JP2022156490A - 軟質ポリウレタンフォームの製造方法と軟質ポリウレタンフォーム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022156490000001
【課題】洗濯乾燥性に優れ、マットレスに好適な軟質ポリウレタンフォームの提供を目的とする。
【解決手段】軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡させて軟質ポリウレタンフォームを得る軟質ポリウレタンフォームの製造方法において、軟質ポリウレタンフォーム原料は、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒、整泡剤及び環状シロキサンを含み、軟質ポリウレタンフォームは、5×5×5cmのサイズからなる測定サンプルの一面から10mlの水を注水し、注水後の測定サンプルを70℃の恒温層で乾燥し、乾燥中の測定サンプルの重量を測定する洗濯乾燥試験において、8時間乾燥後の測定サンプルの乾燥率が75%以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、軟質ポリウレタンフォームの製造方法と軟質ポリウレタンフォームに関する。
マットレスなどの寝具や洗浄スポンジなどの洗浄具等には軟質ポリウレタンフォームが使用されている(特許文献1、2)。
特開2011-184502号公報 特許第4765115号公報
しかし、軟質ポリウレタンフォームは、細かい気泡(セル)構造を有するため、洗浄した際の水分が軟質ポリウレタンフォーム内に留まって排出されにくく、乾燥に時間が掛かっていた。
特にマットレスのような大型の物品は、洗濯時にマットレスに含まれることになる水分が大量であるため、その乾燥に長時間が必要となる問題がある。
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、洗濯乾燥性に優れる軟質ポリウレタンフォームの製造方法と軟質ポリウレタンフォームの提供を目的とする。
第1の手段は、軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡させて軟質ポリウレタンフォームを得る軟質ポリウレタンフォームの製造方法において、前記軟質ポリウレタンフォーム原料は、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒、整泡剤及び環状シロキサンを含み、前記軟質ポリウレタンフォームは、以下の洗濯乾燥試験における8時間乾燥後の測定サンプルの乾燥率が75%以上であることを特徴とする。
洗濯乾燥試験は、5×5×5cmのサイズからなる測定サンプルの一面から10mlの水を注水し、注水後の測定サンプルを70℃の恒温層で乾燥し、乾燥中の測定サンプルの重量を測定する。
乾燥率は、注水後乾燥前の測定サンプルと乾燥中の測定サンプルの重量差を測定サンプル内に残っている水の重量として、以下の式により乾燥率(%)を算出する。
乾燥率(%)=(1-n/m)×100
m:注水した水の重量(g)
n:測定サンプル内に残っている水の重量(g)
第2の手段は、軟質ポリウレタンフォーム原料から得られた軟質ポリウレタンフォームにおいて、前記洗濯乾燥試験における乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が15時間以内であることを特徴とする。
この発明によれば、洗濯乾燥性に優れる軟質ポリウレタンフォームを製造することができ、マットレスに好適な洗濯乾燥性に優れる軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。
本発明の実施例と比較例の構成と、物性値及び乾燥性を示す表である。
以下に本発明の実施形態を説明する。
本発明の軟質ポリウレタンフォームは、軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡させて得られる。
軟質ポリウレタンフォーム原料は、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒、整泡剤及び環状シロキサンを含んでいる。
ポリオールとしては、ポリエーテルポリオール又はポリエステルポリオールが用いられる。より好ましくはポリーテルポリオールである。
ポリエーテルポリオールは、多価アルコールにアルキレンオキシドを付加重合させて得られる化合物のほか、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。多価アルコールとしては、グリセリン、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン等が用いられる。アルキレンオキシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等が用いられる。
