JP2001255894A - 再生速度変換装置及び方法 - Google Patents

再生速度変換装置及び方法

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JP2001255894A
JP2001255894A JP2000073985A JP2000073985A JP2001255894A JP 2001255894 A JP2001255894 A JP 2001255894A JP 2000073985 A JP2000073985 A JP 2000073985A JP 2000073985 A JP2000073985 A JP 2000073985A JP 2001255894 A JP2001255894 A JP 2001255894A
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speech
frame signal
speed conversion
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JP2000073985A
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Akira Inoue
晃 井上
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Original Assignee
Sony Corp
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS OR SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L21/00Processing of the speech or voice signal to produce another audible or non-audible signal, e.g. visual or tactile, in order to modify its quality or its intelligibility
    • G10L21/04Time compression or expansion

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力音響信号が多チャンネルであったり、高
サンプリング周波数の音響信号であっても、出力データ
蓄積部に大容量を不要として出力遅延効果を実現するで
きる再生速度変換装置及び方法を提供する。 【解決手段】 話速変換部5は、話速変換率s4に応じ
て話速変換された一定長の音響フレーム信号s6を算出
する。音響フレーム信号符号化部13は、話速変換部5
により算出された一定長の音響フレーム信号s6を符号
化しデータ量を減らした符号化データs10を生成す
る。出力符号化データ蓄積部11は、上記符号化データ
s10を蓄積する。音響フレーム信号復号化部14は、
上記符号化データ蓄積部11から読み出された符号化デ
ータを復号化し、一定長の出力音響フレーム信号s9を
算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響信号の再生速
度を変換する再生速度変換装置に関し、特に音響信号を
リアルタイム処理により、実際の速度よりも遅く再生す
る再生速度変換装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、母国語でない語学を学習するユー
ザー支援のため、また受聴能力が低下した高齢者、障害
者の聴覚能力補助のため、或いは異なる言語による双方
会話での相互理解補助のためと行った目的で、リアルタ
イムに話速を変換するリアルタイム話速変換装置が使わ
れている。このリアルタイム話速変換装置は、入力音響
信号の有音/無音などの特徴量に基づき、有音区間にお
いては実際よりも遅く(時間伸張)、無音区間において
は実際よりも速く(時間圧縮)再生することにより、よ
り識別しやすい音声に変換する装置である。この装置に
おける重要な要素のひとつに、有音区間における時間伸
張処理による出力信号の遅延を無音区間における時間圧
縮処理で吸収し、原音との時間差をできるだけ小さく保
つことがある。
【0003】以下に図7を用いて従来のリアルタイム話
速変換装置について説明する。
【0004】図7において、このリアルタイム話速変換
装置は、入力端子Inを介して入力部1により入力音響
信号s1を取り込む。この入力部1により取り込まれた
一定長の音響フレーム信号はデータ蓄積部2により蓄積
される。このデータ蓄積部2中の一定長の音響フレーム
信号s2の特徴量s3が、特徴量検出部3により検出さ
れる。上記特徴量s3は、話速変換率算出部4に供給さ
れる。この話速変換率算出部4には、後記出力データ蓄
積部7に対する書き込み位置信号s7/読み出し位置信
号s8も供給されており、後述する話速変換部5で用い
る話速変換率s4を算出するのに使われる。
【0005】話速変換部5は、上記話速変換率s4に応
じて、データ蓄積部2中の一定長の音響フレーム信号s
5に話速変換処理を施して、話速変換された一定長の音
響フレーム信号s6を算出する。この話速変換部5によ
り算出された一定長の音響フレーム信号s6は、図8に
示すように、出力データ蓄積部7に話速変換出力音響フ
