JPH09179597A - 音声記録装置 - Google Patents

音声記録装置

Info

Publication number
JPH09179597A
JPH09179597A JP7339430A JP33943095A JPH09179597A JP H09179597 A JPH09179597 A JP H09179597A JP 7339430 A JP7339430 A JP 7339430A JP 33943095 A JP33943095 A JP 33943095A JP H09179597 A JPH09179597 A JP H09179597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
bit rate
memory
encoding
recordable time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7339430A
Other languages
English (en)
Inventor
秀享 ▲高▼橋
Hideyuki Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7339430A priority Critical patent/JPH09179597A/ja
Priority to US08/721,937 priority patent/US5950164A/en
Publication of JPH09179597A publication Critical patent/JPH09179597A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】可変長符号化方式を用いた音声記録装置におい
て、メモリに対する記録可能時間をより正確に表示可能
とするとともに、使用者にとってより好都合な表示が行
えるようにする。 【解決手段】入力信号を符号化してメモリに記録する音
声記録装置であって、入力信号の状態に応じて符号化ビ
ットレートを変化させる符号/復号化部18と、メモリ
の残量と、予想される平均符号化ビットレートとに基づ
いて録音可能時間を演算するシステム制御部21と、シ
ステム制御部21の演算結果に基づき録音可能時間を表
示する表示部25とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音声記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロフォン等より得られ
る音声信号をディジタル信号に変換して例えば半導体メ
モリに記録しておき、再生時において、半導体メモリか
らこの音声信号を読み出してアナログ信号に変換し、ス
ピーカ等より音声として出力するタイプの音声記録装置
がある。
【0003】このようなタイプの音声記録装置において
は、録音中に半導体メモリの記録領域をどの程度使用し
ているか、残りの記録可能時間はどのくらいあるかとい
った情報を使用者が把握できるように表示手段または報
知手段を備えているものがある。このような機能を実現
したものとして例えば実開平1−78400号公報に開
示されたものがある。上記公報によれば、半導体メモリ
への記録可能時間が所定の残り時間になると表示手段に
よる表示の態様を変えるようにしている。
【0004】また、このようなタイプの音声記録装置に
おいては、半導体メモリに記録されるデータ量を節約す
るために、ディジタル化された音声信号に対して高能率
な符号化を施すことによって、発生するデータ量をでき
るだけ少なくしている。特に近年では、ディジタル信号
処理技術の発展によりさまざまな音声符号化技術が開発
され、録音可能時間を大きく伸ばすことが可能になって
いる。
【0005】ところで、高能率に符号化を行う方式に
は、音声の状態とは無関係に、所定時間単位で同一の情
報量を割り当てる固定長符号化と、音声の状態によって
与える情報量を変化させる可変長符号化とがある。固定
長符号化を使用した場合は同じ音質で可変長符号化を使
用する場合よりも概して発生する情報量が大きくなるの
で、情報量をできるだけ小さくしようとする場合は音声
の状態によって割り当てる情報量を変化させる可変長符
号化を使用することが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た可変長符号化方式はメモリの消費量を少なくするため
には効果的であるが、情報量が変化することより単位時
