JP2000334228A - 耐熱性濾布とその製造法 - Google Patents

耐熱性濾布とその製造法

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JP2000334228A JP11151084A JP15108499A JP2000334228A JP 2000334228 A JP2000334228 A JP 2000334228A JP 11151084 A JP11151084 A JP 11151084A JP 15108499 A JP15108499 A JP 15108499A JP 2000334228 A JP2000334228 A JP 2000334228A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性濾布として、バッグフィルタなどに適
用した際に伸びを小さく且つ機械的強度を高くする。 【解決手段】 有機繊維からなるラップと、この有機繊
維と同一または異なる有機繊維製の織布とを重ねてラッ
プ側からのプレニードルパンチングで一体化し、得たシ
ートの織布側にさらに無機繊維製の織布を重ね合わせ、
ラップ側からの仕上げニードルパンチングで全体を一体
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ゴミの焼却炉
や石油ボイラの集塵フィルタなどとして用いる耐熱性濾
布およびその製造法に関し、バッグフィルタなどに適用
した際に伸びが小さく且つ機械的強度が高い耐熱性濾布
およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ゴミの焼却炉,窯炉や石油ボイラな
どの熱設備は、大気汚染法によって煤塵の排出基準を規
模別に定められており、バッグフィルタなどで出口含塵
濃度をこの排出基準以下にすることが必要である。この
熱設備から放出される含塵ガスは、ガス温度が高いうえ
に酸化物質を多量に含むために、バッグフィルタ用の濾
布は耐熱・耐酸性であることを要する。
【0003】 このバッグフィルタでは、付着ダストを
適当な時間間隔で払い落すために、該フィルタに機械的
に振動を与えたり、ダスト付着面と反対側から高圧空気
を吹き込んで濾布に相当な負荷を与えるので、該濾布の
機械的強度が相当に高くないと破損しやすく、短期間で
使用不可能になってしまう。このため、この種のバッグ
フィルタに用いる濾布としては、耐熱・耐酸性がすぐれ
たポリテトラフルオロエチレン(PTFE)繊維、ポリ
フェニレンサルファイド(PPS)繊維、芳香族アラミ
ド繊維、ポリイミド繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの
フェルトが用いられており、しかも使用時の寸法安定性
のために該フェルトと同材質の基布で支持する構成が普
通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の濾布は、常温環
境での使用では寸法安定性が高いけれども、バッグフィ
ルタを150℃以上の高温下で継続的に使用すると、P
TFE繊維、PPS繊維、アラミド繊維、ポリイミド繊
維のような有機繊維を主体とするものでは熱で収縮した
り且つその荷重で伸長しやすく、使用中に寸法安定性が
低下することが多い。濾布の寸法安定性が低下すると、
該濾布をバッグフィルタに使用している時に破損しやす
いという問題を回避できない。一方、ガラス繊維のよう
な無機繊維を主体とする濾布は、屈曲強度などの機械的
強度が不十分になりやすく、ダスト払い落としの際に破
損しやすく、比較的短期間で交換が必要となる。
【0005】 これに対し、特公平2−14456号
は、特定のデニールのPTFE繊維とガラス繊維とを含
有する耐熱性フイルタ用のフエルトであり、2〜25デ
ニ−ルのPTFE繊維と、0.1〜1デニ−ルのガラス
繊維とをカ−ディング機で絡合し,得たラップを層状に
重ねてからニ−ドルパンチングで一体化し、テンタ−・
フレ−ム上で230〜325℃で2分以上加熱して熱固
定する。このフイルタ用のフエルトは、230〜325
℃という特殊な高温処理を2回以上必要とするうえに、
