JPH09176695A - ポリウレタン樹脂用洗浄液 - Google Patents
ポリウレタン樹脂用洗浄液Info
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- JPH09176695A JPH09176695A JP35137995A JP35137995A JPH09176695A JP H09176695 A JPH09176695 A JP H09176695A JP 35137995 A JP35137995 A JP 35137995A JP 35137995 A JP35137995 A JP 35137995A JP H09176695 A JPH09176695 A JP H09176695A
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- Japan
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- polyurethane resin
- cleaning liquid
- cleaning
- gbl
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリウレタン樹脂、特にポリウレタン樹脂組
成物に対し良好な洗浄効果を有すると共に、低臭で毒性
も少なく優れた安全性を有する洗浄液を提供する。 【解決手段】 γ‐ブチロラクトン70〜100重量部
及び水30〜0重量部を含むポリウレタン樹脂用洗浄
液。
成物に対し良好な洗浄効果を有すると共に、低臭で毒性
も少なく優れた安全性を有する洗浄液を提供する。 【解決手段】 γ‐ブチロラクトン70〜100重量部
及び水30〜0重量部を含むポリウレタン樹脂用洗浄
液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリウレタン樹
脂、特にポリウレタン樹脂組成物を取り扱う容器、注型
機等の洗浄に用いる洗浄液に関する。
脂、特にポリウレタン樹脂組成物を取り扱う容器、注型
機等の洗浄に用いる洗浄液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタン樹脂を取扱う産業装
置において、各成分の配合工程あるいは配合後の貯蔵中
に装置類に付着したポリウレタン樹脂及びポリウレタン
樹脂組成物の洗浄除去には、フロン系溶剤、あるいは塩
化メチレン、トリクロロエタン等の塩素系溶剤が使用さ
れているが、これらの溶剤はオゾン層を破壊する物質と
して、近い将来その製造が禁止される予定であり、更に
塩素系溶剤は毒性が強く、水質汚染を防止するため、そ
の法規制も厳しい。
置において、各成分の配合工程あるいは配合後の貯蔵中
に装置類に付着したポリウレタン樹脂及びポリウレタン
樹脂組成物の洗浄除去には、フロン系溶剤、あるいは塩
化メチレン、トリクロロエタン等の塩素系溶剤が使用さ
れているが、これらの溶剤はオゾン層を破壊する物質と
して、近い将来その製造が禁止される予定であり、更に
塩素系溶剤は毒性が強く、水質汚染を防止するため、そ
の法規制も厳しい。
【0003】芳香族系及びナフテン系炭化水素等も使用
し得るが、これらの溶剤は無機イオン類や極性化合物に
対する洗浄力に乏しく、また、その引火点が比較的低
く、かつ毒性を有する等の安全上の問題がある。
し得るが、これらの溶剤は無機イオン類や極性化合物に
対する洗浄力に乏しく、また、その引火点が比較的低
く、かつ毒性を有する等の安全上の問題がある。
【0004】界面活性剤や無機アルカリを添加した水系
洗浄剤、リン酸塩類等の水溶液系は、洗浄力が乏しく、
かつ排水処理設備に大きなスペースを必要とし経済性の
面から好ましくない。
洗浄剤、リン酸塩類等の水溶液系は、洗浄力が乏しく、
かつ排水処理設備に大きなスペースを必要とし経済性の
面から好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリウレタ
ン樹脂、特にポリウレタン樹脂組成物に対し良好な洗浄
効果を有すると共に、低臭で毒性も少なく優れた安全性
を有する洗浄液を提供するものである。
ン樹脂、特にポリウレタン樹脂組成物に対し良好な洗浄
効果を有すると共に、低臭で毒性も少なく優れた安全性
を有する洗浄液を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)γ‐ブ