間あたりのメモリの消費量が一定にならず、メモリに対
する記録可能時間を正確に把握することができないとい
う欠点があった。
【0007】本発明の音声記録装置はこのような課題に
着目してなされたものであり、その目的とするところ
は、可変長符号化方式を用いた音声記録装置において、
メモリに対する記録可能時間をより正確に表示可能とす
るとともに、使用者にとってより好都合な表示を行うこ
とができる音声記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係る音声記録装置は、入力信号を符
号化してメモリに記録する音声記録装置であって、入力
信号の状態に応じて符号化ビットレートを変化させる可
変長符号化手段と、メモリの残量と、予想される平均符
号化ビットレートとに基づいて記録可能時間を演算する
演算手段と、演算手段の演算結果に基づき記録可能時間
を表示する表示手段とを具備する。
【0009】また、第2の発明に係る音声記録装置は、
第1の発明に係る音声記録装置において、予想される平
均符号化ビットレートが現時点以前の所定時間内の実績
平均ビットレートである。
【0010】また、第3の発明に係る音声記録装置は、
入力信号を符号化してメモリに記録する音声記録装置で
あって、入力信号の状態に応じて符号化ビットレートを
変化させる可変長符号化手段と、メモリの残量と予想さ
れる平均符号化ビットレートとに基づく記録可能時間の
演算、メモリの残量と可変長符号化手段が取り得る最大
符号化ビットレートに基づく記録可能時間の演算、及び
メモリの残量と可変長符号化手段が取り得る最小符号化
ビットレートに基づく記録可能時間の演算が可能な演算
手段と、演算手段の演算結果に基づきそれぞれの符号化
ビットレートに対応する記録可能時間を同時にまたは選
択的に表示可能な表示手段とを具備する。
【0011】すなわち、第1の発明に係る音声記録装置
は、入力信号を符号化してメモリに記録するときに、入
力信号の状態に応じて可変長符号化手段によって符号化
ビットレートを変化させる。そして、メモリへの記録時
に、メモリの残量と、予想される平均符号化ビットレー
トとに基づいて演算手段によって記録可能時間を演算
し、この演算結果に基づき記録可能時間を表示手段によ
って表示するようにする。
【0012】また、第2の発明に係る音声記録装置は、
第1の発明に係る音声記録装置において、予想される平
均符号化ビットレートとして、現時点以前の所定時間内
の実績平均ビットレートを用いる。
【0013】また、第3の発明に係る音声記録装置は、
入力信号を符号化してメモリに記録するときに、入力信
号の状態に応じて可変長符号化手段によって符号化ビッ
トレートを変化させる。そして、メモリへの記録時に、
メモリの残量と予想される平均符号化ビットレートとに
基づく記録可能時間の演算、メモリの残量と可変長符号
化手段が取り得る最大符号化ビットレートに基づく記録
可能時間の演算、及びメモリの残量と可変長符号化手段
が取り得る最小符号化ビットレートに基づく記録可能時
間の演算を演算手段によって行い、この演算結果に基づ
きそれぞれの符号化ビットレートに対応する記録可能時
間を表示手段によって同時にまたは選択的に表示する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る音声記録装置の一実施形態を詳細に説明する。図1は
本発明が適用される音声記録装置の構成を示すブロック
図である。同図において、マイク10はマイクアンプ1
1、ローパスフィルタ12、さらにA/D変換器13を
介して符号/復号化部18の第1端子に接続されてい
る。この符号/復号化部18の第2端子は演算手段とし
てのメモリ制御部19を介して音声メモリ部(メモリ)
20に接続されている。また、スピーカ14はパワーア
ンプ15とローパスフィルタ16とを介してD/A変換
器17に接続され、このD/A変換器17は符号/復号
化部18の第3端子に接続されている。なお、音声メモ
リ部20は、例えば磁気テープや磁気ディスクより構成
され、音声記録装置に内蔵されていてもよく、着脱自在
に構成されていてもよい。
【0015】さらに、各部の動作を制御するシステム制
御部21は、符号/復号化部18と、メモリ制御部19
と、音声メモリ部20の他に、録音、再生、停止、表示
選択等の操作釦あるいは操作スイッチからなる操作入力
部23と、アドレスカウンタ22と、表示選択部24と
に接続されている。表示選択部24は表示手段としての
表示部25に接続されている。
