JP2014160750A - 高周波rf回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】チップサイズの増加や実装コストの増加を抑える。
【解決手段】半導体基板上に形成されたRF回路部1と、RF回路部1にDCバイアスを与える為に半導体基板上に形成されたDC用パッド4−1〜4−3と、半導体基板上に形成され、DC用パッド4−1〜4−3とRF回路部1の端子2−1〜2−3とを接続する配線とを備える。配線の一部あるいは全てに所望の周波数帯域において特性インピーダンスが略0の分布定数型の伝送線路5−1〜5−3を用いる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ミリ波帯やそれ以上の周波数帯を扱うRF(Radio Frequency)回路に直流バイアスを与える電源配線実装において、ワイヤボンディング等の簡易かつ低コストな実装を許容する高周波RF回路に関するものである。
IC(Integrated Circuit)にDC電圧を与える電源用パッドを実装する手法として、ワイヤボンディングが一般的である。高周波帯を扱うRF回路では、実装時のワイヤボンディングによって電源用パッド外に寄生するインダクタンス成分が生じるので、このインダクタンス成分の影響を考慮した設計をしておくことが必要である。
従来技術では、ICの電源用パッドに付着するワイヤによる寄生インダクタンスの影響を低減する為に、IC上の電源用パッド間にコンデンサ素子を挿入したり、同一レベルの直流バイアスを供給する電源用パッドを複数並列化して用いたりする事によって、実装による寄生インダクタンスの影響を低減する方法(非特許文献1参照)や、高周波帯でも良好な電気特性が得られる実装方法であるフリップチップ実装を用いる方法(非特許文献2、非特許文献3参照)などが知られている。
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しかしながら、非特許文献1に開示された方法では、パッド数増加によってチップ面積が大きくなるという問題点があり、また非特許文献2、非特許文献3に開示された方法では、実装コストが大きくなるという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、チップサイズの増加や実装コストの増加を抑えることができる高周波RF回路を提供することを目的とする。
本発明の高周波RF回路は、半導体基板上に形成されるRF回路と、前記RF回路に直流バイアスを与える為に前記半導体基板上に形成される電源用パッドと、前記半導体基板上に形成され、前記電源用パッドと前記RF回路の端子とを接続する配線とを備え、前記配線の一部あるいは全てに所望の周波数帯域において特性インピーダンスが略0の分布定数型の伝送線路を用いることを特徴とするものである。
また、本発明の高周波RF回路の1構成例において、前記伝送線路は、所望の周波数帯域において、前記RF回路の端子から見た反射特性がスミスチャート上のインピーダンス0付近に存在するように前記特性インピーダンスが設定されることを特徴とするものである。
また、本発明の高周波RF回路の1構成例は、前記伝送線路を前記電源用パッドと前記RF回路の端子との間に接続することを特徴とするものである。
また、本発明の高周波RF回路の1構成例は、前記伝送線路の一端を前記電源用パッドと前記RF回路の端子との間の配線に接続し、前記伝送線路の他端を電気的に開放することを特徴とするものである。
また、本発明の高周波RF回路の1構成例において、前記伝送線路は、マイクロストリップ線路である。
また、本発明の高周波RF回路の1構成例において、前記伝送線路は、GND付コプレーナ線路である。
本発明によれば、同一の半導体基板上に形成された電源用パッドとRF回路の端子とを接続する配線の一部あるいは全てに所望の周波数帯域において特性インピーダンスが略0の分布定数型の伝送線路を用いることにより、ミリ波帯やそれ以上の周波数帯を扱うRF回路において、実装時に電源用パッドに寄生するインダクタンス成分の影響を受けにくい高周波RF回路の設計が可能となる為、電源用パッド数を増加する事によるチップサイズの増加や、寄生インダクタンスが生じにくいフリップチップ実装などの高コスト実装を不要とし、より低コストな高周波RF回路が実現可能となる。
