＬ1 ≒λg ／２の条件に
於いては終端がショートと見做され、共振周波数ｆ
1 は、 ｆ1 ＝（１／εr 1/2 ）（ｃ／２Ｌ1 ） …（２） で表される。又Ｌ1 ≒λg ／４の条件に於いては終端が
オープンと見做され、共振周波数ｆ2 は、 ｆ2 ＝（１／εr 1/2 ）（ｃ／４Ｌ1 ） …（３） で表される。
【００２３】又特性インピーダンスＺ01，Ｚ02は、幅が
Ｗ1 ＞Ｗ2 の関係であるから、Ｚ01＜Ｚ02の関係とな
り、又それぞれ異なる特性インピーダンスＺ01，Ｚ02の
パターンの長さＬ1 は同一であるから、Ｌ1 ≒λg ／２
の条件とすると、（２）式に示す共振周波数ｆ1 は同一
となる。又Ｌ1 ≒λg ／４の条件とすると、（３）式に
示す共振周波数ｆ2 は同一となる。この共振周波数ｆ1
又はｆ2 を、高周波回路の使用周波数帯域外に選定す
る。
Ｗ1 ＞Ｗ2 の関係であるから、Ｚ01＜Ｚ02の関係とな
り、又それぞれ異なる特性インピーダンスＺ01，Ｚ02の
パターンの長さＬ1 は同一であるから、Ｌ1 ≒λg ／２
の条件とすると、（２）式に示す共振周波数ｆ1 は同一
となる。又Ｌ1 ≒λg ／４の条件とすると、（３）式に
示す共振周波数ｆ2 は同一となる。この共振周波数ｆ1
又はｆ2 を、高周波回路の使用周波数帯域外に選定す
る。
【００２４】従って、同一の共振周波数ｆ1 又はｆ2 で
且つ異なる特性インピーダンスＺ01，Ｚ02の共振回路が
縦続接続された構成となり、使用周波数帯域に対しては
高インピーダンスとなるから、この直流回路を介した使
用周波数帯域の結合を低減できる。このようなストリッ
プラインを、例えば、図３のバイアスライン３５，３
６，４５，４６又は図４の電源ライン５７，５８又は図
５の直流ライン８１に適用することができる。
且つ異なる特性インピーダンスＺ01，Ｚ02の共振回路が
縦続接続された構成となり、使用周波数帯域に対しては
高インピーダンスとなるから、この直流回路を介した使
用周波数帯域の結合を低減できる。このようなストリッ
プラインを、例えば、図３のバイアスライン３５，３
６，４５，４６又は図４の電源ライン５７，５８又は図
５の直流ライン８１に適用することができる。
【００２５】図２は本発明の他の実施例の説明図であ
り、（Ａ）はそれぞれ同一又は異なる長さＬ11，Ｌ12，
Ｌ13，Ｌ14，Ｌ15，Ｌ16、又それぞれ同一のものを含む
か或いは総て異なる幅Ｗ11，Ｗ12，Ｗ13，Ｗ14，Ｗ15，
Ｗ16のパターンとして、特性インピーダンスＺ11，
Ｚ12，Ｚ13，Ｚ14，Ｚ15，Ｚ16の共振回路を縦続接続し
た構成を示す。この場合、幅Ｗ11，Ｗ12，Ｗ13，Ｗ14，
Ｗ15，Ｗ16に対応して、Ｚ11＝Ｚ13＜Ｚ16＜Ｚ12＝Ｚ14
＜Ｚ15の関係となる。又長さＬ11，Ｌ12，Ｌ13，Ｌ14，
Ｌ15，Ｌ16に対応した共振周波数を有するもので、それ
ぞれの共振周波数を高周波回路の使用周波数帯域外に選
定するものである。
り、（Ａ）はそれぞれ同一又は異なる長さＬ11，Ｌ12，
Ｌ13，Ｌ14，Ｌ15，Ｌ16、又それぞれ同一のものを含む
か或いは総て異なる幅Ｗ11，Ｗ12，Ｗ13，Ｗ14，Ｗ15，
Ｗ16のパターンとして、特性インピーダンスＺ11，
Ｚ12，Ｚ13，Ｚ14，Ｚ15，Ｚ16の共振回路を縦続接続し
た構成を示す。この場合、幅Ｗ11，Ｗ12，Ｗ13，Ｗ14，
Ｗ15，Ｗ16に対応して、Ｚ11＝Ｚ13＜Ｚ16＜Ｚ12＝Ｚ14
＜Ｚ15の関係となる。又長さＬ11，Ｌ12，Ｌ13，Ｌ14，
Ｌ15，Ｌ16に対応した共振周波数を有するもので、それ
ぞれの共振周波数を高周波回路の使用周波数帯域外に選
定するものである。
【００２６】又（Ｂ）は（Ａ）の場合と長さＬ11，
Ｌ12，Ｌ13，Ｌ14，Ｌ15，Ｌ16がそれぞれ同一である
が、幅をＷ21，Ｗ22，Ｗ23，Ｗ24，Ｗ25，Ｗ26としたパ
ターンとして、特性インピーダンスＺ21，Ｚ22，Ｚ23，
Ｚ24，Ｚ25，Ｚ26の共振回路を縦続接続した構成を示
す。この場合、幅Ｗ21，Ｗ22，Ｗ23，Ｗ24，Ｗ25，Ｗ26
に対応して、Ｚ21＝Ｚ23＞Ｚ26＞Ｚ22＞Ｚ24＞Ｚ25の関
