JPH09170932A - 異常解析用データ記録装置 - Google Patents
異常解析用データ記録装置Info
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- JPH09170932A JPH09170932A JP33378195A JP33378195A JPH09170932A JP H09170932 A JPH09170932 A JP H09170932A JP 33378195 A JP33378195 A JP 33378195A JP 33378195 A JP33378195 A JP 33378195A JP H09170932 A JPH09170932 A JP H09170932A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 異常発生時点の前後において、該異常解析に
必要なデータを記録することができる異常解析用データ
記録装置を提供すること。 【解決手段】 通信CPU・70のフェイルデータ送信
指令に対して、ECU・104は、フェイルデータを送
信する。フェイルデータが(00)16以外の値であるな
らば、メインCPU・50は、メインROM・51に記
憶されたフェイルテーブルを参照して、該データ内容に
基づき、異常内容を判断する。次に、メインCPU・5
0は、フェイルテーブルを参照して、該異常解析に関連
するデータを取り込むチャンネルを選択する。メインC
PU・50は、選択された各チャンネルから得られるデ
ータを、フェイルメモリ64に格納する。メインCPU
・50は、上記ロギングを継続して実行し、先に設定さ
れたロギング継続時間が経過すると、該ロギングを終了
する。
必要なデータを記録することができる異常解析用データ
記録装置を提供すること。 【解決手段】 通信CPU・70のフェイルデータ送信
指令に対して、ECU・104は、フェイルデータを送
信する。フェイルデータが(00)16以外の値であるな
らば、メインCPU・50は、メインROM・51に記
憶されたフェイルテーブルを参照して、該データ内容に
基づき、異常内容を判断する。次に、メインCPU・5
0は、フェイルテーブルを参照して、該異常解析に関連
するデータを取り込むチャンネルを選択する。メインC
PU・50は、選択された各チャンネルから得られるデ
ータを、フェイルメモリ64に格納する。メインCPU
・50は、上記ロギングを継続して実行し、先に設定さ
れたロギング継続時間が経過すると、該ロギングを終了
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、異常発生前後の
所定時間にわたるデータを記録する異常解析用データ記
録装置に関する。
所定時間にわたるデータを記録する異常解析用データ記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】温度,電圧等を測定する測定機器を用い
た従来の異常解析用データ記録方法においては、該測定
値が所定値以上(または、所定値以下)になると異常発
生と見なし、その後の測定値を記録していた。そこで、
測定機器に対して、データ記録開始となるトリガ条件を
予め設定した後、測定を連続して行わせ、該測定値が該
トリガ条件を満たすと、その後の測定値を、異常解析用
データとして、所定時間にわたって自動的に記録するよ
うにしていた。特に、自動車の各種データを記録する場
合には、個々のデータに対応する測定機器を個別に用意
し、上記方法により得られたデータを基に異常解析を行
っていた。
た従来の異常解析用データ記録方法においては、該測定
値が所定値以上(または、所定値以下)になると異常発
生と見なし、その後の測定値を記録していた。そこで、
測定機器に対して、データ記録開始となるトリガ条件を
予め設定した後、測定を連続して行わせ、該測定値が該
トリガ条件を満たすと、その後の測定値を、異常解析用
データとして、所定時間にわたって自動的に記録するよ
うにしていた。特に、自動車の各種データを記録する場
合には、個々のデータに対応する測定機器を個別に用意
し、上記方法により得られたデータを基に異常解析を行
っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の異常解析方法においては、異常発生後のデータを異
常解析に用いることはできたが、異常発生以前(特に、
異常発生直前)のデータを用いて異常解析を行うことは
できなかった。また、異常発生の原因となったデータお
よび該異常に関連するデータを探し出すために、データ
収録終了後の異常解析時に、収録した全てのデータをサ
ーチしなくてはならなかった。特に、収録したデータの
量と種類が多い場合には、上記作業に多大の時間と手間
を要した。さらに、自動車のように多種類のデータを収
録する場合には、個々の測定機器は独立して動作してお
り、ある現象(例えば、温度上昇)が発生した場合に、
該現象に関連する他の種類のデータ(例えば、モータの
回転速度等)を収録するには複雑な操作を必要とした。
来の異常解析方法においては、異常発生後のデータを異
常解析に用いることはできたが、異常発生以前(特に、
異常発生直前)のデータを用いて異常解析を行うことは
できなかった。また、異常発生の原因となったデータお
よび該異常に関連するデータを探し出すために、データ
収録終了後の異常解析時に、収録した全てのデータをサ
ーチしなくてはならなかった。特に、収録したデータの
量と種類が多い場合には、上記作業に多大の時間と手間
を要した。さらに、自動車のように多種類のデータを収
録する場合には、個々の測定機器は独立して動作してお
り、ある現象(例えば、温度上昇)が発生した場合に、
該現象に関連する他の種類のデータ(例えば、モータの
回転速度等)を収録するには複雑な操作を必要とした。
【0004】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、異常発生時点の前後において、該異常解析に
必要なデータを記録することができる異常解析用データ
記録装置を提供することを目的とする。
たもので、異常発生時点の前後において、該異常解析に
必要なデータを記録することができる異常解析用データ
記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定の監視対象の異常発生時におけるデータを記録する
異常解析用データ記録装置において、前記異常が発生し
たか否かを判断する判断条件を設定する設定手段と、前
記監視対象の状態を示す監視データを、該監視対象から
一定時間毎に受信する受信手段と、前記監視データを記
憶する記憶手段と、前記受信手段が一定時間毎に受信し
た監視データを、前記記憶手段に対する書き込みアドレ
スを更新しながら、該記憶手段に順次書き込んでいくと
共に、該書き込みアドレスが該記憶手段の最終アドレス
に達すると、該書き込みアドレスを再び先頭アドレスに
