JPH09176090A - 抗菌・抗カビ・抗炎症活性剤および活性化合物 - Google Patents

抗菌・抗カビ・抗炎症活性剤および活性化合物

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JPH09176090A
JPH09176090A JP34293095A JP34293095A JPH09176090A JP H09176090 A JPH09176090 A JP H09176090A JP 34293095 A JP34293095 A JP 34293095A JP 34293095 A JP34293095 A JP 34293095A JP H09176090 A JPH09176090 A JP H09176090A
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fab
compound
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kbr
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JP34293095A
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English (en)
Inventor
Akio Kobayashi
昭雄 小林
Shinichiro Kajiyama
慎一郎 梶山
Hiroshi Kanzaki
浩 神崎
Kazuyoshi Kawazu
一儀 河津
Iruhamu Adenan Mohado
モハド・イルハム・アデナン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kibun Foods Inc
Original Assignee
Kibun Foods Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新しい抗菌・抗カビまたは抗炎症活性物質を提
供すること。 【解決手段】以下の式: 【化1】 (上式において、R1はアルキルであり、R2は水素また
はアルキルであり、R3は水素、ヒドロキシ、アルコキ
シ、アシルオキシまたはアリールカルボニルオキシであ
り、R4は水素であり、R3およびR4は一緒になって二
重結合を形成してもよく、Q1およびQ2は各々独立に−
O−、−S−または−NH−であるが両方が−NH−で
あることはなく、Q3およびQ4は各々独立にOまたはS
であり、R3がヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシ
またはアリールカルボニルオキシであるときはL−
(−)体を表す)で表される化合物とこれを含有する抗
菌・抗カビまたは抗炎症剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本明細書にて開示する発明
は、抗菌・抗カビまたは抗炎症剤、および抗菌・抗カビ
または抗炎症活性物質に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物や植物に由来する物質の中には、
細胞毒性を示すものがあることが知られている。例え
ば、カルバラリン(Curvularin)T−1、γ
−ジヒドロピロン(Dihydropyrone)、ノ
ストジオン(Nostodione)Aなどが単離さ
れ、細胞毒性を示すことが確認されている。これらの化
合物の作用機作は、ウニ胚分裂阻害試験において観察さ
れる阻害パターンにより検討することができる。検討の
結果、カルバラリンT−1、γ−ジヒドロピロンおよび
ノストジオンAは、微小環重合阻害活性を示すことが明
らかにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の細胞毒性を示す従来化合物の化学構造は、類似性が高
いとは言い難い。このため、いかなる化学構造を有する
化合物群が一般に細胞毒性を示すかという点について、
従来技術から明確な示唆を受けることはできい。しか
し、この点が明確化され、化学構造から細胞毒性の有無
が予測できるようになれば、新規活性物質を大量に提供
できることになり、多大な時間と労力を要する場当たり
的な抗菌・抗カビ・抗炎症活性物質の探索作業を行う必
要もなくなる。そこで、本発明者らは、化学構造と細胞
毒性の関係を明確化するために鋭意研究を進め、本明細
書に開示する発明を完成させた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本明細書にて、以下の
式:
【化3】 で表される化合物を含有する抗菌・抗カビまたは抗炎症
剤を開示する。
【0005】上式において、R1は置換または無置換の
アルキルであり、R2は水素、または置換または無置換
のアルキルであり、R3は水素、ヒドロキシ、置換また
は無置換のアルコキシ、置換または無置換のアシルオキ
シ、または置換または無置換のアリールカルボニルオキ
シであり、R4は水素であり、R3およびR4は一緒にな
って二重結合を形成してもよく、Q1およびQ2は各々独
立に−O−、−S−または−NH−であるが両方が−N
H−であることはなく、Q3およびQ4は各々独立にOま
たはSであり、R3がヒドロキシ、アルコキシ、アシル
オキシまたはアリールカルボニルオキシであるときはL
