JPH09176139A - 5−ヒドロキシメチルチアゾールの改良された製造方法 - Google Patents
5−ヒドロキシメチルチアゾールの改良された製造方法Info
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- JPH09176139A JPH09176139A JP8353315A JP35331596A JPH09176139A JP H09176139 A JPH09176139 A JP H09176139A JP 8353315 A JP8353315 A JP 8353315A JP 35331596 A JP35331596 A JP 35331596A JP H09176139 A JPH09176139 A JP H09176139A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D277/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
- C07D277/02—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
- C07D277/20—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D277/22—Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to ring carbon atoms
- C07D277/24—Radicals substituted by oxygen atoms
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- Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単であり、再現可能であり且つ比較的少な
い安全手段を必要とするやり方で5−ヒドロキシメチル
チアゾールが良好な収率で得られる方法を提供するこ
と。 【解決手段】 ボラン化合物を使用して5−ホルミルチ
アゾールを還元することにより5−ヒドロキシメチルチ
アゾールが改良された方法で製造される。この場合、
(反応混合物を基にして)5重量%より少ない水の存在
下で2−ハロマロンアルデヒド化合物をチオホルムアミ
ドと反応させることにより得られた5−ホルミルチアゾ
ールを使用するのが特に有利である。
い安全手段を必要とするやり方で5−ヒドロキシメチル
チアゾールが良好な収率で得られる方法を提供するこ
と。 【解決手段】 ボラン化合物を使用して5−ホルミルチ
アゾールを還元することにより5−ヒドロキシメチルチ
アゾールが改良された方法で製造される。この場合、
(反応混合物を基にして)5重量%より少ない水の存在
下で2−ハロマロンアルデヒド化合物をチオホルムアミ
ドと反応させることにより得られた5−ホルミルチアゾ
ールを使用するのが特に有利である。
Description
【0001】5−ヒドロキシメチルチアゾールは薬剤の
製造のための中間体である(例えば、J. Med. Chem. 1
6, 978 (1964) 参照)。
製造のための中間体である(例えば、J. Med. Chem. 1
6, 978 (1964) 参照)。
【0002】5−カルベトキシチアゾールを水素化アル
ミニウムリチウムを用いて還元することにより5−ヒド
ロキシメチルチアゾールを製造することができることは
知られている。
ミニウムリチウムを用いて還元することにより5−ヒド
ロキシメチルチアゾールを製造することができることは
知られている。
【0003】Helv. Chim. Acta 35, 215 (1952) による
と、一般的な工程では5−ヒドロキシメチルチアゾール
はこの方法では非常に低い収率でしか得られない。処理
中の水の添加を、生じた水酸化リチウムの二酸化炭素を
用いる最小限度および中間的な中和となるまでに制限す
ることで、収率を70〜80%にすることができる。E
P−A20 486 948の実施例80Bによると、水
素化アルミニウムリチウムを使用する5−カルベトキシ
チアゾールの還元により5−ヒドロキシメチルチアゾー
ルが44%の粗収率で得られる。従って5−ヒドロキシ
メチルチアゾールは簡単で且つ高度に再現可能な方法で
良好な収率で得られない。さらに、この方法では水素化
アルミニウムリチウムを用いる処理は費用のかかる安全
手段を必要とし、それらは特に工業的規模での工程にと
って非常な欠点となる。さらに、この方法のために出発
物質として必要な5−カルベトキシチアゾールは非常に
低い収率でそれを製造する方法でしか得られない。それ
故、EP−A20 486948の実施例80Bによる
と5−カルベトキシチアゾールは33%の収率でしかそ
