JPH09176375A - 亜燐酸エステルで安定化された重合体成形用組成物 - Google Patents

亜燐酸エステルで安定化された重合体成形用組成物

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JPH09176375A
JPH09176375A JP8328034A JP32803496A JPH09176375A JP H09176375 A JPH09176375 A JP H09176375A JP 8328034 A JP8328034 A JP 8328034A JP 32803496 A JP32803496 A JP 32803496A JP H09176375 A JPH09176375 A JP H09176375A
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phosphite
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JP8328034A
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Herbert Dipl Ing Magerstedt
ヘルベルト・マゲルシユテツト
Ernst Grigat
エルンスト・グリガト
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Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/52Phosphorus bound to oxygen only
    • C08K5/529Esters containing heterocyclic rings not representing cyclic esters of phosphoric or phosphorous acids

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱的な老化、変色および劣化に対して安定な
成形体およびフィルムの製造に適した熱可塑性成形用組
成物を提供する。 【解決手段】 (A)ポリオレフィン、スチレン重合
体、ポリアミド、ポリメタクリル酸アルキル、ポリフェ
ニレンスルフィド、ABSグラフト重合体、および熱可
塑性ポリウレタンから成る群から選ばれる重合体、およ
び(B) 1分子中に少なくとも1個のオキセタン基お
よび少なくとも1個の二価または多価フェノール基を含
む亜燐酸エステル、を含み、随時(C) 充填剤および
補強材料、(D) 燃焼遅延添加剤、(E) エラスト
マー変成剤、を含有することを特徴とする熱可塑性成形
用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はポリオレフィン、スチレン重合
体、ポリアミド、ポリメタクリル酸アルキル、ポリフェ
ニレンスルフィド、ABSグラフト重合体、および/ま
たは熱可塑性ポリウレタンから成り、亜燐酸エステルを
含む成形用組成物に関する。
【0002】熱的な負荷をかける間、特に生成物の製造
を行う間、該生成物を配合し次いで生成物の粒状化を行
う間、および生成物を加工して熱可塑性の成形体をつく
る間、安定化を行うために、ポリカーボネートおよびポ
リエステル、特にポリアルキレンテレフタレート成形用
組成物に亜燐酸エステルを加える(例えばドイツ特許公
開明細書第2 140 207号、同第2 255 6
39号、および同第2615 341号)。
【0003】さらにポリカーボネートに3級亜燐酸エス
テルを加えることにより製造および加工の間の変色を減
少させることができる(ドイツ特許公告明細書第1 1
28653号および米国特許第3 305 520
号)。
【0004】また臭素化したポリカーボネートを含む混
合物を安定させるために亜燐酸エステルをBa、Srま
たはCaの炭酸塩と組み合わせて使用することができる
(ドイツ特許公開明細書第2 064 599号)。
【0005】本発明においては、ポリオレフィン、スチ
レン重合体、ポリアミド、ポリメタクリル酸アルキル、
ポリフェニレンスルフィド、ABSグラフト重合体、お
よび/または熱可塑性ポリウレタンから成り、亜燐酸エ
ステルを含む成形用組成物を用いると、特に老化試験に
おいて、変色性が著しく減少することが見出された。本
発明の成形用組成物は良好な加水分解耐性および良好な
熱的安定性をもっている。
【0006】本発明は(A)ポリオレフィン、スチレン
重合体、ポリアミド、ポリメタクリル酸アルキル、ポリ
フェニレンスルフィド、ABSグラフト重合体、および
熱可塑性ポリウレタンから成る群から選ばれる重合体、
および(B) 1分子中に少なくとも1個のオキセタン
基および少なくとも1個の二価または多価フェノール基
を含む亜燐酸エステル、を含み、随時(C) 充填剤お
よび補強材料、(D) 燃焼遅延添加剤、(E) エラ
ストマー変成剤、を含有することを特徴とする熱可塑性
成形用組成物に関する。
【0007】成分(A)で定義される重合体の含量は一
般に20〜99.99重量部、好ましくは40〜99.
