JPH09176005A - オメガ−3系のポリ不飽和脂肪酸を併用するl−カルニチンまたはアルカノイル l−カルニチン含有医薬組成物 - Google Patents
オメガ−3系のポリ不飽和脂肪酸を併用するl−カルニチンまたはアルカノイル l−カルニチン含有医薬組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】L−カルニチンまたはアルカノイル L−カル
ニチンまたはその薬理学的に許容される塩とオメガ−3
系のポリ不飽和脂肪酸とを併用して、心血管系、血栓塞
栓性およびアテローム性動脈硬化性の障害、末梢血管障
害、糖尿病性末梢ノイロパティおよびショック、特にア
ナフィラキシーおよび敗血病性ショックの予防および処
置を行う。 【解決手段】活性成分として、L−カルニチンまたはア
ルカノイル L−カルニチン(アルカノイル基は、直鎖
または分枝であり、2−8炭素原子、望ましくは2−6
炭素原子を有する)またはその薬理学的に許容される
塩、およびオメガ−3系に属するポリ不飽和脂肪酸また
はそのエステルまたは同じものを含有する天然物または
その抽出物を、および薬理学的に許容される賦形剤と共
に含む、経口、非経口、経直腸または経皮投与可能な組
成物を提供する。
ニチンまたはその薬理学的に許容される塩とオメガ−3
系のポリ不飽和脂肪酸とを併用して、心血管系、血栓塞
栓性およびアテローム性動脈硬化性の障害、末梢血管障
害、糖尿病性末梢ノイロパティおよびショック、特にア
ナフィラキシーおよび敗血病性ショックの予防および処
置を行う。 【解決手段】活性成分として、L−カルニチンまたはア
ルカノイル L−カルニチン(アルカノイル基は、直鎖
または分枝であり、2−8炭素原子、望ましくは2−6
炭素原子を有する)またはその薬理学的に許容される
塩、およびオメガ−3系に属するポリ不飽和脂肪酸また
はそのエステルまたは同じものを含有する天然物または
その抽出物を、および薬理学的に許容される賦形剤と共
に含む、経口、非経口、経直腸または経皮投与可能な組
成物を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、心血管系障害、末
梢血管障害、糖尿病性末梢ノイロパティおよびショッ
ク、特にアナフィラキシーおよび敗血病性ショックおよ
び血栓塞栓性およびアテローム性動脈硬化性および組織
上の障害の予防および処置のための、L−カルニチンま
たはアルカノイル L−カルニチン(アルカノイル基
は、直鎖または分枝であり、2−8炭素原子、望ましく
は2−6炭素原子を有する)またはその薬理学的に許容
される塩を、オメガ−3系に属するポリ不飽和脂肪酸ま
たはそのエステル、特にエイコサペンタエン酸(EP
A)またはデコサヘキサエン酸(DHA)またはそのエ
ステルまたは同じものを含有する天然物またはその抽出
物と併用する、新規の医療的使用に関する。
梢血管障害、糖尿病性末梢ノイロパティおよびショッ
ク、特にアナフィラキシーおよび敗血病性ショックおよ
び血栓塞栓性およびアテローム性動脈硬化性および組織
上の障害の予防および処置のための、L−カルニチンま
たはアルカノイル L−カルニチン(アルカノイル基
は、直鎖または分枝であり、2−8炭素原子、望ましく
は2−6炭素原子を有する)またはその薬理学的に許容
される塩を、オメガ−3系に属するポリ不飽和脂肪酸ま
たはそのエステル、特にエイコサペンタエン酸(EP
A)またはデコサヘキサエン酸(DHA)またはそのエ
ステルまたは同じものを含有する天然物またはその抽出
物と併用する、新規の医療的使用に関する。
【0002】
【発明の構成】最も広い観点からすると、本発明は、L
−カルニチンまたはアルカノイル L−カルニチン(ア
ルカノイル基は、直鎖または分枝であり、2−8炭素原
子、望ましくは2−6炭素原子を有する)またはその薬
理学的に許容される塩と、オメガ−3系に属するポリ不
飽和脂肪酸またはそのエステル、特にEPAまたはDH
Aまたはそのエステルまたは同じものを含有する天然物
またはその抽出物との共作動的使用に関する。上記化合
物の”共作動的使用”とは、上記活性成分の共投与、す
なわち実質的に同時に摂取することか、あるいは上記活
性成分の混合物、必要とあれば賦形剤を加えて、を含有
する配合剤を投与することのいずれかを意味する。
−カルニチンまたはアルカノイル L−カルニチン(ア
ルカノイル基は、直鎖または分枝であり、2−8炭素原
子、望ましくは2−6炭素原子を有する)またはその薬
理学的に許容される塩と、オメガ−3系に属するポリ不
飽和脂肪酸またはそのエステル、特にEPAまたはDH
Aまたはそのエステルまたは同じものを含有する天然物
またはその抽出物との共作動的使用に関する。上記化合
物の”共作動的使用”とは、上記活性成分の共投与、す
なわち実質的に同時に摂取することか、あるいは上記活
性成分の混合物、必要とあれば賦形剤を加えて、を含有
する配合剤を投与することのいずれかを意味する。
【0003】本発明はまた、活性成分として、L−カル
ニチンまたはアルカノイル L−カルニチン(アルカノ
イル基は、直鎖または分枝であり、2−8炭素原子、望
ましくは2−6炭素原子を有する)またはその薬理学的
に許容される塩、およびオメガ−3系に属するポリ不飽
和脂肪酸またはそのエステル、特にエイコサペンタエン
酸(EPA)またはデコサヘキサエン酸(DHA)また
はそのエステルまたは同じものを含有する天然物または
その抽出物を含み、上記の障害の処置に適した経口、非
経口、経直腸または経皮投与可能な医薬組成物に関す
る。
ニチンまたはアルカノイル L−カルニチン(アルカノ
イル基は、直鎖または分枝であり、2−8炭素原子、望
ましくは2−6炭素原子を有する)またはその薬理学的
に許容される塩、およびオメガ−3系に属するポリ不飽
和脂肪酸またはそのエステル、特にエイコサペンタエン
酸(EPA)またはデコサヘキサエン酸(DHA)また
はそのエステルまたは同じものを含有する天然物または
その抽出物を含み、上記の障害の処置に適した経口、非
経口、経直腸または経皮投与可能な医薬組成物に関す
る。
【0004】魚油は、EPAまたはDHAが特に豊富で
あるので、本発明の組成物などにおいて用いられる。望
ましいEPAおよびDHAはエチルエステルである。本
発明による組成物はさらに、蜂ろう、ベヘノール酸およ
び種トウモロコシ油などの天然物に含有されるポリ不飽
和酸を含み得る。
あるので、本発明の組成物などにおいて用いられる。望
ましいEPAおよびDHAはエチルエステルである。本
