JP2001096541A - ウレタンフォーム用水性離型剤 - Google Patents

ウレタンフォーム用水性離型剤

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JP2001096541A
JP2001096541A JP27948399A JP27948399A JP2001096541A JP 2001096541 A JP2001096541 A JP 2001096541A JP 27948399 A JP27948399 A JP 27948399A JP 27948399 A JP27948399 A JP 27948399A JP 2001096541 A JP2001096541 A JP 2001096541A
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wax
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urethane foam
mold
aqueous
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Akihiro Wataya
明博 綿屋
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Neos Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、離型性が良好で、かつ堆積物によ
る金型の汚れの少ないウレタンフォーム用水性離型剤を
提供することである。 【解決手段】 ワックス及び炭素原子数が24〜45の
脂肪族カルボン酸塩を含有することを特徴とするウレタ
ンフォーム用水性離型剤を提供する。更に好ましくは、
非イオン界面活性剤を含有するウレタンフォーム用水性
離型剤を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタンフォーム
用水性離型剤に関する。特に、エマルション型水性離型
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なウレタンフォーム発泡成形過程
を示すと、通常、ポリオール又はポリエーテルにジイソ
シアネート、触媒、難燃剤などを適当な割合で配合混合
した原液を、金型に注入し、金型温度を45〜90℃程
度で1〜30分保持した後、形成したポリウレタンフォ
ームの成形品を取り出すという工程が取られている。ポ
リウレタンフォームは、発泡時の接着性が極めて強いた
め、金型内で発泡して得られるウレタンフォームを金型
から離型することは容易でない。このため予め金型の表
面に離型剤を塗布し、離型を用意にする方法が取られて
いる。
【0003】従来、離型剤としては、例えば、N-ヘキサ
ンまたは、1,1,1-トリクロロエタン、ナフサなどの有機
溶剤にワックス、シリコーンオイルを分散あるいは溶解
させたものが使われている。しかしながら、上記の離型
剤は、引火点を持ち人体に有毒な有機溶剤を使用してい
るため、近年、ワックスを水に分散したエマルション型
の水性離型剤が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようする課題】このような水性離型剤の
場合、金型上に形成した離型剤膜中に乳化剤と水分を含
むが、この乳化剤と水分が、ウレタン原料と反応するた
めに離型性能の低下が起こるといわれている。従来の乳
化剤(ステアリン酸塩、ノニルフェノールエチレンオキ
サイド付加物等)では、離型膜を形成した後、乳化剤が
ワックス粒子表面から離れて集まり、含水相を形成して
いたために離型性能の低下が起こっているためと思われ
る。実際に、ウレタンフォーム用水性離型剤は、溶剤系
離型剤よりも性能が劣る。また、成形を繰り返すことに
より生じる金型への堆積物の量も溶剤系離型剤に比べは
るかに多く、このため金型の洗浄回数が多くなり作業効
率が悪いという問題点がある。つまり、本発明は、離型
性が良好で、かつ堆積物による金型の汚れの少ない水性
離型剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ワックス及び炭素原子数
が24〜45の脂肪族カルボン酸塩を含有することを特
徴とするウレタンフォーム用水性離型剤を提供する。炭
素原子数が24〜45の脂肪族カルボン酸塩は、ワック
スの乳化剤としての作用を示すが、より良好な乳化力と
型汚れ防止に、更に、非イオン界面活性剤を含有させた
ことを特徴とするウレタンフォーム用水性離型剤を提供
する。
【0006】
【発明の実施の形態】
【0007】本発明は、基本的には、ワックスを炭素原
子数が24〜45の脂肪族カルボン酸塩(以下、本カル
ボン酸塩という)を用いて水中に乳化させたエマルショ
ン型のウレタン用水生離型剤に関する。本発明に用いる
ワックスは、通常、離型剤に用いられる酸化ワックス、ポ
リエチレンワックス、天然ワックス、流動パラフィン等が
使用できる。好ましいワックスとしては、酸化ポリエチ
レンワックス、パラフィンワックスである。
【0008】本発明における本カルボン酸塩の炭素原子
数は24〜45であるが、好ましくは、30〜40であ
る。塩としては、アミン塩であり、より好ましくは、モ
ノエタノールアミン、2-(メチルアミノ)エタノールの
塩である。
【0009】本カルボン酸塩の配合量は、ワックス10
0重量部に対して5から20重量部である。好ましく
は、8〜15重量部である。20重量部以上では、離型
性が低下してくるので好ましくない。
【0010】更に、非イオン界面活性剤を含有すること
により、乳化性の向上と、型汚れの低減をさらに図るこ
とができる。非イオン界面活性剤の種類は、特に限定す
るものではないが、好ましくは、ソルビタンの脂肪酸エ
ステルである。脂肪酸の炭素数は、16から20が好ま
しく、モノ、ジ及びトリエステルの何れでもよいが、モ
ノエステルが好ましい。
【0011】非イオン界面活性剤の配合量は、ワックス
100重量部に対して5から20重量部である。好まし
くは、8〜15重量部である。
【0012】本発明の水性離型剤には、従来使用されて
いるワックスの濡れ向上剤、酸化防止剤などの添加剤を
適宜添加することができる。
【0013】本発明のウレタンフォーム用水性離型剤の
使用方法は、溶剤系離型剤を用いる時と同じ設備および
条件で行うことができる。例えば、45℃〜90℃に加
熱した金型上に塗布し乾燥させることによって均一な膜
を形成させる。その後、ウレタンフォーム原料を金型内
に注入し、1〜30分のキュアを行った後脱型すればよ
い。
【0014】本発明による水性離型剤の塗布量は、ワッ
クス分が10重量%の水溶液として、70〜130g/m
である。好ましくは、90〜110g/mである。少
ないと離型性が悪く、多いと経済的に好ましくない。
【0015】
【実施例】次に本発明を実施例により説明する。ただ
し、以下の実施例は、本発明を何等制限するものではな
い。 [実施例1〜4]表1に示す実施例1〜4の水性離型剤
を調製し、該離型剤のワックス分が10重量%になるよ
う希釈したものを試験液として、次に記載する離型性能
(脱型力)試験及び型汚れ試験を行った。
【0016】
【表1】
【0017】離形性能(脱型力)試験 上記の試験液を45℃に保ったアルミ製金型(成形品の
寸法:100×130×50mmの器状)にエアーガンで
均一に塗布して乾燥させる。塗布量は3〜4gになるよ
うにする。次いで、次ぎに示すウレタンフォーム原料を
室温で3000r.p.mで5秒間攪拌混合後、45℃の金
型に注入し、蓋を閉じる。50℃のオーブン内で1分間
キュアして反応を完結させる。次いで、金型の上型を開
けるに要する荷重(脱型力)(kg)を求めた。30回の
平均値を表2に示した。 ウレタンフォーム(半硬質ウレタン)の原料 ・イソシアネート(WST1000 三洋化成(株)製) 41g ・ポリオール(WST2000 三洋化成(株)製) 54g
【0018】型汚れ試験
【0019】上記した離型試験を30回行った後の金型
に付着した型汚れを採取し、その量を比較例1′の重量
と比較した。結果を表2に示した。
【0020】
【表2】
【0021】[比較例1′〜3′]表1に示す比較例
1′〜3′の水性離型剤を調製し、該水生離型剤のワッ
クス分が10重量%水溶液になるよう希釈したものを試
験液として、実施例と同様の試験を行なった。結果を表
2に示した。
【0022】
【発明の効果】本発明のウレタンフォーム用水性離型剤
は、危険性の高い溶剤を含有することなく、離型性が良
好で、金型への残渣による堆積物が非常に少なく除去も
容易なため作業性が良好である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 75:00 B29K 75:00 105:04 105:04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワックス及び炭素原子数が24〜45の
    脂肪族カルボン酸塩を含有することを特徴とするウレタ
    ンフォーム用水性離型剤。
  2. 【請求項2】 ワックスと炭素原子数が24〜45の脂
    肪族カルボン酸塩、及び非イオン界面活性剤を含有する
    ことを特徴とするウレタンフォーム用水性離型剤。
  3. 【請求項3】 ワックスが、酸化ポリエチレンワックス
    及びパラフィンワックスであり、非イオン界面活性剤が
    ソルビタンの脂肪酸エステルである請求項1及び2に記
    載のウレタンフォーム用水性離型剤。 【0005】
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030066087A (ko) * 2002-02-04 2003-08-09 장문수 타이어 수용성 성형 이형제
KR100690251B1 (ko) 2005-08-05 2007-03-12 웅비테크(주) 수용성 이형제 제조방법
JP2011231256A (ja) * 2010-04-28 2011-11-17 Jsp Corp 擦れ音防止剤及び擦れ音抑制発泡樹脂成形体

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KR100690251B1 (ko) 2005-08-05 2007-03-12 웅비테크(주) 수용성 이형제 제조방법
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