JP2001096543A - ウレタンフォーム用水性離型剤 - Google Patents
ウレタンフォーム用水性離型剤Info
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Abstract
る金型の汚れの少ないウレタンフォーム用水性離型剤を
提供することである。 【解決手段】 ワックスエマルション型水性離型剤にモ
ノマーと反応性界面活性剤及び重合開始剤を添加して重
合させたことを特徴とするウレタンフォーム用水性離型
剤。更に、フッ素系界面活性剤を含有したことを特徴と
するウレタンフォーム用水性離型剤を提供する。
Description
用水性離型剤に関する。
通常、ポリオール又はポリエーテルにジイソシアネー
ト、触媒、難燃剤などを適当な割合で配合混合した原液
を金型に注入し、金型温度を45〜90℃程度で1〜3
0分保持した後、形成したポリウレタンフォームの成形
品を金型から取り出すという工程が取られている。ポリ
ウレタンフォームは、一般に発泡時の接着力が極めて強
いため、金型内で発泡して得られるウレタンフォームを
金型から離型することは容易でない。このため、あらか
じめ金型表面に離型剤を塗布することにより離型を容易
にする方法が取られている。
ンまたは、1,1,1-トリクロロエタン、ナフサなどの有機
溶剤にワックス、シリコーンオイルを分散あるいは溶解
させたものが使われている。しかしながら、上記の離型
剤は、引火点を持ち人体に有毒な有機溶剤を使用してい
るため、近年、ワックスを水に分散したエマルション型
の水性離型剤が使用されている。
上に形成した離型膜中には乳化剤と水分を含み、この乳
化剤と水分が、ウレタン原料と反応するために性能の低
下が起こるといわれている。実際に、ウレタンフォーム
用水性離型剤は、溶剤系離型剤よりも性能は劣り、ま
た、成形を繰り返すことにより生じる金型への堆積物の
量も溶剤系離型剤に比べはるかに多いという問題点があ
る。つまり、本発明は、離型性が良好で、かつ堆積物に
よる金型の汚れの少ない水性離型剤を提供することであ
る。
水性離型剤にモノマーと反応性乳化剤及び重合開始剤を
添加して重合させたことを特徴とするウレタンフォーム
用水性離型剤を提供する。更に、フッ素系界面活性剤を
含有するウレタンフォーム用水性離型剤を提供する。
ン型水性離型剤とは、ポリエチレンワックス、酸化ワッ
クス、天然ワックス、流動パラフィン等のワックス類を
界面活性剤を用いて水中に乳化分散させたものをいう。
本発明では、好ましいワックスとしては、酸化ポリエチ
レンワックス、パラフィンワックスである。用いる界面
活性剤としても特に問わないが、ノニオン系活性剤を用
いるのが好ましい。乳化方法は、従来の方法でよく特に
問わないが、乳化の安定性からは、転相乳化法が好まし
い。
ワックスの濡れ向上剤、酸化防止剤などの添加剤を添加
してもよい。
マーのことであり、特にラジカル重合するものが好まし
い。例示すると、スチレン、メタクリル酸エステル、メ
タクリル酸メチル、ジビニルベンゼン、トリメリット酸
トリアリル、シアヌル酸トリアリル等が挙げられる。好
ましくは、スチレンモノマーである。また、異なるモノ
マー同士の共重合であってもよい。
クスエマルション型水性離型剤に使用されているワック
ス100重量部に対して1から10重量部である。1重
量部以下だと離型性向上効果が出ず、10重量部以上の
になるとポリマーの悪影響が出て離型性能が落ちる。好
ましくは、ワックス100重量部に対して3から8重量
部である。
中に反応性の高い二重結合をもったもののことである。
好ましくは、アルキルフェノールエチレンオキサイド付
加のベンゼン環に反応性の高い二重結合を持つものであ
る。例えば、一般式(1)に示すようなものが挙げられ
る。
示す。)
マルション型水性離型剤に使用されているワックス10
0重量部に対して1から10重量部である。1重量部以
下だと効果が出ず、10重量部以上では過剰な乳化剤の
悪影響が出始め離型性能が落ちる。好ましくは、3から
8重量部である。
重合させる触媒のことである。ラジカル重合開始剤とし
ては、例示すると、過硫酸カリ、ジアゾ系重合開始剤等
が挙げられる。好ましくは、水溶性のジアゾ系重合開始
剤である。例えば、2,2`-アソ゛ヒ゛ス[2-メチル-N-(2-ヒト゛ロキシエチ
ル)フ゜ロヒ゜オンアミト゛]、2、2`-アソ゛ヒ゛スイソフ゛チルアミド、2、2`-アソ゛ヒ
゛ス{メチル-N-[1、1`-ヒ゛ス(ヒト゛ロキシエチル)エチル]フ゜ロヒ゜オンアミト゛}等で
ある。
界面活性剤とが共重合しうる量でよいが、一般的には、
モノマーの0.1%〜1%重量部である。また、スルホ
ン酸等の酸基を含有するものは、使用量が多いと金型塗
布時に金型等を腐食する可能性があるため注意が必要で
ある。
のモノマーと反応性界面活性剤及び重合開始剤をワック
スエマルション型水性離型剤に添加し、所定の条件で攪
拌しモノマーを重合させることにより達成される。例え
ば、エマルションの液温は60〜90℃に保つ。攪拌
は、ゆっくり液が流動する程度で良い。この条件で1〜
