JPH09176160A - 生理活性物質ei−2346 - Google Patents
生理活性物質ei−2346Info
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- JPH09176160A JPH09176160A JP34370195A JP34370195A JPH09176160A JP H09176160 A JPH09176160 A JP H09176160A JP 34370195 A JP34370195 A JP 34370195A JP 34370195 A JP34370195 A JP 34370195A JP H09176160 A JPH09176160 A JP H09176160A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れたIL−1産生阻害作用および抗菌作用
を有する新規生理活性物質を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化5】 で表され、IL−1産生抑制作用および抗菌作用を有す
る新規化合物EI−2346。
を有する新規生理活性物質を提供する。 【解決手段】 一般式(I) 【化5】 で表され、IL−1産生抑制作用および抗菌作用を有す
る新規化合物EI−2346。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放線菌に属する微生
物により生産され、インターロイキン−1産生阻害作用
を有し、かつ慢性関節リウマチ、痛風、変形性関節症、
骨粗鬆症、結節性動脈周囲炎、潰瘍性大腸炎、慢性腎
炎、活動性慢性肝炎、敗血症、エンドトキシン性ショッ
ク、アテローム硬化症、感染症に関わる発熱等の症状、
もしくは全身性強皮症などの治療剤および抗菌剤として
有用な新規生理活性物質EI−2346に関する。
物により生産され、インターロイキン−1産生阻害作用
を有し、かつ慢性関節リウマチ、痛風、変形性関節症、
骨粗鬆症、結節性動脈周囲炎、潰瘍性大腸炎、慢性腎
炎、活動性慢性肝炎、敗血症、エンドトキシン性ショッ
ク、アテローム硬化症、感染症に関わる発熱等の症状、
もしくは全身性強皮症などの治療剤および抗菌剤として
有用な新規生理活性物質EI−2346に関する。
【0002】
【従来の技術】インターロイキン−1(以下IL−1と
称する)は体内の多彩な細胞、例えばマクロファージや
単球をはじめとし、好中球、線維芽細胞、皮膚ケラチノ
サイト、肝臓クッパー細胞、腎糸球体メサンギウム細
胞、脳の星状細胞・グリア細胞、血管内皮細胞などから
産生される分子量17.5kDaの蛋白質で等電点(以下pIと
称する)が5のα型とpIが7のβ型がある。現在のとこ
ろα型とβ型は同じ作用をすることがわかっている。
称する)は体内の多彩な細胞、例えばマクロファージや
単球をはじめとし、好中球、線維芽細胞、皮膚ケラチノ
サイト、肝臓クッパー細胞、腎糸球体メサンギウム細
胞、脳の星状細胞・グリア細胞、血管内皮細胞などから
産生される分子量17.5kDaの蛋白質で等電点(以下pIと
称する)が5のα型とpIが7のβ型がある。現在のとこ
ろα型とβ型は同じ作用をすることがわかっている。
【0003】IL−1は多種多様の生物活性を有するこ
とが知られている。すなわち、IL−1はリンパ球の分
裂増殖に対する反応性の増強因子として働く他、B細胞
の増殖や抗体産生増強の補助因子として働くとされてい
る。また、IL−1は視床下部の温度中枢においてアラ
キドン酸カスケードに作用し、プロスタグランジンE 2
合成を高めることで発熱に関与していると考えられてい
る。さらに、IL−1は敗血症、クーロン病などの患者
血清や、関節リウマチ患者の関節腔においてその活性が
有意に上昇していることが示されており、これらの疾病
の発症、進展へのIL−1の関与が示唆されている。こ
うしたIL−1で仲介される症状の軽減にはIL−1産
生の抑制が有効と考えられる。
とが知られている。すなわち、IL−1はリンパ球の分
裂増殖に対する反応性の増強因子として働く他、B細胞
の増殖や抗体産生増強の補助因子として働くとされてい
る。また、IL−1は視床下部の温度中枢においてアラ
キドン酸カスケードに作用し、プロスタグランジンE 2
合成を高めることで発熱に関与していると考えられてい
る。さらに、IL−1は敗血症、クーロン病などの患者
血清や、関節リウマチ患者の関節腔においてその活性が
有意に上昇していることが示されており、これらの疾病
の発症、進展へのIL−1の関与が示唆されている。こ
うしたIL−1で仲介される症状の軽減にはIL−1産
生の抑制が有効と考えられる。
【0004】IL−1産生抑制作用を有する物質として
は、従来、ナフタレン誘導体(特開平4−59743号
公報)、3−アリールイソチアゾール誘導体(特開平4
−74121号公報)、ジンゲロール誘導体(特開平4
−202127号公報)などの合成化合物が知られてい