戻して書き込みを続ける書き込み手段と、前記監視デー
タが前記判断条件を満たすと、前記監視対象において異
常が発生したと判断する異常検出手段と、前記異常発生
時点から所定時間が経過すると、該異常発生前後の該所
定時間にわたる監視データを、前記記憶手段から読み出
す読み出し手段とを具備することを特徴とする。
所定の監視対象の異常発生時におけるデータを記録する
異常解析用データ記録装置において、前記異常が発生し
たか否かを判断する判断条件を設定する設定手段と、前
記監視対象の状態を示す監視データを、該監視対象から
一定時間毎に受信する受信手段と、前記監視データを記
憶する記憶手段と、前記受信手段が一定時間毎に受信し
た監視データを、前記記憶手段に対する書き込みアドレ
スを更新しながら、該記憶手段に順次書き込んでいくと
共に、該書き込みアドレスが該記憶手段の最終アドレス
に達すると、該書き込みアドレスを再び先頭アドレスに
戻して書き込みを続ける書き込み手段と、前記監視デー
タが前記判断条件を満たすと、前記監視対象において異
常が発生したと判断する異常検出手段と、前記異常発生
時点から所定時間が経過すると、該異常発生前後の該所
定時間にわたる監視データを、前記記憶手段から読み出
す読み出し手段とを具備することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の異
常解析用データ記録装置において、互いに異なる複数の
監視データに関して、互いの関連性を記憶する第2の記
憶手段を具備し、前記受信手段は、前記互いに異なる複
数の監視データを受信し、前記読み出し手段は、前記第
2の記憶手段の記憶内容に基づいて、前記判断条件を満
たした監視データに関連する監視データの種類を求め、
該判断条件を満たした監視データの他に、該関連する監
視データについても、異常発生前後の所定時間にわたっ
て、前記記憶手段の記憶内容を読み出すことを特徴とす
る。
常解析用データ記録装置において、互いに異なる複数の
監視データに関して、互いの関連性を記憶する第2の記
憶手段を具備し、前記受信手段は、前記互いに異なる複
数の監視データを受信し、前記読み出し手段は、前記第
2の記憶手段の記憶内容に基づいて、前記判断条件を満
たした監視データに関連する監視データの種類を求め、
該判断条件を満たした監視データの他に、該関連する監
視データについても、異常発生前後の所定時間にわたっ
て、前記記憶手段の記憶内容を読み出すことを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実
施形態による異常解析用データ記録装置を組み込んだ自
動車のデータ収録装置(以下、データロガーと称する)
の構成例を示すブロック図である。なお、この図におい
て、データロガー1のブロック図は電気自動車2の外部
に図示されているが、実際には、図に示すように、デー
タロガー1は電気自動車2のトランク部に収納されてい
る。
の実施形態について説明する。図1は、この発明の一実
施形態による異常解析用データ記録装置を組み込んだ自
動車のデータ収録装置(以下、データロガーと称する)
の構成例を示すブロック図である。なお、この図におい
て、データロガー1のブロック図は電気自動車2の外部
に図示されているが、実際には、図に示すように、デー
タロガー1は電気自動車2のトランク部に収納されてい
る。
【0008】この図において、コントロール回路3は、
CPU(中央処理装置),ROM(リードオンリメモ
リ),RAM(ランダムアクセスメモリ)等からなる制
御用回路であり、図2に示すように、メインCPU・5
0を中心としたメインコントロール部40と、通信CP
U・70を中心とした通信コントロール部41とから構
成される。このコントロール回路3に関する構成は、図
2を用いて、後で詳述する。また、図1において、時計
IC・4は、データをサンプリングした日時を記録する
為に使用される。
CPU(中央処理装置),ROM(リードオンリメモ
リ),RAM(ランダムアクセスメモリ)等からなる制
御用回路であり、図2に示すように、メインCPU・5
0を中心としたメインコントロール部40と、通信CP
U・70を中心とした通信コントロール部41とから構
成される。このコントロール回路3に関する構成は、図
2を用いて、後で詳述する。また、図1において、時計
IC・4は、データをサンプリングした日時を記録する
為に使用される。
【0009】40MBメモリ部5は、バッテリーバック
アップされたSRAMであり、その記憶容量は40メガ
バイトである。なお、上記バッテリーバックアップに
は、電気自動車2のサブバッテリー110から供給され
る電源が用いられるが、該サブバッテリー110による
電源供給がない場合には、本データロガー1に設けられ
た電池(BATT)6から供給される電源が用いられ
る。ICカードI/F・7は、ICカードライタ112
を備えたパーソナルコンピュータ113によってICカ
ード111に書き込まれた本データロガー1に対する各
種動作設定を、該ICカード111より読み込む。な
お、上記動作設定としては、上記通信コントロール部4
1において用いられる通信条件(ビット数,パリティの
有無,ストップビット数,チャンネル番号,通信データ
の格納先アドレス等)と、データ測定条件(測定レン
ジ,サンプリングタイム等)がある。
アップされたSRAMであり、その記憶容量は40メガ
バイトである。なお、上記バッテリーバックアップに
は、電気自動車2のサブバッテリー110から供給され
る電源が用いられるが、該サブバッテリー110による
電源供給がない場合には、本データロガー1に設けられ
た電池(BATT)6から供給される電源が用いられ
る。ICカードI/F・7は、ICカードライタ112
を備えたパーソナルコンピュータ113によってICカ
ード111に書き込まれた本データロガー1に対する各
種動作設定を、該ICカード111より読み込む。な
お、上記動作設定としては、上記通信コントロール部4
1において用いられる通信条件(ビット数,パリティの
有無,ストップビット数,チャンネル番号,通信データ
の格納先アドレス等)と、データ測定条件(測定レン
ジ,サンプリングタイム等)がある。
【0010】RS−232CI/F・8は、本データロ
ガー1の動作状態・異常検出内容等を電気自動車2に設
けられた外部表示装置103に表示する際の、通信用I
/Fである。温度計測部9は、熱電対に生じる熱起電力
を利用して、メインバッテリー101各部の温度を計測
する。温度計測部9には、6チャンネル入力,各チャン
ネルの分解能8bit以上のTMUが用いられており、
−50℃〜200℃または0℃〜1200℃のいずれか
の測定レンジにて温度測定を行う。アナログ入力部10
は、DCモータ102に設けられた電流計・加速度セン
サ等の出力値(アナログ値)を取り込む。上記アナログ
入力部10は、8bit以上の分解能で上記アナログ値
を取り込み、そのチャンネル数は6チャンネルである。