係となる。
Ｌ12，Ｌ13，Ｌ14，Ｌ15，Ｌ16がそれぞれ同一である
が、幅をＷ21，Ｗ22，Ｗ23，Ｗ24，Ｗ25，Ｗ26としたパ
ターンとして、特性インピーダンスＺ21，Ｚ22，Ｚ23，
Ｚ24，Ｚ25，Ｚ26の共振回路を縦続接続した構成を示
す。この場合、幅Ｗ21，Ｗ22，Ｗ23，Ｗ24，Ｗ25，Ｗ26
に対応して、Ｚ21＝Ｚ23＞Ｚ26＞Ｚ22＞Ｚ24＞Ｚ25の関
係となる。
【００２７】又（Ｃ）は同一の幅Ｗ31で異なる長さ
Ｌ31，Ｌ32のパターン間に、キャパシタＣ31を形成した
場合を示し、長さＬ31，Ｌ32に対応した共振周波数を、
高周波回路の使用周波数帯域外に選定するものである。
Ｌ31，Ｌ32のパターン間に、キャパシタＣ31を形成した
場合を示し、長さＬ31，Ｌ32に対応した共振周波数を、
高周波回路の使用周波数帯域外に選定するものである。
【００２８】又（Ｄ）は特性インピーダンスＺ41，
Ｚ42，Ｚ43，Ｚ44のパターンに、特性インピーダンスＺ
45，Ｚ46，Ｚ47のスタブを形成し、高周波回路の使用周
波数帯域を阻止する帯域阻止フィルタに類似した構成の
場合を示す。この場合のスタブは容量性となるように、
高周波回路の使用周波数の波長λg に対して、λg ／４
の長さに選定することになる。この実施例は、スタブを
設けるものであるから、スペース的に余裕の場合に適用
することができる。
Ｚ42，Ｚ43，Ｚ44のパターンに、特性インピーダンスＺ
45，Ｚ46，Ｚ47のスタブを形成し、高周波回路の使用周
波数帯域を阻止する帯域阻止フィルタに類似した構成の
場合を示す。この場合のスタブは容量性となるように、
高周波回路の使用周波数の波長λg に対して、λg ／４
の長さに選定することになる。この実施例は、スタブを
設けるものであるから、スペース的に余裕の場合に適用
することができる。
【００２９】本発明は、前述の各実施例にのみ限定され
るものではなく、各種のパターンを組合せることできる
ものであり、又高周波回路の使用周波数帯域に対応して
各種のパターンを採用することができる。
るものではなく、各種のパターンを組合せることできる
ものであり、又高周波回路の使用周波数帯域に対応して
各種のパターンを採用することができる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ストリ
ップラインを用いた各種の高周波回路内の電源ライン，
直流制御ライン，バイアスライン等の直流が流れるスト
リップラインからなる直流回路に於いて、特性インピー
ダンスが異なるパターンを縦続接続した構成とし、且つ
共振周波数を高周波回路の使用周波数帯域外に選定した
ものであり、従って、直流が流れるストリップライン間
が近接配置された場合、又は高周波信号が流れるストリ
ップラインと直流が流れるストリップラインとの間が近
接配置された場合、或いは高周波回路内の高周波信号の
入力端子と、直流信号の出力端子との間が近接している
場合でも、高周波結合を低減することができるから、異
常発振を防止することができる。即ち、高密度配置が容
易となる利点がある。
ップラインを用いた各種の高周波回路内の電源ライン，
直流制御ライン，バイアスライン等の直流が流れるスト
リップラインからなる直流回路に於いて、特性インピー
ダンスが異なるパターンを縦続接続した構成とし、且つ
共振周波数を高周波回路の使用周波数帯域外に選定した
ものであり、従って、直流が流れるストリップライン間
が近接配置された場合、又は高周波信号が流れるストリ
ップラインと直流が流れるストリップラインとの間が近
接配置された場合、或いは高周波回路内の高周波信号の
入力端子と、直流信号の出力端子との間が近接している
場合でも、高周波結合を低減することができるから、異
常発振を防止することができる。即ち、高密度配置が容
易となる利点がある。
【図１】本発明の一実施例の要部説明図である。
【図２】本発明の他の実施例の説明図である。
【図３】従来例の説明図である。
【図４】従来例の増幅回路の説明図である。
【図５】従来例の検出回路の説明図である。
Ｌ1 長さ Ｗ1 ，Ｗ2 幅 Ｚ01，Ｚ02 特性インピーダンス