【0016】図2は、図1に示す符号/復号化部18に
おいて、無音圧縮機能を備えた符号化回路(可変長符号
化手段)の構成を示すブロック図である。図2におい
て、入力端子100を有するフレームエネルギー計算部
101は入力信号が有音であるか無音であるかを判定す
る有音/無音判定部102を介して切り替えスイッチ1
03の入力端子aに接続されている。そして、切り替え
スイッチ103の出力端子bは、適応差分符号変調と呼
ばれる方式にてディジタル処理するADPCM(Adapti
ve Differential Pulse Code Modulation )符号化部1
04に接続されるとともに、出力端子cは無音フレーム
数計数部105に接続されている。ADPCM符号化部
104の出力端子106と、無音フレーム数計数部10
5の出力端子107とは図1のメモリ制御部19に接続
されている。なお、「有音」とは、この実施形態では話
者が喋った言葉を意味し、「無音」とは、それ以外のも
のを意味する。
【0017】上記した構成において、操作者が図1の操
作入力部23を介して録音操作を行ったとき、マイク1
0から入力された音声アナログ信号はマイクアンプ11
で増幅され、ローパスフィルタ12によって音声信号成
分のうち不要な高域成分が遮断される。ローパスフィル
タ12からの出力信号はA/D変換器13によってディ
ジタル信号に変換される。このとき、システム制御部2
1は、符号/復号化部18における符号化回路を選択し
て動作させ、A/D変換器13からのディジタル信号に
対して所定の符号化を施す。そして、この符号化によっ
て得られた符号化データはメモリ制御部19を介して音
声メモリ部20に格納される。
【0018】また、操作者が操作入力部23を介して再
生操作を行ったとき、音声メモリ部20から符号化デー
タが読み出され、メモリ制御部19を介して符号/復号
化部18に供給される。このとき、システム制御部21
は、符号/復号化部18における復号化回路を選択して
動作させ、符号化データに対して復号化を行い、これに
より復号化データが作成される。この復号化データはデ
ィジタル信号なので、D/A変換器17においてアナロ
グ信号に変換される。さらにローパスフィルタ16にお
いてD/A変換器17より出力されるアナログ信号に含
まれる周波数成分のうち不要な高域成分が遮断される。
そして、ローパスフィルタ16から出力されたアナログ
信号がローパスフィルタ16によって増幅されて、スピ
ーカ14より再生信号が出力される。
【0019】上記一連の動作時、メモリ制御部19は音
声メモリ部20と符号/復号化部18との間の信号の入
出力動作を制御する。また、アドレスカウンタ22は、
システム制御部21から与えられるアドレスデータに従
ってカウント動作を行い、音声メモリ部20に対してア
ドレス指定を行う。
【0020】次に、符号/復号化部18における符号化
回路の符号化動作について説明する。操作者が操作入力
部23を介して録音操作を行なうと、上述の図1におけ
るA/D変換器13で例えば8kHzのサンプリング周
波数でサンプリングされたディジタル信号は、図2にお
ける入力端子100に入力される。このディジタル信号
はあらかじめ定められたフレーム間隔(例えば20ms
が使用され、160サンプルに相当する)に分割され
て、フレームエネルギー計算部101にて次式で表わさ
れるフレームエネルギーE[dB]が求められる。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、s(n)は入力されたディジタル
信号であり、nは0〜N−1の値をとる。また、Nはフ
レーム長(すなわち上記の例では160サンプル)を示
す。求められたフレームエネルギーEは有音/無音判定
部102であらかじめ定められている閾値と比較され、
フレームエネルギーEが閾値より大きければそのフレー
ム音声は有音、それ以外は無音と判定される。ここで有
音と判定された場合、有音/無音判定部102は、切り
替えスイッチ103によりADPCM符号化部104と
接続され、ここでディジタル信号に対してADPCM符
号化を行う。一方、無音と判定された場合は、切り替え
スイッチ103により無音フレーム数計数部107と接
続され、ここで無音フレームが継続した数を計数して符
号化する。
【0023】すなわち、各フレーム(20ms、160
サンプル)ごとに、符号化データと、有音/無音判定デ
ータとが、メモリ制御部19を介して音声メモリ部20
に格納される。例えば、有音/無音判定データには1フ