ポリエーテルポリオールは、グリセリンにプロピレンオキシドを付加重合させたトリオール、それにさらにエチレンオキシドを付加重合させたトリオール、ジプロピレングリコールにプロピレンオキシドを付加重合させたジオール等が挙げられる。
ポリエーテルポリオールは、ポリオキシアルキレンポリオールに、ポリカルボン酸無水物と環状エーテル基を有する化合物とを反応させて得られるポリエーテルエステルポリオールでもよい。ポリオキシアルキレンポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリンのプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。ポリカルボン酸無水物としては、コハク酸、アジピン酸、フタル酸等の無水物が挙げられる。環状エーテル基を有する化合物(アルキレンオキシド)としては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド等が挙げられる。ポリエーテルポリオールはポリエステルポリオールに比べ、ポリイソシアネート類との反応性に優れているという点と、加水分解をしないという点から好ましい。
ポリエステルポリオールとしては、アジピン酸、フタル酸等のポリカルボン酸を、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のポリオールと反応させることによって得られる縮合系ポリエステルポリオールのほか、ラクトン系ポリエステルポリオール及びポリカーボネート系ポリエステルポリオールが用いられる。
ポリオールの分子量は1000~6000、官能基数は2~4、水酸基価は30~300mgKOH/g、EO率は50%以下が好ましく、さらに好ましくは0~20%である。EO率は、アルキレンオキサイド単位の全量を100質量%とした場合のエチレンオキサイド単位の含有率である。EO率が高いポリオールを使用すると、軟質ポリウレタンフォームのセル数が大になって、フォーム内に侵入した水分が外部へ排出されにくくなり、洗濯乾燥性が悪くなる。
ポリイソシアネートとしては、イソシアネート基を2以上有する脂肪族系または芳香族系ポリイソシアネート、それらの混合物、およびそれらを変性して得られる変性ポリイソシアネート等を使用することができる。例えば、トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、水素添加MDI、1,5-ナフタレンジイソシアネート、1,6-へキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、水素添加XDI、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、1,3,6-へキサメチレントリイソシアネート、1,6,11-ウンデカントリイソシアネート、ビシクロへプタントリイソシアネート、及びこれらの変性体、誘導体等が挙げられる。また、その他プレポリマーも使用することができる。ポリイソシアネートは単独でもよく、あるいは2種以上を用いてもよい。特にトリレンジイソシアネート(TDI)は好ましいポリイソシアネートである。
イソシアネートインデックス(INDEX)は80~120が好ましい。イソシアネートインデックスが80未満では、引張強さ、伸び等の機械的物性の良い軟質ポリウレタンフォームが得られ難くなり、一方、120を越えると軟質ポリウレタンフォームの柔軟性が低下する。なお、イソシアネートインデックスは、ウレタン原料中に含まれる活性水素基1モルに対するイソシアネート基のモル数を100倍した値であり、[(軟質ポリウレタンフォーム組成物中のイソシアネート当量/軟質ポリウレタンフォーム組成物中の活性水素の当量)×100]で計算される。
発泡剤としては、水、代替フロンあるいはペンタンなどの炭化水素を、単独または組み合わせて使用できる。水の場合は、ポリオールとポリイソシアネートの反応時に炭酸ガスを発生し、その炭酸ガスによって発泡がなされる。発泡剤としての水の量は、ポリオール100重量部に対して2~6重量部程度が好ましく、より好適には3~5重量部である。また、水と共に他の発泡剤を併用する場合、他の発泡剤の量は適宜決定される。
触媒としては、ポリウレタンフォーム用のアミン系触媒、金属触媒が単独または併用される。アミン系触媒としては、モノアミン化合物、ジアミン化合物、トリアミン化合物、ポリアミン化合物、環状アミン化合物、アルコールアミン化合物、エーテルアミン化合物等が挙げられ、これらの1種類でもよく、2種類以上併用してもよい。金属触媒としては、有機錫化合物、有機鉄化合物、有機ビスマス化合物、有機鉛化合物、有機亜鉛化合物等を挙げることができ、これらの1種類でもよく、あるいは2種類以上用いてもよい。触媒の量は、適宜決定されるが、例としてポリオール100重量部に対して0.1~1.0重量部程度を挙げる。