理想電源と実装にて寄生するインダクタンスとを模擬した等価回路図である。 本発明にて提案する、電源パッドとRF回路間に直列に伝送線路を挿入する回路構成を示す図である。 本発明にて提案する、電源パッドとRF回路間に片端を開放した伝送線路を挿入する回路構成を示す図である。 本発明の伝送線路の1例を示す断面図である。 本発明の伝送線路の他の例を示す断面図である。 本発明に係るRF回路の例を示す回路図である。 図6のRF回路に接続する電源配線等価回路を示す図である。 図6のRF回路の利得シミュレーション結果を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るICチップの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るICチップの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るICチップの構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係るICチップの構成を示すブロック図である。
[発明の原理]
本発明で提案する高周波RF回路では、電源電位、バイアス電位、GND電位等のDCバイアスを与えるRF回路の端子と、電源用パッドとの間に数Ω以下という小さな特性インピーダンスを持つ伝送線路を挿入する事で、RF回路を含むICチップをセラミック基板等に実装した時に電源用パッドに寄生するインダクタンス成分の影響を低減する事が可能となる。前記伝送線路において、特性インピーダンスが小さい(0Ωに近い)程、必要な線路長が短く、かつ広範囲の周波数帯において寄生するインダクタンスの影響を低減する事が可能となる。
本発明の原理を説明するため、内部抵抗が0Ωの理想電源100とインダクタ素子101とを直列に接続した図1に示す回路構成において、ノード102から見た反射特性を考える。スミスチャート上で前記反射特性を描くと、周波数fが0→∞となるにつれて、インピーダンス=0の点から半径1の円周上を時計回りに移動し、インピーダンス=∞の点に収束する。内部抵抗が0Ωの理想電源100は常にインピーダンス=0であるので、高周波RF回路において理想電源接続時と同様の特性を得る為には、所望の周波数帯域において、ノード102から見た反射特性がスミスチャート上のインピーダンス=0の点付近に存在する必要がある。しかし、ミリ波帯やそれ以上の高周波帯では、僅かなインダクタンスが寄生するだけでインピーダンス=0の点から遠ざかってしまい、結果として回路の特性が変化する。
一方で、図2に示すようにインダクタ素子101と理想電源100に更に伝送線路103を直列に接続した回路構成を用いた場合、ノード102から見た反射特性をスミスチャート上で描くと、周波数が0→∞となるにつれて、インピーダンス=0の点から半径1の円周上を時計回りに(どこかの点に収束せずに)移動し続ける為、いずれかの周波数帯で再びインピーダンス=0の点に近付く。また、図2中の伝送線路103の特性インピーダンスを0Ωに近づけるほど、この伝送線路103の影響でスミスチャート上を時計回りに周る基準点が0Ω付近にシフトする為、ノード102から見た反射特性がインピーダンス=0の点付近に存在する周波数帯域が広がる。すなわち広い周波数帯域において、RF回路の特性を理想電源接続時に近づける事が出来る。
また、図3に示すようにノード102とインダクタ素子101との接続点に伝送線路104の一端を接続し、伝送線路104の他端を開放した回路構成を用いた場合、伝送線路長が1/4波長以下の周波数帯において、容量性に見える為、ノード102から見た反射特性をスミスチャート上で描くと、周波数が0→∞となるにつれて、インピーダンス=0の点から半径1の円周上を時計回りに(どこかの点に収束せずに)移動し続け、伝送線路長=1/4波長となる周波数帯で再びインピーダンス=0の点に近付く。この際、用いる伝送線路104のインピーダンスが0Ωに近い程、この伝送線路104の影響でスミスチャート上を時計回りに周る基準点が0Ω付近にシフトする為、ノード102から見た反射特性がインピーダンス=0の点付近に存在する周波数帯域が広がり、図2の時と同様に広い周波数帯域において、RF回路の特性を理想電源接続時に近づける事が出来る。