レームあたり1bitを使用するとする。また、例え
ば、有音と判定されたときに行なわれるADPCM符号
化は16kbit/sで行なわれ、無音と判定されたと
き無音フレーム数計数部105では2kbit/sで符
号化されるものとすると、有音ならば1フレームあたり
1bit+320bit、連続する無音フレームには1
bit+40bitのデータを消費することになる。
【0024】このように、無音ならばその無音フレーム
数を計数して、その計数値のみを出力するのでメモリの
消費量をよりいっそう節約することができる。次に復号
化動作について説明する。
【0025】操作者が操作入力部23を介して再生操作
を行なうと、まず、音声メモリ部20から先頭フレーム
の有音/無音判定データ(1bit)が読み出され、シ
ステム制御部21はこの有音/無音判定データを読み取
る。もし有音であれば、メモリ制御部19は音声メモリ
部20から320bitのデータを読み出して符号/復
号化部18に供給し、符号/復号化部18はADPCM
復号化を行なう。また、無音であれば、メモリ制御部1
9は音声メモリ部20から40bitのデータを読み出
して符号/復号化部18に供給し、符号/復号化部18
はこのデータに対応する無音フレームの継続数でランダ
ム信号を発生させる。
【0026】なお、上記したような符号化、復号化等の
動作タイミングは操作入力部23から送られてくる信号
に応答してシステム制御部21により制御される。ま
た、録音位置は音声メモリ部20に対するアドレス指定
により定められ、アドレスはアドレスカウンタ22のカ
ウント動作に基づいて指定される。
【0027】以下、本実施形態に係る表示選択部24及
び表示部25の録音時の動作について説明する。録音動
作は、音声メモリ部20の記録可能容量がなくなるま
で、あるいは操作者が操作入力部23を介して停止操作
を行うまで続けられるが、システム制御部21はこのよ
うな録音動作中、音声メモリ部20の使用状況を計算し
て、表示部25において音声メモリ部20に対する残り
記録可能時間(記録可能時間)を表示させる。
【0028】ここで、本実施形態における表示部25
は、操作者からの表示モード選択情報に応じて、以下の
3種類の残り記録可能時間の表示ができる。 表示モード0:平均符号化ビットレートに基づく残り記
録可能時間 表示モード1:可変長符号化手段が取り得る最大符号化
ビットレートに基づく残り記録可能時間 表示モード2:可変長符号化手段が取り得る最小符号化
ビットレートに基づく残り記録可能時間 以下に、上記した3つの表示モードの選択処理につい
て、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0029】ステップS1において操作者が操作入力部
23の録音釦を押すことにより録音を開始すると、内部
の表示モードカウンタiを0にセットする(ステップS
2)。次のステップS3では、操作入力部23に設けら
れている表示選択釦が押下げられたか否かを判定する。
もしyesであればステップS4でiの値を1増分した
のち、ステップS5でiが2より大であるか否かを判定
する。もし、noであればステップS6に進んでiが示
す表示モードで表示した後、ステップS3に戻る。も
し、yesであればステップS2に進み再びiの値を0
にセットする。また、ステップS3における判定がno
であればステップS6に進み、iが示す表示モードで表
示する。
【0030】すなわち、操作者が録音を開始してから操
作者が表示選択釦を押し下げない間はステップS3の判
断がnoとなるので、i=0、すなわち、表示モード0
において、平均符号化ビットレートに基づいて残り記録
可能時間を表示部25に表示する。次に、操作者が1回
目に表示選択釦を押し下げたときは、ステップS4でi
に1が設定され、ステップS5の判断はnoとなるの
で、i=1、すなわち、表示モード1において、可変長
符号化手段が取り得る最大符号化ビットレートに基づい
て残り記録可能時間が表示部25に表示される。次に、
操作者がもう一度表示選択釦を押し下げたときは、ステ
ップS4でiに2が設定され、ステップS5の判断はn
oとなるので、i=2、すなわち、表示モード2におい
て、可変長符号化手段が取り得る最小符号化ビットレー
トに基づいて残り記録可能時間が表示部25に表示され
る。
【0031】ここで、図3に示す実施形態では、表示選
択釦の押し下げに応じて、表示モード0、1、2のいず
れかを実行するようにしたが、表示モード0、1、2を
