JPH09169864A - 導電性発泡ゴムチューブ、導電性発泡ゴムロールおよびそれを用いた電子写真装置 - Google Patents

導電性発泡ゴムチューブ、導電性発泡ゴムロールおよびそれを用いた電子写真装置

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JPH09169864A
JPH09169864A JP7348866A JP34886695A JPH09169864A JP H09169864 A JPH09169864 A JP H09169864A JP 7348866 A JP7348866 A JP 7348866A JP 34886695 A JP34886695 A JP 34886695A JP H09169864 A JPH09169864 A JP H09169864A
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JP
Japan
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roll
conductive
tube
volume resistivity
conductive foamed
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JP7348866A
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Takashi Imazu
隆司 今津
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Kuraray Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮永久歪みが低く、寸法の経時安定性およ
び耐環境変化に優れたチューブおよびロールを得、さら
に高画質の電子写真装置を得ること。 【解決手段】 本発明の導電性発泡ゴムロールは、N/
N(25℃/60%RH)環境下での体積抵抗率(χ)
が102〜1010Ω・cmであり、この体積抵抗率(χ)と
L/L(10℃/15%RH)またはH/H(35℃/
85%RH)環境下での体積抵抗率(χ’)の関係が−
0.5<Log(χ)−Log(χ’)<0.5、比重
が0.20〜0.35、任意断面の発泡セルの平均径が
100〜250μm、吸水率が5〜90%、硬度(アス
カーC硬度)が10〜40゜である導電性発泡エチレン
−プロピレン共重合ゴム(EPDM)チューブ、該チュ
ーブに軸体を挿入したロールおよびそれを用いた電子写
真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真方式に
よる装置、例えば複写機、プリンター、ファックスおよ
びそれらの感光体周りに用いられる導電性発泡ロール、
具体的には帯電ロール、現像ロール、転写ロール、除電
ロール、クリーニングロール等ならびに該ロール成形に
用いるのに好適な導電性発泡ゴムチューブに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式による複写機、プリンタ
ー、ファックスおよびこれらの複合機には、感光体周り
やその他の部分に送紙、帯電、現像、転写、除電、クリ
ーニング等の目的で様々な導電率を有する弾性ロールが
用いられている。このロールは、一般的に金属軸体の外
周に導電性の弾性体層を有する構造であり、この導電弾
性層としては、ポリウレタン(PU)、クロロプレンゴ
ム(CR)、エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPD
M)等に発泡剤、導電剤を配合したものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子写真方式に
よる複写機、プリンター、ファックスおよびこれらの複
合機は、小型化、高速化、高画質化の要求が高まり、導
電弾性ロール、特に感光体に接触する導電弾性ロール、
例えば帯電、転写、除電、クリーニングロールに対する
要求性能も高まってきている。具体的にロールの導電弾
性層自体に求められる性能は次のとおりである。小型
化、高速化を満足するために導電弾性ロールは、小径で
も十分なニップ幅を有することが必要になり弾性層の低
硬度化が要求され、無発泡での低硬度化の限界から発泡