る。また、一般式(II)
は、従来、ナフタレン誘導体(特開平4−59743号
公報)、3−アリールイソチアゾール誘導体(特開平4
−74121号公報)、ジンゲロール誘導体(特開平4
−202127号公報)などの合成化合物が知られてい
る。また、一般式(II)
【0005】
【化2】
【0006】で表されるエキスホリアミシン(exfoliamy
cin)類[ザ・ジャーナル・オブ・アンティバイオティッ
クス(J. Antibiotics),46,346-349(1993)、ザ・ジャー
ナル・オブ・アンティバイオティックス(J.Antibiotic
s),48,431-432(1995)]や、一般式(III )
cin)類[ザ・ジャーナル・オブ・アンティバイオティッ
クス(J. Antibiotics),46,346-349(1993)、ザ・ジャー
ナル・オブ・アンティバイオティックス(J.Antibiotic
s),48,431-432(1995)]や、一般式(III )
【0007】
【化3】
【0008】で表されるナフトピラノミシン(naphthopy
ranomycin)[ザ・ジャーナル・オブ・アンティバイオテ
ィックス(J. antibiotics),45,584-586(1992)]などの
抗菌活性を有する化合物が知られているが、これらの化
合物におけるIL−1産生抑制作用に関する報告はな
い。
ranomycin)[ザ・ジャーナル・オブ・アンティバイオテ
ィックス(J. antibiotics),45,584-586(1992)]などの
抗菌活性を有する化合物が知られているが、これらの化
合物におけるIL−1産生抑制作用に関する報告はな
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は優れた
IL−1産生阻害作用および抗菌作用を有する新規生理
活性物質を提供することにある。
IL−1産生阻害作用および抗菌作用を有する新規生理
活性物質を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは微生物中に
IL−1産生抑制作用を有する物質が生産されることを
見いだし、この物質を単離、精製し、その理化学的性質
を調べた結果、新規物質であることが判明し、一般式
(I)で表される化合物をEI−2346と命名した。
本発明によれば、一般式(I)
IL−1産生抑制作用を有する物質が生産されることを
見いだし、この物質を単離、精製し、その理化学的性質
を調べた結果、新規物質であることが判明し、一般式
(I)で表される化合物をEI−2346と命名した。
本発明によれば、一般式(I)
【0011】
【化4】
【0012】で表される生理活性物質EI−2346を
提供することができる。
提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
EI−2346の理化学的性質は以下に示すとおりであ
る。なお、以下のデータは下記の機器より測定した。 質量分析:日本電子 JMS HX/HX110A 質量分析装置 紫外吸収スペクトル:島津製作所 UV-2200 分光光度計 赤外吸収スペクトル:日本電子 JIR-RFX3001 赤外線分
光光度計 核磁気共鳴スペクトル:日本電子 α400 核磁気共鳴装
置 融点:柳本製作所 ミクロ融点測定装置 旋光度:日本分光工業 DIP-370 型デジタル旋光計
EI−2346の理化学的性質は以下に示すとおりであ
る。なお、以下のデータは下記の機器より測定した。 質量分析:日本電子 JMS HX/HX110A 質量分析装置 紫外吸収スペクトル:島津製作所 UV-2200 分光光度計 赤外吸収スペクトル:日本電子 JIR-RFX3001 赤外線分
光光度計 核磁気共鳴スペクトル:日本電子 α400 核磁気共鳴装
置 融点:柳本製作所 ミクロ融点測定装置 旋光度:日本分光工業 DIP-370 型デジタル旋光計
【0014】EI−2346の理化学的性質 性状:赤橙色粉末 融点:106.0−110.0℃ 比旋光度:[ α]D 27 = +250゜(c=0.35,CH3OH) FABMS スペクトル:m/z amu 435 (M+H)+ 高分解能FABMS スペクトル:m/z amu 435.1671 (M+H)+,
Δ+1.6 mmu UVスペクトル(CH3OH) :λmax nm (ε) 220 (32,000)
, 253 (12,000) , 431(3,200) +HCl 225 , 260 , 307 +NaOH 未変化 IRスペクトル(KBr):υmax nm (cm-1) 3444, 1647, 16
14, 1394, 1288, 1255,1092, 10341 H-NMRスペクトル:δ ppm(積分、多重度、結合定数) 7.33 (1H,s), 7.10 (1H,s), 5.72 (1H,s), 5.11 (1H,
m), 4.19 (1H,dd,J=10.3,4.5 Hz), 3.89 (1H,dd,J=12.