同時に実行するモードとして表示モード3を新たに設
け、平均符号化ビットレート、最大符号化ビットレー
ト、最小符号化ビットレートの3つのビットレートに基
づく残り録音可能時間の表示を同時に行なうようにして
もよい。この場合は、図3のステップS5を、i>2か
らi>3に変更すればよい。また、表示モード0、1あ
るいは表示モード0、2のみを表示モードとして採用
し、これら2つの表示モードを表示選択釦の押し下げに
応じて切り替えるようにしてもよい。
【0032】また、図3に示す実施形態では、1つの表
示選択釦の押し下げに応じて表示モード0、1、2を切
り替えているが、各表示モードに対応させて複数個の表
示選択釦を設けるようにしてもよい。また、操作者が表
示選択釦を押し下げるのではなく、一定時間間隔で表示
モード0、1、2が自動的に切り替わるようにしてもよ
い。
【0033】さらには、表示選択釦を用いず、平均符号
化ビットレートに基づく表示のみ、あるいは同時表示の
みが可能となるようにあらかじめ設定しておくことも可
能である。
【0034】上記のことをまとめると、本実施形態で
は、各符号化ビットレートに対応する残り記録可能時間
を同時にまたは選択的に表示可能である。次に前記した
表示モード0における予想される平均符号化ビットレー
トの計算方法について説明する。
【0035】ここでは、図2に示す有音/無音判定部1
02で有音と判定されたときにADPCM符号化部10
4で行われるADPCM符号化は16kbit/sで行
われ、無音と判定されたときには無音フレーム数計数部
105において、無音データが2kbit/sで符号化
されるものとする。
【0036】一般に通常の会話音声における有音と無音
の割合は、有音60〜70%、無音40〜30%といわ
れている。このことを考慮してここでは例えば有音60
%、無音40%とする。したがって、このときの平均符
号化ビットレートは、次式で表わされる。
【0037】 16×0.6+2×0.4=10.4[kbit/s] また、平均符号化ビットレートの計算には、現時点以前
の所定時間内の実績平均ビットレートを用いてもよい。
すなわち、録音開始時は上式によって平均符号化ビット
レートが計算されるが、録音が進むとともに図2に示す
有音/無音判定部102の判定結果を所定フレーム数記
憶しておき、この判定結果に基づいて有音、無音の割合
を計算して平均符号化ビットレートを求めるようにして
もよい。
【0038】以下に、上記した各表示モード0、1、2
の選択処理について、図4のフローチャートを参照して
説明する。まず、ステップS21は、電源投入後、停止
操作終了後などの次の操作の待機状態を示している。次
のステップS22でシステム制御部21は音声メモリ部
20の使用状況に基づいてスタートアドレスをアドレス
カウンタ22に設定する。次に使用者が操作入力部23
の録音釦を押すことにより録音動作を開始する(ステッ
プS23)。次に、録音動作中、使用者が操作入力部2
3の停止釦を押したかどうかを判定し(ステップS2
4)、noの場合にはアドレスカウンタ22の値が音声
メモリ部20の終了位置を示しているかどうかを判定し
(ステップS25)、noの場合には操作入力部23か
らの表示モード選択情報を読み取り(ステップS2
6)、アドレスカウンタ22の値、すなわち、音声メモ
リ部(メモリ)20の残量と、選択された表示モード
(表示モード0のときは平均符号化ビットレート、表示
モード1が選択されたときは最大符号化ビットレート、
表示モード2が選択されたときは最小符号化ビットレー
トとなる)に基づいて上記した方法で残り記録可能時間
を計算して残り記録可能時間の表示を表示部25で行な
う(ステップS27)。
【0039】図5はこのような表示の一例を示してお
り、記録時なのでRECの表示部25aが点灯されると
ともに、表示モード0が選択されていることよりAve
rageの表示部25cが点灯され、この場合の残り記
録可能時間(Remain Time)として、12分
34秒が時間表示部25fに表示されている。ここで、
表示モード1が選択された場合はMaxの表示部25d
が、表示モード2が選択された場合にはMinの表示部
25eが選択的に点灯される。
【0040】次にアドレスカウンタの値を+1して(ス
テップS28)、ステップS24を再度実行する。この
ように、録音停止操作があるまで、あるいは音声メモリ
部20の終了位置を示すアドレスになるまで、アドレス
カウンタ22の値を1ずつ増加させながら録音動作が繰
り返される。
【0041】また、ステップS24あるいはステップS
