JP7207522B2 - 電力増幅器 - Google Patents

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Description

この発明は電力増幅器に関する。
無線通信における情報伝達量の拡大に伴い、情報を搬送する高周波信号の帯域幅が広がったときにも良好な歪特性を有したマイクロ波電力増幅器への要求が高まっている。高周波信号の帯域幅の高域端と低域端の周波数間隔を、離調幅又は離調周波数と呼び、その幅に相当する周波数を差周波周波数又は単に差周波と呼ぶ。良好な歪特性を実現するには、トランジスタ端から整合回路を見込んだ、差周波でのインピーダンス低下が効果的である。共振周波数の異なる複数の共振回路を整合回路に接続する手法が知られている。
例えば特許文献1には、一端をトランジスタのドレイン端又は増幅器の出力端に接続したλ/4線路の他端が、線路のインダクタンスと差周波で直列共振となるキャパシタに接続されることで、マイクロ波電力増幅器において、歪特性の劣化を防止する方法が示されている。
日本特開平11-150431号公報
特許文献1に開示の技術では、離調周波数以下のバイアス回路インピーダンスを十分低い値にし、かつ、増幅器の動作周波数におけるバイアス回路インピーダンスを、ほぼ開放にすることで、歪特性の劣化を防止しながら、バイアス回路による動作周波数帯域での損失を小さくすることができる。しかし上記技術では、離調周波数が100MHzオーダまで大きくなったとき、1MHzオーダから100MHzオーダの広帯域にわたって差周波のインピーダンスを低い値に設定することができず、所望のすべての離調周波数に対して歪みの劣化を防止することができないという問題があった。
一方、共振周波数の異なる複数の差周波短絡回路をドレイン端子に直結することも考えられる。この場合、パッケージ内の実装エリアの制約上、パッケージサイズを大きくしない限り、差周波短絡回路を構成するすべてのインダクタとキャパシタを配置できないという問題があった。マイクロ波電力増幅器において高い効率と出力などの基本特性を得るためには、すべてのトランジスタについて、トランジスタからそれが接続された整合回路を見込んだインピーダンスを等しくしてトランジスタ全体の動作を均一化する必要がある。
一方、すべての単位トランジスタに対して個別に同等の差周波短絡回路を配置した場合、レイアウト設計に制約が生じ、回路損失の増大によって基本特性が下がり、製品の小型化が阻害されるという問題もあった。
本発明は上述の問題を解決するためになされたものであり、例えば数GHz以上のマイクロ波を増幅する電力増幅器において、レイアウト設計の自由度を下げることなく、パッケージサイズの拡大を招くことなく、配置した複数のトランジスタすべてについて差周波における単位トランジスタ端から見た接続回路のインピーダンスを低減させ、最小離調周波数から最大離調周波数にわたって歪特性の劣化を防止する電力増幅器を提供することを目的としている。
本願の発明に係る電力増幅器は、複数の増幅要素と、トーナメント型に複数の伝送線路を有し、該複数の増幅要素に接続されたトーナメント型回路と、該トーナメント型回路の複数のノードにシャント接続された複数の差周波短絡回路と、を備え、該複数の差周波短絡回路はそれぞれ、直列接続されたインダクタとキャパシタを有し、該複数の差周波短絡回路の共振周波数は該複数の増幅要素から離れるほど小さく、該複数のノードのうち同一段の複数のノードには、共振周波数が等しい該差周波短絡回路を接続したことを特徴とする。
本発明のその他の特徴は以下に明らかにする。
この発明によれば、トーナメント型回路に接続された複数の差周波短絡回路の共振周波数を該複数の増幅要素から離れるほど小さくし、トーナメント型回路の複数のノードのうち同一段の複数のノードには共振周波数が等しい該差周波短絡回路を接続したことで、高周波信号をその離調周波数によらず歪を抑制して増幅させることで情報伝達の大容量化に貢献し得る電力増幅器を提供することができる。
実施の形態1に係る電力増幅器の回路図である。 比較例1のマイクロ波電力増幅器の回路図である。 比較例1における出力回路の差周波インピーダンスの例を示す図である。 比較例1のIM3のシミュレーション結果の例を示す図である。 比較例2のマイクロ波電力増幅器の回路図である。 比較例2における出力回路の差周波インピーダンスの例を示す図である。 比較例2のIM3のシミュレーション結果の例を示す図である。 比較例3のマイクロ波電力増幅器の回路図である。 比較例3における出力回路の差周波インピーダンスの例を示す図である。 実施の形態1の出力回路の差周波インピーダンスの例を示す図である。 実施の形態1のIM3のシミュレーション結果の例を示す図である。 変形例に係る電力増幅器の回路図である。 別の変形例に係る電力増幅回路の回路図である。 別の変形例に係る電力増幅回路の回路図である。 別の変形例に係る電力増幅回路の回路図である。 実施の形態2に係る電力増幅器の回路図である。 変形例に係る電力増幅器の回路図である。