なお、上記アナログ入力部10による測定レンジは、各
チャンネル毎に、0〜1〔V〕,0〜5〔V〕,0〜1
0〔V〕,0〜20〔V〕のいずれかに設定可能であ
る。
ガー1の動作状態・異常検出内容等を電気自動車2に設
けられた外部表示装置103に表示する際の、通信用I
/Fである。温度計測部9は、熱電対に生じる熱起電力
を利用して、メインバッテリー101各部の温度を計測
する。温度計測部9には、6チャンネル入力,各チャン
ネルの分解能8bit以上のTMUが用いられており、
−50℃〜200℃または0℃〜1200℃のいずれか
の測定レンジにて温度測定を行う。アナログ入力部10
は、DCモータ102に設けられた電流計・加速度セン
サ等の出力値(アナログ値)を取り込む。上記アナログ
入力部10は、8bit以上の分解能で上記アナログ値
を取り込み、そのチャンネル数は6チャンネルである。
なお、上記アナログ入力部10による測定レンジは、各
チャンネル毎に、0〜1〔V〕,0〜5〔V〕,0〜1
0〔V〕,0〜20〔V〕のいずれかに設定可能であ
る。
【0011】電気自動車2には様々な機能を制御するE
CU(Electrical Control Unit)が設けられている
(ECU・104〜ECU・108)。そして、ECU
モニター入力部11は上記ECU・104〜108によ
る制御内容を常時監視する。SW入力部12は、電気自
動車2に設けられたイグニションキー(IG1)および
充電キー(KCHG)109のON/OFFを検出す
る。レギュレータ(REG)13は、サブバッテリー1
10より供給される12〔V〕の電源電圧から、本デー
タロガー1各部を動作させるための5〔V〕の電源電圧
を生成する。
CU(Electrical Control Unit)が設けられている
(ECU・104〜ECU・108)。そして、ECU
モニター入力部11は上記ECU・104〜108によ
る制御内容を常時監視する。SW入力部12は、電気自
動車2に設けられたイグニションキー(IG1)および
充電キー(KCHG)109のON/OFFを検出す
る。レギュレータ(REG)13は、サブバッテリー1
10より供給される12〔V〕の電源電圧から、本デー
タロガー1各部を動作させるための5〔V〕の電源電圧
を生成する。
【0012】次に、図2を参照して、上記コントロール
回路3およびその周辺回路の構成を説明する。まず、メ
インコントロール部40から説明する。メインCPU・
50は、本データロガー1各部の制御と、40MBメモ
リ部5に対するデータの格納・読み出し・保持等を行
う。メインROM・51には、メインCPU・50にお
いて用いられる制御用プログラムが格納されている。メ
インRAM・52は、上記制御用プログラムをロードし
たり、該制御用プログラムの実行中にデータを一時的に
記憶する。
回路3およびその周辺回路の構成を説明する。まず、メ
インコントロール部40から説明する。メインCPU・
50は、本データロガー1各部の制御と、40MBメモ
リ部5に対するデータの格納・読み出し・保持等を行
う。メインROM・51には、メインCPU・50にお
いて用いられる制御用プログラムが格納されている。メ
インRAM・52は、上記制御用プログラムをロードし
たり、該制御用プログラムの実行中にデータを一時的に
記憶する。
【0013】また、詳細は後述するが、本データロガー
1は、各ECU・104〜108の制御データ、また
は、各種測定値(外部温度入力,アナログ入力)が予め
定められた値になるとデータの収録(以下、ロギングと
称す)を開始するスナップショットモードと呼ばれる動
作モードを具備している。このスナップショットモード
においては、本データロガー1は、各ECU・104〜
108より送られてくるデータ内容に基づいて、該EC
U・104〜108の異常発生を検出する。この異常発
生を示すデータをフェイルデータと呼ぶが、該フェイル
データは、発生した異常の内容によって値が異なる。
1は、各ECU・104〜108の制御データ、また
は、各種測定値(外部温度入力,アナログ入力)が予め
定められた値になるとデータの収録(以下、ロギングと
称す)を開始するスナップショットモードと呼ばれる動
作モードを具備している。このスナップショットモード
においては、本データロガー1は、各ECU・104〜
108より送られてくるデータ内容に基づいて、該EC
U・104〜108の異常発生を検出する。この異常発
生を示すデータをフェイルデータと呼ぶが、該フェイル
データは、発生した異常の内容によって値が異なる。
【0014】そこで、メインROM・51には、上記制
御プログラムの他に、フェイルテーブルと呼ばれるテー
ブルも記憶されており、該フェイルテーブルには、それ
ぞれの異常に対応して、異常内容と該異常内容を解析す
るために必要なデータ(一例としては、温度計測部9,
アナログ入力部10,ECUモニター入力部11のチャ
ンネル番号で指定されるデータ)とが記憶されている。
また、図2に示すフェイルメモリ64は、上記スナップ
ショットモードのロギングによって得られる異常解析用
データを記憶する。なお、図2においては、フェイルメ
モリ64とメインRAM・52とを個別に設けたが、こ
の他にも、メインRAM・52の容量の一部及び40M
Bメモリ部5の容量の一部をフェイルメモリ64に割り
当てることも考えられる。
御プログラムの他に、フェイルテーブルと呼ばれるテー
ブルも記憶されており、該フェイルテーブルには、それ
ぞれの異常に対応して、異常内容と該異常内容を解析す
るために必要なデータ(一例としては、温度計測部9,
アナログ入力部10,ECUモニター入力部11のチャ
ンネル番号で指定されるデータ)とが記憶されている。
また、図2に示すフェイルメモリ64は、上記スナップ
ショットモードのロギングによって得られる異常解析用
データを記憶する。なお、図2においては、フェイルメ
モリ64とメインRAM・52とを個別に設けたが、こ
の他にも、メインRAM・52の容量の一部及び40M
Bメモリ部5の容量の一部をフェイルメモリ64に割り
当てることも考えられる。
【0015】レベル変換I/F・54は、本データロガ
ー1に設けられた操作部53の各種操作スイッチのON
/OFFを検出し、該ON/OFFによる操作信号を、
メインバス63における信号レベルに変換する。TMU
・55は、温度計測部9内に設けられ、熱電対に生じる
熱起電力を利用して温度を計測する。計測された温度
は、RS−232CI/F・56を介して、メインバス
63上に乗せられる。
ー1に設けられた操作部53の各種操作スイッチのON
/OFFを検出し、該ON/OFFによる操作信号を、
メインバス63における信号レベルに変換する。TMU
・55は、温度計測部9内に設けられ、熱電対に生じる
熱起電力を利用して温度を計測する。計測された温度
は、RS−232CI/F・56を介して、メインバス
63上に乗せられる。
【0016】ヘッドアンプ(HEADAMP)57,マ