−(−)体を表す。
【0006】R1およびR2がとり得るアルキルは、直鎖
アルキルであっても分枝状アルキルであってもよい。ア
ルキルの炭素数は、特に制限されないが、1−6である
のが好ましく、4−6であるのがより好ましい。アルキ
ルの例として、メチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ペンチル、イソ
ペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシルなどを挙げるこ
とができる。また、R1とR2は同一であっても異なって
いてもよいが、同一であるのが好ましい。好ましいR1
とR2の組み合わせとして、共にn−ブチルである場
合、共にn−ペンチルである場合、共にn−ヘキシルで
ある場合を例示することができる。
【0007】R3がとり得るアルコキシやアシルオキシ
のアルキル部分も、直鎖であっても分枝状であってもよ
く、上記アルキルの具体例をそのまま例示することがで
きる。炭素数は1−6であるのが好ましい。また、R3
がとり得るアリールカルボニルオキシのアリールは、フ
ェニルであるのが好ましい。
【0008】上記アルキル、アルコキシ、アシルオキシ
およびアリールカルボニルオキシは、置換されていても
置換されていなくてもよい。置換基は、化合物の抗菌・
抗カビまたは抗炎症活性を著しく損なわないものであれ
ばいかなるものであってもよい。例えば、塩素、臭素な
どのハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールなど
を挙げることができる。
【0009】上記一般式で表される化合物には、光学異
性体が存在しうる。すなわち、R3がヒドロキシ、アル
コキシ、アシルオキシまたはアリールカルボニルオキシ
であるときは、L−(−)体とD−(+)体が存在す
る。しかし、D−(+)体は活性が著しく劣るため、上
記一般式にはL−(−)体のみが含まれる。なお、R3
とR4が一緒になって二重結合を形成する場合はシス体
とトランス体が存在するが、上記一般式は両者を包含す
る。好ましいのは、シス体である。
【0010】後述する試験例に示すように、R3がヒド
ロキシ、R4が水素、Q1−Q4が酸素である化合物群で
は、R1およびR2がn−ブチル、n−ペンチル、n−ヘ
キシルの化合物が特に活性が高いことが確認されてい
る。また、R1およびR2は直鎖である方が活性が高い
が、分枝アルキルの中でもイソペンチルは比較的活性が
高いことが確認されている。さらに、R3は水素である
よりもヒドロキシである方が活性が高く、アセチル化、
ベンゾイル化するとさらに活性が高まることも確認され
ている。Q1とQ2はいずれか一方が−O−または−S−
である方が、両方が−NH−である場合よりも活性が高
いことが確認されている。
【0011】上記一般式で表される化合物は、出発物質
として酸とアルコールを用いて、当業者に周知の合成法
を応用して合成することができる(実施例2−27)。
光学活性体の合成は、出発物質として光学活性な酸を用
いて行ってもよいし、ラセミ体を合成しておいてその後
にラセミ分割を行ってもよい。また、L−(−)−リン
ゴ酸ジ−n−ブチルなどの一部化合物は、植物や微生物
から取得することもできる(実施例1)。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。
【0013】実施例1 Tamarindus indicaの熟した種付き果
肉を、メタノール(2リットル)で5日間抽出した。メ
タノール抽出物を水に溶解して、酢酸エチルを用いて分
配した。酢酸エチル層を減圧濃縮して、暗褐色油状物
(2.88g)を得た。この油状物は弱い細胞毒性を示
した(MIC:500μg/ml)。水層をさらにブタ
ノールで抽出して、溶媒を除去することによって褐色油
状物(10.22g)を得た。この油状物は、ウニ胚に
対して活性を示した(MIC:125μg/ml)。こ
の活性油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:トルエン−アセトン)によって精製し、活性
画分(20%アセトン溶出物、171mg)を得た。こ
れをさらにセファデックスLH−20クロマトグラフィ
ー(溶出液:メタノール)によって精製し、最も活性の
高い画分(55mg)を得た。さらに、これをシリカゲ
ル(C300)カラムクロマトグラフィー(溶出液:n
−ヘキサン−酢酸エチル=6:4)によって精製し、無
色油状物のL−(−)−リンゴ酸ジ−n−ブチル(化合
物1;16mg)を得た。
【0014】 [α]D 25=−9.8°(c=1,アセトン) IRυmax(KBr)cm-1:3500(br),29
62,2935,2875,1739,1470,14
47,13851 H NMRδ(500MHz,CDCl3):0.91
(6H,t,J=7.4Hz),1.35(2H,sx
t,J=14.9,7.5Hz),1.36(2H,s
xt,J=14.9,7.5Hz),約1.61(4
H,m,重複),2.76(1H,dd,J=16.
4,6.1Hz),2.83(1H,dd,J=16.
4,4.5Hz),3.19(1H,d,J=5.4H
z,D2Oで置換),4.09(2H,t,J=6.7
Hz),4.17(1H,dt,J=10.7,6.7
Hz),4.20(1H,dt,J=10.7,6.7
Hz),4.46(1H,ddd,J=16.4,5.