機械的強度の点でも十分とはいえない。
【0006】 一方、特開平9−225227号は、P
TFE繊維のウェブを特殊な混成基布とニードルパンチ
ングで一体化している。この混成基布は、有機繊維と無
機繊維とを撚り合わせた糸を織成して製造し、有機繊維
としてPTFEフィラメント、無機繊維としてカーボン
フィラメントやガラス長繊維を用いている。この混成基
布は、特殊な混紡糸を平織りして製造するため、独自の
糸使いである特注品となってコスト高になってしまうこ
とを回避できない。
【0007】 本発明は、従来の耐熱性濾布に関する前
記の問題点を改善するために提案されたものであり、す
べて既存の汎用品を用い且つ通常の処理によって安価に
製造できる耐熱性濾布を提供することを目的としてい
る。本発明の他の目的は、バッグフィルタなどに適用し
た際に寸法安定性が良好で機械的強度も高い耐熱性濾布
とその製造法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る耐熱性濾布としては、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)繊維、芳香族アラミド繊維お
よび/またはポリフェニレンサルファイド(PPS)繊
維である有機繊維からなるラップと、PTFE繊維、ア
ラミド繊維および/またはPPS繊維である有機繊維製
の織布と、ガラス繊維製の織布とで構成する。ラップと
有機繊維およびガラス繊維製の織布とは、この順序で重
合してから全体を物理的に一体化する。
【0009】 この耐熱性濾布は、そのまま使用するこ
とができ、さらに耐熱・耐薬品性樹脂を適量含浸して乾
燥してもよい。この含浸樹脂は、市販のフッ素樹脂また
はシリコン系樹脂などであればよい。
【0010】 耐熱性濾布を製造するには、有機繊維か
らなるラップと、有機繊維製の織布とを重ねてラップ側
からのプレニードルパンチングで一体化し、得たシート
の織布側にさらに無機繊維製の織布を重ね合わせ、ラッ
プ側からの仕上げニードルパンチングで全体を一体化す
る。ラップおよび一方の織布に用いる有機繊維は、同一
の有機繊維であっても相互に異なっていてもよく、例え
ば、PTFE繊維、アラミド繊維、PPS繊維などの単
独またはこれらの混合繊維であり、他方の織布に用いる
無機繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、ロック繊維などの
単独またはこれらの混合繊維である。この製造法では、
2枚の織布を傷つけることが少ない太さと長さの有棘状
ニードルを用い、該ニードルによってプレパンチングお
よび仕上げパンチングを行う。
【0011】 また、本発明の方法では、ラップ側から
の仕上げニードルパンチングで全体を一体化してから、
耐熱・耐薬品性の樹脂を含浸して熱処理すると好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る耐熱性濾布1は、焼
却炉の集塵フィルタのような高温の気体または液体用な
どのフィルタとして用いる。図1に示すように、本発明
の耐熱性濾布は、PTFE繊維、アラミド繊維および/
またはPPS繊維である有機繊維からなるラップ2とを
有し、さらに、該ラップと同一または異なるPTFE繊
維、アラミド繊維および/またはPPS繊維である有機
繊維製の織布3と、ガラス繊維製の織布5とで構成す
る。ラップ2および織布3には、単一または2種以上の
有機繊維を混紡してもよい。
【0013】 ラップ2と、有機繊維およびガラス繊維
製の織布3,5とは、この順序で重合してから全体を物
理的に一体化する。全体を一体化するには、有棘状ニー
ドルによるニードルパンチングを行っても、ウォーター
ジェット法で繊維を絡合してもよい。この一体化に際し
て、ラップ2と織布3をまず面結合してから、さらに織
布5を重合して一体化しても、全体を積層して同時に一
体化してもよい。
【0014】 この耐熱性濾布1は、そのまま使用する
ことができ、さらに耐熱・耐薬品性樹脂7を適量含浸し
て乾燥してもよい。含浸樹脂7として、PTFE、テト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