レーム信号s6として蓄積される。この出力データ蓄積
部7への上記話速変換出力音響信号s6の書き込み位置
信号s7は出力データ書き込み部6により生成され、上
記話速変換出力音響信号s6は上記書き込み位置信号s
7の指示する位置に書き込まれる。出力データ蓄積部7
からの出力音響フレーム信号s9の読み出し位置信号s
8は出力データ読み出し部8により生成され、この読み
出し位置信号s8の指示する位置から読み出される。上
記読み出し位置信号s8に応じて読み出された出力音響
フレーム信号s9は、出力部9を介して出力される。
【0006】ここで、有音区間における時間伸張処理に
よる出力音響フレーム信号s9の遅延分は、十分な容量
をもつ出力データ蓄積部7により蓄積される。この出力
データ蓄積部7としては例えば半導体メモリが用いられ
る。すなわち、上記図7に示すリアルタイム話速変換装
置で十分な遅聞きの効果を得るためには、半導体メモリ
などにより十分な容量を持つ出力データ蓄積部7を備え
ることにより、ある程度の出力音響信号の遅延を許すこ
とが必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、入力音響信
号s1が多チャンネルであったり、サンプリング周波数
が比較的高い場合、十分な遅延効果を実現するには出力
データ蓄積部7のコストが嵩むこととなる。
【0008】例えば、入力音響信号s1が44.1kHzサン
プリング周波数のステレオ16bit線形PCM信号である
場合、10秒分の出力遅延を実現するには、以下の(1)
式に示すメモリ容量の例えば半導体メモリが必要にな
る。
【0009】
【数1】
【0010】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、入力音響信号が多チャンネルであったり、高サ
ンプリング周波数の音響信号であっても、出力データ蓄
積部に大容量を不要として出力遅延効果を実現すること
ができる再生速度変換装置及び方法の提供を目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る再生速度変
換装置は、上記課題を解決するために、入力音響信号の
再生速度をリアルタイム処理により、原音の再生速度よ
りも遅い速度に変換して再生する再生速度変換装置にお
いて、上記入力音響信号中の一定長の音響フレーム信号
の特徴量を検出する特徴量検出手段と、上記特徴量検出
手段により検出された入力音響フレーム信号の特徴量に
基づいて話速変換率を算出する話速変換率算出手段と、
上記話速変換率算出手段により算出された話速変換率に
応じて、上記一定長の音響フレーム信号に話速変換処理
を施して、話速変換された一定長の音響フレーム信号を
算出する話速変換手段と、上記話速変換手段により算出
された一定長の音響フレーム信号を符号化しデータ量を
減らす音響フレーム信号符号化手段と、上記音響フレー
ム信号符号化手段により得られた符号化データを蓄積す
る符号化データ蓄積手段と、上記符号化データ蓄積手段
から読み出された符号化データを復号化し、一定長の出
力音響フレーム信号を算出する音響信号復号化手段とを
備える。
【0012】この再生速度変換装置では、話速変換手段
からの話速変換処理後の音響信号を、音響フレーム信号
符号化手段で適当な符号化方法により符号化し、データ
量を減らしているので、この符号化データを蓄積する符
号化データ蓄積手段の容量は大きくなくてもよい。つま
り、より少ない容量の符号化データ蓄積手段でも十分な
遅聞き効果のある、リアルタイム話速変換装置を実現で
きる。
【0013】本発明に係る再生速度変換方法は、上記課
題を解決するために、入力音響信号の再生速度をリアル
タイム処理により、原音の再生速度よりも遅い速度に変
換して再生するための再生速度変換方法において、上記
入力音響信号中の一定長の音響フレーム信号の特徴量を
検出する特徴量検出工程と、上記特徴量検出工程により
検出された入力音響フレーム信号の特徴量に基づいて話
速変換率を算出する話速変換率算出工程と、上記話速変
換率算出工程により算出された話速変換率に応じて、上
記一定長の音響フレーム信号に話速変換処理を施して、
話速変換された一定長の音響フレーム信号を算出する話
速変換工程と、上記話速変換手段により算出された一定
長の音響フレーム信号を符号化しデータ量を減らす音響
フレーム信号符号化工程と、上記音響フレーム信号符号
化工程により得られた符号化データを符号化データ蓄積
部に蓄積する符号化データ蓄積工程と、上記符号化デー
タ蓄積部から読み出された符号化データを復号化し、一
定長の出力音響フレーム信号を算出する音響信号復号化
工程とを備える。
【0014】この再生速度変換方法でも、話速変換工程
からの話速変換処理後の音響信号を、音響フレーム信号
符号化工程で適当な符号化方法により符号化し、データ
量を減らしているので、この符号化データを蓄積する符
号化データ蓄積部の容量は大きくなくてもよい。つま
り、より少ない容量の符号化データ蓄積部でも十分な遅
聞き効果のある、リアルタイム話速変換方法を実現でき
る。
【0015】本発明に係る再生速度変換装置は、上記課
題を解決するために、入力音響信号の再生速度をリアル
タイム処理により、原音の再生速度よりも遅い速度に変
換して再生する再生速度変換装置において、上記入力音
響信号中の一定長の音響フレーム信号の特徴量を検出す
る特徴量検出手段と、上記特徴量検出手段により検出さ