本発明の実施の形態に係る電力増幅器について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力増幅器の回路図である。この電力増幅器はマイクロ波電力増幅器として提供し得る。この電力増幅器は複数の増幅要素としてトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4を備えている。トランジスタTr1はトランジスタセルを並列接続した単位トランジスタである。トランジスタTr2、Tr3、Tr4も同様に、トランジスタセルを並列接続した単位トランジスタとすることができる。別の例によれば、複数の増幅要素として、複数のトランジスタセルを提供してもよい。
トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4のドレイン端には、それぞれ、伝送線路TL1、TL2、TL3、TL4の一端が接続されている。伝送線路TL1の他端と伝送線路TL2の他端が合成点A1で接続されている。伝送線路TL3の他端と伝送線路TL4の他端が合成点A2で接続されている。合成点A1、A2には、それぞれ、伝送線路TL5の一端、伝送線路TL6の一端が接続されている。伝送線路TL5の他端と伝送線路TL6の他端が合成点B1で接続されている。この合成点B1は、伝送線路TL7に接続されている。伝送線路TL7は、パッケージ端子T1と伝送線路TL8を介して出力端子である端子T2に接続されている。
このように、伝送線路TL1、TL2、TL3、TL4、TL5、TL6、TL7、TL8は、トーナメント型に配置されている。これらの伝送線路は、複数の増幅要素であるトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4に接続されたトーナメント型回路を構成している。実施の形態1のトーナメント型回路は、複数の増幅要素の増幅信号を合成するトーナメント型合成回路である。トーナメント型合成回路では、まず1段目で2個のトランジスタからの電力を合成し、次に、合成された電力を2段目でさらに合成するという信号合成を繰り返す。
このトーナメント型回路には、4つの差周波短絡回路11、12、21、31が接続されている。差周波短絡回路11は、一端が合成点A1に接続されたλ/4線路であるインダクタ11aと、インダクタ11aの他端に接続されたキャパシタ11bを備えている。λ/4線路とは、電力増幅器の動作周波数の基本波周波数の1/4波長線路のことをいう。インダクタ11aのインダクタンスはL1である。キャパシタ11bは、インダクタ11aと差周波Δf1で直列共振となるキャパシタンスC1を有する。
差周波短絡回路12は、一端が合成点A2に接続されたλ/4線路であるインダクタ12aと、インダクタ12aの他端に接続されたキャパシタ12bを備えている。インダクタ12aのインダクタンスはL1である。キャパシタ12bは、インダクタ12aと差周波Δf1で直列共振となるキャパシタンスC1を有する。
差周波短絡回路21は、一端が合成点B1に接続されたλ/4線路であるインダクタ21aと、インダクタ21aの他端に接続されたキャパシタ21bを備えている。インダクタ21aのインダクタンスはL1である。キャパシタ21bは、インダクタ21aと差周波Δf2で直列共振となるキャパシタンスC2を有する。
差周波短絡回路31は、一端が伝送線路TL7を介して合成点B1に接続されたλ/4線路であるインダクタ31aと、インダクタ31aの他端に接続されたキャパシタ31bを備えている。インダクタ31aのインダクタンスはL1である。キャパシタ31bは、インダクタ31aと差周波Δf3で直列共振となるキャパシタンスC3を有する。トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4にドレイン電圧を印加するVd端子である端子T3は、インダクタ31aとキャパシタ31bの間に接続されている。
4つの差周波短絡回路11、12、21、31は、トーナメント型回路の複数のノードにシャント接続されている。どの差周波短絡回路についても、差周波短絡回路とトーナメント型回路の接続点と、その接続点に電力供給する複数のトランジスタとの間の電気長が同等である。このとき、インダクタとキャパシタと共振周波数の間には以下の関係がある。
L1×C1=1/(2πΔf1)
L1×C2=1/(2πΔf2)
L1×C3=1/(2πΔf3)
複数の差周波短絡回路の共振周波数であるΔf1、Δf2、Δf3は、複数の増幅要素で増幅される高周波信号の高域端と低域端の差分周波数(又は差周波)として取り得る最小値から最大値の間に存在する。通信システムにより帯域幅の設定が異なるので、この最小値と最大値は通信システムによって変動する。また、Δf1、Δf2、Δf3の大小関係は、