ここで、所望の周波数帯域において特性インピーダンスが0Ωに近い伝送線路103,104の例としては、例えば多層配線構造が可能な半導体基板上に伝送線路103,104を形成する場合、図4に示すように厚さが比較的小さい1層の層間絶縁膜のみを信号線200とGND201間の誘電体層202とし、信号線幅を数十μm〜100μm程度としたマイクロストリップ線路がある。
また、所望の周波数帯域において特性インピーダンスが0Ωに近い伝送線路103,104の他の例としては、図5に示すように厚さが比較的小さい1層の層間絶縁膜のみを信号線300とGND301間の誘電体層302とし、かつ信号線300の両側にもGND301を形成したGND付コプレーナ線路がある。こうして、マイクロストリップ線路またはGND付コプレーナ線路を用いることにより、IC内に搭載可能なサイズにて、特性インピーダンスが0Ωに近い伝送線路を形成する事が可能である。また、配線層数が少ないプロセスにおいては、信号線300とGND301の隙間を小さく設計したコプレーナ線路構造を用いる事が有効となる。
図6にRF回路の一例である狭帯域アンプ回路の構成を示す。狭帯域アンプ回路は、ソースが電源電圧端子VSSに接続されたトランジスタQ1,Q2と、一端がバイアス電圧端子BIASに接続され、他端がトランジスタQ1のゲートに接続された抵抗R1と、一端が電源電圧端子VDDに接続され、他端がトランジスタQ1のドレインに接続された抵抗R2と、一端がバイアス電圧端子BIASに接続され、他端がトランジスタQ2のゲートに接続された抵抗R3と、一端が電源電圧端子VDDに接続され、他端がトランジスタQ2のドレインに接続された抵抗R4と、一端が信号入力端子INに接続され、他端がトランジスタQ1のゲートに接続された容量素子C1と、一端がトランジスタQ1のドレインに接続され、他端がトランジスタQ2のゲートに接続された容量素子C2と、一端がトランジスタQ2のドレインに接続され、他端が信号出力端子OUTに接続された容量素子C3とから構成される。
図7(A)に示すように理想電源100のみを、図6に示した狭帯域アンプ回路のノード102(電源電圧端子VDD、電源電圧端子VSS、バイアス電圧端子BIAS)のそれぞれに接続した際の狭帯域アンプ回路の利得Y0をシミュレーションした結果を図8(A)に示す。また、図7(B)に示すように理想電源100と狭帯域アンプ回路のノード102との間に、実装によって寄生するインダクタンスを模擬したインダクタ素子101(1nH)を付加した場合の狭帯域アンプ回路の利得Y0をシミュレーションした結果を図8(B)に示す。また、図7(C)に示すように前記インダクタ素子101(1nH)と狭帯域アンプ回路のノード102との間に、特性インピーダンスZ0=0.5Ωで線路長L=200μmの伝送線路103を直列に付加した場合の狭帯域アンプ回路の利得Y0をシミュレーションした結果を図8(C)に示す。
図8(A)と図8(B)を比較すると、ノード102に理想電源100のみを接続した場合と、実装による寄生インダクタンスを想定した場合には、狭帯域アンプ回路の特性が大きく変化している事が分かる。一方で、図8(A)と図8(C)を比較すると、狭帯域アンプ回路の特性はほぼ同様の値を示している。よって、本発明で提案する高周波RF回路を用いる事で、ミリ波帯やそれ以上の周波数帯の高周波RF回路を搭載するICの電源用パッドに寄生するインダクタンスによる影響を大幅に低減することが可能である事が分かる。
[第1の実施の形態]
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。図9は本発明の第1の実施の形態に係るICチップの構成を示すブロック図である。図9に示すICチップ3では、RF回路部1(コア回路部)のDCバイアス用の端子2−1(例えば電源電圧端子VDD)と、このRF回路部1と同一の半導体基板上に形成されたDC用パッド4−1(電源電圧VDD供給用のパッド)との間に特性インピーダンスZ0が略0の伝送線路5−1を挿入し、RF回路部1のDCバイアス用の端子2−2(例えば電源電圧端子VSS)と、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成されたDC用パッド4−2(電源電圧VSS供給用のパッド)との間に特性インピーダンスZ0が略0の伝送線路5−2を挿入し、RF回路部1のDCバイアス用の端子2−3(例えばバイアス電圧端子BIAS)と、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成されたDC用パッド4−3(バイアス電圧BIAS供給用のパッド)との間に特性インピーダンスZ0が略0の伝送線路5−3を挿入している。