れた入力音響フレーム信号の特徴量に基づいて話速変換
率を算出する話速変換率算出手段と、上記一定長の音響
フレーム信号を符号化しデータ量を減らす音響フレーム
信号符号化手段と、上記音響フレーム信号符号化手段に
より得られた符号化データを蓄積する符号化データ蓄積
手段と、上記符号化データ蓄積手段から読み出された符
号化データを復号化するとともに、上記話速変換率算出
手段により算出された話速変換率に応じた話速変換処理
を行い、一定長の出力音響フレーム信号を算出する音響
信号復号化手段とを備える。
【0016】この再生速度変換装置では、音響信号復号
化手段にて符号化データ蓄積手段から読み出された符号
化データを復号化するときに、話速変換率算出手段によ
り算出された話速変換率に応じ、符号化パラメータの補
間などにより話速変換処理が行える符号化方法を、上記
音響フレーム信号符号化手段で用いることにより、より
少ない容量の符号化データ蓄積部でも十分な遅聞き効果
のある、リアルタイム話速変換装置を実現できる。
【0017】本発明に係る入力音響信号の再生速度をリ
アルタイム処理により、原音の再生速度よりも遅い速度
に変換して再生するための再生速度変換方法において、
上記入力音響信号中の一定長の音響フレーム信号の特徴
量を検出する特徴量検出工程と、上記特徴量検出工程に
より検出された入力音響フレーム信号の特徴量に基づい
て話速変換率を算出する話速変換率算出工程と、上記一
定長の音響フレーム信号を符号化しデータ量を減らす音
響フレーム信号符号化工程と、上記音響フレーム信号符
号化工程により得られた符号化データを符号化データ蓄
積部に蓄積する符号化データ蓄積工程と、上記符号化デ
ータ蓄積部から読み出された符号化データを復号化する
とともに、上記話速変換率算出工程により算出された話
速変換率に応じた話速変換処理を行い、一定長の出力音
響フレーム信号を算出する音響信号復号化工程とを備え
る。
【0018】この再生速度変換方法でも、音響信号復号
化工程にて符号化データ蓄積部から読み出された符号化
データを復号化するときに、話速変換率算出工程により
算出された話速変換率に応じ、符号化パラメータの補間
などにより話速変換処理が行える符号化方法を、上記音
響フレーム信号符号化工程で用いることにより、より少
ない容量の符号化データ蓄積部でも十分な遅聞き効果の
ある、リアルタイム話速変換方法を実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の
形態について図面を参照しながら説明する。先ず、第1
の実施の形態は、入力された話し声等の音響信号をリア
ルタイムに処理するリアルタイム話速変換装置であり、
図1に示すように構成されている。
【0020】すなわち、このリアルタイム話速変換装置
は、入力音響信号s1中の一定長の音響フレーム信号s
2の特徴量s3を検出する特徴量検出部3と、この特徴
量検出部3により検出された特徴量s3に基づいて話速
変換率s4を算出する話速変換率算出部4とを備える。
【0021】また、このリアルタイム話速変換装置は、
上記話速変換率s4に応じて話速変換された一定長の音
響フレーム信号s6を算出する話速変換部5と、話速変
換部5により算出された一定長の音響フレーム信号s6
を符号化しデータ量を減らした符号化データs10を生
成する音響フレーム信号符号化部13と、上記符号化デ
ータs10を蓄積する出力符号化データ蓄積部11と、
上記符号化データ蓄積部11から読み出された符号化デ
ータを復号化し、一定長の出力音響フレーム信号s9を
算出する音響フレーム信号復号化部14とを備える。
【0022】さらに、このリアルタイム話速変換装置
は、入力音響信号s1を取り込む入力部1と、取り込ま
れた一定長の音響フレーム信号を蓄積するデータ蓄積部
2とを備えている。よって、上記特徴量検出部3は、デ
ータ蓄積部2中の一定長の音響フレーム信号s2の特徴
量s3を検出する。
【0023】また、リアルタイム話速変換装置は、上記
出力符号化データ蓄積部11への上記符号化データs1
0の書き込み位置信号s7を生成する出力符号化データ
書き込み部10と、上記出力符号化データ蓄積部11か
ら読み出し符号化データs11を読み出すための読み出
し位置信号s8を生成する出力符号化データ読み出し部
12とを備えている。よって、上記話速変換率算出部4
は上記特徴量s3の他に上記書き込み位置信号s7及び
上記読み出し位置信号s8を用いて上記話速変換率s4
を算出する。
【0024】また、リアルタイム話速変換装置は、上記
音響フレーム信号復号化部14で復号化された一定長の
出力音響フレーム信号s9を出力する出力部9を備え
る。
【0025】入力部1は、マイクロホンや、アナログデ
ジタル変換器等を備え、例えば話し言葉等の音響信号を
取り込み、デジタルPCM音響信号に変換する。そし
て、フレーム単位で上記入力音響信号s1をデータ蓄積
部2に供給する。
【0026】データ蓄積部2は、例えばRAMなどによ
って構成され、上記フレーム単位の入力音響信号s1を
記憶するとともに、上記特徴量検出部3に対して特徴量
検出用音響フレーム信号s2を送る。特徴量検出用音響
フレーム信号s2は、例えば、入力音響信号s1がステ
レオ信号である場合、左チャネル+右チャネルの音響信
号の加算平均信号を用いることができる。また、データ
蓄積部2は、上記話速変換部5に一定長N1サンプルの
話速変換入力用音響フレーム信号s5を供給する。
