JP2871392B2 - 鋼帯冷間圧延機のクーラント供給装置および供給方法 - Google Patents

鋼帯冷間圧延機のクーラント供給装置および供給方法

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JP2871392B2 JP12866693A JP12866693A JP2871392B2 JP 2871392 B2 JP2871392 B2 JP 2871392B2 JP 12866693 A JP12866693 A JP 12866693A JP 12866693 A JP12866693 A JP 12866693A JP 2871392 B2 JP2871392 B2 JP 2871392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属鋼帯の冷間圧延
機における、ロール潤滑およびロール洗浄用のクーラン
トを供給する装置及びクーラントの供給方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】金属鋼帯の冷間圧延においては、鋼帯の
安定した圧延を維持するために、ワークロールが鋼帯に
接触する部分にロール潤滑用のクーラントを供給すると
ともに、異物がワークロールに付着してその形状が鋼帯
に転写される、いわゆるロールマークの発生を防止する
ため、ロール洗浄用クーラントも同時に供給している。
【0003】上述したロール潤滑用クーラントおよびロ
ール洗浄用クーラントは、共通のクーラント供給装置に
より供給されている。そのクーラント供給装置を図3に
より説明する。鋼帯21は、巻取リール22aから巻戻
され、1対のバックアップロール23に支えられた1対
のワークロール24間を通過する間に冷間圧延され、巻
取リール22bに巻取られる。また、巻取リール22b
から巻戻され、巻取リール22aに巻き取られるという
圧延も行われ、鋼帯21がワークロール24を数回往復
することにより、所定の板厚になる。
【0004】このような鋼帯21の冷間圧延機に、クー
ラントタンク25に貯蔵されたクーラントが、クーラン
トポンプ26により供給される。クーラントポンプ26
を出たクーラントは、クーラント供給配管27を通り、
その一部はロール潤滑用ノズル28からワークロール2
4の鋼帯21に接触する部分に、また残りはロール洗浄
用ノズル29からバックアップロール23の表面に吐出
される。ロールの潤滑および洗浄に使用されたクーラン
トは、クーラントピット30に集められ、クーラント戻
り配管31を経てクーラントタンク25に戻され、循環
使用される。
【0005】上述したようなクーラント供給装置によ
り、ロール潤滑用クーラントを供給する場合、図4の各
板厚に対するチャタマーク発生クーラント吐出圧との関
係のグラフに示すように、クーラントの吐出圧が高過ぎ
ると0.4mm以下の薄物材の圧延において、圧延中の
鋼帯21に振動が発生し、この振動に起因して鋼帯21
にチャタマークが発生する。なお、このグラフの場合の
圧延条件は、圧延材の材質がSPCC、張力が前方張力
25kg/cm2 、後方張力20kg/cm2 、圧下率
が15%である。
【0006】このような問題を解消するための方法とし
て、特開平4−52003号公報にクーラントの吐出圧
を0.5kg/cm2 以下にして圧延する方法が開示さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平4−52003号公報に開示された方法で薄物
の冷間圧延を行う場合、次のような問題点があった。す
なわち、チャタマークの発生を防止しようとしてクーラ
ントの吐出圧力を0.5kg/cm2 以下にして圧延し
ようとすると、ロール洗浄用クーラントの吐出圧力も
0.5kg/cm2以下になってしまうため、ロール洗
浄能力が著しく低下し、異物がワークロールに噛み込ま
れる頻度が高くなり、ロールマークによる格落量が増大
するという問題点があった。
【0008】この発明は、上述した従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、鋼帯の冷間圧延、
特に薄物の冷間圧延において、チャタマークとロールマ
ークの発生を同時に防止することのできる、クーラント
供給装置およびこのクーラント供給装置を用いたクーラ
ント供給方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る鋼帯冷間
圧延機のク−ラント供給装置は、同一のク−ラントタン
クから鋼帯冷間圧延機にロ−ル潤滑用ク−ラントおよび