25でyesの場合は、アドレスカウンタ22にエンド
アドレスを設定して(ステップS29)、記録動作を停
止する(ステップS30)。ここで、ステップS27に
おける残り記録可能時間tの計算は以下の式に従って算
出される。
【0042】
【数2】
【0043】ただし、Memは音声メモリ全容量[bi
t]、Rateは選択された表示モードに対応するビッ
トレート[bit/s]、αは、音声メモリ部20の終
了位置を示すアドレスに対する残りアドレス数の割合で
ある。この割合αは、アドレスカウンタ22の値をc、
音声メモリ部20の終了位置を示すアドレスをceとす
ると、
【0044】
【数3】 の式で求められる。
【0045】上記した各表示モードによる表示におい
て、平均符号化ビットレートで残り記録可能時間を表示
することによって、実際の記録可能な時間との差を小さ
くしてより正確に残り記録可能時間を表示することがで
きる。平均符号化ビットレートを用いた場合は、実際に
は表示された時間よりも短い時間しか記録できないとい
うことが起こり得るが、このようなことが起きては不都
合であるときには表示モードを切り替えて、可変長符号
化手段が取り得る最大符号化ビットレートに基づく残り
記録可能時間を表示させるようにすればよい。
【0046】上記した実施形態によれば、音声メモリ部
20に対する残り記録可能時間をより正確に表示できる
ようになる。また、使用者は任意に各表示モードを変更
することができるので、使用者にとってより好都合な表
示を行なうことができる。
【0047】次に、再生時の表示動作について説明す
る。再生動作は、アドレスカウンタ22の値がエンドア
ドレスになるまで、あるいは操作者が操作入力部23を
介して停止操作を行なうまで続けられる。ここでシステ
ム制御部21は再生動作中、アドレスカウンタ22のア
ドレス値に基づいて再生時間を計算して表示部25に表
示させる。
【0048】以下に、再生時の表示動作処理について、
図6のフローチャートを参照して説明する。まず、ステ
ップS31は、電源投入後、停止操作終了後などの次の
操作の待機状態を示している。次のステップS32でシ
ステム制御部21はスタートアドレスをアドレスカウン
タ22に設定する。次に使用者が操作入力部23の再生
釦を押すことにより、スタートアドレスに対応するフレ
ームからの再生動作を開始する(ステップS33)。次
に、再生動作中、使用者が操作入力部23の停止釦を押
したかどうかを判定し(ステップS34)、noの場合
にはアドレスカウンタ22の値が終了位置を示している
かどうかを判定する(ステップS35)。ここでnoの
場合は再生時間を計算して時間表示を行なう(ステップ
S36)。
【0049】この場合は、図5において、PLAYの表
示部25bが点灯され、MEANの表示部25c、MA
Xの表示部25d、MINの表示部25eはいずれも点
灯されない。また、時間表示部25fに表示された時間
(図5では12分34秒)が残りの再生時間を示すこと
になる。
【0050】図6のフローチャートに戻って、ステップ
S34あるいはステップS35でyesの場合は、エン
ドアドレスをアドレスカウンタ22に設定して(ステッ
プS38)、再生動作を停止する(ステップS39)。
【0051】このように、本実施形態では、有音であれ
ば1フレーム長のデータだけ再生され、無音であれば、
1フレーム長の20msのデータが継続数分だけ再生さ
れるので、これらの時間の加算値を表示すればよい。
【0052】次にこのアドレスカウンタ22の値を+1
して(ステップS37)、ステップS34を再度実行す
る。そして、使用者による再生停止操作があるまで、あ
るいはアドレスカウンタ22の値がエンドアドレスにな
るまで、アドレスカウンタ22の値を1ずつ増加させな
がら再生動作が繰り返される。
【0053】なお、ここでは再生されたフレーム数に基
づいて表示する時間を計算するようにしたが、この方法
に限るものではなく、例えば、再生動作開始時からのシ
ステム制御部21におけるシステムクロックのパルス計
算値と、システムクロックの周期に基づいて計算するよ
うにしてもよい。
【0054】さらに、上記した具体的実施形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出され、以下のような効
果を奏する。 (1)入力信号を符号化してメモリに記録する音声記録
装置であって、入力信号の状態に応じて符号化ビットレ
ートを変化させる可変長符号化手段と、メモリの残量と