【0027】特徴量検出部3は、上記特徴量検出用音響
フレーム信号s2から「有音/無音の判別」や「信号エ
ネルギー」等の特徴量s3を検出し、話速変換率算出部
4に供給する。
【0028】話速変換率算出部4は、上記特徴量検出部
3が検出した特徴量s3、上記出力符号化データ書き込
み部10が生成した書き込み位置信号s7、上記出力符
号化データ読み出し部12が生成した読み出し位置信号
s8を基に話速変換率s4を算出する。
【0029】話速変換率の算出について概略的に説明す
る。なお、詳細については後述する。先ず、書き込み位
置信号s7,データ読み出し位置信号s8により、出力
符号化データ蓄積部11の出力待ちのフレーム数を算出
する。次ぎに、特徴量検出部3により検出した特徴量s
3を基に、当該フレームが「有音」、又は「無音」であ
うかを判断する。
【0030】このとき、当該フレームが「有音」と判断さ
れた場合、有音フレームをカウントしておく。そして、
当該フレームが「無音→有音」と判断された場合、話速変
換率s4をRv(0<Rv<1)として伸長し続けても
出力符号化データ蓄積部11の容量を越えないと思われ
る伸長処理継続可能フレーム数を見積る。上記有音フレ
ームのカウント値が上記伸長処理継続可能フレーム数を
越えていないうちは話速変換率として0<Rv<1、つ
まり時間伸長処理が行われるように設定する。
【0031】一方、上記有音フレームをカウントしたカ
ウント値が上記伸張処理継続可能フレーム数を越えた場
合には、話速変換率Rvは1、つまり時間伸長/圧縮処理
のいずれも行わないように設定する。
【0032】一方、特微量検出部3で、当該フレームが
「無音」と判断された場合には、有音フレームのカウント
値をクリアする。このとき、出力符号化データ蓄積部1
1中に出力待ちのフレームが存在する場合には、話速変
換率としてRuv(Ruv>1)、つまり時間圧縮処理が行
われるように設定する。ここで、出力符号化データ蓄積
部11中に出力待ちフレームが存在しない場合には話速
変換率を1、つまり時間伸長/圧縮処理のいずれも行わ
ないように設定する。
【0033】そして、出力符号化データ蓄積部11の蓄
積量がその限界を越えたと判断された場合、話速変換率
を1、つまり時間伸長/圧縮処理のいずれも行わないよ
うに設定する。以上が話速変換率算出部4における話速
変換処理の概略である。
【0034】次ぎに、話速変換部5は、データ蓄積部2
に蓄積された一定長N1サンプルの音響フレーム信号s
5に対して、話速変換率s4となるような話速変換処理
を施し、一定長N2サンプルの話速変換出力音響フレー
ム信号s6を数フレーム分得る。何フレーム分できるか
は、フレームによって異なる。話速変換率が0.5以上で
あれば、0〜2フレームの範囲内である。話速変換部5の
入力信号、出力信号のフレーム長(N1,N2)は同一であ
る必要はない。
【0035】次ぎに、音響フレーム信号符号化部13
は、上記話速変換出力音響フレーム信号s6を符号化
し、得られた符号化データs10を、出力符号化データ
蓄積部11に書き込む。書き込み位置は出力符号化デー
タ書き込み部10の出力する書き込み位置信号s7によ
り指示される。
【0036】出力符号化データ蓄積部11では出力符号
化データ読み出し部12の出力する読み出し信号s8の
指示する読み出し位置から、1フレーム分の符号化デー
タs11が読み出される。この読み出された符号化デー
タs11は、音響フレーム信号復号化部14に供給され
る。
【0037】音響フレーム信号復号化部14は、上記読
み出し符号化データs11を復号化し、復号結果の音響
信号を出力音響信号s9として、出力部9へ出力する。
【0038】出力部9は、上記出力音響信号s9を出力
端子Outを介して外部に出力する構成であり、例えばデ
ジタルアナログ変換器等を備えている。
【0039】なお、上記音響フレーム信号符号化部13
における、上記話速変換出力音響フレーム信号s6に対
する符号化方法は一定長のフレーム入力信号を入力する
ものであれば任意のものを用いることができる。
【0040】例えば、44.1/48kHzといった高サンプリン
グ周波数の高品質入力音声信号に対して、話速変換後も
同等の品質を維持するのであれば、下記の表1に示すよ
うに、いわゆるグリーンブックに記述されているCD-
1(Compact Disc Interactive)のオーディオ符号化
規格や、MPEG-1のAudio Layer3、MPEG-2AA
C、ATRAC、ATRAC3といったオーディオ符号
化を用いることにより、出力遅延データを蓄積する出力
符号化データ蓄積部11の容量を上記図7に示した従来
のリアルタイム話速変換装置で必要だった容量の1/4
〜1/10にすることが可能となる。
【0041】
【表1】
【0042】また、8kHzサンプリングのような狭帯域音
声に対しては、音声信号に適した符号化方法、すなわ
ち、上記表1に示す、ITU-T標準のG729,G723や、MPE
G-4AudioHVXCなどを用いることにより、さらに出力デ
ータ蓄積部の容量を少なくすることが可能となる。
【0043】MPEG-4 AudioHVXCなどのようなパラ
メトリック符号化方法は、復号時に符号化パラメータの
補間により話速再生が行えるので、後述するような第2
の実施の形態のリアルタイム話速変換装置のような効率
的な回路構成を可能とする。
【0044】次ぎに、本発明の再生速度変換方法の具体