RF回路部1の構成は、図6に示したとおりである。図4、図5で説明したとおり、伝送線路5−1〜5−3は、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成される。端子2−1と伝送線路5−1との間、端子2−2と伝送線路5−2との間、端子2−3と伝送線路5−3との間、伝送線路5−1とDC用パッド4−1との間、伝送線路5−2とDC用パッド4−2との間、伝送線路5−3とDC用パッド4−3との間は、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成された配線によって接続されている。
このような構成により、本実施の形態では、ICチップ3をセラミック基板等に実装した時に各DC用パッド4−1〜4−3に寄生するインダクタンスの影響をそれぞれキャンセリングすることができる。本実施の形態では、ICチップ3をセラミック基板等に実装する際にフリップチップ実装を用いる必要がなく、ワイヤボンディング等の簡単な実装方法を採用することができるので、ミリ波帯やそれ以上の周波数帯を扱うRF回路において、RF回路の性能を低下させることなく、簡易かつ低コストで電源配線実装を行う事が可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は本発明の第2の実施の形態に係るICチップの構成を示すブロック図であり、図9と同一の構成には同一の符号を付してある。第1の実施の形態との差異として、第1の実施の形態では全てのDC用パッド4−1〜4−3とRF回路部1の端子2−1〜2−3との間に特性インピーダンスZ0が略0の伝送線路5−1〜5−3を挿入していたのに対し、本実施の形態では一部のDC用パッド4−1(例えば電源電圧VDD供給用のパッド)とRF回路部1のDCバイアス用の端子2−1(例えば電源電圧端子VDD)との間に特性インピーダンスZ0が略0の伝送線路5−1を挿入している。そして、この伝送線路5−1が接続された端子2−1と、伝送線路5−1が接続されたDC用パッド4−1以外の他のDC用パッド4−2,4−3との間に容量素子6−1,6−2を接続している。容量素子6−1,6−2は、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成される。端子2−1と伝送線路5−1との間、伝送線路5−1とDC用パッド4−1との間、端子2−2とDC用パッド4−2との間、端子2−3とDC用パッド4−3との間は、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成された配線によって接続されている。
このような構成により、本実施の形態では、用いる伝送線路の数を低減しつつ、実装時に各DC用パッド4−1〜4−3に寄生するインダクタンスの影響をそれぞれキャンセリングすることができ、ミリ波帯やそれ以上の周波数帯を扱うRF回路において、RF回路の性能を低下させることなく、簡易かつ低コストで電源配線実装を行う事が可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図11は本発明の第3の実施の形態に係るICチップの構成を示すブロック図であり、図9、図10と同一の構成には同一の符号を付してある。図11に示すICチップ3では、RF回路部1のDCバイアス用の端子2−1とDC用パッド4−1との間に、特性インピーダンスZ0が略0で一端が開放状態の伝送線路7−1の他端を接続し、RF回路部1のDCバイアス用の端子2−2とDC用パッド4−2との間に、特性インピーダンスZ0が略0で一端が開放状態の伝送線路7−2の他端を接続し、RF回路部1のDCバイアス用の端子2−3とDC用パッド4−3との間に、特性インピーダンスZ0が略0で一端が開放状態の伝送線路7−3の他端を接続している。図4、図5で説明したとおり、伝送線路7−1〜7−3は、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成される。端子2−1とDC用パッド4−1との間、端子2−2とDC用パッド4−2との間、端子2−3とDC用パッド4−3との間は、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成された配線によって接続されている。