Δf3<Δf2<Δf1
となっている。すなわち、C1、C2、C3の間にはC1<C2<C3の関係がある。したがって、複数の差周波短絡回路11、12、21、31の共振周波数は、複数のトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4から離れるほど小さくなる。すべての差周波短絡回路を構成するλ/4線路について、λ/4線路のインダクタンスL1は同じ値である。
単位トランジスタ端からパッケージ端子T1までの間に接続された伝送線路と、同領域にあるλ/4線路であるインダクタとは、マイクロ波集積回路(MIC)基板Sの上にメタルでパターン形成することができる。そして、基板S、トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4及びキャパシタ11b、12b、21bは、半田などを用いてパッケージ10に実装されている。
帯域幅を持って広がった高周波信号の歪特性は一般的に、周波数がその低域端と高域端の単一周波数であり信号強度が等しい2つの正弦波信号を増幅器に入力し、発生した3次相互変調歪IM3を指標として評価される。帯域幅を持った高周波信号の高域端と低域端の間隔、すなわちIM3評価における2つの単一周波数信号の間隔を離調幅あるいは離調周波数と呼び、その幅に相当する周波数を差周波周波数あるいは単に差周波と呼ぶ。なお、たとえば衛星通信の送信系に用いられる高周波信号の離調周波数は、従来最大で5MHz程度であったものが、近年では100MHzオーダ、最大で200MHz程度にまで拡張させる要求がある。
実施の形態1に係る電力増幅器の意義の理解を容易にするために、比較例1、2、3と実施の形態1におけるマイクロ波電力増幅器の4つの構成について検討する。比較例1は周知のマイクロ波電力増幅器であり、比較例2は周知のマイクロ波電力増幅器において差周波短絡回路をパッケージの外に3個配置したものであり、比較例3は周知のマイクロ波電力増幅器においてパッケージ側壁に近い単位トランジスタのドレイン端に差周波短絡回路を配置したものである。それぞれの構成において、回路図と、その回路においてトランジスタのドレイン端から出力回路を見込んだ差周波におけるインピーダンス(以下、差周波インピーダンスと言う)およびIM3のシミュレーション結果の例を用いて順に説明する。
(比較例1)
まずは、周知のマイクロ波電力増幅器について、回路構成、その出力回路の差周波インピーダンス及びIM3について考える。図2は、比較例1のマイクロ波電力増幅器の回路図である。このマイクロ波電力増幅器は、トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4と、これらの出力を合成点A1、A2、B1で合成するトーナメント型合成回路で構成されている。伝送線路TL7に接続したパッケージ端子T1に、インダクタ31aとキャパシタ31bを有する差周波短絡回路が接続されている。インダクタ31aはλ/4線路である。キャパシタ31bは、インダクタ31aと差周波Δfで直列共振となるキャパシタンスC3を有する。
このとき、インダクタ31aとキャパシタ31bと共振周波数の間には以下の関係がある。
L1×C3=1/(2πΔf)
図3は、比較例1のマイクロ波電力増幅器における出力回路の差周波インピーダンスの例を示す図である。図3では、1MHzから1GHzまでにおけるトランジスタのドレイン端から出力回路側を見たインピーダンスを、両軸を対数表示として示している。この回路構成の例では、L1とC3を適切に設定することで、5MHzに共振点を作り、5MHz近傍のインピーダンスを10Ω以下に低減させている。その一方、共振周波数から離れた100MHzオーダにおけるインピーダンスは100Ω以上と大きな値をとっている。たとえば200MHzにおけるインピーダンスは250Ωとなっている。
図4は、図2に示された比較例1のマイクロ波電力増幅器におけるIM3のシミュレーション結果の例を示す図である。このシミュレーション例は、離調周波数が200MHzの2波の入力信号がトランジスタに入力されたときの、マイクロ波増幅器の出力電力とIM3の関係を計算したものである。図4では、入力信号近傍に現れる2つのIM3のうち、入力信号の低周波側に現れる歪成分を実線、高周波側に現れる歪成分を点線で表している。図4から、たとえば出力電力44dBmのときのIM3の最悪値である2つの歪成分のうち大きい値は、-15dBcであることがわかる。
(比較例2)