チロラクトン(GBL)70〜100重量部及び水30
〜0重量部を含むポリウレタン樹脂用洗浄液にある。
チロラクトン(GBL)70〜100重量部及び水30
〜0重量部を含むポリウレタン樹脂用洗浄液にある。
【0007】本発明の好ましい態様として、(2)γ‐
ブチロラクトン80〜100重量部及び水20〜0重量
部を含む上記(1)記載の洗浄液、(3)γ‐ブチロラ
クトン70〜90重量部及び水30〜10重量部を含む
上記(1)記載の洗浄液等を挙げることができる。
ブチロラクトン80〜100重量部及び水20〜0重量
部を含む上記(1)記載の洗浄液、(3)γ‐ブチロラ
クトン70〜90重量部及び水30〜10重量部を含む
上記(1)記載の洗浄液等を挙げることができる。
【0008】本発明のポリウレタン樹脂用洗浄液は、ポ
リウレタン樹脂に対して良好な洗浄効果を有すると共
に、低臭で毒性も少なく、安全性の面からも非常に優れ
ている。また、ポリウレタン樹脂、特にポリウレタン樹
脂組成物中に少量残存しても、ポリウレタン樹脂の物性
に悪影響を及ぼさない。従って、洗浄後に本発明の洗浄
液が、例えばタンク内等に多少残存しても、残存した洗
浄液を完全に除去することなしに、新たなポリウレタン
樹脂組成物の貯蔵が可能である。更に、GBLは高沸点
で蒸発による損失が少なく、また蒸留による再利用が可
能であり、経済性の面からも優れている。
リウレタン樹脂に対して良好な洗浄効果を有すると共
に、低臭で毒性も少なく、安全性の面からも非常に優れ
ている。また、ポリウレタン樹脂、特にポリウレタン樹
脂組成物中に少量残存しても、ポリウレタン樹脂の物性
に悪影響を及ぼさない。従って、洗浄後に本発明の洗浄
液が、例えばタンク内等に多少残存しても、残存した洗
浄液を完全に除去することなしに、新たなポリウレタン
樹脂組成物の貯蔵が可能である。更に、GBLは高沸点
で蒸発による損失が少なく、また蒸留による再利用が可
能であり、経済性の面からも優れている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のポリウレタン樹脂用洗浄
液において、GBLと水の配合比は、洗浄効果の面か
ら、GBL70〜100重量部に対して水30〜0重量
部、好ましくはGBL80〜100重量部に対して水2
0〜0重量部である。GBLが上記下限未満で水が上記
上限を超えてはポリウレタン樹脂及びポリウレタン樹脂
組成物の溶解度の低下が著しく、良好な洗浄効果が得ら
れない。
液において、GBLと水の配合比は、洗浄効果の面か
ら、GBL70〜100重量部に対して水30〜0重量
部、好ましくはGBL80〜100重量部に対して水2
0〜0重量部である。GBLが上記下限未満で水が上記
上限を超えてはポリウレタン樹脂及びポリウレタン樹脂
組成物の溶解度の低下が著しく、良好な洗浄効果が得ら
れない。
【0010】表1に、本発明の洗浄液1〜4の引火点を
示す。引火点は、クリーブランド開放式引火点測定装置
を使用してJIS K2274法に準拠して測定したも
のである。GBLが90重量部以下で、水が10重量部
以上の洗浄液は、引火点を持たず、消防法で定められる
危険物には該当せず、安全性の面から好ましい。
示す。引火点は、クリーブランド開放式引火点測定装置
を使用してJIS K2274法に準拠して測定したも
のである。GBLが90重量部以下で、水が10重量部
以上の洗浄液は、引火点を持たず、消防法で定められる
危険物には該当せず、安全性の面から好ましい。
【0011】従って、上記洗浄効果及び安全性の両面か
ら、本発明のポリウレタン樹脂用洗浄液のGBLと水の
配合比は、より好ましくはGBL70〜90重量部に対
して水30〜10重量部である。該配合比の洗浄液は、
良好な洗浄効果を有すると共に、引火性がなく安全性の
面からも優れている。
ら、本発明のポリウレタン樹脂用洗浄液のGBLと水の
配合比は、より好ましくはGBL70〜90重量部に対
して水30〜10重量部である。該配合比の洗浄液は、
良好な洗浄効果を有すると共に、引火性がなく安全性の
面からも優れている。
【0012】
【表1】 本発明のポリウレタン樹脂用洗浄液には、発明の目的を
損なわない範囲で、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、防錆剤等の慣用の添加剤を含めることができる。
ここで任意物質としての界面活性剤は、ポリウレタン樹