発明による組成物はさらに、蜂ろう、ベヘノール酸およ
び種トウモロコシ油などの天然物に含有されるポリ不飽
和酸を含み得る。
【0005】本発明による組成物において、オメガ−3
脂肪酸系のポリ不飽和酸またはそのエステルまたは同じ
ものを含有する天然物または抽出物とL−カルニチンま
たは誘導体との重量比が1:1から1:100の範囲に
あり得る。
脂肪酸系のポリ不飽和酸またはそのエステルまたは同じ
ものを含有する天然物または抽出物とL−カルニチンま
たは誘導体との重量比が1:1から1:100の範囲に
あり得る。
【0006】本発明の組成物はさらに、ビタミン、無機
塩、抗酸化剤および植物繊維をさらに含み得る。本組成
物は、固体、半固体、液体、半液体、粉末、顆粒または
リポソームの形態で、経口または非経口投与のために錠
剤、カプセル、顆粒、粉末およびバイアルとして存在し
得る。
塩、抗酸化剤および植物繊維をさらに含み得る。本組成
物は、固体、半固体、液体、半液体、粉末、顆粒または
リポソームの形態で、経口または非経口投与のために錠
剤、カプセル、顆粒、粉末およびバイアルとして存在し
得る。
【0007】本発明の新規医療的使用に有用なアルカノ
イル L−カルニチンは、直鎖または分枝であり、2−
8炭素原子、望ましくは2−6炭素原子を有するもので
ある。特に望ましいのは、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、バレリルおよびイソバレリル L−カルニチン
である。
イル L−カルニチンは、直鎖または分枝であり、2−
8炭素原子、望ましくは2−6炭素原子を有するもので
ある。特に望ましいのは、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、バレリルおよびイソバレリル L−カルニチン
である。
【0008】L−カルニチンまたはアルカノイル L−
カルニチンの薬学的に許容される塩は、分子内塩に加え
て、L−カルニチンまたはアルカノイル L−カルニチ
ンそれぞれに酸を加えることにより製造され、かつ、望
ましくない毒性または副作用を起こさない、すべての薬
学的に許容される塩を含む。薬学的に許容される酸付加
塩の形成は、薬学および製薬技術の専門家によく知られ
たところである。
カルニチンの薬学的に許容される塩は、分子内塩に加え
て、L−カルニチンまたはアルカノイル L−カルニチ
ンそれぞれに酸を加えることにより製造され、かつ、望
ましくない毒性または副作用を起こさない、すべての薬
学的に許容される塩を含む。薬学的に許容される酸付加
塩の形成は、薬学および製薬技術の専門家によく知られ
たところである。
【0009】適当な塩の非限定的な例として、クロライ
ド、ブロマイド、オロテート、酸アスパルテート、酸シ
トレート、酸ホスフェート、フマレート、酸フマレー
ト、ラクテート、マレエート、酸マレエート、酸オキサ
レート、酸スルフェート、グルコースホスフェート、タ
ルトレートおよび酸タルトレートがある。
ド、ブロマイド、オロテート、酸アスパルテート、酸シ
トレート、酸ホスフェート、フマレート、酸フマレー
ト、ラクテート、マレエート、酸マレエート、酸オキサ
レート、酸スルフェート、グルコースホスフェート、タ
ルトレートおよび酸タルトレートがある。
【0010】単純および明解にするために、下記でL−
カルニチンのみに言及するが、L−カルニチンに関して
開示されたことは、上述のアルカノイル L−カルニチ
ンおよびその薬理学的に許容される塩に等しく適用され
ると、理解されるべきである。
カルニチンのみに言及するが、L−カルニチンに関して
開示されたことは、上述のアルカノイル L−カルニチ
ンおよびその薬理学的に許容される塩に等しく適用され
ると、理解されるべきである。
【0011】
【従来の技術】L−カルニチンの医療的使用はすでに知
られている。例えば、L−カルニチンは、心血管系では
急性および慢性の心筋虚血、狭心症、不整脈、心不全お
よび末梢血管障害に用いられている。腎臓疾患では、L
−カルニチンは、筋無力症および筋痙攣発作に対処する
ために定期的な血液透析の対象となる慢性尿毒症の患者
に投与されてきた。
られている。例えば、L−カルニチンは、心血管系では
急性および慢性の心筋虚血、狭心症、不整脈、心不全お
よび末梢血管障害に用いられている。腎臓疾患では、L
−カルニチンは、筋無力症および筋痙攣発作に対処する
ために定期的な血液透析の対象となる慢性尿毒症の患者
に投与されてきた。
【0012】脂肪酸ベータ酸化を通して、L−カルニチ
ンは、脂肪の蓄積を阻止し、内−および外−ミトコンド
リアCoAの調節を経て細胞に必要なエネルギーを供給
し得る(Bremer Y., TIBS 2,207,1977)。カルニチン類
は、 内ミトコンドリア脂肪酸のバイオ酸化を調整するの
みでなく、トリグリセリドの形成を阻止する( Bieber
L.L., J.Biol. Chem. 254, 8163,1979: Pande S.V., Pr
oc. Nat. Acad. Sci. USA 72, 883, 1975 )。 魚油に存在する不飽和脂肪酸のうち、エイコサペンタエ
ン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)が
魚油の医療上の活性に主に寄与するものである。
ンは、脂肪の蓄積を阻止し、内−および外−ミトコンド
リアCoAの調節を経て細胞に必要なエネルギーを供給
し得る(Bremer Y., TIBS 2,207,1977)。カルニチン類
は、 内ミトコンドリア脂肪酸のバイオ酸化を調整するの
みでなく、トリグリセリドの形成を阻止する( Bieber
L.L., J.Biol. Chem. 254, 8163,1979: Pande S.V., Pr
oc. Nat. Acad. Sci. USA 72, 883, 1975 )。 魚油に存在する不飽和脂肪酸のうち、エイコサペンタエ
ン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)が
魚油の医療上の活性に主に寄与するものである。
【0013】これらの効力は、アテローム性動脈硬化症
の予防(Kromhout e coll., N. Engl. J. Med., 312, 12
05, 1985)のみでなく、高血圧症(Bonaa K. H., Bjerve
K.S., Straume B., Gram I.T., Thelle D., N. Engl.
