JPH09170109A - ジェット型ヘルメットの耳カップ - Google Patents

ジェット型ヘルメットの耳カップ

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JPH09170109A
JPH09170109A JP33358495A JP33358495A JPH09170109A JP H09170109 A JPH09170109 A JP H09170109A JP 33358495 A JP33358495 A JP 33358495A JP 33358495 A JP33358495 A JP 33358495A JP H09170109 A JPH09170109 A JP H09170109A
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JP
Japan
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pad body
exterior member
ear
ear cup
base plate
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JP33358495A
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Kiyoshi Kono
清 河野
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ARAI HELMET KK
Arai Helmet Ltd
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ARAI HELMET KK
Arai Helmet Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッド本体と外装部材とを分離して別々に洗
濯することができ、しかも厚さを調整するサイズ合わせ
も簡単にでき、更に保護安全性及び保形性を高める緩衝
材を挿入できる耳カップの構造を提供することにある。 【解決手段】 平面形状が略C型をしたパッド本体5
と、そのパッド本体5を包被する外装部材6とからな
り、その外装部材の外周縁又は内周縁の一方に沿って前
記パッド本体5の裏側に当接するベースプレート7を連
結固定し、外装部材の他方の周縁には弾発力で係止する
耳枠9を連結固定し、外装部材6とベースプレート7の
中にパッド本体5を挿入後、耳枠9を反転して前記外装
部材の入口を閉鎖する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオートバイや自動車
に乗車する時頭に被るヘルメットの内側に着脱可能に装
着されている耳カップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェット型ヘルメットに装備される耳カ
ップは洗濯やサイズ合わせを考慮して帽体に対して着脱
可能に取り付けられている。その耳カップはクッション
材からなるパッド本体と、そのパッド本体を包被する布
地やメッシュ地等の外装部材とで構成され、外装部材で
包被した底面側(帽体内面と対向する面)には帽体への
取付手段を備えた樹脂製プレートがホットメルトによっ
て接着固定されて形成されている。即ち、内部のパッド
本体は取り出し不可能な構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、汗や埃等で汚
れた耳カップを洗濯する時は耳カップ全体を丸ごと洗う
ことになり、乾燥に時間が掛かると共に、パッド本体と
外装部材とが一体であるため、両者を綺麗に洗濯するこ
とが出来にくいという問題点を有する。又、この耳カッ
プは帽体と頬との隙間を埋めてヘルメットがぐらつくの
を防止するが、その為の耳カップのサイズ(厚さ)合わ
せは厚さの異なる何種類かの中から選択するしかなく、
微妙なサイズ合わせが出来にくいという問題点を有す
る。
【0004】更に、従来の耳カップはパッド本体を外装
部材で完全に包被する包被一体型で、その製作中は外装
部材をピーンと張って包被するため、パッド本体として
クッション材の下に発泡スチロール等の緩衝材を配置し
て包被しようとすると該緩衝材が折れたり、欠けたりす
るため、パッド本体にはクッション材のみが使用されて
いる。しかしながら、保護機能及び安全性を追及した場
合は発泡スチロールなどの緩衝材が入っていたほうがよ
い。又、クッション材だけの場合は外装部材の緊張によ