脂、特にポリウレタン樹脂組成物への浸透性や溶解速度
の向上のために使用される。該界面活性剤としては非イ
オン性界面活性剤が好ましく、例えば高級アルコールエ
チレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレン
オキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、
高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ソルビ
トール及びソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、シリコン系、フッ素系等いずれのものも使用
できる。また、他の任意物質である紫外線吸収剤及び酸
化防止剤は液の長期保存等のための安定性の向上に役立
ち、紫外線吸収剤としては例えばベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系等を使用で
き、酸化防止剤としては例えばフェノール系、アミン
系、硫黄系、リン系等、本発明の洗浄液に溶解するもの
はいずれも使用できる。
損なわない範囲で、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、防錆剤等の慣用の添加剤を含めることができる。
ここで任意物質としての界面活性剤は、ポリウレタン樹
脂、特にポリウレタン樹脂組成物への浸透性や溶解速度
の向上のために使用される。該界面活性剤としては非イ
オン性界面活性剤が好ましく、例えば高級アルコールエ
チレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレン
オキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、
高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物、ソルビ
トール及びソルビタンの脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸
エステル、シリコン系、フッ素系等いずれのものも使用
できる。また、他の任意物質である紫外線吸収剤及び酸
化防止剤は液の長期保存等のための安定性の向上に役立
ち、紫外線吸収剤としては例えばベンゾトリアゾール
系、ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系等を使用で
き、酸化防止剤としては例えばフェノール系、アミン
系、硫黄系、リン系等、本発明の洗浄液に溶解するもの
はいずれも使用できる。
【0013】本発明のポリウレタン樹脂用洗浄液の製造
方法に関しては特に制限はなく、通常公知の手段を採用
することができる。
方法に関しては特に制限はなく、通常公知の手段を採用
することができる。
【0014】本発明のポリウレタン樹脂用洗浄液による
洗浄方法自体は特に制限はなく、公知のいずれの方法も
使用できる。例えば、洗浄液を含浸したスポンジ等によ
る拭き取り、洗浄液への浸漬及び/又はスプレー等によ
り実施することが好ましい。浸漬による洗浄において
は、洗浄効果を高めるために、同時に攪拌、揺動、超音
波又はエアバブリング等を組み合わせることが更に好ま
しい。この場合、超音波の使用条件は、例えば発振周波
数20〜100kHz、発振出力10〜200W/lが
好ましい。エアバブリングでは、微細な気泡を、好まし
くはガス:液体の体積比1:1乃至5:1程度で通気す
ることにより、洗浄液に不溶性の汚れを気泡と共に上昇
させ、不溶性の汚れをも分離することができる。スプレ
ーによる洗浄において、その圧力は、例えば0.5〜1
0kg/cm2 Gが好ましい。いずれの場合も洗浄時間
は、好ましくは15秒〜2時間、特に好ましくは30秒
〜20分間である。15秒未満では洗浄が不十分で、付
着した汚れを十分に除去し得ず、一方、2時間を超えて
も洗浄効果は格別向上しない。洗浄温度は、好ましくは
室温〜100℃である。特に好ましくは50〜80℃で
あり、高温で処理することにより洗浄効果を高めること
ができる。特に、水を含まないGBL洗浄液ではその効
果が著しい。室温未満では、洗浄が不十分となり、10
0℃を超えては、水の蒸発速度が大きく洗浄液の水分濃
度の管理が繁雑となり好ましくない。例えば、注型機の