予想される平均符号化ビットレートとに基づく録音可能
時間の演算、およびメモリ残量と最小符号化ビットレー
トに基づく録音可能時間の演算が可能な演算手段と、演
算手段の演算結果に基づきそれぞれの符号化ビットレー
トに対応する録音可能時間を同時にまたは選択的に表示
可能な表示手段と、を具備したことを特徴とする音声記
録装置。 (2)入力信号を符号化してメモリに記録する音声記録
装置であって、入力信号の状態に応じて符号化ビットレ
ートを変化させる可変長符号化手段と、メモリの残量と
予想される平均符号化ビットレートとに基づく録音可能
時間の演算、及びメモリの残量と可変長符号化手段が取
り得る最大符号化ビットレートに基づく録音可能時間の
演算が可能な演算手段と、演算手段の演算結果に基づき
それぞれの符号化ビットレートに対応する録音可能時間
を同時にまたは選択的に表示可能な表示手段と、を具備
したことを特徴とする音声記録装置。 (3)予想される平均符号化ビットレートは、現時点以
前の所定時間内の実績平均符号化ビットレートであるこ
とを特徴とする構成(1)、(2)または(3)記載の
音声記録装置。上記した構成(1)、(2)、(3)に
記載の音声記録装置によれば、使用者にとってより好都
合な表示を行なうことができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の発明によれば、
メモリに対する記録可能時間をより正確に表示できる効
果を奏する。請求項3に記載の発明によれば、使用者に
とってより好都合な表示を行なうことができる効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用される音声記録装置
の構成を示す図である。
【図2】無音圧縮機能を備えた符号化回路の構成を示す
ブロック図である。
【図3】本実施形態に係る表示部の選択動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】本実施形態に係る残り記録可能時間の表示動作
を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る残り記録可能時間の表示の一
例を示す図である。
【図6】再生時の表示動作処理を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
10…マイク、11…マイクアンプ、12…ローパスフ
ィルタ、13…A/D変換器、14…スピーカ、15…
パワーアンプ、16…ローパスフィルタ、17…D/A
変換器、18…符号/復号化部、19…メモリ制御部、
20…音声メモリ部、21…システム制御部、22…ア
ドレスカウンタ、23…操作入力部、24…表示選択
部、25…表示部、101…フレームエネルギー計算
部、102…有音/無音判定部、103…切り替えスイ
ッチ、104…ADPCM符号化部、105…無音フレ
ーム数計数部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を符号化してメモリに記録する
    音声記録装置であって、 入力信号の状態に応じて符号化ビットレートを変化させ
    る可変長符号化手段と、 メモリの残量と、予想される平均符号化ビットレートと
    に基づいて記録可能時間を演算する演算手段と、 演算手段の演算結果に基づき記録可能時間を表示する表
    示手段と、 を具備したことを特徴とする音声記録装置。
  2. 【請求項2】 予想される平均符号化ビットレートは、
    現時点以前の所定時間内の実績平均ビットレートである
    ことを特徴とする請求項1記載の音声記録装置。
  3. 【請求項3】 入力信号を符号化してメモリに記録する
    音声記録装置であって、 入力信号の状態に応じて符号化ビットレートを変化させ
    る可変長符号化手段と、 メモリの残量と予想される平均符号化ビットレートとに
    基づく記録可能時間の演算、メモリの残量と可変長符号
    化手段が取り得る最大符号化ビットレートに基づく記録
    可能時間の演算、及びメモリの残量と可変長符号化手段
    が取り得る最小符号化ビットレートに基づく記録可能時
    間の演算が可能な演算手段と、 演算手段の演算結果に基づきそれぞれの符号化ビットレ
    ートに対応する記録可能時間を同時にまたは選択的に表
    示可能な表示手段と、 を具備したことを特徴とする音声記録装置。
