JPH09173730A - 高温排ガス集塵用濾過布及びその製造方法 - Google Patents
高温排ガス集塵用濾過布及びその製造方法Info
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- JPH09173730A JPH09173730A JP7350264A JP35026495A JPH09173730A JP H09173730 A JPH09173730 A JP H09173730A JP 7350264 A JP7350264 A JP 7350264A JP 35026495 A JP35026495 A JP 35026495A JP H09173730 A JPH09173730 A JP H09173730A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガラス繊維の解繊性を改善し、ニードルパン
チング時のピンホールを消去し、主体となるガラス繊維
の毛羽立ち及び劣化損傷を防止できる高温排ガス集塵用
濾過布及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 耐熱性繊維からなる基布の片面又は両面
に、ガラス繊維に熱収縮性を有する耐熱性有機繊維を混
紡してなるウエッブを積層し、該基布とウエッブとをニ
ードルパンチングにより絡合一体化してフェルトを形成
し、該フェルトに熱収縮処理及び耐熱性樹脂付着処理を
施し、ニードルパンチング時に生ずるピンホールが消去
し、ガラス繊維の持つ本来の極細繊維径による濾過効率
の向上が発揮され、濾過布としての耐久性の改善も達成
できるように構成した。
チング時のピンホールを消去し、主体となるガラス繊維
の毛羽立ち及び劣化損傷を防止できる高温排ガス集塵用
濾過布及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 耐熱性繊維からなる基布の片面又は両面
に、ガラス繊維に熱収縮性を有する耐熱性有機繊維を混
紡してなるウエッブを積層し、該基布とウエッブとをニ
ードルパンチングにより絡合一体化してフェルトを形成
し、該フェルトに熱収縮処理及び耐熱性樹脂付着処理を
施し、ニードルパンチング時に生ずるピンホールが消去
し、ガラス繊維の持つ本来の極細繊維径による濾過効率
の向上が発揮され、濾過布としての耐久性の改善も達成
できるように構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、高温酸性排ガス
中の微細粉塵を捕集する高温用濾過布に関するものであ
る。特に、近年、バグフィルターの利用が拡大している
都市ゴミ焼却炉・産業廃棄物焼却炉の排ガスから微細粉
塵を高効率で捕集し、かつ、低圧損で運転できる高温用
濾過布及びその製造方法に関する。
中の微細粉塵を捕集する高温用濾過布に関するものであ
る。特に、近年、バグフィルターの利用が拡大している
都市ゴミ焼却炉・産業廃棄物焼却炉の排ガスから微細粉
塵を高効率で捕集し、かつ、低圧損で運転できる高温用
濾過布及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高温排ガス中の微細粉塵の捕集用途に使
用されている濾過布、特に、近年、都市ゴミ焼却炉、産
業廃棄物焼却炉の排ガス集塵用としてバグフィルタの採
用が拡大しているが、これに供される濾過布としては、
特に、200°C以上で常用され、250°C程度とな
る場合があっても、これに耐える耐熱性と温度変動に対
する安定性が要求される。
用されている濾過布、特に、近年、都市ゴミ焼却炉、産
業廃棄物焼却炉の排ガス集塵用としてバグフィルタの採
用が拡大しているが、これに供される濾過布としては、
特に、200°C以上で常用され、250°C程度とな
る場合があっても、これに耐える耐熱性と温度変動に対
する安定性が要求される。
【0003】そのため、現在はガラス繊維やフッ素系樹
脂繊維(ポリテトラフロロエチレン=PTFE)が素材
として多く用いられ、これの単独素材或いはこれらを組
み合わせて構成された織物やフェルトが使用されてい
る。
脂繊維(ポリテトラフロロエチレン=PTFE)が素材
として多く用いられ、これの単独素材或いはこれらを組
み合わせて構成された織物やフェルトが使用されてい
る。
【0004】現在使用されているバグフィルタ用濾過布
としては次のものが挙げられる。 a)ガラス繊維織物 b)ガラス繊維フェルト c)PTFE織物及びフェルト d)PTFE/ガラス繊維混紡フェルト e)芳香族ポリイミドフェルト
としては次のものが挙げられる。 a)ガラス繊維織物 b)ガラス繊維フェルト c)PTFE織物及びフェルト d)PTFE/ガラス繊維混紡フェルト e)芳香族ポリイミドフェルト
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の濾過布には次のような問題点が指摘されていた。
の濾過布には次のような問題点が指摘されていた。
【0006】a)ガラス繊維織物 この織物は、耐久性が高いものの、織物という構造上、
濾過に寄与する面積がタテ糸とヨコ糸の間隙がつくる空
間だけのため、フェルトに比べて有効濾過面積が小さ
く、濾過効率と圧力損失の点でフェルトタイプに劣る。
濾過に寄与する面積がタテ糸とヨコ糸の間隙がつくる空
間だけのため、フェルトに比べて有効濾過面積が小さ
く、濾過効率と圧力損失の点でフェルトタイプに劣る。
【0007】b)ガラス繊維フェルト このフェルトは、ガラス繊維自体のフェルト形成能力や
形態保持性が乏しいため樹脂により繊維を接着、固定し
たタイプがある。このフェルトの寿命は、主に繊維の接
着、固定に使用する樹脂の耐熱性に左右され易く、樹脂
が熱劣化し接着力が低下すると、その機能を急激に失う
ものであった。
形態保持性が乏しいため樹脂により繊維を接着、固定し
たタイプがある。このフェルトの寿命は、主に繊維の接
着、固定に使用する樹脂の耐熱性に左右され易く、樹脂
が熱劣化し接着力が低下すると、その機能を急激に失う
ものであった。
【0008】また、上記樹脂接着剤としては、耐熱・コ
ストの面から、主にシリコーン樹脂が使用されていた
が、都市ゴミ焼却炉や産業廃棄物焼却炉の排ガス等、酸
性ガス濃度が高い雰囲気では劣化が著しく、使用が困難
であった。
ストの面から、主にシリコーン樹脂が使用されていた
が、都市ゴミ焼却炉や産業廃棄物焼却炉の排ガス等、酸
性ガス濃度が高い雰囲気では劣化が著しく、使用が困難
であった。
【0009】さらに、上記ガラス繊維フェルトの最大の
問題は、ガラス繊維のニードル効果が小さく、ニードル
針でウエッブをニードルパンチングすると、針穴がピン
ホールとなって残り、濾過布としての濾過効果に影響す
ることであり、この状態では後述するガラス極細繊維の
繊維本数、表面積の増加による濾過効率の向上という特
徴を十分活かしているとは言えなかった。
問題は、ガラス繊維のニードル効果が小さく、ニードル
針でウエッブをニードルパンチングすると、針穴がピン
ホールとなって残り、濾過布としての濾過効果に影響す
ることであり、この状態では後述するガラス極細繊維の
繊維本数、表面積の増加による濾過効率の向上という特
徴を十分活かしているとは言えなかった。
【0010】このような現状から既存のガラス繊維フェ
ルト濾過布は、高温集塵用、特に、都市ゴミ焼却炉・産
業廃棄物焼却炉用としては使用困難であり、濾過性にお
けるガラス繊維のメリットも生かしきれないため、他の
有機繊維濾過布、例えば、メタ系アラミド、ポリフェニ
レンサルフアイド(以下、PPS)と言った200°C
以下で使用される分野にも使用される例が少なかった。
ルト濾過布は、高温集塵用、特に、都市ゴミ焼却炉・産
業廃棄物焼却炉用としては使用困難であり、濾過性にお