次に、周知のマイクロ波電力増幅器において差周波短絡回路をパッケージ10の外に3個配置した場合の回路構成と、その出力回路の差周波インピーダンス及びIM3について考える。図5は、比較例2のマイクロ波電力増幅器の回路図である。パッケージ10の外に差周波短絡回路が3個配置されている。具体的には、パッケージ端子T1に接続されたインダクタ41aとキャパシタ41bが第1差周波短絡回路であり、パッケージ端子T1に接続されたインダクタ42aとキャパシタ42bが第2差周波短絡回路であり、パッケージ端子T1に接続されたインダクタ43aとキャパシタ43bが第3差周波短絡回路である。インダクタ41a、42a、43aはλ/4線路とし得る。キャパシタ41b、42b、43bは、それぞれインダクタ41a、42a、43aと差周波Δf1、Δf2、Δf3で直列共振となるキャパシタンスC1、C2、C3を有する。パッケージ10内の構成は、図2に示した回路構成と同一である。
このとき、インダクタとキャパシタと共振周波数の間には以下の関係がある。
L1×C1=1/(2πΔf1)
L1×C2=1/(2πΔf2)
L1×C3=1/(2πΔf3)
図6は、比較例2のマイクロ波電力増幅器における出力回路の差周波インピーダンスの例を示す図である。図6では、図3同様、1MHzから1GHzまでにおけるトランジスタ端から出力回路側を見たインピーダンスを、両軸を対数表示として示している。この回路構成の例では、L1とC1、C2およびC3を適切に設定することで、5MHz、30MHz、100MHzの3箇所に共振点を作り、5MHz、30MHz、100MHz近傍のインピーダンスを周辺の周波数でのインピーダンスよりも低減させている。この結果、200MHzにおけるインピーダンスは150Ωとなり、図3で示したインピーダンスよりも低減されていることがわかる。このように、100MHzオーダのインピーダンスも、共振周波数近傍においてはその周辺周波数での値と比較して低減されているが、その絶対値は1MHzオーダの値ほどには低減できていない。これは、トランジスタ端から差周波短絡回路の接続点までに伝送線路が存在することにより、100MHzオーダの周波数にとっては伝送線路で生じる反射位相が無視できず、理想的な短絡点を形成することができないためである。一方、1MHzオーダの周波数にとっては、トランジスタ端から差周波短絡回路の接続点までの電気長は無視できる程度に短く見えるため、ほぼ理想的な短絡点を形成することができる。
図7は、図5に示された比較例2のマイクロ波電力増幅器におけるIM3のシミュレーション結果の例を示す図である。このシミュレーション例は、図4同様、離調周波数が200MHzの2波の入力信号がトランジスタに入力されたときの、マイクロ波増幅器の出力電力とIM3の関係を計算したものである。図7において、出力電力44dBmのときのIM3の最悪値は-17dBcであることがわかる。したがって図7の結果は図4で示したIM3の最悪値よりも2dB改善しているといえるが、差周波インピーダンスの低減が不十分であるため、改善量も十分とは言えない。
(比較例3)
次に、上記の問題を解決するため、トランジスタ端から差周波短絡回路の接続点までの伝送線路が極力短くなるよう、トランジスタのドレイン端子に直に差周波短絡回路を接続した場合を考える。しかし、トランジスタが配置されたトランジスタチップと、伝送線路がパターン形成された基板Sの間に、コンデンサを配置し、さらにそれを接地させるためだけの空間が存在しないため、すべての単位トランジスタのドレイン端子に差周波短絡回路を接続することは不可能である。仮に十分な空間を確保できたとしても、すべての単位トランジスタのドレイン端子に差周波短絡回路を接続すると、回路面積及びパッケージサイズが拡大してしまい、製造部材のコストアップになる。そのため、パッケージ10の側壁部に近いトランジスタTr1、Tr4のドレイン端にのみ、差周波短絡回路を接続することになる。よってここでは、比較例3として、周知のマイクロ波電力増幅器においてパッケージ10の側壁に近いトランジスタTr1、Tr4のドレイン端に差周波短絡回路を配置した場合の回路構成と、その出力回路の差周波インピーダンスについて考えることにする。
図8は、比較例3のマイクロ波電力増幅器の回路図である。パッケージ10の中に、インダクタ51aとキャパシタ51bを有する差周波短絡回路と、インダクタ52aとキャパシタ52bを有する差周波短絡回路を配置した。インダクタ51aとキャパシタ51bを有する差周波短絡回路は、パッケージ10の側壁部に近いトランジスタTr1のドレイン端に接続されている。インダクタ52aとキャパシタ52bを有する差周波短絡回路は、パッケージ10の側壁部に近いトランジスタTr4のドレイン端に接続されている。パッケージ10の外側に、インダクタ31aと、キャパシタンスがC3であるキャパシタ31bとを有する差周波短絡回路を配置した。なお、差周波短絡回路以外は、図2に示した回路構成と同一である。