JP7339430A 1995-09-29 1995-12-26 音声記録装置 Withdrawn JPH09179597A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7339430A JPH09179597A (ja) 1995-12-26 1995-12-26 音声記録装置
US08/721,937 US5950164A (en) 1995-09-29 1996-09-27 Voice recording apparatus capable of displaying remaining recording capacity of memory according to encoding bit rates

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7339430A JPH09179597A (ja) 1995-12-26 1995-12-26 音声記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09179597A true JPH09179597A (ja) 1997-07-11

Family

ID=18327398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7339430A Withdrawn JPH09179597A (ja) 1995-09-29 1995-12-26 音声記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09179597A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6584272B1 (en) 1998-07-15 2003-06-24 Hitachi, Ltd. Data recording apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6584272B1 (en) 1998-07-15 2003-06-24 Hitachi, Ltd. Data recording apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10222199A (ja) デジタル信号を記憶要素に記録する方法及びシステム
US5950164A (en) Voice recording apparatus capable of displaying remaining recording capacity of memory according to encoding bit rates
US6085157A (en) Reproducing velocity converting apparatus with different speech velocity between voiced sound and unvoiced sound
JP2001053869A (ja) 音声蓄積装置及び音声符号化装置
JPH09179597A (ja) 音声記録装置
JP2001255894A (ja) 再生速度変換装置及び方法
JPH10116097A (ja) 音声再生装置
JPH1049191A (ja) 話速変換装置
JPH09179598A (ja) 音声記録装置
JPH08214058A (ja) 電話機の録音装置
JPH08211894A (ja) 音声通信機および音声通信システム
JP3291004B2 (ja) 音声符号化回路
JPH0854895A (ja) 再生装置
JPH1152995A (ja) 音声再生装置
JPH10136079A (ja) メッセージ再生装置及びメッセージ再生方法
JPH0764584A (ja) 音声情報の再生速度自動調整装置
KR0166885B1 (ko) 자동 응답기의 메모리 감소를 위한 제어장치
JP2001318700A (ja) 話速変換装置
JPH10124097A (ja) 音声記録再生装置
JPH05252121A (ja) 音声符号化処理回路
JPH0997100A (ja) 音声記録装置
JP2526919B2 (ja) デイジタル式記録再生装置
JPH075900A (ja) 音声記録装置
JPH09190678A (ja) デジタル音声再生装置
JPH11355723A (ja) 動画音声データ圧縮装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304