97重量部、特に好ましくは60〜99.95重量部で
ある。
【0008】成形用組成物中における成分(B)で定義
される亜燐酸エステルの含量は一般に(混合物全体に対
し)0.01〜2.5重量部、好ましくは0.03〜
1.0重量部、特に好ましくは0.05〜0.4重量部
である。
【0009】この混合物に充填剤および補強材料を加え
る場合には、好ましくは最高45重量部、最も好ましく
は10〜40重量部の充填剤および補強材料を使用す
る。
【0010】鉱物性の燃焼遅延用添加剤は好ましくは3
0〜55重量部に添加される。
【0011】本発明の成形用組成物は最高20重量部、
好ましくは3〜18重量部、特に6〜15重量部のハロ
ゲン化した化合物、および最高8重量部、好ましくは2
〜6重量部のアンチモン化合物、特に三酸化アンチモン
または五酸化アンチモンを含んでいることができる。
【0012】成分(E)で定義されるエラストマー変性
剤は好ましくは最高30重量部、最も好ましくは5〜2
5重量部の量で加えられる。この量に関するデータはそ
れぞれ全混合物に関した値である。
【0013】成分 A 本発明のポリオレフィンは脂肪族不飽和炭化水素、例え
ばエチレン、プロピレン、ブチレンまたはイソブチレン
の重合体であり、通常の方法、例えばラジカル開始重合
反応で得られ、重量平均分子量Mw(ゲルクロマトグラ
フ法で測定)が5000〜3,000,000のもので
ある。高圧ポリオレフィンおよび低圧ポリオレフィンの
両方を使用することができる。不飽和炭化水素はまた公
知方法により他のビニル単量体、例えば酢酸ビニル、ア
クリル酸またはアクリル酸エステルと共重合させること
もできる。この場合ビニル単量体の最大含量は30重量
%、好ましくは最高25重量%である。
【0014】ポリエチレンおよびポリプロピレンが好適
である。
【0015】本発明の意味においてスチレン重合体はス
チレンの均質重合体(ポリスチレン)、または好ましく
はアクリロニトリルおよび/またはマレイン酸との共重
合体であり、共重合体は例えば触媒を存在させて懸濁重
合により単量体または単量体混合物から製造される。ス
チレン重合体は一般に重量平均分子量が10,000〜
600,000(濃度5g/リットル、温度20℃でD
MF中で測定)である。
【0016】本発明に適したメタクリル酸C1〜C4アル
キルはメタクリル酸メチル、エチル、プロピルおよびブ
チルの公知重合体を含んでおり、メタクリル酸メチルお
よびエチルが好適である。これらのメタクリル酸エステ
ルは均質重合体および共重合体の両方を含むものとす
る。またそれぞれこれらの不飽和単量体およびメタクリ
ル酸エステルの全重量に関し最高9.5重量%の量の他
のエチレン型不飽和共重合可能単量体を共重合させ、9
0.5重量%〜100重量%のメタクリル酸アルキル単
位および9.5〜0重量%の他のエチレン型不飽和単量
体単位から本発明に適したメタクリル酸C1〜C4−アル
キル共重合体を合成する。
【0017】他のエチレン型不飽和単量体の例には(メ
タ)アクリロニトリル、(α−メチル)スチレン、ブロ
モスチレン、酢酸ビニル、アクリル酸C1〜C8−アルキ
ルエステル、(メタ)アクリル酸アリールエステル、
(メタ)アクリル酸、エチレン、プロピレン、N−ビニ
ルピロリドン、ビニルスルフォン酸(塩)、またはスチ
レンスルフォン酸(塩)が含まれる。
【0018】メタクリル酸C1〜C4−アルキル共重合体
は定義された有機溶媒に可溶で直鎖または分岐した構造
を有する物質を構成している。ゲルを含む重合体、即ち
交叉結合をもった重合体は本発明の意味における重合体
(b)ではない。
【0019】ポリメタクリル酸メチルは公知重合法によ
ってつくることができるが、好ましくはラジカル開始重
合法または熱重合法によってつくることが好ましい。 乳
化重合、塊状重合または分散重合、特に乳化重合、およ
び好ましくは塊状重合または溶液重合の方法が重合法と
して適している。分子量は使用する方法によって決定さ
れる公知方法、例えばメルカプタンを調節剤として使用
する方法により広い範囲で変えることができる。本発明
に使用し得るポリメタクリル酸メチルは通常熱的射出成
形法または押出し法で加工するのに適した分子量(また
は限界粘度数または熔融粘度)をもっている。
【0020】本発明の意味におけるポリフェニレンスル
フィドは例えばヨーロッパ特許A171 021号に記
載されている。
【0021】本発明の意味における熱可塑性ポリウレタ
ンはジイソシアネートを、完全にまたは主として、脂肪
族オリゴ−および/またはポリエステルおよび/または
エーテルと、1種またはそれ以上の連鎖伸長剤を用いて
反応させて得られる生成物である。これらの熱可塑性ポ
リウレタンは実質的に直鎖であり、熱可塑的な加工特性
をもっている。
【0022】これらの熱可塑性ポリウレタンは公知であ
るか、または公知方法(米国特許第3 214 411
号;J.H.SaundersおよびK.C.Fris
ch著「Polyuretanes,Chemistr
y and Technology」第II巻、299
〜451頁、Interscience Publis
hers、New York、1964年発行;および
Mobay Chemical Corporatio
n、「A Processing Handbook
