JPH1049191A - 話速変換装置 - Google Patents

話速変換装置

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JPH1049191A
JPH1049191A JP8201828A JP20182896A JPH1049191A JP H1049191 A JPH1049191 A JP H1049191A JP 8201828 A JP8201828 A JP 8201828A JP 20182896 A JP20182896 A JP 20182896A JP H1049191 A JPH1049191 A JP H1049191A
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JP
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compression
speed
expansion
audio data
noise level
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Application number
JP8201828A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ito
敏之 伊藤
Teruhiko Karashima
輝彦 辛島
Hiroshige Asada
博重 浅田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音センサの検出値に応じて圧縮伸長率を自
動的に変更することにより、常に聞き易い再生速度で再
生できるようにする。 【解決手段】 音声データおよびその第1圧縮伸長率を
記憶する記憶部14と、記憶部14に記憶された音声デ
ータを聞き易い速度で再生するための騒音センサ15
と、記憶部14に記憶させる時間長に応じた第1圧縮伸
長率を音声データの時間長の測定に基づいて算出すると
とともに、記憶部14に記憶された音声データの第2圧
縮伸長率を騒音センサ15の検出値に基づいて算出し
て、これらの第1および第2圧縮伸長率を圧縮伸長部1
2に付与する制御部13と、音声データを第1圧縮伸長
率に応じて圧縮伸長して第1圧縮伸長率とともに記憶部
14に送出するとともに、記憶部14に記憶された音声
データを第1圧縮伸長率および第2圧縮伸長率に基づい
て圧縮伸長する圧縮伸長部12とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された音声デ
ータを圧縮伸長して記憶させるとともに、この圧縮伸長
して記憶された音声データを圧縮伸長して可変速再生す
る話速変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロホン等より入力したアナ
ログ音声信号をディジタル音声データに変換してメモリ
等の記録媒体に記録し、その記録したディジタル音声デ
ータをアナログ音声信号に変換してスピーカ等で再生で
きるようにした音声再生装置を電話機等の各種の電子・
通信機器に適用して、音声メモ、音声ガイダンスとして
利用されるようになった。
【0003】この種の音声再生装置において、メモリ等
の記録媒体に記録されたディジタル音声データを圧縮再
生して、高速で早聞き再生をできるようにしたものが種
々提案されている。例えば、特開平6−332500号
公報においては、操作部により指示された再生速度が標
準再生速度から所定の高速再生速度までの間である場合
には音声信号の時間軸圧縮を行って内容が認識できる状
態で再生し、所定の高速再生速度を越える速度であると
きには音声信号が記録されているか否かを判別可能な状
態で再生することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平6−332500号公報に記載されたものにお
いては、音声再生装置を使用する周囲の騒音レベルにつ
いては考慮していないため、周囲騒音レベルが大きい場
合に高速再生すると再生音声が聞き取りにくいという事
態となる。そのため、再度、再生速度を調整する必要が
生じ、この種の再生装置の操作性が悪いという問題を生
じる。そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、聞き取り易い速度で再生するための再生速度
設定手段からの設定値に応じて圧縮伸長率を自動的に変
更することにより、常に聞き易い再生速度で再生できる
ようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された音