による低硬度化が進められている。高画質化には、ロー
ル表面の均一化、つまり発泡セルの微細化が要求されて
いる。そして、金型成形から連続押し出し成形による生
産性の向上が要求されている。従来、この種のロールと
しては、CR、ポリウレタン、EPDM製のスポンジロ
ールが採用されている。CRを使用した場合、低硬度で
微細な発泡セルを有する導電スポンジロールを製造可能
であるが、耐オゾン性が十分でなくまた素材自体の電気
的特性からも安定した体積抵抗率が得られない。ウレタ
ン導電スポンジロールの場合、微細なセルを有するスポ
ンジロールを製造することは可能であるが、環境変化に
よる体積抵抗率の変化が大きく、また金型成形のため生
産性が低い点に問題がある。そして、EPDM導電スポ
ンジロールは、耐オゾン性、体積抵抗率の安定性に優れ
ている為に従来から使用されている。しかしながら、従
来のEPDM導電ロールは、高画質化の為に発泡セルを
直径100〜250μmの微細径とするには、常圧によ
る連続押出し生産では、比重と硬度を高くするしかな
く、また、圧縮永久歪み値が大きい為に、常に感光体に
接触しているロールとして採用された場合に、ロール径
が時間の経過と共に小径化してしまい安定した画像が得
られない。この圧縮永久歪みについて特に注目したEP
DM発泡体について特開平7−53758号や特公平5
−79250号が知られている。特開平7−53758
号は加圧発泡によりEPDM発泡体を得る発明に関する
ものであるが、得られる発泡体の吸水率がほぼ100%
と高すぎて、環境変化による体積抵抗率が大きく変化し
てしまう。そして、特公平5−79250号は、自動
車、建築用途のパッキンに関するものであり、そこに使
用されている発泡体はエチレン−プロピレン共重合ゴム
のジエン成分にジシクロペンタジエンが採用されている
為に、加硫速度が非常に遅く実際には連続押出し成形で
は、形状安定性が悪く、また0.35以下の低比重のス
ポンジが得られない。よって、従来の技術では電子写真
装置の小型化、高速化、高画質化の要求をすべて満足す
ることができなかった。さらに、従来のEPDM導電ス
ポンジは、加熱成形後の寸法収縮が2〜3ヶ月間続き、
最終的にはかなり収縮することが問題である。本発明
は、上記した従来の導電スポンジロールの課題を解決す
べくなされたものであり、具体的には、微細な発泡セル
を有しながら低比重かつ低硬度であり、低圧縮永久歪
み、寸法の経時安定性、耐オゾン性、体積抵抗率の耐環
境変化に優れた、導電弾性ロールおよびそれを用いた電
子写真装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、N/N
(25℃/60%RH)環境下での体積抵抗率(χ)が
102〜1010Ω・cmであり、この体積抵抗率(χ)とL
/L(10℃/15%RH)またはH/H(35℃/8
5%RH)環境下での体積抵抗率(χ’)との関係が−
0.5<Log(χ)−Log(χ’)<0.5、比重
が0.20〜0.35、任意断面の発泡セルの平均径が
100〜250μm、吸水率が5〜90%、硬度(アス
カーC硬度)が10〜40゜である導電性発泡EPDM
チューブおよび該チューブに軸体を挿入した導電性発泡
ゴムロールならびにそれを用いた電子写真装置を提供す
ることによって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。はじめに、導電性発泡EPDMチューブの
各構成を限定した理由を個々に説明する。
【0006】N/N(25℃/60%RH)環境下での
体積抵抗率(χ)が102〜1010Ω・cmとしたのは、こ
の範囲でないと良好な画像が得られない。つまり、帯
電、転写を行う場合この範囲の体積抵抗率が必要であ
る。そして、この体積抵抗率(χ)とL/L(10℃/
15%RH)またはH/H(35℃/85%RH)環境
下での体積抵抗率(χ’)の関係が−0.5<Log
(χ)−Log(χ’)<0.5であることが必要であ
る。このL/LとH/H環境は、電子写真装置内の環境
範囲のそれぞれ上限と下限であり、−0.5<Log
(χ)−Log(χ’)<0.5でないと環境変化によ
って画像に影響を与える。この体積抵抗率の測定は、そ
れぞれの環境下に1日以上置いた後に行い、電圧は体積
抵抗率の値によって変化させるのが好ましい。例えば半
導電である106〜1010Ω・cmの場合、好ましくは10
00V以上の電源電圧が必要である。
【0007】比重が、0.2より小さいとロールとして