for Texin Uretane Elasto
plastics Materials」、Pitts
burgh、PA)でつくることができる。
【0023】オリゴエステルおよびポリエステルを製造
する原料の例には、アジピン酸、コハク酸、スベリン
酸、セバチン酸、蓚酸、メチルアジピン酸、グルタル
酸、ピメリン酸、アゼライン酸、フタル酸、テレフタル
酸およびイソフタル酸が含まれる。
【0024】アジピン酸が好適である。
【0025】オリゴエステルを製造するグリコールの例
はエチレングリコール、1,2−および1,3−プロピ
レングリコール、1,2−、1,3−、1,4−、2,
3−および2,4−ブタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ビス−ヒドロキシメチルシクロヘキサン、ジエチレ
ングリコールおよび2,2−ジメチルプロピレングリコ
ールである。また最高1モル%の少量の三官能性アルコ
ールまたは3個より多くの官能性をもったアルコール、
例えばトリメチロールプロパン、グリセリン、ヘキサン
トリオール等をグリコールと組み合わせて使用すること
ができる。
【0026】得られたヒドロキシ−オリゴ−またはポリ
エステルは分子量が少なくとも600であり、水酸価が
約25〜190、好ましくは約40〜150であり、酸
価は約0.5〜2であり、含水量は約0.01〜0.2
%である。
【0027】オリゴエステルまたはポリエステルにはま
たオリゴマーまたは重合体のラクトン、例えばオリゴ−
カプロラクタムまたはポリカプロラクタム、および脂肪
族ポリカーボネート、例えばポリ−1,4−ブタンンジ
オールカーボネートまたはポリ−1,6−ヘキサンジオ
ールカーボネートが含まれる。
【0028】熱可塑性ポリウレタンの原料として使用さ
れる特に適したオリゴ・ラジカルはアジピン酸および少
なくとも1個の1級ヒドロキシル基を含むグリコールか
らつくられる。酸価が10、好ましくは約0.5〜2に
達したら縮合を停止する。反応中に生じる水は同時にま
たは順次分離し、最終含水量が約0.01〜0.05
%、好ましくは0.01〜0.02%の範囲になるよう
にする。
【0029】熱可塑性ポリウレタンを製造するためのオ
リゴ−またはポリエーテルの例にはテトラメチレングリ
コール、プロピレングリコールおよびエチレングリコー
ルをベースにしたものが含まれる。
【0030】ポリアセテートもポリエーテルの中に含ま
れるものとし、これも使用可能である。
【0031】オリゴエーテルおよびポリエーテルは平均
分子量Mn(生成物のOH価で決定された数平均分子
量)が600〜2000、好ましくは1000〜200
0である。
【0032】4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ートは成分Aで定義されたポリウレタンを製造する有機
ジイソシアネートとして使用することが好ましい。 この
ものは2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの
含有量が5%より少なく、ジフェニルメタンジイソシア
ネート二量体の含有量が2%より少なくなければならな
い。またHClとして計算したその酸性度は約0.00
5〜0.2%の範囲にある。HClとして計算した酸性
度は高温の水性メタノール溶液から塩化物を抽出する
か、水で加水分解して塩化物を放出させ、標準硝酸銀溶
液で滴定してその中に存在する塩素イオン濃度を決定す
る方法で決定される。
【0033】熱可塑性ポリウレタンを製造するために、
他のジイソシアネート、例えばエチレン、エチリデン、
プロピレン、ブチレン、1,3−シクロペンチレン、
1,4−シクロヘキシレン、1,2−シクロヘキシレ
ン、2,4−トリレン、2,6−トリレン、p−フェニ
レン、m−フェニレン、キシレン、1,4−ナフチレ
ン、1,5−ナフチレン、4,4’−ジフェニレンのジ
イソシアネート、2,2−ジフェニルプロパン4,4’
−ジイソシアネート、アゾベンゼン4,4’−ジイソシ
アネート、ジフェニルスルフォン4,4’−ジイソシア
ネート、ジクロロヘキサンメチレンジイソシアネート、
ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、1−クロロベンゼン−2,4−ジイソシ
アネート、フルフリルジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、イソフォロンジイソシア
ネート、ジフェニルエタンジイソシアネート、およびエ
チレングリコール、ブタンジオール等のビス(イソシア
ナートフェニル)エーテルを用いることができる。
【0034】イソシアネートと反応する活性水素を含ん
だ二官能性有機化合物、例えばジオール、ヒドロキシカ
ルボン酸、ジカルボン酸、ジアミン、アルカノールアミ
ンおよび水は連鎖伸張剤として使用することができる。
これらの例としてはエチレングリコール、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ブタンジオール、ブチンジオール、キシリレングリ
コール、アミレングリコール、1,4−フェニレン−ビ
ス−β−ヒドロキシエチルエーテル、1,3−フェニレ
ン−ビス−β−ヒドロキシエチルエーテル、ビス−(ヒ