声データを圧縮伸長して記憶させるとともに、この圧縮
伸長して記憶された音声データを圧縮伸長して可変速再
生する話速変換装置であって、請求項1に記載の発明に
よれば、制御手段は記憶手段に記憶させる時間長に応じ
た第1圧縮伸長率を音声データの時間長の測定に基づい
て算出し、この算出した第1圧縮伸長率を圧縮伸長手段
および記憶手段に付与する。すると、圧縮伸長手段は入
力された音声データを第1圧縮伸長率に基づいて圧縮伸
長して、この圧縮伸長した音声データを記憶手段に送出
する。これにより、記憶手段は入力された音声データを
記憶させる時間長に応じた第1圧縮伸長率で圧縮伸長さ
れた音声データとともに第1圧縮伸長率を記憶すること
となるので、記憶手段のメモリ容量を小さくすることが
可能となる。
【0006】また、制御手段は記憶手段に圧縮伸長して
記憶された音声データを、聞き易い速度で再生するため
の再生速度設定手段からの設定値に基づいて第2圧縮伸
長率を算出し、この算出した第2圧縮伸長率を圧縮伸長
手段に付与する。すると、圧縮伸長手段は記憶手段に圧
縮伸長して記憶された音声データを第1および第2圧縮
伸長率に基づいて圧縮伸長する。これにより、記憶手段
に圧縮伸長して記憶された音声データは常に聞き易い速
度で再生されることとなる。
【0007】また、請求項2に記載の発明によれば、騒
音レベル検出センサが検出した騒音レベルが所定の第2
設定値以上であると、記憶手段に圧縮伸長して記憶され
た音声データを伸長して遅く再生し、騒音レベル検出セ
ンサが検出した騒音レベルが所定の第1設定値以下であ
ると、記憶手段に圧縮伸長して記憶された音声データを
圧縮して速く再生するので、周囲騒音のレベルに関係な
く常に聞き易い速度で再生することとなる。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
車速検出センサが検出した車速が所定の設定値以上であ
ると、記憶手段に圧縮伸長して記憶された音声データを
圧縮して速く再生するので、この話速変換装置を備えた
車両が高速で移動している場合に、素早く音声情報を得
ることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の話速変換装置を
携帯電話の音声メモあるいは音声ガイダンスに適用した
場合の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は音声
メモあるいは音声ガイダンス機能を備えた携帯電話1の
概略を示す図である。この携帯電話1は、ダイヤルする
ためのテンキーとアスタリスクキー(*)とシャープキ
ー(#)との12個のキーからなるダイヤルキー5と、
ダイヤル番号等を表示する表示装置6とをその外表面に
備えるとともに、その内部に後述する本発明の話速変換
装置10(図2参照)を備えている。
【0010】図2は本発明の話速変換装置10の構成を
示すブロック図である。この話速変換装置10は、A/
D変換部11と、A/D変換部11により変換されたデ
ィジタル音声データを制御部13が算出した第1圧縮伸
長率に基づいて圧縮伸長して記憶部14に送出するとと
もにこの記憶部14に圧縮伸長して記憶されたディジタ
ル音声データを第1圧縮伸長率および第2圧縮伸長率に
基づいて圧縮伸長してD/A変換部16に送出する音声
圧縮伸長部12と、入力されるディジタル音声データの
時間長を測定して第1圧縮伸長率を算出するとともに騒
音レベルセンサ15が検出した検出値に基づいて第2圧
縮伸長率を算出する制御部13と、音声圧縮伸長部12
により第1圧縮伸長率に基づいて圧縮伸長されたディジ
タル音声データと制御部13が算出した第1圧縮伸長率
を記憶する記憶部14と、周囲騒音レベルを検出してそ
の検出値を制御部13に送出する騒音レベルセンサ15
と、音声圧縮伸長部12より出力される圧縮伸長された
ディジタル音声データをアナログ音声信号に変換するD
/A変換部16とから構成している。
【0011】A/D変換部11は周知のA/D変換回路
から構成され、この話速変換装置10に入力されるアナ
ログ音声信号(I)をディジタル音声データに符号化し
て、この符号化されたディジタル音声データを音声圧縮
伸長部12および制御部13に送出するものである。
【0012】音声圧縮伸長部12は入力されるディジタ
ル音声データを時間軸圧縮あるいは時間軸伸長する圧縮
伸長回路から構成され、A/D変換部11により変換さ
れたディジタル音声データを制御部13が算出した第1
圧縮伸長率に基づいて圧縮伸長して、この圧縮伸長した
ディジタル音声データを記憶部14に送出する。また、
音声圧縮伸長部12は、記憶部14に第1圧縮伸長率に
