JPH09170198A - ガラス用合紙 - Google Patents
ガラス用合紙Info
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- JPH09170198A JPH09170198A JP34756695A JP34756695A JPH09170198A JP H09170198 A JPH09170198 A JP H09170198A JP 34756695 A JP34756695 A JP 34756695A JP 34756695 A JP34756695 A JP 34756695A JP H09170198 A JPH09170198 A JP H09170198A
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- JP
- Japan
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- glass
- dust
- free
- resin
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
- B65G49/00—Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for
- B65G49/05—Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles
- B65G49/06—Conveying systems characterised by their application for specified purposes not otherwise provided for for fragile or damageable materials or articles for fragile sheets, e.g. glass
- B65G49/068—Stacking or destacking devices; Means for preventing damage to stacked sheets, e.g. spaces
- B65G49/069—Means for avoiding damage to stacked plate glass, e.g. by interposing paper or powder spacers in the stack
Landscapes
- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 紙ヤケを防止することができると共に、発塵
のない新規な合紙を提供供すること。 【解決手段】 填料を含まず、かつ天然パルプ100重
量部と樹脂バインダー5〜40重量部とから構成され、
揉み、こすり及び引裂揉みの各クリーン度試験におい
て、1立方フィート当たり、0.3μm以上の粒子が1
000個以下である無塵紙の両面に、水溶性樹脂を、乾
燥後の塗布量が0.3〜5.0g/m2 となるように塗
布・乾燥してなることを特徴とするガラス用合紙。
のない新規な合紙を提供供すること。 【解決手段】 填料を含まず、かつ天然パルプ100重
量部と樹脂バインダー5〜40重量部とから構成され、
揉み、こすり及び引裂揉みの各クリーン度試験におい
て、1立方フィート当たり、0.3μm以上の粒子が1
000個以下である無塵紙の両面に、水溶性樹脂を、乾
燥後の塗布量が0.3〜5.0g/m2 となるように塗
布・乾燥してなることを特徴とするガラス用合紙。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板ガラスの輸送や
保管の際に、ガラスとガラスの間に挟み込む合紙に関
し、特に、紙ヤケを発生させない上、クリーンルームで
取り扱うガラスのために好適な合紙に関する。
保管の際に、ガラスとガラスの間に挟み込む合紙に関
し、特に、紙ヤケを発生させない上、クリーンルームで
取り扱うガラスのために好適な合紙に関する。
【0002】
【従来技術】従来から、板ガラス業界においては、ガラ
スを平積み状態や立積み状態で搬送・輸送・保管をする
際に、相隣接する板ガラス間に合紙を挟み込むことが行
われている。しかしながら、合紙とガラスの接触によっ
て、ガラス表面に撥水性が発現したり異物が付着し、或
いはヘイズが発生する等の「紙ヤケ」が生じるという現
象があり、このような「紙ヤケ」が発生したガラスの商