体(PFEP)、ポリビニリデンフルオライド(PVd
P)のようなフッ素樹脂またはシリコン系樹脂などが例
示できる。
【0015】 耐熱性濾布を製造するには、図2に示す
ように、有機繊維からなるラップ2と有機繊維製の織布
3とを重ねて、ラップ2側からのプレニードルパンチン
グで一体化する。図3から明らかなように、得たシート
素材6の織布3側には、さらに無機繊維製の織布5を重
ね合わせ、ラップ2側からの仕上げニードルパンチング
で全体を一体化する。
【0016】 本発明の製造法において、ラップ2およ
び一方の織布3に用いる有機繊維は、同一の有機繊維で
あっても相互に異なっていてもよく、例えば、PTFE
繊維、アラミド繊維、PPS繊維などの単独またはこれ
らの混合繊維であり、さらに別種の有機繊維を一部加え
ることも可能である。他方の織布5に用いる無機繊維
は、ガラス繊維、炭素繊維、ロック繊維、アルミナ繊
維、金属繊維などの単独またはこれらの混合繊維であ
る。ラップ2は、用途に応じてウェブを100〜100
0g/m積層する。織布3,5は、通常の織布でよい
が、例えばフィラメントヤーンの平織布であると好まし
い。
【0017】 この製造法では、2枚の織布3,5を傷
つけることが少ない太さと長さの有棘状ニードルを用
い、該ニードルによってプレパンチングおよび仕上げパ
ンチングを行う。プレパンチングは、有機繊維のラップ
2と織布3とに行うため、針密度を100〜200本/
cmにすることが可能である。一方、仕上げパンチン
グは、シート素材6と無機繊維の織布5とに行うため、
針密度を通常40〜80本/cm程度に押さえること
を要し、このためにシート素材6と織布5との間に耐熱
性接着剤を介在させ、両者の接合が十分になるように補
完してもよい。
【0018】 また、本発明の方法では、ラップ側から
の仕上げニードルパンチングで全体を一体化してから、
寸法安定性を高めるために、耐熱・耐薬品性の樹脂7を
含浸して熱処理してもよい。樹脂7を含浸する場合に
は、最後に熱プレス加工を行うことにより、濾布の厚さ
と密度すなわち通気度を調整すると好ましい。樹脂7の
含浸量は乾量で50〜100g/mである。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例1 本発明で用いるウェブは、第1図に示すように、6.7
デニールのPTFE繊維(商品名:テフロン)を均一に
混綿して製造し、このウェブを積層して250g/m
のラップ2を形成する。ラップ2の下に、有機繊維であ
るPTFE繊維(商品名:ラステックス)製のフィラメ
ントヤーン織布3を介在させる。織布3の重さは100
g/mである。
【0021】 ラップ2と織布3とは、図2に示すよう
に、ラップ側からのプレニードルパンチングaで一体化
する。このプレニードルパンチングは、#36の有棘状
針を用い、針密度は200本/cmである。この結
果、シート素材6を得る。次に、シート素材6の下に、
無機繊維であるガラス繊維製の織布5を介在させる。織
布5の重さは250g/mである。
【0022】 シート素材6と織布5とは、図3に示す
ように、ラップ側からの仕上げニードルパンチングbで
一体化する。この仕上げニードルパンチングは、#40
の有棘状針を用い、針密度は100本/cmである。
この結果、有機繊維が主体である耐熱性濾布1を得る。
【0023】 耐熱性濾布1は、有機繊維が主体であっ
ても、バッグフィルタなどに適用すれば高熱や荷重が作
用した際の寸法安定性が良好である。耐熱性濾布1は、
使用可能温度が約200℃以上であり、バッグフィルタ
などに使用した後に数年を経過しても機械的強度を十分
に保持している。
【0024】実施例2 用いるウェブは、第1図に示すように、2デニールのm
−アラミド繊維(商品名:コーネックス)を均一に混綿
して製造し、このウェブを積層して250g/mのラ
ップ2を形成する。ラップ2の下に、有機繊維であるm
−アラミド繊維(商品名:コーネックス)製の織布3を
介在させる。織布3の重さは70g/m である。
【0025】 ラップ2と織布3とは、図2に示すよう
に、ラップ側からのプレニードルパンチングaで一体化
する。このプレニードルパンチングは、#36の有棘状