図9は、比較例3のマイクロ波電力増幅器における出力回路の差周波インピーダンスの例を示す図である。図9では、図3同様、1MHzから1GHzまでにおけるトランジスタ端から出力回路側を見たインピーダンスを、両軸を対数表示として示している。点線はパッケージ側壁に近い単位トランジスタから見たインピーダンスを示し、実線はパッケージ中央に近い単位トランジスタから見たインピーダンスを示す。図6同様、5MHz、30MHz、100MHzの3箇所に共振点を作り、5MHz、30MHz、100MHz近傍のインピーダンスを周辺の周波数での値よりも低減させている。この結果、200MHzにおけるインピーダンスはパッケージ側壁に近い単位トランジスタから見た場合は20Ωとなり、図3に示したインピーダンスと比較すると、大きく低減されている。しかしその一方、パッケージ中央に近い単位トランジスタから見た場合は200MHzにおけるインピーダンスが40Ωである。また、10MHzオーダ後半から100MHzオーダのインピーダンスの見え方が、単位トランジスタによって異なっていることがわかる。これは、パッケージ中央に近い単位トランジスタでは、トランジスタ端から差周波短絡回路の接続点までの伝送線路で生じる反射位相が無視できないためである。
(実施形態1の例)
前述の3つの比較例と比較する形で、実施の形態1における出力回路の差周波インピーダンスおよびIM3について考える。実施の形態1では、反射位相が無視できる程度に共振周波数が小さい差周波短絡回路31をパッケージ10の外部に配置し、反射位相が無視できない共振周波数を有する差周波短絡回路11、12、21をパッケージ10の内部に配置する。例えば、反射位相が無視できる程度の共振周波数とは1MHzオーダの周波数であり、反射位相が無視できない共振周波数とは10~100MHzオーダの周波数である。一例によれば、予め定められた特定共振周波数と等しいか特定共振周波数より大きい共振周波数の差周波短絡回路をパッケージ10に搭載し、特定共振周波数より小さい共振周波数の差周波短絡回路をパッケージ10の外に設けることができる。そのような特定共振周波数は例えば10MHzである。
図1の例では、複数の差周波短絡回路のうち共振周波数が最も大きい差周波短絡回路11、12をトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4から一番近い箇所に配置し、次に共振周波数が大きい差周波短絡回路21を差周波短絡回路11、12よりトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4から遠ざけた箇所に配置し、共振周波数が一番小さい差周波短絡回路31をトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4から一番遠い箇所に配置している。これにより、複数の差周波短絡回路11、12、21、31の共振周波数は、複数のトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4から離れるほど小さくなる。
すべてのトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4について、トランジスタから見た出力回路のインピーダンスが均一となるよう、トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4に最も近い位置に配置する差周波短絡回路は、2個のトランジスタに接続された2個の伝送線路の合成点以降に配置している。インピーダンスが均一とは、完全にインピーダンスが揃っている場合だけでなく、実質的にインピーダンスが同等の場合を含む。
その結果、トーナメント型回路の複数のノードのうち同一段の複数のノードに共振周波数が等しい差周波短絡回路が接続されている。具体的には、トーナメント型回路の複数のノードのうち同一段の複数のノードである合成点A1、A2に、共振周波数が等しい差周波短絡回路11、12がそれぞれ接続されている。このとき、差周波短絡回路の接続箇所は、反射位相の影響を最小限に抑えられるよう、できるだけ伝送線路の合成点に近付けることができる。
図10は、実施の形態1の電力増幅器における出力回路の差周波インピーダンスの例を示す図である。図10では、図3同様、1MHzから1GHzまでにおけるトランジスタ端から出力回路側を見たインピーダンスを、両軸を対数表示として示している。この回路構成の例では、差周波短絡回路を前述のとおりの順番で接続したことで、配置した差周波短絡回路のすべてで理想的な短絡点を形成できる。この結果、共振点を作った5MHz、30MHz、100MHzの3箇所近傍のインピーダンスを概ね同程度に低減できていることがわかる。またこのとき、インピーダンスの値は、どのトランジスタから見ても同等である。この結果、200MHzにおけるインピーダンスはトランジスタによらず一律20Ωとなり、図3に示したインピーダンスと比較すると、大きく低減されている。