例となる、リアルタイム話速変換方法について図2及び
図3のフローチャートを用いて説明する。このリアルタ
イム話速変換方法はプログラムとして、一般的なコンピ
ュータを構成する、CPUにより実行され、上記リアル
タイム話速変換装置と同様の動作機能を成立させること
ができる。コンピュータとしては、上記CPUにバスを
介してROM、RAM、I/Oデバイス、外部記録装置
等が接続されるものを用いる。上記プログラムは上記R
OMや外部記録装置に格納されている。
【0045】なお、ここでは、上記コンピュータが上記
プログラムを実行することにより上記図1に示したリア
ルタイム話速変換装置の各機能部として動作するものと
して説明する。
【0046】先ず、ステップS101で所定の初期設定
を行った後、ステップS102で入力部1により、線形
PCM音響信号が入力音響信号s1として取り込まれ、
一定長の音響フレーム信号がデータ蓄積部2に蓄積され
る。
【0047】次ぎに、データ蓄積部2に蓄積された一定
量の入力音響フレーム信号s1を基に特徴量検出用音響
フレーム信号s2が生成され、特徴量検出部3において
当該フレームの特徴量s3が算出される(ステップS1
03)。例えば、上述したように、入力音響信号がステ
レオ信号である場合、左チャネル+右チャネルの音響信
号の加算平均信号を特徴量検出用音響フレーム信号s2
として用いる。特徴量検出部3で算出される特徴量s3
とは上述したように「有音/無音の判別」「信号エネル
ギー」などである。
【0048】特徴量検出部3で算出された特徴量s3、
出力データ書き込み部6が出力する書き込み位置信号s
7(writeIndex)、出力データ読み出し部8の出力する
読み出し位置信号s8(readIndex)をもとに、話速変
換率算出部4において話速変換率s4が算出される。話
速変換率s4の算出は例えば以下のようにして行われ
る。ここでは詳細に説明する。
【0049】先ず、例えば、出力符号化データ蓄積部1
1がリングバッファで実現される場合、話速変換率算出
部4は、データ書き込み位置writeIndex,データ読み出
し位置readIndexを用い、出力符号化データ蓄積部11
中の出力待ちのフレーム数numFilledを以下の(2)式
を使って算出する。
【0050】
【数2】
【0051】ここでindexMaxはデータ書き込み位置writ
eIndex/読み出し位置readIndexの上限、すなわちリング
バッファ状の出力符号化データ蓄積部11の容量を表
す。つまり、話速変換率算出部4は、データ書き込み位
置writeIndexに上記容量indexMax分を加算し、そこから
データ読み出し位置readIndexを差し引いたものを上記
容量indexMaxで除算した余りを出力待ちのフレーム数nu
mFilledとして算出する。
【0052】次ぎに、話速変換率算出部4は、上記特徴
量検出部3で検出された特徴量s3から、当該フレーム
が「有音」と判断された場合に、有音フレームカウンタsp
eechCountをインクリメントする(S105)。次ぎ
に、話速変換率算出部4は、出力符号化データ蓄積部1
1の蓄積量がその限界を越えたか否かを次の(3)式に
より判断する(S106)。
【0053】
【数3】
【0054】ここで、Kは適当なマージンのフレーム数
を示す。
【0055】このステップS106で出力符号化データ
蓄積部11の蓄積量がその限界を越えていなければ、次
ぎに話速変換率算出部4は当該フレームが「無音→有音」
となったか否かを判断する(ステップS107)。当該
フレームが「無音→有音」となったとき、すなわち、spee
chCount=1の場合、話速変換率算出部4は、話速変換率
s4を、Rv(0<Rv<1)で伸長し続けても出力符
号化データ蓄積部11の容量を越えないと思われる伸長
処理継続可能フレーム数dを例えば以下の(4)式に示
すようにして見積る(S108)。
【0056】
【数4】
【0057】そして、話速変換率算出部4は、ステップ
S109にて有音フレームカウンタspeechCountの値が
上記伸長処理継続可能フレーム数dを越えていないと判
断しているうちは話速変換率として0<Rv<1、つま
り時間伸長処理が行われるように設定する(S11
0)。上記ステップS109にて有音フレームカウンタ
speechCountの値が上記伸長処理継続可能フレーム数d
を越えた場合には、話速変換率s4を1、つまり時間伸
長/圧縮処理のいずれも行わないように設定する(S1
11)。
【0058】一方、上記ステップS104において特微
量検出部3が当該フレームを「無音」と判断した場合、話
速変換率算出部4は有音フレームカウンタspeechCount
をクリアし(S112)、出力符号化データ蓄積部11
中の出力待ちのフレームnumFilledが存在するか否かを
判断(ステップS113)する。ここで、まだ、出力待
ちのフレームが存在(numFilled>0)する場合には、話速
変換率としてRuv(Ruv>1)、つまり時間圧縮処理が
行われるように設定する(S114)。存在しない場合
には話速変換率を1、つまり時間伸長/圧縮処理のいず
れも行わないように設定する(S115)。
【0059】上記ステップS106で出力符号化データ
蓄積部11の蓄積量がその限界を越えたと判断した場
合、つまり、以下の(5)式が成立するとき、話速変換
率算出部4は話速変換率を1、つまり時間伸長/圧縮処
理のいずれも行わないように設定する。