って該クッション材が潰され、耳カップの形状が崩れや
すく、保形性に難点を有する。
【0005】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みて成されたもので、その目的とするとこ
ろは、パッド本体と外装部材とを分離して別々に洗濯す
ることができ、しかも厚さを調整するサイズ合わせも簡
単にでき、更に保護安全性及び保形性を高める緩衝材を
挿入できる耳カップの構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明が講じた技術的手段は、平面形状が略C型を
したパッド本体と、そのパッド本体を包被する外装部材
とからなり、その外装部材の外周縁又は内周縁の一方に
沿って前記パッド本体の裏側に当接するベースプレート
を連結固定し、外装部材の他方の周縁には弾発力で係止
する耳枠を連結固定し、外装部材とベースプレートの中
にパッド本体を挿入後、耳枠を反転して前記外装部材の
入口を閉鎖することを特徴とする。
【0007】外装部材で包被するパッド本体はウレタン
フォーム等のクッション材と衝撃吸収性能を有する発泡
スチロールとを貼り合わせたもの、或いはウレタンフォ
ーム等のクッション材単体等、いずれでも良い。又、外
装部材の周縁に連結されるベースプレートはパッド本体
の平面形状と略同じ形状に形成し、その裏面には帽体へ
の取付手段が一体に形成されている。
【0008】上記の手段によれば、袋状をなした外装部
材の中にパッド本体を挿入して該パッド本体の底面側
(裏面側)をベースプレートに当接し、次に外装部材の
他方の周縁に取り付けられた耳枠を引っ張って外装部材
で包被すると共に、平面略C形をした耳枠を反転させて
パッド本体の底面側における周縁に係止するとその係止
状態が保持され、外装部材の入口が閉鎖されて包被が確
立される。又、耳枠をパッド本体の周縁から外し、その
耳枠を反転すると外装部材の入口が開口され、内部のパ
ッド本体を取り出すことが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る耳カップの実
施の形態を図面に基づいて説明すると、1は帽体、2は
帽体1内に着脱可能に取り付けられる耳カップ、3は顎
紐で、帽体1は繊維強化樹脂材によって今日周知のジェ
ット型ヘルメットの形状に成形され、その帽体1の内側
に衝撃吸収ライナー4が嵌合定着され、その衝撃吸収ラ
イナー4の内面にヘッドクッション、ヘッドバンド等の
着装体(図示省略)が取り付けられ、更に帽体1におけ
る左右両側の耳及び頬が当接する箇所には耳カップ2及
び顎紐3が取り付けられている。
【0010】上記耳カップ2は、衝撃吸収性能を持った
発泡スチロール等の緩衝材5a と,ウレタンフォーム等
のクッション材5b とを貼り合わせたパッド本体5と、
そのパッド本体5を包被する肌触りが良くしかも通気性
を有した布地、メッシュ地等で袋状に形成された外装部
材6とで構成され、外装部材6における帽体1内面と対
向する外側面には前記帽体1内面に固着された合成樹脂
製の取付台板8に対して係脱されるベースプレート7が
縫製によって固定されている。
【0011】耳カップ2を構成するパッド本体5は、平
面形状を略C形に形成した緩衝材5a とクッション材5
b を重ね合わせ、必要に応じて両者を接着剤で貼り合わ
せて構成され、クッション材5b はその厚さを変えるこ
とで耳カップのサイズ調整(厚さ調整)を行うことがで
きる。
【0012】上記パッド本体5を包被する外装部材6
は、肌触りが良くしかも通気性を有した布地、メッシュ
地等で袋状に成形され、その袋体における帽体に固着さ
れた取付台板8と対向する側面は前記したパッド本体5
の形状に沿った略C形に形成すると共に、その縁に沿っ
て略C型に形成した樹脂製のベースプレート7が縫製に
よって固着され、他側の縁には剛性を備えた発泡ポリエ
チレンの平板をパッド本体5の内側縁に沿った形状に形
成した耳枠9が逆向きに縫い付けられており、その耳枠
9を反転させることで該耳枠9がパッド本体5の内側縁
と合致するようにしてある。
【0013】袋状の外装部材6に固着されるベースプレ
ート7は合成樹脂製平板によって前記したパッド本体5
の平面形状と略同じC形に形成され、その表面には帽体
1側の取付台板8に形成した爪受け溝10に嵌入する位置
決め爪11と、取付台板8の通孔12,12’に嵌入係合する
掛合突起13,13’が一体に突出形成されている。
【0014】次に上記したパッド本体5を外装部材6で
包被する手順を図3に基づいて説明すると、先ず図3
(a)に示すように外装部材6の中にパッド本体5をそ