図11は、実施の形態1の構成についてのIM3のシミュレーション結果の例を示す図である。このシミュレーション例は、図4同様、離調周波数が200MHzの2波の入力信号がトランジスタに入力されたときの、マイクロ波増幅器の出力電力とIM3の関係を計算したものである。図11において、出力電力44dBmのときのIM3の最悪値は、-23dBcであることがわかる。この値は、図4で示したIM3の最悪値よりも8dB程度改善した値である。
以上のように、実施の形態1の構成によれば、Δf1からΔf3にわたりトランジスタ接続側から見た出力回路のインピーダンスをすべてのトランジスタについて同等に低減できるため、離調周波数に発生する歪み電圧成分をΔf1からΔf3に跨る周波数帯域において連続的に抑圧できる。この結果、大型化を避けた現実的な各要素のレイアウトの下で、所望の離調周波数が広がった場合において最小離調周波数から最大離調周波数にわたって歪特性の劣化防止が可能となる。
トランジスタ端からパッケージ端子T1までの間に接続された伝送線路と、λ/4線路であるインダクタを、同一の基板上にパターン形成することで、部品点数を削減できる。
実施の形態1に係る電力増幅器はその特徴を失わない範囲で様々な変形をなし得る。例えば、実施の形態1では、パッケージ10の中に差周波短絡回路を3つ配置したが、パッケージ10の内の部品実装エリアの制約を考慮しながらその数を増減させることができる。図12は、変形例に係る電力増幅器の回路図である。この例では、トランジスタに最も近い伝送線路の合成点A1、A2に差周波短絡回路11、12を接続し、合成点B1には差周波短絡回路を接続しない。パッケージ10の中に2つの差周波短絡回路11、12がある。キャパシタ11bとキャパシタ12bのキャパシタンスをC1とする。
パッケージ10の外に1つの差周波短絡回路31を設ける。キャパシタ31bのキャパシタンスをC3とする。パッケージ10の中に設けた差周波短絡回路11、12の共振周波数をΔf1とし、パッケージ10の外に設けた差周波短絡回路31の共振周波数をΔf3とした場合、Δf3<Δf1、すなわちC1<C3を満足するようにする。
ある合成点に差周波短絡回路を接続しつつ、別の合成点には差周波短絡回路を接続しないことは電力増幅器の小型化に貢献する。
図13は、別の変形例に係る電力増幅回路の回路図である。この電力増幅回路は、補足用差周波短絡回路61、62を備えている。補足用差周波短絡回路61は、差周波短絡回路11がシャント接続されたノードである合成点A1にシャント接続された直列LC回路である。補足用差周波短絡回路61は、インダクタ61aとキャパシタ61bを有している。補足用差周波短絡回路62は、差周波短絡回路12がシャント接続されたノードである合成点A2にシャント接続された直列LC回路である。補足用差周波短絡回路62は、インダクタ62aとキャパシタ62bを有している。
このように1つの合成点に複数の差周波短絡回路を接続することができる。図13の構成では、複数の差周波短絡回路11、61、12、62、31の共振周波数は、複数のトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4から離れるほど小さくなる。しかしながら、同じ合成点に接続される差周波短絡回路11と補足用差周波短絡回路61については、共振周波数を一致させても相違させてもよい。同じ合成点に接続される差周波短絡回路12と補足用差周波短絡回路62については、共振周波数を一致させても相違させてもよい。補足用差周波短絡回路61、62の共振周波数は、補足用差周波短絡回路61、62よりも複数のトランジスタから離れた差周波短絡回路31の共振周波数より大きい。
図14は、別の変形例に係る電力増幅回路の回路図である。図14の電力増幅回路は、図13の電力用増幅回路にドレインバイアス印加用端子Vd2、Vd1を加え、端子T3を除去したものである。ドレインバイアス印加用端子Vd2は、補足用差周波短絡回路61のインダクタ61aと、補足用差周波短絡回路61と同じノードに接続された差周波短絡回路11のインダクタ11aとを経由して、複数の増幅要素のうちの少なくとも2つの増幅要素にドレインバイアスを印加する端子である。ドレインバイアス印加用端子Vd1は、補足用差周波短絡回路62のインダクタ62aと、補足用差周波短絡回路62と同じノードに接続された差周波短絡回路12のインダクタ12aとを経由して、複数の増幅要素のうちの少なくとも2つの増幅要素にドレインバイアスを印加する端子である。
このように、パッケージ内のλ/4線路をドレインバイアスの印加経路として活用できる。ドレインバイアス印加用端子Vd2によって、インダクタ61aとインダクタ11aを有する並列回路に電流を流すことができるので、ドレイン電流の許容量を大きくすることができる。ドレインバイアス印加用端子Vd1によって、インダクタ62aとインダクタ12aを有する並列回路に電流を流すことができるので、ドレイン電流の許容量を大きくすることができる。