けるガラス繊維のメリットも生かしきれないため、他の
有機繊維濾過布、例えば、メタ系アラミド、ポリフェニ
レンサルフアイド(以下、PPS)と言った200°C
以下で使用される分野にも使用される例が少なかった。
【0011】c)PTFE織物及びフェルト この織物及びフェルトは、有機繊維中では最も耐熱性が
高く、また、耐薬品性や耐摩耗性にも優れるために高温
集塵用の素材としては最適であるが、繊維としては低モ
ジュラス性のため、(1)強度面、(2)高温下での耐
クリープ性に問題があった。また、他の有機繊維に比
べ、繊維径が太いため、濾過効率の面において限界があ
った。
高く、また、耐薬品性や耐摩耗性にも優れるために高温
集塵用の素材としては最適であるが、繊維としては低モ
ジュラス性のため、(1)強度面、(2)高温下での耐
クリープ性に問題があった。また、他の有機繊維に比
べ、繊維径が太いため、濾過効率の面において限界があ
った。
【0012】d)PTFE/ガラス繊維混紡フェルト このフェルトは、濾過効率を高める目的でガラス繊維を
PTFE繊維中に混紡した濾過布であるが、これに関す
る特許として、特開昭57−205566号が開示さ
れ、PTFE繊維100%のフェルトに対する優位性が
示されている。しかし基本的にはPTFE繊維を主体と
するため、上述のPTFE濾過布の持つ問題点を排除で
きていない。
PTFE繊維中に混紡した濾過布であるが、これに関す
る特許として、特開昭57−205566号が開示さ
れ、PTFE繊維100%のフェルトに対する優位性が
示されている。しかし基本的にはPTFE繊維を主体と
するため、上述のPTFE濾過布の持つ問題点を排除で
きていない。
【0013】また、ガラス繊維は、それ自体ニードリン
グによる絡み合い性が少ないため、PTFEと混紡され
てフェルトに仕上げても濾過布として使用中頻繁に繰り
返される濾過−払い落としにより生じる屈曲運動によっ
て、濾過布表面にいわゆる毛羽立ちとして現れ、さらに
は脱落するという問題を持っていた。
グによる絡み合い性が少ないため、PTFEと混紡され
てフェルトに仕上げても濾過布として使用中頻繁に繰り
返される濾過−払い落としにより生じる屈曲運動によっ
て、濾過布表面にいわゆる毛羽立ちとして現れ、さらに
は脱落するという問題を持っていた。
【0014】e)芳香族ポリイミドフェルト このフェルトは、PTFE繊維に次ぐ耐熱性を持ち、ま
た、特異な繊維断面形状により濾過性の向上が期待で
き、熱処理により表面平滑性を発現するため、この効果
を利用した耐熱低圧損濾過布に関し、特開平5−571
16号公報、特開平5−71055号公報、特開平3−
59156号公報、特開平3−131313号公報が開
示されている。但し、素材として熱収縮性をもつことが
濾過布として欠点となる場合がある。すなわち、この熱
収縮性は温度による影響が著しく、特に240°Cを越
えると急激な熱収縮を示すので、温度変動に対する安定
性の面で不安がある。
た、特異な繊維断面形状により濾過性の向上が期待で
き、熱処理により表面平滑性を発現するため、この効果
を利用した耐熱低圧損濾過布に関し、特開平5−571
16号公報、特開平5−71055号公報、特開平3−
59156号公報、特開平3−131313号公報が開
示されている。但し、素材として熱収縮性をもつことが
濾過布として欠点となる場合がある。すなわち、この熱
収縮性は温度による影響が著しく、特に240°Cを越
えると急激な熱収縮を示すので、温度変動に対する安定
性の面で不安がある。
【0015】そこで、本発明者らは、ガラス繊維の解繊
性を改善し、ニードルパンチング時のピンホールの消去
及び主体となるガラス繊維の毛羽立ち、劣化損傷を防止
できる高温排ガス集塵用濾過布を提供することを目的と
している。
性を改善し、ニードルパンチング時のピンホールの消去
及び主体となるガラス繊維の毛羽立ち、劣化損傷を防止
できる高温排ガス集塵用濾過布を提供することを目的と
している。
【0016】また、他の目的は200°C以上の高温下
において、長時間使用可能な強度、耐屈曲性、耐摩耗性
などの耐久性を有し、寸法安定性に優れ、かつ、排ガス
中のダストを高効率で濾過し、ダスト払い落とし性に優
れ、低圧損で運転できる長寿命な高温排ガス集塵用濾過
布を提供することにある。さらに、他の目的は、高温排
ガス集塵用濾過布を効率良く、しかも安価に製造するこ
とにある。
において、長時間使用可能な強度、耐屈曲性、耐摩耗性
などの耐久性を有し、寸法安定性に優れ、かつ、排ガス
中のダストを高効率で濾過し、ダスト払い落とし性に優
れ、低圧損で運転できる長寿命な高温排ガス集塵用濾過
布を提供することにある。さらに、他の目的は、高温排
ガス集塵用濾過布を効率良く、しかも安価に製造するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、耐熱性繊維からなる基布の片面又は両面
に、ガラス短繊維に熱収縮性を有する耐熱性有機短繊維
を混紡してなるウエッブを積層し、該基布とウエッブと
をニードルパンチングにより絡合一体化してフェルトを
形成し、該フェルトに熱収縮処理及び耐熱性樹脂付着処
理を施し、ニードルパンチング時に生ずるピンホールを
消去し、ガラス繊維の持つ本来の極細繊維径による濾過
効率の向上が発揮され、併せて、濾過布としての耐久性
の改善も達成できるように構成している。
め、本発明は、耐熱性繊維からなる基布の片面又は両面
に、ガラス短繊維に熱収縮性を有する耐熱性有機短繊維
を混紡してなるウエッブを積層し、該基布とウエッブと
をニードルパンチングにより絡合一体化してフェルトを
形成し、該フェルトに熱収縮処理及び耐熱性樹脂付着処
理を施し、ニードルパンチング時に生ずるピンホールを
消去し、ガラス繊維の持つ本来の極細繊維径による濾過
効率の向上が発揮され、併せて、濾過布としての耐久性
の改善も達成できるように構成している。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、耐熱性繊
維からなる基布の片面又は両面に、ガラス繊維に熱収縮
性を有する耐熱性有機繊維を混紡してなるウエッブを積
層し、該基布とウエッブとをニードルパンチングにより
絡合一体化してフェルトを形成した後、該フェルトを熱
処理によつて収縮させ、しかる後、耐熱性樹脂を付着さ
せることにより、ガラス繊維を主にしながら、耐久性が
改善された濾過布を効率良く製造できるように構成して
いる。
維からなる基布の片面又は両面に、ガラス繊維に熱収縮
性を有する耐熱性有機繊維を混紡してなるウエッブを積
層し、該基布とウエッブとをニードルパンチングにより
絡合一体化してフェルトを形成した後、該フェルトを熱
処理によつて収縮させ、しかる後、耐熱性樹脂を付着さ
せることにより、ガラス繊維を主にしながら、耐久性が
改善された濾過布を効率良く製造できるように構成して
いる。
【0019】さらに、請求項3に記載の発明は、前記耐
熱性樹脂付着処理を、熱収縮処理と同時に行うことによ
り、製造効率に加え、工程減によるコストダウンが図れ
るように構成している。
熱性樹脂付着処理を、熱収縮処理と同時に行うことによ
り、製造効率に加え、工程減によるコストダウンが図れ
るように構成している。
【0020】
【発明の実施の態様】次に、本発明の実施の態様を添付
図面に基づいて説明する。図において、1はバグフィル
ター用として好適な本願フェルトで、該本願フェルト1
は耐熱繊維からなる基布2の片面又は両面に、ウエッブ
層3を積層し、該基布2とウエッブ層3とをニードルパ
ンチングによって絡合一体化して基礎フェルト4を形成
し、該基礎フェルト4に熱収縮処理及び耐熱性樹脂付着
処理を施してなる。
図面に基づいて説明する。図において、1はバグフィル
ター用として好適な本願フェルトで、該本願フェルト1