してHelv. Chim. Acta 35, 215 (1952) によると37%
の収率でしか得られない(そこに示されている詳細な重
量に基づいて計算する)。
と、一般的な工程では5−ヒドロキシメチルチアゾール
はこの方法では非常に低い収率でしか得られない。処理
中の水の添加を、生じた水酸化リチウムの二酸化炭素を
用いる最小限度および中間的な中和となるまでに制限す
ることで、収率を70〜80%にすることができる。E
P−A20 486 948の実施例80Bによると、水
素化アルミニウムリチウムを使用する5−カルベトキシ
チアゾールの還元により5−ヒドロキシメチルチアゾー
ルが44%の粗収率で得られる。従って5−ヒドロキシ
メチルチアゾールは簡単で且つ高度に再現可能な方法で
良好な収率で得られない。さらに、この方法では水素化
アルミニウムリチウムを用いる処理は費用のかかる安全
手段を必要とし、それらは特に工業的規模での工程にと
って非常な欠点となる。さらに、この方法のために出発
物質として必要な5−カルベトキシチアゾールは非常に
低い収率でそれを製造する方法でしか得られない。それ
故、EP−A20 486948の実施例80Bによる
と5−カルベトキシチアゾールは33%の収率でしかそ
してHelv. Chim. Acta 35, 215 (1952) によると37%
の収率でしか得られない(そこに示されている詳細な重
量に基づいて計算する)。
【0004】先行技術による5−ヒドロキシメチルチア
ゾールの二段階製造法は、それ故、非常に良くても約3
0%の合計収率でしか実施することができない。
ゾールの二段階製造法は、それ故、非常に良くても約3
0%の合計収率でしか実施することができない。
【0005】従って、簡単であり、再現可能であり且つ
比較的少ない安全手段を必要とするやり方で5−ヒドロ
キシメチルチアゾールが良好な収率で得られる方法に関
する要望が依然として存在する。
比較的少ない安全手段を必要とするやり方で5−ヒドロ
キシメチルチアゾールが良好な収率で得られる方法に関
する要望が依然として存在する。
【0006】ボラン化合物を使用して5−ホルミルチア
ゾールを還元することを含んでなる、5−ヒドロキシメ
チルチアゾールの製造方法が今回見いだされた。
ゾールを還元することを含んでなる、5−ヒドロキシメ
チルチアゾールの製造方法が今回見いだされた。
【0007】使用可能なボラン化合物は、例えば、アミ
ノボラン類および水素化ホウ素化物(borohydride)で
ある。アミノボラン類は、例えば、式(I) BH3×NR1R2R3 (I) [式中、R1、R2およびR3は同一もしくは相異なりそ
して各々が水素、C1−C6-アルキルまたはフェニルを
表すか、或いはR1、R2およびR3は、それらが結合し
ている窒素原子と一緒になって、窒素−含有複素環を表
す]に相当する。
ノボラン類および水素化ホウ素化物(borohydride)で
ある。アミノボラン類は、例えば、式(I) BH3×NR1R2R3 (I) [式中、R1、R2およびR3は同一もしくは相異なりそ
して各々が水素、C1−C6-アルキルまたはフェニルを
表すか、或いはR1、R2およびR3は、それらが結合し
ている窒素原子と一緒になって、窒素−含有複素環を表
す]に相当する。
【0008】好適には、R1、R2およびR3は同一もし
くは相異なりそして水素またはC1−C4-アルキルを表
すか、或いはR1、R2およびR3は、それらが結合して
いる窒素原子と一緒になって、ピリジン、モルホリンま
たはピラゾールを表す。
くは相異なりそして水素またはC1−C4-アルキルを表
すか、或いはR1、R2およびR3は、それらが結合して
いる窒素原子と一緒になって、ピリジン、モルホリンま
たはピラゾールを表す。
【0009】NR1R2R3基の特に好適な意味はアンモ
ニア、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジンおよびモルホリンで
ある。
ニア、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジンおよびモルホリンで
ある。
【0010】使用可能な水素化ホウ素化物は、例えば、
式(II) MBHxY4-x (II) [式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属の1
当量を表し、Yはシアノ、C1−C4-アルコキシまたは
C1−C4-カルボキシを表し、そしてxは2、3または
4を表す]のものである。
式(II) MBHxY4-x (II) [式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属の1
当量を表し、Yはシアノ、C1−C4-アルコキシまたは
C1−C4-カルボキシを表し、そしてxは2、3または
4を表す]のものである。