の緩衝材5a がベースプレート7と当接するようにして
挿入し、次に図3(b)に示すように耳枠9が取り付け
られた外装部材6をパッド本体5の内側縁を覆い包むよ
うに内側に折り返し、外装部材6の縁に取り付けられた
耳枠9を反転させる。そして、図3(c)に示すように
反転された耳枠9をベースプレート7とパッド本体5と
の間に差し込むことで耳カップ2が完成される。即ち、
外装部材6をパッド本体5の内側に折り返して耳枠9を
反転させると、該耳枠9はその状態を維持する方向に作
用するため外装部材6による包被が確立される。
【0015】図4はパッド本体5における緩衝材5a を
外装部材6内にズレたりしないで定着保持する構造を備
えた実施の形態を示し、パッド本体5の緩衝材5a の外
表面に凸部14,14’を一体に突設し、他方外装部材6に
固着されるベースプレート7に前記緩衝材5a の凸部1
4,14’が嵌入係合する係合孔15,15’が開設し、パッ
ド本体5を外装部材6内に挿入した時凸部14,14’をベ
ースプレート7の係合孔15,15’に嵌合することで、パ
ッド本体5と外装部材6の一体化を確立できる。尚、図
4において前示の実施の形態に示したと同じ部材は同じ
符号を付し説明を省略する。
【0016】上記した実施の形態は外装部材6の縁に取
り付けた耳枠9をパッド本体5の内側から外側に向けて
折り返し係合させたが、その逆の形態とするも勿論よい
ものである。
【0017】
【発明の効果】本発明のジェット型ヘルメットの耳カッ
プは請求項1及び請求項2に記載の構成により、耳カッ
プを構成するパッド本体と外装部材とに分離することが
でき、それにより耳カップの清掃(洗濯)を別々に行う
ことが可能となり、より一層きれいに選択することがで
きると共に、別々に乾燥できる為短時間で乾燥すること
ができる。又、パッド本体を取り出すことができるた
め、耳カップが頬等にうまくフィットしないような時
は、厚みの異なるクッション材と入れ替えたり、或いは
板状のクッション材を所定の大きさに切って入れること
でしっかりフィットする状態に調整することができる。
勿論、外装部材の汚れが酷い場合、或いは破れた場合は
外装部材のみを新しい外装部材と交換することができ
る。更に、外装部材による包被は袋体の開口縁を折り返
して係合するため、包被作業中にパッド本体に作用する
力は強くなく、従ってパッド本体として発泡スチロール
等の緩衝材を使用しても該緩衝材が折れたりする心配が
なく、因って保護及び安全性に優れた緩衝材を内蔵した
耳カップを提供することができる。又、上記したように
パッド本体に緩衝材を使用できることで該耳カップの形
状をきれいに仕上げることができ、保形性に優れた耳カ
ップを提供できる。請求項3に記載の構成により、上記
の耳カップをヘルメットに対して着脱自在となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耳カップがヘルメットに取り付け
られた状態を示す斜視図である。
【図2】耳カップをパッド本体と外装部材とに分離して
示す分解斜視図である。
【図3】パッド本体を外装部材で包被する手順を示す工
程説明図である。
【図4】耳カップにおけるパッド本体と外装部材との固
定手段を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2…耳カップ 5…パッド本体 6…外装部材 7…ベースプレート 9…耳枠

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が略C型をしたパッド本体と、
    そのパッド本体を包被する外装部材とからなり、その外
    装部材の外周縁又は内周縁の一方に沿って前記パッド本
    体の裏側に当接するベースプレートを連結固定し、外装
    部材の他方の周縁には弾発力で係止する耳枠を連結固定
    し、外装部材とベースプレートの中にパッド本体を挿入
    後、耳枠を反転して前記外装部材の入口を閉鎖すること
    を特徴とするジェット型ヘルメットの耳カップ。
  2. 【請求項2】 上記ベースプレートが外装部材の外周縁
    に取り付けられ、耳枠が外装部材の内周縁に取り付けら
    れた請求項1記載のジェット型ヘルメットの耳カップ
  3. 【請求項3】 上記ベースプレートの外側面にヘルメッ
    トへの取付手段が設けられている請求項1又は請求項2
    記載のジェット型ヘルメットの耳カップ。
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