2,2.0 Hz), 3.74 (1H,dd,J=12.2,5.1 Hz), 3.64 (2H,
m), 3.57 (1H,dd,J=10.3,10.3 Hz), 2.95 (1H,d,J=16.5
Hz), 2.86 (1H,d,J=16.5 Hz), 1.98 (2H,m), 1.54 (3
H,s), 1.43 (1H,m), 1.27 (1H,m), 0.89 (3H,dd,J=7.4,
7.4 Hz)13 C-NMR スペクトル:δ ppm(多重度) 189.9 (s), 185.9 (s), 159.0 (s), 146.1 (s), 144.3
(s), 136.8 (d), 134.8(s), 131.1 (s), 120.6 (d), 11
4.1 (s), 95.2 (d), 95.1 (s), 84.4 (d), 72.4(t), 7
0.6 (d), 62.4 (t), 62.3 (d), 41.5 (t), 37.1 (t), 2
9.2 (q), 19.1 (t), 14.4 (q) 溶解性:メタノール、アセトニトリルに易溶 呈色反応:ヨウ素、硫酸に陽性 薄層クロマトグラフィー(Rf値):0.49 展開溶媒:クロロホルム−メタノール=9:1 薄層:HPTLC Fertigplatten kieselgel 60 F254(メル
ク社製) 展開方法:室温、上昇法、20分 検出:ヨウ素発色 以上のデータよりEI−2346は新規化合物であるこ
とが判明した。次に化合物EI−2346の活性につい
て試験例で説明する。
Δ+1.6 mmu UVスペクトル(CH3OH) :λmax nm (ε) 220 (32,000)
, 253 (12,000) , 431(3,200) +HCl 225 , 260 , 307 +NaOH 未変化 IRスペクトル(KBr):υmax nm (cm-1) 3444, 1647, 16
14, 1394, 1288, 1255,1092, 10341 H-NMRスペクトル:δ ppm(積分、多重度、結合定数) 7.33 (1H,s), 7.10 (1H,s), 5.72 (1H,s), 5.11 (1H,
m), 4.19 (1H,dd,J=10.3,4.5 Hz), 3.89 (1H,dd,J=12.
2,2.0 Hz), 3.74 (1H,dd,J=12.2,5.1 Hz), 3.64 (2H,
m), 3.57 (1H,dd,J=10.3,10.3 Hz), 2.95 (1H,d,J=16.5
Hz), 2.86 (1H,d,J=16.5 Hz), 1.98 (2H,m), 1.54 (3
H,s), 1.43 (1H,m), 1.27 (1H,m), 0.89 (3H,dd,J=7.4,
7.4 Hz)13 C-NMR スペクトル:δ ppm(多重度) 189.9 (s), 185.9 (s), 159.0 (s), 146.1 (s), 144.3
(s), 136.8 (d), 134.8(s), 131.1 (s), 120.6 (d), 11
4.1 (s), 95.2 (d), 95.1 (s), 84.4 (d), 72.4(t), 7
0.6 (d), 62.4 (t), 62.3 (d), 41.5 (t), 37.1 (t), 2
9.2 (q), 19.1 (t), 14.4 (q) 溶解性:メタノール、アセトニトリルに易溶 呈色反応:ヨウ素、硫酸に陽性 薄層クロマトグラフィー(Rf値):0.49 展開溶媒:クロロホルム−メタノール=9:1 薄層:HPTLC Fertigplatten kieselgel 60 F254(メル
ク社製) 展開方法:室温、上昇法、20分 検出:ヨウ素発色 以上のデータよりEI−2346は新規化合物であるこ
とが判明した。次に化合物EI−2346の活性につい
て試験例で説明する。
【0015】試験例1 各種細菌に対する抗菌作用 各種細菌に対する最小生育阻止濃度(MIC)につい
て、バクトトリプトン(Difco社製)3g/L、肉エ
キス3g/L、酵母エキス1g/L、グルコース1g/L、寒
天16g/Lの組成からなる培地(pH7.0)を用いて
寒天希釈法により測定した。その結果を第1表に示す。
て、バクトトリプトン(Difco社製)3g/L、肉エ
キス3g/L、酵母エキス1g/L、グルコース1g/L、寒
天16g/Lの組成からなる培地(pH7.0)を用いて
寒天希釈法により測定した。その結果を第1表に示す。
【0016】
【表1】
【0017】試験例2 IL−1産生に対する阻害作用 本発明の化合物EI−2346についてヒト単球系由来
株化細胞THP−1細胞(ATCC No.TIB 202)からのIL
−1βの産生阻害作用を調べた。IL−1β量はELI
SA法により測定した。THP−1細胞を10%非働化
ウシ胎児血清含有RPMI1640培養液(ニッスイ社
製)に1 ×105個/mlの濃度で浮遊懸濁した。これを24穴
プレートに1ml/ウェルの容量で分注し、フォルボール1
2−ミリスタート13−アセタート(PMA;最終濃
度:30nM)を加えて、37℃、5%CO2インキュベーターで6
5時間培養し、細胞をマクロファージ様に分化させた。
株化細胞THP−1細胞(ATCC No.TIB 202)からのIL
−1βの産生阻害作用を調べた。IL−1β量はELI
SA法により測定した。THP−1細胞を10%非働化
ウシ胎児血清含有RPMI1640培養液(ニッスイ社
製)に1 ×105個/mlの濃度で浮遊懸濁した。これを24穴
プレートに1ml/ウェルの容量で分注し、フォルボール1