は耐熱繊維からなる基布2の片面又は両面に、ウエッブ
層3を積層し、該基布2とウエッブ層3とをニードルパ
ンチングによって絡合一体化して基礎フェルト4を形成
し、該基礎フェルト4に熱収縮処理及び耐熱性樹脂付着
処理を施してなる。
【0021】前記ウエッブ層3は繊維原料を十分に解繊
し、カーディングによって均一に形成することから始ま
る。この際、ガラス繊維と耐熱有機繊維の比率は、重量
比で90〜50:10〜50wt%に配合することが重
要である。耐熱有機繊維の配合比が10wt%未満では
解繊作業の作業性が低下し、均一なウエッブ層を形成で
きない。
し、カーディングによって均一に形成することから始ま
る。この際、ガラス繊維と耐熱有機繊維の比率は、重量
比で90〜50:10〜50wt%に配合することが重
要である。耐熱有機繊維の配合比が10wt%未満では
解繊作業の作業性が低下し、均一なウエッブ層を形成で
きない。
【0022】前記基布2は、無機或いは有機繊維いずれ
でも良いが、無機繊維であれば、ガラス、ステンレス
が、有機繊維であれば、PTFE、芳香族ポリイミド、
パラ系アラミド、メタ系アラミド等が利用できる。
でも良いが、無機繊維であれば、ガラス、ステンレス
が、有機繊維であれば、PTFE、芳香族ポリイミド、
パラ系アラミド、メタ系アラミド等が利用できる。
【0023】前記ガラス繊維からなる織物を基布として
用いる場合には、特に限定するものではないが、その耐
屈曲性をさらに改善する目的でPTFEなどのフッ素系
樹脂処理及びフッ素・カーボングラファイト処理といっ
た、ガラス繊維に対し一般的に行われる樹脂処理を施し
た上で使用することが好ましい。
用いる場合には、特に限定するものではないが、その耐
屈曲性をさらに改善する目的でPTFEなどのフッ素系
樹脂処理及びフッ素・カーボングラファイト処理といっ
た、ガラス繊維に対し一般的に行われる樹脂処理を施し
た上で使用することが好ましい。
【0024】前記ニードルパンチング時、図3の如く、
ウエッブ層3がガラス繊維3aのみ(ガラス繊維100
%)ではニードル針との接触による繊維の損傷が大きい
し、その割にニードル効果が小さく、ピンホール5がで
き易いが、図1及び図2の如く、ガラス繊維3aに耐熱
有機繊維3bを混紡することによりニードル効果がアッ
プし、ピンホール跡5′を小さくすることができる。
ウエッブ層3がガラス繊維3aのみ(ガラス繊維100
%)ではニードル針との接触による繊維の損傷が大きい
し、その割にニードル効果が小さく、ピンホール5がで
き易いが、図1及び図2の如く、ガラス繊維3aに耐熱
有機繊維3bを混紡することによりニードル効果がアッ
プし、ピンホール跡5′を小さくすることができる。
【0025】前記ニードルパンチングにより基布2とウ
エッブ層とを絡合一体化してなる基礎フェルト4は、ピ
ンホールの消去を目的として熱風処理炉中で熱収縮処理
が施される。前記耐熱有機短繊維3bは、熱収縮性を有
する繊維であれば、効果的にピンホールを消去できる。
エッブ層とを絡合一体化してなる基礎フェルト4は、ピ
ンホールの消去を目的として熱風処理炉中で熱収縮処理
が施される。前記耐熱有機短繊維3bは、熱収縮性を有
する繊維であれば、効果的にピンホールを消去できる。
【0026】前記熱収縮性を有する耐熱性有機短繊維と
は、200〜350°Cの熱処理により0.1g/d以
上の熱収縮応力を発現するものであり、0.1g/d以
下では、基礎フェルト4の所望する面積収縮率を得られ
ない。
は、200〜350°Cの熱処理により0.1g/d以
上の熱収縮応力を発現するものであり、0.1g/d以
下では、基礎フェルト4の所望する面積収縮率を得られ
ない。
【0027】即ち、基礎フェルト4のピンホールを完全
に消去するには、フェルトの面積収縮率にして5%以上
収縮させることが必要である。この面積収縮率を達成す
るためには、耐熱有機繊維の熱収縮応力、混紡比及び熱
処理温度を適宜組み合わせることが重要である。熱収縮
処理したフェルトは全体的に耐久性が向上するという副
次的効果を有する。
に消去するには、フェルトの面積収縮率にして5%以上
収縮させることが必要である。この面積収縮率を達成す
るためには、耐熱有機繊維の熱収縮応力、混紡比及び熱
処理温度を適宜組み合わせることが重要である。熱収縮
処理したフェルトは全体的に耐久性が向上するという副
次的効果を有する。
【0028】前記耐熱有機繊維の混紡比は、熱処理での
収縮の効果発現を考慮して10wt%以上がよく、さら
にガラス繊維と有機繊維各々の特長を活かしながらその
欠点をお互いにカバーすることを考慮して、50wt%
以下が望ましい。
収縮の効果発現を考慮して10wt%以上がよく、さら
にガラス繊維と有機繊維各々の特長を活かしながらその
欠点をお互いにカバーすることを考慮して、50wt%
以下が望ましい。
【0029】即ち、耐熱有機繊維の混紡比が10wt%
未満ではカーディングの際にウエッブ層の均一化効果が
得られないし、併せて熱処理による所望の面積収縮が得
られず、十分なピンホールの消去効果も発現しない。一
方、50wt%より多く混紡すると、逆に耐熱有機繊維
の持つ欠点、例えば、耐熱強度、寸法安定性、耐薬品性
などの低下が問題となり、濾過布としての総合的な性能
のバランスが崩れることとなり好ましくない。
未満ではカーディングの際にウエッブ層の均一化効果が
得られないし、併せて熱処理による所望の面積収縮が得
られず、十分なピンホールの消去効果も発現しない。一
方、50wt%より多く混紡すると、逆に耐熱有機繊維
の持つ欠点、例えば、耐熱強度、寸法安定性、耐薬品性
などの低下が問題となり、濾過布としての総合的な性能
のバランスが崩れることとなり好ましくない。
【0030】前記基礎フェルト4に対する耐熱性樹脂付
着処理は、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)など
のフッ素系樹脂か、フッ素系樹脂に他の樹脂を配合した
混合樹脂をウエッブ層3に付着させることにより、特に
ガラス繊維の保護が図られ、一層の耐久性の改善が可能
となる。
着処理は、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)など
のフッ素系樹脂か、フッ素系樹脂に他の樹脂を配合した
混合樹脂をウエッブ層3に付着させることにより、特に
ガラス繊維の保護が図られ、一層の耐久性の改善が可能
となる。
【0031】前記樹脂の付着量は、ガラス繊維と耐熱有
機短繊維との混紡比によって変わるが、フェルト重量に
対して5〜30wt%の範囲から選定されることが性能
及び経済性の面から望ましい。
機短繊維との混紡比によって変わるが、フェルト重量に
対して5〜30wt%の範囲から選定されることが性能
及び経済性の面から望ましい。
【0032】前記耐熱性樹脂を付着させた後の樹脂乾燥
−キュア工程と、基礎フェルト4の熱収縮処理とを同時
に実施しても製品物性にはなんら影響しない。却って、
一工程が省略でき、その分だけコストダウンが可能とな
る。
−キュア工程と、基礎フェルト4の熱収縮処理とを同時
に実施しても製品物性にはなんら影響しない。却って、
一工程が省略でき、その分だけコストダウンが可能とな
る。
【0033】
〇実施例−1 繊維径6μm、繊維長60mmのE−ガラス繊維(ユニ
チカユーエムグラス社製)と、繊維径14μm(2デニ
ール)、繊維長60mmの芳香族ポリイミド繊維(レン
チング社製、P84繊維)を重量比にして70/30の
割合で混紡し、カーディング機を通してウエッブ層(目
付は300g/m2 )3を得た。
チカユーエムグラス社製)と、繊維径14μm(2デニ
ール)、繊維長60mmの芳香族ポリイミド繊維(レン
チング社製、P84繊維)を重量比にして70/30の
割合で混紡し、カーディング機を通してウエッブ層(目