ルチプレクサ(MPX)58,A/D変換器59は、図
1に示すアナログ入力部10を構成する。ヘッドアンプ
57は、DCモータ102より取り込んだ6つの各種ア
ナログ入力のそれぞれを増幅する。マルチプレクサ58
は、ヘッドアンプ57が増幅した6つのアナログ入力の
中から、1つの入力を定期的に順次選択し、出力する。
A/D変換器59は、マルチプレクサ58が選択したア
ナログ値を、所定のビット数のデジタル値にA/D変換
する。
ルチプレクサ(MPX)58,A/D変換器59は、図
1に示すアナログ入力部10を構成する。ヘッドアンプ
57は、DCモータ102より取り込んだ6つの各種ア
ナログ入力のそれぞれを増幅する。マルチプレクサ58
は、ヘッドアンプ57が増幅した6つのアナログ入力の
中から、1つの入力を定期的に順次選択し、出力する。
A/D変換器59は、マルチプレクサ58が選択したア
ナログ値を、所定のビット数のデジタル値にA/D変換
する。
【0017】PIOインターフェイス(PIOI/F)
61は、パーソナルコンピュータ114の拡張スロット
114aにセットされたPIOボード60との間で、4
0MBメモリ部5に格納されているデータの転送を行
う。上述した、メインCPU・50,メインROM・5
1,メインRAM・52,時計IC・4,40MBメモ
リ部5,レベル変換I/F・54,ICカードI/F・
7,RS−232CI/F・8,RS−232CI/F
・56,A/D変換器59,PIOI/F・61,フェ
イルメモリ64は、メインバス63に接続されている。
61は、パーソナルコンピュータ114の拡張スロット
114aにセットされたPIOボード60との間で、4
0MBメモリ部5に格納されているデータの転送を行
う。上述した、メインCPU・50,メインROM・5
1,メインRAM・52,時計IC・4,40MBメモ
リ部5,レベル変換I/F・54,ICカードI/F・
7,RS−232CI/F・8,RS−232CI/F
・56,A/D変換器59,PIOI/F・61,フェ
イルメモリ64は、メインバス63に接続されている。
【0018】次に、通信コントロール部41について説
明する。通信コントロール部41は、電気自動車2に設
けられた5つのECU・104〜108の制御内容を示
すデータ(以下、制御データと称す)の受信を主な機能
とする。通信CPU・70は、上記ECU・104〜1
08との通信の制御、および、該ECU・104〜10
8から送られてくる各制御データのDPRAM・73へ
の書き込みを行う。通信ROM・72には、通信CPU
・70において用いられる制御用プログラムが格納され
ている。通信RAM・71は、上記制御用プログラムを
ロードしたり、該制御用プログラムの実行中に制御デー
タを一時的に記憶する。
明する。通信コントロール部41は、電気自動車2に設
けられた5つのECU・104〜108の制御内容を示
すデータ(以下、制御データと称す)の受信を主な機能
とする。通信CPU・70は、上記ECU・104〜1
08との通信の制御、および、該ECU・104〜10
8から送られてくる各制御データのDPRAM・73へ
の書き込みを行う。通信ROM・72には、通信CPU
・70において用いられる制御用プログラムが格納され
ている。通信RAM・71は、上記制御用プログラムを
ロードしたり、該制御用プログラムの実行中に制御デー
タを一時的に記憶する。
【0019】また、各ECU・104〜108は内蔵メ
モリを有し、該内蔵メモリの所定番地には、それぞれの
ECUの動作状態を示すデータ(フェイルデータ)が格
納されている。そして、該フェイルデータの内容は、該
ECUの動作状態により随時更新される。具体的一例を
上げると、該ECUが正常に動作している場合には、上
記フェイルデータは(00)16であるが、異常が発生す
ると、その異常内容に応じて、該フェイルデータ(8ビ
ット)のいずれかのビットが”1”になる。
モリを有し、該内蔵メモリの所定番地には、それぞれの
ECUの動作状態を示すデータ(フェイルデータ)が格
納されている。そして、該フェイルデータの内容は、該
ECUの動作状態により随時更新される。具体的一例を
上げると、該ECUが正常に動作している場合には、上
記フェイルデータは(00)16であるが、異常が発生す
ると、その異常内容に応じて、該フェイルデータ(8ビ
ット)のいずれかのビットが”1”になる。
【0020】DPRAM・73は、デュアルポートRA
Mであり、該デュアルポートRAMに対する制御データ
の書き込みと読み出しを、互いに異なるタイミングで、
並行して行うことができる。モニター通信I/F・74
〜78は、それぞれに対応するECUと本データロガー
1との通信時における通信タイミング調整,データフォ
ーマット変換,信号レベル変換等を行う。上述した通信
CPU・70,通信ROM・72,通信RAM・71,
モニター通信I/F・74〜78は、通信バス79に接
続されている。
Mであり、該デュアルポートRAMに対する制御データ
の書き込みと読み出しを、互いに異なるタイミングで、
並行して行うことができる。モニター通信I/F・74
〜78は、それぞれに対応するECUと本データロガー
1との通信時における通信タイミング調整,データフォ
ーマット変換,信号レベル変換等を行う。上述した通信
CPU・70,通信ROM・72,通信RAM・71,
モニター通信I/F・74〜78は、通信バス79に接
続されている。
【0021】次に、本データロガー1のトリガモードに
ついて説明する。本データロガー1では、データ収録の
開始原因となるトリガとして種々の条件を設定すること
ができる。ここでは、本データロガーが有するトリガモ
ードの中から、本発明の特徴、すなわち、異常解析に関
するトリガモードの具体的一例として、マニュアルモ
ードと、スナップショットモードについて説明する。
マニュアルモードでは、オペレータが操作部53のスタ
ートスイッチをONにすると、ロギングが開始され、ス
トップスイッチをONにすると、ロギングが終了する。
ついて説明する。本データロガー1では、データ収録の
開始原因となるトリガとして種々の条件を設定すること
ができる。ここでは、本データロガーが有するトリガモ
ードの中から、本発明の特徴、すなわち、異常解析に関
するトリガモードの具体的一例として、マニュアルモ
ードと、スナップショットモードについて説明する。
マニュアルモードでは、オペレータが操作部53のスタ
ートスイッチをONにすると、ロギングが開始され、ス
トップスイッチをONにすると、ロギングが終了する。
【0022】一方、スナップショットモードでは、EC
U・104〜108の制御データ、または、各種測定値
(外部温度入力,アナログ入力)が予め定められた値に
なるとトリガがかかり、ロギングが開始される。例え
ば、ECU入力をトリガソースとする場合には、一例と
して(00)16以外のフェイルデータが検出された場合
にロギングが開始される。もちろん、この値は任意の値