【0011】好適には、Mはナトリウムまたはカリウム
を表し、Yはシアノを表し、そしてxは3または4を表
す。式(II)の特に好適な化合物はテトラヒドロホウ酸
ナトリウム、テトラヒドロホウ酸カリウムおよびトリヒ
ドロモノシアノホウ酸ナトリウムである。
を表し、Yはシアノを表し、そしてxは3または4を表
す。式(II)の特に好適な化合物はテトラヒドロホウ酸
ナトリウム、テトラヒドロホウ酸カリウムおよびトリヒ
ドロモノシアノホウ酸ナトリウムである。
【0012】1モルの5−ホルミルチアゾールを基にし
て、例えば、0.25〜3モルのボラン化合物を使用す
ることができる。好適には、この量は0.4〜2モルの
範囲内である。
て、例えば、0.25〜3モルのボラン化合物を使用す
ることができる。好適には、この量は0.4〜2モルの
範囲内である。
【0013】本発明に従う還元用に適する温度は、例え
ば、0〜60℃の範囲内のものである。好適な温度は2
0〜40℃の範囲内である。
ば、0〜60℃の範囲内のものである。好適な温度は2
0〜40℃の範囲内である。
【0014】各々のボラン化合物はそのままで、例えば
固体、液体もしくは溶融形態で加えることもでき、また
は溶媒中に溶解させることもできる。適当な溶媒は、例
えば、水、エーテル類、例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサンおよびジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、お
よびイソプロパノール、アミン類、例えばジイソプロピ
ルアミンおよびピリジン、これらの溶媒の混合物、並び
に二相系、例えば塩化メチレンおよび水、である。ま
た、各々のボラン化合物の添加とは独立して、本発明に
従う方法を該溶媒の存在下で実施することもできる。
固体、液体もしくは溶融形態で加えることもでき、また
は溶媒中に溶解させることもできる。適当な溶媒は、例
えば、水、エーテル類、例えばテトラヒドロフラン、ジ
オキサンおよびジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、お
よびイソプロパノール、アミン類、例えばジイソプロピ
ルアミンおよびピリジン、これらの溶媒の混合物、並び
に二相系、例えば塩化メチレンおよび水、である。ま
た、各々のボラン化合物の添加とは独立して、本発明に
従う方法を該溶媒の存在下で実施することもできる。
【0015】ボラン化合物の添加前に、反応混合物を場
合によりアルカリ金属水酸化物を使用してアルカリ性に
してもよい。これは、例えば、テトラヒドロホウ酸塩を
ボラン化合物として使用する場合に有利である。
合によりアルカリ金属水酸化物を使用してアルカリ性に
してもよい。これは、例えば、テトラヒドロホウ酸塩を
ボラン化合物として使用する場合に有利である。
【0016】本発明に従う方法では、所望するどの原料
からの5−ホルミルチアゾールでも使用することができ
る(例えば、EP 395 174、DE 1 182 2
34および J. Med. Chem. 12, 374 (1968) 参照)。好
適には、(反応混合物を基にして)5重量%より少ない
水の存在下で式
からの5−ホルミルチアゾールでも使用することができ
る(例えば、EP 395 174、DE 1 182 2
34および J. Med. Chem. 12, 374 (1968) 参照)。好
適には、(反応混合物を基にして)5重量%より少ない
水の存在下で式
【0017】
【化1】
【0018】[式中、Rは水素、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の1当量を表し、そしてXは弗素、塩
素、臭素またはヨウ素である]の2−ハロマロンアルデ
ヒド化合物をチオホルムアミドと反応させることにより
得られた5−ホルミルチアゾールが使用される。適宜、
5−ホルミルチアゾールのこの分離は例えばエーテル類
の如き溶媒の存在下で、例えば蟻酸または酢酸の如きカ
ルボン酸の存在下で、そして適宜緩衝用のアルカリ金属
塩の存在下で、例えば−20〜+80℃において実施す
ることができる。式(III)の2−ハロマロンアルデヒ
ドから製造された5−ホルミルチアゾールは単離されな
い形態で、例えば式(III)の化合物とチオホルムアミ
ドとの反応後に存在する反応混合物の形態で、特に好適
に使用される。そのような反応混合物は、例えば、3〜
30重量%の5−ホルミルチアゾール、並びにその他に
例えば重合体およびチオホルムアミド製造で使用される
P4S10から生ずる燐化合物を含有しているかもしれな
い。本発明に従い使用されるボラン化合物はこのタイプ
の反応混合物に直接加えることもできるため、一容器方
法で最初に5−ホルミルチアゾールをそして次に5−ヒ
ドロキシメチルチアゾールを製造することができる。