J. Med., 322. 795. 1990)、高トリグリセリド血症(Mil
ler Y. P., Health I.D., Choraria S. K., Saymor R.,
Clin. Chem. Acta, 178, 251, 1988)、血栓症(Hansen
Y. B., Olsen Y.O., Osternd B.Y., J. Intern. Med, 2
25, 133, 1989)、糸球体腎炎などの腎障害(Donadio Y.
V., Bergstralh E., Spencer D., Holley K. E., N. En
gl. J. Med., 18, 1194, 1994)、乾癬(Soiland E,. Fun
k Y., Rayka G., Solvoll K., N. Engl.J. Med., 25, 1
812, 1993)、アレルギー(Lee T.H., Austen K. F., Am.
Rev. Respir. Dis., 132, 1204, 1985)、肺気腫(Shama
r E., Folsour A.R., Melnick S., Higgins M.W., Szkl
o M., N, Engl. J. Med., 331, 228, 1994)およびリウ
マチ様関節炎(Kremer Y.M., Yubiz W., Michael K. A.,
Ann. Int. Med., 106, 497, 1987)においても示されて
いた。
の予防(Kromhout e coll., N. Engl. J. Med., 312, 12
05, 1985)のみでなく、高血圧症(Bonaa K. H., Bjerve
K.S., Straume B., Gram I.T., Thelle D., N. Engl.
J. Med., 322. 795. 1990)、高トリグリセリド血症(Mil
ler Y. P., Health I.D., Choraria S. K., Saymor R.,
Clin. Chem. Acta, 178, 251, 1988)、血栓症(Hansen
Y. B., Olsen Y.O., Osternd B.Y., J. Intern. Med, 2
25, 133, 1989)、糸球体腎炎などの腎障害(Donadio Y.
V., Bergstralh E., Spencer D., Holley K. E., N. En
gl. J. Med., 18, 1194, 1994)、乾癬(Soiland E,. Fun
k Y., Rayka G., Solvoll K., N. Engl.J. Med., 25, 1
812, 1993)、アレルギー(Lee T.H., Austen K. F., Am.
Rev. Respir. Dis., 132, 1204, 1985)、肺気腫(Shama
r E., Folsour A.R., Melnick S., Higgins M.W., Szkl
o M., N, Engl. J. Med., 331, 228, 1994)およびリウ
マチ様関節炎(Kremer Y.M., Yubiz W., Michael K. A.,
Ann. Int. Med., 106, 497, 1987)においても示されて
いた。
【0014】オメガ−3系のポリ不飽和脂肪酸の血小板
リン脂質などの細胞膜リン脂質への融合がトロンボキサ
ンA2(TXA2)凝集因子の合成を減少せしめ、生物学
的により活性の低いトロンボキサンA3(TXA3)の合
成を容易にする。同時に、より活性なプロスタサイクリ
ンI3 の生成が促進され、一方、プロスタサイクリンI
2 の生成が減少せしめられて、反応生成物の平衡がアン
チトロンビンおよび抗−アテローム性動脈硬化の方向に
移行する(M. Fischer, P.H. Levine. A. Leaf, Arch. I
ntern. Med., 149, 1726, 1989)。
リン脂質などの細胞膜リン脂質への融合がトロンボキサ
ンA2(TXA2)凝集因子の合成を減少せしめ、生物学
的により活性の低いトロンボキサンA3(TXA3)の合
成を容易にする。同時に、より活性なプロスタサイクリ
ンI3 の生成が促進され、一方、プロスタサイクリンI
2 の生成が減少せしめられて、反応生成物の平衡がアン
チトロンビンおよび抗−アテローム性動脈硬化の方向に
移行する(M. Fischer, P.H. Levine. A. Leaf, Arch. I
ntern. Med., 149, 1726, 1989)。
【0015】ロイコトリエン合成もLYB5ロイコトリ
エン の有利に移行し、これは炎症-促進においてLTB4
ロイコトリエンよりもはるかに活性が低い(T.H. Lee,
Y.M.Mencia-Huerta, K.F. Austen, J. Biol. Chem., 25
9, 2383, 1984)。
エン の有利に移行し、これは炎症-促進においてLTB4
ロイコトリエンよりもはるかに活性が低い(T.H. Lee,
Y.M.Mencia-Huerta, K.F. Austen, J. Biol. Chem., 25
9, 2383, 1984)。