2−ミリスタート13−アセタート(PMA;最終濃
度:30nM)を加えて、37℃、5%CO2インキュベーターで6
5時間培養し、細胞をマクロファージ様に分化させた。
【0018】血清無添加RPMI1640で培養プレー
トを緩やかに洗浄して非付着細胞を除去した後、リポポ
リサッカライド(LPS;最終濃度:25μg/ml)と被験
試料(最終濃度:0.05〜50μg/ml)を同時に添加した血
清無添加RPMI1640培養液(1ml/ウェル)で4時
間培養した。培養後、培養上清中に遊離したIL−1β
量は、IL−1β測定キット(アマシャム社製)を用い
て測定した。
トを緩やかに洗浄して非付着細胞を除去した後、リポポ
リサッカライド(LPS;最終濃度:25μg/ml)と被験
試料(最終濃度:0.05〜50μg/ml)を同時に添加した血
清無添加RPMI1640培養液(1ml/ウェル)で4時
間培養した。培養後、培養上清中に遊離したIL−1β
量は、IL−1β測定キット(アマシャム社製)を用い
て測定した。
【0019】IL−1産生阻害率は次式により算出し、
IC50(50%阻害濃度)を求めた。 IL−1産生阻害率(%)=(A−B)/(A−C)×
100 A:LPSのみ添加時のIL−1産生量 B:LPS+被験試料添加時のIL−1産生量 C:LPS未添加時のIL−1産生量 以上より、EI−2346のLPS刺激によるTHP−
1細胞のIL−1産生の50%阻害濃度は4.6μMであ
った。
IC50(50%阻害濃度)を求めた。 IL−1産生阻害率(%)=(A−B)/(A−C)×
100 A:LPSのみ添加時のIL−1産生量 B:LPS+被験試料添加時のIL−1産生量 C:LPS未添加時のIL−1産生量 以上より、EI−2346のLPS刺激によるTHP−
1細胞のIL−1産生の50%阻害濃度は4.6μMであ
った。
【0020】次にEI−2346の製造法について説明
する。EI−2346はストレプトマイセス属に属しE
I−2346の生産能を有する微生物を培地に培養し、
培養物中にEI−2346を生成蓄積させ、該培養物か
らEI−2346を採取することによって製造される。
EI−2346の生産能を有する微生物としては、スト
レプトマイセス属に属し、EI−2346生産能を有す
る菌株であればいずれの菌株でも用いることができる。
また、これらの菌株を人工的変異法、たとえば紫外線照
射、X線照射、変異誘起剤処理などによって変異させた
変異株あるいは自然的に変異した変異株でもEI−23
46の生産能を有するものであれば本発明に用いること
ができる。具体的に好適な例として、ストレプトマイセ
ス・スピーシーズ(StreptomycesSP.)E−2346株が
あげられる。
する。EI−2346はストレプトマイセス属に属しE
I−2346の生産能を有する微生物を培地に培養し、
培養物中にEI−2346を生成蓄積させ、該培養物か
らEI−2346を採取することによって製造される。
EI−2346の生産能を有する微生物としては、スト
レプトマイセス属に属し、EI−2346生産能を有す
る菌株であればいずれの菌株でも用いることができる。
また、これらの菌株を人工的変異法、たとえば紫外線照
射、X線照射、変異誘起剤処理などによって変異させた
変異株あるいは自然的に変異した変異株でもEI−23
46の生産能を有するものであれば本発明に用いること
ができる。具体的に好適な例として、ストレプトマイセ
ス・スピーシーズ(StreptomycesSP.)E−2346株が
あげられる。
【0021】以下に、ストレプトマイセス・スピーシー
ズ(Strptomyces sp.)E−2346株の形態、培養性
状、生理学的性質における特徴を記述する。 1.形態的性質 1)菌糸 気菌糸形成;有 気菌糸の分断および運動性;無 基生菌糸の分断および運動性;無 2)胞子 胞子の形成の有無および着生位置;気菌糸に形成 胞子嚢の形成の有無および着生位置;無 胞子柄上で連鎖する胞子の数;10個以上 多数の胞子が連鎖する場合の形状;曲状または螺旋状 胞子の特徴 表面構造;トゲ状 形状および大きさ;桿形、約0.6〜0.8μm × 1.0〜1.2
μm 運動性および鞭毛の存在;無 3)その他 厚膜胞子;無 集束菌糸;無 疑似胞子嚢;無 菌糸の分裂様式;単純分枝
ズ(Strptomyces sp.)E−2346株の形態、培養性
状、生理学的性質における特徴を記述する。 1.形態的性質 1)菌糸 気菌糸形成;有 気菌糸の分断および運動性;無 基生菌糸の分断および運動性;無 2)胞子 胞子の形成の有無および着生位置;気菌糸に形成 胞子嚢の形成の有無および着生位置;無 胞子柄上で連鎖する胞子の数;10個以上 多数の胞子が連鎖する場合の形状;曲状または螺旋状 胞子の特徴 表面構造;トゲ状 形状および大きさ;桿形、約0.6〜0.8μm × 1.0〜1.2
μm 運動性および鞭毛の存在;無 3)その他 厚膜胞子;無 集束菌糸;無 疑似胞子嚢;無 菌糸の分裂様式;単純分枝
【0022】2.培養的性質 E−2346株は、一般に使用されている合成および天
然培地で普通もしくは旺盛な成育を示し、基生菌糸は薄
黄色から茶色系を示す。培地により茶色系の可溶性色素
が産生されることもある。
然培地で普通もしくは旺盛な成育を示し、基生菌糸は薄
黄色から茶色系を示す。培地により茶色系の可溶性色素
が産生されることもある。
【0023】各種培地上での28℃、14日間培養した時の
生育および色の特徴を下記に示す。なお、色の表示は C