例えば図12に示す補足用差周波短絡回路がない構成においても、差周波短絡回路のインダクタに接続されたドレインバイアス印加用端子を設けてもよい。その場合、ドレインバイアス印加用端子から差周波短絡回路のインダクタを経由して、複数の増幅要素のうちの少なくとも2つの増幅要素にドレインバイアスを印加することができる。
図15は、別の変形例に係る電力増幅回路の回路図である。図15の電力増幅回路は、図1の電力増幅回路に、オープンスタブOS1、OS2、OS3を加えたものである。オープンスタブOS1は、一端がインダクタ11aとキャパシタ11bの間に接続されたλ/4線路である。オープンスタブOS2は、一端がインダクタ12aとキャパシタ12bの間に接続されたλ/4線路である。オープンスタブOS3は、一端がインダクタ21aとキャパシタ21bの間に接続されたλ/4線路である。λ/4線路とは、電力増幅器の動作周波数の基本波周波数の1/4波長線路のことをいう。
オープンスタブOS1、OS2、OS3を配置することにより、増幅器の動作周波数においてオープンスタブの付け根に理想的な短絡点が形成されるため、接続された差周波処理回路をより開放に見せることができる。これにより、差周波処理回路の接続による動作周波数におけるインピーダンス不整合への影響を低減し、基本特性の劣化を抑えることができる。
ここまでに例示したすべての電力増幅器について、1つのノードに差周波短絡回路をいくつ接続するか、差周波短絡回路をパッケージ内外のどちらに配置するかは、部品実装エリアの制約を考慮しながら決定し得る。上述の例では、マイクロ波集積回路基板である基板Sに少なくとも1つのインダクタと、少なくとも1つの伝送線路を形成したが、インダクタと伝送線路とトランジスタを含むすべての回路をMMICで構成してもよい。
また、上記実施の形態では、差周波短絡回路を構成するインダクタはすべてインダクタンスL1を持つλ/4線路としたが、必ずしもλ/4線路である必要はなく、すべての差周波短絡回路でインダクタンスを統一する必要もない。差周波短絡回路のキャパシタンスとインダクタンスの積が所望の値となるよう、インダクタとキャパシタの特性を設定してもよい。上述した電力増幅器は、マイクロ波、ミリ波などの高周波信号を増幅する高周波電力増幅器として提供し得る。
実施の形態1で言及した変形は以下の実施の形態に係る電力増幅器にも応用できる。
実施の形態2.
図16は、実施の形態2に係る電力増幅器の回路図である。この電力増幅器は、実施の形態1で説明した技術的特徴をトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4のゲート側に適用したものである。実施の形態1で説明した構成を、トランジスタに対して入出力反転させることで実施の形態2の電力増幅器が得られる。実施の形態2のトーナメント型回路は、伝送線路TL1、TL2、TL3、TL4、TL5、TL6、TL7、TL8を有し、複数の増幅要素へ入力信号を分配するトーナメント型分配回路である。なお、トランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4の出力側には、実施形態1で説明したトーナメント型合成回路を接続し得る。実施の形態2における端子T2は入力端子として機能し、端子T3はトランジスタのゲート電圧印加用端子として機能する。実施の形態1で説明した様々な技術的特徴を、トランジスタの入力側の回路にて実現することができる。
実施の形態2の構成によれば、実施の形態1で説明した差周波短絡回路をトランジスタの入力側に備えたことで、Δf1からΔf3にわたりトランジスタ接続側から見た入力回路のインピーダンスをすべてのトランジスタについて同等に低減できる。よって、離調周波数に発生する歪み電圧成分を、Δf1~Δf3に跨る周波数帯域に対して連続的に抑圧できる。これにより、離調周波数が広がった場合においても、最小離調周波数から最大離調周波数にわたって歪特性の劣化を防止することができる。
図17は、変形例に係る電力増幅器の回路図である。この電力増幅器の差周波短絡回路は、インダクタ又はキャパシタに直列接続された抵抗体を備えている。具体的には、差周波短絡回路11は抵抗体R1を有し、差周波短絡回路12は抵抗体R1を有し、差周波短絡回路21は抵抗体R2を有している。差周波短絡回路11の抵抗体R1はインダクタ11aとキャパシタ11bの間に接続されているが、インダクタ11a又はキャパシタ11bに直列接続されればよく、別の位置に設け得る。差周波短絡回路12の抵抗体R1はインダクタ12aとキャパシタ12bの間に接続されているが、インダクタ12a又はキャパシタ12bに直列接続されればよく、別の位置に設け得る。差周波短絡回路21の抵抗体R2はインダクタ21aとキャパシタ21bの間に接続されているが、インダクタ21a又はキャパシタ21bに直列接続されればよく、別の位置に設け得る。抵抗体R1、R2によって不要発振を抑圧することができる。