洗浄を例にとれば、注型機の原料注入口から洗浄液を注
入して攪拌部分等を洗浄することができる。また、攪拌
部分は本体から取り外して浸漬することにより洗浄する
こともできる。浸漬の際には、上記のように攪拌、揺
動、超音波又はエアバブリング等を組み合わせることが
好ましい。
洗浄方法自体は特に制限はなく、公知のいずれの方法も
使用できる。例えば、洗浄液を含浸したスポンジ等によ
る拭き取り、洗浄液への浸漬及び/又はスプレー等によ
り実施することが好ましい。浸漬による洗浄において
は、洗浄効果を高めるために、同時に攪拌、揺動、超音
波又はエアバブリング等を組み合わせることが更に好ま
しい。この場合、超音波の使用条件は、例えば発振周波
数20〜100kHz、発振出力10〜200W/lが
好ましい。エアバブリングでは、微細な気泡を、好まし
くはガス:液体の体積比1:1乃至5:1程度で通気す
ることにより、洗浄液に不溶性の汚れを気泡と共に上昇
させ、不溶性の汚れをも分離することができる。スプレ
ーによる洗浄において、その圧力は、例えば0.5〜1
0kg/cm2 Gが好ましい。いずれの場合も洗浄時間
は、好ましくは15秒〜2時間、特に好ましくは30秒
〜20分間である。15秒未満では洗浄が不十分で、付
着した汚れを十分に除去し得ず、一方、2時間を超えて
も洗浄効果は格別向上しない。洗浄温度は、好ましくは
室温〜100℃である。特に好ましくは50〜80℃で
あり、高温で処理することにより洗浄効果を高めること
ができる。特に、水を含まないGBL洗浄液ではその効
果が著しい。室温未満では、洗浄が不十分となり、10
0℃を超えては、水の蒸発速度が大きく洗浄液の水分濃
度の管理が繁雑となり好ましくない。例えば、注型機の
洗浄を例にとれば、注型機の原料注入口から洗浄液を注
入して攪拌部分等を洗浄することができる。また、攪拌
部分は本体から取り外して浸漬することにより洗浄する
こともできる。浸漬の際には、上記のように攪拌、揺
動、超音波又はエアバブリング等を組み合わせることが
好ましい。
【0015】本発明のポリウレタン樹脂用洗浄液は、広
くポリウレタン樹脂及びポリウレタン樹脂組成物の洗浄
に使用され、特にポリウレタン樹脂を取扱う産業装置に
おいて、各成分の配合工程あるいは配合後の貯蔵中に用
いる装置類、例えば貯蔵槽、送液ポンプ、注型機、金
型、各種加工機等に付着したポリウレタン樹脂、特にポ
リウレタン樹脂組成物の洗浄除去に有効に使用される。
くポリウレタン樹脂及びポリウレタン樹脂組成物の洗浄
に使用され、特にポリウレタン樹脂を取扱う産業装置に
おいて、各成分の配合工程あるいは配合後の貯蔵中に用
いる装置類、例えば貯蔵槽、送液ポンプ、注型機、金
型、各種加工機等に付着したポリウレタン樹脂、特にポ
リウレタン樹脂組成物の洗浄除去に有効に使用される。
【0016】ポリウレタン樹脂としては、トリレンジイ
ソシアナート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシア
ナート(MDI)、ナフタレンジイソシアナート(ND
I)、ヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)等の
ジイソシアナート類、及びポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール(PTMG)等のポリエーテルポリオール
類、若しくはエチレンアジペート、ラクトン系ポリエス
テルポリオール類等のポリエステルポリオール類とを反
応させて得られるウレタン結合を主体とする重合体等が
挙げられる。ポリウレタン樹脂組成物としては、上記ポ
リウレタン樹脂に、硬化剤を加え、更に乳化剤、発泡
剤、安定剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、褶
動性改良剤、耐衝撃性改良剤、酸化防止剤、離型剤等の
慣用の添加剤を配合したもの等が挙げられる。
ソシアナート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシア
ナート(MDI)、ナフタレンジイソシアナート(ND
I)、ヘキサメチレンジイソシアナート(HDI)等の
ジイソシアナート類、及びポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール(PTMG)等のポリエーテルポリオール
類、若しくはエチレンアジペート、ラクトン系ポリエス
テルポリオール類等のポリエステルポリオール類とを反
応させて得られるウレタン結合を主体とする重合体等が
挙げられる。ポリウレタン樹脂組成物としては、上記ポ
リウレタン樹脂に、硬化剤を加え、更に乳化剤、発泡
剤、安定剤、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤、着色剤、褶
動性改良剤、耐衝撃性改良剤、酸化防止剤、離型剤等の
慣用の添加剤を配合したもの等が挙げられる。
【0017】また、本発明の洗浄液は、ウレタン樹脂に
対する浸透力が大きく、ウレタン樹脂を容易に膨潤して
剥離するため、ゲル状又はプレポリマー状に反応が進行
したウレタン樹脂を洗浄除去することもできる。
対する浸透力が大きく、ウレタン樹脂を容易に膨潤して
剥離するため、ゲル状又はプレポリマー状に反応が進行
したウレタン樹脂を洗浄除去することもできる。
【0018】以下、本発明を実施例、比較例により更に
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定さ
れるものではない。
詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定さ
れるものではない。
【0019】
【実施例】比較例で使用した洗浄液は下記の通りであ
る。DBE(商標、二塩基酸エステル混合物、デュポン
社製) トヨゾールSS‐20(商標、水系洗浄液、豊田化学株
式会社製)の5重量%水溶液
る。DBE(商標、二塩基酸エステル混合物、デュポン
社製) トヨゾールSS‐20(商標、水系洗浄液、豊田化学株
式会社製)の5重量%水溶液
【0020】
【実施例1〜3及び比較例1〜2】ポリウレタンエラス
トマー用樹脂ニッポラン141(商標、日本ポリウレタ
ン工業株式会社製)100重量部及びミリオネートMT
(商標、日本ポリウレタン工業株式会社製)25重量部
を70℃で均一に混合し、攪拌を組合わせた浸漬による
洗浄テストを実施した。まず、5cm×5cmの200
メッシュステンレス製金網を該ポリウレタン樹脂組成物
に浸した後、引上げ、濾紙を敷いた金属バット上に室温
で1時間放置することにより液切りを行い、金網に付着
した樹脂組成物の重量を測定した。次に、150ミリリ
ットルのサンプル瓶に、樹脂組成物が付着した金網、5
0℃に加温した洗浄液100ミリリットル及び回転子を
入れ、加温機能付きマグネチックスターラにて50℃
で、1分間攪拌することにより洗浄を行った。洗浄後、
金網を取出して90℃で30分間乾燥し、次いで室温で
30分間放冷した後、重量測定を行うことによりポリウ
レタン樹脂組成物の除去率を求めた。その結果を表2に
示す。
トマー用樹脂ニッポラン141(商標、日本ポリウレタ
ン工業株式会社製)100重量部及びミリオネートMT
(商標、日本ポリウレタン工業株式会社製)25重量部
を70℃で均一に混合し、攪拌を組合わせた浸漬による
洗浄テストを実施した。まず、5cm×5cmの200
メッシュステンレス製金網を該ポリウレタン樹脂組成物
に浸した後、引上げ、濾紙を敷いた金属バット上に室温
で1時間放置することにより液切りを行い、金網に付着
した樹脂組成物の重量を測定した。次に、150ミリリ
ットルのサンプル瓶に、樹脂組成物が付着した金網、5
0℃に加温した洗浄液100ミリリットル及び回転子を
入れ、加温機能付きマグネチックスターラにて50℃
で、1分間攪拌することにより洗浄を行った。洗浄後、
金網を取出して90℃で30分間乾燥し、次いで室温で
30分間放冷した後、重量測定を行うことによりポリウ
レタン樹脂組成物の除去率を求めた。その結果を表2に
示す。
【0021】
【表2】 表2 実施例 比較例 1 2 3 1 2 洗浄液(重量部) GBL 100 90 70 50 − 水 − 10 30 50 − 水系洗浄液 − − − − 100 除去率 (重量%) 100.0 98.2 92.7 65.1 23.8 実施例1〜3は、本発明の洗浄液を使用してポリウレタ
ン樹脂組成物を洗浄した結果である。いずれのポリウレ
タン樹脂組成物についても良好なポリウレタン樹脂組成
物の除去率を示した。比較例1は、本発明の配合比の範
囲外の洗浄液を使用したものである。樹脂組成物の除去
率は著しく悪かった。比較例2は、水系洗浄液を用いた
ものであるが、樹脂組成物の除去率は著しく悪かった。
また、本発明の範囲内で、水の配合量を増加すると洗浄
効果は多少低下するが、本発明の効果を十分に達成し得
るものであった。
ン樹脂組成物を洗浄した結果である。いずれのポリウレ
タン樹脂組成物についても良好なポリウレタン樹脂組成
物の除去率を示した。比較例1は、本発明の配合比の範
囲外の洗浄液を使用したものである。樹脂組成物の除去
率は著しく悪かった。比較例2は、水系洗浄液を用いた
ものであるが、樹脂組成物の除去率は著しく悪かった。
また、本発明の範囲内で、水の配合量を増加すると洗浄
効果は多少低下するが、本発明の効果を十分に達成し得
るものであった。
【0022】
【実施例4〜6及び比較例3〜4】ポリウレタンエラス
トマー用樹脂コロネート4090(商標、日本ポリウレ
タン工業株式会社製)100重量部を85℃に加熱し、
別に、硬化剤(メチレンビスオルソクロロアニリン、デ
ュポン社製)12.7重量部を120℃にて加熱溶融し
て、両者を混合した。該混合物を、攪拌機を備えた30
0ミリリットルの四つ口フラスコに、各々20グラムづ
つ採取し、60℃に加温した各洗浄液100ミリリット
ルを注いだ。次に、該四つ口フラスコを60℃のオイル
バスに漬けて攪拌し、樹脂組成物が完全に溶解する時間
を測定し、洗浄効果を評価した。結果は表3に示した。
トマー用樹脂コロネート4090(商標、日本ポリウレ
タン工業株式会社製)100重量部を85℃に加熱し、
別に、硬化剤(メチレンビスオルソクロロアニリン、デ
ュポン社製)12.7重量部を120℃にて加熱溶融し
て、両者を混合した。該混合物を、攪拌機を備えた30
0ミリリットルの四つ口フラスコに、各々20グラムづ
つ採取し、60℃に加温した各洗浄液100ミリリット
ルを注いだ。次に、該四つ口フラスコを60℃のオイル
バスに漬けて攪拌し、樹脂組成物が完全に溶解する時間
を測定し、洗浄効果を評価した。結果は表3に示した。
【0023】
【表3】 表3 実施例 比較例 4 5 6 3 4 洗浄液(重量部) GBL 100 90 70 50 − 水 − 10 30 50 − DBE − − − − 100 溶解時間(分) 21 23 28 45 39 実施例4〜6は、本発明の洗浄液を使用したものであ
る。洗浄液としてGBL50重量部と水50重量部から
なる混合物を使用した比較例3、及びDBEを使用した
比較例4と比べて、著しく良好な洗浄効果を示した。ま
た、本発明の範囲で水の配合量を増加すると多少洗浄効
果は低下するが、本発明の効果を十分に達成し得るもの
であった。
る。洗浄液としてGBL50重量部と水50重量部から
なる混合物を使用した比較例3、及びDBEを使用した
比較例4と比べて、著しく良好な洗浄効果を示した。ま
た、本発明の範囲で水の配合量を増加すると多少洗浄効
果は低下するが、本発明の効果を十分に達成し得るもの
であった。
【0024】
【実施例7〜8及び対照例1】次に、本発明のポリウレ
タン樹脂用洗浄液がポリウレタン樹脂の物性に与える影
響について検討した。夫々、表4に示す量(重量部)で
エラストマー用ポリウレタン樹脂原料ニッポラン403
2(商標、日本ポリウレタン工業株式会社製)及びコロ
ネートT‐65(商標、日本ポリウレタン工業株式会社
製)及び洗浄液としてのGBLを、70℃で均一になる
まで混合した後、70℃で5分間真空脱泡を行った。次
に、該混合物を金型に注ぎ込み、120℃で6時間硬化
を実施し、次いで放冷した後脱型した。得られた硬化ポ
リウレタン樹脂に対して、JISK6310法に準拠し
て各物性値を測定した。結果は表4に示した。
タン樹脂用洗浄液がポリウレタン樹脂の物性に与える影
響について検討した。夫々、表4に示す量(重量部)で
エラストマー用ポリウレタン樹脂原料ニッポラン403
2(商標、日本ポリウレタン工業株式会社製)及びコロ
ネートT‐65(商標、日本ポリウレタン工業株式会社
製)及び洗浄液としてのGBLを、70℃で均一になる
まで混合した後、70℃で5分間真空脱泡を行った。次
に、該混合物を金型に注ぎ込み、120℃で6時間硬化
を実施し、次いで放冷した後脱型した。得られた硬化ポ
リウレタン樹脂に対して、JISK6310法に準拠し
て各物性値を測定した。結果は表4に示した。
【0025】