ドロキシメチル−シクロヘキサン)、ヘキサンジオー
ル、アジピン酸、ω−ヒドロキシカプロン酸、チオグリ
コール、エチレンジアミン−、プロピレン−、ブチレン
−、ヘキサメチレン−、シクロヘキシレン−、フェニレ
ン−、トルイレン−、およびキシリレンジアミン、ジア
ミノジシルロヘキシルメタン、イソフォロンジアミン、
3,3’−ジクロロベンチジン、3,3’−ジニトロベ
ンチジン、エタノールアミン、アミノプロピルアルコー
ル、2,2−ジメチルプロパノールアミン、3−アミノ
シクロヘキシルアルコールおよびp−アミノベンジルア
ルコールが含まれる。オリゴ−またはポリエステル対二
官能性連鎖伸張剤のモル比は1:1〜1:50、好まし
くは1:2〜1:30の範囲で変わる。
【0035】二官能性の連鎖伸張剤とは別に、三官能性
の連鎖伸張剤、または官能性が3より大きい連鎖伸張剤
を二官能性の連鎖伸張剤のモル数に関し最高約5モル%
の副次的な量で使用することができる。
【0036】官能性が3またはそれ以上の連鎖伸張剤の
例にはグリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサン
トリオール、ペンタエリスリトールおよびトリエタノー
ルアミンが含まれる。
【0037】成分Aとして定義される熱可塑性のポリウ
レタンを製造するために、一官能性の成分、例えばブタ
ノールを用いることができる。
【0038】熱可塑性のポリウレタンの合成成分として
上記に挙げたジイソシアネート、オリゴエステル、ポリ
エステル、ポリエーテル、連鎖伸張剤および一官能性成
分は文献に公知であるか、または文献公知の方法で得る
ことができる。
【0039】熱可塑性ポリウレタン成分の公知製造法は
ドイツ特許公開明細書第4 309981号に記載され
ている。
【0040】本発明の意味におけるABS重合体はヨー
ロッパ特許A345 522号に記載されている。
【0041】成分 B 本発明の意味における亜燐酸エステルは1分子中に少な
くとも1個のオキセタン基および少なくとも1個の二価
または多価のフェノール基を含む亜燐酸エステルであ
る。
【0042】式I
【0043】
【化8】
【0044】但し式中n1は1または1より大きい整
数、好ましくは1〜9を表し、n2は0または0より大
きい整数、好ましくは0〜2を表し、n3は1または1
より大きい整数、好ましくは1〜9を表し、Rはアルキ
ル、アラルキル、シクロアルキル、アリールまたはヘテ
ロアリールであり、これらの基Rの少なくとも一つは少
なくとも1個のオキセタン基を含むモノアルコールであ
り、Arはアリールであって、随時アルキルおよび/ま
たはヒドロキシで置換されていることができ、n2が0
でない場合にはArは同一または相異なることができ
る、の亜燐酸エステル、および亜燐酸トリス−[(3−
エチルオキセタニル−3)−メチル]、亜燐酸トリス−
[(3−ペンチルオキセタニル−3)−メチル]、亜燐
酸フェニル−ビス−[(3−エチルオキセタニル−3)
−メチル]、2−フェノキシ−スピロ(1,3,2−ジ
オキサフォスフォリナン−5,3’)−オキセタン)、
3,3−ビス−[スピロ(オキセタン−3’,5”−
(1”,3”,2”−ジオキサフォスフォリナン−
2”))−オキシメチル]−オキセタンから選ばれる化
合物が好適である。
【0045】式(I)において適した基Rの例として
は、C1〜C18−アルキル、単核または多核C3〜C10
シクロアルキル、フェニル−C1〜C2−アルキル、単核
または多核C6〜C18−アリール、例えばフェニル、ナ
フチル、アントラシル、フェナンスリル、ビフェニル、
フェノキシフェニルまたはフルオレニル、およびまたヘ
テロアリール、例えばテトラヒドロフリルが含まれ、こ
こでアリール基はアルキルおよび/またはハロゲン、例
えばC1〜C18−アルキル、塩素および/または臭素で
置換されていることができる。
【0046】基Rはまた1個またはそれ以上のオキセタ
ン基Pを含むC1〜C6モノアルコールの誘導体であるこ
とができる。
【0047】複素環式の基
【0048】
【化9】
【0049】はオキセタン基Pを表すものとし、ここで
ZはH、CH3、C25、n−C511、−CH2−C5
11、−CH2−O−C613またはCH2−O−C25
あることができる。
【0050】上記式(I)の基Rはまたそれ自身例えば
Z=Hのオキセタン基Pを表すこともできる。
【0051】式(I)の基Arは2個のフェノール性ヒ
ドロキシル基から誘導される。基Arは次の化合物から
誘導されることが好ましい:ヒドロキノン、レゾルシ
ン、カテコール、ジ−t−ブチルカテコール、4,4’
−ジヒドロキシジフェニル、ビス−(ヒドロキシフェニ
ル)−アルカン、例えばC1〜C8−アルキレン−または
2〜C8−アルキリデンビスフェノール、ビス−(ヒド
ロキシフェニル)−シクロアルカン、例えばC5〜C15
−シクロアルキレン−またはC5〜C15−シクロアルキ
リデンビスフェノール、α,α’−ビス−(ヒドロキシ
フェニル)−ジイソプロピルベンゼン、および対応する
核がアルキル化またはハロゲン化された化合物、例えば
ビス−(4−ヒドロキシ−フェニル)−プロパン−2,
2(ビスフェノールA)、ビス−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジクロロフェニル)−プロパン−2,2(テト