【0016】EPAおよびDHAの作用について広範な
知識を得るのに重要な成果は、その投与が、アテローム
性動脈硬化生成の初期段階での役割がよく知られている
インターロイキンー1およびTNF(腫瘍壊死因子)の
合成を減少せしめ得(S. Endres, R. Ghabani, V. Kalle
y, C.A. Danarello, N. Engl. J. Med., 320, 265, 198
9)、同様に、 他の血管拡張剤およびアンチトロンボゲン
因子の作用と共同的に働くであろう内皮による亜酸化窒
素の形成を促進し得(Shinokawa et al., Circulation,
7, 898, 1987)ることを示すものである。
知識を得るのに重要な成果は、その投与が、アテローム
性動脈硬化生成の初期段階での役割がよく知られている
インターロイキンー1およびTNF(腫瘍壊死因子)の
合成を減少せしめ得(S. Endres, R. Ghabani, V. Kalle
y, C.A. Danarello, N. Engl. J. Med., 320, 265, 198
9)、同様に、 他の血管拡張剤およびアンチトロンボゲン
因子の作用と共同的に働くであろう内皮による亜酸化窒
素の形成を促進し得(Shinokawa et al., Circulation,
7, 898, 1987)ることを示すものである。
【0017】血小板凝集およびその結果の血栓反応の原
因である因子において、PAF(血小板活性因子)が重
要な役割を演じ、その合成もポリ不飽和脂肪酸の投与で
阻止されること(R.I. Sperling, Y.L. Relin, K.F. Aus
ten, J. Immunol., 12, 4187, 1987)を知らねばならな
い。
因である因子において、PAF(血小板活性因子)が重
要な役割を演じ、その合成もポリ不飽和脂肪酸の投与で
阻止されること(R.I. Sperling, Y.L. Relin, K.F. Aus
ten, J. Immunol., 12, 4187, 1987)を知らねばならな
い。
【0018】記載された薬理的および医療的効果を得る
ためには、EPAおよびHDAの一日投与は、頻繁かつ
多量を要することが知られている。このことは、魚油誘
導体の味が良くないことと相俟って、患者が適切に服用
するのを難かしくする。従って、必要用量を下げEPA
およびDHAに認められる有益な医療効果を高め、その
作用をより選択的にする可能性については大きい意義が
ある。
ためには、EPAおよびHDAの一日投与は、頻繁かつ
多量を要することが知られている。このことは、魚油誘
導体の味が良くないことと相俟って、患者が適切に服用
するのを難かしくする。従って、必要用量を下げEPA
およびDHAに認められる有益な医療効果を高め、その
作用をより選択的にする可能性については大きい意義が
ある。
【0019】ここに記載した本発明により、L−カルニ
チンまたはアルカノイル L−カルニチンまたはそれら
の上記した塩と、オメガ−3系の酸、特にEPAおよび
DHA,それらのエステル、それらを含有する天然物ま
たはその抽出物との配合は、驚くべき相乗作用を生じる
ことが見いだされた。より良い医療効果は、同じ活性成
分の少量使用で、特にEPAおよびDHAの味の悪さに
に関して、副作用の結果的低減と共に、達成される。患
者の服用も実質的に高まる。
チンまたはアルカノイル L−カルニチンまたはそれら
の上記した塩と、オメガ−3系の酸、特にEPAおよび
DHA,それらのエステル、それらを含有する天然物ま
たはその抽出物との配合は、驚くべき相乗作用を生じる
ことが見いだされた。より良い医療効果は、同じ活性成
分の少量使用で、特にEPAおよびDHAの味の悪さに
に関して、副作用の結果的低減と共に、達成される。患
者の服用も実質的に高まる。
【0020】これらの要因に加えて、よく報告されてい
るカルニチン類の抗リポ過酸化活性により、オメガ−3
系のポリ不飽和脂肪酸と共にL−カルニチンまたはその
誘導体が存在することは、不飽和脂肪酸の使用に由来す
る欠点の一つ、すなわちオメガ−3系の脂肪酸を基にす
る多くの製剤において、天然または人工のいずれでもよ
いが、確実な薬理的および代謝的相互作用のない抗酸化
剤を加えることが必要であるとされている結果(O. Oliv
ieri, M. Negri, P. Guerrini, R. Corrocher,Scand.
J. Clin. Lab. Invest., 48, 659, 1988; S. Yla-Hertu
ala, Drugs ofToday, 30, 507, 1994)を伴うリポ過酸化
現象をもたらすその効力を回避できる。
るカルニチン類の抗リポ過酸化活性により、オメガ−3
系のポリ不飽和脂肪酸と共にL−カルニチンまたはその
誘導体が存在することは、不飽和脂肪酸の使用に由来す
る欠点の一つ、すなわちオメガ−3系の脂肪酸を基にす
る多くの製剤において、天然または人工のいずれでもよ
いが、確実な薬理的および代謝的相互作用のない抗酸化
剤を加えることが必要であるとされている結果(O. Oliv
ieri, M. Negri, P. Guerrini, R. Corrocher,Scand.
J. Clin. Lab. Invest., 48, 659, 1988; S. Yla-Hertu
ala, Drugs ofToday, 30, 507, 1994)を伴うリポ過酸化
現象をもたらすその効力を回避できる。
【0021】下記は、毒性実験の結果および本発明の上
記活性成分間に存在する予期せざる相乗作用の証拠を提
供する最も顕著な薬理試験であり、これらにより医薬ま
たは健康食品の分野あるいは食品補助剤の分野で該活性
成分の種々の利用がもたらされる。
記活性成分間に存在する予期せざる相乗作用の証拠を提
供する最も顕著な薬理試験であり、これらにより医薬ま
たは健康食品の分野あるいは食品補助剤の分野で該活性
成分の種々の利用がもたらされる。
【0022】毒性 毒性試験が、L−カルニチンおよびその誘導体と、EP
AおよびDHAを種々の濃度で含有する魚油およびEP
AおよびDHAのエチルエステルとを併用して、実施さ
れた。種々の製剤が雌雄のウイスター系ラットおよびス
イス系マウスに経口投与された。試験された種々の併用
のLD50は、非常に高い用量の投与(ヒトでの用量より
10−100倍大きい)においても認められなかった。
これは、新しい組成物の各成分について良く知られてい
る低い毒性と符合する。
AおよびDHAを種々の濃度で含有する魚油およびEP
AおよびDHAのエチルエステルとを併用して、実施さ
れた。種々の製剤が雌雄のウイスター系ラットおよびス
イス系マウスに経口投与された。試験された種々の併用
のLD50は、非常に高い用量の投与(ヒトでの用量より
10−100倍大きい)においても認められなかった。
これは、新しい組成物の各成分について良く知られてい
る低い毒性と符合する。
【0023】L−カルニチンまたはその誘導体の500
mg/kgの経口投与を、高率のEPAおよびDHA(それ
ぞれ18%と12%、または35%と15%)を含有す
る魚油の500mg/kgまたは1g/kgと併せて行うこと
で、処置動物になんらの毒性または非耐容性が生じなか
った。L−カルニチンまたはその誘導体を大量のEPA
およびDHAエチルエステル(ポリ不飽和脂肪酸のg当
たり75%から15%の比率)と併用したとき、毒性は
認められなかった。
mg/kgの経口投与を、高率のEPAおよびDHA(それ
ぞれ18%と12%、または35%と15%)を含有す
る魚油の500mg/kgまたは1g/kgと併せて行うこと
で、処置動物になんらの毒性または非耐容性が生じなか
った。L−カルニチンまたはその誘導体を大量のEPA
およびDHAエチルエステル(ポリ不飽和脂肪酸のg当
たり75%から15%の比率)と併用したとき、毒性は
認められなかった。
【0024】同様の望ましい結果が慢性毒性について得
られ、ウイスターラットおよびマウスのいずれにおいて
も、L−カルニチンまたはその誘導体100mg/kgを、
最高濃度のEPAおよびDHAを有する魚油500mg/
kgと3か月間連続併用投与して、毒性的非耐容性は認め
られなかった。処置動物においてなされた成長、生存率
および血液化学検査に関する種々の生物学的パラメータ
は、対照動物に比して変化が認められなかった。
られ、ウイスターラットおよびマウスのいずれにおいて
も、L−カルニチンまたはその誘導体100mg/kgを、
最高濃度のEPAおよびDHAを有する魚油500mg/
kgと3か月間連続併用投与して、毒性的非耐容性は認め
られなかった。処置動物においてなされた成長、生存率
および血液化学検査に関する種々の生物学的パラメータ
は、対照動物に比して変化が認められなかった。
【0025】薬理試験 実験アテローム性動脈硬化病変に対する保護作用に関す
る試験 これらの試験において、M.R.Malinow(Atheroscle
rosis 48, 105, 1983)により記載された方法の修正版に
より実験的病変を生起せしめた。これは、24%カゼイ
ン、10%棉油、5%塩、61%砂糖、2%コレステロ
ール、ビタミンD2 200 mSTU/g食を含有する動脈硬
化原食による。
る試験 これらの試験において、M.R.Malinow(Atheroscle
rosis 48, 105, 1983)により記載された方法の修正版に
より実験的病変を生起せしめた。これは、24%カゼイ
ン、10%棉油、5%塩、61%砂糖、2%コレステロ
ール、ビタミンD2 200 mSTU/g食を含有する動脈硬
化原食による。
【0026】この食餌を6週間、対照ラットと処置ラッ
トに投与した。処置ラットには、L−カルニチンまたは
アセチル L−カルニチンまたはプロピオニル L−カ
ルニチン(100mg/kg)、または魚油(EPAおよび
DHAをそれぞれ18%と12%を有する油2ml/kg)
またはEPAおよびDHAエチルエステルそれぞれ85
0及び150mg/kgを与えた。
トに投与した。処置ラットには、L−カルニチンまたは
アセチル L−カルニチンまたはプロピオニル L−カ
ルニチン(100mg/kg)、または魚油(EPAおよび
DHAをそれぞれ18%と12%を有する油2ml/kg)
またはEPAおよびDHAエチルエステルそれぞれ85
0及び150mg/kgを与えた。
【0027】他のラット群には、動脈硬化原食に加え
て、上記したのと同じ量で、L−カルニチンまたはアセ
チル L−カルニチンまたはプロピオニル L−カルニ
チン、または魚油またはEPAおよびDHAエチルエス
テル、または種々に組み合わせたこれら物質を与えた。
6週間後、対照および処置動物のすべてを殺した。生成
した動脈硬化病変は、処置動物における腹部大動脈の厚
さまたはSudanIVによる染色強度を測定する形態学
的方法を用いて検定した。病変の程度は1から5の点数
を用い記録した。
て、上記したのと同じ量で、L−カルニチンまたはアセ
チル L−カルニチンまたはプロピオニル L−カルニ
チン、または魚油またはEPAおよびDHAエチルエス
テル、または種々に組み合わせたこれら物質を与えた。
6週間後、対照および処置動物のすべてを殺した。生成
した動脈硬化病変は、処置動物における腹部大動脈の厚
さまたはSudanIVによる染色強度を測定する形態学
的方法を用いて検定した。病変の程度は1から5の点数
を用い記録した。
【0028】プロピオニル L−カルニチンのみが大略
20%減に匹敵する動脈硬化病変の程度を減少する効果
を示した。また、同様の減少が魚油またはEPAおよび
DHAエチルエステルで処理した動物群でも認められ
た。
20%減に匹敵する動脈硬化病変の程度を減少する効果
を示した。また、同様の減少が魚油またはEPAおよび
DHAエチルエステルで処理した動物群でも認められ
た。
【0029】驚くべきことに、プロピオニル L−カル
ニチンと魚油またはその成分(EPAおよびDHAエチ
ルエステル)とで処理した動物では病変が認められなか
った。魚油とアセチル L−カルニチンまたはL−カル