品価値は低下するという欠点があった。そこで、従来か
ら、上記紙ヤケを防止するための種々の方法が提案され
ている。
スを平積み状態や立積み状態で搬送・輸送・保管をする
際に、相隣接する板ガラス間に合紙を挟み込むことが行
われている。しかしながら、合紙とガラスの接触によっ
て、ガラス表面に撥水性が発現したり異物が付着し、或
いはヘイズが発生する等の「紙ヤケ」が生じるという現
象があり、このような「紙ヤケ」が発生したガラスの商
品価値は低下するという欠点があった。そこで、従来か
ら、上記紙ヤケを防止するための種々の方法が提案され
ている。
【0003】例えば、特開昭59−221269号公報
には、紙原料の樹脂分を低減することにより「紙ヤケ」
を防止することが提案されている。同様に、特開昭60
−181399号公報においても、紙原料の樹脂分に注
目した「紙ヤケ」防止の提案がなされている。また、特
開昭60−166246号公報においては、紙中にアル
ミニウム化合物を添加し、紙の吸湿性を向上させること
によって「紙ヤケ」を防止することが提案されている。
更に、特開昭61−289199号公報においては、紙
の平滑度を低くすることによりガラスと紙との接触面積
を小さくし、これによって「紙ヤケ」を防止することが
提案されている。
には、紙原料の樹脂分を低減することにより「紙ヤケ」
を防止することが提案されている。同様に、特開昭60
−181399号公報においても、紙原料の樹脂分に注
目した「紙ヤケ」防止の提案がなされている。また、特
開昭60−166246号公報においては、紙中にアル
ミニウム化合物を添加し、紙の吸湿性を向上させること
によって「紙ヤケ」を防止することが提案されている。
更に、特開昭61−289199号公報においては、紙
の平滑度を低くすることによりガラスと紙との接触面積
を小さくし、これによって「紙ヤケ」を防止することが
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年における液
晶ディスプレイの普及に伴い、液晶セル用ガラスにおい
ても「紙ヤケ」の無いガラス用合紙が要求されている。
この場合、液晶セル用ガラスは、塵が付着しないように
クリーンルーム内で取り扱われる為、合紙にもクリーン
な(発塵の無い)ものが要求されている。ところが、前
述した公報等で提案されている様な合紙では、クリーン
対策が施されていないので、液晶セル用ガラスの合紙と
して使用することは好ましくない。従って、本発明の目
的は、紙ヤケを防止することができると共に、発塵の無
い新規な合紙を提供することにある。
晶ディスプレイの普及に伴い、液晶セル用ガラスにおい
ても「紙ヤケ」の無いガラス用合紙が要求されている。
この場合、液晶セル用ガラスは、塵が付着しないように
クリーンルーム内で取り扱われる為、合紙にもクリーン
な(発塵の無い)ものが要求されている。ところが、前
述した公報等で提案されている様な合紙では、クリーン
対策が施されていないので、液晶セル用ガラスの合紙と
して使用することは好ましくない。従って、本発明の目
的は、紙ヤケを防止することができると共に、発塵の無
い新規な合紙を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
填料を含まず、かつ天然パルプ100重量部と樹脂バイ
ンダー5〜40重量部とから構成され、揉み、こすり及
び引裂揉みの各クリーン度試験において、1立方フィー
ト当たり、0.3μm以上の粒子が1000個以下であ
る無塵紙の両面に、水溶性樹脂を、乾燥後の塗布量が
0.3〜5.0g/m2 となるように塗布・乾燥してな
ることを特徴とするガラス用合紙によって達成された。
填料を含まず、かつ天然パルプ100重量部と樹脂バイ
ンダー5〜40重量部とから構成され、揉み、こすり及
び引裂揉みの各クリーン度試験において、1立方フィー
ト当たり、0.3μm以上の粒子が1000個以下であ
る無塵紙の両面に、水溶性樹脂を、乾燥後の塗布量が
0.3〜5.0g/m2 となるように塗布・乾燥してな
ることを特徴とするガラス用合紙によって達成された。
【0006】本発明に使用される天然パルプは、一般の
紙原料として使用されるパルプであり、木材その他の植
物を機械的または化学的に処理することによって得られ
るセルロース繊維の集合体である。具体的には、N−B
KP(針葉樹晒硫酸塩パルプ)、N−BSP(針葉樹晒
亜硫酸パルプ)、L−BKP(広葉樹晒硫酸塩パル
プ)、L−BSP(広葉樹晒亜硫酸パルプ)等の針葉樹
や広葉樹を原料とする木材パルプ、じん皮繊維、葉繊
維、種子繊維等を原料とする非木材パルプ等がある。
紙原料として使用されるパルプであり、木材その他の植
物を機械的または化学的に処理することによって得られ
るセルロース繊維の集合体である。具体的には、N−B
KP(針葉樹晒硫酸塩パルプ)、N−BSP(針葉樹晒
亜硫酸パルプ)、L−BKP(広葉樹晒硫酸塩パル
プ)、L−BSP(広葉樹晒亜硫酸パルプ)等の針葉樹
や広葉樹を原料とする木材パルプ、じん皮繊維、葉繊
維、種子繊維等を原料とする非木材パルプ等がある。
【0007】本発明の無塵紙の製造に用いる樹脂バイン
ダーとしては、合成樹脂バインダーと天然樹脂バインダ
ーがある。合成樹脂バインダーとしては、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、アクリル−スチレン共重合体、アクリル酸
エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体等のエマルション、ディスパージョン、
溶液状のものがある。又、天然樹脂バインダーとして
は、天然ゴム等のエマルション、ディスパージョン、溶
液状のものがある。
ダーとしては、合成樹脂バインダーと天然樹脂バインダ
ーがある。合成樹脂バインダーとしては、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、アクリル−スチレン共重合体、アクリル酸
エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体等のエマルション、ディスパージョン、
溶液状のものがある。又、天然樹脂バインダーとして
は、天然ゴム等のエマルション、ディスパージョン、溶
液状のものがある。
【0008】上記、各々のバインダーには、必要に応
じ、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、イソシア
ナート等を架橋剤として使用することができる。又、樹
脂バインダーとしては、上記各々のバインダーを単独、
もしくは2種以上を併用して用いることができる。更
に、必要に応じて、種々の添加剤を加えることができ
る。本発明においては、無塵紙の樹脂バインダーとし
て、エマルションや、水系ディスパージョンの合成樹脂
バインダーを用いることが好ましい。
じ、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、イソシア
ナート等を架橋剤として使用することができる。又、樹
脂バインダーとしては、上記各々のバインダーを単独、
もしくは2種以上を併用して用いることができる。更
に、必要に応じて、種々の添加剤を加えることができ
る。本発明においては、無塵紙の樹脂バインダーとし
て、エマルションや、水系ディスパージョンの合成樹脂
バインダーを用いることが好ましい。
【0009】本発明におけるクリーン度試験とは、以下
に説明する揉み、こすり及び引裂き揉みにより発生する
粒子を測定する試験をいい、無塵紙の無塵性の尺度であ
るクリーン度を測定する試験である。なお、この試験
は、第1図及び第2図に示すクリーンベンチ内におい
て、外部から塵が進入しない条件下で行うものであり、
試験片は、テストする前に、表面についたゴミを払い落
として使用する。
に説明する揉み、こすり及び引裂き揉みにより発生する
粒子を測定する試験をいい、無塵紙の無塵性の尺度であ
るクリーン度を測定する試験である。なお、この試験
は、第1図及び第2図に示すクリーンベンチ内におい
て、外部から塵が進入しない条件下で行うものであり、
試験片は、テストする前に、表面についたゴミを払い落
として使用する。
【0010】・揉み 測定器内においてA5判(210mm×148mm)の
試験片を10秒間に1回の割合で、2分間手で揉む。 ・こすり A5判の試験片を2枚用意し、測定器内において、試験
片の表と裏を重ね合わせ、2秒に1回の割合で2分間手
でこすり合わせる。
試験片を10秒間に1回の割合で、2分間手で揉む。 ・こすり A5判の試験片を2枚用意し、測定器内において、試験
片の表と裏を重ね合わせ、2秒に1回の割合で2分間手
でこすり合わせる。
【0011】・引裂き揉み A5判の試験片を、5秒毎に約5cm間隔で引裂き(約
5cm×210mm×3枚)、引裂いた試験片を3枚重
ね合わせて10秒に1回の割合で手で揉み、引裂きと手