の十分な耐久性が得られないし、また比重が0.35よ
り大きいと十分な発泡倍率とは言えず、使用材料が多く
ロールとして重くなってしまう他に、低硬度のロールが
得られず、軸体をゴムチューブに挿入した後のゴム層部
分の研磨工程時に発熱が多量となりロールの物理特性や
体積抵抗率を変化させてしまうという問題が生じる。
【0008】任意断面の発泡セルの平均径が、250μ
mより大きいと画像にムラが生じ、100μmより小さ
くても画質の向上は望めない。この任意断面の発泡セル
平均径とは、任意断面の拡大画像から最大である発泡セ
ルの面積を測定し、この面積から真円相当径を換算し最
大セル径を得る。この最大セル径の1/2以下である発
泡セルをノイズとして削除した後、残りの個々のセル面
積から同様に換算した個々のセル径の平均値である。
【0009】吸水率が5%より小さいと、発泡セルの連
泡率が低い為に圧縮永久歪み値が大きくなってしまう。
よって常に感光体に接触しているロールの場合、ロール
径が一部分で歪み、画像がロール周方向の一部分で変化
してしまう現象が起こるだけでなく、ロール製造後の寸
法変化が大きくまた寸法が安定するまでの時間が数ヶ月
のオーダーとなる。吸水率が90%より大きいと、連泡
率が高すぎて、体積抵抗率の関係が−0.5<Log
(χ)−Log(χ’)<0.5の範囲を越えてしま
う。この吸水率は、試料を水道水中に完全に沈めた状態
で635mmHg減圧で3分間を3回繰り返した後に、
吸水率(%)=吸水重量/試料重量×100にて求めた
値である。
【0010】上記のような性能を有する本発明の導電性
発泡ゴムチューブおよび該チューブに軸体を挿入した導
電性発泡ゴムロールは、電子写真装置のロール、特に感
光体周りのロール、例えば帯電、転写、除電、クリーニ
ングロール等に用いた場合、優れた効果を発揮する。
【0011】上記の特性を有する導電性発泡EPDMチ
ューブを製造する方法としては、代表的には次のような
方法があげられる。すなわち、EPDMとしてエチレン
−プロピレン−エチリデンノルボルネン三元ランダム共
重合ゴムを使用し、このEPDM100重量部に、アゾ
ジカルボンアミド(ADCA)および4,4’−オキシ
ビスベンゼンスルホニルヒドラジド(OBSH)を含有
する発泡剤1〜20重量部、カーボンブラックおよび/
またはグラファイトを導電剤として20〜150重量
部、さらに硫黄および加硫促進剤を配合し、ムーニース
コーチタイム(t5)を100℃で5〜10分とする方
法である。
【0012】EPDMを使用することにより、電気的特
性に優れているので体積抵抗率の安定化に寄与するのみ
でなく、特に耐オゾン性に優れたゴムであり感光体周り
のロールとして使用した場合、ロール表面と感光体間の
微少空間で発生するオゾンに対しても劣化することなく
長期間、安定して使用できる。そして、EPDMとして
特にエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン三
元ランダム共重合ゴムを使用することにより、容易に連
続押出し発泡加硫成形が可能となる。
【0013】発泡剤としては、ADCAおよびOBSH
を併用すればゴムが加硫する温度域内で徐々に発泡が始
まる為に発泡状態(比重と発泡セル径の関係)を調整で
きる。さらに好ましくは発泡助剤を添加することにより
微妙な調整が可能である。このADCAおよびOBSH
を含有する発泡剤をEPDM100重量部に対して1〜
20重量部添加するのが好ましい。この範囲内であれ
ば、十分な発泡ガス量が得られ、加硫阻害を起こさず、
発泡剤の分解ガスが有効に発泡セルの形成に働く。さら
に好ましい発泡剤の配合量は、4〜10重量部である。
【0014】導電剤としては、カーボンブラックおよび
/またはグラファイトが好適であり、これらを用いれ
ば、L/L(10℃/15%RH)とH/H(35℃/
85%RH)の環境下で体積抵抗率の変化が少なく、体
積抵抗率の調整が容易である。さらに好ましくはカーボ
ンブラックまたはカーボンブラックとグラファイトの併
用が好ましい。EPDM100重量部に対しての導電剤
の配合量は20〜150重量部の範囲であれば、成形品
は力学的にバランスのとれたものとなる。カーボンブラ
ックとしては特に限定されないが、導電性のよいケッチ
ェンブラック、アセチレンブラックが好適なものとして
あげられる。この他に一般的な、チャンネルブラック、
ファーネスブラック、サーマルブラック等が使用可能で