上述した実施の形態1、2の特徴を組み合わせることができる。
Tr1,Tr2,Tr3,Tr4 トランジスタ、 TL1,TL2,TL3,TL4,TL5,TL6,TL7,TL8 伝送線路、 11,12,21,31 差周波短絡回路

Claims (14)

  1. 複数の増幅要素と、
    トーナメント型に複数の伝送線路を有し、前記複数の増幅要素に接続されたトーナメント型回路と、
    前記トーナメント型回路の複数のノードにシャント接続された複数の差周波短絡回路と、を備え、
    前記複数の差周波短絡回路はそれぞれ、直列接続されたインダクタとキャパシタを有し、
    前記複数の差周波短絡回路の共振周波数は前記複数の増幅要素から離れるほど小さく、
    前記複数のノードのうち同一段の複数のノードには、共振周波数が等しい前記差周波短絡回路を接続したことを特徴とする電力増幅器。
  2. 前記複数の増幅要素を搭載したパッケージを備え、
    予め定められた特定共振周波数と等しいか前記特定共振周波数より大きい共振周波数の前記差周波短絡回路を前記パッケージに搭載し、前記特定共振周波数より小さい共振周波数の前記差周波短絡回路を前記パッケージの外に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電力増幅器。
  3. 前記特定共振周波数は10MHzであることを特徴とする請求項2に記載の電力増幅器。
  4. 前記インダクタは前記電力増幅器の動作周波数の基本波周波数の1/4波長線路であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力増幅器。
  5. 少なくとも1つの前記インダクタと、少なくとも1つの前記伝送線路とが形成されたマイクロ波集積回路基板を備えたことを特徴とする請求項4に記載の電力増幅器。
  6. 前記複数の増幅要素は4つの増幅要素を備え、
    前記パッケージの中に2つの前記差周波短絡回路を有し、前記パッケージの外に1つの前記差周波短絡回路を有したことを特徴とする請求項2又は3に記載の電力増幅器。
  7. 前記差周波短絡回路がシャント接続された前記ノードにシャント接続された直列LC回路である補足用差周波短絡回路を備え、
    前記補足用差周波短絡回路の共振周波数は、前記補足用差周波短絡回路よりも前記複数の増幅要素から離れた前記差周波短絡回路の共振周波数より大きいことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電力増幅器。
  8. 前記補足用差周波短絡回路のインダクタと、前記補足用差周波短絡回路と同じ前記ノードに接続された前記差周波短絡回路のインダクタとを経由して、前記複数の増幅要素のうちの少なくとも2つの増幅要素にドレインバイアスを印加するドレインバイアス印加用端子を備えたことを特徴とする請求項7に記載の電力増幅器。
  9. 前記差周波短絡回路のインダクタを経由して、前記複数の増幅要素のうちの少なくとも2つの増幅要素にドレインバイアスを印加するドレインバイアス印加用端子を備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電力増幅器。
  10. 前記インダクタと前記キャパシタの間に接続された、前記電力増幅器の動作周波数の基本波周波数の1/4波長線路のオープンスタブを備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電力増幅器。
  11. 前記トーナメント型回路は、前記複数の増幅要素の増幅信号を合成するトーナメント型合成回路であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電力増幅器。
  12. 前記トーナメント型回路は、前記複数の増幅要素へ入力信号を分配するトーナメント型分配回路であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、10のいずれか1項に記載の電力増幅器。
  13. 前記差周波短絡回路は、前記インダクタ又は前記キャパシタに直列接続された抵抗体を備えたことを特徴とする請求項12に記載の電力増幅器。
  14. 前記複数の差周波短絡回路の共振周波数は、前記複数の増幅要素で増幅される高周波信号の高域端と低域端の差分周波数差周波として取り得る最小値から最大値の間に存在することを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の電力増幅器。
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