4,4.5Hz;D2O処理で1H,t,J=5.2H
z)13 C NMRδ(125MHz,CDCl3):13.6
2,13.65,19.01,19.07,30.5
0,30.56,38.74,64.90,65.9
0,67.30,170.50,173.40 FAB−MS m/z:247[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値24
7.1545;実測値247.1538実施例2 D−(+)−リンゴ酸(1.5mmol)のトルエン
(5ml)溶液を冷却し、これに塩化アセチル(0.3
ml)の乾燥メタノール(20ml)冷却溶液を注意深
く添加した。この溶液を撹拌して、室温で一晩静置し
た。溶液を濃縮して減圧乾燥し、残渣を酢酸エチル(2
5ml)に溶解して、炭酸水素飽和溶液(2x10m
l)と水(2x10ml)で洗浄した。その後、硫酸ナ
トリウムで乾燥して溶液を減圧除去した。得られた生成
物をシリカゲルクロマトグラフィー(Wakogel
C−200;n−ヘキサンー酢酸エチル=70:30)
で精製し、D−(+)−リンゴ酸ジメチル(化合物2;
141mg、58%)を得た。
【0015】 [α]D 25=+8.0°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3493(br),29
58,2908,2856,1741,1479,14
41,13691 H NMRδ(200MHz,CDCl3):2.76
(1H,dd,J=16.2,5.6Hz),2.86
(1H,dd,J=16.2,5.6Hz),3.23
(1H,d,J=5.3Hz),3.70(3H,
s),3.78(3H,s),4.48(1H,dd) FAB−MS m/z:163[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値16
3.0606;実測値163.0627実施例3 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とメタノール(2
0ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行うこ
とによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジメチル
(化合物3;154mg、63%)を得た。
【0016】 [α]D 25=−8.0°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3493(br),29
24,2874,1736,1459,1438,13
201 H NMRδ(200MHz,CDCl3):2.76
(1H,dd,J=16.3,5.2Hz),2.85
(1H,dd,J=16.3,4.4Hz),3.17
(1H,d,J=4.0Hz),3.71(3H,
s),3.79(3H,s),4.48(1H,dd
d,J=5.2,4.4,4.0Hz) FAB−MS m/z:163[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値16
3.0606;実測値163.0607実施例4 DL−リンゴ酸(200mg)とメタノール(20m
l)を用いて、実施例2に記載される方法を行うことに
よって、無色油状のDL−リンゴ酸ジメチル(化合物
4;170mg、70%)を得た。
【0017】IRυmax(KBr)cm-1:3500
(br),2958,2908,2856,1741,
1479,1441,13691 H NMRδ(200MHz,CDCl3):2.77
(1H,dd,J=16.4,5.5Hz),2.86
(1H,dd,J=16.4,4.4Hz),3.17
(1H,d,J=4.9Hz),3.70(3H,
s),3.80(3H,s),4.48(1H,dd
d,J=5.5,4.9,4.4Hz) FAB−MS m/z:163[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値16
3.0606;実測値163.0628実施例5 D−(+)−リンゴ酸(200mg)とエタノール(2
0ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行うこ
とによって、無色油状のD−(+)−リンゴ酸ジエチル
(化合物5;220mg、78%)を得た。
【0018】 [α]D 25=+7.8°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3490(br),29
23,2871,1740,1478,1442,13
681 H NMRδ(200MHz,CDCl3):1.23
(3H,t,J=7.1Hz),1.26(3H,t,
J=7.1Hz),2.75(1H,dd,J=16.
4,5.8Hz),2.86(1H,dd,J=16.
4,4.6Hz),3.23(1H,d,J=5.4H
z),4.14(2H,q,J=7.11Hz),4.
24(2H,q,J=7.11Hz),4.45(1
H,ddd,J=5.8,5.4,4.6Hz) FAB−MS m/z:191[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値19
1.0919;実測値191.0917実施例6 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とエタノール(2
0ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行うこ
とによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジエチル
(化合物6;171mg、60%)を得た。
【0019】 [α]D 25=−7.8°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3492(br),29
84,2940,2877,1738,1464,14
47,13741 H NMRδ(200MHz,CDCl3):1.23
(3H,t,J=7.1Hz),1.26(3H,t,
J=7.1Hz),2.73(1H,dd,J=16.
4,5.8Hz),2.86(1H,dd,J=16.
4,4.7Hz),3.25(1H,s,br),4.
13(2H,q,J=7.1Hz),4.23(2H,
q,J=7.1Hz),4.45(1H,dd,J=
5.8,4.7Hz) FAB−MS m/z:191[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値19
1.0919;実測値191.0937実施例7 DL−リンゴ酸(200mg)とエタノール(20m
l)を用いて、実施例2に記載される方法を行うことに
よって、無色油状のDL−リンゴ酸ジエチル(化合物
7;177mg、62%)を得た。
【0020】IRυmax(KBr)cm-1:3492
(br),2985,2940,2909,1740,
1465,1445,13741 H NMRδ(200MHz,CDCl3):1.23
(3H,t,J=7.1Hz),1.27(3H,t,
J=7.1Hz),2.73(1H,dd,J=16.