に設定可能である。また、外部温度入力またはアナログ
入力をトリガソースとする場合には、初期設定時に設定
された上下限レベルを越えた場合にロギングが開始され
る。スナップショットモードにおいては、トリガによる
ロギング開始後、予め設定したロギング継続時間(5,
10,15,20分の内から選択)が経過すると、ロギ
ングが終了する。
U・104〜108の制御データ、または、各種測定値
(外部温度入力,アナログ入力)が予め定められた値に
なるとトリガがかかり、ロギングが開始される。例え
ば、ECU入力をトリガソースとする場合には、一例と
して(00)16以外のフェイルデータが検出された場合
にロギングが開始される。もちろん、この値は任意の値
に設定可能である。また、外部温度入力またはアナログ
入力をトリガソースとする場合には、初期設定時に設定
された上下限レベルを越えた場合にロギングが開始され
る。スナップショットモードにおいては、トリガによる
ロギング開始後、予め設定したロギング継続時間(5,
10,15,20分の内から選択)が経過すると、ロギ
ングが終了する。
【0023】次に、上記構成による自動車のデータ収録
装置の動作を説明する。オペレータが電気自動車2のイ
グニションキー(IG1)を入れると、SW入力部12
は該キーがONになったことを検知して、リレースイッ
チ14をONにする。リレースイッチ14がONになる
と、サブバッテリー110から12〔V〕の電源電圧
が、レギュレータ13に供給される。レギュレータ13
は、供給された12〔V〕の電源電圧から、5〔V〕の
電源電圧を作り、データロガー1の各部に供給する。ま
た、リレースイッチ14がONになると、サブバッテリ
ー110から12〔V〕の電源電圧が、ECU・107
およびECU・108に供給される。
装置の動作を説明する。オペレータが電気自動車2のイ
グニションキー(IG1)を入れると、SW入力部12
は該キーがONになったことを検知して、リレースイッ
チ14をONにする。リレースイッチ14がONになる
と、サブバッテリー110から12〔V〕の電源電圧
が、レギュレータ13に供給される。レギュレータ13
は、供給された12〔V〕の電源電圧から、5〔V〕の
電源電圧を作り、データロガー1の各部に供給する。ま
た、リレースイッチ14がONになると、サブバッテリ
ー110から12〔V〕の電源電圧が、ECU・107
およびECU・108に供給される。
【0024】一方、オペレータは、パーソナルコンピュ
ータ113を用いて、本データロガー1に対する各種動
作設定を決定し、該動作設定をICカード111に書き
込む。そして、オペレータは上記動作設定が書き込まれ
たICカード111を、ICカードライタ112から取
り外し、本データロガー1に設けられたICカードI/
F・7に差し込む。オペレータが、本データロガー1の
操作部53に設けられたICカード読み込みスイッチを
操作すると、メインCPU・50は、該ICカード11
1内の上記動作設定を、上記ICカードI/F・7を介
して、メインRAM・52にロードする。
ータ113を用いて、本データロガー1に対する各種動
作設定を決定し、該動作設定をICカード111に書き
込む。そして、オペレータは上記動作設定が書き込まれ
たICカード111を、ICカードライタ112から取
り外し、本データロガー1に設けられたICカードI/
F・7に差し込む。オペレータが、本データロガー1の
操作部53に設けられたICカード読み込みスイッチを
操作すると、メインCPU・50は、該ICカード11
1内の上記動作設定を、上記ICカードI/F・7を介
して、メインRAM・52にロードする。
【0025】このとき、オペレータは、本データロガー
1のトリガモードとして、マニュアルモードと、スナッ
プショットモードとを共に設定する。なお、オペレータ
は、上記スナップショットモードに関しては、各種ロギ
ング条件も設定する。このロギング条件としては、
(a)ECUの制御データ,外部温度データ,アナログ
データのうちどのデータをトリガ対象とするか、(b)
上記トリガ対象においてどのようなデータが検出された
らロギングを開始するか、(c)上記トリガによるロギ
ング時において、どのデータを異常解析用データとして
収録するか、等がある。さらに、オペレータは、上記ス
ナップショットモードによるロギングの継続時間(ロギ
ング継続時間)も、ICカードを介して設定する。ここ
では、一例として、上記ロギング継続時間が10分間に
設定されたとする。
1のトリガモードとして、マニュアルモードと、スナッ
プショットモードとを共に設定する。なお、オペレータ
は、上記スナップショットモードに関しては、各種ロギ
ング条件も設定する。このロギング条件としては、
(a)ECUの制御データ,外部温度データ,アナログ
データのうちどのデータをトリガ対象とするか、(b)
上記トリガ対象においてどのようなデータが検出された
らロギングを開始するか、(c)上記トリガによるロギ
ング時において、どのデータを異常解析用データとして
収録するか、等がある。さらに、オペレータは、上記ス
ナップショットモードによるロギングの継続時間(ロギ
ング継続時間)も、ICカードを介して設定する。ここ
では、一例として、上記ロギング継続時間が10分間に
設定されたとする。
【0026】動作設定終了後、本データロガー1は、上
述したように、上記トリガモードとしてマニュアルモー
ドが設定されているので(但し、同時にスナップショッ
トモードも設定されている)、オペレータが、操作部5
3のスタートスイッチをONにすると、本データロガー
1は上記マニュアルモードによるロギングを開始する。
ここで、温度計測部9,アナログ入力部10,ECUモ
ニター入力部11は、並行して、それぞれデータの取り
込みを行う。以下、個別にその動作を説明する。
述したように、上記トリガモードとしてマニュアルモー
ドが設定されているので(但し、同時にスナップショッ
トモードも設定されている)、オペレータが、操作部5
3のスタートスイッチをONにすると、本データロガー
1は上記マニュアルモードによるロギングを開始する。
ここで、温度計測部9,アナログ入力部10,ECUモ
ニター入力部11は、並行して、それぞれデータの取り
込みを行う。以下、個別にその動作を説明する。
【0027】温度計測部9に設けられたTMU・55
は、メインバッテリー101各部の温度を測定し、該測
定値をTMU・55の内蔵メモリ(図示略)に記憶す
る。TMU・55は、測定値の内蔵メモリへの記憶と並
行して、RS−232CI/F・56を介して、該内蔵
メモリ中の測定値をメインバス63に送信するので、メ
インCPU・50は該測定値をメインRAM・52に格
納する。
は、メインバッテリー101各部の温度を測定し、該測
定値をTMU・55の内蔵メモリ(図示略)に記憶す
る。TMU・55は、測定値の内蔵メモリへの記憶と並
行して、RS−232CI/F・56を介して、該内蔵
メモリ中の測定値をメインバス63に送信するので、メ