ある。グラファイトも特に限定されるものではなく、鱗
片状黒鉛、人造黒鉛、塊状黒鉛、高純度黒鉛粉末、酸処
理黒鉛粉末、表面処理黒鉛粉末等が使用可能である。
【0015】そして、硫黄および加硫促進剤を配合し、
ムーニースコーチタイム(t5)を100℃で5〜10
分とする。硫黄および加硫促進剤の配合量は通常のゴム
配合で使用される範囲で適宜調整するが、硫黄、加硫促
進剤以外のゴム配合剤の配合量でもムーニースコーチタ
イムが変化する。最終的には硫黄および加硫促進剤、さ
らには後述するチューブ成形時の加熱方法によってムー
ニースコーチタイムを調整するのが好ましい。100℃
でのムーニースコーチタイム(t5)が5分より短いと
押出し時に押出し機内で加硫が進んでしまうばかりでな
く、未加硫ゴム生地の保存時にも加硫が進行し安定した
導電性発泡EPDMチューブの生産が出来ない。10分
より長いと、発泡剤の分解とゴム生地の加硫のバランス
が崩れ、微細な発泡セルを有する導電性発泡EPDM成
形物が得られない。さらに好ましいムーニースコーチタ
イム(t5)は、100℃で6〜9分である。次に、導
電性発泡EPDMチューブの成形方法としては、金型に
よる加硫、つまり加圧加熱によるバッチ成形等が考えら
れるが、チューブ状に連続的に押出し常圧で加硫成形す
るのが安定した品質で大量に製造可能であるため好まし
い。押出し後の連続加熱方法としては、熱風、高周波、
遠赤外線等が考えられるが、微細な発泡セルおよび好ま
しい吸水率、さらには目的とするムーニースコーチタイ
ムを得るには高周波加熱または高周波加熱と他の加熱方
法(熱風加熱法)の併用による加熱が好ましい。本発明
の導電性発泡EPDM組成物を使用すれば常圧での加熱
で微細な発泡セルおよび好ましい吸水率が得られる。ま
た、高周波による加熱は他の加熱手段よりも短時間でゴ
ム生地の温度を上昇させ高速での発泡加硫が連続的に行
える。このようにして得られた導電性発泡EPDMチュ
ーブに金属等の軸体を挿入すれば導電性発泡ゴムロール
が得られる。この時、導電性の接着剤を軸体に塗布し導
電性発泡EPDMチューブに挿入するのが好ましい。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例1〜3および比較例1
〜5を説明する。 導電性発泡EPDMチューブ、実施例1〜3および比
較例1〜3の製造方法。 表1に示した配合物をゴム用ロールにて混練することに
より導電性発泡ゴム組成物を得た。
【0017】
【表1】 この導電性発泡ゴム組成物の100℃でのムーニースコ
ーチタイム(t5)を測定し表1に記載した。EPDM
は、住友化学工業社製のジエン成分がエチリデンノルボ
ルネン(ENB)である「エスプレン505A」を使用
し、発泡剤は永和化成工業社製のADCA「ビニホール
AC#LQ」、OBSH「ネオセルボンN#1000
S」および三協化成社製のDPT(ジニトロソペンタメ
チレンテトラミン)「セルマイクANP」を使用した。
そして、導電性発泡ゴム組成物をゴム用押出し機により
チューブ状に押出しながら、200℃の熱風または該熱
風出力1kWの高周波加熱(UHF)により加熱し、連
続的に発泡加硫成形を行い実施例1〜3および比較例1
〜3の導電性発泡ゴムチューブを得た。
【0018】導電性ゴムチューブ、実施例1〜3と比
較例1〜5の特性比較。 実施例1〜3と比較例1〜5の導電性発泡ゴムチューブ
の各特性を表2に示した。
【0019】
【表2】 体積抵抗率は、N/N(25℃/60%RH)、L/L
(10℃/15%RH)、H/H(35℃/85%R
H)それぞれの環境下にて、実施例3は電源電圧100
Vで測定を行い、その他は電源電圧1000Vで測定
し、Log(χ)−Log(χ’)は、2つの値の内、
絶対値での大きい方の値を示した。吸水率は、導電性発
泡ゴムチューブ外周を研磨し、水道水中に完全に沈めた
状態で635mmHg減圧で3分間を3回繰り返した後
に、吸水率(%)=吸水重量/試料重量×100にて求
めた。発泡平均セル径は、チューブを径方向に切断した
断面を約20倍に拡大し、画像解析装置を用いて、最大
である発泡セルの面積を測定し、この面積から真円相当
径を換算し最大セル径を得、この最大セル径の1/2以
下である発泡セルをノイズとして削除した後、残りの個
々のセル面積から同様に換算した個々のセル径の平均値
を求めた。
【0020】導電性発泡ゴムロール、実施例1〜3と