付は300g/m2 )3を得た。
【0034】一方、繊維径5μmのガラスフィラメント
を撚り合わせた糸からなる織物(糸密度12×12本/
吋)を織成し、これを基布(350g/m2 )2とし、
その片面に、前記ウエッブ層3を積層し、該ウエッブ層
3側からニードルパンチング加工して絡合一体化して基
礎フェルト4を得、該基礎フェルト4をテンターピンに
て把持しながら熱風吹き出し式の連続式熱処理装置に装
入し、300°Cで2分の熱処理を行って8%の面積収
縮を起こさせ、しかる後、テフロンB樹脂(三井・デュ
ポンフロロケミカル社製・PTFE樹脂)を、15wt
%(フェルト重量に対して)付着処理して810g/m
2 の本願フェルトAを得た。
を撚り合わせた糸からなる織物(糸密度12×12本/
吋)を織成し、これを基布(350g/m2 )2とし、
その片面に、前記ウエッブ層3を積層し、該ウエッブ層
3側からニードルパンチング加工して絡合一体化して基
礎フェルト4を得、該基礎フェルト4をテンターピンに
て把持しながら熱風吹き出し式の連続式熱処理装置に装
入し、300°Cで2分の熱処理を行って8%の面積収
縮を起こさせ、しかる後、テフロンB樹脂(三井・デュ
ポンフロロケミカル社製・PTFE樹脂)を、15wt
%(フェルト重量に対して)付着処理して810g/m
2 の本願フェルトAを得た。
【0035】〇実施例−2 繊維径6μm、繊維長60mmのE−ガラス繊維と、繊
維径21μm(7デニール)、繊維長70mmのPTF
E繊維(東レファインケミカル社製、トヨフロン繊維)
を重量比にして50/50の割合で混紡し、カーディン
グ機を通してウエッブ層(目付150g/m2 )3を得
た。
維径21μm(7デニール)、繊維長70mmのPTF
E繊維(東レファインケミカル社製、トヨフロン繊維)
を重量比にして50/50の割合で混紡し、カーディン
グ機を通してウエッブ層(目付150g/m2 )3を得
た。
【0036】該ウエッブ層3を前記実施例−1で用いた
基布2の両面に積層し、ニードルパンチング加工して絡
合一体化して基礎フェルト4を得、該基礎フェルトにテ
フロン−B樹脂を、フェルト重量に対して20wt%付
着させ、かつその乾燥工程中に280°Cで5分の熱処
理を行い、10%の面積収縮を起こさせ、870g/m
2 の本願フェルトBを得た。
基布2の両面に積層し、ニードルパンチング加工して絡
合一体化して基礎フェルト4を得、該基礎フェルトにテ
フロン−B樹脂を、フェルト重量に対して20wt%付
着させ、かつその乾燥工程中に280°Cで5分の熱処
理を行い、10%の面積収縮を起こさせ、870g/m
2 の本願フェルトBを得た。
【0037】〇実施例−3 繊維径6μm、繊維長60mmのE−ガラス繊維と、繊
維径14μm(2デニール)、繊維長60mmの芳香族
ポリイミド繊維を重量比にして70/30の割合で混紡
し、カーディング機を通してウエッブ層(目付210g
/m2 )3を得た。
維径14μm(2デニール)、繊維長60mmの芳香族
ポリイミド繊維を重量比にして70/30の割合で混紡
し、カーディング機を通してウエッブ層(目付210g
/m2 )3を得た。
【0038】該ウエッブ層3を、PTFE繊維からなる
織物を基布(200g/m2 )としてその両面に積層
し、ニードルパンチング加工して絡合一体化して基礎フ
ェルト4を得、該基礎フェルト4に、実施例−1と同様
に、280°Cで5分の熱処理を行い、5%の面積収縮
を起こさせ、かつ、ネオフロンPFA樹脂(ダイキン工
業製)をフェルト重量に対して30wt%付着させ、8
50g/m2 の本願フェルトCを得た。
織物を基布(200g/m2 )としてその両面に積層
し、ニードルパンチング加工して絡合一体化して基礎フ
ェルト4を得、該基礎フェルト4に、実施例−1と同様
に、280°Cで5分の熱処理を行い、5%の面積収縮
を起こさせ、かつ、ネオフロンPFA樹脂(ダイキン工
業製)をフェルト重量に対して30wt%付着させ、8
50g/m2 の本願フェルトCを得た。
【0039】〇実施例−4 繊維径3μm、繊維長50mmのE−ガラス繊維と、繊
維径21μm(7デニール)、繊維長70mmのPTF
E繊維を重量比にして70/30の割合で混紡し、カー
ディング機を通してウエッブ層(目付300g/m2 )
3を得た。
維径21μm(7デニール)、繊維長70mmのPTF
E繊維を重量比にして70/30の割合で混紡し、カー
ディング機を通してウエッブ層(目付300g/m2 )
3を得た。
【0040】該ウエッブ層3を、前記実施例−1で用い
た織物にフッ素樹脂をコーティングしたものを基布(3
70g/m2 )としてその片面に積層し、該ウエッブ層
側からニードルパンチング加工して絡合一体化し、基礎
フェルト4を得、該基礎フェルト4にテフロン−B樹脂
を、フェルト重量に対して10wt%付着させ、実施例
−2と同様に、その乾燥工程中に300°Cで2分の熱
処理を行い、8%の面積収縮を起こさせ、800g/m
2 の本願フェルトDを得た。
た織物にフッ素樹脂をコーティングしたものを基布(3
70g/m2 )としてその片面に積層し、該ウエッブ層
側からニードルパンチング加工して絡合一体化し、基礎
フェルト4を得、該基礎フェルト4にテフロン−B樹脂
を、フェルト重量に対して10wt%付着させ、実施例
−2と同様に、その乾燥工程中に300°Cで2分の熱
処理を行い、8%の面積収縮を起こさせ、800g/m
2 の本願フェルトDを得た。
【0041】〇比較例−1 繊維径6μm、繊維長60mmのE−ガラス繊維100
%のウエッブ層(目付300g/m2 )を形成し、該ウ
エッブ層を本願実施例−1で用いた織物を基布としてそ
の片面に積層し、ニードルパンチング加工して絡合一体
化してフェルトを得、該フェルトを、実施例−1と同様
にして、300°Cで2分の熱処理を行った。勿論、収
縮は認められなかった。さらに、該フェルトにテフロン
−B樹脂をフェルト重量に対して20wt%付着させて
780g/m2 の比較フェルトEを得た。
%のウエッブ層(目付300g/m2 )を形成し、該ウ
エッブ層を本願実施例−1で用いた織物を基布としてそ
の片面に積層し、ニードルパンチング加工して絡合一体
化してフェルトを得、該フェルトを、実施例−1と同様
にして、300°Cで2分の熱処理を行った。勿論、収
縮は認められなかった。さらに、該フェルトにテフロン
−B樹脂をフェルト重量に対して20wt%付着させて
780g/m2 の比較フェルトEを得た。
【0042】〇比較例−2 繊維径6μm、繊維長60mmのE−ガラス繊維と、繊
維径14μm(2デニール)、繊維長60mmの芳香族
ポリイミド繊維を重量比にして70/30の割合で混紡
し、カーディング機を通してウエッブ層(目付300g
/m2 )を得た。該ウエッブ層を実施例−1と同じ織物
の片面に積層し、該ウエッブ層側からニードルパンチン
グ加工して絡合一体化してフェルトを得、該フェルトに
は熱処理を行わず、テフロン−B樹脂のみをフェルト重
量に対して15wt%付着させて750g/m2 の比較
フェルトFを得た。
維径14μm(2デニール)、繊維長60mmの芳香族
ポリイミド繊維を重量比にして70/30の割合で混紡
し、カーディング機を通してウエッブ層(目付300g
/m2 )を得た。該ウエッブ層を実施例−1と同じ織物
の片面に積層し、該ウエッブ層側からニードルパンチン
グ加工して絡合一体化してフェルトを得、該フェルトに
は熱処理を行わず、テフロン−B樹脂のみをフェルト重
量に対して15wt%付着させて750g/m2 の比較
フェルトFを得た。
【0043】〇比較例−3 繊維径6μm、繊維長60mmのE−ガラス繊維と、繊
維径14μm(2デニール)、繊維長60mmの芳香族
ポリイミド繊維を重量比にして70/30の割合で混紡