ラクロロビスフェノールA)、ビス−(4−ヒドロキシ
−3,5−ジブロモフェニル)−プロパン−2,2(テ
トラブロモビスフェノールA)、ビス−(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジメチルフェニル)−プロパン−2,2
(テトラメチルビスフェノールA)、ビス−(4−ヒド
ロキシ−3−メチルフェニル)−プロパン−2,2−シ
クロヘキサン−1,1(ビスフェノールZ)、および
α,α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジ
イソプロピルベンゼン、ジヒドロキシナフタレンおよび
ジヒドロキシアントラセン。
【0052】例えば2個より多いフェノール性ヒドロキ
シ基を含むフェノールとしてはフロログルシノールおよ
びピロガロールが適している。
【0053】上記化合物の中で2,2−ビス−(ヒドロ
キシフェニル)−アルカンから、またオキセタン基を含
むモノアルコールから誘導された式(I)の化合物、即
ちArが式(II)
【0054】
【化10】
【0055】但し式中R1およびR2は同一または相異な
り、H、C1〜C18−アルキル、単核または多核のC1
6−シクロアルキル、または単核または多核のC6〜C
18−アリールを表し、R3、R3’、R4、R4’、R5
5’、R6およびR6’は、同一または相異なり、H、
1〜C18−アルキル、単核または多核のC1〜C6−シ
クロアルキル、単核または多核のC6〜C18−アリー
ル、C1〜C18−アルコキシ、C1〜C18−アリーロキシ
またはハロゲンを表す、の基に対応する式(I)の化合
物が好適である。
【0056】式(II)の化合物に対する置換基として
適したアルキル置換基は直鎖または分岐しており、また
飽和または不飽和であることができる。適当なアリール
置換基は例えばフェニルまたはビフェニルから成ってい
ることができる。好適なハロゲン置換基はClまたはB
rである。
【0057】Arが式(II)に対応する式(I)の化
合物は対応する式(III)
【0058】
【化11】
【0059】のビスフェノールの反応によってドイツ特
許公開明細書第2 255 639号記載の方法で得ら
れる。ここでR1〜R6およびR3’〜R6’は上記と同じ
意味を有する。
【0060】上記種類の化合物は高沸点の液体、樹脂ま
たは固体である。これらの化合物は有機溶媒、特にポリ
カーボネートの製造に使用される溶媒に易溶であり、従
って高温で製造または加工される高粘度のポリカーボネ
ートの安定剤として使用するのに特に適している。
【0061】下記に幾つかの例を示すこれらの化合物
は、個別的にまたは混合物中で製造することができる。
亜燐酸エステルは直鎖または分岐した構造をもっている
ことができる。
【0062】次にその幾つかの例を選んで示す。
【0063】
【化12】
【0064】
【化13】
【0065】
【化14】
【0066】
【化15】
【0067】これらの式(I)の亜燐酸エステルは公知
であり、ドイツ特許公開明細書第22 55 639号
(=米国特許第4 073 769号および同第4 3
23501号)記載の方法によって製造することができ
る。上記の亜燐酸の中性エステルも同様に公知である
(ドイツ特許公開明細書第2 140 207号、米国
特許第3 794 629号に相当)。
【0068】Rがオキセタン基を1個含むモノアルコー
ルの基である本発明の式(I)の亜燐酸エステルは、例
えばオキセタン基を含むモノアルコールR−OHと2個
またはそれ以上のフェノール性ヒドロキシル基を含むア
リール化合物、例えば式(III)のビスフェノールと
から成る混合物と、亜燐酸トリフェニルとを、アルカリ
性触媒の存在下において反応させてつくることができ、
この際フェノールを分離すると所望の生成物が生じる。
適当な反応温度は100〜180℃であり、適当な触媒
にはNaOH、NaOCH3、Naフェノレート、Na2
CO3、KOHおよびトリブチルアミンである。
【0069】反応は溶媒を存在させないで、或いは溶媒
を加えて行うことができる。反応原料、即ちオキセタン
基、アリール化合物、および亜燐酸トリフェニルを含む
モノアルコールR−OHのモル比は、製造すべき式
(I)の最終生成物から得られる。
【0070】成分(B)で定義されるオキセタン基を含
む亜燐酸エステルは個別的にまたは該濃度で互いに組み
合わせて重合体に加えることができる。
【0071】亜燐酸エステルを純粋な形で熔融重合体に
加えるか、または随時亜燐酸エステルを低沸点溶媒の溶
液として重合体に加えることにより安定化された重合体
を製造することができる。或いは粒状化した重合体を随
時鉱物質、エーロゾル、または他の適当な担体材料と共
に、適当な混合装置中で亜燐酸エステル(随時例えばイ
ソプロパノールのような溶媒の溶液にして)を注加し、
次いで随時緻密化することにより安定化された重合体を
つくることもできる。本発明の重合体はまた製造/配合
工程中バッチとして(バッチは例えば押出しにより亜燐
酸エステルを重合体に混入することにより製造され
る)、随時ポリアルキレンテレフタレートをベースにし
たバッチ、または随時ポリカーボネートをベースにした
バッチとして加えることにより製造することができる。