揉みを合わせた発塵性を調べる。試験時間は、最初の引
裂き開始から2分間である。
5cm×210mm×3枚)、引裂いた試験片を3枚重
ね合わせて10秒に1回の割合で手で揉み、引裂きと手
揉みを合わせた発塵性を調べる。試験時間は、最初の引
裂き開始から2分間である。
【0012】上記揉み、擦り及び引裂き揉みにおいて発
生した、0.3μm以上の粒子を光錯乱粒子計測器(リ
オン社製のダストカウンター)で測定し、該粒子の総個
数(1立方フィート中)によりクリーン度を表す。従っ
て、数値が小さいほどクリーン度がすぐれている。なお
上記クリーン度試験は、第1図及び第2図に示す装置を
用い、下記の条件のもとで行う。
生した、0.3μm以上の粒子を光錯乱粒子計測器(リ
オン社製のダストカウンター)で測定し、該粒子の総個
数(1立方フィート中)によりクリーン度を表す。従っ
て、数値が小さいほどクリーン度がすぐれている。なお
上記クリーン度試験は、第1図及び第2図に示す装置を
用い、下記の条件のもとで行う。
【0013】 (a)フィルター吹出口風速 0.6m/秒 (b)クリーンベンチ中央の風速 0.35m/秒 (ゴム手袋でテストの操作を行う位置) (c)測定用サンプリング管の風速 0.55m/秒 (d)フィルター性能 アブソリュートフィルター(ニューエルシリーズ)1LA(0.3μm粒子の採 取率99.97%)、寸法500×500×150mm。
【0014】本発明で使用する無塵紙は、種々の方法に
よって製造することができるが、一般的には、通常の抄
紙機を用いて、天然パルプスラリーから原紙を抄紙し、
得られた原紙に樹脂バインダーを含浸させ、必要に応じ
て、例えば100℃〜150℃で5秒〜5分程度加熱乾
燥させることにより容易に製造することができる。上記
のようにして製造した無塵紙を、そのまま板ガラス用の
合紙として用いた場合には、使用した樹脂が要因となっ
て「紙ヤケ」が発生する。
よって製造することができるが、一般的には、通常の抄
紙機を用いて、天然パルプスラリーから原紙を抄紙し、
得られた原紙に樹脂バインダーを含浸させ、必要に応じ
て、例えば100℃〜150℃で5秒〜5分程度加熱乾
燥させることにより容易に製造することができる。上記
のようにして製造した無塵紙を、そのまま板ガラス用の
合紙として用いた場合には、使用した樹脂が要因となっ
て「紙ヤケ」が発生する。
【0015】そこで、本発明においては、上記無塵紙の
両面を水溶性樹脂で覆い、ガラスと、無塵紙中の樹脂と
の接触を防止する。この場合に使用する水溶性樹脂は、
公知のものの中から適宜選択することができるが、特
に、入手容易性、均質性等の観点から、コーン、小麦、
米、タピオカ、じゃがいも等を原料とした酸化澱粉、エ
ステル化澱粉、エーテル化澱粉、デキストリン等の澱粉
類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体類、並びにポリビニルア
ルコール類等が好ましい。
両面を水溶性樹脂で覆い、ガラスと、無塵紙中の樹脂と
の接触を防止する。この場合に使用する水溶性樹脂は、
公知のものの中から適宜選択することができるが、特
に、入手容易性、均質性等の観点から、コーン、小麦、
米、タピオカ、じゃがいも等を原料とした酸化澱粉、エ
ステル化澱粉、エーテル化澱粉、デキストリン等の澱粉
類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体類、並びにポリビニルア
ルコール類等が好ましい。
【0016】水溶性樹脂の塗布量は、片面当たり0.3
〜5.0g/m2 であり、特に0.5〜3.0g/m2
の範囲であることが好ましい。0.3g/m2 より少な
いと無塵紙の表面を完全に覆うことができず、5.0g
/m2 より多いと、塗布した水溶性樹脂が発塵源となる
ので、無塵紙としての特性を維持することができない。
水溶性樹脂の塗布は、公知の方法によって容易に行うこ
とができるが、塗布液は、必要以上に無塵紙内部に浸透
しないように、また、乾燥効率が悪くならないように、
粘度や濃度を適宜調節する必要がある。乾燥工程は必要
に応じて適宜設けることができる。
〜5.0g/m2 であり、特に0.5〜3.0g/m2
の範囲であることが好ましい。0.3g/m2 より少な
いと無塵紙の表面を完全に覆うことができず、5.0g
/m2 より多いと、塗布した水溶性樹脂が発塵源となる
ので、無塵紙としての特性を維持することができない。
水溶性樹脂の塗布は、公知の方法によって容易に行うこ
とができるが、塗布液は、必要以上に無塵紙内部に浸透
しないように、また、乾燥効率が悪くならないように、
粘度や濃度を適宜調節する必要がある。乾燥工程は必要
に応じて適宜設けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のガラス用合紙は、填料を
含まず、かつ天然パルプ100重量部と樹脂バインダー
5〜40重量部とから構成され、揉み、こすり及び引裂
揉みの各クリーン度試験において、1立方フィート当た
り、0.3μm以上の粒子が1000個以下である無塵
紙の両面に、水溶性樹脂を、乾燥後の塗布量で0.3〜
5.0g/m2 となるように塗布・乾燥することによっ
て容易に製造することができる。得られた合紙は、ガラ
スの輸送や保管に際し、ガラス間に挟んで使用される。
含まず、かつ天然パルプ100重量部と樹脂バインダー
5〜40重量部とから構成され、揉み、こすり及び引裂
揉みの各クリーン度試験において、1立方フィート当た
り、0.3μm以上の粒子が1000個以下である無塵
紙の両面に、水溶性樹脂を、乾燥後の塗布量で0.3〜
5.0g/m2 となるように塗布・乾燥することによっ
て容易に製造することができる。得られた合紙は、ガラ
スの輸送や保管に際し、ガラス間に挟んで使用される。
【0018】
【発明の効果】本発明の合紙をガラス間に挟むと、ガラ
ス表面に水溶性樹脂が転移することがあっても、これ
は、使用に際する、超音波洗浄器等による水洗で容易に
除去されるので、ガラス表面に紙ヤケが発生することが
ない。また、無塵紙の特性を有するので、クリーンルー
ムで使用するガラスのための合紙として特に優れてい
る。
ス表面に水溶性樹脂が転移することがあっても、これ
は、使用に際する、超音波洗浄器等による水洗で容易に
除去されるので、ガラス表面に紙ヤケが発生することが
ない。また、無塵紙の特性を有するので、クリーンルー
ムで使用するガラスのための合紙として特に優れてい
る。
【0019】以下、本発明を実施例によって更に詳述す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1.木材パルプ(NBKP/LBKP=20/8
0)100%のシート100重量部に対し、アクリル系
樹脂エマルション(プライマルTR−934:ローム・
アンド・ハース・ジャパン株式会社製の商品名)を固形
分で16.5重量部含浸させた後120℃で15秒間乾
燥し、坪量が50g/m2 の無塵紙を得た。得られた無
塵紙の両面に、酸化澱粉(エースC;王子コーンスター
チ株式会社製の商品名)を、乾燥後の塗布量が片面当た
り0.8g/m2 となるように塗工して、本発明のガラ
ス用合紙を得た。
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。 実施例1.木材パルプ(NBKP/LBKP=20/8
0)100%のシート100重量部に対し、アクリル系
樹脂エマルション(プライマルTR−934:ローム・
アンド・ハース・ジャパン株式会社製の商品名)を固形
分で16.5重量部含浸させた後120℃で15秒間乾
燥し、坪量が50g/m2 の無塵紙を得た。得られた無
塵紙の両面に、酸化澱粉(エースC;王子コーンスター
チ株式会社製の商品名)を、乾燥後の塗布量が片面当た
り0.8g/m2 となるように塗工して、本発明のガラ
ス用合紙を得た。
【0020】実施例2.実施例1で使用した酸化澱粉の
代わりに、完全ケン化ポリビニルアルコール(PVA1
17;株式会社クラレ製の商品名)を、乾燥後の塗布量
が片面当たり1.0g/m2 となるように塗工した他
は、実施例1と全く同様にして、本発明のガラス用合紙
を得た。
代わりに、完全ケン化ポリビニルアルコール(PVA1
17;株式会社クラレ製の商品名)を、乾燥後の塗布量
が片面当たり1.0g/m2 となるように塗工した他
は、実施例1と全く同様にして、本発明のガラス用合紙
を得た。
【0021】比較例1.木材パルプ100%(NBKP
/LBKP=20/80)のシート100重量部に対
し、アクリル系樹脂エマルション(プライマルTR−9
34;ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製の
商品名)を固形分で16.5重量部含浸させて、坪量が
50g/m2 の無塵紙を得、これを合紙とした。
/LBKP=20/80)のシート100重量部に対
し、アクリル系樹脂エマルション(プライマルTR−9
34;ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製の
商品名)を固形分で16.5重量部含浸させて、坪量が
50g/m2 の無塵紙を得、これを合紙とした。
【0022】比較例2.酸化澱粉(エースC;王子コー
ンスターチ株式会社製の商品名)を、乾燥後の塗布量
が、片面当たり8.0g/m2 になる様に両面に塗工し
た他は、実施例1と全く同様にして、合紙を得た。
ンスターチ株式会社製の商品名)を、乾燥後の塗布量
が、片面当たり8.0g/m2 になる様に両面に塗工し
た他は、実施例1と全く同様にして、合紙を得た。
【0023】以上の様にして得た合紙を液晶用超薄板ガ
ラス(0.7mm厚)の間に挿入し、50℃、95%R
Hの雰囲気下に100時間放置した。次いで、超音波洗
浄器で水洗したガラス表面の状態をチェックした。ガラ
ス表面の状態のチェックは、顕微鏡による異物付着の確
認、ならびに呼気によるガラス表面の曇り方を調べるこ
とによって行った。結果は表1に示した通りである。ま
た、各合紙の発塵性は、本願明細書に記載した方法によ
って測定した。
ラス(0.7mm厚)の間に挿入し、50℃、95%R
Hの雰囲気下に100時間放置した。次いで、超音波洗
浄器で水洗したガラス表面の状態をチェックした。ガラ
ス表面の状態のチェックは、顕微鏡による異物付着の確
認、ならびに呼気によるガラス表面の曇り方を調べるこ
とによって行った。結果は表1に示した通りである。ま
た、各合紙の発塵性は、本願明細書に記載した方法によ
って測定した。
【0024】
【表1】 表1の結果は、本願発明の有効性を実証するものであ
る。
る。
【図1】実施例・比較例で使用したクリーン度試験装置
の正面図である。
の正面図である。
【図2】実施例・比較例で使用したクリーン度試験装置
の立面図である。
の立面図である。
【符号の説明】 1 送風機 2 フィルター 3 パーティクルカウンター 4 プリンター 5 仕切り板 6 ゴム手袋 7 測定用サンプリング管 8 クリーンベンチ
Claims (3)
- 【請求項1】 填料を含まず、かつ天然パルプ100重
量部と樹脂バインダー5〜40重量部とから構成され、
揉み、こすり及び引裂揉みの各クリーン度試験におい
て、1立方フィート当たり、0.3μm以上の粒子が1
000個以下である無塵紙の両面に、水溶性樹脂を、乾
燥後の塗布量が0.3〜5.0g/m2となるように塗
布・乾燥してなることを特徴とするガラス用合紙。 - 【請求項2】 各クリーン度試験において、1立方フィ
ート当たり、0.3μm以上の粒子が500個以下であ
る、請求項1に記載されたガラス用合紙。 - 【請求項3】 各クリーン度試験において、1立方フィ
ート当たり、0.3μm以上の粒子が100個以下であ
る、請求項2に記載されたガラス用合紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34756695A JPH09170198A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ガラス用合紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34756695A JPH09170198A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ガラス用合紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09170198A true JPH09170198A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18391094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34756695A Pending JPH09170198A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | ガラス用合紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09170198A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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