ルカリ土類金属の1当量を表し、そしてXは弗素、塩
素、臭素またはヨウ素である]の2−ハロマロンアルデ
ヒド化合物をチオホルムアミドと反応させることにより
得られた5−ホルミルチアゾールが使用される。適宜、
5−ホルミルチアゾールのこの分離は例えばエーテル類
の如き溶媒の存在下で、例えば蟻酸または酢酸の如きカ
ルボン酸の存在下で、そして適宜緩衝用のアルカリ金属
塩の存在下で、例えば−20〜+80℃において実施す
ることができる。式(III)の2−ハロマロンアルデヒ
ドから製造された5−ホルミルチアゾールは単離されな
い形態で、例えば式(III)の化合物とチオホルムアミ
ドとの反応後に存在する反応混合物の形態で、特に好適
に使用される。そのような反応混合物は、例えば、3〜
30重量%の5−ホルミルチアゾール、並びにその他に
例えば重合体およびチオホルムアミド製造で使用される
P4S10から生ずる燐化合物を含有しているかもしれな
い。本発明に従い使用されるボラン化合物はこのタイプ
の反応混合物に直接加えることもできるため、一容器方
法で最初に5−ホルミルチアゾールをそして次に5−ヒ
ドロキシメチルチアゾールを製造することができる。
【0019】5重量%より少ない水の存在下での式(II
I)の化合物とチオホルムアミドとの反応は別の特許出
願の課題である。
I)の化合物とチオホルムアミドとの反応は別の特許出
願の課題である。
【0020】本発明に従う方法を実施した後に存在する
反応混合物は、例えば、それを濃縮し、残渣を水および
場合によりアルカリ金属水酸化物で処理し、次に抽出剤
で(場合により数回)抽出しそして製造された5−ヒド
ロキシメチルチアゾールを抽出物から溶媒の蒸発により
回収することにより処理される。
反応混合物は、例えば、それを濃縮し、残渣を水および
場合によりアルカリ金属水酸化物で処理し、次に抽出剤
で(場合により数回)抽出しそして製造された5−ヒド
ロキシメチルチアゾールを抽出物から溶媒の蒸発により
回収することにより処理される。
【0021】使用可能な抽出剤は、例えば、クロロアル
カン類および場合により塩素化されていてもよい芳香
族、例えば塩化メチレン、ジクロロエタン、クロロベン
ゼンおよびトルエンである。
カン類および場合により塩素化されていてもよい芳香
族、例えば塩化メチレン、ジクロロエタン、クロロベン
ゼンおよびトルエンである。
【0022】本発明に従う方法は、それが特別な費用の
かかる安全上の予防策を避けて水素化アルミニウムリチ
ウムと比べて弱い還元剤を用いてボラン化合物種からの
5−ヒドロキシメチルチアゾールの製造を可能にすると
いう利点を有する。純粋な5−ホルミルチアゾールから
出発すると、5−ヒドロキシメチルチアゾールが、例え
ば、理論値の92〜99%の収率で得られる。式(II
I)の2−ハロマロンアルデヒド化合物とチオホルムア
ミドとの反応で得られるような粗製反応溶液の形態の5
−ホルミルチアゾールの好ましい使用では、理論値の6
5〜80%の範囲の収率が二つの反応段階(5−ホルミ
ルチアゾールの製造および5−ヒドロキシメチルチアゾ
ールの製造)にわたり得られる。これらの収率は最初に
記載した先行技術に従う5−カルベトキシチアゾールを
介する2−ヒドロキシメチルチアゾールの二段階製造よ
り2倍も高い。
かかる安全上の予防策を避けて水素化アルミニウムリチ
ウムと比べて弱い還元剤を用いてボラン化合物種からの
5−ヒドロキシメチルチアゾールの製造を可能にすると
いう利点を有する。純粋な5−ホルミルチアゾールから
出発すると、5−ヒドロキシメチルチアゾールが、例え
ば、理論値の92〜99%の収率で得られる。式(II
I)の2−ハロマロンアルデヒド化合物とチオホルムア
ミドとの反応で得られるような粗製反応溶液の形態の5
−ホルミルチアゾールの好ましい使用では、理論値の6
5〜80%の範囲の収率が二つの反応段階(5−ホルミ
ルチアゾールの製造および5−ヒドロキシメチルチアゾ
ールの製造)にわたり得られる。これらの収率は最初に
記載した先行技術に従う5−カルベトキシチアゾールを
介する2−ヒドロキシメチルチアゾールの二段階製造よ
り2倍も高い。
【0023】
【実施例】実施例1 出発物質として特に適する5−ホルミルチアゾールを含
有する反応混合物の製造(本発明に従う実施例でない) 50gの乾燥したナトリウムクロロマロンアルデヒドお
よび26.3gの蟻酸ナトリウムを最初に400mlの
蟻酸の中に加え、420gのチオホルムアミド溶液(ホ
ルムアミドおよびP4S10から製造時に得られる粗製の
テトラヒドロフラン中6.5重量%強度溶液の形態)を
40℃において滴下しそして60℃における1時間後に
固体を濾別した。1H−NMRによると、その時に存在
する反応混合物は5−ホルミルチアゾールを理論値の7
9.7%に相当する量で含有していた。反応混合物は1.