olor Harmony Manual [Container Corporation of Ame
rica第4版(1958)]による色の分類に従った。 1)シュクロース・硝酸塩寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;オートミール(2ec) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、シルバーグレー(3
fe) 可溶性色素;無 2)グルコース・アスパラギン寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;ライトアイボリー(2ca)〜ライトブラ
ウン(3lg) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、ホワイト(a)〜シ
ルバーグレー(3fe) 可溶性色素;無 3)グリセリン・アスパラギン寒天培地 生育状態;貧弱 基生菌糸の色調;ベージュ(3ge)〜ダークブラウン(3pn) 気菌糸の着生状態とその色調;貧弱、シェルピンク(4c
a) 可溶性色素;無 4)スターチ・無機塩寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;シルバーグレー(3fe)〜ベージュグレ
ー(3ih) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、ホワイト(a)〜シ
ルバーグレー(3fe) 可溶性色素;無
生育および色の特徴を下記に示す。なお、色の表示は C
olor Harmony Manual [Container Corporation of Ame
rica第4版(1958)]による色の分類に従った。 1)シュクロース・硝酸塩寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;オートミール(2ec) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、シルバーグレー(3
fe) 可溶性色素;無 2)グルコース・アスパラギン寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;ライトアイボリー(2ca)〜ライトブラ
ウン(3lg) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、ホワイト(a)〜シ
ルバーグレー(3fe) 可溶性色素;無 3)グリセリン・アスパラギン寒天培地 生育状態;貧弱 基生菌糸の色調;ベージュ(3ge)〜ダークブラウン(3pn) 気菌糸の着生状態とその色調;貧弱、シェルピンク(4c
a) 可溶性色素;無 4)スターチ・無機塩寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;シルバーグレー(3fe)〜ベージュグレ
ー(3ih) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、ホワイト(a)〜シ
ルバーグレー(3fe) 可溶性色素;無
【0024】5)チロシン寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;ベージュ(3ge)〜ダークブラウン(3pn) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、ホワイト(a)〜ア
シェス(5fe) 可溶性色素;わずかに産生(茶色) 6)栄養寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;ライトマスタードタン(2ie)〜マスタ
ードタン(2lg) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、アシェス(5fe) 可溶性色素;無 7)イースト・麦芽寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;カバートタン(2ge)〜カバートブラウ
ン(2li) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、アシェス(5fe) 可溶性色素;無 8)オートミール寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;ライトマスタードタン(2ie)〜マスタ
ードブラウン(2pl) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、アシェス(5fe) 可溶性色素;無
シェス(5fe) 可溶性色素;わずかに産生(茶色) 6)栄養寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;ライトマスタードタン(2ie)〜マスタ
ードタン(2lg) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、アシェス(5fe) 可溶性色素;無 7)イースト・麦芽寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;カバートタン(2ge)〜カバートブラウ
ン(2li) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、アシェス(5fe) 可溶性色素;無 8)オートミール寒天培地 生育状態;旺盛 基生菌糸の色調;ライトマスタードタン(2ie)〜マスタ