し、カーディング機を通してウエッブ層(目付300g
/m2 )を得た。該ウエッブ層を実施例−1と同じ織物
の片面に積層、該ウエッブ層側からニードルパンチング
加工して絡合一体化してフェルトを得、該フェルトを実
施例−1と同様に300°Cで2分の熱処理を行い、8
%の面積収縮を起こさせたが、樹脂付着処理は行わずに
710g/m2 の比較フェルトGを得た。
維径14μm(2デニール)、繊維長60mmの芳香族
ポリイミド繊維を重量比にして70/30の割合で混紡
し、カーディング機を通してウエッブ層(目付300g
/m2 )を得た。該ウエッブ層を実施例−1と同じ織物
の片面に積層、該ウエッブ層側からニードルパンチング
加工して絡合一体化してフェルトを得、該フェルトを実
施例−1と同様に300°Cで2分の熱処理を行い、8
%の面積収縮を起こさせたが、樹脂付着処理は行わずに
710g/m2 の比較フェルトGを得た。
【0044】〇比較例−4 繊維径6μmのガラスフィラメントを撚り合わせた糸か
らなる織物(糸密度50×50本/吋)を織成し、これ
にテフロン−B樹脂を織物重量に対して15wt%付着
させて900g/m2 の比較フェルトHを得た。
らなる織物(糸密度50×50本/吋)を織成し、これ
にテフロン−B樹脂を織物重量に対して15wt%付着
させて900g/m2 の比較フェルトHを得た。
【0045】〇比較例−5 繊維径21μm(7デニール)、繊維長70mmのPT
FE繊維100%のウエッブ層(目付250g/m2 )
を実施例−3と同じPTFE繊維からなる織物を基布と
してその両側に積層し、ニードルパンチング加工して絡
合一体化してフェルトを得、該フェルトを280°Cで
5分の熱処理を行い、17%の面積収縮を起こさせて8
40g/m2 の比較フェルトIを得た。
FE繊維100%のウエッブ層(目付250g/m2 )
を実施例−3と同じPTFE繊維からなる織物を基布と
してその両側に積層し、ニードルパンチング加工して絡
合一体化してフェルトを得、該フェルトを280°Cで
5分の熱処理を行い、17%の面積収縮を起こさせて8
40g/m2 の比較フェルトIを得た。
【0046】上記実施例−1〜4にて得た本願フェルト
A〜D、及び比較例1〜5にて得た比較フェルトE〜I
について、次の試験方法によりフェルト物性と耐久性を
試験し、その結果を図4に示した。
A〜D、及び比較例1〜5にて得た比較フェルトE〜I
について、次の試験方法によりフェルト物性と耐久性を
試験し、その結果を図4に示した。
【0047】
(1)通気度(JIS L−1096.6.27.1A
法)フラジール形通気度計にて、サンプルに12.7m
mH2 0の差圧を負荷した時の流量を測定した。 (2)強伸度(JIS L−1096.6.12.1A
法)インストロン引っ張り試験機にて測定した。 (3)ウェブ摩耗回数(JIS L−1096.6.1
7.3C法)テーバー形摩耗試験を使用し、摩耗輪(C
S−17)、荷重500gの条件で、表側のウエッブ層
が完全に摩耗されるまでの回数を測定した。250°C
×1000hr暴露前後で評価した。 (4)ウエッブ・フェルト屈曲破断回数(JIS P−
8115.法 MIT屈曲試験)MIT屈曲試験機に
て、(a)ウエッブ層のみ(b)について、次の条件で
屈曲させ、破断するまでの回数を測定した。ウエッブ層
で破断させた場合と基布部で破断させた場合とがある。 (a)ウエッブ 250g/cmの荷重 (b)フェルト 680g/cmの荷重 (5)ウェブ毛羽立ち(MIT屈曲試験にて2万回屈曲
後のフェルト表面状態を評価した。表中、×:毛羽立ち
大、△:毛羽立ち小、○:毛羽立ちなし
法)フラジール形通気度計にて、サンプルに12.7m
mH2 0の差圧を負荷した時の流量を測定した。 (2)強伸度(JIS L−1096.6.12.1A
法)インストロン引っ張り試験機にて測定した。 (3)ウェブ摩耗回数(JIS L−1096.6.1
7.3C法)テーバー形摩耗試験を使用し、摩耗輪(C
S−17)、荷重500gの条件で、表側のウエッブ層
が完全に摩耗されるまでの回数を測定した。250°C
×1000hr暴露前後で評価した。 (4)ウエッブ・フェルト屈曲破断回数(JIS P−
8115.法 MIT屈曲試験)MIT屈曲試験機に
て、(a)ウエッブ層のみ(b)について、次の条件で
屈曲させ、破断するまでの回数を測定した。ウエッブ層
で破断させた場合と基布部で破断させた場合とがある。 (a)ウエッブ 250g/cmの荷重 (b)フェルト 680g/cmの荷重 (5)ウェブ毛羽立ち(MIT屈曲試験にて2万回屈曲
後のフェルト表面状態を評価した。表中、×:毛羽立ち
大、△:毛羽立ち小、○:毛羽立ちなし
【0048】図4によると、本願フェルトA〜Dは、耐
久性は比較フェルトE〜Iに比し良好である。特に、本
願フェルトC及びDは各々PTFE繊維からなる織物及
びガラス繊維織物をPTFE樹脂にて保護加工した織物
を基布として使用していることから耐屈曲性が向上して
いる。これに対して、比較フェルトEは、ガラス繊維1
00%のため、また、比較フェルトFは熱収縮処理をし
ていないために、毛羽立ちなどにより耐久性が低いもの
だった。さらに、比較フェルトGは樹脂加工のないタイ
プであり、ガラス繊維の保護がなされていないために毛
羽立ちが顕著となり耐久性が劣った。
久性は比較フェルトE〜Iに比し良好である。特に、本
願フェルトC及びDは各々PTFE繊維からなる織物及
びガラス繊維織物をPTFE樹脂にて保護加工した織物
を基布として使用していることから耐屈曲性が向上して
いる。これに対して、比較フェルトEは、ガラス繊維1
00%のため、また、比較フェルトFは熱収縮処理をし
ていないために、毛羽立ちなどにより耐久性が低いもの
だった。さらに、比較フェルトGは樹脂加工のないタイ
プであり、ガラス繊維の保護がなされていないために毛
羽立ちが顕著となり耐久性が劣った。
【0049】上記実施例−1にて得た本願フェルトA
と、比較例1、2、4、5にて得た比較フェルトE、
F、H、Iについて、小型集塵試験機にて次の(a)〜
(g)の条件で、濾過−払い落としの繰り返し試験を行
い、濾過布圧損の変化、初期−末期の粉塵捕集効率(吹
き洩れ量)及び粉塵払い落とし性を評価し、結果を図5
に示すとともに、ダスト払い落とし後の濾布圧力損失の
変化を図6に示した。 (a)濾過面積:0.017m2 (b)濾過流量:7リットル/min (c)払い落とし:4kg/cm2 ・G×0.5sec
×1回 (d)払い落とし周期:濾過布圧損 200mmH2 O
まで濾過した後、ファン止め、パルス払い落とし。 (e)粉体:JIS−10種 フライアッシュ (f)入口粉塵濃度:10g/m3 (g)繰り返し数:40回
と、比較例1、2、4、5にて得た比較フェルトE、
F、H、Iについて、小型集塵試験機にて次の(a)〜
(g)の条件で、濾過−払い落としの繰り返し試験を行
い、濾過布圧損の変化、初期−末期の粉塵捕集効率(吹
き洩れ量)及び粉塵払い落とし性を評価し、結果を図5
に示すとともに、ダスト払い落とし後の濾布圧力損失の
変化を図6に示した。 (a)濾過面積:0.017m2 (b)濾過流量:7リットル/min (c)払い落とし:4kg/cm2 ・G×0.5sec
×1回 (d)払い落とし周期:濾過布圧損 200mmH2 O
まで濾過した後、ファン止め、パルス払い落とし。 (e)粉体:JIS−10種 フライアッシュ (f)入口粉塵濃度:10g/m3 (g)繰り返し数:40回
【0050】図5及び図6によると、本願フェルトAは
粉塵の捕集効率も高く、払い落とし性にも優れ、低圧損
で使用できるものであったのに対し、比較フェルトE、
F、H、Iは捕集効率が低く、払い落とし性も劣るもの
であることが判った。
粉塵の捕集効率も高く、払い落とし性にも優れ、低圧損
