JPH09174121A - 冷間圧延機のロール冷却方法および装置 - Google Patents
冷間圧延機のロール冷却方法および装置Info
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- JPH09174121A JPH09174121A JP33853995A JP33853995A JPH09174121A JP H09174121 A JPH09174121 A JP H09174121A JP 33853995 A JP33853995 A JP 33853995A JP 33853995 A JP33853995 A JP 33853995A JP H09174121 A JPH09174121 A JP H09174121A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
- B21B27/06—Lubricating, cooling or heating rolls
- B21B27/10—Lubricating, cooling or heating rolls externally
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Abstract
ロール冷却方法および装置を提供する。 【解決手段】 冷間圧延機のワークロール1にスプレー
されるロール冷却水をロールバイトの出側に取り付けら
れた非接触式の水切り装置4Aを用いて水切りする冷間
圧延機のロール冷却方法において、前記圧延機の圧延速
度が正常な範囲においてはロールバイト出側の冷却水ヘ
ッダ3からスプレーし、前記圧延速度が予め設定された
制限最小速度領域VLLを下回った時点ではロールバイト
の入側の冷却水ヘッダ13からスプレーすることにより、
水切り性能を確実に維持することを可能とする。
Description
ル冷却方法および装置に関する。
熱により温度が上昇してロールクラウン等に悪影響を与
えることから、水などによるロール冷却が行われてい
る。このような圧延機でのロール冷却は、通常はロール
バイト出側の方向から冷却するのが効率的であるとされ
ている。しかし、単スタンドの圧延機や冷却タンデム圧
延機の最終スタンドにおいては、ストリップ面への水乗
りがストリップ巻き取り時の蛇行による巻きずれや、オ
イルステイン等の品質欠陥をもたらすことから、ロール
バイト入側での冷却を余儀無くされている。
側からのロール冷却を採用するには、例えば冷間圧延に
おいてはロール冷却水がストリップに付着して発錆した
り、次の焼鈍工程で焼きむらが発生することなどから、
ロール冷却水を水切りするのが必須であるが、接触式を
用いようとするとワークロールにすり疵を付ける等の問
題があって、使用することが困難である。
開昭52−120254号公報などいくつか提案されている。図
5はその代表例を示したものであるが、この図におい
て、1はストリップSを圧延するワークロール、2はワ
ークロール1を支持するバックアップロール、3はワー
クロール1にロールバイト出側から冷却水をスプレーす
る冷却水ヘッダ、4は水切り装置である。
り用のシール材5と、このシール材5を保持する巻き込
み防止板6と、シール材5をワークロール1に対して位
置調整すべく、巻き込み防止板6を昇降自在とするシリ
ンダ7とから構成されたものである。しかし、この水切
り装置4においては、頻繁にシール材5とワークロール
1との隙間を適正に調整する必要があることから、水切
り不良を完全に無くすことが不可能であった。
平6− 85924号公報には、図6に示すように、膨張収縮
自在な袋体8を、ワークロール1に対向する一面が開口
した収納箱9に収納し、袋体8の収納箱9の開口から露
出した表面にシール材5を固着するとともに、配管10か
ら袋体8に気体を供給し、その袋体8の内部圧力を一定
に保持する圧力調整弁11を備えた非接触式の水切り装置
4Aが開示されており、長期にわたってワークロール1
とシール材5の隙間12を適正に保持して、水切り性能を
確実に維持できるとされている。
4Aは、図7に示すように、シール材5をワークロール
1面に対してその隙間12が常にδになるようにセットす
ることにより、ワークロール1の回転によるくさび効果
を利用してシールするようにした機構を備えたものであ
る。このシールをするための限界シール隙間δmax (m
m)は、理論的には下記の(1) 式で表される。
t;シール材5の厚み(mm)、ν;液体比重、h;シー
ル材5上の液体Wの溜まり高さ(mm)である。図8は限
界シール隙間δmax と圧延速度の関係の一例を示したも
のであるが、連続圧延機の走間カット速度の50〜400 mp
m の範囲で、δmax が0.1 〜0.3 mmと非常に小さい値を
示すことがわかる。このδmax の値は、機械精度的には
工業的に使用しても充分管理可能なものであるが、例え
ば細かい金属片のような異物がシール材に巻き込んだり
付着することにより、ワークロールにすり疵が入りやす
く、ストリップの品質を考慮すると、実際はより大きい
δを設定せざるを得ないことになる。例えばδを0.5 mm
に設定するとすると、図8より800 mpm 以下の速度域に
おいてはロール冷却水の水切りは不十分になる。
巻き取ろうとすると、コイルの先後端部で水切り不良部
のストリップが巻き付けられることになるから、蛇行等
による巻き不良や巻き取り後に残存する水分のためにオ
イルステイン等の品質欠陥を発生させることになる。
な従来技術の有する課題を解決すべくなされたものであ
って、既設の非接触式の水切り装置の増強を行わずに水
切り性能を確実に維持することができる冷間圧延機のロ
ール冷却方法および装置を提供することを目的とする。
ワークロールにスプレーされるロール冷却水をロールバ
イトの出側に取り付けられた非接触式の水切り装置を用
いて水切りする冷間圧延機のロール冷却方法において、
前記圧延機の圧延速度が正常な範囲においてはロールバ
イトの出側からスプレーし、前記圧延速度が予め設定さ
れた制限最小速度領域を下回った時点ではロールバイト
の入側からスプレーすることを特徴とする冷間圧延機の
ロール冷却方法である。
り付けられて冷間圧延機のワークロールにスプレーされ
るロール冷却水を水切りする非接触式の水切り装置と、
前記ロールバイトの出側に配設される冷却水ヘッダと、
該冷却水ヘッダにロール冷却水を供給する流量遮断弁
と、前記ロールバイトの入側に配設される冷却水ヘッダ
と、該冷却水ヘッダにロール冷却水を供給する流量調整
弁と、前記圧延機の圧延速度を検出するロール回転数検
出器と、前記圧延機の圧延速度が制限最小速度領域を超
えた場合あるいは下回った場合に、前記流量遮断弁およ
び流量調整弁を切換操作するロール冷却水スプレー制御
装置と、からなることを特徴とする冷間圧延機のロール
冷却装置である。
態について、図面を参照して詳しく説明する。なお、図
中において、従来例と同一部材については同一の符号を
付して説明を省略する。図1は本発明の実施例を示す概
要図であり、13はロールバイト入側に設けられてワーク
ロール1にロール冷却水をスプレーする冷却水ヘッダ、
14は冷却水供給管、15は冷却水ヘッダ13にロール冷却水
を供給する分岐管14aに取り付けられる流量調整弁、16
はロールバイト出側の冷却水ヘッダ3にロール冷却水を
供給する分岐管14bに取り付けられる流量遮断弁であ
る。17はワークロール1の回転軸に結合されるロール回
転数検出器、18はロール冷却水スプレー制御装置であ
る。
れた非接触式の水切り装置4Aのシール材5とワークロ
ール1との隙間δを異物によるロール疵が発生しない限
界シール隙間δmax の値(例えば0.5 mm)に設定する。
ついで、図8を用いて限界シール隙間δmax に相当する
水切り不良の発生する限界最小圧延速度VLLを求め、ロ
ール冷却水スプレー制御装置18に設定する。
圧延速度Vがその限界最小圧延速度VLL以上の値で圧延
しているときは、流量遮断弁16を開放してロールバイト
出側の冷却水ヘッダ3からスプレーしてロール冷却を行
う。このとき、ロールバイト入側の冷却水ヘッダ13から
は、流量調整弁15を所定開度に保持することによって所
定の流量だけスプレーされている。
においてワークロール1の圧延速度が限界最小圧延速度
VLLを下回ったと判断したときに、流量調整弁15を全開
にして冷却水ヘッダ13からワークロール1のロールバイ
ト入側にロール冷却水をスプレーし、流量遮断弁16を閉
止してロールバイト出側からのロール冷却水のスプレー
を停止する。また、逆に圧延速度が限界最小圧延速度V
LLを超えた場合は、流量遮断弁16を開放し、流量調整弁
15を所定開度に戻す。なお、上記での切り換え時におい
ては、ロールバイト入側と出側のロール冷却水の総流量
が急変しないような弁の切換操作を行うことが肝心であ
る。
機を用いてストリップSを圧延する際に、本発明法を適
用した。このとき、シール材5とワークロール1との間
の隙間δを0.5 mmとし、そのときの限界最小圧延速度V
LLを図8から800mpmに設定した。そして、図2に示すよ
うに、圧延速度が限界最小圧延速度VLLを下回ったとき
に、水切り性にすぐれたロールバイト入側の冷却水ヘッ
ダ13に切り換えてスプレーを行った。
すように従来例では0.07%であったものが本発明例では
0.005 %と大幅に低減した。また、シール材5とワーク
ロール1との間の隙間を本発明の場合は従来に比べてあ
けるようにしたので、すり疵発生率も図4に示すよう
に、従来例の0.065 %から0.01%に低減することができ
た。
非接触式の水切り装置を備えた冷間圧延機の圧延速度が
正常な範囲においては前記ワークロールのロールバイト
の出側からスプレーし、圧延速度が予め設定された制限
最小速度領域を下回った時点では前記ロールバイトの入
側からスプレーするようにしたので、全圧延速度域にお
いて良好な水切り性を確保することが可能となり、これ
によって圧延製品の品質を向上させることができる。
切り性のよいロールバイト入側からのロール冷却に切り
換えることによって、圧延速度によるワークロールのサ
ーマルクラウン変動を抑制することが可能になって、圧
延製品の形状品質を安定させるという効果もある。
出側冷却水流量の変動を示す特性図である。
図である。
特性図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 冷間圧延機のワークロールにスプレーさ
れるロール冷却水をロールバイトの出側に取り付けられ
た非接触式の水切り装置を用いて水切りする冷間圧延機
のロール冷却方法において、 前記圧延機の圧延速度が正常な範囲においてはロールバ
イトの出側からスプレーし、前記圧延速度が予め設定さ
れた制限最小速度領域を下回った時点ではロールバイト
の入側からスプレーすることを特徴とする冷間圧延機の
ロール冷却方法。 - 【請求項2】 ロールバイトの出側に取り付けられて冷
間圧延機のワークロールにスプレーされるロール冷却水
を水切りする非接触式の水切り装置と、 前記ロールバイトの出側に配設される冷却水ヘッダと、 該冷却水ヘッダにロール冷却水を供給する流量遮断弁
と、 前記ロールバイトの入側に配設される冷却水ヘッダと、 該冷却水ヘッダにロール冷却水を供給する流量調整弁
と、 前記圧延機の圧延速度を検出するロール回転数検出器
と、前記圧延機の圧延速度が制限最小速度領域を超えた
場合あるいは下回った場合に、前記流量遮断弁および流
量調整弁を切換操作するロール冷却水スプレー制御装置
と、からなることを特徴とする冷間圧延機のロール冷却
装置。
Priority Applications (1)
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JP33853995A JP3551588B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | 冷間圧延機のロール冷却方法および装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09174121A true JPH09174121A (ja) | 1997-07-08 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3551588B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105834214A (zh) * | 2015-01-16 | 2016-08-10 | 宝山钢铁股份有限公司 | 生产金属板卷的控温轧制设备 |
CN106413929A (zh) * | 2014-05-09 | 2017-02-15 | 诺维尔里斯公司 | 混合油冷和水冷轧制 |
CN108435799A (zh) * | 2018-04-07 | 2018-08-24 | 新疆八钢铁股份有限公司 | 跟随式活套辊外冷却装置 |
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1995
- 1995-12-26 JP JP33853995A patent/JP3551588B2/ja not_active Expired - Fee Related
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