ードブラウン(2pl) 気菌糸の着生状態とその色調;旺盛、アシェス(5fe) 可溶性色素;無
【0025】3.生理学的性質 E−2346株の生理学的諸性質を以下に示す。1)に
ついては14日間培養後、2)〜6)は28oC、2〜3週間培
養後の結果を記述する。
ついては14日間培養後、2)〜6)は28oC、2〜3週間培
養後の結果を記述する。
【0026】1)生育温度範囲;10.0℃〜45.0℃ 2)ゼラチンの液化;有 3)スターチの加水分解;有 4)脱脂粉乳の凝固およびペプトン化;無 5)メラニン様色素の生成 (1) ペプトン・イースト・鉄寒天培地;わずかに生成 (2) チロシン寒天培地;わずかに生成 6)炭素源の利用性 基礎培地はプリードハム・ゴトリーブ寒天培地を使用し
た。以下、+は利用することを、−は利用しないことを
示す。
た。以下、+は利用することを、−は利用しないことを
示す。
【0027】 L-アラビノース ;+ D-キシロース ;+ D-グルコース ;+ シュクロース ;+ ラフィノース ;− D-フルクトース ;+ ラムノース ;+ イノシトール ;+ D-マンニトール ;+
【0028】4.化学分類的性質 1)菌体中のジアミノピメリン酸の光学異性体;LL型 2)菌体脂質の主要キノン;MK-9(H8),MK-9(H6) 以上、形態的には気中菌糸に胞子鎖が形成されること、
化学分類的には細胞壁が I型(LL−ジアミノピメリン
酸、グリシン)であること、および、主要キノンがメナ
キノン9の4飽和型(MK-9(H8))、3飽和型(MK-9(H6))で
あることから、本菌株は放線菌の中でストレプトマイセ
ス属に分類される。
化学分類的には細胞壁が I型(LL−ジアミノピメリン
酸、グリシン)であること、および、主要キノンがメナ
キノン9の4飽和型(MK-9(H8))、3飽和型(MK-9(H6))で
あることから、本菌株は放線菌の中でストレプトマイセ
ス属に分類される。
【0029】従って、本菌株をストレプトマイセス・エ
スピーE−2346 (Streptomycessp. E−2346)
と命名し、工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM B
P-5348として平成7年12月21日付けで寄託した。本
発明のEI−2346生産菌の培養に際しては放線菌の
培養に用いられる通常の培養方法が適用される。培地と
しては、菌の資化しうる炭素源、窒素源、無機物などを
程よく含有する培地であれば天然培地、合成培地いずれ
でも使用可能である。
スピーE−2346 (Streptomycessp. E−2346)
と命名し、工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM B
P-5348として平成7年12月21日付けで寄託した。本
発明のEI−2346生産菌の培養に際しては放線菌の
培養に用いられる通常の培養方法が適用される。培地と
しては、菌の資化しうる炭素源、窒素源、無機物などを
程よく含有する培地であれば天然培地、合成培地いずれ
でも使用可能である。
【0030】炭素源としては、グルコース、フラクトー
ス、シュークロース、スタビロース、澱粉、デキストリ
ン、マンノース、マルトース、糖蜜等の炭水化物、クエ
ン酸、リンゴ酸、酢酸、フマール酸などの有機酸、メタ
ノール、エタノール等のアルコール、メタン、エタン、
プロパン、n-パラフィンなどの炭化水素、グルタミン
酸等のアミノ酸あるいはグリセロール等が用いられる。
ス、シュークロース、スタビロース、澱粉、デキストリ
ン、マンノース、マルトース、糖蜜等の炭水化物、クエ
ン酸、リンゴ酸、酢酸、フマール酸などの有機酸、メタ
ノール、エタノール等のアルコール、メタン、エタン、
プロパン、n-パラフィンなどの炭化水素、グルタミン
酸等のアミノ酸あるいはグリセロール等が用いられる。
【0031】窒素源としては塩化アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等
のアンモニウム塩、アスパラギン酸、グルタミン、シス
チン、アラニン等のアミノ酸、尿素、ペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・スチープ・リカ
ー、大豆粉、綿実粕、大豆カゼイン、カザミノ酸、ファ
ーマメディア等が用いられる。
ンモニウム、硝酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等
のアンモニウム塩、アスパラギン酸、グルタミン、シス
チン、アラニン等のアミノ酸、尿素、ペプトン、肉エキ
ス、酵母エキス、乾燥酵母、コーン・スチープ・リカ
ー、大豆粉、綿実粕、大豆カゼイン、カザミノ酸、ファ
ーマメディア等が用いられる。
【0032】無機物としてはリン酸一水素カリウム、リ
ン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、硫酸
コバルト、硫酸亜鉛、パントテン酸カルシウム、モリブ
デン酸アンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、炭酸
バリウム、炭酸カルシウム、塩化コバルト、食塩等が用
いられる。
ン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸第一鉄、硫酸マンガン、硫酸銅、硫酸
コバルト、硫酸亜鉛、パントテン酸カルシウム、モリブ