4,5.8Hz),2.82(1H,dd,J=16.
4,4.7Hz),3.22(1H,d,J=5.4H
z),4.14(2H,q,J=7.1Hz),4.2
4(2H,q,J=7.1Hz),4.45(1H,d
dd,J=5.8,5.4,4.7Hz) FAB−MS m/z:191[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値19
1.0919;実測値191.0899実施例8 D−(+)−リンゴ酸(200mg)とn−プロパノー
ル(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を
行うことによって、無色油状のD−(+)−リンゴ酸ジ
n−プロピル(化合物8;246mg、75%)を得
た。
【0021】 [α]D 25=+9.6°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3493(br),29
70,2925,2858,1740,1463,14
41,13781 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.93
(6H,t,J=7.4Hz),1.62(4H,
m),2.75(1H,dd,J=16.4,5.8H
z),2.85(1H,dd,J=16.4,4.7H
z),3.21(1H,d,J=5.4Hz),4.0
5(2H,t,J=6.7Hz),4.14(1H,
t,J=6.7Hz),4.15(1H,t,J=6.
7Hz),4.45(1H,ddd,J=5.8,5.
4,4.7Hz) FAB−MS m/z:219[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値21
9.1232;実測値219.1245実施例9 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とn−プロパノー
ル(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を
行うことによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジ
n−プロピル(化合物9;256mg、78%)を得
た。
【0022】 [α]D 25=−9.6°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3486(br),29
56,2922,2856,1738,1458,14
25,13741 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.91
(6H,t,J=7.4Hz),1.63(4H,
m),2.74(1H,dd,J=16.4,5.8H
z),2.84(1H,dd,J=16.4,4.7H
z),3.25(1H,d,J=5.4Hz),4.0
1(2H,t,J=6.7Hz),4.13(1H,
t,J=6.7Hz),4.14(1H,t,J=6.
7Hz),4.46(1H,ddd,J=5.8,5.
4,4.7Hz) FAB−MS m/z:219[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値21
9.1232;実測値219.1257実施例10 DL−リンゴ酸(200mg)とn−プロパノール(2
0ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行うこ
とによって、無色油状のDL−リンゴ酸ジn−プロピル
(化合物10;266mg、81%)を得た。
【0023】IRυmax(KBr)cm-1:3500
(br),2970,2941,2898,1739,
1463,1449,13801 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.91
(6H,t,J=7.4Hz),1.63(4H,
m),2.75(1H,dd,J=16.4,5.8H
z),2.85(1H,dd,J=16.4,4.6H
z),3.23(1H,d,J=5.3Hz),4.0
5(2H,t,J=6.7Hz),4.14(1H,
t,J=6.7Hz),4.15(1H,t,J=6.
7Hz),4.47(1H,ddd,J=5.8,5.
4,4.6Hz) FAB−MS m/z:219[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値21
9.1232;実測値219.1253実施例11 D−(+)−リンゴ酸(200mg)とn−ブタノール
(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行
うことによって、無色油状のD−(+)−リンゴ酸ジn
−ブチル(化合物11;296mg、80%)を得た。
【0024】 [α]D 25=+9.8°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3494(br),29
62,2936,2875,1740,1464,14
48,13811 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.91
(6H,t,J=7.1Hz),1.35(4H,sx
t,J=15.0,7.5Hz),1.61(4H,
m),2.75(1H,dd,J=16.4,6.1H
z),2.85(1H,dd,J=16.4,4.6H
z),3.19(1H,d,J=5.4Hz),4.0
9(2H,t,J=6.7Hz),4.18(1H,
t,J=6.7Hz),4.19(1H,t,J=6.
7Hz),4.47(1H,ddd,J=6.1,5.
4,4.6Hz) FAB−MS m/z:247[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値24
7.1545;実測値247.1536実施例12 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とn−ブタノール
(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行
うことによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジn
−ブチル(化合物12;274mg、74%)を得た。
【0025】 [α]D 25=−9.8°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3494(br),29
62,2936,2875,1740,1464,14
48,13811 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.91
(6H,t,J=7.3Hz),1.35(4H,sx
t,J=15.0,7.5Hz),1.60(4H,
m),2.76(1H,dd,J=16.4,6.1H
z),2.83(1H,dd,J=16.4,4.5H
z),3.20(1H,d,J=5.4Hz),4.0
9(2H,t,J=6.6Hz),4.18(1H,
t,J=6.7Hz),4.19(1H,t,J=6.