で使用できるものであったのに対し、比較フェルトE、
F、H、Iは捕集効率が低く、払い落とし性も劣るもの
であることが判った。
【0051】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、耐熱性繊維から
なる基布の片面又は両面に、ガラス繊維に熱収縮性を有
する耐熱性有機繊維を混紡してなるウエッブを積層し、
該基布とウエッブとをニードルパンチングにより絡合一
体化して基礎フェルトを形成し、該基礎フェルトに熱収
縮処理及び耐熱性樹脂付着処理を施したことを特徴とし
ているから、ガラス繊維のフェルト化時に生ずるニード
ルパンチングのピンホールを確実に消去させ、既存の高
温用濾過布に比べて高効率・低圧力損失で使用でき、長
寿命化が図れるという効果を奏する。
なる基布の片面又は両面に、ガラス繊維に熱収縮性を有
する耐熱性有機繊維を混紡してなるウエッブを積層し、
該基布とウエッブとをニードルパンチングにより絡合一
体化して基礎フェルトを形成し、該基礎フェルトに熱収
縮処理及び耐熱性樹脂付着処理を施したことを特徴とし
ているから、ガラス繊維のフェルト化時に生ずるニード
ルパンチングのピンホールを確実に消去させ、既存の高
温用濾過布に比べて高効率・低圧力損失で使用でき、長
寿命化が図れるという効果を奏する。
【0052】従って、高温排ガス、特に、都市ゴミ焼却
炉・産業廃棄物焼却炉といった従来のガラスフェルトで
は対応不可能だった分野での使用が可能になり、また、
この分野における既存濾過布に比べて高効率・低圧力損
失にて運転できることから、総合的に観てコストが低下
し、経済的にもメリットが得られるという効果を奏す
る。
炉・産業廃棄物焼却炉といった従来のガラスフェルトで
は対応不可能だった分野での使用が可能になり、また、
この分野における既存濾過布に比べて高効率・低圧力損
失にて運転できることから、総合的に観てコストが低下
し、経済的にもメリットが得られるという効果を奏す
る。
【0053】請求項2に記載の発明は、耐熱性繊維から
なる基布の片面又は両面に、ガラス繊維に熱収縮性を有
する耐熱性有機繊維を混紡してなるウエッブを積層し、
該基布とウエッブとをニードルパンチングにより絡合一
体化して基礎フェルトを形成した後、該基礎フェルトを
熱処理によつて収縮させ、しかる後、耐熱性樹脂を付着
させることを特徴としているから、ガラス繊維を主にし
ながら、耐久性が改善された高温排ガス集塵用濾過布が
効率良く製造できるとともに、コストダウンが図れると
いう効果を奏する。
なる基布の片面又は両面に、ガラス繊維に熱収縮性を有
する耐熱性有機繊維を混紡してなるウエッブを積層し、
該基布とウエッブとをニードルパンチングにより絡合一
体化して基礎フェルトを形成した後、該基礎フェルトを
熱処理によつて収縮させ、しかる後、耐熱性樹脂を付着
させることを特徴としているから、ガラス繊維を主にし
ながら、耐久性が改善された高温排ガス集塵用濾過布が
効率良く製造できるとともに、コストダウンが図れると
いう効果を奏する。
【0054】さらに、請求項3に記載の発明は、前記耐
熱性樹脂付着処理を、熱収縮処理と同時に行うことを特
徴としているから、フェルトに熱収縮処理と耐熱性樹脂
付着処理とが一工程を省略して同時処理が可能となり、
より製造コストを低減できるという効果を奏する。
熱性樹脂付着処理を、熱収縮処理と同時に行うことを特
徴としているから、フェルトに熱収縮処理と耐熱性樹脂
付着処理とが一工程を省略して同時処理が可能となり、
より製造コストを低減できるという効果を奏する。
【図1】基布の片面にウエッブ層を設けた本願フェルト
の略示的断面図である。
の略示的断面図である。
【図2】基布の両面にウエッブ層を設けた本願フェルト
の略示的断面図である。
の略示的断面図である。
【図3】比較フェルトの略示的断面図である。
【図4】本願フェルトと比較フェルトとの物性及び耐久
性を示す表である。
性を示す表である。
【図5】本願フェルトと比較フェルトとの濾過効率とダ
スト払い落とし率の比較を示す表である。
スト払い落とし率の比較を示す表である。
【図6】本願フェルトと比較フェルトのダスト払い落と
し後の濾布圧力損失の変化を示す表である。
し後の濾布圧力損失の変化を示す表である。
1 本願フェルト 2 基布 3 ウエッブ層 3a ガラス繊維 3b 耐熱有機繊維 4 基礎フェルト 5 ピンホール 5′ピンホール跡
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、耐熱性繊維からなる基布の片面又は両面
に、ガラス繊維に熱収縮性を有する耐熱性有機繊維を混
紡してなるウエッブを積層し、該基布とウエッブとをニ
ードルパンチングにより絡合一体化してフェルトを形成
し、該フェルトに熱収縮処理及び耐熱性樹脂付着処理を
施し、ニードルパンチング時に生ずるピンホールを消去
し、ガラス繊維の持つ本来の極細繊維径による濾過効率
の向上が発揮され、併せて、濾過布としての耐久性の改
善も達成できるように構成している。
め、本発明は、耐熱性繊維からなる基布の片面又は両面
に、ガラス繊維に熱収縮性を有する耐熱性有機繊維を混
紡してなるウエッブを積層し、該基布とウエッブとをニ
ードルパンチングにより絡合一体化してフェルトを形成
し、該フェルトに熱収縮処理及び耐熱性樹脂付着処理を
施し、ニードルパンチング時に生ずるピンホールを消去
し、ガラス繊維の持つ本来の極細繊維径による濾過効率
の向上が発揮され、併せて、濾過布としての耐久性の改
善も達成できるように構成している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】前記ウエッブ層3は繊維原料を十分に解繊
し、カーディングによって均一に形成することから始ま
る。この際、ガラス繊維と耐熱有機繊維との比率は、重
量比で90〜50:10〜50wt%に混紡することが
重要である。耐熱有機繊維が10wt%未満では解繊作
業の作業性が低下し、均一なウエッブ層を形成できな
い。
し、カーディングによって均一に形成することから始ま
る。この際、ガラス繊維と耐熱有機繊維との比率は、重
量比で90〜50:10〜50wt%に混紡することが
重要である。耐熱有機繊維が10wt%未満では解繊作
業の作業性が低下し、均一なウエッブ層を形成できな
い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】前記ニードルパンチング時、図3の如く、
ウエッブ層3がガラス繊維3aのみ(ガラス繊維100
%)ではニードル針との接触による繊維の損傷が大きい
し、その割にニードル効果が小さく、ピンホール5がで
き易いが、ガラス繊維3aに耐熱有機繊維3bを混紡す
ることによりニードル効果がアップし、ピンホール5を
小さくすることができる。
ウエッブ層3がガラス繊維3aのみ(ガラス繊維100
%)ではニードル針との接触による繊維の損傷が大きい
し、その割にニードル効果が小さく、ピンホール5がで
き易いが、ガラス繊維3aに耐熱有機繊維3bを混紡す
ることによりニードル効果がアップし、ピンホール5を
小さくすることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】前記ニードルパンチングにより基布2とウ
エッブ層3とを絡合一体化してなる基礎フェルト4は、
ピンホールの消去を目的として熱風処理炉中で熱収縮処
理が施される。前記耐熱有機繊維3bが、熱収縮性を有
する繊維であれば、図1及び図2に示す如く効果的にピ
ンホールを消去でき、僅かにピンホール跡5′が残る程
度となる。
エッブ層3とを絡合一体化してなる基礎フェルト4は、
ピンホールの消去を目的として熱風処理炉中で熱収縮処
理が施される。前記耐熱有機繊維3bが、熱収縮性を有
する繊維であれば、図1及び図2に示す如く効果的にピ