バッチは粒状物の形または粉末の形をしていることがで
きる。本発明の重合体の回収/加工工程は公知方法によ
り行うことができる。
【0072】公知方法により重合体を製造する場合、亜
燐酸エステルを熔融物へ添加するか、または溶液中で加
える場合も同じ方法を用いることができる。
【0073】成分 C ガラス繊維、ガラス玉、雲母、珪酸塩、石英、タルク、
二酸化チタン、珪灰石等を充填剤および補強材料として
使用することができ、また表面を処理することができ
る。市販のガラス繊維が好適な補強材料である。繊維の
直径が8〜18μmの範囲にあるガラス繊維を連続繊維
または切断または磨砕した繊維として使用することがで
き、この際繊維には本発明に用いる個々の重合体に対す
る適当な接合剤または接合剤系を被覆することもしない
こともことができる。
【0074】成分 D 相乗作用剤を含む市販の有機化合物またはハロゲン化合
物、或いは市販の有機窒素化合物、または有機/無機性
の燐化合物が燃焼遅延剤として適している。鉱物性の燃
焼遅延添加剤、例えばMgの水酸化物またはCa−Mg
の炭酸塩水和物(例えばドイツ特許公開明細書第4 2
36 122号)を使用することもできる。
【0075】ハロゲンを含む有機化合物、好ましくは臭
素化または塩素化した化合物の例として次のものが挙げ
られる。
【0076】エチレン−1,2−ビス−テトラブロモフ
タルイミド、エポキシド化したテトラブロモビスフェノ
ールA樹脂、テトラブロモビスフェノールAオリゴカー
ボネート、テトラクロロビスフェノールAオリゴカーボ
ネート、ペンタブロモポリアクリレート、臭素化したポ
リスチレン。
【0077】ペンタブロモポリアクリレートは一般に平
均分子量Mw(重量平均)が10,000〜200,0
00であり、臭素化したポリスチレンは一般に平均分子
量が10,000〜500,000である。
【0078】エポキシド化したテトラブロモビスフェノ
ールAおよびテトラブロモビスフェノールAオリゴカー
ボネートを使用することが好ましい。 エポキシド化したテトラブロモビスフェノールAは分子
量が約350〜約2100、好ましくは360〜100
0、最も好ましくは370〜400の公知ジエポキシ樹
脂であり、実質的にビスフェノールAとエピハロゲンヒ
ドリンとの縮合生成物の少なくとも1種から成ってい
る。このものは式(IV)
【0079】
【化16】
【0080】で特徴付けられる。ここでXは水素または
臭素を表し、nは0と2.3より小さい値との間の平均
の数値である(例えばヨーロッパ特許A180 471
号参照)。
【0081】テトラブロモビスフェノールAオリゴカー
ボネートまたはテトラクロロビスフェノールAオリゴカ
ーボネートは式(V)によって特徴付けられ、オリゴマ
ーは末端基がフェノールか、またはそれぞれトリブロモ
フェノールまたはトリクロロフェノールのものである。
【0082】
【化17】
【0083】但し
【0084】
【化18】
【0085】であり、ここでXは水素、塩素または臭素
を表し、nは4〜7の間の平均の数値である。
【0086】テトラブロモ(クロロ)ビスフェノールA
オリゴカーボネートは公知であり、公知方法により製造
することができる。
【0087】ヨーロッパ特許A345 522号(米国
特許第061 745号)またはドイツ特許公開明細書
第43 28 656.9号記載の燐化合物、例えば燐
酸トリフェニル、オリゴマーの燐酸エステル、レゾルシ
ンの二燐酸エステルまたはこれらの混合物は、有機燐化
合物として該特許記載の量で使用することが適当であ
る。
【0088】成分 E 適当なエラストマー変成剤には市販のEP(D)Mゴ
ム、ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル、アクリ
ルゴムをベースにしたグラフトゴム、熱可塑性のポリウ
レタン(上記のもの)または官能性のカップリング基を
もちまたはもたないEVA共重合体(例えばヨーロッパ
特許A345 522号)が含まれる。これらのエラス
トマー変成剤はポリアルキレンテレフタレート、スチレ
ン重合体およびポリフェニレンスルフィドに対する配合
助剤として適している。
【0089】本発明の亜燐酸エステルは上記熱可塑性プ
ラスチックスの製造、配合および加工中に起こる変色を
安定化させるのに使用することができる。
【0090】従って本発明はまたポリオレフィンおよび
スチレン重合体の配合用組成物に対する上記亜燐酸エス
テルの使用に関する。
【0091】本発明の成形用組成物は通常の添加剤、例
えば分離および型抜き剤、加工助剤、造核剤、帯電防止
剤、および安定剤を含んでいることができる。
【0092】個々の成分、および随時多の公知添加剤、
例えば安定剤、着色剤、顔料、分離および型抜き剤、補
強材料、造核剤、および帯電防止剤から成る本発明の成
形用組成物は、通常の加工装置、例えば内部捏和機、押
出し機または二重シャフト・スクリュー装置において、
公知方法で個々の成分を混合し、これを重合体に対する
適切な温度で熔融物として配合または押出しを行うこと
により製造することができる。
【0093】本発明の成形用組成物は、熱的な老化、お
よび長期間に亙り高温水の効果を受ける場合の変色およ
び劣化に対して安定な成形体およびフィルムの製造に使
用することができる。
【0094】従って本発明はまた成形体およびフィルム
を製造するための上記熱可塑性成形用組成物の使用に関
する。
【0095】
【実施例】
使用した亜燐酸エステル: 亜燐酸エステルA:
【0096】
【化19】
【0097】亜燐酸エステルB:
【0098】
【化20】
【0099】実施例 1(対照例) 100重量%ポリスチレン476L(BASF AG
社)。
【0100】実施例 2(本発明による) 99.90重量%ポリスチレン476L(BASF A
G社)、0.10重量%の亜燐酸エステルA。
【0101】実施例 3(本発明による) 99.4335重量%ポリスチレン476L(BASF
AG社)、0.5665重量%の亜燐酸エステルB、
0.1重量%の純亜燐酸エステルBに対応するイソプロ
パノール溶液として使用、0.4665重量%のイソプ
ロパノール。
【0102】実施例 4(対照例) 100重量%のLucalen A 2910M(BA
SF AG社)=ポリエチレン。
【0103】実施例 5(本発明による) 99.90重量%のLucalen A 2910M
(BASF AG社)、0.10重量%の亜燐酸エステ
ルA。
【0104】実施例 6(本発明による) 99.4335重量%のLucalen A 2910
M(BASF AG社)、0.5665重量%の亜燐酸
エステルB、0.1重量%の純亜燐酸エステルBに対応
するイソプロパノール溶液として使用、0.4665重
量%のイソプロパノール。
【0105】実施例 7(対照例) 100重量%のNovolen 1100 L(BAS
F AG社)=ポリプロピレン、 実施例 8(本発明による) 99.90重量%のNovolen 1100 L(B
ASF AG社)、0.10重量%の燐酸エステルA。
【0106】実施例 9(本発明による) 99.4335重量%のNovolen 1100 L
(BASF AG社)、0.5665重量%の亜燐酸エ
ステルB、0.10重量%の純亜燐酸エステルBに対応
するイソプロパノール溶液として使用、0.4665重
量%のイソプロパノール。
【0107】実施例10(対照例) 100重量%のLucryl G66 Q14(BAS
F AG社)=ポリメタクリル酸メチル、 実施例11(本発明による) 99.90重量%のLucryl G66 Q14(B
ASF AG社)、0.10重量%の燐酸エステルA。
【0108】実施例12(本発明による) 99.4335重量%のLucryl G66 Q14
(BASF AG社)、0.5665重量%の亜燐酸エ
ステルB、0.10重量%の純亜燐酸エステルBに対応
するイソプロパノール溶液として使用、0.4665重
量%のイソプロパノール。
【0109】実施例13(対照例) 100重量%のNovodur P3T(BASF A
G社)=アクリルブタジエンスチレン。
【0110】実施例14(本発明による) 99.90重量%のNovodur P3T(BASF
AG社)、0.10重量%の燐酸エステルA。
【0111】実施例15(本発明による) 99.4335重量%のNovodur P3T(BA
SF AG社)、0.5665重量%の亜燐酸エステル
B、0.10重量%の純亜燐酸エステルBに対応するイ
ソプロパノール溶液として使用、0.4665重量%の
イソプロパノール。
【0112】実施例16(対照例) 100重量%のDesmopan 385 S(BAS
F AG社)=熱可塑性ポリウレタン。
【0113】実施例17(本発明による) 99.90重量%のDesmopan 385 S(B
ASF AG社)、0.10重量%の燐酸エステルA。
【0114】実施例18(本発明による) 99.4335重量%のDesmopan 385 S
(BASF AG社)、0.5665重量%の亜燐酸エ
ステルB、0.10重量%の純亜燐酸エステルBに対応
するイソプロパノール溶液として使用、0.4665重
量%のイソプロパノール。
【0115】実施例19(対照例) 100重量%のDurethan B30S(BASF
AG社)=ポリアミド。
【0116】実施例20(本発明による) 99.90重量%のDurethan B30S(BA
SF AG社)、0.10重量%の燐酸エステルA。
【0117】実施例21(本発明による) 99.4335重量%のDurethan B30S
(BASF AG社)、0.5665重量%の亜燐酸エ
ステルB、0.10重量%の純亜燐酸エステルBに対応
するイソプロパノール溶液として使用、0.4665重
量%のイソプロパノール。
【0118】実施例22(対照例) 100重量%のTedur KU 1−9510(BA
SF AG社)=ポリフェニレンスルフィド。
【0119】実施例23(本発明による) 99.90重量%のTedur KU 1−9510
(BASF AG社)、0.10重量%の燐酸エステル
A。
【0120】実施例24(本発明による) 99.4335重量%のTedur KU 1−951
0(BASF AG社)、0.5665重量%の亜燐酸
エステルB、0.10重量%の純亜燐酸エステルBに対
応するイソプロパノール溶液として使用、0.4665
重量%のイソプロパノール。
【0121】成分を混合し、次いで押出し機により配合
する。得られた粒状の材料を市販の射出成形機において
射出成形する。
【0122】
【表1】