7Hz),4.45(1H,ddd,J=6.1,5.
4,4.5Hz) FAB−MS m/z:247[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値24
7.1545;実測値247.1530実施例13 DL−リンゴ酸(200mg)とn−ブタノール(20
ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行うこと
によって、無色油状のDL−リンゴ酸ジn−ブチル(化
合物13;256mg、69%)を得た。
【0026】IRυmax(KBr)cm-1:3485
(br),2959,2924,2878,1739,
1458,1422,13841 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.90
(6H,t,J=7.1Hz),1.35(4H,sx
t,J=15.0,7.5Hz),1.60(4H,
m),2.75(1H,dd,J=16.4,6.1H
z),2.84(1H,dd,J=16.4,4.5H
z),3.21(1H,d,J=5.4Hz),4.0
9(2H,t,J=6.6Hz),4.18(1H,
t,J=6.6Hz),4.19(1H,t,J=6.
5Hz),4.46(1H,ddd,J=6.1,5.
4,4.5Hz) FAB−MS m/z:247[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値24
7.1545;実測値247.1551実施例14 D−(+)−リンゴ酸(200mg)とn−ペンタノー
ル(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を
行うことによって、無色油状のD−(+)−リンゴ酸ジ
n−ペンチル(化合物14;321mg、78%)を得
た。
【0027】 [α]D 25=+9.2°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3493(br),29
59,2932,2872,1740,1464,14
42,13801 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.88
(6H,t,J=6.3Hz),1.28(8H,
m),1.63(4H,m),2.75(1H,dd,
J=16.4,5.8Hz),2.85(1H,dd,
J=16.4,4.5Hz),3.18(1H,d,J
=5.4Hz),4.09(2H,t,J=6.7H
z),4.18(1H,t,J=6.8Hz),4.4
6(1H,ddd,J=5.8,5.4,4.5Hz) FAB−MS m/z:275[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値27
5.1858;実測値275.1842実施例15 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とn−ペンタノー
ル(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を
行うことによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジ
n−ペンチル(化合物15;288mg、70%)を得
た。
【0028】 [α]D 25=−9.2°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3494(br),29
59,2934,2872,1740,1465,14
48,13801 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.87
(6H,t,J=6.3Hz),1.29(8H,
m),1.62(4H,m),2.75(1H,dd,
J=16.4,5.8Hz),2.83(1H,dd,
J=16.4,4.6Hz),3.22(1H,d,J
=5.4Hz),4.07(2H,t,J=6.7H
z),4.17(2H,t,J=6.6Hz),4.4
5(1H,ddd,J=5.8,5.4,4.6Hz) FAB−MS m/z:275[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値27
5.1842;実測値275.1842実施例16 DL−リンゴ酸(200mg)とn−ペンタノール(2
0ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行うこ
とによって、無色油状のDL−リンゴ酸ジn−ペンチル
(化合物16;342mg、83%)を得た。
【0029】IRυmax(KBr)cm-1:3494
(br),2959,2934,2863,1740,
1465,1442,13821 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.87
(6H,t,J=6.6Hz),1.31(8H,
m),1.62(4H,m),2.75(1H,dd,
J=16.4,5.8Hz),2.85(1H,dd,
J=16.4,4.7Hz),3.21(1H,d,J
=5.4Hz),4.08(2H,t,J=6.7H
z),4.17(2H,t,J=6.8Hz),4.4
6(1H,ddd,J=5.8,5.4,4.7Hz) FAB−MS m/z:275[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値27
5.1858;実測値275.1867実施例17 D−(+)−リンゴ酸(200mg)とn−ヘキサノー
ル(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を
行うことによって、無色油状のD−(+)−リンゴ酸ジ
n−ヘキシル(化合物17;322mg、71%)を得
た。
【0030】 [α]D 25=+10.8°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3494(br),29
58,2931,2875,1740,1463,14
47,13801 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.87
(6H,t,J=7.0Hz),1.27(12H,
m),1.61(4H,m),2.75(1H,dd,
J=16.4,5.8Hz),2.83(1H,dd,
J=16.4,4.7Hz),3.17(1H,d,J
=5.3Hz),4.08(2H,t,J=6.7H
z),4.18(2H,t,J=6.8Hz),4.4
6(1H,ddd,J=5.8,5.3,4.7Hz) FAB−MS m/z:303[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値30
3.2171;実測値303.2185実施例18 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とn−ヘキサノー
ル(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を
行うことによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジ
n−ヘキシル(化合物18;332mg、73%)を得
た。
【0031】 [α]D 25=−10.8°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3493(br),29
58,2932,2860,1740,1463,14
42,13791 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.87
(6H,t,J=6.5Hz),1.27(12H,
m),1.60(4H,m),2.75(1H,dd,
J=16.4,5.9Hz),2.83(1H,dd,
J=16.4,4.7Hz),3.18(1H,d,J
=5.3Hz),4.05(2H,t,J=6.7H
z),4.14(1H,t,J=6.6Hz),4.1
5(2H,t,J=6.8Hz),4.47(1H,d
dd,J=5.9,5.3,4.7Hz) FAB−MS m/z:303[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値30