整泡剤としては、シリコーン化合物、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤、ポリエーテルシロキサン、フェノール系化合物等が挙げられる。整泡剤の量は、ポリオール100重量部当たり0.1~5.0重量部程度を挙げる。
環状シロキサンとしては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等を挙げることができ、特に次の式(A)で示した環状シロキサン(n=3~6)が好ましい。環状シロキサンの量は、ポリオール100重量部当たり0.3~3重量部が好ましい。環状シロキサンを0.3~3重量部配合することにより、軟質ポリウレタンフォームをセル数が少ない、通気性の高いものにできる。
Figure 2022156490000002
軟質ポリウレタンフォーム原料には、必要に応じて架橋剤、充填剤、安定剤、着色剤、抗菌剤等、公知の添加剤を配合してもよい。
架橋剤としては、グリセリン、エチレンジアミンのオキサイド付加物、多官能アルコール等を挙げることができる。
軟質ポリウレタンフォーム原料の発泡方法は、スラブ発泡が好ましい。スラブ発泡は、ポリウレタンフォーム原料を混合させてベルトコンベア上に吐出し、大気圧下、常温で発泡させる方法である。スラブ発泡で得られた軟質ポリウレタンフォームは、その後に所定寸法に裁断されて使用されてマットレス等として使用される。
軟質ポリウレタンフォームの通気性(JIS K6400-7B法(フラジール型))は、120cc/cm/s以上が好ましい。より好ましくは150~600cc/cm/s、さらに好ましくは200~600cc/cm/sである。
軟質ポリウレタンフォームのセル数(JIS K6400-1)は、48個/25mm以下が好ましい。より好ましくは40個/25mm以下であり、最も好ましくは30個/25mm以下である。
軟質ポリウレタンフォームの洗濯乾燥性について説明する。
軟質ポリウレタンフォームは、前記洗濯乾燥試験における8時間乾燥後の測定サンプルの乾燥率が75%以上であり、より好ましい乾燥率は90%以上である。
軟質ポリウレタンフォームは、前記洗濯乾燥試験における8時間乾燥後の乾燥率が75%以上であるため、洗濯乾燥性に優れ、効率よく乾燥させることができる。
また、軟質ポリウレタンフォームは、前記洗濯乾燥試験における乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が15時間以内である。
軟質ポリウレタンフォームは、前記洗濯乾燥試験における乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が15時間以内であるため、洗濯乾燥性に優れ、内部まで短時間で乾燥させることができる。
以下に示す原料を用い、図1に示す配合からなる比較例1~3及び実施例1~4の軟質ポリウレタンフォーム原料を調製し、スラブ発泡により軟質ポリウレタンフォームを作製した。得られた比較例1~3及び実施例1~4の軟質ポリウレタンフォームは、セル膜を除去するための除膜処理を施さなかった。
・ポリオールA;ポリエーテルポリオール、分子量:3000、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、EO%=5-10%、品名:GP-3050NS、三洋化成工業社製
・ポリオールB;ポリマーポリオール(ポリマー分41%)、分子量:3000、官能基数3、水酸基価32mgKOH/g、EO%=5%、品名:EL941WF、AGC株式会社製
・ポリオールC;ポリエーテルポリオール、分子量:3000、官能基数3、水酸基価56.1mgKOH/g、EO%=5-10%、品名:GP-3000、三洋化成工業社製
・ポリオールD;ポリエーテルポリオール、分子量5000、官能基数3、水酸基価34mgKOH/g、EO%=74%、品名:CP1421、ダウ・ケミカル日本社製
・発泡剤:水
・触媒A;アミン系触媒、品名:33LSI、エアプロダクツジャパン社製
・触媒B;錫触媒、オクチル酸第一錫、品名:MRH110、城北化学工業社製
・整泡剤A;シリコーン系整泡剤、品名:SZ1136、東レ・ダウコーニング社製
・整泡剤B;シリコーン系整泡剤、品名:L595、モメンティブ社製
・架橋剤;エチレンジアミンのプロピレンオキサイド付加物からなるポリオール、品名:EDP300、ADEKA社製
・環状シロキサン;式(A)におけるn=5、沸点211℃、品名:SH-245、東レ・ダウコーニング製
・ポリイソシアネート;2,4-TDI/2,6-TDI=80/20、品名:コロネートT-80、日本ポリウレタン工業社製
各比較例及び各実施例の軟質ポリウレタンフォームについて、密度(JIS K7220)、セル数(JIS K6400-1)、通気性(JIS K6400-7B法(フラジール型)、サンプル厚み10mm)、圧縮残留歪(JIS-K6400-4)を測定した。
また、各比較例及び各実施例の軟質ポリウレタンフォームについて、前記洗濯乾燥試験を次のようにして行った。各軟質ポリウレタンフォームから、裁断により5×5×5cmの測定サンプルを作製し、その測定サンプルについて、試験開始前の重量を測定した。測定サンプルの上面から、水道水の10mlをシリンジによって注水し、注水後の測定サンプルを70℃に加温した乾燥機(品名:いすゞ製作所、SSR-115製)内の網製の棚の上に配置し、乾燥を行った。そして乾燥開始から2時間毎に測定サンプルを乾燥機から取り出し、測定サンプルの重量を測定し、前記の乾燥率の式によって乾燥率を算出した。70℃の乾燥は、乾燥率が100%になるまで行った。
各比較例及び各実施例の軟質ポリウレタンフォームについて、測定結果に基づいて次の基準により乾燥性評価を行った。
乾燥性評価は、8時間乾燥後の乾燥率が90~100%を「◎」、75~90%未満を「〇」、75%未満を「×」とした。
以下、各実施例及び各比較例について詳述する。
・比較例1
比較例1は、環状シロキサンを含まない例であり、イソシアネートインデックスを108にした配合からなる。比較例1は、密度36kg/m、セル数35個/25mm、通気性182cc/cm/secであり、密度が高く、セル数が大である。比較例1は、乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が16時間、8時間乾燥後の乾燥率が50.3%であり、乾燥性評価「×」であった。
・比較例2
比較例2は、環状シロキサンを含まない例であり、比較例1とはポリオールと整泡剤が異なり、かつ架橋剤を含まず、イソシアネートインデックスを102にした配合からなる。比較例2は、密度28kg/m、セル数36個/25mm、通気性79cc/cm/secであり、セル数が大であり、通気性が低い。比較例2は、乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が16時間、8時間乾燥後の乾燥率が72.9%であり、乾燥性評価「×」であった。
・比較例3
比較例3は、EO率5-10%のポリオールAを95重量部と、EO率74%のポリオールDを5重量部の併用とし、環状シロキサンを0.5重量部配合した例である。比較例3は、密度25kg/m、セル数50個/25mm、通気性283cc/cm/secであり、セル数が大である。比較例3は、乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が16時間、8時間乾燥後の乾燥率が66.6%であり、乾燥性評価「×」であった。
・実施例1
実施例1は、EO率5-10%のポリオールAを100重量部とし、環状シロキサンを0.3重量部配合した例である。実施例1は、密度25kg/m、セル数46個/25mm、通気性204cc/cm/secである。実施例1は、乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が10時間、8時間乾燥後の乾燥率が99.4%であり、乾燥性評価「◎」であった。
・実施例2
実施例2は、実施例1における環状シロキサンの量を0.5重量部に増加した例である。なお、実施例2は、EO率74%のポリオールDを5重量部含む比較例3とは、ポリオールDを含まない点で異なる。実施例2は、密度22kg/m、セル数19個/25mm、通気性329cc/cm/secであり、セル数が小、通気性が大である。実施例2は、乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が8時間であり、乾燥性評価「◎」であった。
・実施例3
実施例3は、EO率5-10%のポリオールAの70重量部と、EO率5%のポリオールBを30重量部使用し、環状シロキサンを0.5重量部配合した例である。実施例3は、密度23kg/m、セル数25個/25mm、通気性158cc/cm/secである。実施例3は、乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が12時間、8時間乾燥後の乾燥率が93.1%であり、乾燥性評価「◎」であった。
・実施例4
実施例4は、実施例3の環状シロキサンを1重量に増加した例である。実施例4は、密度23kg/m、セル数20個/25mm、通気性214cc/cm/secである。実施例4は、乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が12時間、8時間乾燥後の乾燥率が97.7%であり、乾燥性評価「◎」であった。
このように、本発明は、洗濯乾燥性に優れる軟質ポリウレタンフォームを製造することができ、マットレスに好適な洗濯乾燥性に優れる軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。
なお、本発明は、実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。

Claims (10)

  1. 軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡させて軟質ポリウレタンフォームを得る軟質ポリウレタンフォームの製造方法において、
    前記軟質ポリウレタンフォーム原料は、ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、触媒、整泡剤及び環状シロキサンを含み、
    前記軟質ポリウレタンフォームは、以下の洗濯乾燥試験における8時間乾燥後の測定サンプルの乾燥率が75%以上であることを特徴とする軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
    洗濯乾燥試験は、5×5×5cmのサイズからなる測定サンプルの一面から10mlの水を注水し、注水後の測定サンプルを70℃の恒温層で乾燥し、乾燥中の測定サンプルの重量を測定する。
    乾燥率は、注水後乾燥前の測定サンプルと乾燥中の測定サンプルの重量差を測定サンプル内に残っている水の重量として、以下の式により乾燥率(%)を算出する。
    乾燥率(%)=(1-n/m)×100
    m:注水した水の重量(g)
    n:測定サンプル内に残っている水の重量(g)
  2. 前記8時間乾燥後の測定サンプルの乾燥率が90%以上であることを特徴とする請求項1に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  3. 前記軟質ポリウレタンフォームは、JIS K6400-7B法に基づいて測定された通気性が120cc/cm/sec以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  4. 前記軟質ポリウレタンフォームは、JIS K6400-1に基づいて測定されたセル数が48個/25mm以下であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  5. 軟質ポリウレタンフォーム原料から得られた軟質ポリウレタンフォームにおいて、
    以下の洗濯乾燥試験における乾燥率が100%になるまでの乾燥時間が15時間以内であることを特徴とする軟質ポリウレタンフォーム。
    洗濯乾燥試験は、5×5×5cmのサイズからなる測定サンプルの一面から10mlの水を注水し、注水後の測定サンプルを70℃の恒温層で乾燥し、乾燥中の測定サンプルの重量を測定する。
    乾燥率は、注水後乾燥前の測定サンプルと乾燥中の測定サンプルの重量差を測定サンプル内に残っている水の重量として、以下の式により乾燥率(%)を算出する。
    乾燥率(%)=(1-n/m)×100
    m:注水した水の重量(g)
    n:測定サンプル内に残っている水の重量(g)
  6. 前記軟質ポリウレタンフォームは、前記洗濯乾燥試験における8時間乾燥後の測定サンプルの乾燥率が75%以上であることを特徴とする請求項5に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  7. JIS K6400-7B法に基づいて測定された通気性が120cc/cm/sec以上であることを特徴とする請求項5または6に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  8. JIS K6400-1に基づいて測定されたセル数が48個/25mm以下であることを特徴とする請求項5から7の何れか一項に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  9. 前記軟質ポリウレタンフォーム原料に環状シロキサンを含むことを特徴とする請求項5から8の何れか一項に記載の軟質ポリウレタンフォーム。
  10. 前記軟質ポリウレタンフォームは、マットレス用であることを特徴とする請求項5から9の何れか一項に記載の軟質ポリウレタンフォーム。

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