基づいて圧縮伸長して記憶されたディジタル音声データ
を制御部13の要求に応じて逐次記憶部14から読み出
すとともに、この読み出したディジタル音声データを記
憶部14に記憶された第1圧縮伸長率および制御部13
から出力される第2圧縮伸長率に基づいて圧縮伸長して
D/A変換部16に送出するものである。
【0013】制御部13はCPU,ROM,RAM等か
らなる周知のマイクロコンピュータから構成され、入力
されるディジタル音声データの時間長を測定して記憶部
14に記憶させる時間長に対応した時間長に圧縮伸長す
るための第1圧縮伸長率を算出して、この算出した第1
圧縮伸長率を音声圧縮伸長部12および記憶部14に送
出するとともに、騒音レベルセンサ15が検出した検出
値に基づいて第2圧縮伸長率を算出して、この第2圧縮
伸長率を音声圧縮伸長部12に送出するものである。
【0014】記憶部14はROMあるいはRAMから構
成しており、音声圧縮伸長部12により圧縮伸長された
ディジタル音声データを制御部13の指令に基づいて記
憶するとともに、制御部13が算出した第1圧縮伸長率
を記憶するものである。
【0015】騒音レベルセンサ15は周囲騒音のレベル
を検出してその検出したレベルに基づいて出力信号を送
出するものである。例えば、本実施形態においては、そ
の検出した周囲騒音のレベルLが所定の第1の敷居値L
lより小さい(L<Ll)と第1の信号を制御部13に
送出し、その検出した周囲騒音のレベルLが所定の第1
の敷居値Ll以上で所定の第2の敷居値Thより小さい
(Ll≦L<Lh)と第2の信号を制御部13に送出
し、その検出した周囲騒音のレベルLが所定の第2の敷
居値Th以上(L≧Lh)になると第3の信号を制御部
13に送出するものである。
【0016】D/A変換部16は、音声圧縮伸長部12
から送出された圧縮伸長された1フレーム毎のディジタ
ル音声データをアナログ音声信号に変換するD/A変換
器と、D/A変換器により変換されたアナログ音声信号
を増幅する増幅器と、増幅器により増幅されたアナログ
音声信号を音声(O)に変換するスピーカより構成され
ている。
【0017】ついで、上述のように構成した話速変換装
置10の処理動作を図3および図4のフローチャートに
基づいて説明する。ここで、図3のフローチャートは記
憶(録音)の処理動作を示し、図4のフローチャートは
再生の処理動作を示す。なお、これらのフローチャート
に対応するプログラムは制御部13を構成するマイクロ
コンピュータのROMに予め記憶されている。
【0018】まず、録音の処理動作を図3のフローチャ
ートに基づいて説明する。この携帯電話1の図示しない
電源スイッチおよび録音スイッチがオン動作されること
により、制御部13のマイクロコンピュータはステップ
100にて話速変換して録音する処理プログラムの実行
を開始する。ついで、ステップ102にて、話速変換装
置10に入力されたアナログ音声信号(I)をA/D変
換部11が符号化して変換したディジタル音声データを
制御部13の指令に基づいて音声圧縮伸長部12が取り
込むとともに、制御部13もこのディジタル音声データ
を取り込み、ステップ104に移行する。
【0019】ステップ104に移行すると、制御部13
は取り込んだディジタル音声データの音声区間の切り出
しを行う。ここで、音声区間の切り出しは、例えば、取
り込んだディジタル音声データのパワーを測定し、この
パワーが所定の敷居値より大きくて一定時間以上継続す
る場合は有効な音声として判定するものであって、ステ
ップ104においては、この継続する時間(音声区間の
時間長)Tを測定することにより、音声区間の切り出し
を行うものである。
【0020】音声区間の切り出し、即ち、音声が継続す
る時間(音声区間の時間長)Tを測定した後、ステップ
106に移行して、制御部13は音声区間の時間長Tに
基づいて第1圧縮伸長率d1を次の数1に基づいて算出
する。
【0021】
【数1】d1=T0/T ただし、T0は記憶部14のRAMに記憶させる時間で
あって、例えば5秒に予め設定している。
【0022】ついで、ステップ108に移行して、制御
部13はステップ106にて算出した第1圧縮伸長率d
1(=T0/T)を音声圧縮伸長部12および記憶部14
に送出する。すると、音声圧縮伸長部12はステップ1
02にて取り込んだディジタル音声データを第1圧縮伸
長率d1に基づいて圧縮伸長し、この圧縮伸長したディ
ジタル音声データを記憶部14に送出する。これによ
り、記憶部14のRAMには、第1圧縮伸長率d1およ
びこの第1圧縮伸長率d1で圧縮伸長されたディジタル
音声データが記憶されることとなる。
【0023】記憶部14に第1圧縮伸長率d1およびこ