このような構成により、本実施の形態では、実装時に各DC用パッド4−1〜4−3に寄生するインダクタンスの影響をそれぞれキャンセリングすることができ、ミリ波帯やそれ以上の周波数帯を扱うRF回路において、RF回路の性能を低下させることなく、簡易かつ低コストで電源配線実装を行う事が可能となる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態について説明する。図12は本発明の第4の実施の形態に係るICチップの構成を示すブロック図であり、図9〜図11と同一の構成には同一の符号を付してある。第3の実施の形態との差異として、第3の実施の形態では全てのDC用パッド4−1〜4−3とRF回路部1の端子2−1〜2−3との間に特性インピーダンスZ0が略0の伝送線路7−1〜7−3を接続していたのに対し、本実施の形態では一部のDC用パッド4−1(例えば電源電圧VDD供給用のパッド)とRF回路部1のDCバイアス用の端子2−1(例えば電源電圧端子VDD)との間に、特性インピーダンスZ0が略0で一端が開放状態の伝送線路7−1の他端を接続している。そして、この伝送線路7−1が接続された端子2−1と、伝送線路7−1が接続されたDC用パッド4−1以外の他のDC用パッド4−2,4−3との間に容量素子6−1,6−2を接続している。端子2−1とDC用パッド4−1との間、端子2−2とDC用パッド4−2との間、端子2−3とDC用パッド4−3との間は、RF回路部1と同一の半導体基板上に形成された配線によって接続されている。
このような構成により、本実施の形態では、用いる伝送線路の数を低減しつつ、実装時に各DC用パッド4−1〜4−3に寄生するインダクタンスの影響をそれぞれキャンセリングすることができ、ミリ波帯やそれ以上の周波数帯を扱うRF回路において、RF回路の性能を低下させることなく、簡易かつ低コストで電源配線実装を行う事が可能となる。
本発明は、ミリ波帯やそれ以上の周波数帯を扱う高周波RF回路に適用することができる。
1…RF回路部、2−1〜2−3…端子、3…ICチップ、4−1〜4−3…DC用パッド、5−1〜5−3,7−1〜7−3…伝送線路、6−1〜6−2…容量素子。

Claims (6)

  1. 半導体基板上に形成されるRF回路と、
    前記RF回路に直流バイアスを与える為に前記半導体基板上に形成される電源用パッドと、
    前記半導体基板上に形成され、前記電源用パッドと前記RF回路の端子とを接続する配線とを備え、
    前記配線の一部あるいは全てに所望の周波数帯域において特性インピーダンスが略0の分布定数型の伝送線路を用いることを特徴とする高周波RF回路。
  2. 請求項1記載の高周波RF回路において、
    前記伝送線路は、所望の周波数帯域において、前記RF回路の端子から見た反射特性がスミスチャート上のインピーダンス0付近に存在するように前記特性インピーダンスが設定されることを特徴とする高周波RF回路。
  3. 請求項1または2に記載の高周波RF回路において、
    前記伝送線路を前記電源用パッドと前記RF回路の端子との間に接続することを特徴とする高周波RF回路。
  4. 請求項1または2に記載の高周波RF回路において、
    前記伝送線路の一端を前記電源用パッドと前記RF回路の端子との間の配線に接続し、前記伝送線路の他端を電気的に開放することを特徴とする高周波RF回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の高周波RF回路において、
    前記伝送線路は、マイクロストリップ線路であることを特徴とする高周波RF回路。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の高周波RF回路において、
    前記伝送線路は、GND付コプレーナ線路であることを特徴とする高周波RF回路。
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