Claims (3)
- 【請求項１】 高周波回路内の電源ライン又は直流制御
ライン等の直流が流れるストリップラインからなる直流
回路に於いて、 前記直流が流れるストリップラインは、特性インピーダ
ンスがそれぞれ異なると共に前記高周波回路の使用周波
数帯域外の共振周波数を有する複数種類のパターンを縦
続接続した構成を有することを特徴とする高周波回路内
の直流回路。 - 【請求項２】 前記複数種類のパターンは、それぞれ前
記高周波回路の使用周波数帯域外のそれぞれ異なる共振
周波数を有する構成としたことを特徴とする請求項１記
載の高周波回路内の直流回路。 - 【請求項３】 前記直流が流れるストリップラインは、
容量性又は誘導性を有するパターンを含む構成を有する
ことを特徴とする請求項１又は２記載の高周波回路内の
直流回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16331995A JPH0918201A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 高周波回路内の直流回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16331995A JPH0918201A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 高周波回路内の直流回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0918201A true JPH0918201A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15771587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16331995A Withdrawn JPH0918201A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | 高周波回路内の直流回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0918201A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000332511A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-30 | Kyocera Corp | 高周波伝送線路の接続構造 |
| JP2014160750A (ja) * | 2013-02-20 | 2014-09-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 高周波ｒｆ回路 |
| JP2016219615A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | プリント配線基板 |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP16331995A patent/JPH0918201A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000332511A (ja) * | 1999-05-20 | 2000-11-30 | Kyocera Corp | 高周波伝送線路の接続構造 |
| JP2014160750A (ja) * | 2013-02-20 | 2014-09-04 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 高周波ｒｆ回路 |
| JP2016219615A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | プリント配線基板 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020903 |