JP3231934B2 - 冷間圧延の圧延油供給方法 - Google Patents

冷間圧延の圧延油供給方法

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rolling
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は冷間圧延の圧延油供給
方法、特に直接給油方式による圧延油の供給方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の冷間圧延には、例えば牛脂などを
ベースとした圧延油を10〜15%のエマルジョンとし
て、直接ストリップに1流体式のノズルを用いて2〜8
kg/cm2 の高い圧力で噴射し、別系統による冷却水
にてロール冷却を行う直接給油方式がある。図3はこの
給油方式の系統図である。タンク1内にある圧延油と温
水の混合物をポンプ2aにより配管3a内を循環させる
ことによりミキシングしてエマルジョンとし、更にポン
プ2bにて配管3bを通り1流体式ノズル4から圧延ワ
ークロール5の前のストリップ6の表面に噴射される。
噴射されたエマルジョン中の圧延油は、ストリップ表面
にて水と分離、展着し圧延ロールのロールバイト内へ供
給されて潤滑を行なう。7はバックアップロールであ
る。
【0003】尚、先行技術として、例えば特開昭63−
76713号公報の如く、圧延ラインを流れる鋼板の板
幅にあわせ、ノズルヘッダ幅を可変として鋼板端部での
余剰流体を無くすことにより、油使用量の削減を図る技
術が公知となっているが、付着効率については依然とし
て不十分である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ロールと被圧延材間に
て正しく潤滑を行うためには、圧延油がロールバイト内
に定量づつ供給され、導入される必要があるが、従来方
式の場合、圧延油をエマルジョンにより供給するため、
配管輸送時に濃度が不均一になり易く、また鋼板上で充
分に展着しないために排除されてしまう圧延油が多い。
更に供給媒体として1流体式ノズルを使用しているため
高い圧力で圧送する必要があり、被供給体表面にて圧延
油エマルジョンが反射・飛散し易い。以上の理由により
従来の方法では圧延油の供給効率は低く、供給量に対し
15%程度しか有効に機能していないという問題点があ
った。本発明は、上記の問題点を解決し、高い付着効率
により圧延油使用量を削減することを目的としたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、冷間圧
延にて圧延油を供給する際に、供給媒体となるノズルに
2流体ノズルを用い、該ノズルにて出側圧力を0.4〜
2.0kg/cm2 、流量を200〜600l/min
とする低圧大流量の気体によって圧延油を圧延ロール表
面またはロールバイト内に供給することを特徴とする冷
間圧延の圧延油供給方法にある。即ち本発明は、圧延油
をエマルジョンとせず直接供給し、供給する箇所は、ス
トリップ上の冷却水の影響を最小とするため、圧延ロー
ル表面、またはロールバイトとする。同時に2流体ノズ
ルの気体出側圧力を0.4〜2.0kg/cm2と低圧
とすると共に、200〜600l/minと大流量にす
ることにより圧延油の飛散を少なくするようにしたもの
である。
【0006】従って、本発明では圧延油を気体により霧
化・供給する2流体式のノズルを使用することを特徴と
し、圧延油は気体体積にともない粒径が微細化されるた
め、気体圧力を押さえるためには気体流量を大きくする
ことが有効としている。またこの方法は、従来の1流体
方式と比較し、ノズル口径を大きくすることが可能であ
るため、異物等によるノズル閉塞に対しても効果が大き
い。
【0007】霧化用空気は、ノズル出側で0.4〜2.
0kg/cm2 が最適であり、この時の空気流量は、2
00〜600l/minで最適となる。気体圧力0.4
kg/cm2 未満では圧延油が充分霧化せず、また2.
0kg/cm2 を越える場合付着効率が低下するためで
ある。またノズルの圧延油供給口の径は0.8〜1.5
mmであることが望ましい。これにより圧延油供給口か
ら供給された油は充分微細化され、小流量であってもロ
ール表面またはロールバイト内へ均一に供給される。ま
た噴射圧力が小さいためロール表面における圧延油の反
射量が極めて小さい。更にエマルジョンで無いため、従
来の如く展着しない圧延油が脱落する事なくロールバイ
ト内に導入される。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施態様例について図1を用い
て説明する。図1は、この発明方法を適用した冷間圧延
の圧延油供給方法の構成の1例である。10個の2流体
式ノズルにて構成された圧延油ヘッダ8は冷間圧延機各
スタンドの上下圧延ワークロール5の前面、被圧延材で
あるストリップ6の入側に設置されている。各ヘッダノ
ズル8へは、ポンプ2aにより配管3aを通りタンク1
中の圧延油が、コンプレッサー9により配管10を通り
霧化・供給用空気が供給される。また該ヘッダへの圧延
油供給量を制御するための制御系11を有する。 上記
制御系11は、圧延ロール回転数、鋼板温度、圧下力、
圧延油物性値等から算出した油膜厚さを指令値として、
各圧延油用ポンプ及びコンプレッサーの回転数をコント
ロールするものである。
【0009】図2は、図1に示すように構成された圧延
機において、板厚0.196mm、板幅1040mmの
鋼板を圧延したときの、板速度に対する供給圧延油の基
本設定値を従来方法の場合と併せて示したものである。
この時、圧延油霧化用の気体の圧力はノズル出側で0.
7kg/cm2 、流量は400ml/minで一定であ
る。従来法と比較して低い設定値であっても圧延を行う
ことが可能であることが明らかである。以上によりロー
ルへの圧延油供給効率を非常に高めることができ、圧延
油使用量の削減を実現した。
【0010】
【発明の効果】本発明は以下のような優れた効果を発す
る。 (1)供給圧力が小さいため、圧延油の被供給体表面で
の反射・飛散が極めて小さく付着効率が非常に高い。 (2)圧延油を非エマルジョンにてロールに直接供給す
るため付着性が非常に高い。 (3)ノズルの圧延油供給口が大きいためノズルの閉塞
に対して効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した冷間圧延設備の圧延油供給
例を示す概念図、
【図2】本発明による方法及び従来方法における板速度
に対する圧延油供給量の基本設定値を示す図、
【図3】従来の圧延油供給系統図である。
【符号の説明】
1 タンク 2a,2b ポンプ 3a,3b 配管 4 1液体式ノズル 5 上下圧延ワークロール 6 ストリップ 7 バックアップロール 8 圧延油ヘッダ 9 コンプレッサー 10 配管 11 制御系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 27/10 B05B 7/00 B21B 45/02 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間圧延にて圧延油を供給する際に、供
    給媒体となるノズルに2流体ノズルを用い、該ノズルに
    て出側圧力を0.4〜2.0kg/cm2 、流量を20
    0〜600l/minとする低圧大流量の気体によって
    圧延油を圧延ロール表面またはロールバイト内に供給す
    ることを特徴とする冷間圧延の圧延油供給方法。
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JP4654719B2 (ja) * 2005-03-18 2011-03-23 Jfeスチール株式会社 冷間圧延における圧延油の供給方法および装置
JP4654724B2 (ja) * 2005-03-24 2011-03-23 Jfeスチール株式会社 冷間圧延における圧延油供給方法および装置
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