ロ−ル洗浄用ク−ラントを供給する装置であって、前記
ク−ラントタンクからク−ラントを前記鋼帯冷間圧延機
に供給するためのク−ラント供給ポンプ以降のク−ラン
ト供給配管を、ロ−ル潤滑用のク−ラント供給配管とロ
−ル洗浄用のク−ラント供給配管とに分岐するととも
に、分岐後のそれぞれの配管に圧力調整装置を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0010】また、この発明に係る鋼帯冷間圧延機のク
ーラント供給方法は、上記クーラント供給装置を使用
し、出口ノズルの吐出圧力をロール潤滑用クーラントは
0.05〜0.5kg/cm2 、ロール洗浄用クーラン
トは0.80〜4.0kg/cm2 で供給することを特
徴とするものである。
【0011】
【作用】この発明に係る鋼帯冷間圧延機のクーラント供
給装置においては、クーラント供給ポンプにより供給さ
れるクーラントを、ロール潤滑のための配管とロール洗
浄のための配管に分離して供給するようにするととも
に、それぞれの配管に圧力調整装置を設けているので、
それぞれのクーラントの吐出圧を別個に制御することが
でき、その結果ロール潤滑性とロール洗浄性を同時に制
御することができる。
【0012】この発明に係る鋼帯冷間圧延機のクーラン
ト供給方法において、ロール潤滑用クーラントの吐出圧
を0.05〜0.5kg/cm2 としたのは、次の理由
によるものである。0.5kg/cm2 以下としたの
は、薄物、特に0.4mm厚以下の鋼帯を圧延するとき
に、チャタマークが発生するのを防止するためである。
また0.05kg/cm2 以上としたのは、0.05k
g/cm2 未満の吐出圧力では、クーラントの吐出した
ときの形状が適正形状とならず、潤滑ムラや潤滑不良が
生じ、焼き付きが発生するからである。
【0013】また、ロール洗浄用のクーラントの吐出圧
力を0.80〜4.0kg/cm2としたのは、次の理
由によるものである。4.0kg/cm2 以下としたの
は、これ以上に吐出厚を高めても洗浄効果は変化しない
からである。また、0.80kg/cm2 以上としたの
は、これ以上吐出圧が低下すると、ロールマークの発生
率が増大するからである。
【0014】
【実施例】本発明の実施例の冷間圧延機のクーラント供
給装置を、図1により説明する。このクーラント供給装
置は、クーラントを貯蔵するクーラントタンク1と、ク
ーラントタンク1からクーラントをクーラント供給主管
3に送り出すクーラントポンプ2と、前記クーラント供
給主管3と、クーラント供給主管3から枝分かれしたロ
ール潤滑用クーラント配管4およびロール洗浄用クーラ
ント配管5と、それぞれの配管に設けた圧力制御弁6お
よび7と、同じくそれぞれの配管に設けた圧力検出器8
および9と、ロール潤滑用クーラント配管4の先端に設
けたロール潤滑用ノズル10と、ロール洗浄用クーラン
ト配管5の先端に設けたロール洗浄用ノズル11と、使
用後のクーラントを回収するためのクーラントピット1
2と、クーラントピット12からクーラントをクーラン
トタンク1に戻すクーラント戻し配管13とから構成さ
れている。なお、図中符号14は、ロール潤滑用クーラ
ントおよびロール洗浄用クーラントの圧力を個別に制御
するための圧力制御盤である。
【0015】上述したクーラント供給装置により、圧延
中の冷間圧延機にクーラントを供給する方法の実施例を
説明すると、次のとおりである。クーラントはクーラン
トポンプ2により、クーラントタンク1からクーラント
供給主管3を通って、ロール潤滑用クーラント配管4お
よびロール洗浄用クーラント配管5に供給される。ロー
ル潤滑用クーラント配管4の途中には、圧力制御弁6と
制御された圧力を検出する圧力検出器8が設けられてい
る。そして、圧力検出器8で検出した圧力信号は、常時
圧力制御盤14に送られ、圧力制御盤14に設定してあ
る設定圧力(下限0.05kg/cm2 、上限0.5k
g/cm2内の任意の範囲)と比較される。
【0016】圧力が下限を割ったときには、その程度に
応じて圧力制御弁6の開度を開いて、圧力が限界内に入
るように圧力制御盤14から指示が発せられる。また、
圧力が上限を超えているときには、その程度に応じて圧
力制御弁6の開度を閉じて、圧力が限界内に入るように
圧力制御盤14から指示が発せられる。このようにし
て、圧力が0.05〜0.5kg/cm2 内の任意の範
囲に入るように制御されたクーラントが、ロール潤滑用
ノズル10から圧延中のワークロール24の鋼帯21と
接触する部分に吐出される。
【0017】一方、ロール洗浄用クーラント配管5途中