ンホールを消去でき、僅かにピンホール跡5′が残る程
度となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】前記熱収縮性を有する耐熱有機繊維脂と
は、200〜350゜Cの熱処理により0.1g/d以
上の熱収縮応力を発現するものであり、0.1g/d以
下では基礎フェルト4の所望する面積収縮率を得られな
い。
は、200〜350゜Cの熱処理により0.1g/d以
上の熱収縮応力を発現するものであり、0.1g/d以
下では基礎フェルト4の所望する面積収縮率を得られな
い。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】前記基礎フェルト4に対する耐熱性樹脂付
着処理は、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)など
のフッ素系樹脂か、フッ素系樹脂に他の樹脂を配合した
混合樹脂を付着させることにより、特にガラス繊維の保
護が図られ、一層の耐久性の改善が可能となる。
着処理は、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)など
のフッ素系樹脂か、フッ素系樹脂に他の樹脂を配合した
混合樹脂を付着させることにより、特にガラス繊維の保
護が図られ、一層の耐久性の改善が可能となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】前記樹脂の付着量は、ガラス繊維と、耐熱
有機繊維との混紡比によって変わるが、基礎フェルト4
に対して5〜30wt%の範囲から選定されることが性
能及び経済性の面から望ましい。
有機繊維との混紡比によって変わるが、基礎フェルト4
に対して5〜30wt%の範囲から選定されることが性
能及び経済性の面から望ましい。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】一方、繊維径5μmのガラスフィラメント
を撚り合わせた糸からなる織物(糸密度12×12本/
吋)を織成し、これを基布(350g/m2)2とし、
その片面に、前記ウエッブ層3を積層し、該ウエッブ層
3側からニードルパンチング加工して絡合一体化して基
礎フェルト4を得、該基礎フェルト4をテンターピンに
て把持しながら熱風吹き出し式の連続式熱処理装置に装
入し、300゜Cで2分の熱処理を行って8%の面積収
縮を起こさせ、しかる後、テフロンB樹脂(三井・デュ
ポンフロロケミカル社製・PTFE樹脂)を、15wt
%(基礎フェルト4に対して)付着処理して810g/
m2の本願フェルトAを得た。
を撚り合わせた糸からなる織物(糸密度12×12本/
吋)を織成し、これを基布(350g/m2)2とし、
その片面に、前記ウエッブ層3を積層し、該ウエッブ層
3側からニードルパンチング加工して絡合一体化して基
礎フェルト4を得、該基礎フェルト4をテンターピンに
て把持しながら熱風吹き出し式の連続式熱処理装置に装
入し、300゜Cで2分の熱処理を行って8%の面積収
縮を起こさせ、しかる後、テフロンB樹脂(三井・デュ
ポンフロロケミカル社製・PTFE樹脂)を、15wt
%(基礎フェルト4に対して)付着処理して810g/
m2の本願フェルトAを得た。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】該ウエッブ層3を前記実施例−1で用いた
基布2の両面に積層し、ニードルパンチング加工して絡
合一体化して基礎フェルト4を得、該基礎フェルトにテ
フロン−B樹脂を、20wt%付着させ、かつその乾燥
工程中に280゜Cで5分の熱処理を行い、10%の面
積収縮を起こさせ、870g/m2の本願フェルトBを
得た。
基布2の両面に積層し、ニードルパンチング加工して絡
合一体化して基礎フェルト4を得、該基礎フェルトにテ
フロン−B樹脂を、20wt%付着させ、かつその乾燥
工程中に280゜Cで5分の熱処理を行い、10%の面
積収縮を起こさせ、870g/m2の本願フェルトBを
得た。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】該ウエッブ層3を、PTFE繊維からなる
織物を基布(220g/m2)としてその両面に積層
し、ニードルパンチング加工して絡合一体化して基礎フ
ェルト4を得、該基礎フェルト4に、実施例−1と同様
に、280゜Cで5分の熱処理を行い、5%の面積収縮
を起こさせ、かつ、ネオフロンPFA樹脂(ダイキン工
業製)を30wt%付着させ、875g/m2の本願フ
ェルトCを得た。
織物を基布(220g/m2)としてその両面に積層
し、ニードルパンチング加工して絡合一体化して基礎フ
ェルト4を得、該基礎フェルト4に、実施例−1と同様
に、280゜Cで5分の熱処理を行い、5%の面積収縮
を起こさせ、かつ、ネオフロンPFA樹脂(ダイキン工
業製)を30wt%付着させ、875g/m2の本願フ
ェルトCを得た。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】該ウエッブ層3を、前記実施例−1で用い
た織物にフッ素樹脂をコーティングしたものを基布(3
70g/m2)としてその片面に積層し、該ウエッブ層
側からニードルパンチング加工して絡合一体化し、基礎
フェルト4を得、該基礎フェルト4にテフロン−B樹脂
を10wt%付着させ、実施例−2と同様にその乾燥工
程中に300゜Cで2分の熱処理を行い、8%の面積収
縮を起こさせ、800g/m2の本願フェルトDを得
た。
た織物にフッ素樹脂をコーティングしたものを基布(3
70g/m2)としてその片面に積層し、該ウエッブ層
側からニードルパンチング加工して絡合一体化し、基礎
フェルト4を得、該基礎フェルト4にテフロン−B樹脂
を10wt%付着させ、実施例−2と同様にその乾燥工
程中に300゜Cで2分の熱処理を行い、8%の面積収
縮を起こさせ、800g/m2の本願フェルトDを得
た。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】
【試験方法】 (1)通気度(JIS L−1096.6.27.1A
法)フラジール形通気度計にて、サンプルに12.7m
mH20の差圧を負荷した時の流量を測定した。 (2)強伸度(JIS L−1096.6.12.1A
法)インストロン引っ張り試験機にて測定した。 (3)ウェブ摩耗回数(JIS L−1096.6.1
7.3C法)テーバー形摩耗試験を使用し、摩耗輪(C
S−17)、荷重500gの条件で、表側のウエッブ層
が完全に摩耗されるまでの回数を測定した。250゜C
×1000hr暴露前後で評価した。 (4)ウエッブ・フェルト屈曲破断回数(JIS P−
8115.法 MIT屈曲試験)MIT屈曲試験機に
て、(a)ウエッブ層のみ(b)フェルトについて、次
の条件で屈曲させ、破断するまでの回数を測定した。 (a)ウエッブ 250g/cmの荷重 (b)フェルト 680g/cmの荷重 (5)ウェブ毛羽立ち(MIT屈曲試験にて2万回屈曲
後のフェルト表面状態を評価した。表中、×:毛羽立ち
大、△:毛羽立ち小、○:毛羽立ちなし
法)フラジール形通気度計にて、サンプルに12.7m
mH20の差圧を負荷した時の流量を測定した。 (2)強伸度(JIS L−1096.6.12.1A
法)インストロン引っ張り試験機にて測定した。 (3)ウェブ摩耗回数(JIS L−1096.6.1
7.3C法)テーバー形摩耗試験を使用し、摩耗輪(C
S−17)、荷重500gの条件で、表側のウエッブ層
が完全に摩耗されるまでの回数を測定した。250゜C
×1000hr暴露前後で評価した。 (4)ウエッブ・フェルト屈曲破断回数(JIS P−
8115.法 MIT屈曲試験)MIT屈曲試験機に