6時間反応させ、モノマーと反応性界面活性剤との共重
合物を生成させる。モノマーがスチレンの場合は、約3
時間反応させるとよい。
子内にパーフルオロ基をもった界面活性剤のことであ
る。好ましくは、燐酸エステルもしくはフォスフォン酸
の構造を持ったもので、水に溶けるように中和したもの
である。例えば、式(2)や(3)の構造のものが挙げ
られる。
ワックスエマルションに使用されているワックス100
重量部に対して5から20重量部である。5重量部以下
だと型堆積低減効果が出ず、20重量部以上の量になる
とポリマーの悪影響が出て離型性能が落ちる。好ましく
は、6から10重量部である。
使用は、溶剤系離型剤を用いる時と同じ設備および条件
で行うことができる。例えば、45℃〜90℃に加熱し
た金型上に塗布し乾燥させることによって均一な膜を形
成させる。その後、ウレタンフォーム原料を金型内に注
入し、1〜30分のキュアを行った後脱型すればよい。
し、以下の実施例は、本発明を何等制限するものではな
い。 [実施例1〜6]表1に示す実施例1から6の水溶性離
型剤を調製し、該離型剤のワックス分が10重量%にな
るよう希釈したものを試験液として、次に記載する離型
性能(脱型力)試験及び型汚れ試験を行った。
ル)フ゜ロヒ゜オンアミト゛] *7:式(2)で表される化合物のモノエタノールアミ
ン塩。 *8:式(3)で表される化合物のモノエタノールアミ
ン塩。
寸法:100×130×50mmの器状)にエアーガンで
均一に塗布して乾燥させる。塗布量は3〜4gになるよ
うにする。次いで、次ぎに示すウレタンフォーム原料を
室温で3000r.p.mで5秒間攪拌混合後、45℃の金
型に注入し、蓋を閉じる。50℃のオーブン内で1分間
キュアして反応を完結させる。次いで、金型の上型を開
けるに要する荷重(脱型力)(kg)を求めた。30回の
平均値を表2に示した。 ウレタンフォーム(半硬質ウレタン)の原料 ・イソシアネート(WST1000 三洋化成(株)製) 41g ・ポリオール(WST2000 三洋化成(株)製) 54g
汚れを採取し、その量を比較例1′の重量と比較した。
結果を表2に示した。
1′〜3′の水溶性離型剤を調製し、該水生離型剤のワ
ックス分が10重量%水溶液になるよう希釈したものを
試験液として、実施例と同様の試験を行なった。結果を
表2に示した。
は、危険性の高い溶剤を含有することなく、離型性が良
好で、金型への残渣による堆積物が非常に少なく除去も
容易なため作業性が良好である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ワックスエマルション型水性離型剤にモ
ノマーと反応性界面活性剤及び重合開始剤を添加して重
合させたことを特徴とするウレタンフォーム用水性離型
剤。 - 【請求項2】 ワックスエマルション型水性離型剤に、
モノマーと反応性界面活性剤及び重合開始剤、更に、フ
ッ素系界面活性剤を含有したことを特徴とするウレタン
フォーム用水性離型剤。 - 【請求項3】 モノマーが、スチレンモノマーである請
求項1及び2に記載したウレタンフォーム用水性離型
剤。 - 【請求項4】 反応性界面活性剤が、アルキルフェノー
ルエチレンオキサイド付加物のベンゼン環にアリル基が
付いた構造を持つ界面活性剤である請求項1、2及び3
に記載したウレタンフォーム用水性離型剤。 - 【請求項5】 フッ素系界面活性剤が、パーフルオロ基
をもつ界面活性剤である請求項1、2、3、及び4に記
載したウレタンフォーム用水性離型剤。 - 【請求項6】 フッ素系界面活性剤が、燐酸エステル系
及びフォスフォン酸系活性剤である請求項5に記載した
ウレタンフォーム用水性離型剤。
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JP27582299A JP4248709B2 (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | ウレタンフォーム用水性離型剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006306043A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-11-09 | Toyoda Gosei Co Ltd | ウレタンスプレー表皮成形用の離型剤 |
JP2006335677A (ja) * | 2005-06-01 | 2006-12-14 | Nippon Shokubai Co Ltd | パーフルオロアルケニル誘導体 |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP27582299A patent/JP4248709B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4248709B2 (ja) | 2009-04-02 |
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