【0060】
【数5】
【0061】ここでKは適当なマージンのフレーム数を
示す。以上が話速変換率算出部4における話速変換率算
出の詳細である。
【0062】次ぎに、図3のフローチャートに移り、デ
ータ蓄積部2に蓄積された一定長N1サンプルの音響フ
レーム信号s5に対して、話速変換部5により、話速変
換率s4となるような話速変換処理を行い、一定長N2
サンプルの話速変換出力音響フレーム信号s6を数フレ
ーム分得る(S116)。
【0063】次ぎに、ステップS117及びステップS
118により、出力フレーム数nがあると判断すれば、
ステップS125に進み、話速変換出力音響フレーム信
号s6を、音響フレーム信号符号化部13により符号化
し、得られた符号化データs10を、出力符号化データ
蓄積部11に書き込む(S126)。書き込み位置writ
eIndexは出力符号化データ書き込み部10の出力する書
き込み位置信号s7により指示される。1フレームのデ
ータを書き込むごとに、書き込み位置writeIndexは以下
の(6)式のように更新される。
【0064】
【数6】
【0065】また、出力待ちのフレーム数numFilledも
更新される(S120)。
【0066】次ぎに、ステップS121で一つ前のフレ
ームn−1に処理を移し、ステップS118で出力フレ
ーム数が0となったと判断したときにステップS127
に進む。ステップS127では、出力符号化データ蓄積
部11より、出力符号化データ読み出し部12の出力す
る読み出し信号s8の指示する読み出し位置readIndex
より、1フレーム分の符号化データs11を読み出す。
その後、音響フレーム信号復号化部14により復号化、
復号結果の音響信号を出力音響信号s9として、出力部
9へ出力する(S128)。1フレームのデータを読み
出すごとに、読み出し位置readIndexは以下(7)式の
ようして更新される(S123)。
【0067】
【数7】
【0068】そして、ステップS124で処理終了を判
断するまで上記各ステップの処理を繰り返す。
【0069】なお、比較のため、上記図7に示した従来
のリアルタイム話速変換装置に適用されると思われるリ
アルタイム話速変換方法の具体例を説明する。上記図2
に示したステップS101〜ステップS115までの処
理の後、図4に示すステップS116〜ステップS12
4までの処理が行われる。ここでは上記図3に示した一
連の処理との違いについて説明する。
【0070】上記図3に示した処理では、ステップS1
17及びステップS118により、出力フレーム数nが
あると判断されれば、ステップS125に進み、話速変
換出力音響フレーム信号s6を、音響フレーム信号符号
化部13により符号化し、得られた符号化データs10
を、出力符号化データ蓄積部11に書き込ん(S12
6)だが、従来は、ステップS119に示すように話速
変換出力音響フレーム信号s6を符号化せずにそのまま
書き込み位置信号s7で指示される書き込み位置writeI
ndexにしたがって出力データ蓄積部7に書き込むだけで
あった。これにともなって、上記従来のリアルタイム話
速変換方法の具体例では、上記図3で説明したようなス
テップS127及びステップS128における符号化デ
ータの復号化処理はなく、ステップS122で出力デー
タ蓄積部7の読み出し位置readIndexの位置よりデータ
を読み出していた。
【0071】このように、上記図2及び図3に示したリ
アルタイム話速変換方法の具体例によれば、出力符号化
データ蓄積部11中の1インデックス当りに書き込まれ
る1フレーム分のデータは符号化されているため、上記
図7を用いて説明した従来例と同等の遅延効果を実現す
るために必要となる蓄積手段の容量は少なくて済むこと
になる。
【0072】次ぎに、第2の実施の形態について説明す
る。この第2の実施の形態も、入力された話し声等の音
響信号をリアルタイムに処理するリアルタイム話速変換
装置であり、図5に示すように構成されている。
【0073】この第2の実施の形態となるリアルタイム
話速変換装置が、上記図1に示した第1の実施の形態と
異なるのは、話速変換部5を用いずに、音響フレーム信
号復号化部14で話速変換処理を行う点である。また、
データ蓄積部2からの話速変換入力音響フレーム信号s
5に対して音響フレーム信号符号化部13が符号化処理
を施し、得られた符号化データs10を、出力符号化デ
ータ蓄積部11に書き込む点である。
【0074】そして、出力符号化データ蓄積部11から
読み出した読み出し符号化データs11に対して、音響
フレーム信号復号化部14が、上記話速変換率s4を用
いて話速変換処理を施す。
【0075】ここで、音響フレーム信号符号化部9が上
記話速変換入力音響フレーム信号s5に対して施す符号
化方法は、上記表1に示したMPEG-4 AudioHVXCな
どのようなパラメトリック符号化方法である。これによ
り、復号時に符号化パラメータの補間により話速再生が
行える。
【0076】次ぎに、本発明の再生速度変換方法の他の
具体例となる、リアルタイム話速変換方法について図2
及び図6のフローチャートを用いて説明する。このリア
ルタイム話速変換方法もプログラムとして、一般的なコ
ンピュータを構成する、CPUにより実行され、上記図
5に示したリアルタイム話速変換装置と同様の動作機能
を成立させることができる。コンピュータとしては、上
記CPUにバスを介してROM、RAM、I/Oデバイ
ス、外部記録装置等が接続されるものを用いる。上記プ
ログラムは上記ROMや外部記録装置に格納されてい
る。
【0077】なお、ここでは、上記コンピュータが上記
プログラムを実行することにより上記図5に示したリア
ルタイム話速変換装置の各機能部として動作するものと
して説明する。また、図6に示す一連の処理に入るまで
の処理は上記図2に示した処理と同様であるのでここで
は説明を省略する。
【0078】先ず、データ蓄積部2に蓄積された一定長
1サンプルの音響フレーム信号s5に対して、音響フ
レーム信号符号化部13により符号化処理を施し(S1
29)、得られた符号化データs10を、出力符号化デ
ータ蓄積部11に書き込む(S130)。書き込み位置
writeIndexは出力符号化データ書き込み部10の出力す
る書き込み位置信号s7により指示される。1フレーム
のデータを書き込むごとに、書き込み位置writeIndexは
以下の(8)式に記すように更新される(S120)。
【0079】
【数8】
【0080】出力音響フレーム信号s6がないうちは、
出力符号化データ蓄積部11より、出力符号化データ読
み出し部12の出力する読み出し信号s8の指示する読
み出し位置readIndexより、1フレーム分の符号化デー
タs11を読み出し(S131)、音響フレーム償号復
号化部14により復号化し、同時に、話速変換率s4と
なるような話速変換処理を行う(S133)。1フレー
ムのデータを読み出すごとに、読み出し位置readIndex
は以下の(9)式のように更新される(S123)。
【0081】
【数9】
【0082】そして、1フレーム分の復号結果の音響信
号が得られたら、出力音響信号s9として、出力部9へ
出力する(S134)。
【0083】このように、上記図5及び図6に示したリ
アルタイム話速変換装置及び方法によれば、復号時に符
号化パラメータの補間などにより、話速変換処理が行え
るような符号化方法を用いることにより十分な遅聞き効
果を効率的に得ることができる。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、入力音響信号が多チャ
ンネルであったり、高サンプリング周波数の音響信号で
あっても、出力データ蓄積部に大容量を不要として出力
遅延効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態となるリアルタイム
話速変換装置の機能ブロック図である。
【図2】上記第1の実施の形態となるリアルタイム話速
変換装置の動作を説明するための前半部のフローチャー
トである。
【図3】上記第1の実施の形態となるリアルタイム話速
変換装置の動作を説明するための後半部のフローチャー
トである。
【図4】従来のリアルタイム変換装置の動作を説明する
ための後半部のフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態となるリアルタイム
話速変換装置の機能ブロック図である。
【図6】上記第2の実施の形態となるリアルタイム話速
変換装置の動作を説明するための後半部のフローチャー
トである。
【図7】従来のリアルタイム話速変換装置の機能ブロッ
ク図である。
【図8】上記従来のリアルタイム話速変換装置に用いら
れる出力データ蓄積部における出力データの蓄積状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 入力部、2 データ蓄積部、3 特徴量検出部、4
話速変換率算出部、5 話速変換部、9 出力部、1
0 出力符号化データ書き込み部、11 出力符号化デ
ータ蓄積部、12 出力符号化データ読み出し部、13
音響フレーム信号符号化部、14 音響フレーム信号
復号化部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音響信号の再生速度をリアルタイム
    処理により、原音の再生速度よりも遅い速度に変換して
    再生する再生速度変換装置において、 上記入力音響信号中の一定長の音響フレーム信号の特徴
    量を検出する特徴量検出手段と、 上記特徴量検出手段により検出された入力音響フレーム
    信号の特徴量に基づいて話速変換率を算出する話速変換
    率算出手段と、 上記話速変換率算出手段により算出された話速変換率に
    応じて、上記一定長の音響フレーム信号に話速変換処理
    を施して、話速変換された一定長の音響フレーム信号を
    算出する話速変換手段と、 上記話速変換手段により算出された一定長の音響フレー
    ム信号を符号化しデータ量を減らす音響フレーム信号符
    号化手段と、 上記音響フレーム信号符号化手段により得られた符号化
    データを蓄積する符号化データ蓄積手段と、 上記符号化データ蓄積手段から読み出された符号化デー
    タを復号化し、一定長の出力音響フレーム信号を算出す
    る音響信号復号化手段とを備えることを特徴とする再生
    速度変換装置。
  2. 【請求項2】 上記入力音響信号を取り込む入力手段
    と、この入力手段により取り込まれた一定長の音響フレ
    ーム信号を蓄積するデータ蓄積手段とを備え、上記特徴
    量検出手段は上記データ蓄積手段中の一定長の音響フレ
    ーム信号の特徴量を検出することを特徴とする請求項1
    記載の再生速度変換装置。
  3. 【請求項3】 上記符号化データ蓄積手段への書き込み