の第1圧縮伸長率d1で圧縮伸長されたディジタル音声
データが記憶されると、ステップ110に移行して、制
御部13は入力音声の録音の処理動作を終了する。この
ように、入力されたディジタル音声データを制御部13
が算出した第1圧縮伸長率d1に基づいて圧縮伸長して
記憶部14のRAMに記憶させるようにすると、記憶部
14のRAMのメモリ容量を小さくすることが可能とな
って安価になる。
【0024】ついで、再生の処理動作を図4のフローチ
ャートに基づいて説明する。この携帯電話1の図示しな
い電源スイッチおよび再生スイッチがオン動作されるこ
とにより、制御部13のマイクロコンピュータはステッ
プ200にて話速変換して再生する処理プログラムの実
行を開始する。ついで、ステップ202にて、制御部1
3は音声圧縮伸長部12に読み出し指令を送出して記憶
部14に圧縮伸長して記憶(録音)されたディジタル音
声データを制御部13の要求に応じて逐次読み出させ
る。これと同時に、制御部13は記憶部14に記憶され
た第1圧縮伸長率d1を読み出し、この読み出した第1
圧縮伸長率d1が初期値di(di=1.0)となるよう
にその第2圧縮伸長率d2を算出し、算出した第2圧縮
伸長率d2(d2=di=1.0)を音声圧縮伸長部12
に送出する。
【0025】これにより、音声圧縮伸長部12はディジ
タル音声データの1フレームを圧縮伸長率di(di
1.0)で圧縮伸長(圧縮伸長しないで)して音声波形
データとし、この音声波形データをD/A変換部16に
送出する。すると、D/A変換部16のD/A変換器は
この音声波形データをアナログ音声信号に変換するとと
もに、D/A変換器により変換されたアナログ音声信号
を増幅器により増幅して、スピーカより普通の再生速度
で音声(O)を発することとなる。
【0026】ついで、ステップ204に移行し、制御部
13は記憶部14に記憶されたディジタル音声データの
全てを音声圧縮伸長部12が読み出したか否か、即ち、
音声圧縮伸長部12が読み出すディジタル音声データが
記憶部14に残っているか否かの判定を行う。音声圧縮
伸長部12が読み出すディジタル音声データが残ってい
る場合は、このステップ204にて「No」と判定して
次のステップ206に移行する。
【0027】ステップ206に移行すると、制御部13
は騒音レベルセンサ15が検出信号を出力したか否かの
判定を行う。騒音レベルセンサ15が検出した騒音レベ
ルLが第1の敷居値Llより小さくて第1の信号を制御
部13に出力するか、騒音レベルLが第1の敷居値Ll
以上で第2の敷居値Lhより小さくて第2の信号を制御
部13に出力するか、あるいは騒音レベルLが第2の敷
居値Lh以上で第3の信号を制御部13に出力すると、
制御部13はこのステップ206にて「Yes」と判定
して次のステップ208に移行する。騒音レベルセンサ
15が検出信号を出力しない場合は、制御部13はこの
ステップ206にて「No」と判定して上述したステッ
プ204に戻り、ステップ204からステップ206ま
での処理を繰り返し実行する。
【0028】ステップ208に移行すると、制御部13
は騒音レベルセンサ15が検出した周囲騒音のレベルL
は第2の敷居値Lh以上(L≧Lh)か否か、即ち、騒
音レベルセンサ15が第3の信号を出力したか否かの判
定を行う。騒音レベルセンサ15が第3の信号を制御部
13に出力すると、制御部13はこのステップ208に
て「Yes」と判定してステップ212に移行する。騒
音レベルセンサ15が第3の信号を制御部13に出力し
ないと、制御部13は騒音レベルセンサ15が検出した
周囲騒音のレベルLは第2の敷居値Lhより小さいと判
定して、このステップ208にて「No」と判定して次
のステップ210に移行する。
【0029】ステップ210に移行すると、制御部13
は騒音レベルセンサ15が検出した周囲騒音レベルLが
第1の敷居値Llより小さい(L<Ll)か否か、即
ち、騒音レベルセンサ15が第1の信号を出力したか否
かの判定を行う。騒音レベルセンサ15が第1の信号を
出力しないと、制御部13は騒音レベルセンサ15が検
出した周囲騒音レベルLは第1の敷居値Llより小さい
こととなるので、このステップ210にて「Yes」と
判定してステップ214に移行する。騒音レベルセンサ
15が第1の信号を出力すると、制御部13は騒音レベ
ルセンサ15が検出した周囲騒音レベルLは第1の敷居
値Llより大きい(即ち、Ll≦L<Lh)こととなる
ので、このステップ210にて「No」と判定してステ
ップ216に移行する。
【0030】周囲騒音のレベルLが第2の敷居値Lh以
上(L≧Lh)になると、この周囲騒音の環境下におい
て聞き取り易くするためにはゆっくり再生する必要があ