ニチンとで処置した他の群における病変の阻止は、50
%以上であった。このようにL−カルニチン類とオメガ
−3系のポリ不飽和脂肪酸との驚くべき程度の相乗作用
が明らかにされた。
ニチンと魚油またはその成分(EPAおよびDHAエチ
ルエステル)とで処理した動物では病変が認められなか
った。魚油とアセチル L−カルニチンまたはL−カル
ニチンとで処置した他の群における病変の阻止は、50
%以上であった。このようにL−カルニチン類とオメガ
−3系のポリ不飽和脂肪酸との驚くべき程度の相乗作用
が明らかにされた。
【0030】実験過トリグリセリド血症試験 実験過トリグリセリド血症においても、L−カルニチン
類、特にプロピオニルL−カルニチンとオメガ−3 ポ
リ不飽和脂肪酸との驚くべき相乗作用が認められた。
類、特にプロピオニルL−カルニチンとオメガ−3 ポ
リ不飽和脂肪酸との驚くべき相乗作用が認められた。
【0031】これらの試験は、L.A.Carlsonの方法
(J.Atheroscler. Res., 8. 667, 1968 - Atheroscleros
is, 16. 349, 1972) により、フルクトースの経口投与
で実験的に過トリグリセリド血症をおこした雄ウイスタ
ーラットで行った。これらの試験ではまた、雄ウイスタ
ーラットの他の群を用い、フルクトース3g投与に先立
つ5日間、種々のカルニチン類、オメガ−3ポリ不飽和
脂肪酸またはこれらの化合物の等量混合物を与え、次い
で実験的動脈硬化病変をおこさすべく、同じ処置を行っ
た。
(J.Atheroscler. Res., 8. 667, 1968 - Atheroscleros
is, 16. 349, 1972) により、フルクトースの経口投与
で実験的に過トリグリセリド血症をおこした雄ウイスタ
ーラットで行った。これらの試験ではまた、雄ウイスタ
ーラットの他の群を用い、フルクトース3g投与に先立
つ5日間、種々のカルニチン類、オメガ−3ポリ不飽和
脂肪酸またはこれらの化合物の等量混合物を与え、次い
で実験的動脈硬化病変をおこさすべく、同じ処置を行っ
た。
【0032】フルクトース投与2時間後、化合物を単独
または種々の併合でさらに投与し、5時間後、動物を殺
した。血清トリグリセリド試験をR.K.Donabedian
の方法(Clin. Chem. 20, 632, 1974) により行った。
これらの試験で得られた結果もカルニチン類とオメガ−
3ポリ不飽和油との驚くべき程度の相乗作用を示した。
または種々の併合でさらに投与し、5時間後、動物を殺
した。血清トリグリセリド試験をR.K.Donabedian
の方法(Clin. Chem. 20, 632, 1974) により行った。
これらの試験で得られた結果もカルニチン類とオメガ−
3ポリ不飽和油との驚くべき程度の相乗作用を示した。
【0033】事実、生起した過トリグリセリド血症に対
する効果は、カルニチン類の投与でもポリ不飽和脂肪酸
の投与でも有意でないが、両者の併用は非常に有意であ
る。L−カルニチンと魚油とでの抑制は40%であり、
プロピオニル L−カルニチンと魚油とでは60%以上
である。
する効果は、カルニチン類の投与でもポリ不飽和脂肪酸
の投与でも有意でないが、両者の併用は非常に有意であ
る。L−カルニチンと魚油とでの抑制は40%であり、
プロピオニル L−カルニチンと魚油とでは60%以上
である。
【0034】実験的血栓症における保護作用の試験 ウイスターラット群にL−カルニチン300mg/kgまた
はアセチル L−カルニチンかプロピオニル L−カル
ニチンの等量を毎日、連続5日間、経口投与し、一方、
ラットの他の群に魚油(18%EPAおよび12%DH
A)2ml/kgまたはEPAおよびDHAエチルエステル
の850mg/kgおよび150mg/kgを投与した。他の動
物群では、これらの投与を併用した。投与5日後、種々
の処置群および対照群とも、A.Bertelliの方法(Dru
gs Exptl. Clin. Res., 19, 75,1993) に従い、実験的血
栓症をK−カラゲニン注射により尾に生起せしめた。血
栓原剤の注射後2時間および24時間のいずれでも、顕
著な程度の保護がカルニチン類(20%)、特にプロピ
オニル L−カルニチン(40%)で認められ、一方、
魚油、およびEPAおよびDHAエチルエステルによる
保護は、より限定的であった。
はアセチル L−カルニチンかプロピオニル L−カル
ニチンの等量を毎日、連続5日間、経口投与し、一方、
ラットの他の群に魚油(18%EPAおよび12%DH
A)2ml/kgまたはEPAおよびDHAエチルエステル
の850mg/kgおよび150mg/kgを投与した。他の動
物群では、これらの投与を併用した。投与5日後、種々
の処置群および対照群とも、A.Bertelliの方法(Dru
gs Exptl. Clin. Res., 19, 75,1993) に従い、実験的血
栓症をK−カラゲニン注射により尾に生起せしめた。血
栓原剤の注射後2時間および24時間のいずれでも、顕
著な程度の保護がカルニチン類(20%)、特にプロピ
オニル L−カルニチン(40%)で認められ、一方、
魚油、およびEPAおよびDHAエチルエステルによる
保護は、より限定的であった。
【0035】驚くべき高程度の保護がL−カルニチンと
魚油との併用でもたらされ、ある場合では(プロピオニ
ル L−カルニチンと魚油)、血栓症の発生が完全に抑
制された。血栓−塞栓原因子の作用およびその関連動脈
壊死現象を阻止する強力な相乗作用が示された。
魚油との併用でもたらされ、ある場合では(プロピオニ
ル L−カルニチンと魚油)、血栓症の発生が完全に抑
制された。血栓−塞栓原因子の作用およびその関連動脈
壊死現象を阻止する強力な相乗作用が示された。
【0036】細胞保護および抗炎症エイコサノイドの放
出試験 カルニチン類および魚油の両者による脂質代謝における
望ましい変化および抗炎症、細胞保護的および抗血栓作
用を伴うプロスタグランジン因子の形成および放出に関
連する変化が、種々のカルニチン類を魚油と一緒に併用
することにより相乗的に強められる。
出試験 カルニチン類および魚油の両者による脂質代謝における
望ましい変化および抗炎症、細胞保護的および抗血栓作
用を伴うプロスタグランジン因子の形成および放出に関
連する変化が、種々のカルニチン類を魚油と一緒に併用
することにより相乗的に強められる。
【0037】この驚くべき程度の相乗作用は、L−カル
ニチンまたはその誘導体と魚油またはEPAおよびDH
Aエステルの両者(L−カルニチン300mg/kgおよび
/または魚油2ml/kgまたはEPAおよびDHAエチル
エステル850mg/kgおよび150mg/kg)を種々の群
のラットに経口投与することにより示された。E.Sch
enkelaarsの方法(Int. J. Immunopharmacol., 8, 305.