3重量%の水を含有していた。
有する反応混合物の製造(本発明に従う実施例でない) 50gの乾燥したナトリウムクロロマロンアルデヒドお
よび26.3gの蟻酸ナトリウムを最初に400mlの
蟻酸の中に加え、420gのチオホルムアミド溶液(ホ
ルムアミドおよびP4S10から製造時に得られる粗製の
テトラヒドロフラン中6.5重量%強度溶液の形態)を
40℃において滴下しそして60℃における1時間後に
固体を濾別した。1H−NMRによると、その時に存在
する反応混合物は5−ホルミルチアゾールを理論値の7
9.7%に相当する量で含有していた。反応混合物は1.
3重量%の水を含有していた。
【0024】実施例2 4gの溶融ジメチルアミノボランを20℃において40
重量%の実施例1で得られた溶液に滴下した。混合物を
次に回転蒸発器上で濃縮し、水および水酸化ナトリウム
溶液で7のpHが得られるまで処理し、そして毎回50
mlの塩化メチレンで3回抽出した。抽出物を一緒にし
そして回転蒸発器上で再び濃縮した後に、19.4gの
67.7重量%純度(=クロロマロンアルデヒドを基に
して理論値の73.4%)を有する5−ヒドロキシメチ
ルチアゾールが得られた。バルブチューブオーブン中で
の蒸留により、96.1%純度の生成物が120℃/0.
5ミリバールにおいて得られた。
重量%の実施例1で得られた溶液に滴下した。混合物を
次に回転蒸発器上で濃縮し、水および水酸化ナトリウム
溶液で7のpHが得られるまで処理し、そして毎回50
mlの塩化メチレンで3回抽出した。抽出物を一緒にし
そして回転蒸発器上で再び濃縮した後に、19.4gの
67.7重量%純度(=クロロマロンアルデヒドを基に
して理論値の73.4%)を有する5−ヒドロキシメチ
ルチアゾールが得られた。バルブチューブオーブン中で
の蒸留により、96.1%純度の生成物が120℃/0.
5ミリバールにおいて得られた。
【0025】1H−NMR(CDCl3):8.72pp
m(s,1H)、7.71ppm(s,1H)、4.90p
pm(s,2H)、3〜4ppm(bs,1H)。
m(s,1H)、7.71ppm(s,1H)、4.90p
pm(s,2H)、3〜4ppm(bs,1H)。
【0026】実施例3 3gのテトラヒドロホウ酸ナトリウムの18gの水中溶
液を20℃において40重量%の実施例1で得られた溶
液に滴下し、混合物を回転蒸発器上で濃縮し、そして水
酸化ナトリウム溶液を用いて10のpHを制定した。混
合物を毎回50mlの塩化メチレンを用いて3回抽出
し、抽出物を一緒にしそして塩化メチレンを回転蒸発器
上でストリッピングした。残存した残渣は5−ヒドロキ
シメチルチアゾールを(ナトリウムクロロマロンアルデ
ヒドを基にして)理論値の69.7%に相当する量で含
有していた。
液を20℃において40重量%の実施例1で得られた溶
液に滴下し、混合物を回転蒸発器上で濃縮し、そして水
酸化ナトリウム溶液を用いて10のpHを制定した。混
合物を毎回50mlの塩化メチレンを用いて3回抽出
し、抽出物を一緒にしそして塩化メチレンを回転蒸発器
上でストリッピングした。残存した残渣は5−ヒドロキ
シメチルチアゾールを(ナトリウムクロロマロンアルデ
ヒドを基にして)理論値の69.7%に相当する量で含
有していた。
【0027】実施例4 工程は実施例2の通りであったが、ジメチルアミノボラ
ンの代わりに、10.0gのトリヒドロモノシアノホウ
酸ナトリウムの15mlのテトラヒドロフラン中溶液を
滴下しそして混合物を水酸化ナトリウム溶液で処理しな
かった。一緒にした抽出物の濃縮後に存在する生成物は
5−ヒドロキシメチルチアゾールを(ナトリウムクロロ
マロンアルデヒドを基にして)理論値の75.0%に相
当する量で含有していた。
ンの代わりに、10.0gのトリヒドロモノシアノホウ
酸ナトリウムの15mlのテトラヒドロフラン中溶液を
滴下しそして混合物を水酸化ナトリウム溶液で処理しな
かった。一緒にした抽出物の濃縮後に存在する生成物は
5−ヒドロキシメチルチアゾールを(ナトリウムクロロ
マロンアルデヒドを基にして)理論値の75.0%に相
当する量で含有していた。
【0028】実施例5 工程は実施例2の通りであったが、ボラン化合物として
15mlのテトラヒドロフラン中の対応する量のテトラ
ヒドロホウ酸カリウムを滴下した。抽出物の濃縮後に存
在する生成物は5−ヒドロキシメチルチアゾールを(ナ
トリウムクロロマロンアルデヒドを基にして)理論値の
67.3%に相当する量で含有していた。
15mlのテトラヒドロフラン中の対応する量のテトラ
ヒドロホウ酸カリウムを滴下した。抽出物の濃縮後に存
在する生成物は5−ヒドロキシメチルチアゾールを(ナ
トリウムクロロマロンアルデヒドを基にして)理論値の