    位置信号を生成し、上記符号化データを上記書き込み位
    置信号の指示する位置に書き込む符号化データ書き込み
    手段と、上記符号化データ蓄積手段からの読み出し位置
    信号を生成し、上記読み出し位置信号の指示する位置の
    符号化データを上記符号化データ蓄積手段より読み出す
    符号化データ読み出し手段とを備え、上記話速変換率算
    出手段は上記特徴量の他に上記書き込み位置信号及び上
    記読み出し位置信号を用いて上記話速変換率を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の再生速度変換装置。
  4. 【請求項4】 入力音響信号の再生速度をリアルタイム
    処理により、原音の再生速度よりも遅い速度に変換して
    再生するための再生速度変換方法において、 上記入力音響信号中の一定長の音響フレーム信号の特徴
    量を検出する特徴量検出工程と、 上記特徴量検出工程により検出された入力音響フレーム
    信号の特徴量に基づいて話速変換率を算出する話速変換
    率算出工程と、 上記話速変換率算出工程により算出された話速変換率に
    応じて、上記一定長の音響フレーム信号に話速変換処理
    を施して、話速変換された一定長の音響フレーム信号を
    算出する話速変換工程と、 上記話速変換手段により算出された一定長の音響フレー
    ム信号を符号化しデータ量を減らす音響フレーム信号符
    号化工程と、 上記音響フレーム信号符号化工程により得られた符号化
    データを符号化データ蓄積部に蓄積する符号化データ蓄
    積工程と、 上記符号化データ蓄積部から読み出された符号化データ
    を復号化し、一定長の出力音響フレーム信号を算出する
    音響信号復号化工程とを備えることを特徴とする再生速
    度変換方法。
  5. 【請求項5】 入力音響信号の再生速度をリアルタイム
    処理により、原音の再生速度よりも遅い速度に変換して
    再生する再生速度変換装置において、 上記入力音響信号中の一定長の音響フレーム信号の特徴
    量を検出する特徴量検出手段と、 上記特徴量検出手段により検出された入力音響フレーム
    信号の特徴量に基づいて話速変換率を算出する話速変換
    率算出手段と、 上記一定長の音響フレーム信号を符号化しデータ量を減
    らす音響フレーム信号符号化手段と、 上記音響フレーム信号符号化手段により得られた符号化
    データを蓄積する符号化データ蓄積手段と、 上記符号化データ蓄積手段から読み出された符号化デー
    タを復号化するとともに、上記話速変換率算出手段によ
    り算出された話速変換率に応じた話速変換処理を行い、
    一定長の出力音響フレーム信号を算出する音響信号復号
    化手段とを備えることを特徴とする再生速度変換装置。
  6. 【請求項6】 上記入力音響信号を取り込む入力手段
    と、この入力手段により取り込まれた一定長の音響フレ
    ーム信号を蓄積するデータ蓄積手段とを備え、上記特徴
    量検出手段は上記データ蓄積手段中の一定長の音響フレ
    ーム信号の特徴量を検出することを特徴とする請求項5
    記載の再生速度変換装置。
  7. 【請求項7】 上記符号化データ蓄積手段への書き込み
    位置信号を生成し、上記符号化データを上記書き込み位
    置信号の指示する位置に書き込む符号化データ書き込み
    手段と、上記符号化データ蓄積手段からの読み出し位置
    信号を生成し、上記読み出し位置信号の指示する位置の
    符号化データを上記符号化データ蓄積手段より読み出す
    符号化データ読み出し手段とを備え、上記話速変換率算
    出手段は上記特徴量の他に上記書き込み位置信号及び上
    記読み出し位置信号を用いて上記話速変換率を算出する
    ことを特徴とする請求項5記載の再生速度変換装置。
  8. 【請求項8】 上記音響信号復号化手段での復号時に符
    号化パラメータの補間により話速変換処理を行えるよう
    な符号化方法を上記音響フレーム信号符号化手段で用い
    ることを特徴とする請求項5記載の再生速度変換装置。
  9. 【請求項9】 入力音響信号の再生速度をリアルタイム
    処理により、原音の再生速度よりも遅い速度に変換して
    再生するための再生速度変換方法において、 上記入力音響信号中の一定長の音響フレーム信号の特徴
    量を検出する特徴量検出工程と、 上記特徴量検出工程により検出された入力音響フレーム
    信号の特徴量に基づいて話速変換率を算出する話速変換
    率算出工程と、 上記一定長の音響フレーム信号を符号化しデータ量を減
    らす音響フレーム信号符号化工程と、 上記音響フレーム信号符号化工程により得られた符号化
    データを符号化データ蓄積部に蓄積する符号化データ蓄
    積工程と、 上記符号化データ蓄積部から読み出された符号化データ
    を復号化するとともに、上記話速変換率算出工程により
    算出された話速変換率に応じた話速変換処理を行い、一
    定長の出力音響フレーム信号を算出する音響信号復号化
    工程とを備えることを特徴とする再生速度変換方法。
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