1986) に従い、処理期間の最後に、腹腔マクロファー
ジをすべての動物から分離し、そしてエイコサノリドの
放出を促進しながらイオノフォア(A-23187)でインキュ
ベイトした。インキュベイションの30分後、細胞を遠
心分離し、ラジオ−免疫方法(F.J. Zijlska, J.E. Vinc
ent, J. Chromatography, 311, 39, 1984) により上澄
み液のエイコサノイド含量(PGE2、PGI2、TXA
2、LTB1、LTB4)を、L−カルニチン投与ラッ
ト、魚油またはEPAおよびDHAエステル投与ラット
およびこれらの併用投与ラットについて測定した。
ニチンまたはその誘導体と魚油またはEPAおよびDH
Aエステルの両者(L−カルニチン300mg/kgおよび
/または魚油2ml/kgまたはEPAおよびDHAエチル
エステル850mg/kgおよび150mg/kg)を種々の群
のラットに経口投与することにより示された。E.Sch
enkelaarsの方法(Int. J. Immunopharmacol., 8, 305.
1986) に従い、処理期間の最後に、腹腔マクロファー
ジをすべての動物から分離し、そしてエイコサノリドの
放出を促進しながらイオノフォア(A-23187)でインキュ
ベイトした。インキュベイションの30分後、細胞を遠
心分離し、ラジオ−免疫方法(F.J. Zijlska, J.E. Vinc
ent, J. Chromatography, 311, 39, 1984) により上澄
み液のエイコサノイド含量(PGE2、PGI2、TXA
2、LTB1、LTB4)を、L−カルニチン投与ラッ
ト、魚油またはEPAおよびDHAエステル投与ラット
およびこれらの併用投与ラットについて測定した。
【0038】凝集−促進、炎症性エイコサノイドの低下
が、凝集−抑制、抗炎症性エイコサノイドの増加ととも
に認められた。しかし、細胞生産的および抗−炎症性、
抗凝集作用を有する脂質産生物の形成(PGE2、PG
I2)および凝集−促進、炎症性エイコサノイドの低下
(TXA2、LTB4)がカルニチン類と魚油を併用して
処理した群からの細胞において驚くほど顕著であり、特
にプロピオニルL−カルニチンを含む併用において産生
の増加は対照動物におけるよりも100%以上であっ
た。
が、凝集−抑制、抗炎症性エイコサノイドの増加ととも
に認められた。しかし、細胞生産的および抗−炎症性、
抗凝集作用を有する脂質産生物の形成(PGE2、PG
I2)および凝集−促進、炎症性エイコサノイドの低下
(TXA2、LTB4)がカルニチン類と魚油を併用して
処理した群からの細胞において驚くほど顕著であり、特
にプロピオニルL−カルニチンを含む併用において産生
の増加は対照動物におけるよりも100%以上であっ
た。
【0039】従って、これらの結果も、炎症性因子の犠
牲で血管保護および抗血栓剤の生成の促進においてカル
ニチン類とオメガ−3ポリ不飽和脂肪酸との間に驚くべ
き程度の相乗作用があることを確認した。なされたすべ
ての試験は、カルニチン類とオメガ−3系のポリ不飽和
脂肪酸との間の顕著な程度の相乗作用を確認し、得られ
た結果は、単一の成分のみを用いたときに得られる結果
より非常に好ましいものであった。
牲で血管保護および抗血栓剤の生成の促進においてカル
ニチン類とオメガ−3ポリ不飽和脂肪酸との間に驚くべ
き程度の相乗作用があることを確認した。なされたすべ
ての試験は、カルニチン類とオメガ−3系のポリ不飽和
脂肪酸との間の顕著な程度の相乗作用を確認し、得られ
た結果は、単一の成分のみを用いたときに得られる結果
より非常に好ましいものであった。
【0040】実施例によって、発明がそれらに限定され
るものでないが、本明細書で記載した発明に関する可能
な処方のいくつかを下記する。簡潔および単純にするた
め、L−カルニチンについてのみ言及するが、その記載
は、上記したアルカノイルL−カルニチン、およびL−
カルニチンおよびアルカノイル L−カルニチンの両者
の薬理学的に許容される塩にも適用されると理解される
べきである。
るものでないが、本明細書で記載した発明に関する可能
な処方のいくつかを下記する。簡潔および単純にするた
め、L−カルニチンについてのみ言及するが、その記載
は、上記したアルカノイルL−カルニチン、およびL−
カルニチンおよびアルカノイル L−カルニチンの両者
の薬理学的に許容される塩にも適用されると理解される
べきである。
【0041】組成物の実施例 1.L−カルニチン250mg、魚のポリ不飽和脂肪酸1
g(EPA350mgおよびDHA150mgを含む)、ア
ルファートコフェロールアセテート1mg。 2.L−カルニチン500mg、魚のポリ不飽和脂肪酸1
g(EPA350mgおよびDHA150mgを含む)、ア
ルファートコフェロールアセテート1mg。 3.L−カルニチン250mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、アルファート
コフェロールアセテート1mg。 4.L−カルニチン500mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、アルファート
コフェロールアセテート1mg。 5.L−カルニチン250mg、魚のポリ不飽和脂肪酸1
g(EPA350mgおよびDHA250mgを含む)、天
然ビタミンE1mg、β−カロテン2mg、セレニウム0.
05mg、亜鉛2.5mg、マグネシウム10mg。 6.L−カルニチン250mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、天然ビタミン
E1mg、β−カロテン2mg、セレニウム0.05mg、亜
鉛2.5mg、マグネシウム10mg、コバルト0.5mg。 7.L−カルニチン500mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、天然ビタミン
E1mg、β−カロテン2mg、セレニウム0.05mg、亜
鉛2.5mg、マンガン1mg、マグネシウム10mg、コバ
ルト0.5mg。 8.L−カルニチン500mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、天然ビタミン
E1mg、β−カロテン2mg、セレニウム0.05mg、亜
鉛2.5mg、マグネシウム10mg、コバルト0.5mg。 9.L−カルニチン500mg、魚のポリ不飽和脂肪酸1
g(EPA350mgおよびDHA150mgを含む)、ト
ウモロコシ油250mg、大豆レシチン250mg、蜂ろう
20mg。
g(EPA350mgおよびDHA150mgを含む)、ア
ルファートコフェロールアセテート1mg。 2.L−カルニチン500mg、魚のポリ不飽和脂肪酸1
g(EPA350mgおよびDHA150mgを含む)、ア
ルファートコフェロールアセテート1mg。 3.L−カルニチン250mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、アルファート
コフェロールアセテート1mg。 4.L−カルニチン500mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、アルファート
コフェロールアセテート1mg。 5.L−カルニチン250mg、魚のポリ不飽和脂肪酸1
g(EPA350mgおよびDHA250mgを含む)、天
然ビタミンE1mg、β−カロテン2mg、セレニウム0.
05mg、亜鉛2.5mg、マグネシウム10mg。 6.L−カルニチン250mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、天然ビタミン
E1mg、β−カロテン2mg、セレニウム0.05mg、亜
鉛2.5mg、マグネシウム10mg、コバルト0.5mg。 7.L−カルニチン500mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、天然ビタミン
E1mg、β−カロテン2mg、セレニウム0.05mg、亜
鉛2.5mg、マンガン1mg、マグネシウム10mg、コバ
ルト0.5mg。 8.L−カルニチン500mg、EPAエチルエステル1
00mg、DHAエチルエステル150mg、天然ビタミン
E1mg、β−カロテン2mg、セレニウム0.05mg、亜
鉛2.5mg、マグネシウム10mg、コバルト0.5mg。 9.L−カルニチン500mg、魚のポリ不飽和脂肪酸1
g(EPA350mgおよびDHA150mgを含む)、ト
ウモロコシ油250mg、大豆レシチン250mg、蜂ろう
20mg。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クラウジオ・カバザ イタリア、ローマ、ピアッツァ・カムピテ リ2番
Claims (10)
- 【請求項1】 活性成分として、L−カルニチンまたは
アルカノイル L−カルニチン(アルカノイル基は、直
鎖または分枝であり、2−8炭素原子、望ましくは2−
6炭素原子を有する)またはその薬理学的に許容される
塩、およびオメガ−3系に属するポリ不飽和脂肪酸また
はそのエステルまたは同じものを含有する天然物または
その抽出物を、および薬理学的に許容される賦形剤と共
に含む、心血管系、血栓塞栓性およびアテローム性動脈
硬化性の障害、末梢血管障害、糖尿病性末梢ノイロパテ
ィおよびショック、特にアナフィラキシーおよび敗血病
性ショックの予防および処置のための、経口、非経口、
経直腸または経皮投与可能な医薬組成物。 - 【請求項2】 アルカノイル L−カルニチンがアセチ
ル、プロピオニル、ブチニル、バレリルおよびイソバレ
リル L−カルニチンより選択される、請求項1の組成
物。 - 【請求項3】 オメガ−3系に属するポリ不飽和脂肪酸
がエイコサペンタエン酸またはデコサヘキサエン酸また
はそのエステルである、請求項1または2の組成物。 - 【請求項4】 エイコサペンタエン酸またはデコサヘキ
サエン酸のエステルがエチルエステルである、請求項3
の組成物。 - 【請求項5】 オメガ−3系に属するポリ不飽和脂肪
酸、特にエイコサペンタエン酸またはデコサヘキサエン
酸を含有する天然物またはその抽出物が魚油またはその
抽出物である、請求項1の組成物。 - 【請求項6】 蜂ろう、ベヘノール酸および種トウモ
ロコシ油などの天然物中に含有される他のポリ不飽和脂
肪酸をさらに含む上記請求項のいずれかの組成物。 - 【請求項7】 オメガ−3系の酸またはその誘導体また
は同じものを含有する抽出物とL−カルニチンまたはア
ルカノイル L−カルニチンとの重量比が1:1から
1:100である、上記請求項のいずれかの組成物。 - 【請求項8】 ビタミン、無機塩、抗酸化剤および植物
繊維をさらに含む上記請求項のいすれかの組成物。 - 【請求項9】 固体、半固体、液体、半液体、粉末、顆
粒またはリポソームの形態で、経口または非経口投与の
ために錠剤、カプセル、顆粒、粉末およびバイアルとし
て存在する、上記請求項のいずれかの組成物。 - 【請求項10】 心血管系、血栓塞栓性およびアテロー
ム性動脈硬化性の障害、末梢血管障害、糖尿病性末梢ノ
イロパティおよびショック、特にアナフィラキシーおよ
び敗血病性ショックの処置のための、L−カルニチンま
たはアルカノイル L−カルニチン(アルカノイル基
は、直鎖または分枝であり、2−8炭素原子、望ましく
は2−6炭素原子を有する)またはその薬理学的に許容
される塩、およびオメガ−3系に属するポリ不飽和脂肪
酸またはそのエステルまたは同じものを含有する天然物
またはその抽出物の共作動的使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT95A000835 | 1995-12-21 | ||
IT95RM000835A IT1277953B1 (it) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | Composizione farmaceutica contenente l-carnitina o una alcanoil l- carnitina e un acido poliinsaturo della serie 3-omega utile per |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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