インCPU・50は該測定値をメインRAM・52に格
納する。
【0028】アナログ入力部10より延びる6つのアナ
ログ入力端子は、該DCモータ102に取り付けられた
所定のセンサ(電流計,加速度センサ等)の出力値を取
り込む。ヘッドアンプ57は、DCモータ102より取
り込んだ6つの各種アナログ入力のそれぞれを増幅す
る。マルチプレクサ58は、ヘッドアンプ57が増幅し
た6つのアナログ入力の中から、1つの入力を定期的に
順次選択し、出力する。A/D変換器59は、マルチプ
レクサ58が選択したアナログ値を、所定のビット数の
デジタル値にA/D変換する。A/D変換器59の出力
値は、メインCPU・50によって、メインRAM・5
2に格納される。
ログ入力端子は、該DCモータ102に取り付けられた
所定のセンサ(電流計,加速度センサ等)の出力値を取
り込む。ヘッドアンプ57は、DCモータ102より取
り込んだ6つの各種アナログ入力のそれぞれを増幅す
る。マルチプレクサ58は、ヘッドアンプ57が増幅し
た6つのアナログ入力の中から、1つの入力を定期的に
順次選択し、出力する。A/D変換器59は、マルチプ
レクサ58が選択したアナログ値を、所定のビット数の
デジタル値にA/D変換する。A/D変換器59の出力
値は、メインCPU・50によって、メインRAM・5
2に格納される。
【0029】ECU・104〜108による各種制御デ
ータは、該ECUに接続されたモニター通信I/F・7
4〜78を介して、ECUモニター入力部11に取り込
まれる。通信CPU・70は、モニター通信I/F・7
4〜78を介して読み込まれた上記制御データを、一定
のごく短い周期(一例としては、数10ms周期)で通
信RAM・71に格納していく。そのため、通信RAM
・71内に格納されている古い制御データは、次々と最
新の制御データに更新されていく。また、メインCPU
・50は、通信CPU・70にDPRAM・73への書
き込み命令を行い、書き込みが完了したのを確認した
後、DPRAM・73内に格納されている各種制御デー
タを、メインRAM・52へ読み出す。
ータは、該ECUに接続されたモニター通信I/F・7
4〜78を介して、ECUモニター入力部11に取り込
まれる。通信CPU・70は、モニター通信I/F・7
4〜78を介して読み込まれた上記制御データを、一定
のごく短い周期(一例としては、数10ms周期)で通
信RAM・71に格納していく。そのため、通信RAM
・71内に格納されている古い制御データは、次々と最
新の制御データに更新されていく。また、メインCPU
・50は、通信CPU・70にDPRAM・73への書
き込み命令を行い、書き込みが完了したのを確認した
後、DPRAM・73内に格納されている各種制御デー
タを、メインRAM・52へ読み出す。
【0030】メインCPU・50は、メインRAM・5
2に格納された各種データ(TMU・55による温度測
定値,A/D変換された各種アナログ測定値,各ECU
・104〜108による各種制御データ)を、所定のフ
ォーマットに展開・整理した後、40MBメモリ部5に
格納する。このマニュアルモードによるロギングは、オ
ペレータが操作部53のストップスイッチをONにする
まで続けられる。なお、上記40MBメモリ部5は電池
(BATT)6によってバッテリーバックアップされて
いるので、ロギング終了後に、本データロガー1の電源
を落としても、該40MBメモリ部5内の各種データは
そのまま保持される。
2に格納された各種データ(TMU・55による温度測
定値,A/D変換された各種アナログ測定値,各ECU
・104〜108による各種制御データ)を、所定のフ
ォーマットに展開・整理した後、40MBメモリ部5に
格納する。このマニュアルモードによるロギングは、オ
ペレータが操作部53のストップスイッチをONにする
まで続けられる。なお、上記40MBメモリ部5は電池
(BATT)6によってバッテリーバックアップされて
いるので、ロギング終了後に、本データロガー1の電源
を落としても、該40MBメモリ部5内の各種データは
そのまま保持される。
【0031】一方、上述したように、本データロガー1
は、そのトリガモードとしてスナップショットモードも
設定されているので、以下の手順で、トリガ対象に対す
る監視を常時行う。なお、以下の説明では、該説明を分
かりやすくするために、ECU・104をトリガ対象の
例にとり、その動作説明を行う。故に、以下の動作説明
は、ECU・104以外のECU・105〜108の異
常検出にも適用することができる。
は、そのトリガモードとしてスナップショットモードも
設定されているので、以下の手順で、トリガ対象に対す
る監視を常時行う。なお、以下の説明では、該説明を分
かりやすくするために、ECU・104をトリガ対象の
例にとり、その動作説明を行う。故に、以下の動作説明
は、ECU・104以外のECU・105〜108の異
常検出にも適用することができる。
【0032】上述したように、ECU・104の内蔵メ
モリの所定番地(ここでは、一例として10番地とす
る)には、該ECUの動作状態を示すフェイルデータが
格納されており、該フェイルデータの内容は、該ECU
の動作状態により随時更新されている。故に、該ECU
が正常に動作している場合には、上記フェイルデータは
(00)16であるが、異常が発生すると、その異常内容
に応じて、該フェイルデータ(8ビット)のいずれかの
ビットが”1”になる。
モリの所定番地(ここでは、一例として10番地とす
る)には、該ECUの動作状態を示すフェイルデータが
格納されており、該フェイルデータの内容は、該ECU
の動作状態により随時更新されている。故に、該ECU
が正常に動作している場合には、上記フェイルデータは
(00)16であるが、異常が発生すると、その異常内容
に応じて、該フェイルデータ(8ビット)のいずれかの
ビットが”1”になる。
【0033】通信CPU・70は、一定時間毎に、モニ
ター通信I/F・74を介した通信にて、ECU・10
4に対して、上記内蔵メモリの10番地のデータを送信
するように指令する(図3の参照)。これに対して、
ECU・104は、上記内蔵メモリの10番地のデータ
(フェイルデータ)を送信する(図3の参照)。通信
CPU・70は、送られてきたフェイルデータを、通常
の制御データと同様に、DPRAM・73に格納する。
メインCPU・50は、DPRAM・73内に格納され
ている上記フェイルデータを、メインRAM・52へ読
み出し、該フェイルデータの内容を確認する。このと
き、該フェイルデータが(00)16ならば、メインCP
U・50は、ECU・104は異常無しと判断する。
ター通信I/F・74を介した通信にて、ECU・10
4に対して、上記内蔵メモリの10番地のデータを送信
するように指令する(図3の参照)。これに対して、
ECU・104は、上記内蔵メモリの10番地のデータ
(フェイルデータ)を送信する(図3の参照)。通信
CPU・70は、送られてきたフェイルデータを、通常
の制御データと同様に、DPRAM・73に格納する。
メインCPU・50は、DPRAM・73内に格納され
ている上記フェイルデータを、メインRAM・52へ読
み出し、該フェイルデータの内容を確認する。このと
き、該フェイルデータが(00)16ならば、メインCP
U・50は、ECU・104は異常無しと判断する。
【0034】一方、該フェイルデータが(00)16以外
の値であるならば、メインCPU・50は、時計IC・
4から供給される時刻信号を参照して、現在時刻をメイ
ンRAM・52に記録すると共に、スナップショットモ
ードによるロギングを開始する。まず、メインCPU・
50は、上記フェイルデータのビット列において”1”
となっているビット位置を確認し、メインROM・51
に記憶されたフェイルテーブルを参照して、該異常内容
を判断する。メインCPU・50は、上記異常内容を把
握すると、フェイルテーブルを参照して、各ECU・1
04〜108,外部温度入力,アナログ入力の各チャン
ネルの中から、該異常解析に関連するデータを取り込む
チャンネルを選択する。
の値であるならば、メインCPU・50は、時計IC・
4から供給される時刻信号を参照して、現在時刻をメイ
ンRAM・52に記録すると共に、スナップショットモ
ードによるロギングを開始する。まず、メインCPU・
50は、上記フェイルデータのビット列において”1”
となっているビット位置を確認し、メインROM・51
に記憶されたフェイルテーブルを参照して、該異常内容
を判断する。メインCPU・50は、上記異常内容を把
握すると、フェイルテーブルを参照して、各ECU・1
04〜108,外部温度入力,アナログ入力の各チャン
ネルの中から、該異常解析に関連するデータを取り込む
チャンネルを選択する。
【0035】メインCPU・50は、選択された各チャ
ンネルから得られるデータを、異常解析用データとし
て、フェイルメモリ64に格納する。以下、メインCP
U・50は、この異常解析用データの格納を、スナップ
ショットモードによるロギングとして、継続して実行す
る。メインCPU・50は、上記ロギングを実行しなが
ら、メインRAM・52に記録されたダウンカウント値
をサンプリングタイム毎にダウンカウントし、先に設定
されたロギング継続時間(ここでは、一例として10分
間)が経過すると、スナップショットモードによるロギ
ングを終了する。これにより、異常発生後の10分間に
わたる異常解析用データが、フェイルメモリ64に格納
される。
ンネルから得られるデータを、異常解析用データとし
て、フェイルメモリ64に格納する。以下、メインCP
U・50は、この異常解析用データの格納を、スナップ
ショットモードによるロギングとして、継続して実行す
る。メインCPU・50は、上記ロギングを実行しなが
ら、メインRAM・52に記録されたダウンカウント値
をサンプリングタイム毎にダウンカウントし、先に設定
されたロギング継続時間(ここでは、一例として10分
間)が経過すると、スナップショットモードによるロギ
ングを終了する。これにより、異常発生後の10分間に
わたる異常解析用データが、フェイルメモリ64に格納
される。
【0036】さらに、異常発生前のデータ(外部温度デ
ータ,アナログデータ,ECUの制御データ)は、マニ
ュアルモードによるロギングにより、40MBメモリ部
5に格納されているので、メインCPU・50は、該デ
ータの中から上記異常内容に関連するチャンネルより得
られたデータを10分間ぶん読み出し、フェイルメモリ
64に格納する。これにより、異常発生前10分間およ
び異常発生後10分間の合計20分にわたる異常解析用
データが、フェイルメモリ64に揃うことになる(図3
参照)。
ータ,アナログデータ,ECUの制御データ)は、マニ
ュアルモードによるロギングにより、40MBメモリ部
5に格納されているので、メインCPU・50は、該デ
ータの中から上記異常内容に関連するチャンネルより得
られたデータを10分間ぶん読み出し、フェイルメモリ
64に格納する。これにより、異常発生前10分間およ
び異常発生後10分間の合計20分にわたる異常解析用
データが、フェイルメモリ64に揃うことになる(図3
参照)。
【0037】なお、上述した動作説明においては、各E
CU・104〜108の異常発生をトリガとするロギン
グについて説明したが、この他にも、スナップショット
モードでは、外部温度データまたはアナログデータをト
リガとして、ロギングを開始することもできる。この場
合、ICカード111を用いた動作設定時において、オ
ペレータは、外部温度データまたはアナログデータの任
意のチャンネルをトリガ対象として設定する。さらに、
オペレータは、上記トリガ対象に対して、その測定値の
上限および下限を設定する。また、当然のことながら、
オペレータは、ECUの異常検出時と同様に、ロギング
時に収録する異常検出用データの種類とロギング継続時
間とを設定する。これにより、メインCPU・50は、
測定された外部温度データまたはアナログデータが、先
に設定した上下限を越えているか否かを判断し、越えて
いる場合には、スナップショットモードによるロギング
を開始する。以下、ECUの異常発生時と同様に、ロギ
ング継続時間にわたって、設定された異常検出用データ
をフェイルメモリ64に格納する。
CU・104〜108の異常発生をトリガとするロギン
グについて説明したが、この他にも、スナップショット
モードでは、外部温度データまたはアナログデータをト
リガとして、ロギングを開始することもできる。この場
合、ICカード111を用いた動作設定時において、オ
ペレータは、外部温度データまたはアナログデータの任
意のチャンネルをトリガ対象として設定する。さらに、
オペレータは、上記トリガ対象に対して、その測定値の
上限および下限を設定する。また、当然のことながら、
オペレータは、ECUの異常検出時と同様に、ロギング
時に収録する異常検出用データの種類とロギング継続時
間とを設定する。これにより、メインCPU・50は、
測定された外部温度データまたはアナログデータが、先
に設定した上下限を越えているか否かを判断し、越えて
いる場合には、スナップショットモードによるロギング
を開始する。以下、ECUの異常発生時と同様に、ロギ
ング継続時間にわたって、設定された異常検出用データ
をフェイルメモリ64に格納する。
【0038】以上説明した動作により、マニュアルモー
ドおよびスナップショットモードによるロギングが終了
した後、オペレータが、パーソナルコンピュータ114
のキーボードを操作して、データの吸い上げを指示する
と、40MBメモリ部5に保持されたデータおよびフェ
イルメモリ64に保持された異常解析用データは、本デ
ータロガー1に設けられたPIOI/F・61、およ
び、パーソナルコンピュータ114の拡張スロット11
4aにセットされたPIOボード60を介して、該パー
ソナルコンピュータ114側へ読み込まれる。その後、
オペレータは、パーソナルコンピュータ114に組み込
まれた異常解析用プログラムを用いて、電気自動車2各
部の異常解析を行う。以上で、本データロガー1の動作
の説明を終了する。
ドおよびスナップショットモードによるロギングが終了
した後、オペレータが、パーソナルコンピュータ114
のキーボードを操作して、データの吸い上げを指示する
と、40MBメモリ部5に保持されたデータおよびフェ
イルメモリ64に保持された異常解析用データは、本デ
ータロガー1に設けられたPIOI/F・61、およ
び、パーソナルコンピュータ114の拡張スロット11
4aにセットされたPIOボード60を介して、該パー
ソナルコンピュータ114側へ読み込まれる。その後、
オペレータは、パーソナルコンピュータ114に組み込
まれた異常解析用プログラムを用いて、電気自動車2各
部の異常解析を行う。以上で、本データロガー1の動作
の説明を終了する。
【0039】次に、請求項記載の発明と本実施形態との
対応関係を説明する。 設定手段……パーソナルコンピュータ113,ICカー
ド111 受信手段……温度計測部9,アナログ入力部10,EC
Uモニター入力部11 記憶手段……40MBメモリ部5,フェイルメモリ64 書き込み手段……メインCPU・50 異常検出手段……メインCPU・50 読み出し手段……メインCPU・50,パーソナルコン
ピュータ114 第2の記憶手段……メインROM・51(フェイルテー
ブル)
対応関係を説明する。 設定手段……パーソナルコンピュータ113,ICカー
ド111 受信手段……温度計測部9,アナログ入力部10,EC
Uモニター入力部11 記憶手段……40MBメモリ部5,フェイルメモリ64 書き込み手段……メインCPU・50 異常検出手段……メインCPU・50 読み出し手段……メインCPU・50,パーソナルコン
ピュータ114 第2の記憶手段……メインROM・51(フェイルテー
ブル)
【0040】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、異常発生前後の所定時間にわたって異常解析用デー
タを記録することができる。また、収録した多量のデー
タの中から、異常発生の原因となったデータおよび該異
常に関連するデータを、他のデータと区別して管理する
ことができる。
ば、異常発生前後の所定時間にわたって異常解析用デー
タを記録することができる。また、収録した多量のデー
タの中から、異常発生の原因となったデータおよび該異
常に関連するデータを、他のデータと区別して管理する
ことができる。
【図1】この発明の一実施形態による異常解析用データ
記録装置を組み込んだ自動車のデータ収録装置の構成例
を示すブロック図である。
記録装置を組み込んだ自動車のデータ収録装置の構成例
を示すブロック図である。
【図2】同実施形態によるコントロール回路およびその
周辺回路の構成例を示すブロック図である。
周辺回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】同実施形態による自動車のデータ収録装置の異
常解析用データの記録方法を示す説明図である。
常解析用データの記録方法を示す説明図である。
1……データロガー、 2……電気自動車、 3……コ
ントロール回路、4……時計IC、 5……40MBメ
モリ部、 6……電池(BATT)、7……ICカード
I/F、 8……RS−232CI/F、9……温度計
測部、 10……アナログ入力部、11……ECUモニ
ター入力部、 12……SW入力部、13……レギュレ
ータ(REG)、 14……リレースイッチ
ントロール回路、4……時計IC、 5……40MBメ
モリ部、 6……電池(BATT)、7……ICカード
I/F、 8……RS−232CI/F、9……温度計
測部、 10……アナログ入力部、11……ECUモニ
ター入力部、 12……SW入力部、13……レギュレ
ータ(REG)、 14……リレースイッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の監視対象の異常発生時におけるデ
ータを記録する異常解析用データ記録装置において、 前記異常が発生したか否かを判断する判断条件を設定す
る設定手段と、 前記監視対象の状態を示す監視データを、該監視対象か
ら一定時間毎に受信する受信手段と、 前記監視データを記憶する記憶手段と、 前記受信手段が一定時間毎に受信した監視データを、前
記記憶手段に対する書き込みアドレスを更新しながら、
該記憶手段に順次書き込んでいくと共に、該書き込みア
ドレスが該記憶手段の最終アドレスに達すると、該書き
込みアドレスを再び先頭アドレスに戻して書き込みを続
ける書き込み手段と、 前記監視データが前記判断条件を満たすと、前記監視対
象において異常が発生したと判断する異常検出手段と、 前記異常発生時点から所定時間が経過すると、該異常発
生前後の該所定時間にわたる監視データを、前記記憶手
段から読み出す読み出し手段とを具備することを特徴と
する異常解析用データ記録装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の異常解析用データ記録装
置において、 互いに異なる複数の監視データに関して、互いの関連性
を記憶する第2の記憶手段を具備し、 前記受信手段は、前記互いに異なる複数の監視データを
受信し、 前記読み出し手段は、前記第2の記憶手段の記憶内容に
基づいて、前記判断条件を満たした監視データに関連す
る監視データの種類を求め、該判断条件を満たした監視
データの他に、該関連する監視データについても、異常
発生前後の所定時間にわたって、前記記憶手段の記憶内
容を読み出すことを特徴とする異常解析用データ記録装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33378195A JPH09170932A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 異常解析用データ記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33378195A JPH09170932A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | 異常解析用データ記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09170932A true JPH09170932A (ja) | 1997-06-30 |
Family
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- 1995-12-21 JP JP33378195A patent/JPH09170932A/ja active Pending
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