には、圧力制御弁7と制御された圧力を検出する圧力検
出器9が設けられている。そして、圧力検出器9で検出
した圧力信号は、常時圧力制御盤14に送られ、圧力制
御盤14に設定してある設定圧力(下限0.80kg/
cm2 、上限4.0kg/cm2 内の任意の範囲)と比
較される。圧力が下限を割ったときには、その程度に応
じて圧力制御弁7の開度を開いて、圧力が限界内に入る
ように圧力制御盤14から指示が発せられる。
【0018】また、圧力が上限を超えているときには、
その程度に応じて圧力制御弁7の開度を閉じて、圧力が
限界内に入るように圧力制御盤14から指示が発せられ
る。このようにして、圧力が0.80〜4.0kg/c
2 内の任意の範囲に入るように制御されたクーラント
が、ロール洗浄用ノズル11から圧延中のバックアップ
ロール23の表面に向けて吐出される。
【0019】上述した圧延中の冷間圧延機にクーラント
を供給する方法においては、ロール潤滑用のクーラント
は、0.4mm以下の薄物圧延においてチャタマークお
よび潤滑不良を発生させない0.05〜0.5kg/c
2 の圧力範囲内で、またロール洗浄用のクーラント
は、ロールマークが発生せずかつ不要な動力を必要とし
ない0.80〜4.0kg/cm2 の圧力範囲内で供給
されるので、ロールマークを増加させることなくチャタ
マークを低減できる。
【0020】図2は、ロール洗浄ノズル吐出圧とロール
マーク格落率(%)の関係を示すグラフであるが、従来
の0.8kg/cm2 未満の吐出圧でクーラントを供給
する場合に、ロールマークによる格落率が3〜5%であ
ったのが、本発明の吐出圧0.8kg/cm2 〜4.0
kg/cm2 の範囲で冷間圧延機にクーラントを供給す
る方法においては1%未満となり、大幅に品質が向上し
たことが分かる。
【0021】
【発明の効果】この発明により、薄物鋼帯の冷間圧延に
おいて、ロールマークを増加させることなく、チャタマ
ークを低減することができ、品質が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷間圧延機のクーラント供給装置の説
明図である。
【図2】クーラント吐出圧とロールマーク発生率との関
係を示すグラフである。
【図3】従来の冷間圧延機のクーラント供給装置の説明
図である。
【図4】板厚によりチャタマークを発生させるクーラン
ト吐出圧が低下することを示すグラフである。
【符号の説明】
1 クーラントタンク 2 クーラントポンプ 3 クーラント供給主管 4 ロール潤滑用クーラント配管 5 ロール洗浄用クーラント配管 6 圧力制御弁 7 圧力制御弁 8 圧力検出器 9 圧力検出器 10 ロール潤滑用ノズル 11 ロール洗浄用ノズル 12 クーラントピット 13 クーラント戻し配管 14 圧力制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 1/28,27/10,28/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のク−ラントタンクから鋼帯冷間圧
    延機にロ−ル潤滑用ク−ラントおよびロ−ル洗浄用ク−
    ラントを供給する装置であって、前記ク−ラントタンク
    からク−ラントを前記鋼帯冷間圧延機に供給するための
    ク−ラント供給ポンプ以降のク−ラント供給配管を、ロ
    −ル潤滑用のク−ラント供給配管とロ−ル洗浄用のク−
    ラント供給配管とに分岐するとともに、分岐後のそれぞ
    れの配管に圧力調整装置を設けたことを特徴とする鋼帯
    冷間圧延機のク−ラント供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のクーラント供給装置を
    使用し、出口ノズルの吐出圧力をロール潤滑用クーラン
    トは0.05〜0.5kg/cm2 、ロール洗浄用クー
    ラントは0.80〜4.0kg/cm2 で供給すること
    を特徴とする鋼帯冷間圧延機のクーラント供給方法。
JP12866693A 1993-05-31 1993-05-31 鋼帯冷間圧延機のクーラント供給装置および供給方法 Expired - Lifetime JP2871392B2 (ja)

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JPH06339711A JPH06339711A (ja) 1994-12-13
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