【0123】衝撃靱性を試験するために常に10個の試
験試料を試験した。従って記載しなかったすべての値
は、試験中破壊しなかったために引用しなかった値であ
る。
【0124】
【表2】
【0125】
【表3】
【0126】
【表4】
【0127】
【表5】
【0128】
【表6】
【0129】
【表7】
【0130】
【表8】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリオレフィン、スチレン重合
    体、ポリアミド、ポリメタクリル酸アルキル、ポリフェ
    ニレンスルフィド、ABSグラフト重合体、および熱可
    塑性ポリウレタンから成る群から選ばれる重合体、およ
    び(B) 1分子中に少なくとも1個のオキセタン基お
    よび少なくとも1個の二価または多価フェノール基を含
    む亜燐酸エステル、を含み、随時(C) 充填剤および
    補強材料、 (D) 燃焼遅延添加剤、 (E) エラストマー変成剤、を含有することを特徴と
    する熱可塑性成形用組成物。
  2. 【請求項2】 成分(A)の含有量は20〜99.9重
    量%、成分(B)の含有量は0.01〜2.5重量%で
    あり、随時存在する成分(C)の含有量は最高45重量
    %、成分(D)の含有量は最高55重量%、成分(E)
    の含有量は最高30重量%であることを特徴とする請求
    項1記載の熱可塑性成形用組成物。
  3. 【請求項3】 成分(B)は 式I 【化1】 但しn1は1または1より大きい整数を表し、 n2は0または0より大きい整数を表し、 n3は1または1より大きい整数を表し、 Rはアルキル、アラルキル、シクロアルキル、アリール
    またはヘテロアリールであり、これらの基Rの少なくと
    も一つは少なくとも1個のオキセタン基を含むモノアル
    コールであり、 Arはアリールであって、随時アルキルおよび/または
    ヒドロキシで置換されていることができ、n2が0でな
    い場合にはArは同一または相異なることができる、の
    亜燐酸エステル、および亜燐酸トリス−[(3−エチル
    オキセタニル−3)−メチル]、 亜燐酸トリス−[(3−ペンチルオキセタニル−3)−
    メチル]、 亜燐酸フェニル−ビス−[(3−エチルオキセタニル−
    3)−メチル]、 2−フェノキシ−スピロ(1,3,2−ジオキサフォス
    フォリナン−5,3’)−オキセタン)、 3,3−ビス−[スピロ(オキセタン−3’,5”−
    (1”,3”,2”−ジオキサフォスフォリナン−
    2”))−オキシメチル]−オキセタンから成る群の化
    合物から選ばれることを特徴とする請求項1記載の熱可
    塑性成形用組成物。
  4. 【請求項4】 式(I)においてRがC1〜C18−アル
    キル、単核または多核C3〜C10−シクロアルキル、フ
    ェニル−C1〜C2−アルキル、単核または多核C6〜C
    18−アリール、およびまたヘテロアリールを表し、ここ
    でアリール基はアルキルおよび/またはハロゲンで置換
    されていることができ、Rはさらにオキセタン基P 【化2】 ここでZはH、CH3、C25、n−C511、−CH2
    −C511、−CH2−O−C613またはCH2−O−C
    25であることができる、を表すことを特徴とする請求
    項3記載の熱可塑性成形用組成物。
  5. 【請求項5】 基Arはヒドロキノン、レゾルシン、カ
    テコール、ジ−t−ブチルカテコール、4,4’−ジヒ
    ドロキシジフェニル、ビス−(ヒドロキシフェニル)−
    アルカン、ビス−(ヒドロキシフェニル)−シクロアル
    カン、α,α’−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイ
    ソプロピルベンゼン、および核がアリール化またはハロ
    ゲン化されたこれらの誘導体、フロログルシノール、ま
    たはピロガロールから成る群から選ばれる化合物から誘
    導されたものであることを特徴とする請求項3記載の熱
    可塑性成形用組成物。
  6. 【請求項6】 成分(B)は下記の化合物 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 を表すことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性成形用
    組成物。
  7. 【請求項7】 成分(B)は下記の化合物 【化7】 を表すことを特徴とする請求項3記載の熱可塑性成形用
    組成物。
  8. 【請求項8】 成形体およびフィルムの製造に対する請
    求項1記載の成形用組成物の使用。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の成形用組成物から製造さ
    れた成形体およびフィルム。
JP8328034A 1995-11-30 1996-11-25 亜燐酸エステルで安定化された重合体成形用組成物 Pending JPH09176375A (ja)

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