針を用い、針密度は200本/cmである。この結
果、シート素材6を得る。次に、シート素材6の下に、
無機繊維であるガラス繊維製の織布5を介在させる。織
布5の重さは250g/mである。
【0026】 シート素材6と織布5とは、図3に示す
ように、ラップ側からの仕上げニードルパンチングbで
一体化する。この仕上げニードルパンチングは、#40
の有棘状針を用い、針密度は80本/cmである。さ
らに、PTFEであるフッ素樹脂7(図1)を含浸して
乾燥する。樹脂7の付着乾量は80g/mである。こ
の結果、有機繊維が主体である耐熱性濾布1を得る。
【0027】 樹脂含浸の耐熱性濾布1は、有機繊維が
主体であっても、バッグフィルタなどに適用すれば高熱
や荷重が作用した際の寸法安定性がいっそう良好であ
る。耐熱性濾布1は、使用可能温度が約200℃以上で
あり、バッグフィルタなどに使用した後に数年を経過し
ても機械的強度をより十分に保持している。
【0028】実施例3 用いるウェブは、第1図に示すように、6.7デニール
のPTFE繊維(商品名:テフロン)50重量%と、2
デニールのm−アラミド繊維(商品名:コーネックス)
50重量%とを均一に混綿して製造し、このウェブを積
層して250g/mのラップ2を形成する。ラップ2
の下に、有機繊維であるm−アラミド繊維(商品名:コ
ーネックス)製の織布3を介在させる。織布3の重さは
70g/mである。
【0029】 ラップ2と織布3とは、図2に示すよう
に、ラップ側からのプレニードルパンチングaで一体化
する。このプレニードルパンチングは、#36の有棘状
針を用い、針密度は200本/cmである。この結
果、シート素材6を得る。次に、シート素材6の下に、
無機繊維であるガラス繊維製の織布5を介在させる。織
布5の重さは250g/mである。
【0030】 シート素材6と織布5とは、図3に示す
ように、ラップ側からの仕上げニードルパンチングbで
一体化する。この仕上げニードルパンチングは、#40
の有棘状針を用い、針密度は80本/cmである。さ
らに、PFEPであるフッ素樹脂7(図1)を含浸して
乾燥する。樹脂7の付着乾量は80g/mである。こ
の結果、有機繊維が主体である耐熱性濾布1を得る。
【0031】 樹脂含浸の耐熱性濾布1は、その物性が
下記の表1の通りであり、有機繊維が主体であっても、
バッグフィルタなどに適用すれば高熱や荷重が作用した
際の寸法安定性がいっそう良好である。耐熱性濾布1
は、使用可能温度が約200℃以上であり、バッグフィ
ルタなどに使用した後に数年を経過しても機械的強度を
より十分に保持している。
【0032】
【表1】
【0033】実施例4 用いるウェブは、第1図に示すように、2デニールのP
PS繊維を均一に混綿して製造し、このウェブを積層し
て220g/mのラップ2を形成する。ラップ2の下
に、有機繊維であるPPS繊維製の織布3を介在させ
る。織布3の重さは100g/mである。
【0034】 ラップ2と織布3とは、図2に示すよう
に、ラップ側からのプレニードルパンチングaで一体化
する。このプレニードルパンチングは、#36の有棘状
針を用い、針密度は200本/cmである。この結
果、シート素材6を得る。次に、シート素材6の下に、
無機繊維であるガラス繊維製の織布5を介在させる。織
布5の重さは250g/mである。
【0035】 シート素材6と織布5とは、図3に示す
ように、ラップ側からの仕上げニードルパンチングbで
一体化する。この仕上げニードルパンチングは、#40
の有棘状針を用い、針密度は80本/cmである。こ
の結果、有機繊維が主体である耐熱性濾布1を得る。
【0036】 耐熱性濾布1は、有機繊維が主体であっ
ても、バッグフィルタなどに適用すれば高熱や荷重が作
用した際の寸法安定性が良好である。耐熱性濾布1は、
使用可能温度が約160℃以上であり、バッグフィルタ
などに使用した後に数年を経過しても機械的強度を十分
に保持している。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る耐熱性濾布は、原材料であ
る有機繊維のラップ、有機および無機繊維製の織布のす
べてについて既存の汎用品を使用するので、通常の処理
によって非常に高性能且つ安価に製造できる。地方公共
団体の焼却炉の場合には、一般に終日運転であり、その
集塵フィルタの使用量は通年では膨大な量に達するか
ら、使用フィルタの選択に際して性能と同時にコストも
重要なファクタであり、この点で本発明の濾布は存在意
義を有する。
【0038】 本発明の耐熱性濾布では、PTFE繊
維、アラミド繊維、PPS繊維などの有機繊維が主体で
あるけれども、無機繊維製の織布で裏打ちすることによ
り、バッグフィルタなどに適用すれば高熱や荷重が作用
した際の寸法安定性が非常に良好である。この耐熱性濾
布は、使用可能温度が約160〜230℃以上であり、
バッグフィルタなどに使用した後に数年を経過しても十
分な寸法安定性および機械的強度を保持している。この
耐熱性濾布は、数年以上交換不要であるから、交換作業
用の人員や時間の点でも有利である。
【0039】 本発明の耐熱性濾布を各種の焼却炉の集
塵フィルタのような高温の気体または液体などのフィル
タとして使用すると、高価なPTFE繊維単独のラップ
の濾布の場合と比べて、同一厚さならばその使用量が少
なくなるから経済的である。また、基布である織布とし
てPTFE繊維およびガラス繊維を用いることにより、
m−アラミド繊維単独のフェルトが耐酸処理を施して
も、使用期間約1ヵ月で機械的強度が低下して交換を要
するのに比べて問題なく優秀であり、その強度保持率
は、使用後数年で実質的にPTFE繊維単独のフェルト
よりも遙かに優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る耐熱性濾布の概略断面図であ
る。
【図2】 ラップと有機繊維製の織布とのプレパンチン
グの説明図である。
【図3】 図2で得たシートと無機繊維製の織布との仕
上げパンチングの説明図である。
【符号の説明】
1 耐熱性濾布 2 ラップ 3 有機繊維製の織布 5 無機繊維製の織布 7 含浸樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉の集塵フィルタなどとして用いる
    濾布であって、ポリテトラフルオロエチレン繊維、芳香
    族アラミド繊維および/またはポリフェニレンサルファ
    イド繊維である有機繊維からなるラップと、ポリテトラ
    フルオロエチレン繊維、芳香族アラミド繊維および/ま
    たはポリフェニレンサルファイド繊維である有機繊維製
    の織布と、ガラス繊維製の織布とをこの順序で重合し、
    さらに全体を物理的に一体化している耐熱性濾布。
  2. 【請求項2】 焼却炉の集塵フィルタなどとして用いる
    濾布であって、ポリテトラフルオロエチレン繊維、芳香
    族アラミド繊維および/またはポリフェニレンサルファ
    イド繊維である有機繊維からなるラップと、ポリテトラ
    フルオロエチレン繊維、芳香族アラミド繊維および/ま
    たはポリフェニレンサルファイド繊維である有機繊維製
    の織布と、ガラス繊維製の織布とをこの順序で重合し、
    さらに全体を物理的に一体化するとともに、耐熱・耐薬
    品性のフッ素樹脂またはシリコン系樹脂を含浸して乾燥
    している耐熱性濾布。
  3. 【請求項3】 有機繊維からなるラップと、この有機繊
    維と同一または異なる有機繊維製の織布とを重ねてラッ
    プ側からのプレニードルパンチングで一体化し、得たシ
    ートの織布側にさらに無機繊維製の織布を重ね合わせ、
    ラップ側からの仕上げニードルパンチングで全体を一体
    化する耐熱性濾布の製造法。
  4. 【請求項4】 有機繊維からなるラップと、この有機繊
    維と同一または異なる有機繊維製の織布とを重ねてラッ
    プ側からのプレニードルパンチングで一体化し、得たシ
    ートの織布側にさらに無機繊維または有機繊維製のいず
    れかの織布を重ね合わせ、ラップ側からの仕上げニード
    ルパンチングで全体を一体化してから、耐熱・耐薬品性
    の樹脂を含浸して熱処理する耐熱性濾布の製造法。
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