3.2171;実測値303.2151実施例19 DL−リンゴ酸(200mg)とn−ヘキサノール(2
0ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行うこ
とによって、無色油状のDL−リンゴ酸ジn−ヘキシル
(化合物19;309mg、68%)を得た。
【0032】IRυmax(KBr)cm-1:3494
(br),2958,2932,2860,1740,
1464,1436,13791 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.87
(6H,t,J=6.5Hz),1.29(12H,
m),1.63(4H,m),2.75(1H,dd,
J=16.4,5.8Hz),2.84(1H,dd,
J=16.4,4.7Hz),3.18(1H,d,J
=5.4Hz),4.08(2H,t,J=6.7H
z),4.18(2H,t,J=6.8Hz),4.4
6(1H,ddd,J=5.8,5.4,4.7Hz) FAB−MS m/z:303[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値30
3.2171;実測値303.2179実施例20 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とイソプロパノー
ル(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を
行うことによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジ
イソプロピル(化合物20;183mg、56%)を得
た。
【0033】 [α]D 25=−3.4°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3494(br),29
83,2940,2881,1738,1467,14
55,13761 H NMRδ(200MHz,CDCl3):1.23
(6H,d,J=6.3Hz),1.24(3H,d,
J=6.2Hz),1.30(3H,d,J=6.2H
z),2.75(1H,dd,J=16.4,5.8H
z),2.83(1H,dd,J=16.4,4.8H
z),3.23(1H,d,J=5.5Hz),4.4
0(1H,ddd,J=5.8,5.5,4.8H
z),5.04(1H,spt,J=6.4Hz),
5.04(1H,spt,J=6.4Hz) FAB−MS m/z:219[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値21
9.1232;実測値219.1237実施例21 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とイソブタノール
(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を行
うことによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジイ
ソブチル(化合物21;236mg、64%)を得た。
【0034】 [α]D 25=−9.2°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3493(br),29
63,2915,2896,1740,1465,14
42,13801 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.9
(6H,d,J=6.7Hz),1.0(6H,d,J
=6.7Hz),1.90(2H,m),2.76(1
H,dd,J=16.4,5.8Hz),2.87(1
H,dd,J=16.4,4.7Hz),3.21(1
H,d,J=5.5Hz),3.88(2H,d,J=
6.7Hz),3.93(1H,dd,J=10.3,
6.5Hz),4.10(1H,dd,J=10.3,
6.7Hz),4.48(1H,ddd,J=5.8,
5.5,4.7Hz) FAB−MS m/z:247[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値24
7.1545;実測値247.1519実施例22 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とsec−ブタノ
ール(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法
を行うことによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸
ジsec−ブチル(化合物22;192mg、52%)
を得た。
【0035】 [α]D 25=−10.4°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3494(br),29
74,2939,2898,1740,1464,14
47,13801 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.80
(6H,d,J=6.8Hz),0.90(6H,d,
J=6.8Hz),1.50(4H,m),2.75
(1H,dd,J=16.4,6.3Hz),2.84
(1H,dd,J=16.4,4.6Hz),3.23
(1H,d,J=5.5Hz),4.42(1H,dd
d,J=5.6,5.5,4.6Hz),4.87(2
H,m) FAB−MS m/z:247[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値24
7.1545;実測値247.1537実施例23 L−(−)−リンゴ酸(200mg)とイソペンタノー
ル(20ml)を用いて、実施例2に記載される方法を
行うことによって、無色油状のL−(−)−リンゴ酸ジ
イソペンタノール(化合物23;271mg、66%)
を得た。
【0036】 [α]D 25=−26°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3493(br),29
59,2930,2873,1740,1464,14
43,13811 H NMRδ(200MHz,CDCl3):0.89
(12H,d,J=6.5Hz),1.59(6H,
m),2.75(1H,dd,J=16.4,6.1H
z),2.84(1H,dd,J=16.4,4.7H
z),3.18(1H,d,J=4.0Hz),4.1
2(2H,t,J=6.8Hz),4.21(2H,
d,J=6.7Hz),4.45(1H,ddd,J=
6.1,4.7,4.0Hz) FAB−MS m/z:275[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値27
5.1858;実測値275.1872実施例24 L−(−)−リンゴ酸ジーn−ブチル(化合物12,5
0mg)をヨウ化メチル(1ml)とヨウ化銀(0.0
1g)とともに室温で18時間撹拌し、その後6時間加
熱して還流した。ジエチルエーテル(10ml)を添加
して、銀残留物をろ過して除去した。生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーによって精製し(Wako
gel C−200,ヘキサンー酢酸エチル=80:2
0)、メチル化物(化合物24;25mg、47%)を
得た。
【0037】 [α]D 25=−33.0°(c=0.4,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3494(br),29
61,2936,2875,1741,1464,14
48,1380,1278,10661 H NMRδ(500MHz,CDCl3):0.93
(3H,t,J=7.3Hz),0.94(3H,t,
J=7.3Hz),1.35(2H,sxt,J=1
5.0,7.63Hz),1.36(2H,sxt,J
=15.0,7.63Hz),1.62(4H,m),
2.76(1H,dd,J=16.2,8.0Hz),
2.83(1H,dd,J=16.2,5.0Hz),
3.45(3H,s),4.11(1H,t,J=6.