る。そのため、ステップ212に移行すると、制御部1
3は音声圧縮伸長部12に送出する第2圧縮伸長率d2
を大きく(d2>1.0、なお、d2が1より大きくなる
と伸長率となり、例えば1.3に設定する)設定する。
これにより、音声圧縮伸長部12は1より大きい第2圧
縮伸長率d2に基づいて音声波形データを伸長し、伸長
音声波形データとしてD/A変換部16に送出する。す
ると、D/A変換部16のD/A変換器はこの音声波形
データをアナログ音声信号に変換するとともに、D/A
変換器により変換されたアナログ音声信号を増幅器によ
り増幅して、スピーカよりゆっくりした再生速度で音声
を発することとなる。
【0031】一方、騒音レベルセンサ15が第1の敷居
値Llより小さく(L<Ll)なると、この周囲騒音の
環境下においては速く再生しても聞き取りにくくならな
い。そのため、ステップ214に移行すると、制御部1
3は音声圧縮伸長部12に送出する第2圧縮伸長率d2
を小さく(d2<1.0、なお、d2が1より小さくなる
と圧縮率となり、例えば0.7に設定する)設定する。
これにより、音声圧縮伸長部12は1より小さい第2圧
縮伸長率d2に基づいて音声波形データを圧縮し、圧縮
音声波形データとしてD/A変換部16に送出する。す
ると、D/A変換部16のD/A変換器はこの音声波形
データをアナログ音声信号に変換するとともに、D/A
変換器により変換されたアナログ音声信号を増幅器によ
り増幅して、スピーカより速くした再生速度で音声を発
することとなる。
【0032】また、騒音レベルセンサ15が第1の敷居
値Ll以上でかつ第2の敷居値Lhより小さい(Ll≦
L<Lh)と、この周囲騒音は普通の騒音環境である。
そのため、ステップ216に移行すると、制御部13は
音声圧縮伸長部12に送出する第2圧縮伸長率d2を通
常値(d2=1.0)に設定する。これにより、音声圧
縮伸長部12は音声波形データを圧縮伸長することなく
D/A変換部16に送出する。すると、D/A変換部1
6のD/A変換器はこの音声波形データをアナログ音声
信号に変換するとともに、D/A変換器により変換され
たアナログ音声信号を増幅器により増幅して、スピーカ
より通常の再生速度で音声を発することとなる。
【0033】ステップ212、ステップ214およびス
テップ216の各処理を終了するとステップ204に戻
り、ステップ204からステップ212、ステップ21
4およびステップ216までの処理を繰り返し実行して
いるうちに、音声圧縮伸長部12が記憶部14から読み
出すデータがなくなると、ステップ204にて「Ye
s」と判定して、音声再生処理が終了したものとして、
ステップ218に移行してこの処理プログラムの実行を
終了する。このようして再生処理することにより、この
携帯電話1を使用する周囲の騒音レベルに関係なく、記
憶部14に記憶されたディジタル音声データは自動的に
常に聞き易い速度で再生されることとなる。
【0034】上述のように構成した本実施の形態におい
ては、制御部13は記憶部14のRAMに記憶させる時
間長に応じた第1圧縮伸長率d1を入力されたディジタ
ル音声データの時間長Tの測定により数1の算出式に基
づいて算出し、この算出した第1圧縮伸長率d1を圧縮
伸長部12に付与することにより、圧縮伸長部12は入
力されたディジタル音声データを第1圧縮伸長率d1
基づいて圧縮伸長して記憶部14に送出する。これによ
り、記憶部14は入力されたディジタル音声データを記
憶させる時間長に応じた第1圧縮伸長率d1で圧縮伸長
された音声データを記憶することとなるので、記憶部1
4のRAMのメモリ容量を小さくすることが可能とな
る。
【0035】また、制御部13は騒音レベル検出センサ
15の検出値に基づいて第2圧縮伸長率d2を算出して
圧縮伸長部12に付与することにより、圧縮伸長部12
は記憶部14に圧縮伸長して記憶されたディジタル音声
データを第2圧縮伸長率d2に基づいて圧縮伸長して、
D/A変換部16に送出する。これにより、記憶部14
のRAMに圧縮伸長して記憶されたディジタル音声デー
タは周囲騒音のレベルに関係なく、常に聞き易い速度で
再生されることとなる。
【0036】なお、上述の実施形態においては、本発明
の話速変換装置を音声メモあるいは音声ガイダンス機能
を有する携帯電話に適用する例について説明したが、携
帯電話に限らず、音声メモあるいは音声ガイダンス機能
を有する電子通信機器、例えば、音声ガイダンス機能を
有するナビゲーションシステムに用いるようにしてもよ
い。ここで、音声ガイダンス機能を有するナビゲーショ
ンシステムに適用する場合、聞き易い速度で再生するた
めの再生速度設定手段として騒音レベルセンサに代えて
車速検出センサを用いるようにし、車速検出センサが検
出した車速が所定の設定値以上であると記憶部14に記
憶されたディジタル音声データを圧縮して速く再生し、
車速が遅い場合は通常の速度で再生して車速に追従でき
ようにするようにすればよい。
【0037】このように構成することにより、この話速
変換装置を備えた車両が高速で移動している場合に、目
的地点に近づくと早口で音声ガイドが行われ、素早く音
声情報を得ることができるようになるので、速い速度で
運転していても目的地点を通過することが防止できるよ
うになる。
【0038】また、上述の実施形態においては、聞き易
い速度で再生するための再生速度設定手段として騒音レ
ベルセンサを用いる例について説明したが、再生速度設
定手段として、押圧している間は下降信号を送出するダ
ウンスイッチあるいは押圧している間は上昇信号を送出
するアップスイッチを用いるようにしてもよい。ダウン
スイッチあるいはアップスイッチを用いるようにする
と、例えば、使用者がアップスイッチを押圧している間
は上昇信号が出力されて徐々に圧縮伸長率が小さくな
り、徐々に再生速度が速くなる。したがって、使用者が
所望する再生速度で自由に再生できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の話速変換装置を携帯電話に適用した
場合の携帯電話の外形を示す図である。
【図2】 本発明の話速変換装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】 図2の話速変換装置の録音の処理動作を示す
フローチャートである。
【図4】 図2の話速変換装置の再生の処理動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…携帯電話、10…話速変換装置、12…音声圧縮伸
長部、13…制御部、14…記憶部、15…騒音レベル
検出センサ(設定手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された音声データを圧縮伸長して記
    憶させるとともに、この圧縮伸長して記憶された音声デ
    ータを圧縮伸長して可変速再生する話速変換装置であっ
    て、 前記入力された音声データを第1圧縮伸長率で圧縮伸長
    された音声データとして前記第1圧縮伸長率とともに記
    憶する記憶手段と、 前記記憶手段に圧縮伸長されて記憶された音声データを
    所望する聞き易い速度で再生するための再生速度設定手
    段と、 前記記憶手段に記憶させる時間長に応じた前記第1圧縮
    伸長率を前記音声データの時間長の測定に基づいて算出
    して前記記憶手段に送出するととともに、前記記憶手段
    に圧縮伸長されて記憶された音声データを圧縮伸長して
    再生するための第2圧縮伸長率を前記再生速度設定手段
    からの設定値に基づいて算出して、これらの第1および
    第2圧縮伸長率を圧縮伸長手段に付与する制御手段と、 前記入力された音声データを前記第1圧縮伸長率に応じ
    て圧縮伸長して前記記憶手段に送出するとともに、同記
    憶手段に圧縮伸長して記憶された音声データを前記第1
    圧縮伸長率および第2圧縮伸長率に基づいて圧縮伸長す
    る圧縮伸長手段とを備えたことを特徴とする話速変換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記再生速度設定手段は騒音レベル検出
    センサであって、同騒音レベル検出センサが検出した騒
    音レベルが所定の第2設定値以上であると前記記憶手段
    に圧縮伸長して記憶された音声データを伸長して遅く再
    生するとともに、同騒音レベル検出センサが検出した騒
    音レベルが所定の第1設定値以下であると前記記憶手段
    に圧縮伸長して記憶された音声データを圧縮して速く再
    生するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の話
    速変換装置。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は車速検出センサであっ
    て、同車速検出センサが検出した車速が所定の設定値以
    上であると前記記憶手段に圧縮伸長して記憶された音声
    データを圧縮して速く再生するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の話速変換装置。
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