67.3%に相当する量で含有していた。
【0029】実施例6 20mlの塩化メチレン、10mlの水および1.7g
のテトラヒドロホウ酸ナトリウムの混合物を最初に加え
そして10.5gの96.8%強度5−ホルミルチアゾー
ル(2%の蟻酸および0.5%のホルムアミドを含有す
る)を20℃において滴下した。1時間後に、濃塩酸を
用いて1のpHを制定した。次に45%強度水酸化ナト
リウム水溶液を用いて7のpHを制定し、そして次に相
を分離した。水相を毎回20mlの塩化メチレンを用い
て2回抽出しそして一緒にした塩化メチレン相を濃縮し
た。5−ヒドロキシメチルチアゾールの収率は(5−ホ
ルミルチアゾールを基にして)理論値の97.7%であ
った。
のテトラヒドロホウ酸ナトリウムの混合物を最初に加え
そして10.5gの96.8%強度5−ホルミルチアゾー
ル(2%の蟻酸および0.5%のホルムアミドを含有す
る)を20℃において滴下した。1時間後に、濃塩酸を
用いて1のpHを制定した。次に45%強度水酸化ナト
リウム水溶液を用いて7のpHを制定し、そして次に相
を分離した。水相を毎回20mlの塩化メチレンを用い
て2回抽出しそして一緒にした塩化メチレン相を濃縮し
た。5−ヒドロキシメチルチアゾールの収率は(5−ホ
ルミルチアゾールを基にして)理論値の97.7%であ
った。
【0030】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
おりである。
【0031】1.ボラン化合物を使用して5−ホルミル
チアゾールを還元することを含んでなる、5−ヒドロキ
シメチルチアゾールの製造方法。
チアゾールを還元することを含んでなる、5−ヒドロキ
シメチルチアゾールの製造方法。
【0032】2.使用されるボラン化合物が式 BH3×NR1R2R3 (I) [式中、R1、R2およびR3は同一もしくは相異なりそ
して各々が水素、C1−C6-アルキルまたはフェニルを
表すか、或いはR1、R2およびR3は、それらが結合し
ている窒素原子と一緒になって、窒素−含有複素環を表
す]のアミノボランである上記1の方法。
して各々が水素、C1−C6-アルキルまたはフェニルを
表すか、或いはR1、R2およびR3は、それらが結合し
ている窒素原子と一緒になって、窒素−含有複素環を表
す]のアミノボランである上記1の方法。
【0033】3.使用されるボラン化合物が式 MBHxY4-x (II) [式中、Mはアルカリ金属またはアルカリ土類金属の1
当量を表し、Yはシアノ、C1−C4-アルコキシまたは
C1−C4-カルボキシを表し、そしてxは2、3または
4を表す]の水素化ホウ素化物(borohydride)である
上記1の方法。
当量を表し、Yはシアノ、C1−C4-アルコキシまたは
C1−C4-カルボキシを表し、そしてxは2、3または
4を表す]の水素化ホウ素化物(borohydride)である
上記1の方法。
【0034】4.1モルの5−ホルミルチアゾールに関
して0.25〜3モルのボラン化合物を使用する上記1
の方法。
して0.25〜3モルのボラン化合物を使用する上記1
の方法。
【0035】5.反応を0〜60℃の範囲の温度におい
て実施する上記1の方法。
て実施する上記1の方法。
【0036】6.5重量%より少ない水の存在下で式
【0037】
【化2】
【0038】[式中、Rは水素、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の1当量を表し、そしてXは弗素、塩
素、臭素またはヨウ素である]の2−ハロマロンアルデ
ヒド化合物をチオホルムアミドと反応させることにより
得られた5−ホルミルチアゾールを使用する上記1の方
法。
ルカリ土類金属の1当量を表し、そしてXは弗素、塩
素、臭素またはヨウ素である]の2−ハロマロンアルデ
ヒド化合物をチオホルムアミドと反応させることにより
得られた5−ホルミルチアゾールを使用する上記1の方
法。
【0039】7.5−ホルミルチアゾールを、式(II
I)の化合物をチオホルムアミドと反応させた後に存在
する反応混合物の形態で使用する上記6の方法。
I)の化合物をチオホルムアミドと反応させた後に存在
する反応混合物の形態で使用する上記6の方法。
【0040】8.還元後に存在する反応混合物を濃縮
し、残渣を水および場合によりアルカリ金属水酸化物で
処理し、次に抽出剤で抽出しそして製造された5−ヒド
ロキシメチルチアゾールを抽出物から溶媒の蒸発により
回収することにより該反応混合物を処理する上記1の方
法。
し、残渣を水および場合によりアルカリ金属水酸化物で
処理し、次に抽出剤で抽出しそして製造された5−ヒド
ロキシメチルチアゾールを抽出物から溶媒の蒸発により
回収することにより該反応混合物を処理する上記1の方
法。
Claims (1)
- 【請求項1】 ボラン化合物を使用して5−ホルミルチ
アゾールを還元することを特徴とする5−ヒドロキシメ
チルチアゾールの製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19547076.1 | 1995-12-18 | ||
DE19547076A DE19547076A1 (de) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | Verbessertes Verfahren zur Herstellung von 5-Hydroxymethylthiazol |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09176139A true JPH09176139A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=7780347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8353315A Pending JPH09176139A (ja) | 1995-12-18 | 1996-12-17 | 5−ヒドロキシメチルチアゾールの改良された製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5780638A (ja) |
JP (1) | JPH09176139A (ja) |
DE (1) | DE19547076A1 (ja) |
IT (1) | IT1290151B1 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5959118A (en) * | 1997-08-29 | 1999-09-28 | Abbott Laboratories | Process for the preparation of 5-hydroxymethylthiazoles |
GB0712653D0 (en) | 2007-06-28 | 2007-08-08 | Syngenta Ltd | Novel herbicides |
GB0717082D0 (en) | 2007-09-03 | 2007-10-10 | Syngenta Ltd | Novel herbicides |
JP5795581B2 (ja) | 2009-07-31 | 2015-10-14 | シンジェンタ リミテッド | 除草活性を有するヘテロアリール置換環状ジオンまたはその誘導体 |
CN116375662B (zh) * | 2022-12-30 | 2024-07-23 | 新沂市砥研医药技术研究院有限公司 | 一种高效的5-羟甲基噻唑医药中间体的纯化工艺 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IE20010533A1 (en) * | 1990-11-20 | 2003-03-05 | Abbott Lab | Intermediates for preparing retroviral protease inhibiting compounds |
-
1995
- 1995-12-18 DE DE19547076A patent/DE19547076A1/de not_active Withdrawn
-
1996
- 1996-12-09 US US08/762,625 patent/US5780638A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-12-17 JP JP8353315A patent/JPH09176139A/ja active Pending
- 1996-12-17 IT IT96RM000874A patent/IT1290151B1/it active IP Right Grant
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5780638A (en) | 1998-07-14 |
ITRM960874A0 (it) | 1996-12-17 |
IT1290151B1 (it) | 1998-10-19 |
ITRM960874A1 (it) | 1998-06-17 |
DE19547076A1 (de) | 1997-06-19 |
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