デン酸アンモニウム、硫酸アルミニウムカリウム、炭酸
バリウム、炭酸カルシウム、塩化コバルト、食塩等が用
いられる。
【0033】その他必要に応じて培地にビタミン、たと
えばサイアミン等菌体の増殖およびEI−2346の生
産を促進する物質を加える。また、用いる微生物が特定
の物質を要求する場合は、該物質を加える。培養は振盪
培養法、通気撹拌培養法などにより、20〜40℃の温
度で中性付近のpHで行われる。通常3〜7日の培養に
よってEI−2346の蓄積が最大に達し、培養は完了
する。
えばサイアミン等菌体の増殖およびEI−2346の生
産を促進する物質を加える。また、用いる微生物が特定
の物質を要求する場合は、該物質を加える。培養は振盪
培養法、通気撹拌培養法などにより、20〜40℃の温
度で中性付近のpHで行われる。通常3〜7日の培養に
よってEI−2346の蓄積が最大に達し、培養は完了
する。
【0034】培養物中に蓄積したEI−2346を培養
物から単離精製するに際しては、通常の微生物代謝産物
を培養物から精製する方法に従って行われる。すなわ
ち、アセトン、メタノールなどの溶剤による菌体成分の
抽出、ろ過、遠心分離などによる菌体除去、吸着樹脂、
シリカゲル、シラナイズドシリカゲル、逆相シリカゲ
ル、アルミニウム、セルロース、ケイ藻土、ケイ酸マグ
ネシウム、ゲルろ過剤、イオン交換樹脂等を用いるカラ
ムクロマトグラフィーもしくは薄層クロマトグラフィー
による活性物質の吸脱着処理、適当な溶媒系による分配
等によってEI−2346は単離される。
物から単離精製するに際しては、通常の微生物代謝産物
を培養物から精製する方法に従って行われる。すなわ
ち、アセトン、メタノールなどの溶剤による菌体成分の
抽出、ろ過、遠心分離などによる菌体除去、吸着樹脂、
シリカゲル、シラナイズドシリカゲル、逆相シリカゲ
ル、アルミニウム、セルロース、ケイ藻土、ケイ酸マグ
ネシウム、ゲルろ過剤、イオン交換樹脂等を用いるカラ
ムクロマトグラフィーもしくは薄層クロマトグラフィー
による活性物質の吸脱着処理、適当な溶媒系による分配
等によってEI−2346は単離される。
【0035】上記精製工程中のEI−2346の検出
は、シリカゲル薄層クロマトグラフィー、ついでヨウ素
発色することにより、または、253.6nmの紫外線
照射法により行うことができる。以下に本発明の実施例
を示す。
は、シリカゲル薄層クロマトグラフィー、ついでヨウ素
発色することにより、または、253.6nmの紫外線
照射法により行うことができる。以下に本発明の実施例
を示す。
【0036】
実施例1 種菌として、ストレプトマイセス・スピーシーズE−2
346株を用い、第一種培地としてグルコース10g/
L、可溶性デンプン10g/L、ビーフエキストラクト
(極東製薬工業社製)3g/L、粉末酵母エキスS(日本
製薬社製)5g/L、バクトトリプトン5g/L、リン酸マ
グネシウム8水和物0.5g/Lを組成とする培地(pH
7.2)を用いた。
346株を用い、第一種培地としてグルコース10g/
L、可溶性デンプン10g/L、ビーフエキストラクト
(極東製薬工業社製)3g/L、粉末酵母エキスS(日本
製薬社製)5g/L、バクトトリプトン5g/L、リン酸マ
グネシウム8水和物0.5g/Lを組成とする培地(pH
7.2)を用いた。
【0037】種菌1白金耳を、50ml太型試験管に入
れた第一種培地10mlに植菌し、試験管2本(合計培
地量20ml)を28℃で2日間振盪培養した。この第
一種培養液20mlを300ml容エルレンマイヤーフ
ラスコに入った50mlの第二種培地に5mlずつ(合
計フラスコ4本、200ml)植菌した。第二種培地の
組成は第一種培地の組成と同じである。第二種培養は2
8℃で2日間振盪培養を行った。
れた第一種培地10mlに植菌し、試験管2本(合計培
地量20ml)を28℃で2日間振盪培養した。この第
一種培養液20mlを300ml容エルレンマイヤーフ
ラスコに入った50mlの第二種培地に5mlずつ(合
計フラスコ4本、200ml)植菌した。第二種培地の
組成は第一種培地の組成と同じである。第二種培養は2
8℃で2日間振盪培養を行った。
【0038】得られた第二種培養液200mlを300
ml容エルレンマイヤーフラスコ中の主発酵培地50m
lに5mlずつ(合計フラスコ40本、2L)植菌し
た。主発酵培地としては、ダイヤイオンHP−20(三
菱化成社製)10(V/V)%、可溶性デンプン40g/L、
大豆粉10g/L、コーン・スチープ・リカー5g/L、乾
燥酵母5g/L、リン酸二水素カリウム0.5g/L、リン
酸マグネシウム・8水和物0.5g/L、硫酸亜鉛7水和
物10mg/L、塩化コバルト6水和物1mg/L、硫酸ニッ
ケル1mg/Lを組成とする培地(pH7.0)を用いた。こ
の主発酵培養は28℃で6日間撹拌培養(回転数:22
0rpm)を行った。
ml容エルレンマイヤーフラスコ中の主発酵培地50m
lに5mlずつ(合計フラスコ40本、2L)植菌し
た。主発酵培地としては、ダイヤイオンHP−20(三
菱化成社製)10(V/V)%、可溶性デンプン40g/L、
大豆粉10g/L、コーン・スチープ・リカー5g/L、乾
燥酵母5g/L、リン酸二水素カリウム0.5g/L、リン
酸マグネシウム・8水和物0.5g/L、硫酸亜鉛7水和
物10mg/L、塩化コバルト6水和物1mg/L、硫酸ニッ
ケル1mg/Lを組成とする培地(pH7.0)を用いた。こ
の主発酵培養は28℃で6日間撹拌培養(回転数:22
0rpm)を行った。