7Hz),4.17(4H,m) FAB−MS m/z:261[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値26
1.1702;実測値261.1700実施例25 L−(−)−リンゴ酸ジーn−ブチル(化合物12,5
6mg)を密封バイアル中で無水ピリジン(0.4m
l)に溶解し、無水酢酸(0.2ml)を添加した。混
合物を室温で20時間静置し、通常の後処理を施して油
状物を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーによって精製し(Wakogel C−200,ヘキ
サンー酢酸エチル=80:20)、アセチル化物(化合
物25;57mg、97%)を得た。
【0038】 [α]D 25=−24.4°(c=1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:2976,2936,2
876,1749,1462,1447,13731 H NMRδ(500MHz,CDCl3):0.92
(6H,t,J=7.3Hz),1.36(2H,sx
t,J=15.0,7.5Hz),1.37(2H,s
xt,J=15.0,7.5Hz),1.60(2H,
tt,J=13.8,7.02Hz),1.62(2
H,tt,J=14.0,7.33Hz),2.12
(3H,s),2.86(2H,d,J=6.1H
z),4.11(2H,t,J=6.4Hz),4.1
5(1H,dt,J=6.7,3.3Hz),4.16
(1H,dt,J=6.7,3.3Hz),5.45
(1H,t,J=6.1Hz) FAB−MS m/z:289[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値28
9.1651;実測値289.1644実施例26 L−(−)−リンゴ酸ジーn−ブチル(化合物12,
9.5mg)を密封バイアル中で無水ピリジン(0.1
ml)に溶解し、塩化ベンゾイル(0.05ml)を添
加した。混合物に通常の後処理を施して油状物を得た。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精
製し(Wakogel C−200,ヘキサンー酢酸エ
チル=90:10)、ベンゾイル化物(化合物26;
9.9mg、73%)を得た。
【0039】 [α]D 25=−28°(c=0.1,メタノール) IRυmax(KBr)cm-1:3048,2961,2
934,2875,1741,1464,1444,1
380,12781 H NMRδ(500MHz,CDCl3):0.87
(3H,t,J=7.3Hz),0.91(3H,t,
J=7.3Hz),1.35(2H,sxt,J=1
5.0,7.5Hz),1.36(2H,sxt,J=
15.0,7.5Hz),1.60(4H,m),3.
01(1H,d,J=5.2Hz),3.02(1H,
d,J=7.3Hz),4.13(2H,d,J=6.
7Hz),4.18(2H,dt,J=6.7Hz),
5.70(1H,dd,J=7.0,5.2Hz),
7.43(2H,dd,J=15.0,7.3,7.5
7(1H,t,J=7.3Hz),8.05(2H,
d,J=8.2Hz) FAB−MS m/z:351[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値35
1.1808;実測値351.1806実施例27 フマル酸(200mg)を用いて、実施例2に記載され
る方法を行うことによって、無色油状のフマル酸ジブチ
ル(化合物29;290mg、74%)を得た。
【0040】IRυmax(KBr)cm-1:2962,
2937,2875,1731,1675,1463,
1448,13781 H NMRδ(500MHz,CDCl3):0.95
(6H,t,J=7.33Hz),1.41(4H,s
xt,J=15.0,7.3Hz),1.70(4H,
tt,J=6.7Hz),4.20(4H,t,J=
6.7Hz),6.80(2H,s) FAB−MS m/z:229[M+H]+ HR−FAB−MS m/z:[M+H]+:計算値22
9.1440;実測値229.1441試験例 上記実施例において合成した化合物の抗菌・抗カビ活性
と細胞毒性を、以下の方法により試験した。
【0041】バシラス サブチリス(Bacillus
subtilis)およびエッシェリヒア コリー(
scherichia coli)を、NBSY培地1
0mlを用いて、直径25mmの試験官内で27℃24
時間往復振盪することによって培養した。得られた対数
後期あるいは定常期初期の培養液をNBSY培地で10
0倍希釈して抗菌試験に用いた。試料を96穴マイクロ
アッセイプレート(丸底)の第一穴に入れ、調製した菌
体懸濁液を分注し、第一穴から公比2で希釈した系列を
作った。これを27℃にて24時間暗黒下で培養し、微
生物の増殖を肉眼で観察した。透明であれば活性があ
り、微生物の増殖により白濁していれば活性なしとし
た。微生物の生育を阻止した最低濃度を最小阻害濃度
(MIC)とした。
【0042】アスペルギルス キャンディダス(Asp
ergillus candidus)およびクラドス
ポリウム ハーバラム(Cladosporium he
rbarum)に対しては、被検菌の胞子を胞子発芽用
培地(グルコース0.2%、イーストエキストラクト
0.1%、NaHPO4・12H2O 0.37%、クエ
ン酸0.1%)に懸濁し、それぞれ試料濃度を1000
μg/ml、500μg/ml、250μg/ml、1
25μg/ml、63μg/mlとして27℃で培養
し、24時間後に胞子の発芽が認められるか否かを顕微
鏡で観察することによって行った。
【0043】細胞毒性試験に用いた卵と精液は、繁殖期
(1−3月)に岡山で収集した性成熟ウニ(Hemic
entrotus pulcherrimus)から取
り出した。卵は撹拌して3分間静置し、表面と底にある
卵をそれぞれ傾斜法と吸引法により除去したものを用い
た。連続希釈試料溶液に約100個の受精卵を添加し、
胚の形態変化を観察することによって、植物抽出物の細
胞毒性を評価した。
【0044】試験化合物は、上記実施例で合成した化合
物1−26および29を用いた。また、化合物27(琥
珀酸ジーn−ブチル)、化合物28(マレイン酸ジーn
−ブチル)および化合物30(マレイン酸モノ−n−ブ
チル)は東京化成から入手したものを使用した。
【0045】結果は、以下の表に示すとおりであった。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/78 C07C 69/78 233/09 9547−4H 233/09 Z 9547−4H 327/20 7106−4H 327/20 327/40 7106−4H 327/40 // C07M 7:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】以下の式: 【化1】 (上式において、R1は置換または無置換のアルキルで
    あり、R2は水素または置換または無置換のアルキルで
    あり、R3は水素、ヒドロキシ、置換または無置換のア
    ルコキシ、置換または無置換のアシルオキシ、または置
    換または無置換のアリールカルボニルオキシであり、R
    4は水素であり、R3およびR4は一緒になって二重結合
    を形成してもよく、Q1およびQ2は各々独立に−O−、
    −S−または−NH−であるが両方が−NH−であるこ
    とはなく、Q3およびQ4は各々独立にOまたはSであ
    り、R3がヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシまた
    はアリールカルボニルオキシであるときはL−(−)体
    を表す)で表される化合物を含有する抗菌・抗カビまた
    は抗炎症剤。
  2. 【請求項2】以下の式: 【化2】 (上式において、R1は置換または無置換のアルキルで
    あり、R2は水素または置換または無置換のアルキルで
    あり、R3は水素、ヒドロキシ、置換または無置換のア
    ルコキシ、置換または無置換のアシルオキシ、または置
    換または無置換のアリールカルボニルオキシであり、R
    4は水素であり、R3およびR4は一緒になって二重結合
    を形成してもよく、Q1およびQ2は各々独立に−O−、
    −S−または−NH−であるが両方が−NH−であるこ
    とはなく、Q3およびQ4は各々独立にOまたはSであ
    り、R3がヒドロキシ、アルコキシ、アシルオキシまた
    はアリールカルボニルオキシであるときはL−(−)体
    を表す)で表される化合物。
JP34293095A 1995-12-28 1995-12-28 抗菌・抗カビ・抗炎症活性剤および活性化合物 Pending JPH09176090A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7618658B2 (en) * 2002-06-13 2009-11-17 Hououdou Co., Ltd. Anti-microbial agent and anti-microbial composition

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US7618658B2 (en) * 2002-06-13 2009-11-17 Hououdou Co., Ltd. Anti-microbial agent and anti-microbial composition

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