【表4】 表4 実施例 対照例 7 8 1 ポリウレタン樹脂 ニッポラン4032 100 100 100 硬化剤 コロネートT-65 8 8 8 洗浄液(重量部) GBL 0.5 1 0 試験結果 硬度(JISA) 44 41 42 100%引張モジュラス(kgf/cm 2 ) 8.5 8.2 8.1 300%引張モジュラス(kgf/cm 2 ) 10.9 11.5 11.3 引張強度(kgf/cm 2 ) 35 30 32 伸び(%) 840 860 850 実施例7及び8は、GBLを含まない対照例1に比べ
て、ほぼ同等の物性値を示した。従って、洗浄後の装置
に本発明の洗浄液が少量残存しても、硬化後のポリウレ
タン樹脂の物性に悪影響を及ぼさないと言える。即ち、
本発明の洗浄液を用いてポリウレタン樹脂組成物用貯蔵
タンクの洗浄を行った後、残存した洗浄液を完全に除去
することなしに、新たなポリウレタン樹脂組成物の貯蔵
が可能である。
て、ほぼ同等の物性値を示した。従って、洗浄後の装置
に本発明の洗浄液が少量残存しても、硬化後のポリウレ
タン樹脂の物性に悪影響を及ぼさないと言える。即ち、
本発明の洗浄液を用いてポリウレタン樹脂組成物用貯蔵
タンクの洗浄を行った後、残存した洗浄液を完全に除去
することなしに、新たなポリウレタン樹脂組成物の貯蔵
が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明のポリウレタン樹脂用洗浄液は、
ポリウレタン樹脂、特にポリウレタン樹脂組成物に対し
良好な洗浄効果を有すると共に、低臭で毒性も少なく優
れた安全性を有する。従って、従来の洗浄液の代替とし
て工業的に極めて有用である。
ポリウレタン樹脂、特にポリウレタン樹脂組成物に対し
良好な洗浄効果を有すると共に、低臭で毒性も少なく優
れた安全性を有する。従って、従来の洗浄液の代替とし
て工業的に極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 γ‐ブチロラクトン70〜100重量部
及び水30〜0重量部を含むポリウレタン樹脂用洗浄
液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35137995A JPH09176695A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | ポリウレタン樹脂用洗浄液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35137995A JPH09176695A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | ポリウレタン樹脂用洗浄液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176695A true JPH09176695A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18416899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35137995A Pending JPH09176695A (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | ポリウレタン樹脂用洗浄液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09176695A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006160897A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Tokuyama Corp | 洗浄剤 |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP35137995A patent/JPH09176695A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006160897A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Tokuyama Corp | 洗浄剤 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040323 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |