JPH09170838A - 冷媒加熱式冷暖房装置 - Google Patents

冷媒加熱式冷暖房装置

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Publication number
JPH09170838A
JPH09170838A JP7332157A JP33215795A JPH09170838A JP H09170838 A JPH09170838 A JP H09170838A JP 7332157 A JP7332157 A JP 7332157A JP 33215795 A JP33215795 A JP 33215795A JP H09170838 A JPH09170838 A JP H09170838A
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JP
Japan
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heating
refrigerant
combustion amount
combustion
compressor
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Application number
JP7332157A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Tatsumi
光好 辰巳
Haruo Noguchi
春雄 野口
Naotoshi Maeda
直敏 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吹出口の近傍だけでなく部屋全体を早い立上
がりの室内温度上昇をもって迅速に暖めることができ、
十分な高暖房感が得られる冷媒加熱式冷暖房装置を提供
する。 【解決手段】 リモコン36のパワフルキー37がオン
操作されると、室内ファン21の送風量を増大し、さら
に冷媒加熱器13における燃焼器の燃焼量を増大し、高
暖房運転を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍サイクルに
冷媒加熱器を設けた冷媒加熱式冷暖房装置に関する。
【従来の技術】圧縮機、四方弁、室外熱交換器、減圧
器、および室内熱交換器を配管接続して冷凍サイクルを
構成し、さらに室内熱交換器と減圧器との間から圧縮機
の吸込側にかけて冷媒加熱器を配管接続して設けた冷媒
加熱式冷暖房装置がある。冷媒加熱器には燃焼器が設け
られており、燃焼器で冷媒加熱器を加熱することによ
り、室内を暖房することができる。リモコン(リモート
コントロール式の操作器)のパワフルキーの操作に応じ
て、吹出空気温度を高める制御を行なうものもある。い
わゆる高暖房運転である。すなわち、図5に示すよう
に、パワフルキーのオン操作に応じて室内ファンの回転
数Nを下げ、この吹出空気量の低減により吹出空気温度
を高めるようにしている。燃焼器の燃焼量Qはそのまま
である。また、冷媒加熱式冷暖房装置では、冷媒加熱器
の異常温度上昇に対処するため、冷媒加熱器に温度セン
サを取付け、その温度センサの検知温度がある温度まで
上昇したとき、燃焼器の燃焼量を低減するようにしてい
る。いわゆるレリース制御である。そして、このレリー
ス制御にもかかわらず冷媒加熱器の温度上昇が続いく場
合があるため、対策として、レリース点よりも上に燃焼
オフ点を設定し、その燃焼オフ点まで検知温度が上昇し
た場合に燃焼器の運転をオフするようにしている。
【発明が解決しようとする課題】上記のように吹出空気
量を低減する高暖房運転では、吹出口の近傍が暖まるだ
けで、十分な高暖房感が得られない。一方、運転開始時
は、圧縮機の運転周波数が空調負荷に対応する目標運転
周波数へ向けて徐々に増大される。このため、暖房開始
時は冷媒の循環量が少ないまま冷媒加熱器が加熱される
状態となり、図6に示すように、冷媒加熱器の温度が急
激に上昇する。冷媒加熱器の温度が急激に上昇する状況
では、レリース制御が働いても、それが温度上昇に間に
合わず、冷媒加熱器の温度が燃焼オフ点まで上昇して燃
焼が停止してしまうことがある。この発明は上記の事情
を考慮したもので、第1および第2の発明の冷媒加熱式
冷暖房装置は、吹出口の近傍だけでなく部屋全体を早い
立上がりの室内温度上昇をもって迅速に暖めることがで
き、十分な高暖房感が得られることを目的とする。第3
の発明の冷媒加熱式冷暖房装置は、高暖房に伴う送風音
および燃焼音の問題を極力解消して居住者に不快感を与
えないことを目的とする。第4の発明の冷媒加熱式冷暖
房装置は、高暖房中の不要な運転中断(サーモオフ)を
回避できることを目的とする。第5および第6の発明の
冷媒加熱式冷暖房装置は、暖房開始時の冷媒加熱器の異
常温度上昇を防ぐことができ、これにより燃焼オフを回
避して暖房能力の良好な立上がりが可能なことを目的と
する。第7の発明の冷媒加熱式冷暖房装置は、第6また
は第7の発明において、装置据付時などの試運転を確実
に行なえることを目的とする。
【課題を解決するための手段】第1の発明の冷媒加熱式
冷暖房装置は、圧縮機、室内熱交換器、冷媒加熱器を順
次接続した閉サイクルを構成する冷凍サイクルと、上記
冷媒加熱器を加熱するための燃焼量調整可能な燃焼器
と、上記室内熱交換器で熱交換した空気を室内側に送風
するための風量調整可能な室内ファンとを備え、かつ上
記圧縮機を運転させ、燃焼器を予め設定された定格燃焼
量幅領域で能力調整可能に燃焼制御させるとともに、室
内ファンを予め設定された定格送風量幅領域で能力調整
可能に送風制御させて暖房運転を行なう暖房運転制御手
段と、この暖房運転制御手段を制御する運転操作装置と
を備えたものであって、上記運転操作装置の任意の操作
により、室内ファンを上記定格送風量幅領域の最大値以
上にするとともに、燃焼器の燃焼量を上記定格燃焼量幅
領域の最大値より大きな燃焼量にて運転制御する高暖房
運転モードを設けた。第2の発明の冷媒加熱式冷暖房装
置は、能力可変圧縮機、室内熱交換器、冷媒加熱器を順
次接続した閉サイクルを構成する冷凍サイクルと、上記
冷媒加熱器を加熱するための燃焼量調整可能な燃焼器
と、上記室内熱交換器で熱交換した空気を室内側に送風
するための風量調整可能な室内ファンとを備え、かつ上
記圧縮機を予め設定された暖房運転時の定格運転周波数
幅領域で能力調整可能に運転制御させ、燃焼器を予め設
定された定格燃焼量幅領域で能力調整可能に燃焼制御さ
せるとともに、室内ファンを予め設定された定格送風量
幅領域で能力調整可能に送風制御させて暖房運転を行な
う暖房運転制御手段と、この暖房運転制御手段を制御す
る運転操作装置とを備えたものであって、上記運転操作
装置の任意の操作により、圧縮機を暖房運転時の上記定
格運転周波数幅領域の最大値以上で運転し、室内ファン
を上記定格送風量幅領域の最大値以上の送風量にて運転
制御するとともに、燃焼器の燃焼量を上記定格燃焼量幅
領域の最大値より大きな燃焼量にて運転制御する高暖房
運転モードを設けた。第3の発明の冷媒加熱式冷暖房装
置は、第1または第2の発明において、高暖房運転モー
ドの運転時間を予め定めた一定時間に制限する手段を設
けた。第4の発明の冷媒加熱式冷暖房装置は、第1また
は第2の発明において、高暖房運転モードの運転中に設
定室内温度を高める手段を設けた。第5の発明の冷媒加
熱式冷暖房装置は、能力可変圧縮機、室内熱交換器、冷
媒加熱器を順次接続した閉サイクルを構成する冷凍サイ
クルと、上記冷媒加熱器を加熱するための燃焼量調整可
能な燃焼器とを備え、かつ上記圧縮機を予め設定された
暖房運転時の定格運転周波数幅領域で能力調整可能に運
転制御させるとともに、燃焼器を予め設定された定格燃
焼量幅領域で能力調整可能に燃焼制御させて暖房運転を
行なう暖房運転制御手段とを備えたものであって、外気
温度を検知する外気温度検知手段と、上記暖房運転の開
始時に外気温度検知手段の検知温度が設定値以下であれ
ば圧縮機の運転周波数を一定時間だけ通常より高く設定
する暖房開始制御手段とを設けた。第6の発明の冷媒加
熱式冷暖房装置は、第5の発明において、冷媒加熱器の
温度を検知する加熱器温度検知手段と、この加熱器温度
検知手段の検知温度が予め定めたレリース点に達すると
燃焼器の燃焼量を低減するレリース制御手段と、暖房運
転の開始時に上記外気温度検知手段の検知温度が設定値
以下であればレリース制御手段のレリース点を一定時間
だけ通常より低く設定する暖房開始制御手段とを設け
た。第7の発明の冷媒加熱式冷暖房装置は、第5または
第6の発明において、暖房開始制御手段による制御を試
運転モード時に禁止する制御手段を設けた。
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1に示すように、能力可
変の圧縮機1の吐出口に、四方弁2を介して室外熱交換
器3を配管接続する。室外熱交換器3に、減圧器である
キャピラリチューブ4、冷房サイクル形成用の逆止弁
5、パックドバルブ6,7を介して室内熱交換器8を配
管接続する。そして、室内熱交換器8に、パックドバル
ブ9,10、上記四方弁2、および逆止弁11を介して
圧縮機1の吸込口を配管接続する。逆止弁5とパックド
バルブ6との間の管から、圧縮機1の吸込側配管にかけ
て、開閉弁(二方弁)12を介して冷媒加熱器13を配
管接続する。冷媒加熱器13は、ガスバ−ナ14、比例
弁15、およびブロアファン16からなる燃焼器を付属
して備え、ブロアファン16によって燃焼用空気を取り
込みつつ、ガスバ−ナ14の燃焼によって冷媒を加熱す
る。燃焼器の燃焼量Qは、ガスバーナ14への燃料供給
量(ガス量)を比例弁15でコントロールすることによ
り、予め設定された定格燃焼量幅領域において調整する
ことができる。室外熱交換器3の近傍に室外ファン21
および外気温度センサ22を設ける。室内熱交換器8の
近傍に室内ファン23および室内温度センサ24を設け
る。室外ファン21は、室外熱交換器3に外気を通して
循環させる。外気温度センサ22は、外気温度Toを検
知する。室内ファン23は、室内空気を吸込み、それを
室内熱交換器8に通して熱交換させた後、室内に送風す
るもので、回転数Nのコントロールにより風量調整が可
能である。室内温度センサ24は、室内ファン23によ
って吸込まれる室内空気の温度(以下、室内温度と称す
る)Taを検知する。冷媒加熱器13の入口側配管に温
度センサ25を取付ける。冷媒加熱器13の出口側配管
に温度センサ26を取付ける。圧縮機1の吐出側配管に
温度センサ27を取付ける。温度センサ25は、冷媒加
熱器13に流入する冷媒の温度Teiを検知する。温度セ
ンサ26は、冷媒加熱器13から流出する冷媒の温度T
eoを検知する。この検知温度Teoは、そのまま冷媒加熱
器13の温度に相当する。温度センサ27は、圧縮機1
から吐出される冷媒の温度Tdを検知する。一方、制御
部30を降圧用トランス31を介して交流電源32に接
続する。制御部30は、冷媒加熱式冷暖房装置の全般に
わたる制御を行なう。制御部30に、四方弁2、開閉弁
12、上記燃焼器、室外ファン21、外気温度センサ2
2、室内ファン23、室内温度センサ24、温度センサ
25,26、インバータ回路33、受光部34、試運転
スイッチ35を接続する。インバータ回路33は、電源
電圧を整流し、それを制御部30からの指令に応じた周
波数の電圧に変換し、出力する。この出力を圧縮機1に
駆動電力として供給する。受光部34は、リモートコン
トロール式の運転操作装置36から送られる赤外線光を
受光する。運転操作装置(以下、リモコンと略称する)
36は、キー操作により設定される各種の運転条件を赤
外線光により装置本体に送信するもので、とくに高暖房
運転モードの設定用としてパワフルキー37を有してい
る。試運転スイッチ35は、試運転を設定するためのも
ので、たとえば室外ユニットに設けられる。そして、制
御部30は、主要な機能手段として次の[1]ないし
[11]を備える。 [1]四方弁2の流路を冷房モードに設定するとともに
開閉弁12を閉じ、これにより圧縮機1、四方弁2、室
外熱交換器3、キャピラリチューブ4、逆止弁5、室内
熱交換器8を順次接続する閉サイクルを構成し、室外熱
交換器3を凝縮器、室内熱交換器8を蒸発器として機能
させて冷房運転を行なう冷房運転制御手段。 [2]四方弁2の流路を暖房モードに設定するとともに
開閉弁12を開き、これにより圧縮機1、四方弁2、室
内熱交換器8、開閉弁12、冷媒加熱器13を順次接続
する閉サイクルを構成し、室内熱交換器8を凝縮器、冷
媒加熱器13を蒸発器として機能させ、かつ燃焼器を予
め設定された定格燃焼量幅領域で能力調整可能に燃焼制
御させるとともに、室内ファン23を予め設定された定
格送風量幅領域で能力調整可能に送風制御させて暖房運
転を行なう暖房運転制御手段。 [3]冷房運転時および暖房運転時、室内温度センサ2
4の検知温度Taとリモコン36で予め設定される設定
室内温度Tsとの比較により、圧縮機1を予め設定され
た定格運転周波数幅領域で能力調整可能に運転制御する
制御手段。 [4]暖房運転時、リモコン35のパワフルキー37が
オン操作されると、室内ファン23の送風量(回転数
N)を定格送風量幅領域の最大値にするとともに、冷媒
加熱器13における燃焼器の燃焼量Qを定格燃焼量幅領
域の最大値より大きな燃焼量にて運転制御する高暖房運
転モードの制御手段。 [5]高暖房運転モードの運転時間を予め定めた一定時
間t1 に制限する制御手段。 [6]高暖房運転モードの運転中に設定室内温度Tsを
高める制御手段。 [7]暖房運転の開始時、外気温度センサ22の検知温
度Toが設定値Tos以下であれば、圧縮機1の回転数を
一定時間だけ通常より高く設定する第1の暖房開始制御
手段。 [8]冷媒加熱器13の温度に相当する温度センサ26
の検知温度Teoが予め定めたレリース点に達すると燃焼
器の燃焼量を低減するレリース制御手段。 [9]暖房運転時、温度センサ26の検知温度Teoが異
常温度上昇して予め設定された燃焼オフ点(レリース点
より高い)に達すると、燃焼器の燃焼を停止する保護手
段。 [10]暖房運転の開始時に外気温度センサ22の検知温
度Toが設定値Tos以下であれば、レリース制御手段の
レリース点を一定時間だけ通常より低く設定する第2の
暖房開始制御手段。 [11] 運転操作装置35で試運転が設定されると、第
1および第2の暖房開始制御手段による制御を禁止する
制御手段。 つぎに、上記の構成の作用を図2のフローチャートを参
照して説明する。暖房運転時、室内ファン23の回転数
Nを定格送風量幅領域に対応する最小回転数NL ないし
最大回転数NH の範囲に設定する。燃焼器の燃焼量Q
は、定格燃焼量幅領域の最小値QL ないし最大値QH
範囲でコントロールする。暖房運転によって部屋内が暖
められている場合でも、寒い外から帰ってきたときな
ど、高い暖房感を得たいことがある。この場合、リモコ
ン36のパワフルキー37がオン操作される。パワフル
キー37がオン操作されると、室内ファン23の回転数
Nを最大回転数NH に設定するとともに、燃焼器の燃焼
量Qを定格燃焼量幅領域の最大値QHより大きな燃焼量
P に設定し、高暖房運転を開始する。この送風量増大
および燃焼量増大による高暖房運転を行なうことで、図
3に示すように、吹出空気温度が上昇し、吹出口の近傍
だけでなく部屋全体を早い立上がりの室内温度上昇をも
って迅速に暖めることができる。十分な高暖房感が得ら
れる。この高暖房運転は一定時間t1 だけ行なう。この
時間制限を設けることで、送風量増大および燃焼量増大
に伴う送風音および燃焼音の問題が極力解消され、居住
者に不快感を与えない。また、高暖房運転の実行中は、
設定室内温度Tsを本来よりも高い値にシフトする。こ
れは、吹出空気温度の上昇に伴う室内温度上昇に対処し
たもので、室内温度センサ24の検知温度Taが上昇し
ても、その検知温度Taが設定室内温度Tsに達する事
態を防ぐようにしている。これにより、圧縮機1の不要
な運転中断いわゆるサーモオフが回避され、高暖房運転
を継続することができる。一方、暖房運転の開始時、外
気温度センサ22の検知温度Toが設定値Tos以下と低
い場合には、圧縮機1の運転周波数(インバータ回路3
3の出力周波数)Fを通常の起動周波数より高い値に設
定するとともに、レリース制御のレリース点を通常より
低く設定する(シフトダウン)。運転周波数Fを高く設
定するのは、冷凍サイクル中の冷媒の循環流量をある程
度増やすためであり、この流量増大により、冷媒加熱器
13の急激な温度上昇が防止される。レリース点を低く
設定するのは、冷媒加熱器13の温度上昇に対してレリ
ース制御を早期にしかも有効に働かせるためである。レ
リース制御は燃焼器の燃焼量Qを低減する制御であり、
この制御が有効に働くことで、上記の冷媒流量の増大と
合わせ、冷媒加熱器13の急激な温度上昇を確実に抑制
することができる。したがって、図3に示すように、冷
媒加熱器13の温度(検知温度Teo)が燃焼オフ点に達
する事態を防ぐことができる。つまり、不要な燃焼停止
を回避することができ、暖房能力の良好な立上がりが可
能となる。この運転周波数Fおよびレリース点に関する
暖房開始制御は、開始から一定時間後に解除する。とこ
ろで、装置本体の据付けに際しては、作業が終わった時
点で冷媒加熱器13の運転状況などを確認する必要があ
り、作業員により試運転スイッチ35が操作される。試
運転スイッチ35が操作されると、試運転としてたとえ
ば暖房運転を実行する。そして、この試運転に際して
は、上記の運転周波数Fおよびレリース点に関する暖房
開始制御を禁止する。この禁止により、運転状況の適切
な確認が可能となる。なお、上記実施例では、室内ファ
ン23の回転数Nを最大回転数NH に設定し、かつ燃焼
器の燃焼量Qを定格燃焼量幅領域の最大値QH より大き
な燃焼量QPに設定して高暖房運転を行なったが、室内
ファン23の回転数Nについては、定格最大値NH より
大きな回転数NP を設定してもよい。また、室内ファン
23の回転数Nを定格最大値NH より大きな回転数NP
に設定し、かつ燃焼器の燃焼量Qを定格最大値QH より
大きな燃焼量QP に設定し、さらに圧縮機1の能力を定
格運転周波数幅領域の最大値以上に設定して高暖房運転
を行なうようにしてもよい。また、上記実施例では、外
気温度Toを検知するために外気温度センサ22を設け
たが、冷媒加熱器13が一般には室外に設置されること
を考慮し、冷媒加熱器13の近傍に設けている温度セン
サ25の検知温度を外気温度として捕らえるようにして
もよい。その他、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能で
ある。
【発明の効果】以上述べたように、第1および第2の発
明の冷媒加熱式冷暖房装置は、送風量増大および燃焼量
増大による高暖房運転モードを備えたので、吹出口の近
傍だけでなく部屋全体を早い立上がりの室内温度上昇を
もって迅速に暖めることができ、十分な高暖房感が得ら
れる。第3の発明の冷媒加熱式冷暖房装置は、第1また
は第2の発明において、高暖房運転時間を一定時間に制
限する構成としたので、高暖房に伴う送風音および燃焼
音の問題を極力解消でき、居住者に不快感を与えない。
第4の発明の冷媒加熱式冷暖房装置は、第1または第2
の発明において、高暖房運転中に設定室内温度を高める
構成としたので、高暖房中の不要な運転中断(サーモオ
フ)を回避できる。第5の発明の冷媒加熱式冷暖房装置
は、低外気温時の暖房開始に際して圧縮機の運転周波数
を通常より高く設定する構成としたので、暖房開始時の
冷媒加熱器の異常温度上昇を防ぐことができ、これによ
り燃焼オフを回避して暖房能力の良好な立上がりが可能
である。第6の発明の冷媒加熱式冷暖房装置は、低外気
温時の暖房開始に際して圧縮機の運転周波数を通常より
高く設定するとともにレリース制御のレリース点を通常
より低く設定する構成としたので、暖房開始時の冷媒加
熱器の異常温度上昇を防ぐことができ、これにより燃焼
オフを回避して暖房能力の良好な立上がりが可能であ
る。第7の発明の冷媒加熱式冷暖房装置は、第5または
第6の発明において、暖房開始制御を試運転時に禁止す
るようにしたので、装置据付時などの試運転を確実に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の冷凍サイクルおよび制御回路の構成
図。
【図2】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【図3】同実施例における高暖房運転時の送風量、燃焼
量、吹出空気温度の関係を示す図。
【図4】同実施例における暖房開始時の加熱器温度、レ
リース点、燃焼オフ点の関係を示す図。
【図5】従来装置における高暖房運転時の送風量、燃焼
量、吹出空気温度の関係を示す図。
【図6】従来装置における暖房開始時の加熱器温度、レ
リース点、燃焼オフ点の関係を示す図。
【符号の説明】
1…能力可変の圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換
器、4…キャピラリチューブ(減圧器)、8…室内熱交
換器、12…開閉弁、13…冷媒加熱器、14…ガスバ
ーナ、15…比例弁、16…ブロアファン、25,2
6,27…温度センサ、30…制御部、33…インバー
タ回路、35…試運転スイッチ、36…リモコン、37
…パワフルキー。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室内熱交換器、冷媒加熱器を順
    次接続した閉サイクルを構成する冷凍サイクルと、前記
    冷媒加熱器を加熱するための燃焼量調整可能な燃焼器
    と、前記室内熱交換器で熱交換した空気を室内側に送風
    するための風量調整可能な室内ファンとを備え、 前記圧縮機を運転させ、燃焼器を予め設定された定格燃
    焼量幅領域で能力調整可能に燃焼制御させるとともに、
    室内ファンを予め設定された定格送風量幅領域で能力調
    整可能に送風制御させて暖房運転を行なう暖房運転制御
    手段と、この暖房運転制御手段を制御する運転操作装置
    とを備えた冷媒加熱装置において、 前記運転操作装置の任意の操作により、室内ファンを前
    記定格送風量幅領域の最大値以上にするとともに、燃焼
    器の燃焼量を前記定格燃焼量幅領域の最大値より大きな
    燃焼量にて運転制御する高暖房運転モードを備えたこと
    を特徴とする冷媒加熱式冷暖房装置。
  2. 【請求項2】 能力可変圧縮機、室内熱交換器、冷媒加
    熱器を順次接続した閉サイクルを構成する冷凍サイクル
    と、前記冷媒加熱器を加熱するための燃焼量調整可能な
    燃焼器と、前記室内熱交換器で熱交換した空気を室内側
    に送風するための風量調整可能な室内ファンとを備え、 前記圧縮機を予め設定された暖房運転時の定格運転周波
    数幅領域で能力調整可能に運転制御させ、燃焼器を予め
    設定された定格燃焼量幅領域で能力調整可能に燃焼制御
    させるとともに、室内ファンを予め設定された定格送風
    量幅領域で能力調整可能に送風制御させて暖房運転を行
    なう暖房運転制御手段と、この暖房運転制御手段を制御
    する運転操作装置とを備えた冷媒加熱装置において、 前記運転操作装置の任意の操作により、圧縮機を暖房運
    転時の前記定格運転周波数幅領域の最大値以上で運転
    し、室内ファンを前記定格送風量幅領域の最大値以上の
    送風量にて運転制御するとともに、燃焼器の燃焼量を前
    記定格燃焼量幅領域の最大値より大きな燃焼量にて運転
    制御する高暖房運転モードを備えたことを特徴とする冷
    媒加熱式冷暖房装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の冷媒加
    熱式冷暖房装置において、 高暖房運転モードの運転時間を予め定めた一定時間に制
    限する手段を設けたことを特徴とする冷媒加熱式冷暖房
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の冷媒加
    熱式冷暖房装置において、 高暖房運転モードの運転中に設定室内温度を高める手段
    を設けたことを特徴とする冷媒加熱式冷暖房装置。
  5. 【請求項5】 能力可変圧縮機、室内熱交換器、冷媒加
    熱器を順次接続した閉サイクルを構成する冷凍サイクル
    と、前記冷媒加熱器を加熱するための燃焼量調整可能な
    燃焼器とを備え、 前記圧縮機を予め設定された暖房運転時の定格運転周波
    数幅領域で能力調整可能に運転制御させるとともに、燃
    焼器を予め設定された定格燃焼量幅領域で能力調整可能
    に燃焼制御させて暖房運転を行なう暖房運転制御手段と
    を備えた冷媒加熱装置において、 外気温度を検知する外気温度検知手段と、前記暖房運転
    の開始時に外気温度検知手段の検知温度が設定値以下で
    あれば圧縮機の運転周波数を一定時間だけ通常より高く
    設定する暖房開始制御手段とを備えたことを特徴とする
    冷媒加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の冷媒加熱式冷暖房装置
    において、 前記冷媒加熱器の温度を検知する加熱器温度検知手段
    と、この加熱器温度検知手段の検知温度が予め定めたレ
    リース点に達すると燃焼器の燃焼量を低減するレリース
    制御手段と、前記暖房運転の開始時に前記外気温度検知
    手段の検知温度が設定値以下であればレリース制御手段
    のレリース点を一定時間だけ通常より低く設定する暖房
    開始制御手段とを備えたことを特徴とする冷媒加熱装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の冷媒加
    熱式冷暖房装置において、 暖房開始制御手段による制御を試運転モード時に禁止す
    る制御手段を備えたことを特徴とする冷媒加熱装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007105669A1 (ja) * 2006-03-15 2007-09-20 Daikin Industries, Ltd. 冷媒加熱装置および加熱容量制御方法

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WO2007105669A1 (ja) * 2006-03-15 2007-09-20 Daikin Industries, Ltd. 冷媒加熱装置および加熱容量制御方法

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