比較例1〜5 次に、上述した導電性発泡ゴムチューブを使用した導電
性発泡ゴムロールの実施例1〜3および比較例1〜5を
説明する。実施例品1〜3および比較例品1〜5の導電
性発泡チューブに、直径8mm金属棒の表面に導電性接
着剤を塗布した軸芯を挿入し十分に接着させた後、外周
を研磨し外径15mmの導電性発泡ロールを得た。表2
に実施例および比較例の導電性発泡ロールを電子写真方
式複写機の転写ロールとして採用し、複写画像の質を評
価した結果を示した。
【0021】画像評価結果について比較例品1〜5と実
施例品1〜3を個々に詳しく説明する。比較例品1、2
は、N/N環境下では発泡セルが微細であるため細部ま
で鮮明な複写画像が得られたが、比較例品1は、吸水率
が100%と高い為に、また、比較例品4は材質がポリ
ウレタン(PU)である為に、環境変化に弱く、H/H
環境下で複写画像が乱れる現象が発生した。比較例品2
は、硬度が高い為に十分なニップ幅が得られず、複写画
像に抜けが生じ、比較例品3は、発泡平均セル径が45
0μmと大きいために、複写画質が荒く、200枚/日
の複写で2ヶ月後に画像が抜け始めた。そこでロールを
取り出すとロールのゴム層厚みが2/3程度まで収縮し
ていた。クロロプレン(CR)からなる比較例品5は、
鮮明な複写画質が得られていたが、200枚/日の複写
を3ヶ月間続けた結果、画像が乱れ始めた。ロールを取
り出して観察すると、ロール周表面が劣化していた。上
記の比較例品に対して、実施例品1〜3のロールは、複
写画質が鮮明で、200枚/日の複写を6ヶ月管続けて
も画像に乱れや抜けが生じなかった。以上、表3の実施
例1〜3と比較例1〜5の結果から、本発明で電子写真
装置の感光体に接触するロールとして好ましい導電性発
泡ゴムロールが得られた。
【0022】
【発明の効果】本発明の導電性発泡ゴムチューブは、微
細な発泡セルを有しながら圧縮永久歪みが低く、寸法の
経時安定性、体積抵抗率の耐環境変化に優れている。さ
らにこのチューブを使用した導電性発泡ゴムロールを電
子写真装置の転写ロールに採用する場合、長期間にわた
り環境変化に対しても変化無く安定した高画質の複写画
像が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/10 G03G 21/00 312 21/06 340 // C08L 23:16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N/N(25℃/60%RH)環境下で
    の体積抵抗率(χ)が102〜1010Ω・cmであり、この
    体積抵抗率(χ)とL/L(10℃/15%RH)また
    はH/H(35℃/85%RH)環境下での体積抵抗率
    (χ’)との関係が−0.5<Log(χ)−Log
    (χ’)<0.5、比重が0.2〜0.35、任意断面
    の発泡セルの平均径が100〜250μm、吸水率が5
    〜90%、硬度(アスカーC硬度)が10〜40゜であ
    る導電性発泡エチレン−プロピレン共重合ゴムチュー
    ブ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の導電性発泡ゴムチュー
    ブに軸体を挿入した導電性発泡ゴムロール。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のゴムロールを電子写真
    装置の感光体に接触するロールとして使用した電子写真
    装置。
JP7348866A 1995-12-18 1995-12-18 導電性発泡ゴムチューブ、導電性発泡ゴムロールおよびそれを用いた電子写真装置 Pending JPH09169864A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183935A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Toyoda Gosei Co Ltd ドアウエザストリップ
JP2012092227A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Nitto Denko Corp 発泡性樹脂組成物、発泡性樹脂シート、発泡体およびその製造方法

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