て、(a)ウエッブ層のみ(b)フェルトについて、次
の条件で屈曲させ、破断するまでの回数を測定した。 (a)ウエッブ 250g/cmの荷重 (b)フェルト 680g/cmの荷重 (5)ウェブ毛羽立ち(MIT屈曲試験にて2万回屈曲
後のフェルト表面状態を評価した。表中、×:毛羽立ち
大、△:毛羽立ち小、○:毛羽立ちなし
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】上記実施例−1にて得た本願フェルトA
と、比較例1、2、4、5にて得た比較フェルトE、
F、H、Iについて、小型集塵試験機にて次の(a)〜
(g)の条件で、濾過−払い落としの繰り返し試験を行
い、濾過布圧損の変化、初期−末期の粉塵捕集効率(吹
き洩れ量)及び粉塵払い落とし性を評価し、結果を図5
に示すとともに、ダスト払い落とし後の濾布圧力損失の
変化を図6に示した。 (a)濾過面積:0.017m2 (b)濾過流量:70リットル/min (c)払い落とし:4kg/cm2・Gx0.5sec
×1回 (d)払い落とし周期:濾過布圧損 200mmH2O
まで濾過した後、ファン止め、パルス払い落とし。 (e)粉体:JIS−10種 フライアッシュ (f)入口粉塵濃度:10g/m3 (g)繰り返し数:40回
と、比較例1、2、4、5にて得た比較フェルトE、
F、H、Iについて、小型集塵試験機にて次の(a)〜
(g)の条件で、濾過−払い落としの繰り返し試験を行
い、濾過布圧損の変化、初期−末期の粉塵捕集効率(吹
き洩れ量)及び粉塵払い落とし性を評価し、結果を図5
に示すとともに、ダスト払い落とし後の濾布圧力損失の
変化を図6に示した。 (a)濾過面積:0.017m2 (b)濾過流量:70リットル/min (c)払い落とし:4kg/cm2・Gx0.5sec
×1回 (d)払い落とし周期:濾過布圧損 200mmH2O
まで濾過した後、ファン止め、パルス払い落とし。 (e)粉体:JIS−10種 フライアッシュ (f)入口粉塵濃度:10g/m3 (g)繰り返し数:40回
Claims (3)
- 【請求項1】 耐熱性繊維からなる基布の片面又は両面
に、ガラス繊維に熱収縮性を有する耐熱性有機繊維を混
紡してなるウエッブを積層し、該基布とウエッブとをニ
ードルパンチングにより絡合一体化して基礎フェルトを
形成し、該基礎フェルトに熱収縮処理及び耐熱性樹脂付
着処理を施したことを特徴とする高温排ガス集塵用濾過
布。 - 【請求項2】 耐熱性繊維からなる基布の片面又は両面
に、ガラス短繊維に熱収縮性を有する耐熱性有機短繊維
を混紡してなるウエッブを積層し、該基布とウエッブと
をニードルパンチングにより絡合一体化して基礎フェル
トを形成した後、該基礎フェルトを熱処理によつて収縮
させ、しかる後、耐熱性樹脂を付着させることを特徴と
する高温排ガス集塵用濾過布の製造方法。 - 【請求項3】 前記耐熱性樹脂付着処理を、熱収縮処理
と同時に行うことを特徴とする請求項2に記載の高温排
ガス集塵用濾過布の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7350264A JPH09173730A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 高温排ガス集塵用濾過布及びその製造方法 |
TW085115135A TW362035B (en) | 1995-12-21 | 1996-12-03 | Tamis for high temperature exhaust dust collection and its manufacturing method |
KR1019960069846A KR970032965A (ko) | 1995-12-21 | 1996-12-21 | 고온 배기가스 집진용 여과포 및 그 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7350264A JPH09173730A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 高温排ガス集塵用濾過布及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09173730A true JPH09173730A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18409330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7350264A Pending JPH09173730A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 高温排ガス集塵用濾過布及びその製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09173730A (ja) |
KR (1) | KR970032965A (ja) |
TW (1) | TW362035B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001149719A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-05 | Nippon Felt Co Ltd | 耐熱性フィルタ材 |
KR100658177B1 (ko) * | 2004-04-12 | 2006-12-14 | 이노필텍(주) | 집진기용 내열 필터여재 및 그 제조방법 |
CN109939494A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-06-28 | 盐城工学院 | 一种用于工业烟气净化的耐高温改性玻璃纤维滤料 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100799732B1 (ko) * | 2003-05-16 | 2008-02-01 | 가부시키가이샤 후지코 | 백 필터용 등의 펠트재 |
-
1995
- 1995-12-21 JP JP7350264A patent/JPH09173730A/ja active Pending
-
1996
- 1996-12-03 TW TW085115135A patent/TW362035B/zh active
- 1996-12-21 KR KR1019960069846A patent/KR970032965A/ko not_active Application Discontinuation
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001149719A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-05 | Nippon Felt Co Ltd | 耐熱性フィルタ材 |
KR100658177B1 (ko) * | 2004-04-12 | 2006-12-14 | 이노필텍(주) | 집진기용 내열 필터여재 및 그 제조방법 |
CN109939494A (zh) * | 2019-03-27 | 2019-06-28 | 盐城工学院 | 一种用于工业烟气净化的耐高温改性玻璃纤维滤料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
TW362035B (en) | 1999-06-21 |
KR970032965A (ko) | 1997-07-22 |
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