【0039】得られた主発酵培養液2Lを濾過により上
清を分離し、得られた上清を400mlのダイヤイオンH
P−20カラム(三菱化成社製)に通塔し、20%メタ
ノール10L、および50%メタノール1.6Lで洗浄
した後、100%メタノール1.6Lで溶出した。EI
−2346を含む画分を集め、ラヂオライト#600
(昭和化学工業社製)20gを添加した後、減圧下で濃
縮乾固し、200mlのシリカゲルカラム(SIL−60
−230/70W、YMC社製)に重層し、クロロホル
ム200ml、クロロホルム:メタノール=99.5:0.
5の溶媒200ml、クロロホルム:メタノール=99:
1の溶媒200mlで洗浄後、クロロホルム:メタノール
=98:2の溶媒200mlで溶出した。EI−2346
を含む画分を集め、減圧乾固後、メタノール1mlに溶
解した。この内、0.2mlをHPLCカラム(SH−
343 5AQ、YMC社製)に通塔後、流速8ml/
minの条件で、70%メタノールの溶媒で溶出し、E
I−2346を含む画分を集めた。このHPLCを用い
た精製を繰り返し行い、EI−2346を含む画分を集
めて減圧乾固することにより、EI−2346を8.0
mg得た。
清を分離し、得られた上清を400mlのダイヤイオンH
P−20カラム(三菱化成社製)に通塔し、20%メタ
ノール10L、および50%メタノール1.6Lで洗浄
した後、100%メタノール1.6Lで溶出した。EI
−2346を含む画分を集め、ラヂオライト#600
(昭和化学工業社製)20gを添加した後、減圧下で濃
縮乾固し、200mlのシリカゲルカラム(SIL−60
−230/70W、YMC社製)に重層し、クロロホル
ム200ml、クロロホルム:メタノール=99.5:0.
5の溶媒200ml、クロロホルム:メタノール=99:
1の溶媒200mlで洗浄後、クロロホルム:メタノール
=98:2の溶媒200mlで溶出した。EI−2346
を含む画分を集め、減圧乾固後、メタノール1mlに溶
解した。この内、0.2mlをHPLCカラム(SH−
343 5AQ、YMC社製)に通塔後、流速8ml/
minの条件で、70%メタノールの溶媒で溶出し、E
I−2346を含む画分を集めた。このHPLCを用い
た精製を繰り返し行い、EI−2346を含む画分を集
めて減圧乾固することにより、EI−2346を8.0
mg得た。
【0040】なお上記行程中のEI−2346の検出
は、シリカゲル薄層クロマトグラフィー、ついでヨウ素
発色することにより、または、253.6nmの紫外線
照射法により行った。
は、シリカゲル薄層クロマトグラフィー、ついでヨウ素
発色することにより、または、253.6nmの紫外線
照射法により行った。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、IL−1産生阻害作用
を有する生理活性物質EI−2346を提供することが
できる。
を有する生理活性物質EI−2346を提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/35 ACL A61K 31/35 ACL ACS ACS ACV ACV ADD ADD ADM ADM ADZ ADZ AED AED C12P 17/16 C12P 17/16 //(C12P 17/16 C12R 1:465) (72)発明者 長谷川 淳博 東京都町田市旭町3−6−6 (72)発明者 斎藤 裕 東京都町田市中町3−9−13 (72)発明者 松田 譲 東京都小金井市貫井南町1−22−7
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 で表される生理活性物質EI−2346。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34370195A JPH09176160A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 生理活性物質ei−2346 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34370195A JPH09176160A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 生理活性物質ei−2346 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176160A true JPH09176160A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18363588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34370195A Withdrawn JPH09176160A (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 生理活性物質ei−2346 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09176160A (ja) |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34370195A patent/JPH09176160A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |