JP4248636B2 - 音声録音装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声録音装置、詳しくは、音声認識用の録音を行い得る音声録音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音声等の音源をデジタル信号に変換して記録する、いわゆるデジタル音声録音装置が提案されており、また、このようなデジタル音声録音装置で録音した音声データをパーソナルコンピューター等で取り込み、音声認識ソフトウェアを用いて音声認識を行う音声認識システムも知られるところにある。
【0003】
ところで上述の如きデジタル音声録音装置においては、種々の用途での録音に対応できるようにマイク感度の切換機能や、音声データの圧縮アルゴリズムの切換による最大録音時間の切換機能、あるいは無音圧縮併用音声起動録音機能を備えている。なお、従来から知られるテープレコーダーにおいても、マイク感度切換やテープスピードの切換機能、あるいは音声起動録音機能や音質切換機能等を備えている。
【0004】
ここで、上記音声認識システムの一例について図面を参照して説明する。
図4は、従来の音声認識システムにおけるデジタル音声録音装置の構成を示したブロック図である。また、図5は、このデジタル音声録音装置における録音処理動作、特に、マイク感度の切換え、音声データの圧縮アルゴリズムの切換え、SCVA(無音圧縮併用音声起動録音)のON/OFFの切換えに関する動作を示したフローチャートである。
【0005】
図4に示すように、このデジタル音声録音装置は、音声を微弱な電気信号に変換するマイクロフォン1と、マイク感度を切換えるためのマイク感度切換回路21と、その電気信号を増幅するプリアンプ2と、不要な帯域の周波数成分を除去するローパスフィルタ3と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4と、デジタル信号の符号化および復号化を行うデジタル信号処理部(DSP)5と、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器12と、その信号から量子化ノイズを除去して滑らかな信号を得るためのローパスフィルタ13と、その信号を増幅するパワーアンプ14と、電気信号を音声に変換するスピーカ15と、装置の全体の動作を制御する主制御部(CPU)6と、符号化された音声信号を記憶しておく不揮発性の記憶部(MEMORY)7と、装置の動作状態および録音内容に関連した情報を表示する表示部(LCD)8と、装置の動作モードを指定するための複数のスイッチからなる操作入力部11と、マイク感度、録音時のアルゴリズムなどを切換えるための複数のスイッチからなる各種設定操作部10と、を具備している。
【0006】
本装置は操作入力部11からの操作および装置内部の状態に基いた情報によって、主制御部6に内蔵されたプログラムに従って該主制御部6が各部を制御することにより所定の動作を行う。
【0007】
次に、図5を参照してこのデジタル音声録音装置における録音処理動作、特に、マイク感度の切換え、圧縮アルゴリズムの切換え、SCVA(無音圧縮併用音声起動録音)のON/OFFの切換えに関する動作を説明する。なお、このフローチャートでは、操作入力部11の各操作ボタン(スイッチ)に対応した他モードの具体的な動作についての動作については省略してある。
【0008】
主制御部6は操作入力部11のREC(録音)ボタンが押されると録音モード(録音処理)を開始する。録音処理が開始されると、マイクロフォン1で入力し、A/D変換器4でA/D変換された音声を、デジタル信号処理部5においてフレーム周期と呼ばれる一定時間分のデータごとに所定のアルゴリズムにより圧縮処理をしたうえで、その音声データを記録媒体に記録する処理を行う(ステップS21)。
【0009】
次に、主制御部6は、操作入力部11の状態を判別して、現在のモード(録音モード)とは異なるモードを設定するボタンが押されたか否かを判断する(ステップS22)。他のモードの操作ボタンが押されると当該ボタンに対応したモードの処理を行う(ステップS23)。一方、操作ボタンの状態に変化がなければ、ステップS24に進む。
【0010】
次に、主制御部6はマイク感度の設定状態を判別し、マイク感度が「DICT(Dictationの略)モード」に設定されていれば(ステップS24)、マイク感度切換回路21を制御してマイク感度をディクテーションに適したモードになるように制御し(ステップS26)、ステップS27に進む。
【0011】
一方、上記ステップS24において各種設定操作部10によりマイク感度が「CONF(Conferenceの略)モード」に設定されていれば、主制御部6は、マイク感度をCONFモードになるように制御し(ステップS25)、ステップS27に進む。
【0012】
この後、主制御部6は音声データの圧縮モードを判別し(ステップS27)、音声データの圧縮量が多い「LONGモード」に設定されていれば、デジタル信号処理部5のROM内に内蔵された「LONGモード」用のアルゴリズムを用いてデータ圧縮処理を行うように該デジタル信号処理部5を制御して(ステップS29)、ステップS30に進む。
【0013】
一方、音声データの圧縮モードが「LONGモード」でない、すなわち通常の音声データ圧縮モード(「LONGモード」に比して音声データの圧縮量が小さいが圧縮しないモード)に設定されていれば、主制御部6は、デジタル信号処理部5のROMに内蔵された「STANDARDモード」用のアルゴリズムを用いてデータ圧縮を行うように該デジタル信号処理部5を制御して(ステップS28)、ステップ30に進む。
【0014】
次に、ステップS30において主制御部6は、SCVA(無音圧縮併用音声起動録音)が設定されているか否かを判定する(ステップS30)。ここで、該無音圧縮併用音声起動録音が設定されていればSCVAモードであるとしてデジタル信号処理部5のROMに内蔵されたSCVA(無音圧縮併用音声起動録音)プログラムが機能するようにデジタル信号処理部5を制御する(ステップS32)。
【0015】
一方、無音圧縮併用音声起動録音が設定されていなければ、SCVAモードではなくノーマルモードであるとして、主制御部6は、デジタル信号処理部5のROMに内蔵されたSCVAプログラムの機能を停止するように該デジタル信号処理部5を制御する(ステップS31)。
【0016】
この後、上記各種設定操作部10に係る設定が終わると、主制御部6は「録音動作」(ステップ21)に戻る。
【0017】
このように主制御部6は、録音中おいても上記のような流れで、各操作入力部11、各種設定操作部(マイク感度切換え、圧縮アルゴリズムの切換え、SCVAのON/OFF切換え)10を監視しており、設定に変化があれば対応した各部の制御を行う。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、今日の音声認識技術においては、音声認識を適正に施すために入力する音声には、(1)十分な周波数帯域が確保されていること、(2)音量が一定範囲内に収まっていること、(3)雑音の混入が少ないこと、等が求められている。このためマイク感度の設定や、デジタル音声録音装置における圧縮アルゴリズムの選択、あるいはテープレコーダーにおけるテープスピードの選択が不適切であると、SN比が悪化したり周波数帯域が狭くて音声認識に必要な音声情報が不十分となる場合がある。この結果、録音した音声を再生して音声認識を行う場合、満足な認識率が得られないことになる。
【0019】
したがって、ユーザーが録音を行う際には、デジタル音声レコーダーにおいては高音質が得られるアルゴリズム、テープレコーダーにおいては高音質が得られるテープスピードを選択し、なおかつマイク感度も適切なものに設定して録音を行うようにしなければならず煩わしかった。
【0020】
また、録音中であってもマイク感度や最大録音時間の切換えができるため、不用意に操作すると録音したものが音声認識には適さないものとなってしまい、再度、録音をし直さなければならず煩わしかった。
【0021】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、音声認識用の録音を行う際の煩わしさを解消すると共に、音声認識に適した録音を確実かつ容易に行い得る音声録音装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の第1の音声録音装置は、マイク感度を任意に設定可能な音声録音装置において、録音モードを音声認識用と非音声認識用とに切り換える切換手段と、上記マイク感度を設定するマイク感度設定ボタンと、上記切換手段により音声認識用録音モードが選択されたことを検出し、マイク感度を該音声認識用録音モードに応じた感度値に設定すると共に、上記マイク感度設定ボタンによるマイク感度の設定を無効にする制御部と、を具備したことを特徴とする。
【0023】
上記の目的を達成するために本発明の第2の音声録音装置は、録音する音声データの圧縮量を非圧縮を含めて任意に設定可能な音声録音装置において、録音モードを音声認識用と非音声認識用とに切り換える切換手段と、上記音声データの圧縮量を設定する音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタンと、上記切換手段により音声認識用録音モードが選択されたことを検出し、音声データを所定の圧縮量以下または圧縮しないで録音するように音声モードの圧縮量を制御すると共に、上記音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタンによる上記音声データの圧縮量の設定を無効にする制御部と、を具備したことを特徴とする。
【0024】
上記の目的を達成するために本発明の第3の音声録音装置は、録音する音声データの無音部分を圧縮する無音圧縮モードと、圧縮しない非圧縮モードとからなる無音部分圧縮モードとを任意に切り換え可能な音声録音装置において、録音モードを音声認識用と非音声認識用とに切り換える切換手段と、上記音声データの無音部分を圧縮する/しないを切り換える無音圧縮併用音声起動録音設定ボタンと、上記切換手段により音声認識用録音モードが選択されたことを検出した際に、無音圧縮モードを上記非圧縮モードに設定すると共に、上記無音圧縮併用音声起動録音設定ボタンによる設定を無効にする制御部と、を具備したことを特徴とする。
【0025】
上記の目的を達成するために本発明の第4の音声録音装置は、所定レベル以上の音声が入力されると録音動作を開始する音声起動モードと、操作スイッチを操作することにより録音動作を開始する通常起動モードとからなる起動モードを任意に切り換え可能な音声録音装置において、録音モードを音声認識用と非音声認識用とに切り換える切換手段と、上記起動モードを切り換える無音圧縮併用音声起動録音設定ボタンと、上記切換手段により音声認識用録音モードが選択されたことを検出した際に、起動モードを上記通常起動モードに設定すると共に、上記無音圧縮併用音声起動録音設定ボタンによる起動モードの設定を無効にする制御部と、を具備したことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態であるデジタル音声録音装置の構成を示したブロック図である。
【0028】
図1に示すように、当該デジタル音声録音装置は、音声を微弱な電気信号に変換するマイクロフォン1と、後述する主制御部6の制御下に上記マイクロフォン1のマイク感度を切換えて音声信号を出力するマイク感度切換回路21と、このマイク感度切換回路21から出力される音声信号を増幅するプリアンプ2と、増幅された音声信号より不要な帯域の周波数成分を除去するローパスフィルタ3と、このローパスフィルタ3を通過したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器4と、このA/D変換器4でA/D変換されたデジタル信号の符号化および復号化を行うデジタル信号処理部(DSP)5と、このデジタル信号処理部5により適宜処理されたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器12と、このD/A変換器12でD/A変換された信号から量子化ノイズを除去して滑らかな信号を得るためのローパスフィルタ13と、この信号を増幅するパワーアンプ14と、増幅後の電気信号を音声に変換するスピーカ15と、当該録音装置全体の動作を制御する主制御部(CPU)6と、符号化された音声信号を記憶する不揮発性の記憶部(MEMORY)7と、当該録音装置の動作状態および録音内容に関連した情報を表示する表示部(LCD)8と、当該録音装置の動作モードを指定するための複数のスイッチからなる操作入力部11と、音声認識用モードを設定する音声認識モード設定ボタン9と、マイク感度、録音時の圧縮アルゴリズム等を切換える複数のスイッチからなる各種設定操作部10と、を具備している。
【0029】
当該録音装置は上記操作入力部11からの操作および装置内部の状態に基いた情報によって、主制御部6に内蔵されたプログラムに従い該主制御部6が各部を制御することにより所定の動作を行う。
【0030】
なお、本実施形態においてはデジタル信号処理部5としてDSP、主制御部6としてCPU、記憶部7として不揮発性固体メモリ、表示部8としてLCDを想定しているが、同様の機能、性能を有したもので代替することも勿論可能である。例えば極めて処理速度の早いCPUでDCPの役割を兼用させることも可能であるし、記憶部7も高速でランダムアクセス可能な記憶媒体であればよく、例えば磁気ディスク装置や光磁気ディスク装置のようなものであってもよい。表示部8についても多セグメントのLED表示装置のようなものであってもよい。
【0031】
上記各種設定操作部10は、当該録音装置における各種の設定ボタンを複数備えており、マイク感度設定ボタン10a、音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10b、無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cを備えている。また、これら各種設定操作部10のオン、オフ動作は主制御部6により認識されるようになっている。
【0032】
上記マイク感度設定ボタン10aは、マイクロフォン1の感度を切り換えるマイク感度切換回路21の感度設定を行うスイッチであり、本実施形態では、表示部8に表示されるメニュー画面でそのオン・オフを選択することで実現される。そして、オンすることで「DICT(Dictationの略)モード」、オフで「CONF(Conferenceの略)モード」に設定される。
【0033】
このマイク感度設定ボタン10aの設定状態は主制御部6により判定されるようになっており、主制御部6はこの判定結果に基づきマイク感度切換回路21を制御してマイク感度を切り換える。
【0034】
ここで、上記マイク感度切換回路21の電気的な構成を図2を参照して説明する。
【0035】
図2に示すように、マイク感度切換回路21はマイクロフォン1からの音声信号を入力するINPUT端子、主制御部6からの制御信号を入力する制御端子、処理後の信号をプリアンプ2に出力するOUTPUT端子とを備えている。
【0036】
図中、Tr1はスイッチング用のトランジスタで、エミッタが接地され、ベースには抵抗R5の一端が接続されている。そして制御端子の電位が高くなると抵抗R5を介してトランジスタのベース〜エミッタ間に電流が流れて該トランジスタがON状態になる。一方、制御端子の電位が低くなると、トランジスタのベースに電流が流れ込まなくなり、該トランジスタはOFF状態になる。
【0037】
また、C1、C2は直流をカットするカップリングコンデンサである。また、これらコンデンサを介してINPUT端子とOUTPUT端子との間に挿入されている抵抗R1と、一方が抵抗R1のOUTPUT側に接続され、他方が接地されている抵抗R4とによりアッテネータが形成されている。また、Tr1のコレクタと抵抗R1とR4との中点には抵抗R3が接続されている。そして、Tr1がONになると該抵抗R3が接地され、抵抗R3とR4との並列接続にとる合成抵抗値と抵抗R1の値とによりINPUT端子に入力する音声信号に対するOUTPUT端子から出力される信号の減衰量が決定される。
【0038】
トランジスタTr1がOFFのときの減衰量は、抵抗R1とR4のみにより決定されるので、トランジスタのON/OFF、即ち、制御端子の電位のHi/Lowにより減衰量を切換えることができる。そして抵抗R5の値を適当に選ぶことにより主制御部6の出力端子で直接制御端子を制御することができる。このような回路を用いて、マイク感度の切換えを行う。
【0039】
図1に戻って、音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10bは、デジタル信号処理部5による音声データ圧縮処理の圧縮形態の切換設定を行うボタンであり、本実施形態ではスライドスイッチで構成される。そして、オンすることで音声データの圧縮量が多い「LONGモード」に、オフで通常の音声データ圧縮量の「STANDARDモード」に設定される。
【0040】
また、上記マイク感度設定ボタン10aと同様にこの音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10bの設定状態も主制御部6により判定されるようになっており、主制御部6はこの判定結果に基づきデジタル信号処理部5を制御し、該デジタル信号処理部5のROMに内蔵している各モードに対応したアルゴリズムにより圧縮処理を施す。
【0041】
無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cは、無音圧縮併用音声起動録音(SCVA)を選択するボタンであり、本実施形態ではスライドスイッチで構成される。そして、オンすることで無音圧縮併用音声起動録音を行うモードに、オフで無音圧縮もせず音声起動録音も行わない(操作入力部11のRECボタンをそうさすることによる録音)ノーマルモードに設定される。この無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cの設定状態も主制御部6により判定されるようになっており、主制御部6はこの判定結果に基づきデジタル信号処理部5のROMに内蔵している所定のプログラムにより音声起動処理を施す。
【0042】
上記音声データ圧縮アルゴリズムは、デジタル信号処理部5のROMの中に2種類(LONGモードとSTANDARDモード)のプログラムモジュールとして内蔵されている。このどちらのプログラムモジュールを実行するかは主制御部6からの指令に基づいて行われる。また、SCVA(無音圧縮併用音声起動録音)機能もデジタル信号処理部5のROMに内蔵されているプログラムを選択的に実行することにより実現される。
【0043】
音声認識用モード設定ボタン9は、オンすることで本実施形態の音声録音装置を音声認識用モードに設定するボタンである。この音声認識用モード設定ボタン9は、上記各種設定操作部10の各ボタン(マイク感度設定ボタン10a、音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10b、無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10c)の状態に優先して認識される。すなわち、主制御部6は、音声認識用モード設定ボタン9がオンされると各種設定操作部10の設定状態如何によらず、音声認識用の録音に適した設定になるように本録音装置の各部を制御する。
【0044】
この音声認識用録音に適した設定とは、本実施形態においては以下のように設定する。すなわち、マイク感度はDICTモードに、音声データ圧縮アルゴリズムはSTANDARDモードに、音声起動録音はSCVAがOFFとなるノーマルモードになるように設定される。
【0045】
一方、同音声認識用モード設定ボタン9をオフして音声認識用モードを解除すると、主制御部6は各種設定操作部10の操作を受け付ける通常のモードに戻り、マイク感度、音声データ圧縮アルゴリズム、SCVAの組み合わせを自由に選択して録音することができる。
【0046】
なお、本実施形態においては音声認識用モード設定ボタン9を独立したスイッチとして備えているがこれに限らず、他の操作部、たとえば各種設定操作部10、操作入力部11等の操作部と兼用させるようにしてもよい。
【0047】
次に、本実施形態のデジタル音声録音装置による録音処理動作を図3に示すフローチャートを参照して説明する。
【0048】
主制御部6は操作入力部11のREC(録音)ボタンが押されると録音モード(録音処理)を開始する。録音処理が開始されると、マイクロフォン1で入力し、A/D変換器4でA/D変換された音声を、デジタル信号処理部5においてフレーム周期と呼ばれる一定時間分のデータごとに所定のアルゴリズムにより圧縮処理をしたうえで、その音声データを記録媒体に記録する処理を行う(ステップS1)。
【0049】
次に主制御部6は、操作入力部11の状態を判別して、現在のモード(録音モード)とは異なるモードを設定するボタンが押されたか否かを判断する(ステップS2)。ここで操作入力部11において他のモードの操作ボタンが押されると当該ボタンに対応したモードの処理を行う(ステップS3)。一方、操作ボタンの状態に変化がなければ、ステップS4に進む。
【0050】
このステップS4において主制御部6は音声認識用モード設定ボタン9の状態を判定する(ステップS4)。ここで該音声認識用モード設定ボタン9がオンしている場合は、ステップS5においてマイク感度、音声データ圧縮アルゴリズム、音声起動録音の各モードを以下のように設定する。すなわち、主制御部6は、マイク感度を音声認識に適したDICTモードに、音声データ圧縮アルゴリズムを圧縮量が少ないか“0”であるSTANDARDモードに、音声起動録音をSCVAがOFFとなるノーマルモードになるように設定する(ステップS5)。
【0051】
このステップS5の後、主制御部6は、マイク感度切換設定、音声データ圧縮アルゴリズムの切換設定、SCVAのON/OFF、の各ボタンの状態を判定するステップ(ステップS6〜ステップS14)をスキップして、ステップS1に戻るようになっている。
【0052】
上記ステップS4において音声認識用モード設定ボタン9がオンされていなければ、主制御部6は、マイク感度設定ボタン10a、音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10b、無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cの設定状態を判定し、設定状態に応じて所定の処理を行う。
【0053】
すなわち、主制御部6はステップS6においてマイク感度設定ボタン10aの設定状態を判別し、該ボタンがオンされていればマイク感度が「DICT(Dictationの略)モード」に設定されているとして、マイク感度切換回路21を制御してマイク感度をディクテーションに適したモードになるように制御する(ステップS8)。
【0054】
一方、該ボタンがオフされていれば、マイク感度が「CONF(Conferenceの略)モード」に設定されているとして、主制御部6は、マイク感度をCONFモードになるようにマイク感度切換回路21を制御する(ステップS7)。
【0055】
次に主制御部6は音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10bの設定状態を判別し(ステップS9)、オンされていれば音声データの圧縮量が多い「LONGモード」に設定されているとして、デジタル信号処理部5のROM内に内蔵された「LONGモード」用のアルゴリズムを用いてデータ圧縮処理を行うように該デジタル信号処理部5を制御する(ステップS11)。
【0056】
一方、該ボタンがオフされていれば圧縮モードが「LONGモード」でない、すなわち通常の圧縮モードに設定されているとして、主制御部6は、デジタル信号処理部5のROMに内蔵された「STANDARDモード」用のアルゴリズムを用いてデータ圧縮を行うように該デジタル信号処理部5を制御する(ステップS10)。
【0057】
次に主制御部6は無音圧縮併用音声起動録音(SCVA)設定ボタン10cの設定状態を判別し(ステップS12)、SCVA(無音圧縮併用音声起動録音)が設定されているか否かを判定する。ここで、無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cがオンされていればSCVAモードであるとしてデジタル信号処理部5のROMに内蔵されたSCVAプログラムが機能するようにデジタル信号処理部5を制御する(ステップS14)。
【0058】
一方、無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cがオンされていなければ、SCVAモードではなくノーマルモードであるとして、主制御部6は、デジタル信号処理部5のROMに内蔵されたSCVAプログラムの機能を停止するように該デジタル信号処理部5を制御する(ステップS13)。
【0059】
この後、上記各種設定操作部10に係る設定が終わると、主制御部6は「録音動作」(ステップ1)に戻る。
【0060】
このように本実施形態においては、音声認識用モード設定ボタン9がオンされると、該音声認識用モード設定ボタン9をオンにする前のマイク感度の設定、音声データ圧縮アルゴリズムの設定、無音圧縮併用音声起動録音の設定(SCVAのON/OFF設定)の状態がどのようなものであろうとも、録音ボタンREC以外の操作ボタンを押して録音モードを解除しない限りは、音声認識用の録音に適した状態で録音されることになる。すなわち、音声認識用モードとして録音を行っている限り、マイク感度設定ボタン10a、音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10b、無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cの各ボタンがどのように操作されようとも、音声認識用の録音に適した状態が維持されることになる。
【0061】
なお、本実施形態においては、音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10bと無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cはスライドスイッチで構成され、マイク感度設定ボタン10aは表示部8に表示されるメニュー画面で選択するスイッチで構成されるが、これに限らず以下に示すようなスイッチでも良い。
【0062】
すなわち、上記各種設定操作部10におけるマイク感度設定ボタン10a、音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン10b、無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン10cの各ボタン(スイッチ)はスライドスイッチやプッシュスイッチのようにスイッチの状態を機械的に保持するものでもよいし、タクトスイッチのように機械的な状態保持機能のないスイッチを用いても良い。また、プログラムの組み方によっては、CPUでスイッチの状態を記憶しておいて、スイッチを1回押すとON、もう1回押すとOFFというような動作をさせることもできる。
【0063】
さらに、1つ1つの機能に対応したスイッチが存在しなくてもよい。すなわち、表示部8(LCD)においてメニューという形で機能を一覧表示させたり、順番に表示させたりして、その中から機能のON/OFFを選択できるようにしても良い。また、これらの混在でもよい。
【0064】
以上説明したように本実施形態によると、音声認識用の録音を行に際して設定の煩わしさを解消でき、また、当該録音中に不用意な操作がなされてもその影響を受けることなく音声認識に適した録音を確実、かつ容易に行うことができる。
【0065】
なお、上述した実施形態においては、音声データの無音部分の圧縮処理設定と、所定レベル以上の音声が入力された際に録音動作を開始する音声起動モードの設定と、を1つの無音圧縮併用音声起動録音ボタン10cにより行ったが、これに限定されることなく、無音部分の圧縮モード設定ボタンと録音起動モード設定ボタンとを別個に備えて、それぞれの設定を独立して操作しても良い。
【0066】
このような音声録音装置の場合、音声認識モード設定ボタン9がオンになっていれば、主制御部6は無音部分の圧縮モード設定ボタン及び録音起動モード設定ボタンの設定がどのようなものであっても、無音部分の圧縮モードを非圧縮モードに、録音起動モードを通常の起動モード(RECボタンを操作して録音を開始するモード)に設定することになる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、音声認識用の録音を行う際の煩わしさを解消すると共に、音声認識に適した録音を確実かつ容易に行い得る音声録音装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるデジタル音声録音装置の構成を示したブロック図である。
【図2】上記実施形態のデジタル音声録音装置におけるマイク感度切換回路の電気的な構成を示した回路図である。
【図3】上記実施形態のデジタル音声録音装置による録音処理動作を示したフローチャートである。
【図4】従来の音声認識システムにおけるデジタル音声録音装置の構成を示したブロック図である。
【図5】図4に示す従来のデジタル音声録音装置における録音処理動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…マイクロフォン
5…デジタル信号処理部
6…主制御部
8…表示部
9…音声認識用モード設定ボタン
10…各種設定操作部
10a…マイク感度設定ボタン
10b…音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタン
10c…無音圧縮併用音声起動録音設定ボタン
11…操作入力部
21…マイク感度切換回路

Claims (4)

  1. マイク感度を任意に設定可能な音声録音装置において、
    録音モードを音声認識用と非音声認識用とに切り換える切換手段と、
    上記マイク感度を設定するマイク感度設定ボタンと、
    上記切換手段により音声認識用録音モードが選択されたことを検出し、マイク感度を該音声認識用録音モードに応じた感度値に設定すると共に、上記マイク感度設定ボタンによるマイク感度の設定を無効にする制御部と、
    を具備したことを特徴とする音声録音装置。
  2. 録音する音声データの圧縮量を非圧縮を含めて任意に設定可能な音声録音装置において、
    録音モードを音声認識用と非音声認識用とに切り換える切換手段と、
    上記音声データの圧縮量を設定する音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタンと、
    上記切換手段により音声認識用録音モードが選択されたことを検出し、音声データを所定の圧縮量以下または圧縮しないで録音するように音声モードの圧縮量を制御すると共に、上記音声データ圧縮アルゴリズム設定ボタンによる上記音声データの圧縮量の設定を無効にする制御部と、
    を具備したことを特徴とする音声録音装置。
  3. 録音する音声データの無音部分を圧縮する無音圧縮モードと、圧縮しない非圧縮モードとからなる無音部分圧縮モードとを任意に切り換え可能な音声録音装置において、
    録音モードを音声認識用と非音声認識用とに切り換える切換手段と、
    上記音声データの無音部分を圧縮する/しないを切り換える無音圧縮併用音声起動録音設定ボタンと、
    上記切換手段により音声認識用録音モードが選択されたことを検出した際に、無音圧縮モードを上記非圧縮モードに設定すると共に、上記無音圧縮併用音声起動録音設定ボタンによる設定を無効にする制御部と、
    を具備したことを特徴とする音声録音装置。
  4. 所定レベル以上の音声が入力されると録音動作を開始する音声起動モードと、操作スイッチを操作することにより録音動作を開始する通常起動モードとからなる起動モードを任意に切り換え可能な音声録音装置において、
    録音モードを音声認識用と非音声認識用とに切り換える切換手段と、
    上記起動モードを切り換える無音圧縮併用音声起動録音設定ボタンと、
    上記切換手段により音声認識用録音モードが選択されたことを検出した際に、起動モードを上記通常起動モードに設定すると共に、上記無音圧縮併用音声起動録音設定ボタンによる起動モードの設定を無効にする制御部と、
    を具備したことを特徴とする音声録音装置。
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